耐荷重の選び方を分かりやすくご紹介
- 「頑丈なベッドが良いなぁ」
- 「体重が重いから心配。。」
とお考えの方はベッドフレームの「耐荷重」をチェックすることがおすすめです。
この記事ではベッドフレームの耐荷重と選び方のポイントを詳しくご紹介します。ご参考いただけますと幸いです。
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目次
耐荷重とは?
耐荷重とは、何kgの荷重まで耐えられるかの数値です。
なお、一般的な使用環境におけるベッドフレームにかかる荷重とは、「自分の体重+マットレス+軽寝具(掛布団・まくらなど)」の合算値です。
要するに荷重とはベッドフレームの上にあるすべての物の重量とお考えください。
耐荷重は「メーカーが保証できる重さ」
耐荷重はメーカーが品質保証できる重さです。
よって、基本的に余裕を持った数値を表示していることがほとんどです。
つまり、耐荷重内での使用であれば、まず壊れる心配はほとんどないとお考えいただいても差し支えありません。
耐荷重ってどうやって計測するの?
耐荷重は、JIS規格によって品質検査機構(ボーケンなど)で行う強度試験の結果をもとに算出します。
強度試験の内容はベッドフレームの形状によって異なりますが、基本的にはベッドフレームの床板中央部分に加圧板を当てて垂直方向に荷重(ニュートン)を加えるという方法です。
このテストでクリアした荷重(ニュートン数)が、耐荷重を算出する元になります。
強度試験は「動き」を想定していない
ベッドフレームの強度試験では「xxxニュートンの垂直荷重を一定時間加える」という内容が一般的です。
つまり、静止状態での荷重測定なのです(これを静止耐荷重と言います)。
静止耐荷重は、寝返りや起き上がりなどの瞬間的・集中的な動きは加味していません。
耐荷重表示は「メーカーで異なる」
実は、耐荷重の表示ルールはありません。どのように表示するかはメーカーに委ねられます。
例えば「3,000ニュートンの強度試験にクリア」した場合は、
- Aというメーカーでは「耐荷重300kg」
- Bというメーカーでは「耐荷重150kg」
と異なった表示をされる場合があるのです。
すごくざっくり言うと「1ニュートン=約0.1kg」です。
耐荷重は「少なく表示する」が一般的
メーカー各社によって表示ルールは異なりますが、基本的に耐荷重試験をクリアした荷重の50%や25%で表示されるのが一般的です。(多いのは50%です)
これは上でご紹介した「(動きを想定していない)静止耐荷重の試験結果」であることや、「メーカーとして保証できる重さ」ということで半分程度に表示されることが多いためです。
しかし、耐荷重の高さがセールスポイントだったりする場合、荷重の最大値(つまり3,000Nの場合「耐荷重300kg」)で表示されることもあります。
表示倍率 | クリアした荷重が「3,000N」だった場合の耐荷重表示 |
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100% | 300kg |
50% (一般的) | 150kg |
25% | 75kg |
メーカーによっては、販売ページで「強度試験でクリアした荷重(ニュートン)」と「表示する耐荷重」を別々に載せている場合もあるので、よくチェックしてみましょう。
実際の耐荷重はもっと高くなる?
表示されている耐荷重は、ベッドフレームへの「直接的な」荷重テストによる数値です。つまり、最も負荷が高い状態での試験ということです。
ですが、一般的な使用環境においては、ベッドフレームの上には直接寝るのではなく、マットレスや敷布団を使いますよね。
敷き寝具によって体重(荷重)は分散されることと、寝ている姿勢になることで体重は分散されるため、実際の使用環境においては耐荷重はもっと高くなるとお考え下さい。
要するに、耐荷重ギリギリでもほとんど壊れる心配はないということです。(とはいえ、薄い敷布団の上に立ったりすると負荷は高くなるのでご注意くださいね)
マットレスと敷布団では耐荷重は変わる?
ベッドフレームの上に敷くものがマットレスか敷布団かで、実際の耐荷重は変わる可能性があります。
基本的にマットレスの方が荷重分散性は高いです。
つまり、マットレスの方が体重(荷重)を分散できるため、ベッドフレームへの負荷が少なくなり、実際の耐荷重は高まるということです。
意外と見逃しがちな「マットレスの耐荷重」
耐荷重を考える場合、ベッドフレームだけでなく、「マットレス自体の耐荷重」も少し気にした方が良いでしょう。
マットレスで耐荷重が表示されている商品は少ないのでわかりづらいですが、一般的にスプリングコイルマットレスであればシングルサイズで100~120kg、セミダブル以上で200kgくらいの耐荷重が多いです。
よって、例えばベッドフレームの耐荷重が300kgだとしても、マットレスの耐荷重が100kgの場合、体重100kg以上の人が使ったらベッドフレームではなくマットレスが先に故障してしまう可能性があるということです。
ベッドは「ベッドフレーム+マットレス」なので、総合的に考えましょう。
特に体重が重い人(100kg以上の人)は、購入時にマットレスの耐荷重をメーカーやショップに聞くと安心です。
ロフトベッド・二段ベッドこそ耐荷重に注意
ロフトベッドや二段ベッドでは必ずと言っていいほど耐荷重は表示されています。
ロフトベッドや二段ベッド(上段)は、寝る場所が高いため、万が一、荷重によって破損した場合、大けがにつながりやすいため、慎重に耐荷重を表示している場合が多いのです。
「薄型マットレス」という制約
見落としがちなポイントですが、ロフトベッドや二段ベッドは厚さ10cm以下の薄型マットレスや敷布団が推奨されていることがほとんどです。
薄型マットレス(特にウレタンマットレス)や、薄い敷布団の場合、一般的な厚さのベッドマットレスに比べると荷重分散性が劣ります。
一般的なマットレス | 薄型マットレス |
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つまり、ロフトベッドや二段ベッドの場合は、集中的な荷重がベッドフレームに伝わりやすいため、しっかりと耐荷重以内に収めるよう心がけましょう。
耐荷重は「体重+30kg」が目安
一般的な厚さのマットレスの重量は20~25kgくらいが多く、軽寝具類の重量も含めると、大雑把な目安としては「自分の体重+30kg」以上の耐荷重がある商品がおすすめです。
ただし、ベッド(マットレス)に座り続けるなど、長時間にわたり集中的な荷重がかかる使い方をする場合や、ロフトベッド・二段ベッドなどで薄い敷寝具を使う場合は、より耐荷重に余裕があるベッドフレームを選んだ方が無難です。
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心配ならコレ!おすすめの高耐荷重ベッドフレーム5選
目安としては「自分の体重+30kg」と言っても、耐荷重は高いほど安心感が得られますよね。
以下では、特に耐荷重が高いおすすめのベッドフレームをご紹介します。
1. neruco「北欧風シンプルすのこベッド Banon」
格安だけど頑丈
ベッド専門ショップ「ネルコンシェルジュ (neruco)」のオリジナルすのこベッド。フレームに極太の板を補強した耐荷重350kgの強靭な耐久性が特徴で、きしみや揺れの心配がなく、安心して眠れます。
シンプルな見た目でどんな部屋にも合わせやすく、4段階の高さ調節ができるので使い勝手も抜群。コストパフォーマンスに優れた逸品です。
メーカー | neruco |
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耐荷重 | 350kg(7,000Nの荷重テストクリア) |
サイズ | セミシングル~ダブル (ショート丈あり) |
カラー | ナチュラル、ブラウン、ホワイト |
価格 (Sサイズ) | 17,990円 |
2. 源ベッド「日本製頑丈ひのきスノコベッド」
マットレスとセットで選びたい人にもおすすめ
広島県のベッドメーカー「チヨダコーポレーション」の直営ショップ「源(みなもと)ベッド」のオリジナル国産ベッドフレーム。
一般的なすのこベッドよりも脚を太くし、センターフレームを入れることで1トン(1,000kg)の荷重に耐える頑丈仕様が最大の特長。島根県・高知県産のひのき材を贅沢に使用していて、ひのきならではの良い香りも魅力です(実際に体験しました)。
なお、源ベッドは、どちらかというとマットレスメーカーとして有名です。このベッドフレームにもいくつかセットで選べますが、特に国産ハイグレードポケットコイルマットレスのコストパフォーマンスが抜群です。
メーカー | 源ベッド |
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耐荷重 | 500kg(10,000Nの荷重テストクリア) |
サイズ | シングル~ダブル |
カラー | ナチュラル(ひのき材) |
価格 (Sサイズ) | 49,900円 |
3. BED STYLE「耐荷重600kg6段階高さ調節コンセント付超頑丈天然木すのこベッド」
最高レベルの耐荷重
数あるベッドフレームの中でも最高レベルの耐荷重を誇る商品。フレーム中央に桟を入れたことに加え、太めの脚、分厚いすのこなど、耐久性の高さを第一に設計して作られています。
6段階の高さ調節ができる点もメリット。マットレスや敷布団など厚さに応じて調整できます。
ショップ | BED STYLE |
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耐荷重 | 600kg(12,000Nの荷重テストクリア) |
サイズ | シングル~ダブル |
カラー | ナチュラル、ブラウン |
価格 (Sサイズ) | 6万円台 |
4. わくわくランド「二段ベッド Creil」
耐荷重700kg
二段ベッド全体の耐荷重が700kgという、一般的な二段ベッドの中で特に優れた耐久性を誇るベッド。ただし、静止耐荷重100%表示のため、50%で考えた場合350kgです(それでも高い耐荷重と言えます。)
ハシゴが垂直のため、狭いスペースにも置きやすく、カラーが5色から選べてデザイン性と機能性を兼ね揃えた完成度が高い二段ベッドです。
ショップ | わくわくランド |
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耐荷重 | 700kg(7,000Nの荷重テストクリア) |
サイズ | シングル |
カラー | 5色 |
価格 | 84,900円 |
5. KAGU WORLD「Beam structure」
建築技法を応用したロフトベッド
耐荷重900kgの試験を合格している頑丈設計が特徴のロフトベッド。建築技法の梁(ハリ)を基本構造としているため、上からの荷重に強いです。見た目はおしゃれとは言いづらいですが、安定感を求める人におすすめです。業務用としても使いやすいでしょう。
ショップ | KAGU WORLD |
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耐荷重 | 900kg(9,000Nの荷重テストクリア) |
サイズ | シングル |
カラー | ブラウン |
価格 | 69,800円 |
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ベッドフレームの耐荷重についてご紹介しました。
耐荷重はベッドフレームがどのくらいの荷重(重さ)に耐えられるかの数値です。
「メーカーが品質保証できる重さ」とも言えるので、基本的に余裕を持った数値を表示していることがほとんどです。
よって、耐荷重内での使用であれば、壊れる心配はほぼありません。
しかしながら、表示する耐荷重の算出ルールはメーカーによってバラバラなので、よく販売ページもチェックしましょう。(100%・50%・25%表示など)
また、マットレスを使うか・敷布団を使うかで、実際の就寝環境における耐荷重は変わってきます。(マットレスの方が荷重分散性が高いので、耐荷重も高くなります)
マットレス使用の場合は「自分の体重+30kg(マットレス・軽寝具の計)」の耐荷重を目安にベッドフレームを選ぶと安心です。(マットレスが30kgを越えるほど重い場合はご注意ください)
より安心してベッドを使いたい人はこの記事の中でもご紹介した特に耐荷重が高いベッドフレームもご検討くださいね。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。