快眠タイムズ「エコラテエリート三つ折りマットレス」の徹底解説(体験レビュー付き)

「格安×三つ折りマットレス」で選ぶならコレ

この記事では快眠タイムズ(株式会社篠原化学)の「エコラテエリート10cm三つ折りマットレス」についてご紹介します。

実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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エコラテエリートとは?

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

エコラテエリートは「快眠タイムズ」のオリジナルのマットレスブランドです。

快眠タイムズ

快眠タイムズを運営しているのは株式会社篠原化学という愛知県にある寝具メーカーです。

篠原化学は「品質の高い寝具を購入しやすい価格で提供する」という理念を掲げ、輸入寝具を中心に展開。そして、単純に海外から商品を輸入するだけでなく日本人にあった機能を施したオーダーをして輸入している点が特徴です。つまり特注品のため、基本的に篠原化学のみのオリジナル商品です。

篠原化学ではこうした海外ブランドの特注寝具を複数取り扱っていますが、今回ご紹介する「エコラテ エリート」は、完全に自社オリジナルブランドという位置づけです。

海外ブランド(一部) 自社ブランド
  • セルプール
  • フォスフレイク
  • 快眠タイムズ
  • エコラテ(今回の商品)
  • PILOX’ S

この記事では自社オリジナルブランドのエコラテエリート「10cm三つ折りマットレス」をご紹介します。

エコラテエリート10cm三つ折りマットレスの基本情報

エコラテエリート10cm三つ折りマットレスのサイズや価格等の情報は以下の通りです。

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

サイズ シングル~クイーン
クッション材 ウレタンフォーム
(プロファイル加工)
価格(Sサイズ) 19,990円

快眠タイムズ公式で見る

【まず結論】エコラテエリート10cm三つ折りマットレスの評価は?

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • 底付きや圧迫感がないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。

▼ エコラテエリート10cm三つ折りマットレスの評価
総合評価 3.40
仰向き寝 3.5
横向き寝 2.5
端の沈み込み 2.5
通気性 3.0
寝返り 3.0
底付のなさ 3.0
素材の品質 2.5
耐久性 3.0
衛生面 3.0
取り扱い安さ 4.0
価格 4.3

※目安は「3.50」以上が高評価です。

>>>点数の付け方について

以下より、本商品の特徴をご紹介します。

エコラテエリート10cm三つ折りマットレスの特徴

「高反発」のウレタンフォーム

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

本商品のクッション材はウレタンフォームを使っている「ウレタンマットレス」です。

ウレタンフォームは石油を発泡させて作った素材で、マットレスの芯材としてはスタンダードな素材です。

ウレタンフォームのアップ

比較的軽量に作ることができるので、移動しやすい点がメリット。本商品のような三つ折りタイプのマットレスにも適した素材と言えます。

ウレタンフォームは「低反発」や「高反発」など、反発性(跳ね返る力)の違いによって寝心地が変わります。

本商品は「高反発」タイプのウレタンフォームを使用。高い反発性によって寝返りが打ちやすいという点がメリットです。

「凹凸加工」でやさしい体当たり

ウレタンフォーム

本商品のウレタンフォームは凹凸がある「プロファイルカット」という加工方法で出来ています。

プロファイル(本商品) 平面(一般的な商品)
プロファイルウレタン 平面ウレタン

この凹凸構造により「点で体を支える」仕組みとなることで、きめ細やかサポート性と、適度な体圧分散性が得られます。

さらに、凹凸の隙間によって通気性が良いため、ウレタンマットレスでありがちな蒸れやすさが感じにくいというメリットも。

体のラインにフィットし、通気性も良好
体のラインにフィットし、通気性も良好

また、点構造は横に振動が伝わりづらいので、静かな寝心地で二人で寝るのにも適しています。

なめらかな「テンセル生地」

テンセル生地

本商品のカバー表面はテンセル™ファイバーを100%使用。

テンセルは植物(ユーカリ)から作られる天然素材由来の再生繊維のことで、吸湿・速乾性に優れていてムレにくくなめらかな質感が特長です。

テンセルカバーと言えば、SNSで人気なコアラマットレスも使っていることで有名です。

なお、コアラマットレスの生地はテンセル35%・ポリエステル65%という比率なので、よりテンセルの質感を感じられるのは本商品と言えるでしょう。

安いのに「耐久性」も良好

マットレス設置イメージ

ウレタンマットレスの耐久性を知るには「密度」と「復元率」という情報を見ればわかります。

本商品の仕様は以下の通りです。

  • 密度:32D
  • 復元率:98%

マットレスに詳しくない人はなんのこっちゃと思うかもしれませんが、この数値は「まぁまぁ良い」といったレベルです。

ですが、1万円で買えるマットレスとしては「かなり良い」とも言え、特に復元率98%は1万円台で買えるマットレスとしてはかなり良好な数字だと思います。(例えば約4万円のモットンは96%、約7万円のLIMNE(リムネ)は94%)

密度・復元率については、本記事後半の「エコラテエリートの耐久性は?」で詳しくご紹介しています。

3週間のお試し期間付き

マットレスの試し寝

篠原化学公式ストアでの購入において、3週間のトライアルプログラムが利用可能です。

マットレスは体に合う合わないが出やすいため、お試しできるのはかなりうれしい特典です。

実は、ショールームなどで試し寝をしても「実際の睡眠環境では合わなかった」ということは結構あります。

篠原化学のトライアル期間は3週間。これくらいの期間じっくり試すことができれば自分に合う・合わないが判断できるでしょう。

なお、マットレスは今まで使ってきた寝具の慣れの問題もあり、使い始めは違和感を感じるものです。寝心地が悪く感じても最低1週間ほどは使い続けることをおすすめします。

【体験レビュー】エコラテエリート10cm三つ折りマットレスを実際に試してみた

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

椚大輔椚大輔

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルです。

梱包状態(サイズ)

段ボールの中にさらに箱がある「マトリョーシカ」的な丁寧な梱包です。

段ボールの開封

段ボールを開けたらすぐにマットレスという商品も多い中、こうして2重の梱包されていることによって、配送時の衝撃や傷から保護されるので、安心感があります。

内箱

中にはロール状に圧縮されたマットレスと取扱説明書が入っています。

パッケージの開封

マットレスを開封していきます。

まず、段ボールからマットレス本体を取り出します。

パッケージからマットレスを出す

段ボールを逆さにして持ち上げると簡単に取り出せます。

続いて、マットレスの外側のビニール袋をハサミで切ります。このとき、マットレス本体をハサミで傷つけないようにご注意ください。

ビニールを切る

ハサミでビニール袋に切り目を入れて、手で割いていくと安心して進められます。

ビニールを手で割いていく

外側のビニールを取るとロール状に包まれていたマットレスがクルクルと解かれていきます。

ロール状に圧縮されたマットレスが膨らんでいく

内側のビニール袋を切ります。

内側のビニールを切る

内側のビニールに切り込みを入れるとマットレスが膨張します。

マットレスが膨張する

マットレスを取り出します。

マットレスを広げる

シングルサイズで約7kgという軽量タイプなので、ストレスなく持ち上げられます。

マットレスを表面にする

表面を上にして、下のビニールを取ります。

ビニールを取る

あっという間に開封完了。

開封完了

ハサミを入れてから2分程度で完了。簡単です。

開封の様子を詳しく知りたい方は以下の動画(4倍速)をご参考ください。

外観

マットレス外観

開封直後からほぼ完全な形に復元されているので、すぐにでも使い始めることができます。

開封直後と1日経過
開封直後と1日経過

続いてマットレスの厚さをチェックします。

厚さ

公表値は10cmでしたが、実測は約11cmの厚みが確認できました。(個体差があるかもしれません)

厚さの計測

カバー表面はテンセル100%の「しっとり・モッチリ」とした触り心地で、気持ち良いです。

カバーの触り心地

やわらかく伸縮性がある生地のため、体へのフィット感が優れます。

カバーの伸縮性

マチ部分はポリエステル100%で、混色グレーのさりげないワンポイントデザインがおしゃれです。

マチ部分

裏側もポリエステル100%です。

マットレスの裏面

薄手のさらっとしたさわり心地です。

裏面(ポリエステル)の触り心地

三つ折りの仕方は、まずフット面を持ち上げます。

フット面を持ち上げる

ヘッド面が下になるようにたたみます。

折りたたみ後のマットレス

なお、基本的に三つ折りマットレスは折りたたむ場所のカバーの縫製が非対称です(上面がつながっている場所と、下面がつながっている場所があります)。

カバーの縫製位置

上の画像のとおり、上面がつながっている位置をヘッド(頭)面にした方が、荷重が重くかかる肩・背中部分の寝心地が損なわれず、良い寝心地が得られます。

なお、本商品のカバーはファスナーで取り外し可能です。

ファスナー

続いて、内部構造をチェックするために、カバーを外していきます。

カバーの着脱

カバーは表地・裏地で分かれるので、汚れが気になる表地だけ洗濯するということもできます。

カバーとウレタンフォーム

こちらが芯材のウレタンフォーム。

ウレタンフォーム

メッシュ生地で覆われています。

メッシュ生地

このメッシュ生地はウレタンフォームの保護と、カバーの着脱をなめらかにしてくれる役割があります。

ウレタンフォームの様子を詳しく見るために、メッシュ生地をハサミで切ります。

メッシュ生地の裁断

プロファイル(凹凸)加工されたウレタンフォームです。

中身のウレタンフォーム(アップ)

全体に歪みがないかチェックします。

歪みやすい4隅(角)は、歪みが少なくきれいな状態です。

ウレタンフォームの端(角)

凹凸ひとつひとつもきれいにカッティングされていて、欠けなどの破損は見られませんでした。

凹凸ウレタンフォーム(アップ)

しっかりと復元されていて、大きな歪みはありません。

ウレタンフォームの歪み

反発性のチェック

寝返り

ウレタンマットレスでは、反発性の違いによって「低反発マットレス」「高反発マットレス」などと呼んだりします。

本商品は、世間一般では高反発マットレスとして位置づけられる商品です。

それぞれの特徴は以下の通りです。

低反発 高反発
画像 低反発フォーム 高反発フォーム
特徴 衝撃吸収性が優れ、静かな寝心地が実現できる 体の動きに対する反発力があり、寝返りをサポートする

なお、反発性とは「押し返す力」のことで、反発弾性率によって以下の通りに分類されます。

反発弾性率 ウレタン分類
15%未満 低反発ウレタン
15~49% 一般ウレタン
50%以上 高弾性(高反発)ウレタン
反発弾性率とは?

素材が持つ反発性を測る数値。反発弾性率を調べる方法として、JISが定めるテスト方法(JIS K 6400-3)があり、簡単に言うと「高さ50cmから鉄球を落として、反発した高さと割ったのが反発弾性率」ということです。

エコラテエリート10cm三つ折りマットレスの反発弾性率は?

本商品の反発弾性率は快眠タイムズ公式では「45%(高反発)」と公表されています。

商品スペック
商品スペック(公式サイトより)※赤ラインは当サイト

しかし、上でご紹介した分類の通り、反発弾性率45%という数値は厳密には高反発(高弾性)ウレタンではなく、あくまで一般ウレタンの部類です。

椚大輔椚大輔

日本では「低反発(15%未満)でなければ高反発と呼んでいい」という誤った認識が既成事実になってしまっています。しかし、本来的な高反発ウレタンフォームは一般ウレタンとは作り方も異なり、品質面も優れている傾向があります。

ウレタンフォーム種類の分け方(反発性と密度の関係)
ウレタンフォーム種類の分け方(反発性と密度の関係)

とはいえ、1万円台から買えるウレタンマットレスに純粋な高反発マットレスはほぼありませんので、この数値(反発弾性率)は特に問題があるわけではありませんし、実際の寝心地としても体の動きに対するサポート性は適度にあり、ストレスない寝返りは打てました。

なお、当サイトで計測したところ、反発弾性率は約46%でした(ほぼほぼ公表値と同じです)。

【詳細解説】エコラテエリート10cm三つ折りマットレスの評価について

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。

▼ エコラテエリート10cm三つ折りマットレスの評価
総合評価 3.40
仰向き寝 3.5
横向き寝 2.5
端の沈み込み 2.5
通気性 3.0
寝返り 3.0
底付のなさ 3.0
素材の品質 2.5
耐久性 3.0
衛生面 3.0
取り扱い安さ 4.0
価格 4.3

※目安は「3.50」以上が高評価です。

使用感のイメージは以下の動画をご参考ください。(音は出ません)

それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。

1. 仰向き寝は?

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。

なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「星3.5」。

点構造のプロファイルウレタンフォームは、荷重のバランスに応じて体を支えるため、快適な体圧分散性を感じました。

そこそこ高めの反発性もあることで、寝返りもスムーズ。ストレスない寝心地が実現されていると思います。

ただし、多層構造タイプのウレタンマットレスやスプリングコイルマットレスに比べると、寝心地のリッチさという点では少し物足りないと感じます。

多層構造のウレタンマットレス
多層構造のウレタンマットレス※こちらは同じく篠原化学の「快眠タイムズ マットレス(約5万円~)」。低反発+高反発のリッチな寝心地が得られます。

しかしながら、1万円台で買える格安モデルとしては満足いく寝心地と言えるでしょう。

2. 横向き寝は?

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。

評価は「星2.5」。

プロファイルウレタンフォームは平面タイプよりも、荷重に応じて適度に沈み込み、体当たりがやさしく、横向きでも大きなストレスは感じにくいです。

ただし、基本的に横向き寝は本商品のような薄型マットレス(厚さ10cm前後以下)の苦手分野でもあるため、多少の圧迫は感じました。

特に肩や臀部はプロファイル(凹凸)部分よりも深く沈み込むため、下層の硬いウレタンフォームに当たることになります。

横向き寝とウレタンフォーム
横向き寝におけるプロファイルウレタンフォームの沈み込み(肩・臀部は硬めの下層フォームに到達することで少し圧迫感を感じる)

基本の寝姿勢が横向きの人や、体のラインがハッキリとした人にはおすすめしづらいですが、仰向き-横向きを繰り返す実際の睡眠中においては大きなストレスは感じませんでした。

また、三つ折りマットレス全般のデメリットですが、肩部分が少しでも下位置(脚の方向)にズレた場所で寝るとブロックの隙間に落ち込むため、十分な荷重分散・体圧分散性が得られず、底付きを感じたり寝姿勢が崩れたりすることもあるので、注意が必要です。

3. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「星3.0」。

当サイトによる計測では反発弾性率は46%で、一般ウレタンの中では比較的高い反発性を持っているため、寝返りサポート性も適度に発揮されます。

また、プロファイルウレタンフォームの点構造は、荷重がかかる部分ごとに支持する力が変わるため、寝姿勢が整うというメリットあり、体の中心線がまっすぐになることで寝返りのしやすさにつながります。

4. 端の沈み込みは?

端の沈み込み

ココをチェック

一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

評価は「星2.5」。

マットレス外周を特に強化したような仕様ではないので、座るなどの荷重が集中する姿勢では、深く沈み込みます。

さらに三つ折りマットレスのため、ウレタンフォームが3つのブロックに分かれていることで、分割部分が沈み込みやすいです。

端部分の沈み込み
特に横向き寝においては肩位置がズレると沈み込みの原因にもなる

特に肩・背中あたりの分割部分は寝る位置によって沈み込みやすく、そうした場合、寝姿勢保持性・耐久性という面にマイナス点が生まれます。(基本的に端部分はそれ以上荷重が分散できないという点でヘタリやすい場所です)

とはいえ、しっかりと寝る位置を整え、端ギリギリで寝なければ安定した寝心地は得られます。

5. 通気性は?

通気構造

ココをチェック

睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.0」。

芯材のウレタンフォームはもともと通気性があまり良くないため、蒸れやすい素材と言えます。

しかし、本商品はメッシュカバー&プロファイル(凹凸加工)ウレタンフォームという睡眠中の湿気を外に逃がしやすい工夫された仕様となっています。

実際に寝てみた感想としても、蒸れや暑さに大きなストレスはありませんでした。

6. 耐久性は?

耐久性

ココをチェック

密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。

評価は「星3.0」。

ウレタンマットレスの耐久性を知るには「密度」と「復元率」という情報が必要です。

本商品の密度と復元率は以下の通りです。

密度 復元率
32D 98%

芯材のウレタンフォームの密度・復元率が高くなればなるほど耐久性は高くなります。(密度・復元率についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています)

本商品の密度は32Dです。これは約7年間ほどの使用に耐えられるスペックです。

復元率は98%。これは高めの数値です。しかも「JISによってきちんと測定している」とのことなので安心感をもって使い続けられます。(本来JISで計測しなければいけないところ、自社テストのみで復元率を出しているメーカーもあります)

7. 素材の品質は?

ココをチェック

ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。

ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。

評価は「星2.5」。

四隅の歪みは少なく良好な状態です。

また、特に低価格帯のウレタンマットレスは裁断が雑なことも多いのですが、本商品は端の断面もきれいな状態でした。

しかし、若干ながら、中央部分に若干の歪みが確認できました。

これは、圧縮梱包時に中央部分が山形に折りたたまていたことによる歪みです(つまり、完全には復元されません)。

また、3つのブロックが僅かに高さの差が確認できました。

これは生産工程で生じるもので、致し方ないポイントでもあります。(もっとも1万円台で買える格安マットレスにこれ以上の形状のきれいさを求めるのは過度な要求とも言えます)

なお、この「高さの差」について快眠タイムズ様に報告したところ、さっそく生産工程を見直し、より少ない差になるように改善したと報告をいただきましたので、これからご購入を検討される方はご安心ください。

8. 衛生面は?

カバーとウレタンフォーム

ココをチェック

抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.0」。

マットレスに施されることが多い抗菌・防カビ・防ダニ等の衛生加工は本商品には施されていません。

しかし、カバーが洗えるのはメリットと言えます。

しかも、カバーは上下で分離する構造なので「体の近くに来る上面のみ洗濯する」ということも可能です。

参考までに本商品の取扱い表示は以下の通りです。

取り扱い表示
取り扱い表示

9. 価格は?

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

ココをチェック

絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。

評価は「星4.30」。

シングルサイズで19,990円という価格は、マットレス市場全体から考えると「なかなか安いレベル」の価格帯です。

仕様面(特に密度・復元率)で比較すると、かなり安めの価格設定と言え、総合的なコストパフォーマンスはかなり良いと思います。

口コミ・評判のまとめ

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

本商品の口コミをまとめると以下のような意見が多かったです。

良い口コミ 悪い口コミ
  • コスパが良い
  • 体の痛みがなくなった
  • 薄いのに底付きがない
  • 硬すぎる
  • ウレタン臭がきつい
  • 少し重い

口コミに関する解説

公式サイトにおける口コミ全体は5点満点で4.49の高評価です。(記事公開時点)

やはり「1万円台から買えるのに、この寝心地の良さ」という点でコストパフォーマンスの優秀さを評価されている人が特に多い印象です。これは当サイトとしても同じ意見です。

密度32D・復元率98%という仕様からしても、同等の価格帯の三つ折りマットレスよりも優れていて、安心感をもって選びやすい商品と言えます。

腰痛・肩こり等については、良くなったという意見が多かったですが、マットレスが体に合わず、逆に痛くなったという意見も少なからずあります。

こうした体の痛みに対しての効果や、硬さ(やわらかさ)ついては、人それぞれに感じ方が異なるため、あくまで参考程度にお考え下さい。

なお、快眠タイムズでは3週間のお試し期間があるので、購入したマットレスが自分の体に合うかじっくり確かめられる点も大きなメリットです。

なお、少数ですが「重い」という意見も見られました。

たしかに移動のしやすさを考えて三つ折りマットレスを探している人にとって、軽量であることは大切かもしれません。しかし、実はウレタンマットレスにおいては軽量であればあるほどヘタリやすいという側面があります。

これは密度が原因です。基本的に高密度であればあるほど耐久性が高くなる分、重量は重くなります。言い換えれば軽量なウレタンマットレスほど低密度で耐久性が貧弱なことがほとんどです。

つまりウレタンフォームにとって、軽量さと耐久性は基本的にトレードオフの関係です。あなたにとってどちらを優先すべき点かお考えください。

とはいえ、マットレスは体を預けるもので、多くの場合毎日使うものですから、どちらかと言えば耐久性(密度)が高いマットレスを選んだ方が良いと思います。

以上のことを考えた場合、本商品の「密度32D」とは、重たすぎず、且つ、7年程度は使える耐久性が得られるという絶妙な仕様で作られていると言えるでしょう。

>>>公式サイトで口コミを見る

似ている商品との比較

本商品(エコラテエリート10cm三つ折りマットレス)と同様の「高反発の三つ折りウレタンマットレス」でなるべく近い仕様の商品と比較します。

商品(メーカー) ①エコラテエリート ②エイプマンパッド310 ③タンスのゲン
画像 310 タンスのゲン「3つ折り高反発マットレス」
厚さ 10cm
表面 凹凸加工 平面
硬さ やや硬め
(150N)
やや硬め
(170N)
硬め
(190N)
反発弾性率 45% 約40%
(当サイト調べ)
約40%
重量 約7kg 約7kg 約6kg
密度 32D 30D 25D
復元率 98% 98% 98.7%
サイズ S~Q S~D S~K
返品保証 3週間 保証ありモデルは90日間 なし
価格
(Sサイズ)
19,990円 保証なし:15,950円
保証あり:20,130円
4,999円
リンク 商品リンク 商品リンク 商品リンク

②はふとんキング(ティレックス株式会社)のオリジナルマットレス「エイプマンパッド310」。密度・復元率・反発弾性率とも本商品と近い仕様のマットレスです。ただし、形状の復元性が悪く、素材の品質面では、本商品(エコラテエリート)の方が優れていると思います。

開封4日後のエイプマンパッド310
開封4日後のエイプマンパッド310

また、返金保証あり・なしのモデルが分かれていて、保証ありの場合価格が2万円以上になります。エコラテエリートと違うのはウレタン表面が凹凸加工ではなく平面で、硬さが170N(エコラテは150N)のため、より硬めの寝心地が好きな人には合いやすいと思います。

③はネット限定の格安インテリアショップ「タンスのゲン」の売れ筋商品。密度が低めなので長期間の使用は期待できませんが、約5,000円からという低価格で買える点が魅力です。

椚大輔椚大輔

以上のとおり、仕様・品質・価格というコストパフォーマンスの良さで比較した場合、本商品(エコラテエリート)の魅力がお分かりになるかと思います。

エコラテエリートはどこで買うのがお得?

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

エコラテエリート10cm三つ折りマットレスは快眠タイムズの公式サイトのみ購入が可能です。

Amazonや楽天などの大型モールに出店しないことで、なるべく低価格に抑えようという意図があるのだと思います(モールへ出店すると利用料などが発生するため)。

よく知らないサイトでお買い物するのは少し抵抗がある人もいるかもしれませんが、快眠タイムズはサービスに関しても高評価のコメントが寄せられていて、さらに運営しているのが日本企業(株式会社篠原化学)のため、安心感があります。

快眠タイムズ(公式)

まとめ

エコラテエリート10cm三つ折りマットレス

いかがでしたか。

快眠タイムズの「エコラテエリート10cm三つ折りマットレス」をご紹介させていただきました。

凹凸構造のプロファイルウレタンフォームを使用し、体当たりがやわらかく沈み込んだらグッと支えるという理想的な寝心地が得られ、高めの反発性により寝返りもスムーズ

さらに、三つ折りタイプなので移動や収納にも便利、カバーも洗濯可能なので使い勝手も良好です。

決してハイグレードなタイプの商品ではないので、感動するようなリッチな寝心地は期待できませんが、当サイトにおける検証項目で大きなマイナスはなく、さらにシングルサイズで19,990円という価格設定は、まさに「コスパ抜群」という言葉がぴったりなマットレスと言えるでしょう。

また、ウレタンマットレスの耐久性を測る「密度」「復元率」は良好な数値が確認でき、安心感をもって購入できます。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

3か月のお試し期間付き
公式サイトで見る