進化したNEWスタンダードモデル
この記事では、コアラマットレスプラス PLUSをご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
この記事を書いた人
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
目次
- コアラマットレスプラス PLUSの基本情報
- メーカーの「コアラ®」とは
- 【まず結論】コアラマットレスプラス PLUSの評価は?
- コアラマットレスプラス PLUSの特徴&メリット
- コアラマットレスプラス PLUSの硬さ調節は「硬さ」ではなく「質」が変わる
- 【体験レビュー】コアラマットレスプラス PLUSを実際に試してみた
- 【詳細解説】コアラマットレスプラス PLUSの評価について
- コアラマットレスシュプリーム SUPREMEとの違いは?
- 他のコアラマットレスとの違いは?
- 似ているマットレスとの違い(特徴・他メーカー)
- 競合メーカーとの違い(NELL・エマとの違い)
- コアラマットレスプラス PLUSはどこで買うのがお得?
- まとめ
コアラマットレスプラス PLUSの基本情報
メーカー | コアラ® |
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サイズ | シングル~キング |
クッション材 | 多層ウレタンフォーム |
価格(Sサイズ) | 99,900円 |
お試し期間 | 120日 |
保証期間 | 10年 |
メーカーの「コアラ®」とは
コアラ®は2015年にオーストラリアで創業した寝具メーカーです。
代表商品のコアラマットレスは、販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。
コアラ®は当初マットレスのみの展開でしたが、最近ではベッドフレームや布団、ソファーやテーブルなど、家具・寝具を総合的に取り扱うようになりました。
【まず結論】コアラマットレスプラス PLUSの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- 底付きや圧迫感がないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ、コアラマットレスプラスを以下のように評価しました。
▼ コアラマットレスプラスの評価 | |
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総合評価 | 3.75 |
仰向き寝 | 4.5 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 3.5 |
価格 | 2.02 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
【総評】進化したコアラ®のNEWスタンダードマットレス(買うならこっちです)
コアラマットレスプラス PLUSは、従来の人気モデル「コアラマットレス KORE(旧名:NEW コアラマットレス)」を進化させたマットレスです。
コアラマットレス KORE(従来の基幹モデル) | コアラマットレスプラス PLUS(KOREの進化版) |
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コアラマットレスプラス PLUSが進化したポイントは主に以下の2つです。
- カバーが「洗濯可能」「リバーシブル仕様」
- 「中間層」が追加
1. カバーの違い
仕様 | コアラマットレス KORE | コアラマットレスプラス PLUS |
---|---|---|
画像 | ||
タイプ | 一体型 | 分離型 |
リバーシブル | ×(両面同じ仕様) | 〇(夏面・冬面) |
洗濯 | × | 〇 |
コアラマットレス KOREのカバーは芯材と一体型(洗濯不可)ですが、コアラマットレスプラスのカバーは分離型で、洗濯ができることが大きなメリットです。
さらに、コアラマットレスプラスのカバーはリバーシブル仕様(夏・冬)になっているので、季節に応じた肌触り・感触の調節機能も追加されました。
2. 中間層が追加
コアラマットレス KORE(3層) | コアラマットレスプラス(4層) |
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上から、
| 上から、
|
コアラマットレスプラスでは、3層目に110Nのウレタンフォームを挟むことで、よりなめらかに荷重が分散され、「急な硬さ」や「沈み込みの深さ」を感じにくい仕様に変更されました。
個人的には、この3層目を挿入したことが、特に大きな寝心地の改善点だと感じます。
さらに価格が同じなので、コストパフォーマンスで考えると当サイトとしてはコアラマットレスプラスがおすすめです。
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以下より特徴や寝心地を詳しくご紹介します。
コアラマットレスプラス PLUSの特徴&メリット
1. 硬さ調節ウレタン&リバーシブルカバー
コアラマットレス(コアラマットレス KOREやコアラマットレス BREEZE)といえば、トッパーをひっくり返すことで硬さ調節ができることが大きな特徴です。
さらにコアラマットレスプラスでは、トッパーに加え、表カバーがリバーシブル(夏・冬仕様)になっているので、季節に応じた肌触り・感触も調節できるようになりました。
なお、カバー生地には冷却糸のブレンドした「CoolThread™ fabric」という技術が採用されています。(湿気を逃がす機能もあります)
トッパーやカバーの調節方法は以下の動画をご参考ください。※音声なし・4倍速
まさに「進化したコアラマットレス」です。
2. 奥行きある寝心地に進化した「4層×5ゾーニング」
【総評】でもお伝えしましたが、個人的に「進化した!」と一番感じたポイントです。
従来のコアラマットレス KOREでは、3層ウレタン(トッパー+ボトム)という構造でしたが、コアラマットレスプラスでは4層ウレタン(トッパー+中間層+ボトム)になりました。
コアラマットレス KORE(3層) | コアラマットレスプラス(4層) |
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上から、
| 上から、
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ポイントは中間層です。
中間層のウレタンフォームを追加したことで、荷重がなめらかに分散されるので、奥行き感がある寝心地が楽しめます。
また、急な硬さや沈み込みを感じることもありません。
なお、ボトムのゾーニング(ウレタン)がバネのような形状になり、ポケットコイルのような動きをするのも特徴です。
結果的に、今までスプリングコイルマットレスで寝てきた人にも違和感なく馴染みやすいと思います。
3. クラウドセル20%増量で「揺れにくさ」が向上
コアラ®と言えば、マットレスの上にワイングラスを置き、近くで飛び跳ねてもグラスが倒れないことで振動の伝わりにくさ(衝撃吸収性)をアピールする「ワイングラステスト」で有名ですね。
その衝撃吸収性を高める素材が、「クラウドセル」という独自のウレタンフォームです。
クラウドセルとは、特殊な低反発フォームの一種で、コアラマットレスプラスでは、オリジナルコアラマットレスに比べて20%もクラウドセルが増量されています。
結果的に、コアラ®ならではの振動の伝わりにくさがより感じられ、より静かな寝心地が得られます。
4. 洗濯可能なカバー
コアラマットレスプラスの表カバーは洗濯可能です。
実は、コアラ®のマットレスの中で表カバーが洗濯できるのは、コアラマットレスプラスのみなので、メンテナンス性においてはかなり大きなメリットとも言えます。(オリジナルコアラマットレスのみ、カバー全面の洗濯は可能です)
5. 120日トライアル付き
すべてのコアラマットレスは購入してから120日間のトライアル期間があります。
120日間は約4か月ですよね。例えば4月に買ったら7月まで返品できます。つまり、季節をまたいで試せるということです。
季節によって求める寝心地も変わったりするので、このくらい長い期間試し寝ができるのは大きなメリットです。
余談ですが、ショールームでしっかり寝心地を確かめて買ったのに「やっぱり違った」という失敗、結構多いです。
実はショールームと家では睡眠環境が異なるので、試し寝はあまり参考になりません。
また、人間の体圧分布というのは簡単に変わってしまうので買った時点でベストだと思っても、実際寝たら『なんか違う』ということも十分にあり得る話です。
よって、実際に試せる期間が長いというのは大きなメリットです。
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コアラマットレスプラス PLUSの硬さ調節は「硬さ」ではなく「質」が変わる
『硬さ調節ってどれくらい変わるのかな?』と疑問がある方のために、ご説明します。
コアラマットレスプラスの硬さ調節は「硬さの強さ」ではなく、以下のとおり「硬さの質」が変わることがポイントです。
「ふつう」が上 | 「かため」が上 |
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フィット感がある、なめらかな寝心地 | 面で支えられる、ハリがある寝心地 |
まず、コアラマットレスプラスのトッパーは2層構造で「硬さの強さ(N=ニュートン)」が異なります。※厚さも異なります
以上のとおり、硬さの強さ(N)自体には大きな差はありません。
ただし、トッパーをひっくり返すことで硬さの質が変わります。
具体的には、「かため」を上にした場合、下の「ふつう」が先に(深く)潰れることで、周囲のウレタンが持ち上がり、表面にテンション(突っ張り)が生まれます。
結果的に体を面で支えるようなサポート性に変わり、わかりやすい硬さ(質)の違いが生じます。
なお、コアラ公式では『最初は「ふつう」を試すことをおすすめします』とあるように、構造的には「ふつう」が上の方が、体圧分散・寝姿勢保持的にもバランスが良いです。
よって、どうしても「ふつう」で満足できない場合のみ、「かため」を試すことをおすすめします。
マットレスは硬さのバランス(流れ)が大切です。
レイヤー(層)をひっくり返したり、入れ替えたりする場合、硬さの流れを変えてしまうことで、寝心地が悪くなってしまうこともあるのでご注意ください。
よって、コアラマットレスプラスの場合、基本的には「ふつう」が上がおすすめです。
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【体験レビュー】コアラマットレスプラス PLUSを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルサイズです。
開梱します。
マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。
コアラ(ぬいるぐみ)が寝ていました。
配送中、眠くなってしまったのでしょうね。
なお、コアラ®はWWF(世界自然保護基金)とパートナーシップを結んでいて、売り上げの一部はコアラの保護にあてられています。
ぬいぐるみはその「コアラ保護を象徴するもの」だそうです。
話をマットレスに戻します。
中身はマットレス本体と説明書です。(ぬいぐるみ除く)
マットレスの重さはシングルサイズで約19.48kgなので「平均的な重さ」です。
説明書があるので、開封前に読みましょう。
説明書には、開封のステップが書いてあります。
この説明のとおり、開封時にはまずシールを剥がします。※ステップ2
開封の様子は以下の動画をご参考ください。※音声なし・4倍速
上の動画では、開封場所(シール ※ステップ2と3)が見つからず、ハサミを使用しました。
後日メーカーさんに確認したところ「実際に切る場所があるわけではなく、手で破って開けられる」とのことでした。
外観のチェック
開封直後からしっかりと復元されています。
説明書によると『(完全に復元するまで)72時間お待ちください』とのことで、開封直後と72時間経過したマットレスを比較したアニメーションを作りました。
このとおり、開封直後でもほとんど復元されているので、すぐに使っても問題ないです。
マットレスの厚さはこのくらいです。
公表値どおり、約23cmの厚さが確認できました。
外観をチェックしていきます。
コアラマットレスプラスのカバーは、リバーシブル仕様で、Summer(夏)面、とWinter(冬)面があります。
初期状態ではSummer面でした。
カバーはファスナーで閉じられていますが、一般的なファスナーよりも太く、とてもしっかりしていました。
ファスナーを開けてWinter面も見ていきましょう。
ファスナーを開けてカバーを分離し、ひっくり返すことでWinter面に変えられます。
カバーの入れ替え方法は以下の動画をご参考ください。
こちらがWinter面です。
素材(原料)は、
- Summer面:ポリエステル72%、ポリエチレン28%
- Winter面:ポリエステル100%
です。
Summer(夏) | Winter(冬) |
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Summer面は、ツルツルし、少しヒンヤリする清涼感がある素材です。
これは特に暑い夏に寝ると気持ちいいと思います。
Winter面は、しっとりと繊維がフィットするような温かみのある素材です。
Summer面よりも滑りにくい質感なので、寝姿勢の安定性も高いです。
両方ともニット生地なので、伸縮性が高く、フィット感や寝返りサポート性が優れています。
Summer(夏) | Winter(冬) |
---|---|
生地アップはこんな感じです。
Summer(夏) | Winter(冬) |
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このリバーシブルカバーは、感触の差がかなりハッキリ違いました。まさに「夏・冬」と言った感じです。
なお、個人的にはSummer面の清涼感が好みでした。
カバー側面は「ポリエステル65%・再生ポリエステル35%」を使用しています。
しっかりとした生地です。
コアラ®らしい、グリーンが散りばめられたおしゃれなデザインですね。
側面には取っ手が付いています。
なお、取っ手付きカバーはコアラ®では初です。(コアラマットレス KOREやコアラマットレス BREEZEは取っ手がありません)
取っ手があると、マットレスのローテーションや移動にとても便利です。
フット(脚位置)のカバーにはコアラ®のロゴが(ラベル)があります。
ヘッド(頭位置)のカバーには、コアラのシンボルマークがあります。
コアラマットレスプラスは裏面では寝られない「片面仕様」です。
裏面カバーには、ポリエステル100%の滑り止めが付いています。
滑り止めは、小さな丸でゴムのような質感です。
かなりしっかりした滑り止めで、ベッドフレームに置いたらズレることはありませんでした。
なお、裏面には「ご使用上の注意」がありました。
ほっこりしますね。個人的にはコアラ®のこういうところ、大好きです。
内部構造のチェック
内部構造を確認するために、カバーを取ります。
表面カバーを外し、トッパー層を取り出します。
下の画像は、左からトッパー、ボトム、表面カバーです。
まず、ボトムから詳しくご紹介します。
ボトムのウレタンフォームは取り出せない構造なので、今回は検証のため、カバーにハサミを入れて取り出します。(一般の方は真似しないでくださいね)
ボトムのウレタンが見えてきました。
なお、ボトムのカバーは簡単な滑り止めのようになっていて、トッパーがズレにくい工夫もありました。
ボトム(中間層)の天面は、まだら模様になっていますが、これは「通気性・空気の流れをイメージしたデザイン」とのことです。見えないところまでこだわっていますね。
カバーを外します。
こちらがボトム層(芯材)のウレタンフォームです。
角の歪みは少し大きめです。
「30D(高くないウレタン密度)×圧縮梱包」という仕様のため、完全には復元しきれていません。
よって、ボトム単体としては、そこまで高耐久仕様ではないです。
ですが、後述するトッパー層は「50D」という超高密度ウレタンを使っているので、マットレス全体の耐久性はそこまで心配しなくても良いでしょう。
ボトムを高密度にしすぎてもオーバースペック(価格が無駄に高くなりやすい)ですし、重量が重くなり、持ち運びにくくなるので、ボトムなら30D程度で問題ないです。
ボトムは2層構造をしていて、上層はピンホール加工(穴あき加工)によって、通気性を高めています。
ウレタンフォーム自体は蒸れやすい素材ですが、こうした穴を開けることで下層への空気の流れを作ります。
下層は、ポケットコイルのような形状のゾーニング仕様です。
反応の仕方もポケット切るコイルに似ていて、下のアニメーションのとおり、上と下から圧縮され、横・ななめ方向への荷重分散もスムーズです。
実際の寝心地もスプリングコイルのニュアンスがあり、ウレタンマットレスでは味わいにくい豊かなクッション性がありました。
続いて、トッパー層をご紹介します。
トッパー層は白い保護カバーに覆われています。
この保護カバーはかなりしっかりしていて、なめらかな素材でした。
ボトム層と同じく、トッパー層も開けられない仕様のため、ハサミで保護カバーを切って中身を確認します。
こちらがトッパー層の中身で、素材は50Dの「超高密度ウレタンフォーム」です。
トッパーは高密度(50D)なので、ボトム(30D)と比べるときれいに復元されている(復元性が高い)ことが分かるでしょう。
硬さ違いの2層になっています。
仕様は以下のとおりです。
硬さ | ふつう | かため |
---|---|---|
厚さ | 4cm | 2cm |
硬さ | 80N | 100N |
「かため」でも100Nなので、一般的には「やわらかめのウレタンフォーム」です。
50Dという超高密度タイプなので、もっちりもちもちの好感触が魅力です。
なお、このウレタンフォームには竹炭が混ぜられています。
竹炭には脱臭や除湿などの効果あります。
最後は、リバーシブルカバーです。
すでにご紹介したとおり、Summer(夏)面とWinter(夏)面に分かれています。
リバーシブルカバーは洗濯可能です。
なお、カバー内に、ウレタンマットレスでは珍しい「ポリエステル綿(わた)」が入っていました。
一般的に「綿(わた)」は、スプリングコイルマットレス(ポケットコイルマットレス)の詰め物で使われることが多い素材です。
コアラマットレスプラスは、ボトム層のポケットコイルのようなゾーニングと、この綿(わた)が合わさっている仕様のこともあり、ポケットコイルマットレスの寝心地に近いウレタンマットレスだと感じたのでしょう。
ボトム層のゾーニング | カバー内の詰め物 |
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→これらによって、ポケットコイルマットレスの寝心地にエッセンスを感じられる |
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【詳細解説】コアラマットレスプラス PLUSの評価について
冒頭で星付けした以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ コアラマットレスプラスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.75 |
仰向き寝 | 4.5 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 3.5 |
価格 | 2.02 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
寝心地の感じ方には体型によって多少変わる点はご了承ください。なお、筆者は男性で身長171cm・体重59kg±1kg程度です。
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星4.5」。
体当たりのやわらかさ(体圧分散)と沈み込み過ぎない硬さ(寝姿勢保持)のバランスが素晴らしく、柔・硬の塩梅が良い寝心地です。
従来のコアラマットレス KOREよりも、中間層が追加され、ストロークが豊かで奥行きがある寝心地が楽しめます。
また、下層フォームは、縦波形のゾーニング(スプリングのような形状)によって、荷重の反応・分散性も良く、まとまりがある寝心地です。
さらに、クラウドセルが20%増量されていることもあり、衝撃吸収性も高いです。
細かい点ですが、カバー内にふんわりしたポリエステル綿が入ることで、踵(かかと)の圧力分散と足首のフィット感も良くなっています。
まさに、コアラマットレス KORE(従来モデル)のブラッシュアップバージョンといえるマットレスです。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星3.5」。
コアラマットレスプラスは、硬さが異なるウレタンを4層重ねた構造をしていますが、下層に行くにつれて、だんだんと硬くなる仕様です。
よって、急な硬さを感じずに、なめらかに荷重を受け止めます。
特に横向き寝においては、深く沈み込む肩あたりの荷重が最下層(4層目)に到達しますが、特殊なゾーニング形状によって、圧迫感ない寝心地が実現されています。
とはいえ、全体的な寝心地としては「やや硬め」くらいなので、「横向き寝に最適」とは言えませんが、ストレスなく快適に寝られるレベルと評価できます。
3. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星3.0」。
ここがココアラマットレスプラスの最大の弱点です。
表層から中間層(約9cm)までが80~110Nという比較的やわらかめでのウレタンを使っているので、端の沈み込みは深めです。
さらに、ボトムは160Nという比較的かためのウレタンを使っていますが、上面はゾーニングによってN数よりもやわらかくなります。
とはいえ、マットレス自体は衝撃吸収性が高く、寝姿勢の安定感があるため、端で寝ても落ちそうになることはなかったですが、寝返りなどの動きには注意が必要です。
よって、予算と部屋の広さが許す人は、ワンサイズ大きめを選ぶのがおすすめです。
4. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星4.0」。
いわゆる高反発ウレタンフォーム(反発弾性率50%以上)ではないため、コロコロと寝返りが打てるタイプではありません。
ですが、沈み込み過ぎず、しっかりと寝姿勢保持してくれるため、体の中心線がまっすぐになりやすいことで、寝返りにストレスは感じませんでした。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
オープンセル構造のウレタンフォームを使い、中間層ではピンホール加工、ボトムではスリット加工(ゾーニング)と、空気の流れがスムーズな構造をしています。
さらに、カバー生地には冷却糸がブレンドされているので、体感的に蒸れや暑さは感じにくいマットレスです。
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。
評価は「星4.0」。
結論から言うと、ココアラマットレスプラスは8~10年くらいの耐用年数が期待できると思います。
ウレタンマットレスの耐久性を知るには「復元率」という情報が最も信頼できます。
ココアラマットレスプラスの復元率は「99.35%」で、これはかなり高い数値です。
復元率99%以上のマットレスは、おおよそ8年以上の耐久性が期待できます。
さらに、コアラマットレスプラスのトッパー層は50Dという超高密度仕様なので、経年劣化を考えても、8~10年くらいは使えるのではないかと考えます。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「星4.0」。
ゾーニングのズレはなく、カバーの縫製もきれいです。
各フォームの接着や裁断などの加工はきれいで、製造レベルの高さが想像できます。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
クラウドセル(ウレタンフォーム)に抗菌・防菌効果があり、バクテリアやカビ・微生物などの繁殖を抑制する竹炭(ちくたん)が混ざっています。
また、リバーシブルカバーが洗濯可能なことも衛生上のメリットです。
9. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星3.5」。
重さが約19.48kgなので「ふつう程度の重量」です。
カバーに取っ手が付いているので、簡単に持ち上げて動かせます。
圧縮梱包なので搬入経路が狭い家でも安心です。
また、ウレタンマットレスは細かくちぎれば家庭ごみで捨てられるため「捨てやすいマットレス」とも言えます。※ごみ捨てはお住いの自治体のルールに従ってください
10. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星2.02」。
シングルサイズで99,900円は、マットレス市場全体から考えると「少し高いレベル」の価格帯です。
とはいえ、これまでのコアラ®のマットレスシリーズの中でも頭一つ抜きんでた完成度の高さがあり、寝心地・機能性・トライアル付きという条件も含めて考えると十分にコストパフォーマンスは高いです。
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コアラマットレスシュプリーム SUPREMEとの違いは?
コアラマットレスプラスと同じく公式サイト限定モデルとして発売されたのが「コアラマットレスシュプリーム」です。
コアラマットレスシュプリームは、その名のごとく、すべてのコアラマットレスの「最高級(supreme)」に君臨するモデルです。
コアラマットレスプラス | コアラマットレスシュプリーム |
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外観のコンセプト(リバーシブルカバー・取っ手付き など)はコアラマットレスプラスと同じ方向性ですが、ゾーニングの緻密さの次元が違います。
コアラマットレスプラスの構造 | コアラマットレスシュプリームの構造 |
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コアラマットレスシュプリームは、コアラ公式で「7ゾーン」と表示されていますが、細かく構造を見ると「11」ものゾーニングが施されていることがわかりました。
コアラマットレスシュプリームのゾーニングの特徴は「なめらかさ」です。
荷重バランスに応じて、なめらかに反応するように、波の大きさを変えたり、わざとずらしたりしているのです。
これだけ緻密なゾーニングは、なかなか見当たりません。
実際の寝心地もまさに「多層ウレタンマットレスの最高峰」と言える素晴らしいものでした。
ただし、コアラマットレスシュプリームはカバーが洗濯NGなので、メンテナンス性を考えるとコアラマットレスプラスの方が使い勝手が良いでしょう。
他のコアラマットレスとの違いは?
現在販売されているコアラマットレスシリーズは以下のとおりです。
モデル | オリジナル | プラス | シュプリーム | KORE | BREEZE |
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画像 | |||||
発売年 | 2017 | 2024 | 2021 | ||
販売 | 公式サイト | Amazon、楽天 | |||
厚さ | 21cm | 23cm | 28cm | 23cm | 27cm |
重量 | 15.8 kg~ | 19.48kg~ | 22.87kg~ | 19.4kg~ | 23.45kg~ |
硬さ調節 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
リバーシブルカバー | × | 〇 | 〇 | × | × |
硬さ | ふつう | やや硬め | ややソフト | やや硬め | ややソフト |
エッジサポート | × | × | 〇 | × | 〇 |
カバー洗濯 | 〇 | 〇 | × | × | × |
取っ手 | × | 〇 | 〇 | × | × |
価格 | 69,000円 | 99,900円 | 149,900円 | 99,900円 | 129,900円 |
リンク① | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | Amazon、楽天市場 | Amazon、楽天市場 |
リンク② | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 |
※重量と価格はシングルサイズです
上記の表でまとめた、すべてのコアラマットレスの違い・選び方については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
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似ているマットレスとの違い(特徴・他メーカー)
コアラマットレスプラスの特徴の「硬さ調節可能なウレタンマットレス×お試し期間付き」という条件で他メーカー製品と比較します。
商品 | ①コアラマットレスプラス(本商品) | ②IWONUマットレスPREMIUM | ③エコサ・マットレス |
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画像 | |||
メーカー (ブランド) | コアラ | IWONU | エコサ |
硬さ調節パターン | 2 | 240万 | 4 |
硬さ | ふつう~やや硬め | ふつう~かなり硬め | やわらかめ~硬め |
クッション材 | ウレタンフォーム | ||
保証 | 10年 | 15年 | |
お試し期間 | 120日 | 100日 | |
サイズ | S~K | S~Q | S~D |
価格 (Sサイズ) | 99,900円 | 66,000円 | 69,900円 |
リンク | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
比較商品② IWONUマットレスPREMIUMとは?
IWONU(イウォーヌ)は寝具メーカーの北沢株式会社(大阪府)が2022年に立ち上げたオリジナルマットレスブランド。
トッパー×3ブロックのウレタンによって最大240万通りもの硬さ調節ができることが最大の特徴。これだけ調節幅が広いマットレスは珍しいです。
ただし、硬さ調節性能としてはトップレベルですが、正直、硬さ調節数にこだわりすぎて寝心地を犠牲している感じです。
「硬さ調節の幅」が優先の人以外は、積極的にはあまりおすすめできません。※コアラマットレスプラスの方が圧倒的に寝心地は良いです
比較商品③ エコサ・マットレスとは?
③エコサ・マットレスはオーストラリア発のマットレスブランド。創業はコアラ®と同じく2015年です。
基本的な寝心地は、「低反発タイプ」なので、コアラマットレスプラスとは大きく異なります。
どちらかというと、やわらかい寝心地やフィット感が高い寝心地が好きな人に合いやすいでしょう。
どれがおすすめ?
人によって感覚が違うことは前提ですが、
- 寝心地重視:コアラマットレスプラス
- 低反発が好き:エコサマットレス
- 硬さ調節が大事:IWONUマットレス
といった感じかと思います。
総合的な寝心地はコアラマットレスプラスが良いと感じます。これはすべてのマットレスの中でもかなり良い方だと思います。
エコサ・マットレスは、多少人を選ぶ感じです。やわらかめのフィット感が好きならおすすめです。価格が安いことも魅力です。
IWONUマットレスPREMIUMは、圧倒的な硬さ調節パターンが魅力ですが、寝心地は最も味気ない感じでした。よって、硬さ調節にこだわりがある人以外はおすすめしにくいです。
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競合メーカーとの違い(NELL・エマとの違い)
コアラ®と比較されることが多い「NELLマットレス」と「エマ・マットレス」との違いをご紹介します。
商品 | ①コアラマットレスプラス(本商品) | ②NELLマットレス | ③エマ・マットレス ハイブリッドV2 |
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画像 | |||
メーカー (ブランド) | コアラ | Morght | エマ・スリープ |
芯材 | ウレタン | ポケットコイル | ウレタン×ポケットコイル |
硬さ | ふつう~やや硬め | ふつう | ややソフト |
硬さ調節 | 〇 | × | × |
重さ | 約19kg | 約19kg | 約18kg |
厚さ | 23cm | 21cm | 25cm |
保証 | 10年 | ||
お試し期間 | 120日 | 100日 | |
サイズ | シングル~キング | ||
価格 (Sサイズ) | 99,900円 | 75,000円 | 133,000円 |
リンク | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
比較商品② NELLマットレスとの比較
NELLマットレスは、日本のベンチャー企業(株式会社Morght)と、九州(大川)の老舗マットレスメーカーが共同開発したマットレスです。
SNSなどでも話題(よく見かける)マットレスで、最近では女優さんを起用したテレビCMなどを展開するなど、業界の注目度が高いマットレスに成長しました。
仕様としては、「超高密度タイプのポケットコイルマットレス」です。
超高密度コイルならではのフィット感があるふんわりとした寝心地で、比較商品の中でも最もスプリングの感触を感じられるマットレスです。
コアラ®やエマ・スリープのようなユニークさはないにせよ、「地に足付いた安心感があるスプリングコイルマットレス」という印象です。
比較商品② エマ・マットレス(ハイブリッド V2)との比較
エマ・スリープはドイツ発の寝具ブランド。創業はコアラ®と同じ2015年です。
エマ・スリープにはいくつかのマットレスがありますが、コアラマットレスプラスと比較するのに適しているのはスタンダードモデルの「エマ・ハイブリッドV2」です。
エマ・スリープと言えば、強みであるウレタンの開発技術を武器に、最近ではハイブリッドマットレス(ウレタン×ポケットコイル)に力を入れています。
ハイブリッドV2は、詰め物に高反発ウレタン×低反発ウレタン×ハードウレタンという3層を搭載し、感触の異なる素材を融合させた奥行きある寝心地が楽しめることが魅力です。
ただし、ポケットコイルの品質や、ウレタンの密度はふつう程度なので、耐久性は比較商品の中で最も低いと想像します。
硬さは、比較商品の中で一番ソフト(一般的にはふつう~ややソフトくらい)です。
ちなみに定価が約13万円ですが、素材を考えると高額すぎるため、セールで買うのがおすすめです。
どれがおすすめ?
寝心地は3モデルとも良質で、トライアルの条件も各社大きな差はありません。
最大の違いは「芯材」です。
競合商品のNELLとエマはポケットコイルですが、コアラ®はすべてウレタンです。
ポケットコイルマットレスとウレタンマットレスにおいて寝心地の優劣はありません(好みの問題です)が、絶対的な差は「廃棄しやすさ」です。
コアラ(ウレタン) | NELL(コイル) | エマ(コイル) |
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捨てやすい | 捨てにくい |
ウレタン(コアラ®)は、手でちぎれば家庭ごみでも出せて、粗大ごみでも対応可能です。
一方、ポケットコイル(NELL、エマ)は、基本的には粗大ごみ扱いですが、スプリングコイルの場合、最近では粗大ごみでも回収NGの自治体も増えてきました。
その場合、自身で解体し、焼却施設に持っていかなければなりませんが、これは相当大変です。
よって、「捨てやすさ」という点を視野に入れるなら、オールウレタンのコアラマットレスプラスが良いと思います。
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コアラマットレスプラス PLUSはどこで買うのがお得?
コアラマットレスプラス(およびコアラマットレスシュプリーム)は公式サイト限定モデルです。※一方、コアラマットレス KOREとコアラマットレス BREEZEは、公式サイトにはなく、Amazonや楽天市場店でのみ購入可能です
まとめ
いかがでしたか。
コアラマットレスプラス PLUSをご紹介しました。
従来の人気モデル「コアラマットレス KORE」をブラッシュアップし、進化させたマットレスです。
トッパーの硬さ調節に加え、カバーが夏・冬のリバーシブル仕様になり、寝心地の調節性能が高まっています。
また、中間層のウレタンフォームを挿入したことで、急な硬さや沈み込みが軽減され、なめらかな寝心地になりました。
ボトム層はスプリングのような形状のゾーニングに変わり、荷重分散もスムーズになっています。
そして、価格はコアラマットレス KOREと同じなので、当サイトとしてはコアラマットレスプラス推しです。
他のメーカー品に比べても、コストパフォーマンスが良いマットレスなので、ぜひご検討いただければと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。