王道デザインの収納付きベッド
この記事ではRASIK(ラシク)のオリジナル収納ベッド「Serest セレスト」についてご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
なお、2022年8月からブランド名が「ベストバリュースタイル」から「RASIK(ラシク)」に変更されました。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
収納ベッド「セレスト」の特徴・メリット
セレストはRASIK(ラシク)の中で、売れ筋の人気収納ベッドです。
メーカー | RASIK(ラシク) |
---|---|
ベッドタイプ | 収納ベッド |
サイズ | シングル~ダブル |
カラー | ブラック/ホワイト/ブラウン/ナチュラル |
価格帯 | 24,980円(Sサイズ) |
その人気の理由は「王道なシンプルデザイン」です。
正直、この手のデザインの収納付きベッドは他のメーカーからもたくさん販売されています。
しかし、この「セレスト」はそうした類似品に比べて、特に作りが丁寧と感じました。
そしてシングルサイズで2万円以下で買えるのはコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
以下で特長を詳しくご紹介します。
どんな人にも合いやすいデザイン
セレストは棚・コンセント付きのヘッドボードと、2杯の引き出し収納が付いています。
過不足がない機能性で、どんな人にも・どんな部屋にも合わせやすく、使いやすいデザインが魅力です。
各社から販売されているデザインなので、悪く言えば「無難」ですが、ある意味、収納ベッドのひとつの到達点とも言える完成度が高いデザインとも言えます。
使い勝手が良いヘッドボード
セレストのヘッドボードには棚とコンセントが付いています。
ベッド周りは意外と散らかりやすいので、こうした棚があると便利ですね。
コンセントは2口タイプなので、スマホの充電やクリップライトなどを合わせて使うこともできます。
あると便利な引出し収納
セレストには2杯の引き出し収納が付いています。
ベッドは大きな家具なので、ベッド自体に収納機能があると部屋が有効活用できます。荷物が多い人に特におすすめです。
引出しはキャスター付きなので、開け閉めがスムーズです。
なお、引出しは左右両方に付けられるので、部屋のレイアウトによってご調節可能です。
【体験レビュー】セレストを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
組立方法(お届け・開梱・設置)
こちらはセミダブルサイズ(売れ筋がセミダブルサイズとのことです)。
段ボール3つで届けられます。
梱包材を含めて重量は合計34kg。一番重い梱包は15kgなので、一人でもなんとか運べます。
中を開けるとぎっしりとパーツが詰まっています。
パーツはこちら。
全てバラバラの完全組立タイプなので、大量のパーツがあります。
さらに、ネジ等の接合パーツも大量です。
家具の組立は「カムロック」というパーツを多用することが多く、このベッドも大量のカムロックを使います。
なお、カムロックの止め方は、以下の通りです。
①まず、丸い穴にカムロック本体を差し込みます
②カムロックに固定する「ジョイントシャフト」というネジのようなパーツを装着します。
③ジョイントシャフトをカムロックに入れます。
④最後にカムロックを時計回りに回し、ジョイントシャフトを固定します。
カムロックは主にヘッドボードや引出しを作るのに使います。
ヘッドボードは30分程度、引き出しは10分程度で完成しました。
続いて、ヘッドボードにフレームを取り付けていきます。
最初に取り付けるフレーム(サイドフレーム)は、何か適当な台に乗せてヘッドボードに取り付けると簡単にできます。
サイドフレームとミドルボード(真ん中の板)を取り付けます。
フットボードを取り付ける際には、真ん中のフレームから固定するとやりやすいです。
サイドフレームとフットボードを取り付けます。
床板を設置します。
床板は左右で幅が微妙に異なるのでご注意ください。(向かって右の方が幅が広い)
最後に引き出しを取り付けて完成です。
完成まで1時間半ほどかかりました。
最初はパーツが多くてくじけそうになりましたが、進めていくうちに慣れてきたこともあり、そこまでストレスに感じませんでした。
しかし、組立が苦手な人は大変だと思います。
RASIK(ラシク)では組立設置サービスもオプションで追加できるので、組立が苦手な人は積極的に利用しても良いでしょう。
ちなみにゴミの量は以下の画像の通りです。
3つあった段ボールはコンパクトにまとまります。発泡スチロールなどの燃えないゴミは45リットルのゴミ袋ひとつに入る量です。
外観
続いて外観をチェックしていきましょう。
今回はセットで選べるマットレス「快眠ポケットコイルマットレス」も併せて取り寄せてみました。
1. ヘッドボード
ヘッドボードを詳しく見ていきます。
セレストのヘッドボードの棚は前板と奥板で挟まれているようなデザインです。
前板が少し突き出ているため、物が落下する心配が少なくなります。
奥板にクリップライトなどを挟めば照明付きベッドに早変わりです。
棚の奥行きは11.5cmです。
文庫本なら入ります。
単行本(B6判)は、入りません。
なお、一般的なテッシュボックスはギリギリ入ります。(テッシュケースに入れたりすると入らないと思います)
棚の右側には2口のコンセントが付いてます。
スマホの充電など、ベッド周りは電源が欲しくなることも多いので、2口あると便利です。
なお、ダブルサイズにはこのコンセントが両端(つまり1つずつ)についています。ダブルサイズは2人で使うことが多いサイズなので、1人に1つの2口コンセントが付いているのは嬉しいですね。
ヘッドボード裏面も化粧されています。
しかし、前板の長さが短かいことや、ネジやコンセントの配線が丸見えなので、見栄えはあまりよくはありません。基本的に壁に付けて使うことがおすすめです。
2. 収納機能
続いて収納性能を見ていきましょう。
セレストでは2杯の引き出しの他に、逆側の床板下のスペースも収納場所として活用できます。
サイドフレームの下は14cmほどの空間があるので、ちょっとした収納ボックスなども入ります。
引出しの深さは8.7cmで、そこまで深くありません。文庫本を横に立てても飛び出します。
内寸の奥行きは約37cm、幅は91cmです。
床板は硬い木材を使用していて、頑丈でした。
収納力とは関係ないところですが、引出し側面はネジなどがなく、見栄えが良いです。
これは、ネジ穴(カムロック)を引出し内側にしているためです。
こうしたちょっとした工夫がデザイン性を高めます。
3. 床板
セレストの床板はパネルタイプです。
ツルっとした硬質な表面で、押しても歪みなどはなく、頑丈さがあります。
パネルは太めの桟(さん)に支えられてる構造です。
桟(さん)とパネルをあわせて約4cmほどの厚みがあります。
桟(さん)には滑り止めが付きます。※滑り止めは自分で付けます
すのこ仕様でないため通気性はイマイチですが、マットレスの場合は側面からも通気するので、使用感としては問題ないでしょう。
ただし、汗を多くかくなど、湿気が溜まりやすい環境の人は定期的にマットレスを外して換気してあげると良いと思います。
なお、引出し収納ベッドの場合、すのこ床板よりも、パネル床板のほうがホコリが入りづらいというメリットがあるので、大切なものを収納したい人にはおすすめです。
4. 素材感
セレストのカラーバリエーションは4色(ブラウン、ナチュラル、ブラック、ホワイト)あり、今回取り寄せたのはブラックカラーです。
ブラックカラーはさりげない木目調のプリント紙化粧繊維板を使用しています。
きれいな見た目です。
なお、メラミン樹脂加工が施されているので、水や傷、汚れに強いです。
水を弾くので飲み物などをこぼしても安心ですね。
5. その他
腰掛けた高さは以下の通りです。
立ち座りにストレスを感じないくらいのちょうどよい高さだと思います。
角は面取りなどされていないので、鋭角です。
ぶつかったら痛いので、気を付けましょう。
セレストは側面がフラットなデザインなので2台ならべても使いやすいです。
寝心地
マットレスを敷いてもギシギシときしむ音はしませんでした。
ただし、セットで選べる「快眠ポケットコイルマットレス」は底付きを感じやすいので、勢いよくベッドにダイブしたりすると、床板に当たり、それが破損の原因にもなりかねないので注意しましょう。
気になった点(残念な点)
引出しがズレやすい
フレーム内部にストッパーがあるのですが、ミドルボード(中央の板)のみに取り付けられているので、フット側やヘッド側の引き出しが奥にズレやすい構造になっています。
両側(フット・ヘッド)にもストッパーがあればもっと使い勝手が良いのにと思いました。
薄型マットレスが置きにくい
ヘッドボードの前板は下までパネルがなく、途中で空洞になっています。
空洞は15.5cmほどあるので、薄いタイプのマットレスは置けません。
また、セットで選べる「快眠ポケットコイルマットレス」の厚さは17cmなので、ギリギリです。こうした設計は格安ベッドならでは仕方のないポイントと言えます。
マットレスが滑りやすい
床板がツルっとした素材のため、摩擦が生まれにくく、結果的にマットレスのズレやすさを感じました。
そこまで強くない力でも斜めから押すとツルっとずれます。
とはいえ、壁付けして使う人ならあまり気にならないかもしれません。
組立の番号シール
組み立てを間違えないように、パーツごとに番号シールが貼ってあるのですが、完成時に目立つところに貼られていて、はがすのが面倒でした。
しかも、綺麗にはがせないタイプのシールなので、糊(のり)の後を消すのはやや苦労しました。
口コミ・評判のまとめ
セレストの口コミをまとめると以下のような内容が見られました。
良い口コミ | 悪い口コミ |
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口コミに関する解説
口コミ全体は5点満点で4の評価です。※公式サイト商品ページ参考
1万円台から買える格安価格のわりに、品質・デザインが良かったというコストパフォーマンスの高さに評価されている人が多い印象です。
組み立てに関しては得意・不得意で評価が分かれている印象です。組立の所要時間は早い人で1時間程度、遅い人で3時間程度かかっているようです。(参考までに当サイトでは1時間半ほどでした)
悪い口コミでは「意外と収納力がない」というコメントが散見されました。セレストは特に引き出しの深さが低めなので、想像よりも収納スペースがないと思った人が多かったのだと思います。
また、「引出しのストッパーが両方ついていてほしかった」というコメントも見られました。これはこの記事の上でも取り上げています。
似ている商品との比較
セレストと同じようなデザインの引き出し収納ベッドにおいて、似た商品と仕様を比較してみます。
商品名(メーカー) | セレスト(RASIK) | ZESTO(ネルコ) | BED STYLE |
---|---|---|---|
画像 | |||
コンセント | 2口 | 2口+USB | 1口 |
薄型マットレス | × | 〇 | × |
HB奥行き | 11cm | 14cm | 不明 |
床板 | パネル | すのこ | パネル |
価格 (Sサイズ) | 23,980円 | 20,990円 | 33,990円 |
リンク | 商品リンク | 商品リンク | 商品リンク |
BSCUDO(一番右)は仕様・価格とも他の2商品に劣るので、選択肢から外しても良いと思います。
ZESTO(真ん中)は当サイトとベッド専門店「ネルコ」が共同開発した収納付きベッドです。「とにかく低価格、でも使い勝手にこだわる」というコンセプトで作りました。
価格を安くするために、セミダブル以上はヘッドボードとフットボードが分割構造になっている等のデメリットはありますが、使用感にこだわっているので、ご興味ある方は以下の記事をご参考いただけますと幸いです。
セットで選べるマットレスは?
セレストはマットレスセットも選べます。
セットで選べるマットレスはそのベッドフレームでの使用感も確かめられているので、安心して購入できます。
セレストで選べるマットレスセットは以下の3つです。
セレスト
セレストで選べるマットレス
- 快眠ボンネルコイルマットレス
- 快眠ポケットコイルマットレス
以下で詳しくご紹介します。
快眠ボンネルコイルマットレス
最安値のエントリータイプ。スプリングはボンネルコイルを使用しています。ボンネルコイルはバネ同士が連結している構造のため、揺れや跳ね感が出やすいタイプです。
面で体を支えるため部分的な耐久性は高めですが、コイルの密度が少なく、ヘタリの心配もあります。(ボンネルコイルはヘタってくるとコイル同士が擦れ、ギシギシとした音が鳴りやすいです)
また、欧米人はボンネルコイルが好きな傾向がありますが、日本人はボンネル独特の揺れ感がある寝心地が苦手とも言われます。とにかく安いマットレスをお探しの人にはおすすめ。
サイズ | セミシングル~キング |
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硬さ | ふつう |
厚さ | 16cm |
クッション材(密度) | ボンネルコイル(352個/Sサイズ) |
価格 (Sサイズ) | 10,800円~ |
その他 | 片面仕様 |
快眠ポケットコイルマットレス
RASIK(ラシク)の中で最も人気のマットレス。スプリングはポケットコイルを使用しています。ポケットコイルはコイル同士がひとつひとつ独立した構造のため、振動に強く揺れにくい寝心地が特徴。
快眠ポケットコイルマットレスは中材に硬めの層がないため、全体を通して比較的やわらかめの寝心地で作られています。故に底付きやバネあたりを感じやすい点がデメリットですが、ふんわりとした寝心地が好きな人ならおすすめです。
サイズ | セミシングル~キング |
---|---|
硬さ | ややソフト |
厚さ | 17cm |
クッション材(密度) | ポケットコイル(465個/Sサイズ) |
価格 (Sサイズ) | 12,800円~ |
その他 | 片面仕様 |
ボンネルコイルとポケットコイルの違いは以下の記事をご参考ください。
他メーカー製の単品マットレスもご検討される方は以下記事をご参考いただけますと幸いです。
セレストの廃棄方法
ベッドフレームは基本的に粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、ベッドフレームの粗大ゴミ廃棄費用は1,000円です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
RASIK(ラシク)のオリジナル収納ベッド「セレスト」をご紹介させていただきました。
使いやすい棚・コンセント付きのヘッドボードと2杯の引き出しが付いた収納ベッドのひとつの到達点とも言える完成度が高い王道なデザインが特徴です。
シングルサイズで1万円台から買えるコストパフォーマンスの高さも魅力。細部まで作りが丁寧なので、価格以上の価値を感じていただけるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。