パラマウントベッド(ショールーム)

パラマウントの電動ベッドをわかりやすくご紹介

この記事ではパラマウントベッドの電動ベッドについて、詳しくご紹介いたします。

この記事にを書くにあたり、パラマウントベッドのショールームに行き、実際に商品を体験し、社員さんにも詳しくお話を伺いました。

電動ベッド・介護ベッドをお探しの方にご参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(ベッド・マットレス専門家)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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パラマウントベッドとは

パラマウントベッド(ロゴ)

パラマウントベッドは日本のベッドメーカーです。1947年に個人経営として病院用ベッドの生産を始め、現在では病院向けの電動ベッド(介護ベッド)の業界トップシェアにまで成長しました。

まさに「電動ベッド=パラマウントベッド」と言っても過言ではない、電動ベッドの専門メーカーです。

かねてから病院や介護ディーラー向けの事業(いわゆるBtoB)が中心でしたが、2005年くらいから一般消費者向け(BtoC)事業も強化しているとのこと。

今回は、BtoC製品を企画する「健康事業推進部」の一木(いちき)さんにご協力いただき、一般消費者向け電動ベッドの基幹ブランド「INTIME(インタイム)」について詳しくお話を伺ってきました。

健康事業推進部の一木さん
健康事業推進部の一木さん

ちなみに、一木さんは長らく大手寝具メーカーに在籍し、その後パラマウントベッドに入社した寝具業界のプロ中のプロ。最近では自ら手掛けた最新モデル「INTIME 3000」の売れ行きが好調とのことです。

INTIME 3000
INTIME 3000(人気急上昇中の新モデル)

この記事では、一般消費者向けの基幹ブランド「INTIMEシリーズ」に絞って、詳しくご紹介します。

知っておきたい!電動ベッド(介護ベッド)を選ぶポイントとは?

パラマウントの電動ベッドの体験

INTIMEシリーズをご紹介する前に、まずは電動ベッド(介護ベッド)を選ぶうえで押さえておきたいポイントをお伝えします。

結論からまとめると以下が重要なポイントです。

電動ベッドを選ぶポイント

  1. 介護目的なら「昇降機能」は必須
  2. なるべく安く抑えたいなら「非課税対象」
  3. マットレスは同じメーカーでそろえる

1. 介護目的なら「昇降機能」は必須

電動ベッドの基本的な動き方は「背上げ・脚上げ・上下昇降」の3つです。

背上げ脚上げ上下昇降
1モーター(背上げのみ)脚上げ上下昇降

このうち、介護を目的とする場合、背上げ・脚上げに加えて、上下昇降の機能がある商品を選びましょう。

昇降機能がない電動ベッドの場合、要介護者(介護を受ける人)をベッドから抱きかかえるのに大きな負担があり、特に腰に負担がかかります。

一木さん一木さん

介護は介護する側の負担を軽減するのがとても大切なので、昇降機能があるベッドを強くおすすめします。

2. なるべく安く抑えたいなら「非課税対象」

介護向けの電動ベッドには非課税対象の商品があります。

これは厚生労働省が定めた「福祉用具」の中に介護ベッドがあり、その条件どおりであれば非課税(消費税がかからない)扱いとなるためです。

非課税対象の介護ベッドの条件は以下のとおりです。

非課税対象の条件

  1. 特殊寝台/頭部及び脚部の傾斜角度が調整できる機能を有するもの
  2. ベッドフレームの横幅が100cm以下
  3. サイドレールが取り付けてあるもの(または取り付け可能なもの)
  4. キャスターを装着していないもの

介護ベッドはかなり高額な商品も多いので、できるだけ安く買いたい場合は非課税対象の商品がおすすめです。

一木さん一木さん

INTIMEシリーズで非課税対象商品が選べるのはINTIME 1000です。

3. マットレスは同じメーカーでそろえる

『今使っている布団(マットレス)をそのまま使いたい』とお考えの人もいるかもしれませんが、電動ベッド(介護ベッド)においては、マットレスとセットで購入するのが基本です。

その大きな理由は安全性です。

電動ベッドは他のベッドフレームと違い、床板が稼働するため、想定外のマットレスを使ってしまうと動きに支障がでたり、破損や事故の原因にもなりえます。

別の言い方をすると、電動ベッドではベッドフレームとマットレスの最適な組み合わせ(安全性・機能性・寝心地)を考えて作られているので、よほどの理由がない限り、同じメーカーでそろえた方が無難です。

一木さん一木さん

パラマウントではマットレスを「適合する電動ベッドでいかに使いやすいか」という視点で設計しています。

ココが違う!パラマウントの電動ベッドの特徴

日本で唯一!「鉄工所」で作る電動ベッド

パラマウントベッドの鉄工所

パラマウントベッドの電動ベッドは千葉県にある自社の鉄工所で作られています。

実は、他のベッドメーカーの電動ベッドの場合、木工所で作られることが多いのですが、それが結果的に鉄の加工レベル(品質レベル)に大きな差を生むのです。(もちろん、鉄工所の方が鉄の加工に長けています)

例えば、パラマウントベッドで使われている床板では、鉄板を2段階に曲げて強度を高めています。

2段階で曲げて強度を高めた床板
2段階で曲げて強度を高めた床板

また、パーツに「小さい穴」をあけて塗装がしっかり中に入り込む工夫がされています。

小さい穴
鉄内部に塗装を入れるための「小さい穴」

鉄内部に塗装が入り込まないと内部からサビてくるので、耐久性に支障をきたします。

塗装の様子
パラマウントでは「電着塗装」という方法で電気を通して内部まで塗料を付けている

要するに、パラマウントの電動ベッドでは、内部まで塗装を施しているため、永い耐久性が得られるのです。

電動ベッドに特化した専門集団

パラマウントの社員の方

パラマウントベッドには数百人の開発スタッフがいるのですが、そのスタッフさんは全員電動ベッドを中心に考えて仕事をしています。

一方、他のメーカーの場合はマットレスを中心に考えていることが多く、電動ベッド専属のスタッフがいたとしても、数名程度という規模感です。

また、他メーカーでは「マットレス工場は持っているが、フレームは海外輸入」というパターンが多いですが、パラマウントは「電動ベッド工場を国内に持っていて、それに合わせたマットレスを作る」という真逆のコンセプトで電動ベッドを仕上げます。

これが「電動ベッド=パラマウント」と言える理由です。

大部分の力を電動ベッドにそそぐ(しかもこの規模感で)というのは他にはない際立った特徴と言えるでしょう。

曲がるマットレス

曲がるマットレス

電動ベッドの専門メーカーだからこそ、マットレス自体の「曲がりやすさ」にもこだわりがあります。

電動ベッドにおいて、マットレスの曲がりやすさはとても重要で、稼働時にしっかりと曲がらないと圧迫感や不安定さを感じます。

パラマウントの代表的な「曲がるマットレス」といえば「カルムシリーズ」のカルムコアです。

カルムコアは、ウレタン+固綿という構造で、固綿側が曲がりやすいように波のような形状をしています。

カルムコアの構造(固綿によって曲がりやすい)
カルムコアの構造(固綿によって曲がりやすい)

この固綿のおかげでマットレス自体が曲がりやすくなり、電動ベッドの動きに滑らかに反応できるのです。

カルムコアの滑らかさ(曲がりやすさ)は以下の動画をご参考ください。※4倍速です

なお、他メーカー製の電動ベッドにセット販売されているマットレスでは、ここまで曲がりやすいモデルは少なく、床板が曲がる部分でマットレスが浮いてしまいます。

カルムコア
カルムコア(フレームにぴったりと沿って曲がる)

しかし、カルムコアでは上の画像のとおり、床板のカーブに沿ってマットレスがしっかりと曲がるため、圧迫感や不安定さを感じにくいのです。

なお、INTIMEシリーズには、マットレスの横ずれを防止するための「マットレス止め」が装備されています。

横ずれ防止の「マットレス止め(金具)」
横ずれ防止の「マットレス止め(金具)」※他のメーカーでは装備されていないことも多い

他のメーカーでは、特にサイド面にマットレス止めがない場合もあり、リクライニング時にマットレスが横にズレてしまうこともあるのです。

こうした細かい使用感へのこだわりがすごいのもパラマウントベッドの特徴です。

INTIMEシリーズの違い・特徴は?

INTIMEシリーズ

INTIME(インタイム)とは、パラマウントベッドの一般消費者向け電動ベッドのブランド名です。

現在、INTIMEシリーズには以下の5モデルがあります。

INTIMEシリーズ(特徴)

  • INTIME 1000(低価格ロングセラーのリニューアル)
  • INTIME 2000i(おしゃれデザイン)
  • INTIME 3000(人気急上昇)
  • INTIME 7000(ハイランク)

主な違いをまとめると以下のとおりです。

ブランドINTIME
シリーズ10002000i30007000
画像INTIME 1000(NEW)2000i30007000
価格158,000円~275,000円~396,000円~770,000円~
サイズSS・S・SDSS・SDS・SDS・SD
(ロング)
非課税〇(一部)×××
昇降選択可選択可
傾斜×××
専用マットレス数4472
アナライザー×オプションオプション×

こう比較してみると1000・3000あたりが人気が高いのは納得ですね。

なお、INTIMEシリーズ共通の特徴として「らくらくモーション」という機能があります。

「らくらくモーション」とは、先に脚が上がり、次に背中が上がるという稼働の仕組みで、脚と背中を時間差にすることで体のズレを抑え、起き上がりが快適なリクライニング方法のことです。

らくらくモーション
らくらくモーション(INTIMEシリーズ共通機能)

これはパラマウント独自の機能です。

なお、INTIME3000には傾斜稼働を連動させた「ラクリアモーション」というリクライニング方法も可能です。

INTIME3000
INTIME3000の「ラクリアモーション」(傾斜させ足先が下がるので降りるのがスムーズ)

ラクリアモーションでは、さらに体圧がお尻と太ももに分散されるので、より長い時間、座ったままで過ごしやすいのです。

こんな人にはコレ!おすすめのINTIMEをご紹介

眠りギャラリー TOKYO

上の表でご紹介したとおり、5つのINTIMEはそれぞれかなり異なった特徴を備えています。

そこで以下より「〇〇な人はコレ」と言った形でおすすめのINTIMEシリーズをまとめます。※コメントはすべて当サイトによるものです

低価格重視の人は「INTIME 1000」

INTIME 1000(NEW)

INTIME1000はシリーズ中、最も低価格です。

さらにSS(セミシングル)であれば非課税対象です。ちなみに非課税対象モデルが選べるのはINTIMEシリーズの中で1000だけです。

INTIME 1000
INTIME 1000

稼働方法(モーター数)が「1+1(背上げ・脚上げのみ)」か「3M(+昇降)」のいずれか選べますが、介護目的であれば3M(昇降付き)がおすすめです。

なお、2023年にリニューアルしました。

旧モデル新モデル
旧モデル新モデル

モダンなデザインに刷新し、お掃除ロボットが入りやすい隙間も配慮しました。

また、リモコンも新しくなり、読書灯やUSB付のホルダーも追加されました。

リモコン(読書灯付き)ホルダー(USB付き)
リモコン(読書灯付き)ホルダー(USB付き)
価格158,000円~
サイズセミシングル・シングル・セミダブル
非課税〇(一部)
昇降選択可
傾斜×
適合マットレス数4
アナライザー×

>>>INTIME 1000の詳細(公式サイト)

介護ベッドっぽくない見た目が良いなら「INTIME 2000i」

INTIME 2000i

電動ベッド(介護ベッド)には見えない奇抜なデザイン性が特徴なのがINTIME 2000iです。

ヘッドボードのデザインはヤコブセン氏のエッグチェアを彷彿とさせますね。

INTIME 2000iのヘッドボード
INTIME 2000iのヘッドボード

ただし、サイドガードやサイドグリップ(手すり)を使用するには、ヘッドボードを取り換える必要がある(数万円のオプションが必要)という点で、介護目的にはそぐわないモデルと言えます。

なお、2000i・3000には「アナライザー(Active Sleep ANALYZER )」という体動などを感知するセンサーがオプションで付けられます。

アナライザー
アナライザー(オプション)※画像はINTIME 3000

アナライザーはアプリと連携し「リクライニング時に睡眠に入ったらゆっくりとベッドが水平になる」などの自動運転や、心拍や呼吸を感知することで「睡眠スコア」などの計測が可能です。※Wi-Fi環境が必要

睡眠スコア
睡眠スコア

こうした新しい技術は、電動ベッドに抵抗がある若い人にも魅力を感じる仕様だと思います。

価格275,000円~
サイズSS・SD
非課税×
昇降選択可
傾斜×
適合マットレス数4
アナライザーオプション

>>>INTIME 2000iの詳細(公式サイト)

くつろぎやすさ・機能性で選ぶなら「INTIME 3000」

INTIME 3000

最も多機能なのが、INTIME 3000です。

シリーズ中、唯一、リクライニングの傾斜(ラクリアモーション)が可能なことが最大の特徴です。

INTIME 3000
INTIME 3000(傾斜するラクリアモーション)

すでにご紹介したとおり、ラクリアモーションでは、さらに体圧がお尻と太ももに分散されるので、より長い時間、座ったままで過ごしやすいのです。

専門家専門家

実際に体験しましたが、ラクリアモーションで脚部分が下がることで、特に太ももの裏に感じていたの荷重(圧迫感)がふわっと開放されるような感覚がありました。

さらにアナライザー(Active Sleep ANALYZER )もオプションで選べます。

また、最小サイズがシングル(マットレス幅97cm)なので、1000や2000iのセミシングル(マットレス幅91cm)と比べてゆったりと寝れることもメリット。

適合マットレスの数が多いことも魅力で、7つのマットレスを選べるのはシリーズ中最多です。

価格はシリーズ中で真ん中くらいなのに、最も高機能であることを考えるとコストパフォーマンスは最も良いのではないかと思います。

価格396,000円~
サイズシングル・セミダブル
非課税×
昇降
傾斜
適合マットレス数7
アナライザーオプション

>>>INTIME 3000の詳細(公式サイト)

高身長の人なら「INTIME 7000」

INTIME 7000

INTIME 7000のみ、サイズがシングルロング・セミダブルロングというロング丈の規格です。

通常丈のマットレスが195cmですが、7000は210cmの丈(長さ)のマットレスが乗ります。

目安として身長180cm以上の人は通常丈(195cm)では窮屈に感じやすいので、ロング丈がおすすめです。

INTIME 7000
INTIME 7000

しかし、逆に言うと180cm未満の方はロング丈では長すぎるので持て余してしまうでしょう。(部屋も窮屈に感じやすいです)

なお、7000のみ頭部分が曲がります

頭部分のリクライニング(INTIME7000)
頭部分のリクライニング(INTIME7000)

一般的な電動ベッドだと背もたれを40度ほど上げないとテレビが見づらいですが、7000の場合、背もたれを30度ほど上げて、頭を少し曲げればテレビが見やすい角度になります。

専門家専門家

実際に体験しましたが、頭が上がることで「楽な姿勢で寝ているのに前方が見やすい」のは驚きでした。INTIME 7000は、特にテレビが好きな人におすすめです。

デメリットは、適合マットレスの数が少なく2種類しか選べないこと。さらに、その2種類は曲がりにくいタイプ(スプリングタイプと分厚いウレタンタイプ)です。

曲がりやすいマットレスを選びたい人はカルムシリーズ(特にカルムコア・カルムアドバンス)が選べる1000・2000i・3000がおすすめです。

ちなみに7000はシリーズ中の最高グレードという位置づけから、最高品質のモーターを使っています。高品質なモーターほど稼働の音が小さいので、7000はリクライニング時に最も静かです。

価格770,000円~
サイズシングルロング・セミダブルロング
非課税×
昇降
傾斜×
適合マットレス数2
アナライザー×

>>>INTIME 7000の詳細(公式サイト)

迷ったらコレ!おすすめのINTIMEとその組み合わせ3選

パラマウントベッドのショールーム

INTIMEはヘッドボードの種類やカラーバリエーション、適合マットレスの種類の組み合わせがあり、膨大なSKU(品目数)が存在します。

そのため、いざINTIMEを選ぼうと思っても挫折してしまう人も少なからずいるのではないでしょうか。

そこで、以下では数多あるINTIMEシリーズのモデル(品目)の中で、特におすすめのモデルをご紹介します。※おすすめモデルの選定・およびコメントは当サイトによるものです

1. INTIME 1000(3M)×カルムコア ×スクエアヘッド

INTIME 1000(NEW)

低価格でそろえたいならコレ!(非課税対象)

昇降付きの3モーターに、超シンプルなパーツ(スクエアヘッドにフットなし)で仕上げたミニマムな組み合わせ

しかし、寝心地を決めるマットレスには少しだけ奮発し、カルムシリーズのミドルグレード「カルムコア」を組み合わせています。

カルムコアはパラマウントのすべてのマットレスの中でも特に曲がりやすいため、電動ベッドのとの相性は抜群です。

カラーはブラウン系(ブラウンサンド&ミディアムウォールナット)でまとめていますが、お好みで変更しても良いです。

▼このモデルの組み合わせ
シリーズINTIME 1000
サイズセミシングル
モーター3(昇降あり)
スタイルハリウッド(フットなし)
ヘッドボードスクエア(最安値)
フレームカラーお好きなカラーを選択
マットレスカルムコア
価格252,000円(非課税)

このモデルを見てみる

2. INTIME 1000(3M)×カルムアドバンス×スクエアヘッド(フットなし)

INTIME 1000

コスパで選ぶならコレ!(非課税対象)

1つ上のモデルのマットレスをワンランク上にしたパターン。つまり、カルムコアからカルムアドバンスに変えたパターンです。

カルムアドバンスは、カルムコアの曲がりやすさに加え、ウレタンフォームを両面に搭載したモデル。硬さが両面で異なる(ソフト面・ハード面)があるので、自分の好きな寝心地に調節可能です。

さらに、端部分が硬くなっている仕様のため腰掛けても沈み込みづらいことも魅力。

寝心地を少しでもこだわりたい人におすすめのモデルです。

▼このモデルの組み合わせ
シリーズINTIME 1000
サイズセミシングル
モーター3(昇降あり)
スタイルハリウッド(フットなし)
ヘッドボードスクエア(最安値)
フレームカラーお好きなカラーを選択
マットレスカルムアドバンス
価格286,000円(非課税)

このモデルを見てみる

3. INTIME 3000×カルムアドバンス×ラウンドヘッド×アナライザーなし

INTIME 3000

ベッド上での快適さにこだわりたい人はコレ

シリーズ中、唯一、昇降に加え傾斜(ラクリアモーション)に対応したINTIME 3000のシンプルな組み合わせ。マットレスは一つ上と同じくカルムアドバンスを選びました。

傾斜機能はリクライニング時に長い時間ベッドに座るのに向いていて、テレビ鑑賞や読書など、ベッドの上の生活の快適度が高まります。

アナライザーは選んでいませんが、オプションで+55,000円で付けれるのでWi-Fiやアプリに抵抗がない人は試してみても面白いと思います。入眠後に自動でベッドが水平になったり、睡眠スコアを測定できたりするのは素晴らしい機能です。

▼このモデルの組み合わせ
シリーズINTIME 3000
サイズシングル
モーター4(昇降&傾斜)
ヘッドボードラウンド(最安値)
マットレスカルムアドバンス
価格481,000円
(アナライザー付きは547,000円)

このモデルを見てみる

気になる質問をパラマウントの社員さんに聞いてみました

パラマウントベッドの一木さん

パラマウントベッド 健康事業推進部の一木(いちき)さんに、気になる質問や注意点についてご回答いただきました。

ベッドフレーム単品でも買えるの?

パラマウントベッドの一木さん
一木さん

はい、一応単品での購入も可能です。

ただし、弊社としては安全の適合を見ているので、フレームとマットレスは同じメーカー(パラマウント製)でそろえることを強くおすすめしています。

なお、非課税の対象はベッドフレームが含まれることが条件なので、あとからマットレスを買い足す場合は課税対象となるのでご注意ください(よって、非課税商品はセット購入の方がお得です)。

マットレスの選び方は?

パラマウントベッドの一木さん
一木さん

それぞれのINTIMEシリーズの適合マットレスは以下のとおりです。

ブランドINTIME
シリーズ10002000i30007000
▼適合マットレスINTIME 1000(NEW)2000i30007000
カルム×
スマートスリープ××
アクティブスリープ×××
グレイス
(ポケットコイル)

カルム・スマートスリープ・アクティブスリープはウレタンマットレス、グレイスのみポケットコイルマットレスです。

マットレスのタイプ
  • ウレタン:カルム、スマートスリープ、アクティブスリープ
  • ポケットコイル:グレイス

電動ベッドで使うならやはり「曲がりやすさ」は大切だと思うので、基本的にウレタンマットレスがおすすめです。

最も曲がりやすいのはカルム(特にカルムコア・カルムアドバンス)なので、そこをベースに寝心地のお好みをご検討いただくと良いと思います。

介護しやすいベッドの特徴は?

パラマウントベッドの一木さん
一木さん

要介護者をベッドに寝かせたり起こしたりする場合、やはり昇降機能は必須です。昇降機能がない電動ベッドは介護ベッドとは言いにくいでしょう。

加えて、サイズ選びにもポイントがあります。

基本的に電動ベッドは狭いほど介護がしやすいです。

一般的なマットレスはシングルサイズで97cm幅ですが、病院・施設では83cm・91cmという狭い幅のマットレスがリクエストされます。これは、ベッドが狭い方が看護・介護がしやすいからです。

INTIMEシリーズでは1000と2000iが幅91cm(セミシングル)をご用意しているので、介護のしやすさを重要にお考えの方におすすめです。

とはいえ、セミシングルサイズは寝ている人(要介護者)からすると、窮屈に感じてしまうこともあるので、要介護者の快適さを重視する場合は一つ大きいシングルサイズやセミダブルもご検討ください。

なお、シングルサイズの展開があるのはINTIME 3000と7000です。

安全性への配慮は?

パラマウントベッドの一木さん
一木さん

パラマウントの電動ベッドは、何かあったらすぐに止まるように設計されています。(ベッド裏にあるコントロールボックスで制御しています)

コントロールボックス
コントロールボックス

例えば、近くでドライヤーなどを使うと電圧が極端に変わるので、ベッドの稼働が止まってしまうこともあるのですが、止まった場合はコンセント抜いてしばらく待てば再稼働します。

また、INTIME 1000ではリクライニングのパーツをあえて床板に固定しないことで、フレームとマットレスの間に手が挟まったとしても、マットレスの重さだけがかかるようになっています。(モーターによって巻き込まれる心配はありません)

リクライニングのパーツ
リクライニングのパーツが床板に固定されていない(INTIME1000)

なお、リモコンにも工夫があり、横から見るとボタンが出っ張らないようにしています。

ボタンが出っ張ていないリモコン
ボタンが出っ張ていないリモコン

ボタンが出っ張らないことで、ボタン面を下に置いてしまったときに誤作動が起きづらいのです。

ボタン面を下にしても誤作動しにくい
ボタン面を下にしても誤作動しにくい

さらに、リモコンのボタンは押し続けないと稼働しない設計のため、何かあったときはボタンから手を離せばすぐに止まります。

サイドレールの注意点

パラマウントベッドの一木さん
一木さん

非課税対象の介護ベッドは「サイドレールが付けられる」という条件がありますが、サイドレールの使い方にはご注意ください。

サイドレール
サイドレール

皆さん、「サイドレール=手すり」と思っていることが多いのですが、サイドレールは手すりではありません。サイドレールはあくまで落下防止目的のものです。

サイドレールはベッドに差し込むだけで固定されていないため、手すりとして使うのは危ないのです。

サイドレール
サイドレールは差し込むだけで固定されず、手すりとして使うのは危険

手すりとして使いたい場合、パラマウントでは「サイドグリップ」というオプションがあります。

サイドグリップ
サイドグリップ(手すりとして使える)

サイドグリップはベッドフレームにしっかりと固定されるので手すりとして使えます。

サイドグリップ
サイドグリップはベッドフレームに固定される

手すり機能が欲しい人はサイドフレームではなく、サイドグリップをご使用ください。

介護以外でも電動ベッドはおすすめ?

パラマウントベッドの一木さん
一木さん

「電動ベッド=介護ベッド」という認識が一般的かと思いますが、介護シーン以外でも電動ベッドを利用するメリットはあります。

電動ベッドのリクライニング機能によって、背中を上げることによって横隔膜が下がるので呼吸がしやすくなります。

さらに、INTIME 2000i と 3000のオプションのアナライザー(Active Sleep ANALYZER )では、睡眠スコアの計測もできますし、入眠・起床の自動運転(自動的に入眠後にベッドが水平になり、起床時に背もたれが上がる)もできるので、睡眠の質を高めたい人にもおすすめです。

専門家専門家

ちなみに、ベッドを少し起こして頭を高くすることで、胃酸の逆流が減少すると言われます。

また、NASAが提唱する「中立姿勢(無重力空間において自然と人間がとってしまう体勢で、身体に最も負担が少ない姿勢)も電動ベッドなら簡単に実現できます。

中立姿勢の条件(一部省略)
中立姿勢の条件(わかりやすいように腰と脚の角度のみ表示)

INTIMEはどこで買うのがお得?

パラマウントベッドのショールーム

INTIMEはパラマウントのショールームや一部の家具店で購入可能です。

>>>取扱店舗一覧(パラマウント公式)

オンラインの場合、公式サイトの他、楽天市場店などもあります。

時期によって実施しているキャンペーンなどが異なる場合があるので、比較検討ください。

まとめ

パラマウントベッドのショールーム

いかがでしたか。

パラマウントベッドの特徴と一般向け電動ベッドシリーズ「INTIME(インタイム)」についてご紹介させていただきました。

電動ベッドを作っているメーカーは他にもありますが、基本的に専業で行っているメーカーはありません(他の木製ベッドフレームやマットレスを中心に作っていて、ラインアップの一つとして電動ベッドの取り扱いがあるというパターンがほとんどです)

一方、パラマウントベッドは電動ベッドの専門メーカーとして、この記事でもご紹介したとおり、国内の鉄工所(自社)で作り上げているのです。

さらに、マットレスも「いかに電動ベッドで使いやすいか」という視点で考え作られています。

これだけ電動ベッドに特化したメーカーは国内には見当たらず、結果的に病院や介護ディーラーから絶大なる信頼を得ているのでしょう。

2005年頃までは、そうしたBtoB(病院・介護ディーラー向け)のビジネスを主軸に展開していましたが、最近では一般消費者向けの商品にも力を入れています。

その代表がこの記事でご紹介した「INTIME(インタイム)」シリーズです。

パラマウント製品は高品質な分、価格は少し高めですが、ベッドは毎日使うものですよね。

特に介護を目的とした場合は、長い時間、ベッドの上で生活することが多いので、多少高くても後悔のないベッド選びをしたいところ。

この記事があなたのベッド選びのご参考になれたなら幸いです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。