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この記事では「コアラリフレッシュピロー」をご紹介します。
実際に体験し、検証した内容をもとに、率直な感想をまとめました。ぜひご参考にしてくださいね。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。
目次
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メーカーの「コアラ®」とは

コアラ®は2015年にオーストラリアで創業した寝具メーカーです。代表商品のコアラマットレスは、販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。
コアラリフレッシュピローの特徴
1. 熱がこもらない(PCM+ゲル+ピンホール)

リフレッシュピロー(新商品)はウレタンフォームにPCMマイクロカプセルという自動温度調節素材を採用しています。
PCMマイクロカプセルは、周囲が「設計温度」より高い場合は余分な熱を吸収し、周囲が設計温度よりも低い場合は蓄えた熱を放出する性能があり、蒸れやすい頭部周辺の温度を調節してくれるのです。
さらにゲル加工(ひんやりとした接触冷感加工)とピンホール加工(穴あけ加工)が施されているので、冷却性と通気性が高められています。
2. 竹炭配合メモリーフォーム

芯材(メモリーフォーム)には、温度や湿度の調節性がある竹炭(ちくたん)が混ぜられています。さらに、竹炭には脱臭などの効果もあります。
3. テンセル™入りのメッシュカバー

カバーには、テンセル™リヨセル繊維を63%配合した素材を使用しています。
テンセルは植物(ユーカリ)から作られる天然素材由来の再生繊維のことで、吸湿・速乾性に優れ、ムレにくくなめらかな質感が特長です。
また、メッシュ生地なので通気性の高さもあり、蒸れにくい工夫が施されています。
【体験レビュー】コアラリフレッシュピローを実際に試してみた

開梱・設置
段ボールで届きます。

裏面はこちら。

「tired? there's a napp for that.」と書かれています。

「疲れた?お昼寝しよう」という意味らしいです。※「お昼寝」は本来「nap」ですが、「napp」にしているのはオーストラリアらしい遊び心からだそうです
箱を開けてみます。

中身はピロー本体だけです。

なお、この化粧箱には「仕掛け」があります。
その仕掛けとは、なんとオルゴール。

箱を開けると「きらきらぼし」のオルゴールが流れ始めます。
詳しくは以下の動画をご参考ください(音あり)。
この動画のとおり、最初に「ギコギコ」とオルゴールを巻く音も流れてくるのがかわいいですね。演奏が終わるとまた「ギコギコ」となってリピートされます。(本当にギコギコと巻いてるわけではありません)
箱のふたを閉めるとオルゴールは停止します。
ちなみに、このオルゴールは明るさによってON・OFFが制御されているのですが、段ボールを折りたたんだ時にもずっと流れていました。

折りたたんだ状態でもオルゴールが流れ続ける
箱を折りたたんで捨てようとしましたが、ずっと演奏が流れ続けていたので、オルゴールにハサミを入れて切りました。

もしオルゴールが止まらなかったら本体の真ん中部分にハサミを入れると配線が切れて音が停止する
外観のチェック

生地は吸湿性に優れたテンセル™リヨセル繊維を63%配合した素材を使用しています。

薄手のメッシュ生地で中身がうっすら見えます。
伸縮性がある生地なので、頭へのフィット感も高まります。

クッション材にもっちりとしたウレタンフォームを使っています。

芯材は低反発ウレタンフォームなので、押して離すとゆっくり戻ります。
内部構造
カバーはファスナーで脱着が可能です。

中身(クッション材)とカバーです。

クッション材のウレタンフォームは不織布カバーで覆われています。
不織布カバーは脱着不可ですが、今回は詳しく見るためにハサミで切って中身を取り出します。

こちらが中身のウレタンフォーム。

表面が青く塗られていますが、これはゲル(ジェル)素材で触るとヒンヤリします。

なお、ゲル加工のウレタンフォームには「PCMマイクロカプセル」という自動温度調節素材が含まれています。
さらに丸い穴(通気孔)がたくさんあるので、通気性も抜群です。

「ゲル加工×PCMマイクロカプセル×通気孔」とは、よく考えられた仕様ですね。
なお、裏面にはゲル加工がされていないので、ご使用の際には表裏を確認しましょう(触ると明らかに冷たい方が表面です)。

なお、カバーは洗濯可能です。

洗濯表示は以下のとおりです。(「裏返して洗ってください」とのことです)

コアラリフレッシュピローの寝心地
前提としては、まくらはその人が持つ骨格だったり、マットレスとの相性によって感じ方が異なります。以下は、コアラマットレスPLUSと合わせた時の私の感想としてご参考にしてください。
仰向き

少し硬めくらいのコアラマットレスPLUSでは、体の沈み込みとしても、リフレッシュピローはちょうどよい高さに感じました。
厚く見えますが、細かくピンホール加工がある低反発フォームなので、頭や首のラインにしっかりとフィットし、適度に沈み込みます。
マットレスとピローの相性としても、さすが同ブランドだけあって、統一感がある寝心地です。
横向き

個人的にはちょうどよい高さで、肩が沈み込みすぎることなく、圧力や寝姿勢保持(背骨のラインに歪みのなさ)も良いと思いました。
耳や頬が芯材の冷却部分(ゲル+PCM)に触れることで冷たさを特に感じたので、もし気になる人は裏返して使用するのがおすすめです。
硬さと反発性
低反発は衝撃吸収性があり、頭にフィットして安定感が高いことがメリットです。
一方、低反発ならではのデメリットとして「蒸れやすさ」が挙げられますが、リフレッシュピローはゲル加工や通気孔があるので、低反発だけど蒸れにくい仕様になっています。
コアラピロー(2nd Gen)との違い

コアラリフレッシュピローと似た特徴を持つのが、新モデルのコアラピロー(2nd Gen)です。
コアラピロー(2nd Gen)では、PolarBands™という冷却素材を芯材に内蔵することで、睡眠中の蒸れなどを感じにくいです。また、カバーがリバーシブル(夏・冬)仕様になりました。
違いをまとめると以下のとおりです。
| モデル | コアラリフレッシュピロー | コアラピロー(2nd Gen) |
|---|---|---|
| 画像 | ![]() |
![]() |
| 芯材 | 低反発ウレタンフォーム | |
| 温度調節機能 | ゲル+PCMマイクロカプセル | PolarBands™ |
| 2WAY(夏・冬) | △ | 〇 |
| 大きさ(cm) | 63×41×11 | 60×39×11 |
| 硬さ | ややソフト | ふつう~やや硬め |
| 硬さ調節 | × | 〇 |
| 価格 | 16,000円 | 16,000円 |
温度調節機能の違い

| 仕様 | コアラリフレッシュピロー | コアラピロー(2nd Gen) |
|---|---|---|
| 温度調節機能 | ゲル+PCMマイクロカプセル | PolarBands™ |
| 2WAY(夏・冬) | △ | 〇 |
冷却性に関しては、私はリフレッシュピローの方が冷たさを感じました。
リフレッシュピローでは芯材の表層に温度調節加工(ゲル+PCM)があることと、カバーが薄いため、より冷却素材の感触を感じるからだと思います。

コアラリフレッシュピロー
一方、コアラピロー(2nd Gen)は、穏やかな冷却性で、「冷たい」というよりも「暑くない」といった印象です。このあたりは好みによりますが、コアラピロー(2nd Gen)の方がナチュラルな温度調節性があると言えるでしょう。
また、コアラピロー(2nd Gen)ではカバーがリバーシブル仕様になっているため、手軽にアレンジできることも魅力です。
| コアラピロー(2nd Gen) | |
|---|---|
| 夏面(カバー) | 冬面(カバー) |
![]() |
![]() |
ちなみにコアラリフレッシュピローは、裏の芯材に冷却加工(ゲル+PCM)がないので、ひっくり返すと、一般的な低反発ウレタンピローになります。よって、夏面・冬面としての2WAYアレンジも可能と言えます。
| コアラリフレッシュピロー | |
|---|---|
| 夏面 (ゲル+PCM加工) | 冬面 (加工なし) |
![]() |
![]() |
大きさの違い

コアラリフレッシュピローの方が、少し大きいです。
| コアラリフレッシュピロー | コアラピロー(2nd Gen) |
|---|---|
| 63cm×41cm×11cm | 60cm×39cm×11cm |
なお、厚さは両方とも公表値は11cmですが、少しだけコアラリフレッシュピローの方が高さがあります。

つまり、全体的にコアラリフレッシュピローの方が大きく作られているようです。
硬さの違い(芯材の違い)
| コアラリフレッシュピロー | コアラピロー(2nd Gen) |
|---|---|
![]() |
![]() |
以上のとおり、ピンホール加工がコアラリフレッシュピローの方が多く(細かく)、結果的に、寝心地はコアラリフレッシュピローの方が少しソフトに感じます。
とはいえ、芯材の素材感は大きく変わらないので、基本的な寝心地は似ています。
なお、コアラピロー(2nd Gen)のみ、カバーのファスナーによる硬さ調節機能があります。
価格は同じ
両方とも、価格は16,000円です。
まとめ

以上、「コアラリフレッシュピロー」をご紹介しました。
PCMマイクロカプセル+ゲル粒子による温度調節・冷却機能が特徴のまくらです。
芯材はピンホール加工(穴あけ加工)が施された低反発ウレタンフォームを使用しているので、適度な硬さ(やわらかさ)とフィット感があり、快適に寝られました。
なお、温度調節・冷却機能(PCM+ゲル)は、表面のみですが、裏面でも快適に寝られます。むしろ、冷たすぎると感じたとき裏返して使えるのも便利です。
新モデル「コアラピロー 2nd Gen」と比べても大きく機能性が劣っているわけでもありませんし、むしろ寝心地はリフレッシュピローの方が個人的に好きな感じでした。
価格は機能枕としては一般的ですが、120日のお試し期間がついているのは大きなメリットですね。気になったらぜひ試してみてください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。





