
ヘッドボードを選ぶ基準
ヘッドボードは、ベッドの見た目と使い方を決める部分です。
選ぶ前に、枕元へ物を置きたいか、背中を預けたいか、木目や形を楽しみたいかを考えてみてください。どれも必要なければ、ヘッドボードがないベッドも候補です。
この記事では、ベッド業界歴15年以上の私が、ヘッドボードが必要な人、4種類の違い、購入前に確認したいポイントをご紹介します。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちらヘッドボードとは

ヘッドボードとは、寝たときに頭側にあるベッドフレームの部分です。ベッドの見た目を大きく左右し、タイプによっては、物を置いたり、背中を預けたりできます。
一方、ヘッドボードが付いていないベッドは「ヘッドレスベッド」と呼ばれます。なお、「宮付きベッド」は、ヘッドボードに棚が付いたタイプを指す呼び方です。
ヘッドボードは必要?

結論からいうと、ヘッドボードはベッドに必須ではありません。必要性は、次の3つの質問で判断できます。
- スマホや眼鏡などを枕元に置きたいか
- ベッドの上で背中を預けて過ごしたいか
- ヘッドボードの木目や形を楽しみたいか
ひとつでも当てはまるなら、目的に合ったヘッドボードを選ぶ価値があります。
すべて当てはまらなければ、ヘッドレスベッドで十分でしょう。ヘッドレスベッドは全長が短く、価格も抑えやすい傾向があります。
ヘッドボードの種類
代表的な4タイプを比較します。
| タイプ | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| パネル | 木目や形を楽しみたい | 枕元に物を置きにくい |
| 棚付き | スマホや眼鏡を置きたい | 全長が長くなりやすい |
| クッション | 背中を預けたい | 汚れやほこりが付きやすい |
| ヘッドレス | コンパクトに置きたい | 枕元の機能がない |
1. パネル

棚を持たない板状のヘッドボードです。棚などの機能がない分、形や素材がよく見えます。すっきりとした見た目で落ち着いた部屋の印象になりやすく、特に木製ベッドは、木目や色の濃淡を楽しみたい人におすすめです。
2. 棚付き(宮付き)

スマホ、眼鏡、時計などを枕元に置きたい人に便利です。コンセント、照明、本棚などを備えた商品もあります。ただし、機能が増えるほどヘッドボードに奥行きが必要になり、ベッドの全長が長くなります。部品が増えやすく、組み立てに手間がかかることも注意点です。枕元の利便性を高めたい人におすすめです。
3. クッション

ウレタンなどでクッション性を高めたヘッドボードです。側生地には、ファブリックや合皮、本革などが使われます。木製タイプよりも背中を預けやすい一方、汚れやほこりが付きやすいことが注意点です。ヘッドボードにもたれて、ベッドの上でリラックスしたい人にぴったりです。
4. なし(ヘッドレス)

ヘッドボードがないタイプです。ヘッドボードがない分、全長がコンパクトになり、狭い部屋にも置きやすいです。価格も抑えやすい傾向があります。
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見落としがちなヘッドボードのチェックポイント
1. ベッド全体の長さ
| ヘッドボード付きのベッド | ヘッドボードなしのベッド |
|---|---|
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| 全長約210cm | 全長約195cm |
ヘッドボードが付くと、その奥行きの分だけベッドの全長が長くなります。一般的なマットレスの長さは195cmですが、ベッドフレームの全長は210cmを超えることもあります。
特に棚付きや厚みのあるクッションタイプは、設置面積が大きくなりやすいです。マットレスではなく、フレームの外寸で設置場所を確認してください。
2. マットレスを置いた後に見える高さ
| 適切な厚さのマットレス | 厚すぎるマットレス |
|---|---|
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| バランスが良い見た目 | ヘッドボードが隠れやすい |
厚いマットレスを置くと、ヘッドボードの大部分が隠れることもあります。マットレスを載せた状態での見え方を確認しましょう。
3. ヘッドボード下部の隙間

商品によっては、床板とヘッドボードの間に隙間があります。マットレスの上面が隙間の上端より低いと、壁が見えたり、枕や小物が入り込んだりする場合があります。
販売ページに細かな寸法が記載されている場合は、床板面から隙間の上端までの高さと、使用するマットレスの厚さを比べてください。
4. 壁や巾木との干渉

ヘッドボードを壁へ付けたい場合は、壁の下部にある巾木(はばき)との干渉も確認します。ヘッドボードが巾木に当たると、壁との間に隙間ができることがあります。
また、壁のコンセントをヘッドボードでふさぐ場合があります。電源プラグやコードを通す空間も含めて、設置場所を考えましょう。
5. 背もたれとして使えるか

ヘッドボードが付いていても、背もたれとして使えるとは限りません。薄いパネルや棚付きタイプは、体重を預ける使い方を想定していない場合があります。
ベッドの上で読書や動画を楽しみたい人は、クッション性だけでなく、背もたれとしての使用が認められているかを販売ページや取扱説明書で確認してください。
6. 背面の処理
| 背面化粧があるベッド | 背面処理がないベッド |
|---|---|
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ベッドは壁付けを前提に作られていることが多く、ヘッドボードの背面が化粧されていないこともあります。部屋の中央に置く場合は、正面だけでなく背面の仕上げも確認してください。
7. 角の丸さ(面取り加工の有無)
| 角が丸い | 角が鋭い |
|---|---|
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角の仕上げも商品によって異なります。小さなお子様と使う場合など、ぶつかったときのことが気になる人は、角が丸く面取りされているか確認しましょう。
ヘッドボードは後付けできる?

一部には、同じシリーズの専用ヘッドボードを後から取り付けられる商品もあります。
ただし、一般的なベッドフレームは、別の商品からヘッドボードだけを選んで取り付けることを想定していません。幅や取り付け穴が異なるため、こうした専用品を除き、後付けは難しいと考えた方がよいでしょう。
後から必要になった場合は、独立型ヘッドボードや背もたれ用クッションも候補です。壁への固定が必要な商品は、必ずメーカーが指定する方法で設置してください。
まとめ

以上、ヘッドボードの選び方をご紹介しました。
木目や形を重視するならパネルタイプ。物を置きたいなら棚付き。背中を預けたいならクッションタイプが候補です。どれも必要なければ、コンパクトに置きやすく、価格も抑えやすいヘッドレスベッドが合います。
タイプが決まったら、ベッドの全長、マットレスを置いた後の見え方、壁や巾木との干渉を確認しましょう。機能の多さではなく、寝室での使い方に合わせることが大切です。
ぜひ、あなたにぴったりのヘッドボードを選んでくださいね。









