
洗える!電気掛け布団
この記事では、トゥルースリーパーヒートモア をご紹介します。
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。
目次
トゥルースリーパー ヒートモアの基本情報

| メーカー | ショップジャパン(オークローンマーケティング) |
|---|---|
| サイズ | シングルのみ |
| 価格(シングル) | 19,980円 |
【総評】電気で暖かく、軽く、洗濯もできる

トゥルースリーパー ヒートモアの最大の特徴は、布団の中に「電熱ヒーターシート」を搭載していることです。

電熱ヒーターシート(黒いシート)
電熱ヒーターシートを脚部分に4つ配置し、冷えが気になりやすい足元から集中的に暖めます。

電熱ヒーターシートの場所
同社の羽毛布団の約2.1倍の暖かさが実現されているそうです。
実際に寝てみましたが、まるでこたつで寝ているようなじんわりとした温かさを感じました。

布団カバーは保温性が高い起毛生地で、肌触りも気持ちよかったです。

温度設定は3段階(高・中・低)可能です。

| 設定 | 設定温度※ |
|---|---|
| 高/HIGH | 約40℃ |
| 中/MIDDLE | 約36℃ |
| 低/LOW | 約32℃ |
※電熱シートがある部分の布団の表面温度です
「中」でもかなり暖かったので、寝るときには「低」で良いと思いました。
重量はシングルサイズで約2.8kgという軽さで、移動や持ち運びも簡単です。

電源供給はUSBなので、モバイルバッテリーでも使え、アウトドアでも利用しやすいです。

さらに、なんといっても、電熱シートを使用しているにもかかわらず、洗濯可能というのが非常にメリットを感じました。
同等の比較商品と比べると、価格はやや高めですが、機能性としては満足できるものだと思いました。
要するに、国の正式な見解としても、寒い時期は寝る前に寝床内(布団の中)を暖めることをおすすめしているというわけです。
よって、寒い冬には、トゥルースリーパー ヒートモアのような電気掛け布団を使うことが、快適に睡眠を始めるコツと言えるでしょう。
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トゥルースリーパー ヒートモアのデメリット・注意点
一方、デメリットに感じた点は以下のとおりです。
1. 温度差が少し気になる
ヒーター面が少ない(4ブロック)のため、ヒーターがある場所とない場所との温度差を感じました。
また、自然に布団をかけた時に、ヒーター位置が足(つま先)よりも下になり、足の温まりが少なく感じました。※筆者の身長は171cmです

寝姿勢とヒーター位置
要するに、体と布団の位置がズレると温熱効果が十分に感じられないでしょう。
2. 結構熱い
すべての電気掛け布団に言えることですが、30℃以上の設定温度は寝続けていると、結構熱く感じます。
よって、基本的には寝る前に暖めて、実際に布団に入ったらヒーター電源をOFFにするという使い方が良いと思います(もちろん、心地よさの感じ方には個人差があります)。
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【体験レビュー】トゥルースリーパー ヒートモアのお届けや使用感について

お届けから使用感をご紹介します。
段ボールに入って届きます。

片手でも持てるくらい軽いので、力の弱い人でも安心です。

それでは開封します。

本体は収納ケースに入っています(取扱説明書も収納ケースに入っています)。

収納ケースは取っ手が付いているので、持ち運びに便利です。

収納ケースから本体を取り出します。

コントローラー付きのコード(USB)と、掛け布団からつながったコネクター(白)がありました。

電気を通すために、コード(黒)とコネクタ(白)をつなぎます。

回すようにしっかりと奥まで固定します。

電源はUSBですが、電源アダプターは別売りです。(下の画像の電源アダプターは私物です)

自分(市販)で電源アダプターを用意する場合、「出力が電圧5V・電流2A以上のUSB(Type-A)」が条件なのでご注意ください。
コントローラーはこちらです。

電源を押すたびに、温度調節ができる仕組みです。
| 電源OFF | 電源ON |
|---|---|
![]() |
![]() |
コネクター(白)は、引っ張られた時の保護のために、カバーのループに巻き付けてご使用ください。

なお、タグを見ると「外側」と「内側」がわかるようになっています。

取り扱い(品質)表示ラベルは以下のとおりです。

ラベルの裏面には取り扱い方法の続きが書いてあります。

コードの長さはこんな感じです。

コントローラーは枕元に置くというよりは、床に垂らして使う感じですね。
布団生地はポリエステル100%の起毛仕様です。

繊維がとても細いので、空気をため込みやすく、保温性が高いです。

カバー内に綿(わた)が入っているので、ふっくらとした感触が楽しめます。

脚付きマットレス(シングルサイズ)に設置しました。

このとおり、マットレスよりも一回り大きいサイズ感です。
フィット感が高いので、熱を逃しにくいです。

なお、トゥルースリーパー ヒートモアは以下のとおり4層の構造になっています。
| 層 | 素材 |
|---|---|
| 1層 | 布団表面(起毛仕様) |
| 2層 | 断熱アルミシート |
| 3層 | 蓄熱わた(電熱ヒーターシート) |
| 4層 | 布団裏生地(起毛仕様) |
実際にハサミで切ってみた断面はこちらです。

ヒーターから出た熱を「蓄熱わた」で包み込んで保温し、「断熱アルミシート」によって暖かい空気を布団の中に閉じ込める構造です。

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電気毛布との違い

トゥルースリーパー ヒートモアは「電気毛布(掛け毛布/敷き毛布)」ではなく「電気掛け布団」です。
電気毛布(掛け毛布/敷き毛布)と電気掛け布団の使用上の違いは以下のとおりです。
| 電気毛布(掛け毛布/敷き毛布) | 電気掛け布団 |
|---|---|
| 掛け布団が必要 | 掛け布団が不要 ※暖かさに満足できた場合 |
よって、電気毛布(掛け毛布/敷き毛布)を使っても、寝るには掛け布団が必要です。体の上に布団がないと保温ができないからです。
一方、電気掛け布団の場合、暖かさに満足できれば電気毛布(掛け毛布/敷き毛布)を用意する必要がありません。
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似た商品との比較

「電熱タイプの掛け布団」という条件で比較します。
| メーカー(ブランド) | ①トゥルースリーパー | ①タンスのゲン | ②ニトリ |
|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() |
||
| タイプ | 掛け | 掛け | 掛け・敷き両様 |
| 層 | 4層 | 6層 | 4層 |
| 電気代 | 約1円(1時間あたり) | ||
| 温度調節 | 3段階 | 5段階 | 弱~強(無段階) |
| 温度幅 | 約32~40℃ | 約25~50℃ | 23℃~53℃ |
| ダニ退治 | × | 〇 | |
| 抗菌防臭 | × | 〇 | × |
| OFFタイマー | 3時間(設定不可) | 1/2/4/8/12時間(設定可能) | 2/8時間(設定可能) |
| 洗濯 | 〇 | 〇 ※ドラム式NG |
|
| 電源 | USB | コンセント | |
| サイズ | Sのみ | S~D | Sのみ |
| 価格 (Sサイズ) |
19,980円 | 9,999円 | 9,990円 |
| リンク | 公式サイト | 楽天市場 | 楽天市場 |
以上のとおり、基本的な機能は大きく変わりませんが、トゥルースリーパー(ヒートモア)は比較商品の約2倍も高額です。
特に②タンスのゲンの商品の方が、層数や温度幅・タイマー性能は高いので、トゥルースリーパー ヒートモアは正直、コストパフォーマンスで評価すると微妙です。
しかし、トゥルースリーパー ヒートモアのみ、ドラム式洗濯機に対応しています。
よって、ドラム式洗濯機をご使用の家庭では、大きなメリットに感じられるはずです。
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まとめ

いかがでしたか。
ショップジャパンのトゥルースリーパー ヒートモアをご紹介しました。
電熱機能が付いた掛け布団で、同社の羽毛布団よりも約2.1倍もの暖かさを実現しつつ、軽量で取り扱いやすいです。
さらに電熱を使用しているにも関わらず洗濯ができるので、メンテナンス性の高さも魅力ですね。

他メーカー製の似た商品と比べると価格は高めですが、ドラム式の洗濯機でも洗える点は大きなメリットに感じられるでしょう。
USB電源なので、モバイルバッテリーでも使いやすく、アウトドア利用にもおすすめです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。




