TCB233とTCB533、どこが違う?

源ベッドの人気ベッドを徹底比較!

この記事では源(みなもと)ベッドのオリジナルベッドフレーム「TCB233」と「TCB533」の違いについてご紹介します。

この2つのベッドフレームは、源ベッドの中で特に売れ筋商品ですが、デザインが非常に似ているため、その特徴を違いを詳しくご紹介したいと思います。

なお、商品は記事作成用にメーカーさんからレンタルしました。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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源ベッド「TCB233・TCB533」とは?

TCB233TCB533
TCB233姉妹商品「TCB533」(短納期モデル)

TCB233とTCB533はともに「国産ひのき材で作られたすのこベッド」です。

広島県の老舗ベッドメーカー「チヨダコーポレーション」が作っています。

なお、チヨダコーポレーションが運営するのが「源(みなもと)ベッド」というショップなので、この記事では両ベッド(TCB233・TCB533)を源ベッドの商品としてご紹介します。

両ベッドの関係は?

もともとTCB233が同社のロングセラー商品で、TCB533が後発で、TCB233の短納期モデルという位置づけです。

ここがポイント
  • TCB233:ロングセラー商品
  • TCB533:TCB233の短納期モデル

【比較表】よく分かる!TCB233・TCB533の違いとは

TCB233とTCB533の違いの要点をご理解いただけるように比較表にしました。

TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
画像tcb233tcb533
最短納期約2週間3~4日
組立時間約30分
(簡単)
約1~1.5時間
(難しい)
お届け時TCB233の梱包状態TCB533の梱包状態
パーツTCB233のパーツTCB533のパーツ
ネジ類tcb233のネジ類tcb533のネジ類
高さ調節4段階3段階
棚の奥行10cm8cm
サイズシングル、セミダブル、ダブル
耐荷重▼布団使用時
S:100kg、SD:120kg、 D:150kg
▼マットレス使用時
S:120kg、SD:200kg、 D:200kg
価格42,900円~44,900円~
リンク公式サイト公式サイト

それぞれの商品のレビュー記事は以下の記事をご参考ください。

それでは、以下より両ベッドにおける「大きな違い」と「小さな違い」に分けてり詳しくご紹介します。

大きな違いは?

結論から言うと、大きな違いは以下の通りです。

  • TCB233(従来品):組立が簡単。でも、納期が遅い
  • TCB533(新商品):納期が早い。でも、組立が難しい
型番TCB233
(従来品)
TCB533
(新商品)
画像tcb233tcb533
最短納期約2週間3~4日
組立時間30分程度1~1.5時間

新商品「TCB533」が開発された理由

従来品であるTCB233(ロングセラーモデル)は、ヘッドボードやサイドフレームが完成品で届くので組み立てが簡単です。

TCB233のパーツ
TCB233(従来モデル)のパーツ類

ただし、その代償として梱包サイズが大きくなることで、宅配便では届けられず、大型配送便扱いとなるため、納期が2週間ほどかかる点がデメリットでした。

TCB233の梱包状態
TCB233(従来モデル)の梱包状態

しかも、大型配送便は時間指定が不可です。

そこで源ベッドは「早く届けて欲しい」「時間指定したい」という声を受けて、宅配便で配送可能なコンパクト梱包仕様の新商品TCB533(短納期モデル)を作ったのです。

TCB533(短納期モデル)の梱包状態
TCB533(短納期モデル)の梱包状態

宅配便サイズになることで、注文後3~4日ほどでお届けできるようになりました。

TCB533のパーツ
TCB533(短納期モデル)のパーツ類

ただし、梱包サイズを小さくするために、パーツを細かく分割する必要があり、組立が難しくなるというデメリットも生まれました。

TCB533のヘッドボード
TCB533(短納期モデル)はヘッドボードの組み立てが必要

要するに「納期の早さ(遅さ)」と「組み立ての簡単さ(難しさ)」という点が、この2つの商品の決定的な違いなのです。

「組み立ての違い」を詳しくご紹介

組み立て

TCB233とTCB533の大きな違いである「組立工程」について、詳しくご紹介します。

それぞれの商品の組立の流れは以下の通りです。

TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
TCB233のパーツ(全体)

パーツを並べます

TCB533のパーツ(全体)

パーツを並べます

ヘッドボードにボルトを仮止め

ヘッドボードを設置
(ヘッドボードは完成品)

ヘッドボードの組み立て

ヘッドボードを組立

サイドフレームを設置

サイドフレームを取り付ける

ヘッドボードを設置

ヘッドボードを設置

広がり防止金具を設置

広がり防止の金具を付ける

脚の取り付け

センタフレームに脚を付ける

すのこを乗せる

すのこを乗せる

金属ダボを設置

サイドフレームに固定用の金属ダボを設置

組立完了

完成!

センターフレームに取り付け

サイドフレームを設置

フットボードのネジ止め

フットボードを設置

すのこの設置

すのこを乗せる

ベッドフレームの完成

完成!

▼所要時間
約20分約1時15分 

TCB533(右)は、特にヘッドボードを組み立てる工程が複雑なため、時間がかかりました。

また、以下のとおりネジ類の量の差を見れば、組立の簡単さ・難しさの違いがわかりやすいと思います。

TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
TCB233のネジ類TCB533のネジ類

パーツが少ないベッドは、組み立てミスが置きづらいです(組み立てが不完全だと耐久性が落ちるリスクもあります)。また、接合部分が少ないため、横揺れに強い傾向があります。

よって、組み立てに不安がある人、安心感をもって使用したい人はTCB233(従来品)がおすすめです。

小さな違いは?

ヘッドボードの奥行の計測

すぐ上でご紹介したとおり、TCB233とTCB533の決定的な違いは「納期」と「組み立て」です。これさえ分かれば特に問題ありません。

ですが、他の仕様面においても小さな違いも存在します。

慎重にご検討されたい方は以下の「小さな違い」についてもご確認された方が良いでしょう。

小さな違い
  • 高さ調節(TCB233は4段階、TCB533は3段階)
  • ヘッドボードの棚の奥行(TCB233の方が少し長い)
  • ネジの存在感(TCB533の方がネジが目立つ)
  • 脚のすっきり感(TCB233の方が脚の数が少ない)

高さ調節の違い(4段階と3段階)

高さ調節

両ベッドともサイドフレームの位置を移動することによって高さが調節できる仕様となっていますが、TCB233は4段階、TCB533は3段階と差があります。

TCB233
(従来モデル)
TCB233
(短納期モデル)
1段最上段最上段
2段中上段中段
3段中下段下段
4段最下段なし

以上の通り、TCB233(従来モデル)の方が、2段目・3段目が細かく高さを変えられます。

とはいえ、実際の使用環境を考えると、寝具として使うのはマットレスか薄型マットレスか敷布団のいずれかなので、TCB533(短納期モデル)の3段階の高さ調節でも問題なく、使い勝手としては大きな差はないと言えます。

強いて言えば、より細かく自分好みに調節したい人はTCB233を選ぶと良いでしょう。

ヘッドボードの棚の奥行

ヘッドボード棚の使用例

ヘッドボードの棚の奥行はそれぞれ以下の通りです。

  • TCB233(従来モデル):10cm
  • TCB533(短納期モデル):8cm

つまり、TCB233の方が2cmほど奥行が広いです。

TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
ヘッドボードの棚にボックスティッシュを置くヘッドボードの棚の奥行(テッシュボックス)

例えば上の画像のとおり、右のTCB533だと一般的なボックスティッシュを置いた際には、かなりはみ出てしまいます。(左のTCB233も完全に収まっていませんが)

しかし、奥行きが短い方が全長が少しコンパクトになるので、狭い部屋にも置きやすくなるというメリットも生まれます。

とはいえ、たった2cmの差なので、大きく気にすることはないかと思いますが、ヘッドボードの棚の上に置きたいモノがハッキリしている人は、そのモノが置きやすい幅を考えて選べば良いでしょう。

ネジの存在感

ネジの存在感

TCB533(短納期モデル)の方がネジを多用するため、ベッドフレーム自体にもネジ穴が多い構造になっています。

TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
TCB233(側面)TCB533(側面)

特にヘッドボード側面はネジ(とネジ穴)が目立ちます。こうしたデザイン性にこだわりがある人はネジが少ないTCB233の方が良いかもしれません。

とはいえ、ひのきならではの木の節が多く、それが遠くから見るとネジと似たような見ためなので、ネジの存在感は薄れます

脚のすっきり感

ベッドフレーム使用イメージ

TCB533(短納期モデル)はサイドフレームが2つに分割する構造のため、フレームの真ん中部分に脚が2本追加されています。

TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
TCB233TCB533

つまり、脚の数は、

  • TCB233(従来モデル):4本
  • TCB533(短納期モデル):6本

ということになります。

中央部分に脚がないTCB233(従来モデル)の方が、収納物が入れやすいというメリットはあります。さらに見た目もすっきりとしているので、人によってはデザイン性にもメリット感じるかもしれません。

なお、TCB533(短納期モデル)は脚を増やしたことで「たわみや軋みを軽減させた」と公式サイトでは紹介されています。

ただし、TCB233とTCB533で耐荷重は同じで、実際に体験した際にもTCB233(従来品)でたわみや軋みを感じなかったので、使用感としての差はほぼないと思います。

【補足】色味は違うの?

結論、色味はほぼ同じです。

公式サイトの販売ページではTCB233とTCB533で色味が大きく違うように見える商品画像もあるのですが、実際はほとんど同じです。

▼公式サイトの画像
TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
tcb233tcb533

参考までに当サイトで、同じ条件の色補正(なるべく現物の色味に近いように補正)をした画像は以下の通りです。

▼当サイト撮影画像
TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
 TCB233TCB533

※実際の色に近づける補正を適応
(この2枚は特に丁寧にやりました)

以上の通り、色味としてはほぼ同じです。

ただし、木材の個体差があったり、木目や節の濃淡によって、若干印象が変わる可能性はあると思います。

椚大輔椚大輔

余談ですが、木目が豊かなベッドフレームの色をすべての画像で整えるのはかなり大変です。(画像編集ソフトの自動補正に任せてしまうととんでもない色再現になることもありました)

当サイトでは、できるだけ本物の色味に近くなるように画像に色補正をかけていますが、この記事で表示している画像でもブレが出てしまっている点はご了承ください。

また、実際の使用環境においても太陽の光や蛍光灯の色によって、商品の色の見え方は変わると思います。

【まとめ】どっちがおすすめ?

ベッドフレーム使用イメージ

使用感で考えると「TCB233(従来モデル)」

このように比較してみると、新商品のTCB533は短納期(コンパクト梱包)にするために、仕様やデザイン性を少し犠牲にしている印象は受けます。

つまり、筆者としては「急いで届ける必要がなければ、従来モデルのTCB233がおすすめ」と考えます。

TCB233の方が、組み立てミスが起きづらく、パーツが少ないことで横揺れに対する強さは本商品に分があると思います。

特にヘッドボードの組み立て難易度には、かなり大きな差があり、TCB533(短納期モデル)は組み立てが苦手な人は苦労すると思います。

なお、TCB233の方が価格が少し安いので、できるだけ安く買いたい人にもおすすめです。

急いでいる人は「TCB533(短納期モデル)」

一方、やはり急いでいる人はTCB533がおすすめです。

短納期(注文後3~4日)で届くのが大きなメリットです。さらに、コンパクトな梱包サイズのため、通路が狭く搬入に不安がある人にもおすすめです。

また、パーツが細かく分かれていることで、ひとつひとつの部材が軽量なので力が弱い人でも安心でしょう。

TCB233
(従来モデル)
TCB533
(短納期モデル)
TCB233のパーツTCB533のパーツ
▼こんな人におすすめ
  • 組み立てが苦手
  • 安心感をもって使い続けたい
  • 早く届けて欲しい
  • 搬入経路が不安
  • 力が弱い
>>公式サイト<<>>公式サイト<<

いかがでしたでしょうか。

源ベッドの人気ベッド「TCB233」と「TCB533」についてご紹介させていただきました。

両方とも国産ひのき材(高級木材)を贅沢に使用したすのこベッドで、コストパフォーマンス・使用感ともおすすめの逸品です。

ご参考いただけたなら幸いです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。