【体験レビュー】コアラピロー（2nd Gen）の寝心地と特徴を徹底解説

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この記事では「コアラピロー（2nd Gen）」をご紹介します。

実際に体験し、検証した内容をもとに、率直な感想をまとめました。ぜひご参考にしてくださいね。

著者情報

椚大輔（くぬぎだいすけ） ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット！」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら

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メーカーの「コアラ®」とは

コアラ®は2015年にオーストラリアで創業した寝具メーカーです。代表商品のコアラマットレスは、販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。

椚大輔

コアラマットレスシリーズについては以下の記事で詳しくご紹介しています。

【よくわかる】コアラマットレス全シリーズ（5モデル）の違いをプロが徹底解説

コアラピロー (2nd Gen)の特徴

1. 熱がこもらない

コアラピロー（2nd Gen）は、PolarBands®という冷却シートを搭載し、従来のコアラピローよりも3.4度涼しい睡眠環境を6時間持続できることが特徴です。※夏用クール面の使用時

さらにカバーはCOOLTHREAD™ファブリックを使用し、さらっと爽やかな寝心地が得られます。

2. 硬さ調節が可能

カバーのファスナーを開け閉めすることで、硬さの調節が可能です。

硬さ調節方法

ファスナーを開ける：ソフト

ファスナーを閉める：ハード

硬さの調節ができるピローは珍しく、コアラ®ならではの工夫と言えます。

3. リバーシブルカバー（夏冬2WAY）

夏用クール面	冬用ウォーム面

カバーの表裏で仕様が異なり、季節に応じた寝心地に調節が可能です。

夏用クール面はポリエチレン入りのさらっとした感触、冬用ウォーム面はオーガニックコットン入りのしっとりとした感触です。

【体験レビュー】コアラピロー（2nd Gen）を実際に試してみた

椚大輔

お届け時の様子や使用感をレビューします。

開梱・設置

段ボールで届きます。

側面に『ここから開いてね』とありました。

開くと紐（ひも）がありました。

とはいえ、紐が出てきただけで、これ以上開封は進められません（持ち運び用の取っ手のような目的でしょう）。

テープをハサミなどで切って段ボールを開けて、開封を進めます。

内容物は、ピロー本体と取扱説明書です。

ピロー本体はビニールに包まれているので、手でちぎって開封をします（ハサミを使うとピローに傷がつく可能性があるので、手でちぎるのがおすすめです）。

開封直後のコアラピロー（2nd Gen）です。

ファスナーを完全に開くことで、本来のボリュームに復元していきます。

なお、説明書によると『ピローは開封したその日から使用できますが、完全に本来の形状を取り戻すには開封から48時間ほどお待ちいただくことをおすすめします。』とあります。

48時間以上経過した状態が以下です。

このとおり、完全にボリュームが元に戻りました。

外観のチェック

コアラピロー（2nd Gen）の大きな特徴は、リバーシブルカバーです。

以下のとおり、夏面と冬面があり、ひっくり返すだけで寝心地が変わります。

夏面	冬面

以下のとおり、ラベルが付いています。

夏面	冬面

夏面は、ポリエステル63%、ポリエチレン37%を使用した「さらさら」とした触り心地です。

ポリエチレンを配合することで、ひんやりとした感触が生まれます。

一方、冬面は、オーガニックコットン（綿）30％、ポリエステル70％です。

オーガニックコットン（綿）によって、ふかふかした温かさが感じられます。

コアラピロー（2nd Gen）は、側面のファスナーを開け閉めすることで硬さ調節が可能です。

ファスナーのアップはこんな感じです。

ファスナーを開くことで、カバー表面のテンションが緩み、ややソフトに感じられます。

といっても、そこまで大きく硬さが変わるわけではないので、微調整レベルとお考えください。

なお、ファスナーを開けても高さは変わりません（以下のアニメーションのとおりです）。

内部構造

硬さ調節ではない方の側面（短辺）には、カバーの脱着用のファスナーがあります。

カバーと芯材です。

カバーのみ、洗濯可能（弱水流・常温の水）です。

ピローの芯材には、インナーカバー（保護カバー）が付いていますが、ファスナーなどはなく、脱着はできません。内部構造を見るために、ハサミで切って開いていきます。

こちらがピローの芯材です。

低反発ウレタンフォームで出来ていて、粘度が高く、かなりモチモチとした感触です。

ピンホール加工（穴あけ加工）が施されているので、通気性が高いです。

芯材の内部には、冷却素材のPolarBands™が内蔵されています。

PolarBands™（青いシール）によって、ピロー内の余計な熱を素早く外へ放散します。

なお、このPolarBands™は片面仕様なので、夏用クール面で特に効果を発揮します。

芯材の保護カバーにも夏面（Summer）と冬面（Winter）のラベルがあるので、向きを間違えないようにしましょう

コアラピロー（2nd Gen）の寝心地

前提としては、まくらはその人が持つ骨格だったり、マットレスとの相性によって感じ方が異なります。以下は、コアラマットレスPLUSと合わせた時の私の感想としてご参考にしてください。

仰向き

少し硬めくらいのコアラマットレスPLUSでは、体の沈み込みがそこまで深くないため、コアラピロー（2nd Gen）では、最初は少し高さを感じました。

しかし、寝続けていると、じんわりとピロー（低反発ウレタン）が頭や首のラインになじみ、快適な寝心地に感じます。

マットレスとピローの相性としても、さすが同ブランドだけあって、統一感がある寝心地です。

横向き

個人的にはちょうどよい高さで、肩が沈み込みすぎることなく、圧力や寝姿勢保持（背骨のラインに歪みのなさ）も良いと思いました。

硬さ

ふんわりふわふわタイプではなく、「しっかりした硬さがありつつ、フィット感もある」といった印象です。

コアラピロー（2nd Gen）のコアラリフレッシュピローの違い

コアラピロー（2nd Gen）と似た特徴を持つのが、従来モデルのコアラリフレッシュピローです。

コアラリフレッシュピローでは、「PCMマイクロカプセル」という調温素材を芯材に練りこむことで、睡眠中の蒸れなどを感じにくい仕様になっています。

違いをまとめると以下のとおりです。

モデル	コアラピロー（2nd Gen）	コアラリフレッシュピロー
画像
芯材	低反発ウレタンフォーム
温度調節機能	PolarBands™	ゲル＋PCMマイクロカプセル
2WAY（夏・冬）	〇	△
大きさ（cm）	60×39×11	63×41×11
硬さ	ふつう～やや硬め	ややソフト
硬さ調節	〇	×
価格	16,000円	16,000円