機能性が高い、デザインローベッド
この記事では、ネルコンシェルジュ nerucoの「ステイシー2」をレビューします。
実物を体験したものではなく、仕様・デザイン・価格などのスペックをもとにレビューしています。
筆者はベッドメーカーに勤めていた経験があり、販売ページ上の情報(素材や構造)で、ある程度の使用感がわかります。
よって、この記事は「ベッド業界歴10年以上の経験をもとに読み解いた商品レビュー」とお考えください。
この記事を書いた人
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目次
ステイシー2の基本情報
メーカー | ネルコンシェルジュ neruco |
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タイプ | ローベッド(ステージベッド) |
サイズ | SS~K |
主な素材 | ダークブラウン/ウォールナット天然木突板、ナチュラル/タモ天然木突板 |
ヘッドボード | 棚・コンセント |
価格 (Sサイズ) | 29,990円 |
おすすめシーン | モダンなインテリアと相性抜群、スタイリッシュな部屋にしたい人、機能的なヘッドボードが欲しい人 |
【ステイシー2の総評】おしゃれで、機能性も高い
nerucoのローベッド「STACEY(ステイシー)」の新タイプ。ヘッドボードに照明とサイド収納がつき、機能性が強化されています。
機能面が強化されたことで初代ステイシーよりも価格が少し高いですが、変わらないコストパフォーマンスの良さが光ります。なお、こちらの商品はメーカーさんに行き実際に体験しました。
ステイシー2の特長・メリット
1. 高級木材を使用
初代ステイシーと同様、ステイシー2に使われているベッドの木材はほとんどが天然木で出来ています。
特にブラウンカラーのヘッドボードは世界三大銘木のひとつウォルナット(突板)を使っています。この価格帯のローベッドでヘッドボードに天然木を使用しているのは珍しいです。
床面のすのこ部分は桐で出来ています。桐と言えばタンスなどでよく使われる木材です。熱伝導率が低いので夏は熱くなりにくく、冬は冷たくなりにくいという特徴があります。湿度を調節する機能も優れているので、カビも生えにくいです。
なお、ステイシー2のカラーバリエーションはナチュラルカラーもありますが、ナチュラルカラーのヘッドボード素材はタモ材です。
2. 機能性抜群のヘッドボード
初代ステイシーと異なるところがヘッドボードです。
初代は棚とコンセントのみですが、ステイシー2では照明とブックシェルフ(サイド収納)も付いています。※照明はSS/S/SDサイズで中央に1つ、Dサイズで左右に1つずつ(計2灯)付いています
ステイシー2 | 初代ステイシー |
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棚・コンセント・照明・ブックシェルフ | 棚・コンセント |
さらに1枚板のようなパネルデザインになっているので、より木目(天然木)の豊かな表情が感じられます。
3. マットレスのレイアウトが2パターン
ステージタイプのベッドフレームなので、様々なサイズのマットレスが置けます。マットレスセットでは以下の2パターンが選べます。
- マットレスとベッドフレームが同じ大きさのセット(フルレイアウト)
- マットレスとワンサイズ大きいベッドフレームのセット(ステージレイアウト)
1は通常のベッドのパターンです。
2は「ステージレイアウト」と言い、ベッドフレームの余白をステージとして使うパターンです。
フルレイアウト | ステージレイアウト |
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マットレスとベッドフレームが同サイズ | マットレスよりベッドフレームが大きいサイズ |
※上の画像は初代ステイシー
個人的にはせっかくのステージベッドなので、マットレスよりワンサイズ大きいベッドフレームを選んでステージを活かすのがおすすめです。おしゃれな雰囲気にもなります。
もちろん部屋の広さとの相談なので、よくご検討いただければと思います。
ステイシー2のデメリットと注意点
1. 厚いマットレスが置きにくい
床板からヘッドボードの高さ(=マットレスが置ける高さ)は初代ステイシーは44.5cm、ステイシー2は32.5cmです。
つまりステイシー2の方が、ヘッドボードの高さが約12cm低いので、厚いマットレスを置くとやや不格好になります。
見た目のバランスとしては20cmくらいの厚さに抑える方が良いでしょう。
ただし、寝心地を追求した場合は、厚さ25cm前後以上のマットレスが増えてくるので、ご注意ください。
2. 角が鋭い
基本的に面取り加工(角を丸くする加工)はないので、角にぶつかったら痛いと思います。
小さなお子様がいるご家庭にはあまり向かないかもしれません。
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ステイシー2の評価(7つの項目)
▼ ステイシー2の評価 | |
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総合評価 | 3.58 |
価格 | 3.73 |
機能性 | 4.5 |
デザイン性 | 3.5 |
耐久性 | 2.0 |
通気性 | 3.0 |
素材の質 | 4.0 |
組み立ての簡単さ | 4.0 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
1. 価格
- 評価は「3.73」※価格評価のみ小数点第二位まで
シングルサイズ29,900円は、ローベッドとしては「やや安め」の価格帯です。
低価格ながら、本格的な仕様で、機能性も高いので、総合的なコストパフォーマンスは高いと思います。
2. 機能性
- 評価は「4.5」
ステイシー2の大きなメリットのひとつは機能性の高さです。
ローベッドでは主にヘッドボードに機能が集約しますが、ステイシー2のヘッドボードには棚・コンセント・照明・ブックシェルフという多くの機能が付いています。
3. デザイン性
- 評価は「3.5」
ステージタイプのローベッドならではの、おしゃれな雰囲気があります。
直線的なデザインなので、特にモダンなインテリアとの相性が良いでしょう。
4. 耐久性
- 評価は「2.0」
ステイシー2の最大の懸念点といえるのが、耐久性です。
耐荷重はセミダブルまで約100kgと、かなり低めの設定です。特に二人で寝た場合など、耐荷重オーバーになりやすいので、ご注意ください。
また、ユーザーレビューでも「きしみやすさ」について言及している内容も散見されました。
5. 通気性
- 評価は「3.0」
床板はすのこ仕様ではありませんが、パネル同士にスキマがあるため、最低限の通気性への配慮はあります。
なお、床板の一部には、調湿性が優れた「桐(きり)材」を使用しているので、カビが発生するリスクが抑えられる仕様です。
6. 素材の質
- 評価は「4.0」
低価格にも関わらず、天然木(突板)を使用しています。
さらにブラウンカラーでは、高級木材のウォルナットを使っているので、素材感はとても良いです。
7. 組み立ての簡単さ
- 評価は「4.0」
目安として「2人で約30分」で組立が可能です。
パーツのひとつひとつも大きいので、組み立て工程としてもシンプルです。
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選べるマットレスは「バリューポケットコイルマットレス」
ステイシー2にセットできるマットレスは「厚さ20cmポケットコイルマットレス(通称:バリューポケットコイルマットレス)」のひとつです。
バリューポケットコイルマットレスといえば、nerucoで最も売れているロングセラーのポケットコイルマットレスです。
私は実際に体験しレビューしましたが、この価格では考えられない豊かなクッション性を感じ、当サイトとしては1万円台クラスで最もおすすめできるマットレスと評価しています。
セット価格は、基本的にマットレス単品と同価格です。
マットレス | セット価格(シングル) |
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厚さ20cmポケットコイル(バリューポケットコイル) | +12,980円 |
余談ですが、ステイシー2の販売ページで設置しているマットレスの厚さは16cmなので、バリューポケットコイルマットレス(厚さ20cm)を置いた場合、もう少しヘッドボードが隠れるとお考え下さい。
なお、この厚さ16cmのマットレスは、「IFM-002」という商品で、当サイトでも体験レビューしているので、気になったらご参考ください。※ステイシー2とIFM-002のセット販売はありません
似ているローベッドとの比較
商品 | neruco「STACEY2」 (本製品) | neruco「STACEY」 (比較) |
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画像 | ||
サイズ | SS~K | |
素材 | ウォルナット タモ | |
ヘッドボード | 棚・コンセント・照明・ブックシェルフ | 棚・コンセント |
耐荷重 | 約100kg | |
価格 (Sサイズ) | 29,990円~ | 28,990円~ |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
ステイシー(初代)は、ヘッドボードが高いので、厚めのマットレスを置きたい人におすすめです。一方、ステイシー2は、ヘッドボードに機能性(棚・コンセント・照明・ブックシェルフ)が欲しい人におすすめです。
まとめ
ネルコンシェルジュ nerucoのローベッド「ステイシー2」をご紹介しました。
おしゃれなデザイン性がありつつ、機能性も高いベッドです。
さらに天然木(突板)を贅沢に使用し、素材にもこだわりがあります。
一方、耐荷重が低めなので、セミダブルサイズまでなら基本的に1人で使うのが安心です。
直線的なスマートな見た目なので、特にモダンなインテリアとの相性が良いでしょう。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
マットレスのおすすめや選び方を知りたい人は、以下の記事もご参考くださいね。