ソムレスタ マットレスを徹底解説
この記事では高密度・高反発のウレタンマットレス「SOMRESTA(ソムレスタ)」についてご紹介します。
マットレスの特徴やメリット・デメリット、そしてメーカーさんから商品を提供いただき、実際の寝心地も含めて詳しくご紹介しています。
なお、当記事は商品のPRを目的としたものではありません。
良いところも、そうでないところも、素直にまとめまていますので、ご参考いただけますと幸いです。

体験してみての結論ですが、ソムレスタは薄型マットレスの中で最もおすすめできる商品と感じました。その理由をこの記事で詳しくご紹介します。
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目次
SOMRESTA(ソムレスタ)とは
SOMRESTA(ソムレスタ)は熊本県にある株式会社リフレーションジャパンが製造販売する寝具ブランドです。
名称の由来は、ラテン語で「眠り」を意味する『SOMNUS(ソムヌス)』と、「回復する・良い状態に戻る」という意味の『RESTAURO(レスタウロ)』からとのこと。
2020年3月に販売開始され、現在ではマットレスと枕(ピロー)、シーツの3種類を展開しています。
まだ新興企業ではありますが、創業者は寝具・インテリア製品に20年深く精通したその道のプロです。
日本のウレタンマットレス市場では価格重視の低価格・低品質の商品が多いところ、「高品質ウレタンマットレスブランドを立ち上げ、睡眠負債など様々な眠りの悩みを抱える日本の消費者に快眠と健康を提供したい」と思って立ち上げたブランドだそうです。
ソムレスタは雑誌【Tarzan(No.798)】の『ボディメイク計画にプラスα目的フード&ギアカタログ』に掲載されました。
『グッドデザイン賞』を受賞
ソムレスタは『2020年度グッドデザイン賞』を受賞しました。※2020年10月1日発表
グッドデザイン賞とは、見た目の美しさだけでなく、品質・機能・安全性など、そのデザインが「くらしを、社会を、豊かにしうるか」という視点で総合的に評価されたプロダクトに贈られる賞です。
なお、審査委員の評価は以下の通りです。
最近、 睡眠の質に注目があつまっている。 睡眠負債、 睡眠コストなど聴き慣れない言葉をよく耳にする。 その様なニーズが多くある中で、 この商品の何十万回と繰り返された耐久品質テストや計算されつくした寝心地・反発弾性に加え、 防菌、 消臭、 放湿性など、 睡眠の質に対するさまざまな工夫に好感が持てる。 フラットでシンプルなデザインに高機能が詰まっているところが評価を集めた。(出典元:グッドデザイン賞 公式サイト)

ちなみに、マットレス関連で受賞した他のプロダクトに無印良品の「脚付マットレス」(2010年度受賞)があります。これもすごく人気で有名な商品になりましたね。
【結論】SOMRESTAマットレスはこんな人におすすめ
最初に結論から言うと、ソムレスタマットレスは以下のような人におすすめです。
こんな人におすすめ
- 寝返りを楽に打ちたい
- 硬めの寝心地が好き
- 使わないときに折りたたみたい(収納したい)
- 二段ベッド・ロフトベッドで使いたい
- 寝汗を多くかく
以上のいずれかに当てはまる人は、ぜひ以下をご参考いただければと思います。
SOMRESTAマットレスの特徴
高反発
ソムレスタマットレスはいわゆる「高反発マットレス」です。独自開発した高密度のウレタンフォームは高い弾力性があります。
高反発マットレスは、沈み込んだあとに元に戻る勢いが強いため、寝返りが楽にできることが最大の特徴です。
SOMRESTAマットレスの反発性(動画:音なし)
クッション材「SOMRESTAフォーム™」の反発弾性(跳ね返り率)は60%です。
ちなみに他のメーカーからもいろいろな高反発マットレスが販売されていますが、実は「高反発」という定義はありません。
低反発(=反発弾性15%)以上であれば、高反発とされていますが、JIS規格においては、50%以上の反発弾性で「高弾性フォーム」と呼ぶことができるのです。
つまり、反発弾性60%のSOMRESTAフォーム™は厳密な意味でも高い反発性があると言えます。

余談ですが、欧米では低反発や比較的やわらかいマットレスが好まれる傾向があります。一方、日本人は平坦な体つき&仰向きの寝姿勢が多いので、やわらかすぎるマットレスは合いにくいのです。
高耐久
ウレタンマットレスの場合、耐久性は密度でほとんど決まります。
ソムレスタは具体的な密度が非公開ですが、超高密度で作られているため、連続24万回圧縮で復元率99.6%という高い耐久性を誇ります。
一般的なウレタンマットレスではJISが定めた8万回の圧縮試験を行うことが多いですが、ソムレスタはJIS規格の3倍もの回数をクリアしているのです。
高衛生
ソムレスタマットレスはウレタンフォームを綿入りのカバーで覆う構造をしています。
一般的なウレタンマットレスのデメリットといえば、通気性の悪さと蒸れですが、「SOMRESTA中綿」は吸湿・放湿性が高く、睡眠時の寝汗などの湿気を吸収・放出してくれます。さらに、防ダニ・消臭効果付きです。
また、カバー表面には吸湿性が高いリヨセル入りの生地を使用し、さらに抗菌防臭加工を施しています。抗菌防臭レベルは抗菌活性値5.9なので「制菌」レベルの抗菌性があります。※抗菌活性値が2.0以上で「抗菌防臭」、2.2以上で「制菌」と認められます

ココがポイント
抗菌性が強いのは、
制菌 > 抗菌防臭 です。
これはフランスベッドが2019年に販売した話題の高衛生マットレス「キュリエス・エージー」と同等クラスの抗菌機能と言えます。
裏面はメッシュ構造なので通気性も良いです。

カバーは洗濯可能なので、定期的に洗うことで清潔に保つことができます。
SOMRESTAマットレスの価格・仕様
サイズ | 幅/重量 | 価格 |
---|---|---|
シングル | 97cm/9.6kg | 39,600円 |
セミダブル | 120cm/11.5kg | 49,500円 |
ダブル | 140cm/13.8kg | 59,400円 |
ワイドダブル | 152cm/14.9kg | 69,300円 |
硬さ | 復元率 | 反発弾性 |
---|---|---|
154ニュートン(硬め) | 99.6% | 60% (高弾性) |

ワイドダブルはベッドフレームの商品数が少ないことがデメリット。ワイドダブルの特徴やおすすめのフレームを知りたい方は下記をご参考ください。
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SOMRESTAの体験レビュー

ソムレスタマットレスを実際に使ってみました。開梱から使用感などをレビューします。
1. 開梱
レビュー用にご提供いただいたソムレスタマットレスのシングルサイズです。
底面と上面を開いて、持ち上げると簡単に取り出せます。
中にはさらに箱があります。丁寧な梱包が好印象です。
内箱を開くとこんな感じです。
マットレスはロール状に丸まっています。
マットレスと収納ケース、取扱説明書がありました。
2. 設置
外側のビニール袋をハサミで切ります。チョキチョキでなく、スーッという感じで切ります。
外側の袋を取ると、マットレスがほどけて、膨張します。
膨張しマットレスが広がったら、内側の袋を切ります。
数分~数日で完全なサイズに戻ります。
3. 寝心地
厚さ10cm(ウレタンフォームは6cm)のかなり薄型なマットレスなので「底付きを感じるだろう」と思っていましたが、意外と底付きを感じません。
かなり端に寝ても思ったよりも落ち込まなかったです。
高密度で硬めのウレタンフォームを使用しているため、しっかりした寝心地です。

ただし、深い沈み込みが必要な横向き寝の場合、肩あたりに圧迫感がやや感じます。これは薄さというよりも硬さのせいだと思います。
ソムレスタはかなり硬めの寝心地ですが、仰向き寝をベースとしている人なら問題ないでしょう。
最初は硬く感じるかも
今まで寝ていたマットレスの硬さが普通~柔らかめの人は、ソムレスタに寝ると「硬すぎる」と感じるかもしれません。
筆者も普段はソムレスタよりもやわらかいタイプのマットレスで寝ていたので、1日目はやや違和感がありました。しかし、2日目以降は体とマットレスが馴染んできて心地よく眠れることができました。
寝始めは「合わないかも」と思っても、1週間くらいは寝続けてみることをおすすめします。
実際に使ってみてよかったところ
寝返りしやすい
反発弾性60%を誇るソムレスタマットレスは、やはり期待通り寝返りが打ちやすかったです。
寝返りしやすいかどうかを確かめるには、寝返りする方と逆の脚を上げて、寝返り方向に倒してみるとわかりやすいです(ストレッチのような動作です)。寝返りしやすいマットレスはその動きだけで体全体が自然と寝返りできます。
ソムレスタマットレスは簡単にコロンと寝返りができました。
寝姿勢が崩れにくい
沈み込み過ぎず、反発しすぎずのちょうどよいバランスで寝姿勢が崩れにくく、起き上がりの体の痛みは感じませんでした。特に腰や背中が軽いような感覚を持ちました。
今まで高反発系のマットレスやトッパーをいくつかレビューさせていただいてますが、その中でソムレスタは特に体に馴染む寝心地だと感じます。
ポイントはカバーに詰め物(綿)がしっかりあるからでしょう。
クッション層(ウレタンフォーム)に薄いカバーを被せただけの高反発マットレスの商品はよく見かけますが、ソムレスタはカバーにしっかりと詰め物を施し、体圧分散性を高めることで「当たりは柔らかで沈み込んだらグッと押し返す」という理想的な寝心地を実現しています。
洗いやすい
カバーが上下に2分割する構造なので、楽に洗濯できます。
カバーは上下をファスナーでつなげる構造で、かなり楽に装着・脱着ができました。
洗濯は「綺麗に畳んで洗濯ネットに入れ、弱水流で2回に分けて洗ってください」とのことです。
折りたたみ可能
ソムレスタマットレスは分割された構造でないのに、折りたたむことができます。使わないときには三つ折りにして保管できるので、部屋が広く使えます。
重さはシングルサイズで約9.6kgです。薄型なので持ちやすく、重量のわりに軽く感じました。
定期的に折りたたんで移動することで、マットレスの底面が換気されるため、カビが発生する危険も少ないです。
専用の収納ケースがあるので、押し入れなどにも入れて置きやすく、少し高価な来客用寝具としても使えます。
捨てやすい
マットレスを買うときに、あまり考えないかもしれませんが、「楽に捨てられるか」ということも、利用シーンによっては大事なポイントです。
例えば、単身赴任やひとり暮らしなど、期間限定で寝具を揃える必要がある人は、捨てやすさを視野に入れて選ぶと良いでしょう。
基本的にマットレス(特にスプリングコイルマットレス)は、一般ごみでは捨てられないので、粗大ごみとして廃棄する必要があります。粗大ごみの場合、お金がかかり、捨てるタイミングも自由が利かないので、廃棄するのが大変です。
しかし、ソムレスタマットレスは薄型のウレタンマットレスなので、粗大ごみではなく、一般ごみで捨てることができます。※ごみの回収については各自治体のルールをお守りください
捨て方は簡単です。
まず、カバーとウレタンフォームを分けます。
そして、ウレタンフォームをひたすらちぎります。
シングルサイズで15分くらいあれば、細かくちぎることができます。
カバーと合わせて45Lのゴミ袋4つで収まりました。
当サイトでは様々なマットレスをレビューしているため、しばらく使って廃棄することが頻繁ですが、数あるマットレスの中でも特に捨てるのが簡単でした。

ソムレスタは寝心地が良かったので本当はずっと使い続けたかったのですが、提供いただいた商品が小さめのサイズだったため、泣く泣く捨てることにしました。
実際に使ってみて気になったところ
横向きで寝づらい
クッション層の厚さが10cm(ウレタンフォームは6cm)のため、一般的なマットレスに比べるとかなり薄いです。
筆者の体型(身長170cm・体重60kg)では、寝ているときに底付きは感じなかったですが、横たわった瞬間や起き上がるときなど、部分的な荷重がかかる際に圧力を感じました。
また、硬めの薄型マットレスの特徴(デメリット)のひとつですが、深い沈み込みが必要となる横向きの寝姿勢では、肩や臀部への圧迫をやや感じます。
体重が重い人はもう少し厚みとクッション性があるタイプのマットレスを選んだほうが失敗は少ないでしょう。おすすめはフランスベッドの「高密度連続スプリングマットレス」です。
カバーの肌触り
柔らかく肌触りが気持ちいい繊維「リヨセル」を使ったカバーですが、リヨセル独特の滑らかさがなく、一般的な生地とさほど変わりません。
リヨセル(=テンセル)入りのカバーを使った他のマットレスには、コアラマットレスや、フレアベルなどがありますが、それらの商品の方が生地の触り心地は良いです。
謎のポケットがある
片面の右上端に5cm角ほどの謎のポケットがあります。何を収納するためのものか不明です。使わないポケットはホコリがたまるだけなので、なくても良いと思います。※メーカーさんへこのポケットについて確認したところ「デザイン的な感覚で付けている」とご回答いただきました
トッパーとしての評価
トッパーとは敷き寝具(マットレスや布団)の上に、寝心地を調整する目的で敷くものです。ソムレスタはトッパーとしても使えます。
家にあったコアラマットレスの上に敷いてみました。コアラマットレスは高反発マットレスではなく、硬さや反発性はノーマルタイプです。
この上にソムレスタマットレスを置くとどのような寝心地になるかチェックします。
下のマットレスが厚いクッションの役割をすることで、底付きの心配はまったくなくなりました。沈み込んだときや部分的な荷重をかけたときの圧力も感じません。
さらに寝返りの打ちやすさはソムレスタマットレスそのままだったので、トッパーとしても優秀です。
「今寝ているマットレスが寝返りが打ちづらい」という人におすすめです。
ソムレスタで電気毛布は使える?
一般的なウレタンマットレスは熱に強くない商品も多いですが、ソムレスタは、電気毛布、湯たんぽ(電気)、布団乾燥機等も使用できます。
薄いからロフトベッド・二段ベッドにもおすすめ
ロフトベッドや二段ベッドは、構造上、厚めのマットレスが置けない商品が多く、中には厚さ10cm以下のマットレス(および敷布団)を推奨していることもあります。

正直、10cm以下で満足いく寝心地のマットレスはかなり数が絞られますが、ソムレスタマットレスは10cmの薄型タイプの中では、しっかりとした寝心地を得られます。
また、三つ折り可能なので、上段への上げ下げが楽にできる点もメリットです。
SOMRESTAはどこで買うのがお得?
ソムレスタマットレスは公式サイトとAmazon・楽天・ヤフーショッピングなどのモールで購入可能です。
おすすめは公式サイトです。
Amazon・楽天等のモール店舗は1年保証ですが、公式サイトのみ3年保証を受けられます。※無料会員登録が必要
マットレスは長く使っていくうちにヘタリや凹みが出やすいので、1年を超える保証がある方が安心して使えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「SOMRESTA(ソムレスタ)マットレス」の特徴・体験レビューをご紹介させていただきました。
ソムレスタマットレスの良いところ・気になるところをまとめると以下の通りです。
- 体をしっかり支える高密度タイプ
- 反発弾性が高いので寝返りがしやすい
- 三つ折りにできる
- カバーが洗いやすい
- 制菌レベルの抗菌性能(カバー)
- 捨てやすい
- 横向き寝に適さない
- 人によっては硬すぎる
- カバーの肌触りは普通レベル
結論、ソムレスタは仕様・寝心地・使い勝手とも優れていて、薄型タイプのマットレスの中では最もコストパフォーマンスの良さを感じた商品でした。自信をもっておすすめできます。
口コミを見る限りでは、「硬い」という評判をよく目にしますが、もし自分にとって硬すぎる場合は、上にベッドパッドや厚めのシーツなどを敷けば寝心地は柔らかく調節できます。
逆に柔らかすぎるマットレスは寝心地を調節できません。

失敗しないマットレス選びのコツのひとつは「自分が考えているよりも少し硬めを選ぶ」ことです。
あくまで筆者の評価ですが、ソムレスタはマットレスの中でやや硬めの寝心地だと思います。
薄型タイプなので、「和布団からマットレスに変えたい」という人にとっても、気軽に取り入れやすいでしょう。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。