
デスク付きロフトベッドを選ぶ基準
『ベッドも机も置きたい。でも、部屋が狭い。』そんなときに候補になるのが、デスク付きロフトベッドです。
ただし、机が付いているから便利、セットだからお得、という理由だけで選ぶことはおすすめしません。机の奥行きが足りなかったり、数年後に使わなくなったりしても、デスクだけを簡単に外したり、買い替えたりできない商品があるからです。
私はベッドメーカーで、100を超えるベッドの企画に携わってきました。この記事では、おすすめ商品を並べる前に、「なぜ欲しいのか」「机で何をするのか」「ほかの方法では解決できないのか」を順に考えます。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら【ここがポイント】ロフトベッドではなく「普通のベッドと机」を置く方法も考える

デスク付きロフトベッドを選ぶ前に、「普通のベッドと机を置けないか」を考えてみてください。
普通のベッドなら、マットレスの厚さや種類を広く選べます。はしごの上り下りやベッドメイクの負担もありません。机が合わなくなった場合は、机だけを買い替えられます。
私は、普通のベッドと必要な大きさの机を無理なく置けるなら、この組み合わせをおすすめします。
デスク付きロフトベッドを選ぶ場合は、欲しい理由を整理しましょう。例えば次のとおりです。
- 普通のベッドを置くと、仕事机が入らない
- 机は置けるが、椅子を引くと通路がなくなる
- ソファや収納など、ベッドと机以外の家具も置きたい
- 子どものベッド、机、収納を一か所にまとめたい
- 商品写真を見て、机付きなら家具代が安く済むと思った
上の1~4は、空間の問題です。デスク付きロフトベッドで解決できる可能性があります。
最後の「お得そう」は、購入理由としては弱いと考えます。
参考までに、近い価格帯の製品で比べた範囲では、デスク付きロフトベッドと「デスクなしのロフトベッド+市販の机」の価格差は0~1万円前後でした。数千円の差で机の位置や大きさ、交換のしやすさが決まるなら、デスク付きの方が得とは限りません。
デスクで具体的に何をしたいのか

「仕事用」「勉強用」だけでは、必要な机は決まりません。机の上に何を置き、何時間座るのかまで考えます。
| 机ですること | 必要なデスクの広さ、機能性 |
|---|---|
| 宿題、教科書とノートを広げる | 奥行き45~55cm、収納 |
| ノートパソコンで1~2時間作業 | 奥行き45~50cm、電源 |
| モニターを使って長時間仕事 | 奥行き55~60cm、頭上の高さ、配線 |
| 2画面、制作、ゲーム、配信 | 広い天板、配線、熱がこもりにくい配置 |
| ミシン、模型、画材を広げる | 奥行き、耐荷重、汚れへの強さ |
デスク付きロフトベッドに向いているのは、必要な机の条件がすでに分かっていて、その条件に合うデスクを見つけられた人です。「机が付いていれば何かに使えそう」という段階では、まだ購入を急がない方がよいでしょう。
ロフトベッドのデメリットを許容できるか
眠いときや体調が悪いときも上り下りする
毎晩、はしごや階段を使います。夜中にトイレへ行くとき、発熱したとき、足を痛めたときも同じです。短期間なら我慢できても、毎日のことになると負担に感じる人がいます。
ベッドメイクと寝具の出し入れがしにくい
高い位置でシーツを交換し、布団を持ち上げます。厚いマットレスは重さも増えます。洗濯の頻度が高い人は、購入前にこの作業まで考えておきたいところです。
暑さ、揺れ、きしみをゼロにはできない
暖かい空気は上へ集まりやすく、天井に近いほど暑さを感じることがあります。高さのあるベッドは、床に近いベッドより揺れも感じやすくなります。ボルトの増し締めで抑えられる音もありますが、構造上の動きを完全になくすことはできません。
机が暗く、頭上が狭くなることがある
ベッド下には天井照明が届きにくいため、デスクライトが必要です。大人が座る場合は、床からベッド底までの高さだけでなく、梁の位置、座った頭、モニター上端が当たらないかも確認します。
引っ越しや処分の負担が大きい
大きな一体家具は、分解しないと部屋から出せない場合があります。転居が多い人、近いうちに部屋の使い方が変わる人には不向きです。
薄型マットレスでもよいか
ロフトベッドは、薄型マットレスが推奨されることが多いです。マットレスが厚くなるほど寝る位置が高くなり、サイドガードを乗り越えて転落する危険が高まるからです。
| ベッドマットレス | 薄型マットレス |
|---|---|
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| 厚さがあり、寝心地の選択肢が広い | 寝る位置が高くなりすぎない厚さ |
薄型マットレスは、体が沈みすぎると床板の硬さを感じやすいため、基本的に硬めに作られます。この寝心地が合う人もいますが、厚いベッドマットレスのような、表面はやわらかく、沈んだ後にしっかり支える奥行きのある寝心地は得にくいです。
デスク付きロフトベッドを選ぶなら、メーカーが指定する厚さの中に、自分に合うマットレスがあるかを先に確認してください。
特に、以下に当てはまる人は、薄型マットレスが自分に合うか慎重に確認してください。
- 今のマットレスの寝心地を気に入っている
- やわらかめの寝心地が好き
- 横向き寝が多く、肩や腰の当たりが気になる
- 体格に合わせて厚さやクッション性を選びたい
- 将来、より厚いマットレスへ替える予定がある
私は、寝心地を優先したい人には普通のベッドをおすすめします。デスク付きロフトベッドを選ぶなら、「薄型でも我慢する」ではなく、指定範囲の厚さの中で、自分に合うマットレスを選べることまで確認しましょう。
選ぶと決めた後に確認すること
1. 天板の奥行きと使える範囲
横幅が広くても、奥行き40cmではモニターとキーボードを前後に置きにくいことがあります。支柱、棚、補強材を除いた有効寸法を見ます。モニターアームを使う場合は、天板をクランプで挟めるかも確認してください。
2. 頭上とモニター上端の高さ
椅子へ座り、床から頭までを測ります。机の高さにモニターの実寸を足し、ベッド底や梁に当たらないかも確認します。低いシステムベッドは、机を収納できても、ベッド下に座ったまま使えない商品があります。
3. はしご、椅子、収納の動線
床へマスキングテープを貼り、ベッドとはしごの外寸を作ります。その中へ椅子を置き、後ろへ引けるか、人が通れるか、引き出しを開けられるかを試します。収納された商品写真ではなく、机を使っている状態で判断します。
4. 照明と配線
ベッド下は暗くなりやすいため、デスクライトと電源の位置を先に決めます。延長コードは、はしごや椅子の動線を避けて壁側へ通します。
5. デスクを外せるか確認する
デスクをベッド本体から外せない商品は、机を使わなくなっても、そのまま残ります。ベッド下に収納家具やソファを置くなど、別の使い方もしにくくなります。
また、ノートパソコンからモニターを使う仕事へ変わるなど、必要な机の大きさは後から変わるかもしれません。市販の机へ替えられるように、ロフトベッドからデスクを取り外せるか確認してください。
デスク付きロフトベッド・システムベッドおすすめ5選
順位ではなく、使う目的の違いで5商品を選びました。「選ぶ理由」と同じくらい、「選ばない理由」を見てください。
| 商品 | 選ぶ理由 | 選ばない理由 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
| RASIK Kallis | 幅202.5cmで横へ道具を広げたい | 奥行き40cmで大型モニターには浅い | 34,980円 |
| LOWYA デスク付きロフトベッド | 奥行き約60cmで仕事机として使いやすい | 外寸が約232×139cmと大きい | 49,990円~ |
| スマート・アイ RESOL | 机と収納を一か所へまとめられる | 部材が多く、搬入・組み立ての負担がある | 73,900円前後 |
| neruco Baum | 成長後にベッドと机を分けられる | 大人2人で約8時間の組み立て目安 | 79,990円 |
| RASIK コンパクトロフトベッド | 子どもの学習机と収納をまとめられる | ベッド下に座って使う高さではない | 72,980円 |
※記事更新日の価格
1. RASIK「Kallis(カリス)オプションデスクセット」
価格を抑えたいなら
幅202.5cmのデスクをベッド本体に固定するタイプです。ノートパソコンと書類を横へ広げる人には合います。床面高は約144cmで、大人が座る空間も取りやすくなっています。
注意したいのは奥行き40cmです。モニターを置き、手前にキーボードと手首の場所を取るには浅めです。横幅の数字だけで決めず、今使っている機器を奥行き40cmの中へ並べてみてください。
| デスクの広さ(幅×奥行き) | 約202.5×40cm |
|---|---|
| デスクの設置方法 | ベッド本体に固定 |
| デスクを外せるか | 〇(付属デスクを取り外せる) |
| 価格 | 34,980円 |
2. LOWYA「デスク付きロフトベッド」
仕事用の奥行きを求めるなら
幅約200cm、奥行き約60cmの広いデスクをベッド本体に固定します。モニター、キーボード、ノートを同時に置く仕事机なら、今回の5商品では最初に比較したい一台です。
奥行き60cmの机は魅力ですが、その分、ベッド本体も約232×139cmあります。設置場所だけでなく、はしごの上り下りや椅子を引く場所まで確保できるか確認してください。
| デスクの広さ(幅×奥行き) | 約200×60cm |
|---|---|
| デスクの設置方法 | ベッド本体に固定 |
| デスクを外せるか | 〇(デスク天板を取り外せる) |
| 価格 | 49,990円~ |
3. スマート・アイ「RESOL(リソル)」
デスクと収納をまとめたいなら
幅197cm、奥行き58cmのデスクにラックを組み合わせたシステムベッドです。パソコン、本、文具を一か所へ収めたい人に向いています。
ベッド、机、棚を組み合わせるため、部材が多くなります。設置場所だけでなく、梱包が玄関や廊下を通るか、組み立て中に部品を広げる床があるかまで確認してください。なお、ロフトベッドとして使う場合は、安全上、デスクとラックを本体へ固定する必要があります。
| デスクの広さ(幅×奥行き) | 約197×58cm |
|---|---|
| デスクの設置方法 | ベッド本体に固定 |
| デスクを外せるか | ×(ロフトベッドとして使う場合) |
| 価格 | 73,900円前後 |
4. neruco「Baum(バウム)」
成長後に分けて使いたいなら
ベッド、デスク、シェルフ、キャビネットを分割できます。子どものうちはロフト下へまとめ、成長後は普通のシングルベッドと独立した机にできます。
私が子ども用で評価したいのは、今の見た目より、この分割後です。一方で、メーカーの組み立て目安は大人2人で約8時間。5梱包あり、30kgを超える箱も含まれます。時間、人数、作業場所を用意できるかが条件です。
| デスクの広さ(幅×奥行き) | 約97×47.5cm |
|---|---|
| デスクの設置方法 | ベッドとは独立 |
| デスクを外せるか | 〇(ベッドと分けて使う) |
| 価格 | 79,990円 |
5. RASIK「デスク・ワゴン付きコンパクトロフトベッド」
子どもの学用品をまとめたいなら
幅120cm、奥行き55cmの机とワゴンが付いたロータイプです。教科書とノートを広げやすく、学用品もまとめられます。
床面高は約81cmです。机はベッド下へ収まりますが、収納したまま座って使う商品ではありません。勉強中は机と椅子の床面積が必要です。収納時の写真だけを見て省スペースと判断しないようにしてください。
| デスクの広さ(幅×奥行き) | 約120×55cm |
|---|---|
| デスクの設置方法 | ベッドとは独立 |
| デスクを外せるか | 〇(ベッドと分けて使う) |
| 価格 | 72,980円 |
まとめ

私は、普通のベッドと自分の作業に合う机を置けるなら、その組み合わせをおすすめします。マットレスの厚さや種類を幅広く選べ、机が合わなくなったときは、机だけを買い替えられるからです。
一方、普通のベッドと机を置くと通路が狭くなる、ソファや収納家具を置けなくなる場合は、デスク付きロフトベッドが候補になります。
その際は、机の広さだけでなく、毎日の上り下り、ベッドメイク、暑さや揺れ、薄型マットレスの寝心地まで確認してください。将来、付属のデスクを取り外せるかも大切です。
「机が付いているから得」ではなく、普通のベッドと机では部屋に必要な家具を置ききれないか。そのうえで、付属のデスクを長く使えるか。この順番で考えることが大切です。







