当サイトと共同開発!理想の薄型マットレス
この記事では源ベッドの「咲夜ハイフィール」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
メーカーの「源ベッド」とは
源(みなもと)ベッドは、広島県の老舗ベッドメーカー「チヨダコーポレーション」のオリジナルブランドです。
チヨダコーポレーションは、1965年に創業した老舗の日本製ベッドメーカーで、特にポケットコイルマットレスの製造技術が高いことが強み。さらに国産メーカーとしては最安値レベルなので、「国産で安いベッドが欲しい」という人におすすめです。※海外製の商品も一部取り扱っています
咲夜ハイフィールの基本情報
メーカー | 源ベッド |
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サイズ | シングル~ダブル |
クッション材 | 3層ウレタンフォーム(高反発) |
硬さ | ふつう |
価格 | 39,900円~ |
保証期間 | 1年(公式サイトは3年) |
開発エピソード(源ベッド×悠デザイン)
咲夜ハイフィールは、源ベッド(株式会社チヨダコーポレーション)と、当サイト:椚大輔のベッド選び (株式会社悠デザイン)、が共同開発したマットレスです。
『理想のマットレスを作ろう!』という思いで、源ベッド様からお話をいただき、完成したのが薄型マットレスの「咲夜ハイフィール」です。
当サイトは、代表者がベッドメーカーを退職後、2016年から運営を開始し、100を超えるベッドやマットレスをレビューしてきました。
そうした経験の中、『こういうマットレスがあったらいいのにな』という思いが湧き上がることも多く、源ベッド様にこの機会をいただけたことをとてもうれしく思います。
「理想の薄型マットレス」のひとつの答え
薄型マットレスといえば、「薄くて軽い」「安くて手軽」といったイメージが中心でしょう。
そして、実際のマーケット(市場)でも、低価格で気軽に買える商品が中心を占めていると感じます。
しかし、その「気軽さ」は、時として危うさを秘めています。
なぜなら、何かを犠牲にしなければ「低価格で気軽なマットレス」は出来上がらないからです。
そして、その犠牲とは「寝心地」と「耐久性」です。
「寝心地」を追求した薄型マットレス
まず、咲夜ハイフィールでこだわったのは「寝心地の良さ」です。
咲夜ハイフィールは薄型タイプでは珍しい「3層ウレタンフォーム」を使用しています。
人間工学から着想した3層構造
寝心地の良さは人によって感じ方が変わるため、一概にコレが良い!とは言いづらいものですが、人間工学では「弾性の三層構造」という、古くから提唱・実践され続けている理想的な寝心地を得られるコンセプトがあります。
弾性の三層構造とは、簡単にいうと、柔・硬・柔の3層によって体を支える構造のことで、こうしたバランスで出来たマットレスは「体当たりはふんわりやわらかく、沈み込んだらグッと支え、荷重をふんわりと受け止める」という理想的な寝心地を提供できます。
実際、フランスベッドなどの老舗ブランドでは、こうした3層構造でマットレスを仕上げているのが基本です。
「価格競争」へのアンチテーゼ
しかしながら、近年、マットレスの急激な低価格化が進み、こうした3層構造のコンセプトは無視されることも少なくありません。
なぜなら、多層構造でマットレスを仕上げるには、原材料費も多くかかり、複数の素材をミックスさせる技術・ノウハウも必要だからです。
そして、内部構造は一見わかりにくいため、特に薄型というジャンルにおいては「寝心地・耐久性を犠牲にした低価格マットレス」が量産され、最低価格競争が巻き起こっている印象を受けます。
咲夜ハイフィールは、そうした状況におけるアンチテーゼ(反対意見)です。
古典的な人間工学から着想し、3層構造を採用。寝心地・感触を決める最上層には、超高密度・超高反発のウレタンフォームを贅沢に使用しました。
「耐久性」もバッチリです
マットレス(特にウレタンマットレス)における「重さ」は、「耐久性」に直結します。
要するに、「薄くて軽いマットレス」を追求すると、単にスカスカで貧弱なウレタンフォームを使うしかないため、すぐにヘタるマットレスが出来上がってしまいます。
「48D」という超高密度ウレタンを使用
ウレタンフォームの重量(耐久性)は「密度(D)」で決まります。
一般的な薄型ウレタンマットレスは25~30Dくらいが多い中、咲夜ハイフィールは48Dという超高密度タイプのウレタンフォームを1層目に使用しています。
密度 | 耐久性 (寿命) |
---|---|
25D以下 | 1~5年 |
30D前後 | 5~8年 |
40D前後 | 8年以上 |
50D前後 ★咲夜ハイフィール(1層目) | 10年以上 |
「下層は必要最低限」それがバランスを作る
なお、咲夜ハイフィールの下層のウレタンフォームは2層目が30D、3層目が33Dという仕様です。
下層を高密度にしなかった理由は、オーバースペック(過剰仕様)になると思ったからです。
マットレスは表層ほど荷重の影響を受けやすく、咲夜ハイフィールの場合、1層目の48Dの高反発フォームで受け止めることで、下層の負担が軽減されます。
よって、下層は一般レベル程度の密度であっても、耐久性としては問題はありません。その証拠に咲夜ハイフィールの3層ウレタンフォームは復元率98.6%と高い耐久性が確認されています。
さらに、下層部分を高密度にしないことで、マットレス全体の重量が抑えられ、ハンドリング(取り扱い)の良さを高め、価格も安く仕上げられました。
こうした、寝心地・耐久性・取り扱いやすさ・価格におけるバランスの良さを追求したのが咲夜ハイフィールというマットレスなのです。
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【まず結論】咲夜ハイフィールの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- 底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ本商品を以下のように評価しました。
▼ 咲夜ハイフィールの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.87 |
仰向き寝 | 4.5 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 3.5 |
寝返り | 5.0 |
底付きのなさ | 4.0 |
素材の品質 | 4.5 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 3.43 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
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咲夜ハイフィールの特徴・メリットは?
- 取り扱いやすい「薄型タイプ」
- 高反発(高弾性)ウレタンフォーム
- 耐久性が高い
- どんな体型にも合いやすい
- 捨てやすい
1. 薄型タイプ
咲夜ハイフィールは厚さ12cmの「薄型マットレス」です。
薄型マットレスは、二段ベッドやロフトベッド(システムベッド)などの厚さ制限があるベッドフレームでも使いやすく、幅広い環境に対応できるというのはメリットのひとつです。
薄型マットレスは軽いこともメリット。
咲夜ハイフィールの場合、シングルサイズで6.5kgと、一般的なベッドマットレスの半分以下の重さで、力が弱い人でも取り扱いやすいです。
厚さ10cm前後以下で「薄型マットレス」と呼ばれることが多いです。
2. 「反発弾性率60%」の超高反発フォーム
咲夜ハイフィールの1層目は「高反発ウレタンフォーム」が使われています。
高反発(高弾性)フォームは、もっちりとした豊かな弾力性があり、沈み込んだらグッと押し返すことで寝姿勢が整いやすいことや、寝返りが打ちやすいことが特徴です。
さらに、咲夜ハイフィールの1層目は反発弾性率60%という、高反発の中でも特に高い反発性を持っています。
よって、寝姿勢保持性・寝返りサポート性は抜群に良いです。
「高反発(高弾性)」とは、JIS規格で反発弾性率50%以上を有するウレタンフォームと定められています。※高弾性と高反発は同じ意味です
3. 耐久性が高い「復元率98.6%」
ウレタンマットレスの耐久性は復元率で決まります。
復元率 | 耐久性(寿命) |
---|---|
90~95% | ~1年 |
95~96% | 3~5年 |
96~98% | 5~8年 |
98~99%以上 | 8年以上 |
復元率とは、JIS規格で80,000回圧縮後、どのくらい元の厚さに戻っているか?の数値で、実用上、「復元率96%以上で合格ライン」とお考えください。
咲夜ハイフィールの復元率は98.6%。この数値は同価格帯のウレタンマットレスに比べてかなり高い数値を記録しています。
復元率に影響する仕様は「密度(D)」です。咲夜ハイフィールは1層目が48Dという超高密度仕様のため、高いレベルの復元率があるのです。
4. どんな体型にも合いやすい
薄型の3層構造にしたことで、思わぬメリットが生まれました。
それが「どんな体型でも似たような体圧分散性を得られる」ということです。(Uniform Pressure Technology=均一的な体圧分散技術 と名づけました)
咲夜ハイフィールでは、中間層(ハードウレタン)が薄いため、下層に荷重が伝わりやすく、荷重を調節しながら分散されます。
さらに、下層よりも硬い中間層はつぶれにくいため、硬さの感じ方がどんな人でも似たような印象を得らる(つまり、似たような体圧分散性が得られる)という寝心地が実現されました。
体圧分布は、同じ人でも精神状態や疲れ等によって、刻一刻と変わっていくものです。つまり、さまざまな体型に対して、似たような体圧分散性が実現できるということは、「常に安定的な寝心地が提供できる」と言えるでしょう。
5. 捨てやすい
マットレスの中で「薄型のウレタンマットレス」が最も捨てやすいです。
なぜなら、芯材のウレタンフォームは手で細かくちぎりやすく、家庭ごみとして捨てられるからです。(大体45リットルのゴミ袋5個くらいに収まります)
一方、スプリングコイルマットレスの場合、粗大ごみでも回収してくれない自治体もあるので注意が必要です。
マットレスを買うときに「捨てやすさ」は見逃しがちなポイントです。最近はスプリングコイルマットレスの場合、粗大ごみでも回収NGの自治体も増えてきているので、心配な人はノンコイル(特にウレタン)マットレスを選びましょう。
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咲夜ハイフィールのデメリット・注意点
- 折りたためない
- 片面仕様
1. 折りたためない
咲夜ハイフィールは、薄型マットレスですが、折りたたみ機能はありません。
折りたためないことが不便に感じる人もいるかもしれませんが、これは、寝心地を追及したかったからです。
三つ折りマットレスなどでは、芯材を分割することで、コンパクトに折りたたむことができて便利なのですが、実は分割部分の寝心地や耐久性が落ちやすいです。
睡眠中は体が動くため、この分割部分に肩や腰などの荷重が重くかかる部分が乗ると、底付きや沈み込みによって寝心地が悪く感じる原因になります。
つまり、基本的に分割しない1枚タイプのマットレスの方が構造上、寝心地は良いです。
よって、咲夜ハイフィールは、あえて折りたたみ機能(分割構造)を捨て、寝心地の良さを追及しました。
2. 片面仕様(表裏のローテーションNG)
咲夜ハイフィールは、片面のみで寝られる「片面仕様」です。
よって、表裏をひっくり返す「ローテーション」ができないことがデメリットです。(頭と脚部分をひっくりかえす「上下」のローテーションは可能です)
これは3層構造を採用したためです。
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【体験レビュー】咲夜ハイフィールを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感をレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。※サンプル品なので、実際のお届け時と様子が多少異なる可能性があります
開梱します。
マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。
マットレスの重さは約6.5kg(シングル)なので、力の弱い人でも持ち運びが楽です。
マットレスを開けていきます。
まずはマットレスを巻いているビニールを剥がしていきます。
軽い力で簡単にペリペリとめくれます。
ビニールをめくり終わるとロール状に巻かれていたマットレスが解かれていきます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観のチェック
開封直後でもしっかりと復元され、すぐにでも使えます。
1日経過した状態を比較したアニメーションを作りました。
このとおり、ウレタンフォームのボリュームが完全に復元されます。
厚さはこのくらい。
公表値どおり約12cmの厚さが確認できました。
キルティングは横方向のシンプルなデザインです。
表面の生地はアクリル60%・ポリエステル40%を使用。ガーゼのようなサラサラとした触り心地です。
なお、こちらの生地も日本製です。
生地のアップはこんな感じです。
生地の伸縮性はそこまで高くはありません。
一般的なマットレスに多いニット生地に比べ、少し硬めですが、熱がこもりにくいというメリットがあります。
源ベッドのラベルが付いてます。
このラベルはシールになっていて簡単に剥がせます。
サイド面は全周メッシュ生地を採用。
メッシュは生地の中で最も通気性が良いので、側面方向への空気の流れを妨げません。
本商品は表面のみ寝られる「片面仕様」です。
表面 | 裏面 |
---|---|
カバー両面に詰め物が施されているので、裏面でも使えますが、3層構造のため、咲夜ハイフィールの寝心地の良さを感じるには、表面で寝ることをおすすめします。
内部構造のチェック
内部構造をご紹介するために、マットレスを切って断面を見ていきます。
こちらが咲夜ハイフィールの芯材(3層ウレタンフォーム)です。
グレー色が高反発ウレタンフォームです。
なお、カバー両面には詰め物(綿とウレタンフォーム15mm)が入っています。
なお、この綿(わた)には、抗菌防臭・防ダニ効果があります。
さらに、咲夜ハイフィールのカバーは裏面にも同様の詰め物(綿とウレタンフォーム)が施されているため、さらなる荷重分散性が期待できます。
つまり、咲夜ハイフィールの層構造は以下のとおりです。
- カバー
- わた(抗菌防臭・防ダニ)
- ウレタンフォーム
- 不織布
- 高反発ウレタンフォーム
- ハードウレタンフォーム
- レギュラーウレタンフォーム
- 不織布
- ウレタンフォーム
- わた(抗菌防臭・防ダニ)
- カバー
多くの層によって、「体圧分散」「寝姿勢保持」「荷重分散」の役割をしっかりと実現しているのです。(以下のようなイメージです)
薄型タイプでこれだけの多層構造を持つマットレスは非常に珍しいです。
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【詳細解説】咲夜ハイフィールの評価について
この記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
▼ 咲夜ハイフィールの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.87 |
仰向き寝 | 4.5 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 3.5 |
寝返り | 5.0 |
底付きのなさ | 4.0 |
素材の品質 | 4.5 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 3.43 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星4.5」。
柔・硬・柔の3層構造+高反発フォームによって、体当たりはやわらかく、寝姿勢が崩れないサポート性を兼ね備えていて、理想的な寝心地が実現されています。
さらに咲夜ハイフィールの1層目は超高密度(48D)・超高弾性(反発弾性率60%)のウレタンフォームを使っているので、もっちりとした感触と、グッと押し上げる力により、体圧分散の心地良さと、寝姿勢保持性のバランス感は素晴らしいです。
弾力・硬さが異なる多層構造で作り上げているため、薄型タイプにも関わらず、厚さ25cmクラスのベッドマットレスのような、なめらかなストロークも感じられます。
さらに、詰め物を両面に施していることもあり、底付き感もありません。
まさに、『薄型マットレスとは思えない、至高の寝心地』が実現されていると言えるでしょう。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星3.5」。
一般的な薄型マットレスは、圧迫感を感じやすく、横向き寝に適していない寝心地の商品が多いですが、咲夜ハイフィールは、3層で荷重分散することで、快適な寝心地が実現されています。
なめらかな寝心地なので圧迫感を感じにくく、荷重を均等に支えてくれるため、部分的な落ち込みもありません。
表面のガーゼ生地が伸縮性が少ないため、少々突っ張る感じがありましたが、気になる人は、敷きパッドやシーツなどを使って調節すれば問題ないレベルです。
3. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星3.0」。
薄型マットレスのため、端部分の歪みは少なく、寝返りで落ちそうになることはありませんでした。
ただし、座るなど、荷重が集中する姿勢は深く沈み込みます。
しかし、底付きを感じるレベルまでは沈み込まないのでストレスは感じにくいでしょう。
4. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星5.0」。
咲夜ハイフィールは、寝姿勢保持性が優れた「3層構造」と反発弾性率60%の「超高反発フォーム」を兼ね備えた仕様です。
結果的に、体の中心線がまっすぐになりやすいうえ、体の動きをサポートしてれるため、寝返りのしやすさは抜群です。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星3.5」。
もともとウレタンフォーム(ウレタンマットレス)は、スプリングコイルマットレスなどに比べて、蒸れやすい素材です。
しかし、咲夜ハイフィールでは、側面をメッシュ生地にしているため、通気性の配慮がなされています。
高反発ウレタンマットレスということもあり、体にぴったりフィットするような蒸れ感はなく、ストレスは感じませんでした。
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。
評価は「星4.0」。
結論から言うと、咲夜ハイフィールは7~8年くらいの耐用年数が期待できると思います。
耐久性を判断する指標の「復元率」は98.6%で、これは「かなり高め」の数値です。
しかしながら、片面仕様(表裏のローテーションができない)という点は耐久性としてはマイナスです。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「4.5」。
オール日本製のウレタンマットレスで、芯材の仕上げも美しいです。
3つのウレタンフォーム自体の品質も高いですし、それを組み合わせる生産品質も高く、総じて高品質なマットレスと言えるでしょう。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「4.0」。
咲夜ハイフィールの詰め物には抗菌防臭・防ダニ加工が施された綿(帝人製のマイティトップⅡ)が使用されています。
なお、マイティトップⅡは他の商品でも使われることが多い素材で、(相対的に)ものすごく抗菌レベルが高いものではありませんが、未加工の商品に比べれば衛生面は優れていると言えるでしょう。
9. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星4.0」。
重量はシングルサイズで約6.5kgと、力が弱い人でも取り扱いやすい重さです。
お届け時も圧縮ロールパッケージのため、狭い部屋でも搬入しやすいです。
マイナス点としては、折りたためないことくらいです。
廃棄については、ウレタンマットレスは手でちぎれるため、細かくすれば家庭ごみとして簡単に捨てられます。
10. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星3.43」。
シングルサイズで39,900円という価格は、薄型マットレスとしては「やや高め」の価格帯です。
ただし、咲夜ハイフィールは3層構造や超高反発・超高密度ウレタンフォームを使用しています。
寝心地の良さ・耐久性の高さを妥協しないレベルで落とし込むには、どうしてもこのくらいの価格になってしまいますし、そうした品質面を比較した場合、相対的にコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
11. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
本商品は「ふつう寄りの少し硬め」くらいの寝心地です。
ウレタンフォームの硬さはN(ニュートン)という単位で表示され、数値が大きくなるほど硬くなるのですが、咲夜ハイフィールの仕様は以下のとおりです。
1層目は110Nで「比較的やわらかめ」の感触ですが、厚さが3cmのため、荷重は下層のウレタンフォームに到達します。
2層目は230Nで「かなり硬め」ですが、厚さが1cmのため、寝姿勢の歪みを抑える程度に支え、荷重自体は3層目に受け渡すような働きします。
3層目の190Nは「やや硬め」で、厚さが4cmのため、荷重をしっかり分散させます。
高反発フォーム自体、一般および低反発ウレタンよりもしっかりとした寝心地に感じやすいため、結果的に「ふつう寄りの少し硬め」くらいの中間的な硬さに落ち着きます。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、6くらいの硬さだと感じました。
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似ている商品との比較
咲夜ハイフィールの特徴である「高反発ウレタンの薄型マットレス」というジャンルで、2つのモデルと比較します。
モデル | ①咲夜ハイフィール | ②SOMRESTAマットレスPREMIUM | ③20年ムアツ X |
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画像 | |||
メーカー | 源ベッド | リフレーションジャパン | 昭和西川 |
構造 | 3層 | 1層 | 3層 |
寝心地 | ふつう | 硬め | やや硬め |
厚さ | 12cm | 10cm | |
重量 (Sサイズ) | 約6.5kg | 約9.6kg | 約8.2kg |
復元率 | 98% | 99% | 98% |
反発弾性率 | 60% | 50% | |
衛生加工 | 抗菌防臭・防ダニ | 抗菌防臭・消臭・防ダニ | 抗菌防臭・防ダニ |
カバー洗濯 | × | 〇 | |
保証 | 1年 (公式サイトは3年) | 最大3年 | 8日以内 |
お試し期間 | × | 150日 | |
サイズ | S~D | S~WD | S~D |
価格 (Sサイズ) | 39,900円 | 49,800円 | 143,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
比較商品② SOMRESTAマットレスPREMIUM
「耐久性・反発性の高さ」で比較するならコレ
SOMRESTAは熊本県の寝具メーカー「リフレーションジャパン」のオリジナルマットレスブランドです。
寝具業界に20年以上精通したプロが立ち上げたブランドで、高品質なのに低価格、つまりコストパフォーマンスが高いという点が最大の特徴です。
SOMRESTAのウレタンフォームは復元率99.6%(JIS規格3倍の24万回圧縮試験)という抜群の耐久性、さらに反発弾性率は60%です。
1層タイプなので、少しだけ寝心地のリッチさに欠けますが、カバーに抗菌防臭・消臭・防ダニ加工があり、洗濯も可能です。まさにフルスペックの薄型マットレスと言えるでしょう。
しっかり硬めのマットレスが好きな人におすすめです。
比較商品③ 20年ムアツ X
大ヒット寝具のリニューアル
「ムアツ」は日本の老舗寝具メーカー【昭和西川】の代表寝具ブランド。凹凸加工が施されたプロファイルウレタンのパイオニアで、旧モデルの「ムアツふとん」は1971年に発売を開始し、2015年には累計販売数400万台を達成した大ヒットロングセラー商品として有名です。
ムアツふとんは2023年3月にフルリニューアルされ、商品名が「ムアツ マットレス」として生まれ変わりました。ムアツマットレスにはいくつか種類がありますが、特におすすめなのが「20年ムアツ X」というモデルです。
贅沢に高反発ウレタンフォームを2層も使った3層構造が特徴で、寝心地・耐久性・品質が高いレベルで実現されています。
仕様にこだわりがある分、かなり価格が高いことがデメリットですが、「薄型の三つ折りマットレス」というジャンルにおいては、選んで間違いない逸品と言えるでしょう。
150日のお試し期間があるのも魅力です。※返品の場合は、梱包材や集荷手配、返送費用が自己負担となる点はご注意ください ※お試し期間は非対象になる可能性もあります
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源ベッドはどこで買うのがお得?
源ベッドの商品は公式サイトか、楽天市場店・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモール店舗での購入が可能です。
おすすめは公式サイトです。
公式サイトのみ保証期間が3年に延長されます(他のモール店舗は通常の1年保証です)。
マットレスは長い間使い続けるものですので、できるだけ長い保証が付いている方が安心です。
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まとめ
いかがでしたか。
「咲夜ハイフィール」をご紹介しました。
源ベッドと当サイトと共同開発した薄型マットレスです。
『薄型マットレスとは思えない、至高の寝心地』を目指し、薄型マットレスでは取り入れにくい3層構造を採用して、表層には超高密度・超高反発のウレタンフォームを使用するなど、寝心地・耐久性に特にこだわりました。
仕様と価格のトレードオフの限界点を探り、辿り着いたひとつの形です。
『なるべく低予算で買いたいけど、寝心地にもこだわりたい』
という人のぜひご検討いただきたいです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。