テンピュール® 銀座ショールーム

ベッドメーカーに勤めていた筆者がテンピュール® を徹底解説

この記事ではテンピュール® の社員の方から聞いた話や、実際にマットレスに寝てみた体験をご紹介します。

筆者は過去ベッドメーカーに勤めていました。

ベッドの専門家の視点からテンピュール® のメリットやデメリットを徹底解説するので、ご参考頂けますと幸いです。

テンピュール・シーリー・ジャパンの犾守様
テンピュール ・シーリー・ジャパンの犾守様

今回はテンピュール® の銀座ショールームにお邪魔し、マーケティング&ダイレクト営業部の犾守(いずもり)様に詳しいお話を伺ってきました。

テンピュール® とは

テンピュール® ロゴ

テンピュール® とは「TEMperature PolyURethane(テンプラチャー・ポリウレタン)」の略で、素材の名称およびブランドのこと。

テンピュール® は超高密度で作られた特殊なウレタン素材です。

テンピュール® の歴史

テンピュール® のマットレス

テンピュール® は1970年にNASAがロケット打ち上げの際に、宇宙飛行士にかかる重力を緩和するために作った素材の名称です。宇宙飛行士が座る椅子に使用するために開発されました。

以降、この高機能な素材を一般用途向けに発展させ、1991年に製品化し販売を開始しました。

日本では1999年に上陸し、2019年でちょうど20周年を迎えた比較的新しいマットレスメーカーです。

テンピュール® の商品はデンマーク・米国の生産施設で製造され、日本での販売は「テンピュール・シーリー・ジャパン(本社:神戸)」が行っています。

なお、テンピュール® 素材の特許技術は、ごく少数の科学者だけしか知らない秘密のレシピとのこと。

テンピュール® の特徴

衝撃を吸収する

テンピュール® は荷重・衝撃を吸収することに優れた素材です。

一般的な低反発素材と比較してもその差は歴然。詳しくは下記の動画をご覧ください。(音は出ません)

  • 左:一般的な低反発素材
  • 真ん中:テンピュール®
  • 右:ファイバー素材(高反発素材)

真ん中のテンピュール® は落下したボールが当たると衝撃を吸収しピタッと止まります。さすがNASAが認めた技術です。

衝撃を吸収するということは、マットレス上での立ち座りや寝返りなどの振動を感じにくく、しずかな寝心地が実現できます。二人で眠るのにぴったりですね。

「ワイングラスを置いてジャンプしても倒れない」というワインチャレンジで話題になったコアラマットレスも同じようなコンセプトです。

↑コアラマットレスのワインチャレンジ(音あり)

テンピュール® のマットレスでも同じようなことができます。

体にフィットする

テンピュール® の語源となったTEMperature PolyURethane(テンプラチャー・ポリウレタン)とは、要するに「温度で変化するウレタン素材」という意味です。

23度の温度で反応するため、体温が伝わることで柔らかく変化し、体にフィットします。

荷重がかかるところはより柔らかく、そうでないところは硬めの寝心地になり、1人ひとりの体に沿ったサポートが実現できます。

これがテンピュール® が「無重力状態のような寝心地」と表現される理由です。

ふんわりしているけど寝姿勢が崩れにくいです。

テンピュール® マットレスの構造

スプリーム(オリジナル)

テンピュール® マットレスの構造は、上から

  1. テンピュール® のコンフォート層
  2. テンピュール® のサポート層
  3. 高耐久ベース

というのが基本です。

コンフォート層は体にやさしくフィットし体圧分散をし、サポート層で寝姿勢を支え、高耐久ベースで荷重を受け止めます。

簡単に言うと下に行けば行くほど硬くなる構造をしています。

コレクションやグレードによって内部構造に差がありますが、基本的な考え方は同じです。

テンピュール® マットレスのコレクション(シリーズ)

マットレスのコレクション

テンピュール® マットレスの特徴をご紹介します。

テンピュール® マットレスはシリーズによってかなり寝心地が変わります

大きく以下の「コレクション(シリーズ)」があり、特徴をご説明します。

  • オリジナル
  • センセーション
  • クラウド
  • ハイブリット

オリジナル(人気

テンピュール® マットレスオリジナル

テンピュール® マットレスの原点となる最も人気のコレクション。テンピュール® 素材の特徴が最もよく表現されていて、宙に浮いた静かな寝心地が得られます。硬さはふつうレベル。コレクションの中で真ん中くらいの硬さです。

  • 硬さ:ふつう
  • 価格:190,000円(税抜)~

センセーション

テンピュール® マットレスセンセーション

コレクションの中で最も硬めの寝心地。寝返りや立ち座りがしやすいことがメリットですが、オリジナルに比べるとややクッション性があり、揺れを感じます。テンピュール® が好きな人にはやや中途半端な位置づけのコレクションだと思いました。

  • 硬さ:硬め
  • 価格:190,000円(税抜)~

クラウド

テンピュール® マットレスクラウド

コレクションの中で最も柔らかめの寝心地。まるで雲の上に寝ているような感覚で体へのあたりがとても優しいです。入眠時に最も気持ちよく感じやすいのがこのクラウドコレクションだと思います。ただし、沈み込みが深くなるので仰向き寝の人はやや寝苦しく感じるかもしれません。横向き寝の人に特におすすめ。

  • 硬さ:やわらかめ
  • 価格:190,000円(税抜)~

ハイブリット

テンピュール® マットレスハイブリッド

スプリングコイルとテンピュール® を組み合わせたハイブリット構造のマットレス。スプリング独特のクッション性とテンピュール® の静かな寝心地が絶妙なバランスで融合されています。

クッション層にはポケットコイルを採用。シングルサイズで約700個のコイルが高密度に敷き詰められ、バネは高級素材のピアノ線ということですから、「寝心地が悪いはずはない」と眠る前から期待していましたが、やはりコレクションの中で最も寝心地が良いと感じました。

深く沈み込みず、寝返りも静かです。やや硬めの寝心地で、一番硬いセンセーションと真ん中のオリジナルの間くらいに感じます。価格は一番高いですが、買うならコレかと思いました。

  • 硬さ:やや硬め
  • 価格:225,000円(税抜)~

テンピュール® マットレスのグレード

マットレスのグレード

さらにコレクションの中に以下の「グレード」にわかれます。

  • スプリーム(安価)
  • エリート(スタンダード)
  • リュクス(プレミアム)

ざっくりいうとマットレス(テンピュール® 層や高耐久ベース)が厚くなることで、グレードが高くなっていきます。

スプリーム

スプリーム(オリジナル)
スプリーム(オリジナルコレクション)

テンピュール® の寝心地のエッセンスを気軽に体感できるエントリーモデル。

  • 厚さ:21cm
  • 価格:190,000円(税別)

※オリジナルコレクションのシングルサイズの場合

エリート(人気

エリート(オリジナルコレクション)
エリート(オリジナルコレクション)

スプリームよりもテンピュール® 層と高耐久ベースを厚くしたスタンダードタイプ。コストパフォーマンスが良く、最も人気なグレード。

  • 厚さ:25cm
  • 価格:220,000円(税別)

※オリジナルコレクションのシングルサイズの場合

リュクス(おすすめ

リュクス(オリジナルコレクション)
リュクス(オリジナルコレクション)

更にテンピュール® 層と高耐久ベースを厚くしたプレミアムタイプ。テンピュール® 素材の良さを贅沢に感じつつ機能性も高いおすすめグレード。

  • 厚さ:30cm
  • 価格:250,000円(税別)

※オリジナルコレクションのシングルサイズの場合

リュクスには「クールタッチテクノロジー」がついている

リュクスだけ、本体カバーにクールタッチテクノロジーを採用しています。

クールタッチテクノロジーとは余分な熱を吸収する素材のことで、一年中サラサラと快適に使えることが特徴です。

テンピュール® 素材は体にぴったりと沿うため、「蒸れて暑くなりやすい」というデメリットがあります。

そうしたデメリットを軽減するためにも、クールタッチテクノロジーはおすすめです。

さらにリュクスはマットレスの厚みが増し、よりリッチな寝心地を感じられます。

エリート(スタンダードモデル)と比べて3万円ほど高価格になってしまうのですが、価格以上の価値を感じられるでしょう。

テンピュール® マットレスはこんな人におすすめ

横向き寝

テンピュール® は沈み込んだ時のフィット感が気持ちよく、しっかりと体に沿ったサポートが魅力です。
仰向き寝よりも深く沈み込む横向き寝で眠る人にとって、特に心地よく感じるでしょう。

体のラインがはっきりしている人

体圧分散性が高いテンピュール® は、ボリューム感がある体格の人でも優しい寝心地で眠れます。性別ではどちらかと言えば女性に合うでしょう。

テンピュール® はベッドフレームも人気

テンピュール® のベッドフレーム

テンピュール® マットレスを買う人は、合わせてベッドフレームを買うことが多いそうです。

人気ベッドフレームは電動タイプで、Zero-G® ポジションという「体に圧力がかからない無重力のような状態」を実現できます。

Zero-G® ポジション体験中
Zero-G® ポジション体験中(筆者)

Zero-G® ポジションは上半身と下半身が少しだけあがり、胎児のような姿勢になることで本能的にリラックスできます。

最初はやや違和感がありましたが慣れるととても楽な姿勢で、逆にフラットな状態だと呼吸がしづらく感じるほどです。一度体験したらやみつきになるでしょう。

和室には「テンピュール® フトン」が人気

テンピュール® フトン
テンピュール® フトン

敷き寝具を折りたたんで収納したい人は「テンピュール® フトン」がおすすめです。

テンピュール® のフィット感・サポート感はそのままに、ボリュームを抑え、折りたためるマットレスが「テンピュール® フトン」です。

テンピュール® フトンは日本限定商品で、やや硬めの寝心地のため布団派の人に人気があります。

枕のバリエーションが豊富

豊富な種類の枕

テンピュール® といえば枕を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

実はテンピュール® のアンバサダーを務めている元メジャーリーガーの松井秀喜さんは、アンバサダー契約をする前からテンピュール® 枕を愛用されていました。(初めてメジャーリーグに行くときにテンピュール® 枕を日本から持って行ったという話からアンバサダー契約につながったとのことです)

様々な寝姿勢を想定し、色々な種類の枕がラインアップされていて、たとえば「横向き寝に合う枕」などもあります(写真)。

横向き寝に合う枕
横向き寝に合う枕

横向き寝の場合、腕の行き場に困ることがありますよね。

この枕ならストレスなく枕の下に手を入れられるので快適です。

他にも仰向き寝用、うつ伏せ寝用、抱き枕など様々な種類があります。

テンピュール® の口コミ・評判は?

マットレスの口コミサイトなどを見ていると、テンピュール® は以下のように評価されていることが多いです。

良い評価
  • 寝心地が良い
  • 60日間の返金保証がついている
悪い評価
  • 腰痛が悪化する
  • 暑い

良い評価として「寝心地が良い」というのはやはりテンピュール® 独特の「無重力のような寝心地」によるものですね。特に入眠時は他のマットレスに比べてかなり気持ち良いと感じます。

また、60日の返金保証がついているのも購入者としては安心です。

※返金保証は実施店舗が限られます。詳しくはこちらをご参考ください。

しかし、気になるのは悪い評価ですよね。

マットレスの口コミサイトによるこうした悪い評価は極端な場合も多いので、可能な限り誤解がないよう解説させていただきます。

テンピュール® は腰痛が悪化する?

結論、腰痛の原因は人それぞれなので、悪化する人もいれば改善する人もいます。これはどのマットレスにも言えることです。

自分の身長・体重・筋肉量、加えて生活環境や精神状態によって、自分に合うマットレスは変わります。

自分に合うマットレスで眠ることができれば腰痛が良くなることもありますが、そうでないと体に不調をきたすこともあります。

では、なぜテンピュール® は腰痛が悪化すると評価されるのでしょうか?

「柔らかいマットレスは腰痛になる」という都市伝説

テンピュール® は低反発マットレスとして他の高反発マットレスと比較されることが多く、

  • 高反発=腰痛に良い
  • 低反発=腰痛に悪い

という都市伝説が一人歩きしています。

なぜ、高反発のマットレスが腰痛に良いと言われているかというと、反発性が高いため「寝返りが打ちやすい」という理屈です。

たしかに、寝返りがまったくできないほど柔らかく沈み込むマットレスは筋肉が硬直し、血流も滞り腰痛の原因となることもあります。

寝返りが打ちやすいマットレスとは、裏を返すと寝返りを繰り返さないと体が痛くなるマットレスとも言えます。

しかし、テンピュール® は「余計な寝返りを減らす」というコンセプトでマットレスを作っています。

寝返りをしすぎると逆に睡眠の質が落ちるので、テンピュール® では20~30回ほどの最低限の寝返りが打てるよう、素材を開発しています。

よって、テンピュール® は適度な寝返りが打てるマットレスと言えます。

より寝返りがしやすいコレクションもある

硬めの寝心地の「センセーション」や、クッション層にポケットコイルを使用した「ハイブリッド」はテンピュール® の中でも特に寝返りがしやすいコレクションです。

一概に「テンピュール® は柔らかく寝返りがしにくい」というわけではなく、あくまで柔らかいコレクション(クラウドやオリジナル)にそういった傾向があるだけです。

寝返りがしやすい硬めの寝心地が好きな人はセンセーションやハイブリッドコレクションを選べば良いでしょう。

テンピュール® は暑い?

テンピュール® の社員の方に「テンピュール® は暑いという口コミを見ましたけど?」と質問したところ「暑いという評価は否めない」という回答をいただきました。

ただし、それはテンピュール® のコンセプトである体へのフィット感、つまり「無重力のような寝心地」の裏返しで、フィットするがゆえに暑く感じる人もいるということです。

このあたりは正直好みが出ると思います。

なので、テンピュール® マットレスのリュクスグレードでは、できるだけ暑さを感じないようにクールタッチテクノロジーという熱吸収素材を搭載しています。

暑さが心配な人はリュクスグレードを選ぶことがおすすめです。

テンピュール® とトゥルースリーパーの違い

トゥルースリーパー
トゥルースリーパー(プレミアケア)

同じく低反発系マットレスで「トゥルースリーパー」と比較されている人も多いと思いますが、寝心地を選ぶならテンピュール® がおすすめです。

トゥルースリーパーはショップジャパンが製造・販売しているマットレストッパーです。

トゥルースリーパーは「マットレストッパー」

マットレストッパーとはマットレスや布団の上に敷いて寝心地を調整する寝具のことで、基本的に単品では使いません。

テンピュール® にもトッパータイプのマットレスはありますが、主軸は単体で使えるマットレスです。

素材の密度が違う

テンピュール® とトゥルースリーパーの一番の違いは素材の密度です。

テンピュール® は衝撃吸収性やサポート力が優れ、寝姿勢が崩れることなく、快適に眠りやすいです。

トゥルースリーパーについては『【体験レビュー】トゥルースリーパープレミアケアの評価・評判』でご紹介しています。

テンピュール® は「顧客満足度No1」

2014年から2015年にかけて行ったマットレスの満足度調査において、テンピュール® は他の主要マットレスメーカーを抑えて、顧客満足度No1を獲得しました。

  • 寝心地に満足しているか
  • また同じブランドのマットレスを買いたいか
  • 知人におすすめしたいか

などの項目において、テンピュール® は高評価を得ています。

筆者も試し寝をしましたが、テンピュール® の寝心地は好きな人はとことん好きになると思いました。やみつきになるのは納得です。

というか、テンピュール® の「無重力のような寝心地」は、他のマットレスメーカーにはないオンリーワンな寝心地でしょう。

そういうこともあり、テンピュール® には熱狂的なファンがいるのだと思います。

しかし、合う合わないがハッキリするだろうなというのが素直な印象です。

アンケート結果を見る限り、特に欧米でテンピュール® の満足度が高く、アジア圏にくると落ち着いています。

これは欧米人はやわらかいマットレスを好む傾向があり、逆に日本人は硬めな寝心地を好む傾向があることに関係しているように思います。

いろいろなマットレスメーカーを知ろう!

日本人独特の寝心地の好みを上手に表現されているのがフランスベッド日本ベッドです。

もしマットレス選びに時間をかけられるのなら、テンピュール® に加え、この2社(フランスベッドと日本ベッド)も合わせて検討すれば、自分の好きな寝心地が理解でき、最終的に納得いくマットレス選びができるでしょう。

特にフランスベッドのショールームでは寝姿勢測定器という自分に合ったマットレスが選べる機械があり、あなたのマットレス選びの参考になると思います。

いかがでしたでしょうか。

テンピュール® を特徴やマットレスのラインアップなどをご紹介させていただきました。

テンピュール® は低反発マットレスと言われていたので、ねっとりとした寝心地なのかなと思っていましたが、実際に寝てみたら「無重力のような寝心地」でふんわり体がサポートされ、想像以上に良い寝心地でした。

おそらくテンピュール® マットレスは合う合わないがハッキリわかれそうですが、60日間の返品・交換保証プログラムがあるので気軽に試せます。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

テンピュール® (公式)はこちら