ロータイプのロフトベッド

ロー・ミドルタイプのロフトベッドを選ぶ基準

高いロフトベッドは不安。でも、ベッド下は使いたい。そんな人が候補にするのが、ロー・ミドルのロフトベッドです。

選ぶポイントは、ベッド下に何を置くか・何をしたいかに合わせて高さを決めることです。

この記事では、100を超えるベッドの商品企画や組み立てに関わってきた私が、選ぶ意味と失敗しにくい高さの決め方をご紹介します。

著者情報 椚大輔 椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら
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【ここがポイント】まずは、置きたい物を決める

木製タイプ

ロー・ミドルタイプのロフトベッドは、高さを抑えることが目的ではありません。

ベッド下に置きたい物を決め、そのために必要な高さまで寝床を上げるベッドです。この意識が大切です。

なお、「ロータイプ」「ミドルタイプ」に明確な基準はありません。そのため、ベッド下を実際に使える高さで比べてください。

ロー・ミドルタイプのロフトベッドには、全高100cm前後、120cm前後、140cm前後などの商品があります。

全高100cm前後 全高120cm前後 全高140cm前後
100cmのロータイプロフトベッド 120cmのロータイプロフトベッド 140cmのロータイプロフトベッド

このとおり、全高が高くなるほどベッド下には物を置きやすくなりますが、床から子どもの寝顔は見えにくくなります。

椚大輔
椚大輔
転落が心配なら、できるだけ低いものを選びたくなりますよね。ただし、低くしすぎるとベッド下に置きたい物が入らず、せっかくの空間を活かせないことがあるので、「ベッド下で何をしたいか」をよく考えましょう。

そもそもロフトベッドを選ぶ意味はあるか?

ロフトベッド

購入前に考えたいのは、ロフトベッド特有のデメリットを受け入れてまで、ベッド下のスペースを作る意味があるかです。たとえば次のとおりです。

  • 毎日はしごを上り下りする
  • シーツ交換の手間
  • 使えるマットレスは薄型が中心
  • 揺れやきしみを感じやすい
  • 組立・分解が大変

ハイタイプのロフトベッドより多少楽になりますが、ロー・ミドルタイプにしても、こうした問題はなくなりません。

選ぶ意味があるのは、衣装ケースや学用品、季節用品の置き場をベッド下に作りたい人です。反対に、ベッド下の使い方が決まっていない人にはおすすめしません。

おすすめの人
  • ベッド下に置きたい物や用途が決まっている
  • 部屋の収納スペースが足りない
  • はしごの上り下りやシーツ交換の手間を受け入れられる
  • 子どもの寝顔を床から確認しやすい高さにしたい
おすすめしにくい人
  • ベッド下の使い方が決まっていない
  • 厚いマットレスを使いたい
  • ベッド下に一般的な机やソファを置きたい
  • 引っ越しや模様替えが多い
  • 普通のベッドに近い使いやすさを求めている
椚大輔
椚大輔
ロー・ミドルのロフトベッドで特に注意したいのは、ベッド下の高さです。低さを優先しすぎると、ロフトベッドの手間は残るのに、ベッド下も十分に使えないという結果になりかねません。

ロー・ミドルタイプのロフトベッドを選ぶ4つの手順

1. ベッド下の使い方を大まかに決める

ここが肝です。まず、ベッド下を収納スペースや遊び場など、どのように使いたいかを考えます。

収納に使う場合も、最初から家具まで決める必要はありません。衣類、学用品、季節家電など、まずは「何をどのくらい収納したいか」を考えることが大切です。

2. ベッドと収納家具の寸法を合わせる

すでに使いたい収納家具がある場合は、その寸法に合うロフトベッドを探します。収納家具を新しく買う場合は、必要な収納量からロフトベッドを選び、そのベッド下に合う家具を探しても構いません。

最後に、ベッド下と収納家具の高さ・幅・奥行きを照らし合わせます。引き出しやフタを開ける余裕も含め、無理なく使える組み合わせか確認してください。

3. マットレスの厚さと耐荷重を確認する

ロフトベッドは、使用できるマットレスを厚さ10cm前後に制限している商品が多いです。厚いマットレスを載せると、ベッドガードに対して寝る位置が高くなり、転落を防ぎにくくなります。使用できる厚さは商品によって異なるため、メーカーが指定する条件を確認しましょう。

耐荷重は、使用者の体重にマットレスや寝具の重さを加えても余裕があるかを確認します。ただし、耐荷重の数値が大きいほど横揺れが少ないとは限りません。

4. デッドスペースに気を付ける

ロフトベッドに棚やチェストが付属する場合、ベッド下の空間をすべて埋めるとは限りません。付属の棚やチェストの後ろに空間が残っても、手が届かないデッドスペースになることがあります。

デッドスペースに物を出し入れできるなら問題ありません。しかし、棚やチェストがフレームに固定され、奥まで手が届かない構造では、残った空間を収納に使えません。寸法図などで確認しておきましょう。

代替案はチェストベッド

収納不足を解決したいなら、チェストベッドも候補です。

チェストベッド(大型収納)

チェストベッド(大型収納)

チェストベッドは、複数の引き出しと長物収納を備えています。上り下りやシーツ交換は普通のベッドに近く、ロフトベッドより揺れやきしみも感じにくい傾向があります。

ただし、寝る面が少し高くなるため、薄型マットレスを合わせる商品もあります。また、収納できる物の大きさや形は、引き出しの容量に左右されます。

比較項目 ロー・ミドルロフトベッド チェストベッド
収納方法 市販ケースや棚を置く 専用引き出しにしまう
収納物の自由度 高い 引き出し寸法に左右される
上り下り はしご・階段が必要 普通のベッドに近い
安定感 構造による 比較的高い
移動・処分 解体が大変 重量があり移動しにくい

衣装ケースや季節家電など、形の違う物をまとめたいならロフトベッド。衣類や寝具を引き出しへ整理したいならチェストベッドが選びやすいでしょう。

椚大輔
椚大輔
チェストベッドは、大きめのサイズ(セミダブルやダブル)が選びやすいこともメリットです。基本的にサイズは大きい方が快適に寝やすいです。よって、寝やすさも重視しつつ、収納力も欲しい場合は、チェストベッドは有力な候補です。

ロー・ミドルタイプのロフトベッドおすすめ4選

ベッド下の高さ、耐荷重、将来の使い方を比べて、ロー・ミドルタイプのロフトベッドを4商品選びました。置きたい物に必要な高さを確認し、そのうえで上り下りや寝床の高さ、将来の使い方まで考えて選んでください。

1. ネルコンシェルジュ neruco「カティ」

ネルコンシェルジュ neruco「カティ」

寝床を高くしすぎず、ベッド下を収納に使う

天然木パイン材を使った木製のロータイプロフトベッド。シングルのほか、ショート丈とセミダブルも選べます。枕元には棚と2口コンセントがあり、床板はすのこ仕様。はしごは取り付け位置と向きを選べます。

高さを変更できる商品ではないため、将来ベッド下が不要になっても寝床を低くできません。低めの衣装ケースを置きながら、寝床を必要以上に高くせず、床から子どもの様子も確認しやすくしたい家庭におすすめです。

ブランド neruco
高さ 約120cm
ベッド下有効高 約73cm
耐荷重 約350kg
価格
(Sサイズ)
37,990円

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2. RASIK「Secrete(スクレート)ミドルタイプ」

RASIK「Secrete(スクレート)ミドルタイプ」

収納力を確保し、将来はロータイプへ変更できる

スチールフレームにラバーウッドを組み合わせたロフトベッド。背面と両側面のクロスバー、隙間を抑えたメッシュ床、サイドガードを備え、継脚を外せばロータイプへ変更できます。

垂直はしごを採用し、ミドルタイプは6歳未満には使えない点に注意が必要です。衣装ケースを多めに置きたいものの、ハイタイプほど寝床を上げたくない人におすすめです。

ブランド RASIK
高さ 約140cm
ベッド下有効高 約97cm
耐荷重 約120kg
価格
(Sサイズ)
39,980円

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3. 源ベッド「国産ひのきロフトベッド」

源ベッド「国産ひのきロフトベッド」

国産材と将来の使いやすさを重視

島根県・高知県産のひのきを使い、日本で製造されたロフトベッドです。床板もひのきのすのこで、棚と1口コンセントを備えています。高さを変えれば一般的なシングルベッドとして使用可能です。

価格はやや高めですが、ひのきの木肌や香り、SG規格を重視し、子どもの成長後も使い続けたい家庭におすすめです。

ブランド 源ベッド
高さ 約130cm
ベッド下有効高 約83cm
耐荷重 約100kg
価格
(Sサイズ)
94,990円

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4. smart-i「eeny(イーニー)Low basic」

smart-i「eeny(イーニー)Low basic」

マットレスを含めて選びたい人向け

木質系材料を中心にしたロータイプのロフトベッド。厚さ9cmのポケットコイルマットレスが付属します。枕元にはLED照明とコンセントがあり、垂直はしごのため、斜めのはしごより空間を邪魔しません。

ベッド下は場所によって使える高さが異なります。収納家具は最も低い部分に合わせないと、一部がフレームに当たり、奥まで入らない可能性があります。

寝具を別に選ぶ手間を減らし、子ども部屋でベッド下を収納や一時的な居場所に使いたい家庭におすすめです。

ブランド smart-i
高さ 約135.5cm
ベッド下有効高 約85.5cm
(場所によって約94cm)
耐荷重 床面500kg・はしご300kgの耐荷重試験
価格
(Sサイズ)
63,980円

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※価格は記事更新時点です。1~3はフレームのみ、4はマットレス付きの価格です。耐荷重の試験方法や表記基準は商品によって異なるため、数値だけで単純比較しないでください。

まとめ

ロー・ミドルタイプのロフトベッド

ロー・ミドルタイプは、ただ低いロフトベッドではありません。ベッド下でしたいことを決め、必要な高さまで寝床を上げるベッドです。

遊びや読書にも使えますが、成長後まで同じ使い方が続くとは限りません。最後は収納場所として成立するかを確認してください。

上り下り、シーツ交換、薄型マットレス、組み立ての手間を受け入れてでも、ベッド下を収納に使いたいか。そこまで考えて選ぶと、低すぎて後悔する失敗を防ぎやすくなります。