[エアー]ってどうなんだろう?
アスリートが使っているからよさそう?
この記事では、AiR[エアー]マットレスが気になる方のために、商品の特長、種類、選び方などを詳しくご紹介します。
この記事を作成するにあたり、[エアー]を製造している西川株式会社の東京オフィスにお伺いし、[エアー]の商品担当の方に詳しく聞いてきました。
純粋に[エアー]とはどんな商品かという点を、詳しくお伝えしますので[エアー]が気になっている方はぜひご一読いただけますと幸いです。
※備考:エアーはかぎかっこつき([])で[エアー]と表記するのが正式とのことで、当記事ではすべて[]をつけております。多少見づらくなってしまって申し訳ありませんが、ご了承いただけますようお願いいたします。
この記事を書いた人
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目次
AiR[エアー]とは
[エアー]マットレスは特殊立体構造のコンディションニング・マットレスです。特殊立体構造とは「体圧分散」「寝姿勢保持」の機能を高める構造で、コンディショニングとは主にスポーツ分野でよく使われる言葉ですが「パフォーマンスを高めるために身体的な準備を整える」という意味です。
つまり、[エアー]マットレスのコンセプトは「点で身体を支え体圧を分散し、自然な寝心地をキープすることで、眠りの質を高め、日中のパフォーマンスを向上させる」ということです。
なお、[エアー]ブランドの商品はマットレスのほかにピロー(枕)や、カバーリング、ベッドフレームやソファなどもあります。
[エアー]を作っている「西川」ってどんな会社?
[エアー]の特長のご説明をする前に、製造元である西川株式会社について、簡単にご紹介します。「西川と言えば、布団」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
創業450年を超える老舗メーカー
西川は1566年(永禄9年)に創業した超老舗の寝具メーカーです。
「永禄」は、令和、平成、昭和、大正、明治、慶応、元治・・・と数えると45個前の元号です。気が遠くなるほど昔ですね。
1560年代と言えば、日本は戦国時代の真っ只中です。織田信長が少数部隊で今川軍を打ち負かしたことで有名な「桶狭間の戦い」が1560年。
つまり、西川はそんな戦国時代から現在に至るまで事業を継続してきたのです。
高品質なものづくり
もともとの事業は蚊帳(寝るときに蚊をよける網)の製造販売でしたが、1887(明治20)年頃から蒲団(布団)の取り扱いを開始し、現在に至ります。
1980年ごろの高度経済成長時期には、健康志向の高まりとも相まって「羽毛ふとんブーム」が起こりました。
そしてバブル崩壊後、市場は価格競争に陥り、安価な輸入品が主流を占めるようになったのもこの時代からです。
しかし、西川は価格競争に傾く世間とは逆に、品質にこだわりつづけ、価値向上を図っていきました。
それが今日の西川の品質やブランドを支える理念のようなものになっています。
筆者の周りでも「寝具だったら西川が安心」というイメージで、西川製品を選ぶ人は多いです。
日本睡眠科学研究所の立ち上げ
西川は1984年に「睡眠を科学する」というコンセプトで寝具業界で日本初の「日本睡眠科学研究所」を立ち上げました。
この研究所の設立によって、寝室や寝床内環境などを感覚ではなく、具体的なデータを収集・分析した科学的根拠に基づく商品開発をさらに進められるようになりました。[エアー]も研究の賜物のひとつです。
【体験レビュー】[エアー]の特長を徹底解説
西川株式会社の東京オフィスにて、[エアー]を体験させていただきました。今回は売れ筋の人気モデル[エアー01](ゼロワン)と[エアーSI](エスアイ)について、実際に寝てみた感想をレビューします。
[エアー01] | [エアーSI] |
---|---|
ラインアップ全体に言えることですが、[エアー]マットレスの特長は以下の4点です。
[エアー]マットレスの特長
- 点で支える優れた体圧分散性
- 自然な寝姿勢を保持
- 寝返りがしやすい
- 優れた通気性
体圧分散性が優れている
体圧分散とは「マットレスから体にかかる圧力(体圧)を分散すること」です。体圧は背中やおしり(腰)部分に大きくかかりやすいので、適度に体圧を分散してあげないと、血液が滞ったり、必要以上に寝返りをしてしまうため、快適な睡眠が妨げられてしまいます。
[エアー]の独自性
[エアー]が体圧分散性に優れている理由は特殊な「点構造」と「特殊立体構造」にあります。[エアー]で寝ると、凹凸構造が荷重を分散し、体に負荷が少なく、血行を妨げにくくする効果が期待されます。西川の見解では「硬めのマットレスだった場合、腰や肩に荷重がかかったり、腰が浮いたりしてしまい、柔らかいマットレスだと腰が沈み込んでしまったりする可能性があり、自然な寝姿勢を保つことができない」とのことです。
点の存在感は気になるの?
「表面の凹凸が寝ていて気になりそう」という心配を持つ人もいるようです。
実際に寝てみた感触としては、寝転んだ瞬間は点の存在感は確かに感じます。しかし、次第に体のラインに沿ってマットレスがフィットすることによって、違和感なく寝ることができました。
また、01よりもSIの方が点の存在は感じにくいです。もし点の感触が心配ならSIを選ぶことをおすすめします。
硬さと体圧分散の両立
一般的に体圧分散性が高いマットレスとは柔らかいマットレスです。
西川の見解では、「柔らかすぎるマットレスだと、体が沈み込みすぎて、体の一部に負担がかかりやすく、寝姿勢としては悪くなりやすい。」とのことです。
[エアー]の凹凸(点)は、圧力を効果的に分散し、血行を妨げにくくすることで、体への負担を軽減するという効果が期待できます。寝姿勢保持が優れている
寝姿勢保持とは文字のとおり「寝ている姿勢を保つこと」です。西川の見解では「理想の寝姿勢は自然に立った状態をそのまま90度に倒した姿勢」とのことです。
[エアー]は寝たときに不自然な沈み込みがなく、姿勢がまっすぐになるようにサポートしてくれます。実際に筆者も体験してみたところ、自然な立ち姿勢のような感覚に加えて、自分の重さが分散されることで「体が軽くなる」という印象を受けました。
横向き寝でもOK
仰向きと横向きでは体の沈み込みの深さが違います。
横向きは肩やおしりの出っ張りと、腰のくびれがより強調されるため、部分的に深く沈み込まないと寝る姿勢を保つことができません。
[エアー]は特殊立体構造のため、体をしっかり受け止めフィットすることができ、横向き寝もしっかりサポートしてくれます。仰向きで入眠した人も、知らないうちに横向きの姿勢をとることが普通です。
つまり、仰向きでも横向きでも快適に眠れるということは、睡眠時間の全体を通して、ずっと快適に眠れるということです。
寝返りがしやすい
寝返りは睡眠にとって大切な動作です。人は同じ姿勢で寝続けると圧力がかかる部分の血液が滞り、しびれや痛みを感じる原因になります。
また、寝返りには温まりすぎた場所を冷やす効果もあります。
寝返りの回数が多すぎず、楽な力でストレスなく寝返りを打てるマットレスが理想です。
点構造だから体への追従性も良い
[エアー]は仰向きでも横向きでも寝姿勢をキープしやすく、多くの凹凸は寝返りの動きへの追従性(変形のしやすさ)も良く、滑らかに反応してくれます。実際に寝返りをした際に、[エアー]ではスムーズに寝姿勢を動かすことができました。
なお、寝返りの回数は多ければ良いというわけではありません。余計な寝返りは睡眠の質を悪化させます。
硬いけど柔らかい、絶妙な寝心地
[エアー]はベース部が、体をしっかり受け止め、表面の凹凸構造が効果的に体圧を分散します。よって、[エアー]は体のへ当たりがソフトでも、ベースがはしっかりしているので沈み込み過ぎることはありません。
硬すぎるマットレスは、部分的な圧力を感じやすく、それを回避するために寝返りの回数が多くなる傾向があります。
逆に、柔らかすぎるマットレスは体が沈み込み、体にフィットするがあまり、寝返りを打つのに力が必要になります。
[エアー]の「硬いけど柔らかい」という絶妙な寝心地は、余計な寝返りを減らし、楽に寝返りが打つことができるのです。[エアー]マットレスの種類
現在の[エアー]マットレスのラインアップは以下の通りです。
ラインアップ | 価格帯 |
---|---|
[エアーSX] | 176,000円~ |
[エアーSI] | 104,500円~ |
[エアー03] | 77,000円~ |
[エアー01] | 49,500円~ |
この記事では上記の中で特に人気である[エアー01](ゼロワン)と[エアーSI](エスアイ)について詳しくご紹介します。
1. [エアー01](ゼロワン)
初代[エアー]マットレス。[エアー]マットレスの中で最も低価格のモデルです。
凹凸の数はシングルサイズで約1,200個。硬さはベーシックタイプとハードタイプがあります。
[エアー]の寝心地を気軽に試してみたいという人におすすめです。
▼ エアー01の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.25 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 3.0 |
端の沈み込み | 3.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 3.5 |
底付きのなさ | 3.0 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 3.13 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
・できるだけ低価格が良い
・[エアー]の寝心地を気軽に体験したい
2. [エアーSI](エスアイ)
[エアーSI]は[エアー01]が発売されてから1年後に販売開始しました。[エアー]のコンセプト(体圧分散性と寝姿勢保持)をより高めたモデルです。凹凸の数はシングルサイズで1,860個、硬さはレギュラータイプとハードタイプがあります。
SIは「特殊立体クロススリット構造」により、体圧や荷重を分散する性能が優れています。
3×3個の点による凹凸構造の独立したブロックがクッション性を高め、よりしっかりとボディラインにフィットします。寝返りもスムーズで横向き寝にも対応します。
▼ エアーSIの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.35 |
仰向き寝 | 4.5 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 3.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.5 |
底付きのなさ | 3.5 |
素材の品質 | 4.5 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 2.00 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
・日々の体調管理を徹底したい
・[エアー]のこだわりを堪能したい
[エアー01]と[エアーSI]のスペックの違い
モデル | 01 | Sh |
---|---|---|
画像 (表面素材) ※01は旧モデル | ||
価格 | 44,000円~ | 88,000円~ |
凹凸の数 (Sサイズ) | 約1,200個 | 1,860個 |
構造 | 特殊立体波形凹凸構造 | 特殊立体クロススリット構造 |
タイプ | マットレス、ベッドマットレス | |
サイズ | シングル、セミダブル、ダブル | |
生産国 | 日本 |
マットレスとベッドマットレス、どう違うの?
マットレスタイプは床に直接敷くか、お使いのマットレスの上に重ねてオーバレイとして使います。ベッドマットレスは単体でベッドフレームに使えます。
床で使うならマットレスタイプ、ベッドで使うならベッドマットレスタイプがおすすめです。
他のサイズ展開はないの?
受注生産にて横幅80cm・90cm(01の場合。SIは78cm・88cm)のコンパクトサイズもあります。セミシングルのベッドに合わせやすいサイズです。
クイーンサイズやキングサイズが欲しい人は、以下の通りの組み合わせで対応できます。
- 80cm×2つ=クイーンサイズ(160cm)
- 90cm×2つ=キングサイズ(180cm)
ただし、受注生産のため、納品まで受注後1カ月程度かかります。
[エアー01]と[エアーSI]の寝心地の違い
01よりSIの方が高価格で機能性も優れているので、当然、寝心地としてはSIの方が優れていると感じる人は多いと思います。
しかし、01の寝心地が良くないというわけではありません。
01は最安モデルですが、[エアー]の特長である「体圧分散と寝姿勢保持」はしっかり実現したマットレスです。
続いて、01とSIの寝心地の違いを具体的にご紹介します。
01とSIの体圧分散性の違い
SIの方が体圧分散性は優れています。
[エアーSI]の「特殊立体クロススリット構造」は、1,860個の凹凸が体圧を分散し、ベース部が体の沈み込みを調整します。SIでは独立したブロックでの凹凸構造をしているため、荷重が大きくかかるおしりなどがグッと沈み込んでも他の部分に影響が少なく、全身をくまなく支えることができます
クッション性も高く、よりしっかりとボディラインにフィットするため、横向き寝が多い人にもおすすめです。
硬さで迷ったら西川公式の「BMI表」を参考にしよう
西川の公式サイトでは、自分の身長と体重、好みの寝心地などを選択すると、最適な硬さ(レギュラーかハード)を提案してくれる「BMI表」が公開されています。
参考までに身長170cmで同じ条件の場合、ハード(硬め)タイプのマットレスをおすすめされるには「SIの方が10kgほど重い」という結果になりました。
BMI表(西川公式)
硬さ選びに不安な人は、ぜひ西川の公式サイトで一度試してみてください。
01とSIの耐久性の違い
SIの方が耐久性は優れています。
01は5年くらい、SIは8~10年くらいで買い替える人が多いとのことです。
この耐久性の差は、構造の違いのためです。
より長持ちさせたい人ならSIを選んだ方が良いでしょう。
ただし、使う人の体型や環境によって耐久年数は変わるのでご了承ください。
[エアー]の耐久性試験
[エアー]ではマットレスの品質チェックのため、JIS基準で80,000回の押圧試験を実施しています。どのような試験を行っているかというと以下の通りです。- 1秒間に1回、マットレスを50%の厚みまで押圧し、80,000回繰り返す
- その後、一定の時間放置し、何%ウレタンフォームが回復するかを確認
以上の試験で、[エアー]シリーズはすべて復元率が97%以上。つまり3%以内のひずみで済むという結果です。
更にJISで定められている80,000回の2倍の16万回の押圧テストも自主的に行っていて、[エアー]はそのテストもクリアしています。
実際に届く商品の耐久性が優れているか不安に思う人も多いと思いますが、[エアー]の耐久性は安心できます。
01とSIの通気性の違い
[エアー]はウレタンフォームを使ったマットレスです。ウレタンフォームのデメリットは通気性が悪いことですが、[エアー]は点構造のため体に触れない分、通気性が優れています。
更にもっと通気性を高める工夫も施しているのでご紹介します。
01は通気孔がたくさんある
01はシングルサイズに36個の通気孔を設けています。
縦方向に穴をあけることであらゆる方向に通気を確保してるのです。
SIはスリット構造&トップ層の除膜加工
SIは縦にも横にもスリットを入れて、より通気性が高い構造になっています。
また、細かいところですが、体に接する点部分のウレタンのトップ層を除膜していることも特長です。
ウレタンフォームを発泡すると膜が反射してキラキラ見えるのですが、SIで使っているトップの層では、発泡させたウレタンの膜を飛ばす加工を施しています。
ウレタンの膜をなくす(除膜する)ことで、より通気性が高い素材が出来あがるのです。
このひと工程をわざわざ加えることで、体に最も触れやすいトップ層のウレタンの通気性を高め、ウレタンフォームの弱点である蒸れを軽減させています。
SIは耐久性を維持しつつ、通気性が高いウレタンをトップ層にもってくることで、「寝心地が良く、通気性も高い」ことを更に表現しています。
[エアー]の枕「3Dピロー」って?
※最新情報※3Dピローは2019年末ごろにリニューアルしました。この記事でご紹介しているのは旧仕様です。最新の仕様はこちら(西川公式)をご参考ください。
[エアー]には枕のラインアップもいくつかあります。その中で人気な[エアー3D]ピローを体験してきました。頭圧分散性と通気性が優れている
[エアー3D]ピローは頭と頸椎を自然な姿勢で支え、優れた頭圧分散性、通気性、クッション性を実現させた枕です。「体圧分散」という言葉はマットレスの話で出てきましたが、枕なので頭の圧力を分散させるということで「頭圧分散」です。
マットレスでは点で支える構造でしたが、[エアー3D]ピローでは「波」の形状にすることで、頭にかかる圧力を分散させます。
波形状にすることで寝返りをする際に横方向へスムーズに移動できます。
そして蒸れやすい頭部の通気性もしっかりと確保してくれます。
細かな調節がしやすい
[エアー3D]ピローは首の高さによって寝心地を調節できます。人によって首の高さが異なるので、自分の首の高さに合わない枕に寝てしまうと体に負荷がかかる原因になったりします。
[エアー3D]ピローは、枕の山の位置が上下非対象なため、枕の方向を変えるだけで首の高さに合わせられる仕組みになっています。また、細かくシートでの高さの調節も可能です。
マットレスの底面に厚み2cm&1cmの高さ調節用ウレタンシートが入っているので、1cm単位で最大3cmまでの高さ調節が可能です。
筋肉量や骨格など個人差が出るので、自分の体格に合わせて高さを調節できるのはうれしいポイントですね。
[エアー3D]ピローのラインアップ
2種類の硬さ(Sweet・Tough)と、2種類の高さ(High・Low)の組み合わせで、計4種類から選べます。
なお、すべて同じ価格です。
[エアー]のメンテナンス方法
立てかけて換気する
[エアー]は通気性が良いので、マットレスの下に水分が抜けるため、定期的に立てかけて換気することをおすすめします。下にいった水分を外に逃がしてあげることが、素材であるウレタンの劣化を抑えるのに効果的です。
また、市販されている除湿シートをマットレスの下に敷くことも通気された水分を吸収するのにおすすめです。
ローテーションさせる
ずっと同じ方向のマットレスで寝ていると体の重たい部分(肩やおしりなど)の場所が早くヘタりやすいです。
定期的にマットレスを回転(ローテーション)させることによって、重さが集中する偏りが軽減され、長持ちしやすくなります。
西川の社員の方へ気になった点を質問してみた
[エアー]の商品企画を担当している西川株式会社の池田様に、気になった点を質問してみました。多少マニアックな内容ですが、ご興味あればご参考いただければと思います。
なんでこんなにたくさん凹凸があるデザインにしたの?
[エアー]はとてもたくさんの凹凸がある構造をしています。こんなにたくさんの点構造にした理由は何でしょうか?
シングルサイズで01は約1,200個、SIが1,860個の凹凸があるのですが、点のピッチ(間隔)や、高さにはとてもこだわっています。
点を細かくしすぎたらやわらかくなり、点の意味を感じにくくなってしまいます。
逆に点が大きすぎると体圧分散しづらく、フィット感がなくなります。
また、点の高さも高ければやわらかくなりますが、耐久性がなくなる。そういった絶妙なバランスを考え、寝心地を追求したのが今の[エアー]の仕様です。
丸と四角の差は?
点の話ですが、01は丸、SIは四角い形に点がなっていますが、この違いは何でしょうか?
目的としているのは点で支える構造を作るということ。
さらにSIでは点構造を複雑にすることで、01ではつながってしまう点を独立させ、肩やおしりなど大きく沈んだ場所があっても他の場所はしっかり点が起き上がります。
つまり、SIでは「より体へのフィット感が高まり、体圧分散性を高める」という仕組みを採用しています。
人気の硬さは?
[エアー]の硬さはレギュラーとハードがありますが、どちらが人気でしょうか?
01はベーシック:ハードで5:5くらいで、SIはレギュラーを選ばれる人が多いです。
なぜ、SIはレギュラーを選ばれる方が多いのですか?
レギュラーの方が安いからということもあると思います。
01ではベーシックタイプとハードタイプどちらも同じ価格です。
しかし、SIだとハードタイプがレギュラータイプより15,000円ほど高い価格になっています。
なぜ、SIのハードは価格が高いのでしょうか?
結論から言うとウレタンフォームが全体的に高品質だからです。
01では点の中間層によって硬さを変えていますが、SIではベース部分の硬さを変えることで全体の硬さを変えています。
SIのハードタイプではより体重が重い人でも快適に眠れるように、硬さだけでなく耐久性も高めています。
SIの場合、ベース全体の硬さを変えるには使っている素材そのものを変えなければいけません。
ハードタイプの方が、硬いだけでなく耐久性の優れた素材を使用しています。見た目は似ていますが違うんです。
[エアー]は少し価格が高いと思うのですが?
すみません、意地悪(失礼)な質問をしてもよろしいでしょうか。
[エアー]と似た凹凸構造のウレタンマットレスは他社製品でもよく見るのですが、安いもので1万円くらいで買える商品もあります。 [エアー]は似たような見た目なのに価格が数倍も高いのでしょうか?大丈夫です(笑)ちゃんと理由はあります。
[エアー]と似たような凹凸構造のウレタンマットレスは世の中にたくさんあるのに「なんで[エアー]はこんなに高いの?」と言われることは確かにあります。しかし、[エアー]は低価格な商品にありがちな「ただ柔らかいだけ、ただ硬いだけ」というマットレスではありません。
寝心地を追求するため、根本の素材へのこだわりから妥協せずにものづくりを突き詰めると、どうしても今の価格になってしまうのです。
単にウレタンフォームを凹凸構造にしたら[エアー]になるのかといったら、まったくそんなことはありません。
使っているそもそもの素材の弾力性、柔軟性、肌触り、強度など多方面からこだわって素材選びをしています。さらに素材の組み合わせを考えて作っているのが[エアー]です。
ちょっと価格は高いのですが、見えない部分でのこだわりがたくさん詰まっています。
実は、当社の[エアー]はブリヂストン様の工場で製造しています。
たしかに、マットレスタイプ(敷き布団)の薄さでも、薄型タイプとは思えないほどの体圧分散と寝姿勢保持のバランスが優れていると感じました。
仰向きの寝姿勢をキープし、更に深い沈み込みが必要な横向き寝にもしっかりサポートできることも素晴らしいと思います。
どんな人に人気なの?
ユーザーさんの属性というか、どのような層の方に[エアー]は選ばれているか教えていただけますか?
寝具にしては若い人が多いです。
10代から使っていただいている人も多いです。当社の昔からある整圧敷布団を長く使っていただいているご両親様がお子様用に[エアー01]を選ばれることも多いです。
また「西川」という名前から選ばれるご高齢の方にも[エアー]を使っていただいています。
かなり幅広い年齢層から選ばれていますが、全体の寝具の年齢層に比べると、若い年代の方に多く選ばれています。
野球の大谷選手やサッカーの三浦選手の影響も大きそうですね。
はい、アスリートとの広告と連動している影響もあります。
実は、当社と契約されているアスリートの皆様は広告に出演する前から[エアー]を使っていただいているのです。
現在では様々なアスリートとお取組みがあるのですが、[エアー]を兼ねてから愛用してくださっているというパターンがほとんどです。
スポーツ業界や芸能界などで口コミで[エアー]の存在が広がり、ご使用されるというケースが多いですね。
[エアー]のデザインのこだわりは?(開発秘話)
[エアー]を初めて見たとき、今までにないデザインでびっくりしました。
マットレスって白い色が普通です。それが[エアー]は黒や赤、ピンクやグリーンを使っていて「かっこいい!」と思いました。
マットレスを見て「かっこいい」という印象を抱いたのは初めてです。
はい、見た目・デザインにはかなりこだわりっています。
このかっこいい見た目は[エアー]の戦略的な意味合いが強いです。
[エアー]は「もっと男性や若い人がマットレスに興味もってほしい」という思いで誕生したブランドなのです。実はウレタンフォームを使った凹凸構造のマットレスというのは、50年近く前からありました。点で支える考え方や体圧を分散すること、寝姿勢を保持すること。それらのキーワードが中心となって「健康を考えたマットレスシリーズを作る」ということはずっと昔からやっていたのです。
寝具を買うのは女性や高齢者が中心だった
凹凸構造のウレタンマットレスは、おかげさまでユーザーからの評判は高く、商品的には自信があったのですが、一般的に寝具における購入者様の年齢層は高く、そして女性が圧倒的に多く、当社の購買層もその通りでした。
男性や若い人が自らマットレスを買うことは少なかったのです。
たとえば、夫婦の場合だと、奥さんが寝具売り場に来て、買って帰り、夫は奥さんが選んだ布団に寝ているという状況が中心でした。
そのくらい特に男性は寝具に興味が薄かったのです。
スポーツと掛け合わせて男性にも興味を持ってもらえるマットレスを作りたい
[エアー]は「男性にも興味を持ってもらえる商品を目指そう」ということがきっかけで生まれたブランドです。アスリートを起用し、「スポーティでかっこいい布団を作っていこう」というのが[エアー]の始まりでした。
デザインはランニングシューズからヒントを得ました。
ランニングシューズやランニングウェアって派手なものが多いですよね。
「黒に赤、ピンク色や、グレーに黄色が入っているデザインをマットレスに採用してみてはどうか?」と。
最初は「黒なんて売れない」「癒しの色ではない」など社内で批判がありましたが、結果うまくいって[エアー]というブランドが確立しました。
今では若い年齢の方や男性に支持されている当社の代表的なブランドに成長しています。
そうした思いがあって[エアー]が誕生したのですね。詳しいご説明をいただきありがとうございました。
まとめ
[エアー]マットレスの人気商品「01」と「SI」、そして[エアー3D]ピローについてご紹介させていただきました。 [エアー]マットレスは「優れた体圧分散性と寝姿勢保持」をコンセプトに作られたマットレスです。 [エアー]は体に近い部分が凹凸構造になっていて、この部分が感触としては柔らかく、体圧を分散してくれます。そして、一定まで沈み込むと下のベース部分が硬めなので、しっかりと荷重を受け止めて適切な寝姿勢をキープしてくれます。
つまり、[エアー]は柔らかめと硬めのマットレスの良いとこどりと言える理想的な寝心地を実現できるマットレスと言えます。
筆者も実際に試し寝をしましたが、仰向きでも横向きでもしっかりと体をサポートしてくれるので、安心して身をゆだねることができました。
通気性も優れているので汗をかきやすい人も安心です。
アスリートや芸能人にもファンが多く、真剣に体のケアを考えている人におすすめです。
ぜひ、[エアー]の寝心地を体験してみはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
エアーSIの評価について
当サイトではおすすめのマットレスを選定・比較するうえでいつくかの項目を設けて5点満点で評価付けをしています。
今回の体験を通じで、エアーSIのみ、以下の通りに評価付けしております。
▼ エアーSIの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.20 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 3.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 3.5 |
底付のなさ | 3.0 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 2.24 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
やはり「西川」という超有名メーカー製ということから価格は高めです。特に薄型マットレスというカテゴリーにおいては最高レベルの価格帯の商品と言えるでしょう。
仰向き・横向きでの寝姿勢におけるバランス感覚は素晴らしく、除膜ウレタン+クロススリットの通気性が抜群の構造も大きな魅力です。
一方、ウレタンフォーム自体の復元率(97%)はふつう程度で、もうひとつ耐久性を知るうえで重要な情報の「密度」が非公表ということもあり、ウレタンフォームのデメリットである経年劣化が早いという点を含めると耐久性には少しだけ不安は残ります。
当サイトで検証した中で特にコストパフォーマンスが優れていると思うマットレスは以下の記事でご紹介しているのでご参考くださいね。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。