コアラマットレスの全モデルを徹底比較(すべて体験済み)
この記事ではコアラマットレスシリーズ(NEW・BREEZE・オリジナル・BAMBOO)の違いについてご紹介します。
この記事を書くうえでメーカーさんから商品をご提供いただきました。
実際に体験した内容を踏まえ、細かい違いまで具体的に解説するので、コアラマットレスで悩んでいる人はぜひご参考くださいね。
この記事を書いた人
目次
コアラマットレスにはどんな種類があるの?
現在販売されているコアラマットレスは以下の4つです。
①オリジナル | ②NEW |
---|---|
③BREEZE | ④BAMBOO |
まずは、それぞれの仕様の違いについてまとめます。
シリーズ | オリジナル | NEW | ||
---|---|---|---|---|
モデル | オリジナル | NEW | BREEZE | BAMBOO |
画像 | ||||
基本の硬さ | ふつう | やや硬め | ややソフト | ソフト |
硬さ調節 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
衝撃吸収性 | 〇 | △ | △ | 〇 |
ゾーニング | 3 | 3 | 3 | 5 |
多層ゾーニング | × | × | 〇 | × |
キルティングカバー | × | × | 〇 | 〇 |
エッジサポート | × | × | 〇 | 〇 |
通気性 | △ | △ | 〇 | 〇 |
冷却機能 | △ | △ | 〇 | 〇 |
温度調節機能 | × | × | × | 〇 |
抗菌機能 | △ | △ | △ | 〇 |
価格 (Sサイズ) | 69,000円 | 89,900円 | 129,900円 | 169,900円 |
販売ページ | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
レビュー記事 | リンク | リンク | リンク | リンク |
上記の〇△×は、公式サイトを参考にしつつ、当サイトで実際に体験した感想を反映しています。
「ゾーニング」や「エッジサポート」など、やや専門的な言葉が出てきますが、この記事では特にポイントとなる違いについて分かりやすくまとめていますので、ご安心くださいね。
なお、薄型の折りたたみマットレス「コアラフトンOASIS」については、以下の記事でご紹介しています。
【まず結論】あなたにぴったりなコアラマットレスは?
それぞれの違いを解説する前に、まずは結論から「こんな人にはこのコアラマットレスが合いますよ」というおすすめモデルをご紹介します。
それぞれの特徴とこんな人におすすめという点を簡潔にまとめました。
オリジナルの特徴&合う人
【15秒で分かる!】オリジナルの特徴
- 衝撃吸収性が最も高く、振動が伝わりづらい
- 低反発に近い寝心地
- 硬さは「ふつう」レベル
- ウレタンフォーム自体の通気性は最も優れている
- 旧モデルのため一時廃盤だったが、惜しむ声が多く再販が決定
- 価格が最も低価格(6万円台)
オリジナルはこんな人におすすめ
- なるべく低価格で買いたい
- 静かな寝心地が好き
- どちらかと言えば女性(的な体型)
- フィット感がある寝心地が好き
日本上陸当時からある「コアラの原点」的な定番モデルです。
この商品の特徴はコチラ【レビュー】オリジナルコアラマットレスの寝心地と評価は?
NEWコアラの特徴&合う人
【15秒で分かる!】NEWコアラの特徴
- 硬さ調節ができる
- 基本的な寝心地は「やや硬め」
- 高反発に近い寝心地
- 現在のコアラマットレスで最も売れ筋(人気)
- 価格は真ん中(8万円台)
NEWコアラはこんな人におすすめ
- 硬さ選びに不安がある
- 寝返りのしやすさが大事
- どちらかというと仰向き寝が中心
- マットレス選びに失敗したくない(やや硬めの寝心地は多くの人に合いやすい)
リニューアル後の人気ナンバー1モデル。硬さ的にも失敗しにくい寝心地です。
この商品の特徴はコチラ【レビュー】NEWコアラマットレスの特徴と寝心地を徹底解説
BREEZEの特徴&合う人
【15秒で分かる!】BREEZEの特徴
- 「通気性の良さ」が最大の特徴(14層構造)
- 硬さ調節できる
- 基本的な寝心地は「ややソフト」
- 生地には吸水速乾繊維「COOL MAX®」
- 端が沈み込みづらい「エッジサポート」
- 価格は2番目に高い(12万円台~)
BREEZEはこんな人におすすめ
- 汗を多くかく人、蒸れが気になる人
- 硬さ選びに不安がある
- ふんわりした寝心地が好き
- 二人で同じマットレスで寝たい(端まで優雅に使える)
NEWコアラに通気性をプラス。当サイトイチオシのモデルです。
この商品の特徴はコチラ【レビュー】NEWコアラマットレスBREEZE(ブリーズ)の特徴と寝心地を徹底解説
BAMBOOの特徴&合う人
【15秒で分かる!】BAMBOOの特徴
- コアラマットレスの中で最高グレードモデル(16万円台~)
- 理想的な寝床内温度(33℃±1℃)に調節してくれる
- 竹(バンブー)による消臭機能
- 硬さ調節も可能
- 端が沈み込みづらい「エッジサポート」
BAMBOOはこんな人におすすめ
- 硬さ選びに不安がある
- やわらかめの寝心地が好き
- 高級ホテルのようなマットレスが欲しい
- 静かな寝心地が好き
- 二人で同じマットレスで寝たい(端まで優雅に使える)
コアラマットレスの最高峰グレード。ふんわり優雅な寝心地と機能性の高さが特徴です。
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それでは以下より、すべてのコアラマットレスの主な違いや特徴を詳しくご紹介します。
ココがポイント!コアラマットレスシリーズの重要な違い10個
コアラマットレスシリーズの重要な違いは以下のポイントです。
- 硬さ調節の有無
- ウレタンフォームの構造
- 耐久性の差
- 振動の伝わりづらさ
- 寝返りのしやすさ
- 通気性
- 硬さ(やわらかさ)
- 端の沈み込みづらさ
- 取り扱いやすさ(洗濯可否・重量・厚さ)
- 洗濯の可否
結論、各項目とモデルごとの特徴を比較すると以下のとおりです。
\【まとめ】違いのポイントはコレ!/
シリーズ | オリジナル | NEW | ||
---|---|---|---|---|
モデル | オリジナル | NEW | BREEZE | BAMBOO |
画像 | ||||
硬さ調節 | × | 〇 | ||
実際の硬さ | ふつう | やや硬め | ややソフト | ソフト |
寝返り | △ | ◎ | 〇 | △ |
揺れにくさ | ◎ | 〇 | ◎ | |
通気性の良さ | 〇 | △ | ◎ | 〇 |
端の沈み込みにくさ | × | 〇 | ||
吸水速乾性 | △ | 〇 | △ | |
温度調節 | × | 〇 | ||
厚さ | 21cm | 23cm | 27cm | 31cm |
重量 (Sサイズ) | 15.8 kg | 21.72 kg | 27.01kg | 31.88kg |
カバーの洗濯 | 〇 | × | ||
120日トライアル | 〇 | |||
10年保証 | 〇 | |||
サイズ展開 | シングル~キング | シングル~クイーン | ||
価格 (Sサイズ) | 69,000円 | 89,900円 | 129,900円 | 169,900円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
それでは各項目を詳しくご紹介します。
1. 硬さ調節の有無
一番大きな違いとして、NEWシリーズ(NEW・BREEZE・BAMBOO)は硬さ調節機能があります。
オリジナル | NEWシリーズ(NEW・BREEZE・BAMBOO) |
---|---|
×(調節不可) |
NEWシリーズでは、上層(コンフォートレイヤー)の表裏で硬さが異なり、それをひっくり返すことで硬さ調節ができます。
NEWシリーズの硬さ調節のやり方は以下の動画をご参考ください。(4倍速・音声なし)
なお、硬さ調節は「ふつう・かため」です。
硬さ調節できる範囲としては、ふつう面は80N・かため面は100Nなので、20N(ニュートン)ほどの差となり、体表面の感触が少し異なる程度の微調節レベルです。
マットレスは体に合う・合わないが出やすく、さらに季節や体調に応じて快適に感じる硬さが変わってくるものです。
そうした際に硬さを変えられるというのは、最終的な寝心地の微調節機能としてメリットを感じられるでしょう。
2. ウレタンフォームの違い
①オリジナル | ②NEW |
---|---|
③BREEZE | ④BAMBOO |
すべてのコアラマットレスシリーズの芯材はウレタンフォームを使用しています。要するに「ウレタンマットレス」です。
ウレタンマットレスには「単層(1層)タイプ」か「多層(積層)タイプ」がありますが、コアラマットレスは複数のウレタンフォームを重ねた「多層構造タイプ」です。
単層(1層) | 多層(積層) |
---|---|
(左:他商品、右:オリジナルコアラマットレス)
一概には言えませんが、多層構造タイプの方が異なる密度・反発性のウレタンフォームを組み合わせることができるため、寝心地が良い傾向があります。(ただし、その分価格は高くなりがちです)
【比較表】ウレタンフォームの仕様
コアラマットレスの全モデルはすべて多層構造のウレタンフォームを採用していますが、異なる仕様・構造となっています。
以下は細かい情報なので、隅々まで理解されなくても大丈夫です。大切なのは各モデルで仕様・構造が異なるということです。
モデル | オリジナル | NEW | BREEZE | BAMBOO |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
タイプ | 低反発 | 高反発 | 高反発+低反発 | |
反発弾性率 (当サイト測定) | 約16% | 約40% | 約40% 約9% | |
積層 | 3層 | 5層 | ||
密度 (上から) | 40D・30D・30D | 50D・30D | 50D・40D・30D | |
硬さ (上から) | 70N・120N・200N | 80N/100N・160N | 80N/100N・110N・160N・180N | 80N/100N・50N・110N/150N・160N・180N |
エッジサポート | × | 〇 | ||
多層ゾーニング | × | 〇 | × | |
オープンセル | 〇 (広い) | △ (狭い) | ||
消臭機能 | × | 〇 |
これらの仕様の違いが以下よりご紹介する寝心地や使用感の違いにつながります。
3. 耐久性が高いのはどれ?
結論、耐久性が高いのはNEWシリーズで、特にBAMBOOです。
ウレタンマットレスの場合、耐久性は「密度」の高さで決まります。
密度とは「体積当たりの質量」のこと。
密度はDという単位で表され、特に体に近い上層のウレタンフォームの密度(D数)が低いと早々にヘタる可能性があります。
それぞれの上層の密度は以下の通りです。
- オリジナル:40D(5cm)
- NEWシリーズ:50D(7cm)
こう比較すると、オリジナルのみ40Dのため、耐久性としては最も低いです。
とはいえ、40Dクラスの密度であれば8年以上の寿命は期待できるので、一般的なウレタンマットレスに比べると高めの数値と言えます。(一般的なウレタンマットレスは30D前後が多いです)
一方、50Dという高密度ウレタンフォームを搭載したNEWシリーズは10年以上の寿命が期待できる耐久性があります。
最上位グレードのBAMBOOでは中間層にも40Dクラスの高密度フォームを使っているので、より長く使いたい人におすすめです。
4. 振動が伝わりづらいのはどれ?
最も振動が伝わりづらいのはオリジナルで、次にBAMBOOです。
もともと、コアラマットレスは「ゼロ・ディスターバンス技術」として振動の伝わりにくさを武器に日本に上陸しました。
オリジナルは日本に上陸した当時のマットレスをマイナーチェンジしたモデルです。(よって「Ver2」と呼ばれることもあります)
初代 | Ver2 (オリジナル) |
---|---|
振動の伝わりづらさのメカニズムとしては大雑把に言えば高反発フォームより低反発フォームの方が衝撃吸収性が高く、結果的に振動が伝わりづらい性質があります。
そして、それぞれのシリーズでは、使用しているウレタンフォームの反発性が以下のように異なります。
- オリジナル:約16%(ほぼ低反発ウレタン)
- NEW&BREEZE:約40%(一般ウレタン)
- BAMBOO:約40%+約9%(一般ウレタン×低反発)
※15%未満で低反発、50%以上で高反発
※当サイト計測値
反発性・衝撃吸収性の違いは以下の動画をご参考ください。(音声なし)
以上の通り、圧倒的にオリジナルは衝撃吸収性が高いです。
そもそもウレタンフォームはスプリングコイル(ポケットコイル等)よりも衝撃吸収性が高い素材なので「ウレタンマットレス=揺れにくいマットレス」と言えるのですが、より静かな寝心地が良い人はオリジナルがおすすめです。
また、BAMBOOも表層こそ一般ウレタンですが、中間層にメモリーフォーム(低反発)を使用しているので、NEWシリーズの中では最も振動が伝わりづらいです。
なお、NEWとBREEZEの振動の伝わりづらさは、一般的なウレタンマットレスと同等レベルなので、「コアラマットレス=振動が伝わりづらい」というイメージは持たない方が良いかもしれません。(以下動画参考・音声なし)
※比較商品(右):エマ・マットレス
5. 寝返りしやすいのはどれ?
最も寝返りしやすいのはNEWコアラです。
「寝返りのしやすさ=体の動きへのサポート性=反発性の高さ」とお考えください。要するに反発弾性率が高い(高反発)ほど寝返りはしやすいです。
すぐ上でご紹介したとおり、各シリーズの反発弾性率は以下のとおりです。
- オリジナル:約16%(ほぼ低反発ウレタン)
- NEW・BREEZE:約40%(一般ウレタン)
- BAMBOO:約40%+約9%(一般ウレタン×低反発)
つまり、NEWとBREEZEの2モデルが同等の高い反発性があるのですが、BREEZEは詰め物に綿(ワタ)が入っていたり、キルティングによってカバーのボリューム感が厚く、結果的にウレタンフォームの反発性をダイレクトに感じにくいです。
NEW (詰め物がない) | BREEZE (詰め物が多い) |
---|---|
ただし、反発性の高さは良し悪しではなく、むしろ高反発すぎると落ち着かない場合もあります。
しかしながら、体の動きへのサポート性(反応)が高いのは、やはり反発性がより高いウレタンフォームのため、寝返りのしやすさとしてはNEWが優れていると言えるでしょう。
要するに、簡単に寝返りが打ちたい人にはNEWがおすすめということです。
6. 通気性が良いのはどれ?
通気性が良いのはオリジナルとBREEZEです。
BREEZEはそもそも「通気性の良さ」を最大の特徴としていて、14層に及ぶ多層構造により側面への通気性が抜群に良いです。
さらに、カバー表面にはクールマックス®という吸水速乾繊維を使っているので清涼感も良好です。
とにかく、通気性の良さで選ぶならBREEZE一択でしょう。
また、オリジナルの評価が高い理由は、ウレタンフォームの素材自体の通気性が良いためです。
ウレタンフォームは石油を発泡させて作る素材ですが、泡のひとつひとつの空洞の大きさによって通気性の良さが変わります。(泡に空洞があるウレタンフォームの構造を「オープンセル」と呼びます)
NEWシリーズは同じ構造のウレタンフォームを使っていますが、オープンセルの空洞が狭めです。よって素材自体の通気性はイマイチ。
逆に、オリジナルは完全に別のウレタンフォームのレシピで作られていて、オープンセルの空洞が大きく、素材自体の通気性は優れています。
素材(ウレタンフォーム)を拡大して比較すると空洞の大きさは歴然です。
NEW&BREEZE | オリジナル |
---|---|
よって「なるべく低価格が良いけど通気性の高さも大事」という人はオリジナルがおすすめです。
要するに、BREEZEは「マットレス全体の構造」として通気性が良く、オリジナルは「ウレタンフォームそのものの素材」が通気性が良いということです。
7. 硬さ(やわらかさ)の違い
それぞれの硬さの違いは以下の通りです。
- オリジナル:ふつう
- NEWコアラ:やや硬め(微調節可)
- BREEZE:ややソフト(微調節可)
- BAMBOO:ソフト(微調節可)
オリジナル | NEW | BREEZE | BAMBOO | |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
硬さ | ふつう | やや硬め | ややソフト | ソフト |
N数 (厚さ) ※上層から | 70N(5cm)・120N(4cm)・200N(11cm) | 80N(4.5cm)・100N(2.5cm)・160N(15cm) | 80N(4.5cm)/100N(2.5cm)・110N(3cm)・160N(16cm) | 80N(4.5cm)/100N(2.5cm)・50N(3cm)・110N/150N(6cm)・160N(12cm) |
以下は、少し複雑な話になるので、ご興味ない方は読み飛ばしても大丈夫です。
コアラマットレスのような多層構造タイプのウレタンフォームは、表層の厚みが薄い場合、下層フォームの硬さの影響を受けます。
大雑把に言って、表層から10cm程度でマットレス自体の硬さはほとんど決まります。
よって、見るべきポイントは「表層から10cmまでの硬さと構造」です。
また、BREEZEとBAMBOOのみ、詰め物にふんわりとしたワタ(ポリエステル綿)が入っています。
ポリエステル綿は寝心地をやわらかくします。
表層10cmにおける硬さの違い
表層から10cm程度でマットレス自体の硬さはほとんど決まります。
では、そのことを念頭にそれぞれのシリーズの硬さを見ていきましょう。なお、赤字の場所が硬さの違いが現れる仕様です。
オリジナル | NEW | BREEZE | BAMBOO | |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
表層10cmまでの硬さ(N数) | 70N(5cm)・120N(4cm)・200N(1cm) | 80N(4.5cm)/100N(2.5cm)・160N(3cm) | 80N(4.5cm)/100N(2.5cm)・110N(3cm) | 80N(4.5cm)/100N(2.5cm)・50N(3cm) |
詰め物 | なし | ポリエステル綿 | ||
実際に感じる硬さ | ふつう | やや硬め | ややソフト | ソフト |
オリジナルは「ふつう」
オリジナルは上層2層の合計が9cmで、ここで体が直接的に感じる硬さ・柔らかさ・反発性など作っています。
オリジナルの表層は70Nで、沈み込むと120Nの硬さを感じるというのは、一般的には「ふつうレベル」の硬さです。
NEWは「やや硬め」
NEWとBREEZEは上層(コンフォートレイヤー※ひっくり返せるやつ)のウレタンフォームの仕様は同じなのですが、真下に来るウレタンフォームの硬さが異なるため、実際に感じる硬さが異なります。
NEWの場合、コンフォートレイヤー(計7cm)では、体の沈み込みが受け止めきれず、結果的に最下層フォーム(160D)の硬さが影響され、感覚としては「やや硬め」の寝心地となります。
BREEZEは「ややソフト」
BREEZEの場合、第3層(110N)はゾーニングレイヤーという波状フォームとなっています。
波状フォームはふつうの平面フォームよりもやかわらかく感じやすいため、数値上よりもよりソフトな感触に感じやすいです。
BAMBOOは「ソフト」
BAMBOOでは、BREEZEのゾーニングレイヤー(第3層)の位置に「竹炭メモリーフォーム」となっています。
竹炭メモリーフォームの硬さは50N(やわらかい)という点と、詰め物の綿のボリュームが厚いということで、BAMBOOはすべてのコアラシリーズの中で最もソフトな寝心地となっています。
なお、NEWシリーズにおいては、硬さ調節が可能ですが20Nほどの差なので、あくまで微調節とお考え下さい。
失敗しにくいのは「NEW」
以上のとおり、分かりやすいように4モデルの硬さを分けましたが、実際に感じる違いに、すごく大きな差はありません。
ただし、「硬めのマットレスが好き」という人がBAMBOOを選んでしまうとミスマッチになる可能性もあるので、好みがハッキリしている人はよくご検討ください。
また、硬めのマットレスは後からトッパーなどで柔らかく調節しやすいので、「NEWコアラ」が最も失敗しにくいと言えるでしょう。
8. 端が落ち込みづらいのはどれ?
端が落ち込みづらいのはBREEZEとBAMBOOです。
BREEZE・BAMBOOには「エッジサポート」というやや硬めのウレタンフォームでマットレス外周を覆った構造をしています。
特にマットレスは端部分が沈み込みやすく寝心地が落ちる傾向があるので、端まで優雅に使えるマットレスはワンサイズ大きい使用感として大きなメリットを感じられるでしょう。
特に二人で寝る人におすすめです。
9. カバーの違い
それぞれ、カバーの仕様の違いもあります。
オリジナル | NEW | BREEZE | BAMBOO | |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
素材 | ポリエステル65%+テンセル35% | ポリエステル100% | ポリエステル62%+ビスコース38% | |
キルティング | なし | あり | ||
特殊加工 | なし | COOL MAX | PCMマイクロカプセル | |
機能 | 吸水・速乾(弱) | 吸水・速乾(強) | 温度調節 |
オリジナルとNEW
オリジナルとNEWは同じ素材を使っています。
テンセルは植物(ユーカリ)から作られる天然素材由来の再生繊維のことで、吸湿・速乾性に優れ、ムレにくくなめらかな質感が特長です。
BREEZEは「COOL MAX」搭載
BREEZEはより吸水速乾性を高めるため、COOL MAX®入りのポリエステル繊維を採用し、テンセルは非使用です。
COOL MAXはスポーツウェアなどでも良く採用される素材でその性能は運動レベルの発汗でも効果を発揮するほど。よって、特に寝汗を多くかく人におすすめです。
BAMBOOは「温度調節」
BAMBOOの生地はポリエステルとビスコースのMixです。
ビスコースとはシルクに似た光沢と手触りが特徴の高級繊維(合成繊維)のこと。さらにBAMBOOのビスコースには「PCMマイクロカプセル」が配合されています。
PCMマイクロカプセルとは、簡単に言うと「決められた設定温度に自動で調節する素材」です。
近年の睡眠科学では「快適に眠るための寝床内温度は33℃前後」ということがわかってきたので、PCMマイクロカプセルによって、その温度付近に自動でカバー温度を調節できるような工夫がされています。※BAMBOOのPCM素材の設定温度は確認中ですが、おそらく32±1℃くらいだと思います
なぜ、BREEZE・BAMBOOだけキルティングがあるの?
BREEZE・BAMBOOは、カバーにキルティングがあります。
キルティングとは、カバー内部の詰め物のワタやウレタンフォームの偏りやズレが出ないように行う縫製のことです。
BREEZE・BAMBOOは下位グレード(オリジナル・NEW)よりも詰め物のボリュームが多いのでカバーがキルティング仕様となっています。
NEW (詰め物がない) | BREEZE (詰め物が多い) |
---|---|
また、キルティングを施すことによってカバー表面に凹凸が生まれるため、通気性が高まるというメリットもあります。
コアラシリーズの上位グレードでは特に「通気性」に関する仕様強化がされているため、BREEZE・BAMBOOにおいてはキルティングが採用されているのだと思います。
10. 取り扱いやすいのはどれ?
マットレスの取り扱いやすさは「洗濯の可否や厚さ・重量」で変わります。
結論、最も取り扱いやすいのはオリジナルです。
まず、オリジナルのみカバーの家庭洗濯が可能です。(NEWシリーズはすべて洗濯NGです)
コアラ公式によると「水と中性洗剤で手洗いして下さい」とのことで、洗濯機の仕様はNGです。
さらにオリジナルは全モデル中最も軽量(約16kg)で、最上級グレードのBAMBOO(約32kg)の半分です。
厚さは23cmなので、NEWと同じですが、全モデル中最も薄いタイプです。
力の弱い人やメンテナンスしやすいマットレスが良い人はオリジナルがおすすめです。
4モデルの共通点は?
すべてのコアラマットレスの共通点は以下の通りです。
- 120日の無料トライアル
- 10年保証
- ベッド・イン・ボックス(圧縮梱包でお届け)
- サイズ展開(シングル~キング)※BAMBOOのみクイーンまで
コアラマットレスシリーズすべてには120日の無料トライアルと10年保証がついているので、初めてオンラインでマットレスを購入される方にも安心ですね。
お届け時はロール状に圧縮し梱包されています。
開封方法は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
サイズは日本のベッドフレームの規格にあせた5サイズ(シングル・セミダブル・ダブル・クイーン・キング)から選べます。※BAMBOOのみクイーンまでです
余談ですが、コアラマットレスが日本に進出したばかりの時期はクイーンサイズのみ日本規格より10cm大きい幅で販売されていました。
海外ブランドのマットレスは日本規格に合わせられていない場合もあるので、必ず使用するベッドフレームの幅を確認の上、ご購入くださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コアラマットレスシリーズの違いをご紹介させていただきました。
公式サイトでは仕様・スペックなどの比較表はありますが、実際の寝心地や使用感における違いをなるべくわかりやすくまとめてみました。
\【まとめ】違いのポイントはコレ!/
シリーズ | オリジナル | NEW | ||
---|---|---|---|---|
モデル | オリジナル | NEW | BREEZE | BAMBOO |
画像 | ||||
硬さ調節 | × | 〇 | ||
実際の硬さ | ふつう | やや硬め | ややソフト | ソフト |
寝返り | △ | ◎ | 〇 | △ |
揺れにくさ | 〇 | △ | 〇 | |
通気性の良さ | 〇 | △ | ◎ | 〇 |
端の沈み込みにくさ | × | 〇 | ||
吸水速乾性 | △ | 〇 | △ | |
温度調節 | × | 〇 | ||
厚さ | 21cm | 23cm | 27cm | 31cm |
重量 (Sサイズ) | 15.8kg | 21.72 kg | 27.01kg | 31.88kg |
カバーの洗濯 | 〇 | × | ||
120日トライアル | 〇 | |||
10年保証 | 〇 | |||
サイズ展開 | シングル~キング | シングル~クイーン | ||
価格 (Sサイズ) | 69,000円 | 89,900円 | 129,900円 | 169,900円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
なお、この記事の上部で結論として「こんな人にはこのコアラマットレスが合う」という情報をまとめているので、以下ご参考いただけますと幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
当サイトでは、多くのコアラ製品の体験レビュー記事をご用意しているので、必要に応じて以下もご参考くださいね。
コアラ製品のレビュー記事