あの大ヒット商品のリニューアルモデル
この記事ではショップジャパンの「トゥルースリーパープレミアリッチ(pr2)」についてご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
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目次
トゥルースリーパープレミアリッチpr2の基本情報
トゥルースリーパーはNTTドコモグループの株式会社オークローンマーケティングが運営する「Shop Japan(ショップジャパン)」が販売するオリジナル寝具ブランドです。
オーバーレイ(敷き寝具の上で使う)タイプのマットレスを中心に、枕やカバーなどの寝装品も展開しています。
今回ご紹介する「トゥルースリーパープレミアリッチ」は、同社の大ヒット商品「トゥルースリーパープレミアケア」のリニューアルモデルです。
サイズや価格等の情報は以下の通りです。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
クッション材 | 低反発+高反発ウレタンフォーム(2層) |
カラー | ホワイト |
価格(Sサイズ) | 29,800円 |
保証期間 | 1年 |
プレミアリッチとプレミアリッチpr2の違い
この記事でレビューしているプレミアリッチが2023年11月3日に「プレミアリッチpr2」へリニューアルしました。
リニューアルによる変更点は以下のとおりです。
- 頭・肩部分の下層フォームに波上加工を施し、圧迫感を軽減
- カバーの抗菌性がアップ(抗菌→制菌へ)
肩部分が沈み込みやすいようにウレタンフォームに波上加工が施されました。よって、特に横向きの寝心地が向上しています。
また、カバーの抗菌性が高まったので、より衛生面が強化されています。
この記事では旧モデルの「プレミアリッチ」を中心に撮影・体験をしていますが、基本的な寝心地や特徴は変わらないため、引き続きご参考いただける内容となっています。
プレミアリッチpr2とプレミアケア(従来品)の違いは?
冒頭でご紹介したとおり、プレミアリッチpr2は、ショップジャパンの大ヒット商品「トゥルースリーパープレミアケア」のリニューアルモデルです。
プレミアケア (従来モデル) | プレミアリッチpr2 (リニューアルモデル) |
---|---|
まずは、プレミアケア(従来品)のどのような点をリニューアルしたのか、そして寝心地はどのように変わったのかをご紹介します。
プレミアリッチは「2層構造」
従来モデルのプレミアケアと新モデルのプレミアリッチの最大の違いは「層構造」です。
プレミアケアは1層でしたが、プレミアリッチは2層構造にリニューアルされています。
プレミアリッチでは、従来からある低反発フォーム(ウルトラ ヴィスコエラスティック:上層)の下に、高反発フォームを加えました。
これにより、プレミアケア(従来品)のデメリットであった「沈み込み過ぎることによる寝苦しさ」「寝返りのしづらさ」という点が改善された寝心地となっています。
デメリットは「片面仕様」
一方、デメリットもあります。
それは硬さが違う2層構造になることによって、表面(低反発フォーム層)しか使えない「片面仕様」になったことです。
片面仕様のマットレスは表裏のローテーションができないので、両面仕様に比べてヘタリやすいというデメリットがあります。
一応、裏面(高反発フォーム層)を表にしても眠れなくはないのですが、トゥルースリーパーの特長である「包み込まれるような寝心地」は感じにくいです。
しかし、片面仕様になったことによるデメリットがあるにせよ、2層構造によって大きく寝心地が向上した印象を受けました。
当サイトでは以前、プレミアケア(従来品)も体験レビューさせていただきましたが、寝苦しさをかなり感じて、正直、積極的にはおすすめしにくいマットレスのひとつだと感じました。
リニューアルモデルの本商品「プレミアリッチ」は、従来モデルよりもストレスが軽減され、特にふんわりと優しい寝心地が好きな人にはおすすめできる商品だと思います。
【比較表】プレミアケアとプレミアリッチ
プレミアケアとプレミアリッチの違いをまとめると以下の通りです。
商品 | プレミアケア (従来モデル) | プレミアリッチpr2 (リニューアルモデル) |
---|---|---|
画像 | ||
層構造 | 1層 | 2層 |
フォームの特徴 | 低反発 | 低反発+高反発 |
仕様 | 両面 | 片面 |
カバー | 表面:スムース 裏面:メッシュ | 両面:スムース |
衛生加工 | 抗菌・防カビ・防ダニ | 抗菌・防カビ・防ダニ(シーツが制菌) |
サイズ | シングル~クイーン | |
重量 (Sサイズ) | 約4.6kg | 約4.1kg |
価格 | 27,280円 | 29,800円 |
【まず結論】トゥルースリーパープレミアリッチの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
始めに結論からお伝えすると、体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ トゥルースリーパープレミアリッチpr2の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.25 |
仰向き寝 | 3.0 |
横向き寝 | 4.0 |
通気性 | 2.0 |
寝返り | 2.0 |
手軽さ | 4.0 |
衛生面 | 5.0 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 3.0 |
価格 | 3.15 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
以下より、その理由を詳しくご紹介します。
トゥルースリーパープレミアリッチpr2の特徴・メリット
このマットレスの最大の特徴は「寝心地をやわらかく調整できる」ことです。
以下より、本商品(トゥルースリーパープレミアリッチ)の特徴を詳しくご紹介します。
柔らかいけど沈み込み過ぎない
【肩・腰の負担をラクにする、ふわりと上質な寝心地】というのが、本商品のキャッチコピーですが、独自の低反発フォーム(ウルトラ ヴィスコエラスティック)のフィット感と、下層の高反発フォームのもっちり感によって「体当たりはふんわりと、沈み込んだらグッと押し返す」という理想的なコンセプトが実現されています。
なお、「低反発」とは、反発弾性率が15%未満の素材のことを言います(逆に反発弾性率が15%以上だと「高反発」と呼べます)。
素材が持つ反発性を測る数値。反発弾性率を調べる方法として、JISが定めるテスト方法(JIS K 6400-3)があり、簡単に言うと「高さ50cmから鉄球を落として、反発した高さと割ったのが反発弾性率」ということです。
当サイトで簡易的な反発弾性率を調べるテスト(50cmの高さから鉄球を落として跳ね返りの硬さを計測)してみたところ、下層の高反発フォームの影響もあり、反発弾性率は約20%ほどでした。
ちなみに、高反発フォームを表にして同様のテストをしたところ、反発弾性率は約40%ほどありました。
つまり、この高反発フォーム(青いところ)は、上層の低反発フォームよりも倍程度高い反発性があると言えます。
なお、高反発とは、簡単に言うと押して跳ね返る力が強いことで、寝返りなど体の動きをサポートしてくれるという特徴があります。
2層構造にすることで、素材単体の特徴が素直に現れにくいのですが、逆に言うと、それぞれの素材の良いところをうまく融合させることで、優れた寝心地が実現できます。
ちなみにマットレスは「体当たりはやさしく、でも寝姿勢はしっかりと整える」という柔・硬の相反する要求にこたえてこそ、良い寝心地が得られます。
このような多層構造のコンセプトには、人間工学の巨匠である小原二郎氏が唱える「弾性の三層構造」や、国内老舗マットレスメーカーのフランスベッドが採用する「独自の三層構造」などもあります。
実際に、有名メーカー製のマットレスにおいては、こうした層構造を意識して作られることが多く、ウレタン系のマットレスでも満足いく寝心地が実現できているモデルは、特徴が異なる複数(2~3つほど)の素材を層構造にしていることも多いのです。
手軽に寝心地を改善できる
マットレスは大きく重たいため、捨てるのにも苦労しますよね。
トゥルースリーパープレミアリッチは、オーバレイタイプのマットレス(つまり「トッパー」)のため、寝具の上に敷いて使います。
つまり、手持ちの寝具を活かしながら寝心地を改善できるので、捨てる手間や新たにマットレスを買う手間などがなく、手軽に取り入れられる点が魅力です。
衛生面が優れている
プレミアリッチのマットレス本体(ウレタンフォーム)は、抗菌・防カビ・防ダニ仕様となっていて、さらにカバーにも抗菌防臭加工が施されています。
なお、カバーは洗えるのでメンテナンス性も優れています。
安心の日本製
低価格で買えるマットレスは、中国などの海外工場で作られていることが多いですが、トゥルースリーパープレミアリッチの本体(ウレタンフォーム)は日本製です。
日本製=良い物とは一概には言えませんが、海外工場はマネジメントが難しく、品質が安定しないことも。その点、日本の工場で作られた商品は安心感を持って選ぶことができるでしょう。
60日の返品保証付き
寝具、特にマットレスなどの敷き寝具は実際に長期間使ってみないと自分の体に合うかわかりづらいものです。
よって、返品保証がある商品を選ぶことは、マットレス選びで失敗しないコツのひとつと言えます。
トゥルースリーパープレミアリッチは60日間の返品・返金保証付き。まるまる2か月程度お試しができるので、自分に合うかどうかじっくり確かめられる点がメリットです。
なお、返送時の送料は購入者負担となります。トゥルースリーパーの返品保証の詳細は公式サイトでご確認ください。
トゥルースリーパープレミアリッチのデメリット(こんな人に合わない)
寝返りを楽に打ちたい人
プレミアリッチはフィット感が強い寝心地のため、寝返りがしやすいタイプではありません。
寝返りは睡眠時に滞った血流を流したり、姿勢を整えたりするために必要な動作なので、適度にストレスなく寝返りできることが理想です。
ただし、寝返りが多すぎることによって、睡眠を妨げることもありますし、そもそも「寝返りが多すぎる=その人に合った寝心地ではない」という可能性もあります。
プレミアリッチは体を包み込むようなフィット感があるため、衝撃吸収性と体圧分散性が高いという点がメリットです。
「今使っている寝具が硬く落ち着かない」という人にはぴったりだと思いますが、逆に寝返りを楽に打ちたい人は、高い反発性(高反発)のマットレスを選ぶのもおすすめです。
できるだけ安く済ませたい人
マットレストッパーにおける「シングルサイズ27,800円」というのは正直やや高めです。
とはいえセット価格で買うと実質半額程度にもなる場合があるので、基本的にはセット購入を前提とした価格設定なのかなと思います。
ただ、単品価格が「シングルサイズ27,800円」という点だけを考えると、ある程度満足がいく寝心地の(トッパーではなく)マットレスも買える価格帯です。マットレス自体を買い替えることも検討している方は、以下の記事でおすすめ商品をご紹介しているのでご参考いただけますと幸いです。
ヘタっている・柔らかい寝具を使っている人
マットレストッパーはマットレスや敷き布団の上に置いて使うものですが、ベースとなる寝具(マットレスや布団)のヘタリが大きいと、トッパー本来の寝心地が得にくいです。
今使っている寝具がヘタっている人は、マットレス自体の買い替えをおすすめします。
また、マットレストッパーは下の寝具(マットレスや敷き布団)の寝心地の影響を大きく受けます。
下の寝具の寝心地が柔らかすぎた場合、荷重がかかる背中や臀部が大きく落ち込み寝姿勢がくずれやすくなります。
トッパー本来の性能を活かすには、柔らかすぎない寝具の上で使うのがおすすめです。
【体験レビュー】トゥルースリーパープレミアリッチを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。(撮影・体験は旧モデルのプレミアリッチです ※pr2ではありません)
開梱・設置
こちらはシングルです。
片手で持てるほど軽量です。
箱を開けると、丁寧に緩衝材が入っていました。
中身は、マットレス本体・専用カバー・取扱説明書(保証書付)の3点です。
ロール状に圧縮されています。
マットレス本体の重量はシングルサイズで約4.4kg。力が弱い人でも軽々持ち運びできます。
それでは開封していきます。まずは外側のビニールを切ります。
外側のビニールはやわらかいので、ハサミで切り込みを入れてから手で裂いていった方がマットレス本体に傷をつけにくいです。
2つ折りにされて、さらにロール状に圧縮梱包されたマットレスが解かれていきます。
クルクルクル。
薄手の不織布に包まれています。
2つに折られているので、広げます。
とても軽い力で持ち上げられます。
不織布を外して開封完了。ここまで約5分。簡単でゴミも少ないです。
続いて専用カバーを取り付けます。
開封します。
メッシュのような生地で、光にかざすと簡単に透けるほどの薄さです。
カバーを本体に設置します。
ウレタンフォームは滑りがよくないので、少し苦労しますが、5分程度で装着できました。
トータル10分程度で開封から使用できる状態になりました。
外観
芯材のウレタンフォームは開封直後からハリのあるボリューム感があり、すぐにでも使えます。
厚さの公表値は5cmですが、開封直後にはほぼ完全に復元されています。
トッパーなので、手でつかめるほどの薄さです。
カバーはスムース生地を採用。
スムース生地はやわらかく伸縮性がある生地のため、体へのフィット感が優れます。
なお、マットレス裏面(青色の層)は高反発フォームで出来ています。
裏面でも眠れなくはないのですが、トゥルースリーパープレミアリッチならではの低反発フォームによる「やさしい体当たり」が感じられないため、あまりおすすめしません。つまり、本商品は基本的に片面仕様とお考えください。
使わないときにはロール状にして保管できます。
なお、3つ折りなどにもできるのですが、ウレタンフォームに折り目がついてしまう恐れがあるため、推奨されていません。
【詳細解説】トゥルースリーパープレミアリッチの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ トゥルースリーパープレミアリッチpr2の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.25 |
仰向き寝 | 3.0 |
横向き寝 | 4.0 |
通気性 | 2.0 |
寝返り | 2.0 |
手軽さ | 4.0 |
衛生面 | 5.0 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 3.0 |
価格 | 3.15 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
使用感のイメージは以下の動画をご参考ください。(音は出ません)
それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星3.5」。
低反発フォームならではのフィット感が高い寝心地で、やや蒸れはありましたが、従来モデルのプレミアケアよりも快適に感じました。
これも2層構造にしたメリットだと思います。従来モデル(プレミアケア)の場合は低反発フォームのみの構造なので、荷重に対して反発性が少なく、さらに柔らかい寝心地と相まって深く沈み込み寝姿勢が崩れやすかったです。
しかし、下層に高反発フォームをMixさせることで、沈み込んだときにグッと押し返す力が働き、結果的に落ち込みやすい背中や臀部が適度に持ち上がり、ストレスを感じにくい寝心地になりました。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星4.0」。
低反発&ソフトタイプなので、深い沈み込みが必要な横向き寝には適した仕様です。
特に肩部分は横向き寝ではかなり深く沈み込むため、圧迫感を感じやすいのですが、プレミアリッチはしっかりと横向き寝もサポートしてくれます。
ただし、厚さ5cmのソフトタイプのトッパーは、沈み込みが下の寝具(マットレスや敷き布団)に到達しやすく、寝心地は下の寝具に大きく影響されます。
この記事では硬めのスプリングコイルマットレス(フランスベッド製)の上に敷いてテストしていますが、やはり下のマットレスの存在は感じられます。
さらにリニューアルで肩部分が波形加工になっているため、より下の寝具の寝心地を感じやすいでしょう。
よって、基本的にはあまり硬すぎないマットレスに合わせるのが無難です。
とはいえ、硬めの寝心地をやわらかく(そして心地よく)できるという点を加味すると高評価です。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星2」。
低反発&ソフトタイプということで、寝返りにはやや力が必要です。
ですが、本商品はそもそも寝返りのしやすさを目的に作られていなく、体をやさしく包み込むようなふんわりとした寝心地に調整するための寝具です。
4. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星2」。
ウレタンフォームはもともと通気性があまり良くないということに加え、もっちりとしたフィット感が高いタイプなので、やはり蒸れは多少感じます。
ウレタンマットレスの中にはオープンセル構造(空洞が多い構造)や、除膜(ウレタンの膜を飛ばす)加工など、通気性を高めた仕様の商品もありますが、本商品では特にそうした工夫はされていません。
5. 耐久性は?
保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「星3」。
本商品(プレミアリッチ)は16万回の圧縮テストに合格しています。
一般的なウレタンマットレスではJISが定めた8万回の圧縮試験を行うことが多いですが、16万回とはその倍です。
しかし、検査方法が不明なことと、復元率等は非公表、さらに片面仕様という点でふつう程度の評価とさせていただきました。
6. 素材の品質は?
ウレタンフォームの品質の良し悪しは、「形成のきれいさ」にも現れます。
歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「星3」。
フォームの角(四隅)に若干の歪みが認められましたが、気になる程度のものではありません。全体的にはきれいでフォームの状態は良好です。
7. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星5」。
本体(ウレタンフォーム)には抗菌・防カビ・防ダニ仕様、さらにカバーには抗菌を上回る「制菌」加工が施されているため、衛生面に配慮されています。
8. 手軽さは?
持ち運びがしやすいか、保管しやすいか、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星4」。
本商品の重量はシングルサイズで約4.4kgなので、かなり軽いタイプのマットレストッパーです。力が弱い人でも持ち運びは簡単です。
収納ケースが付いていないので保管はしづらいですが、紐やバンドで縛ればロール状にしてコンパクトに収納は可能です。
捨てやすさについては、芯材がウレタンフォームのため、頑張れば細かくちぎって家庭ゴミとしても捨てることができます。
カバーは家庭洗濯OKで、コンパクトに折りたためるため、気軽に洗濯しやすいです。
カバーは、ファスナーを閉じてネットに入れて洗濯できます。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星3.15」。
商品のシングルサイズで27,800円という価格は、(オーバーレイでない)マットレスを新しく買えるほどの値段です。
ただし、枕などの複数の商品が合わさったセット価格はかなり安い(定価の半額ほどになることも)ので、お得に買いたい人はセット品もご検討ください。
実際に使ってみて気になったところ
下の寝具に寝心地が大きく影響される
この記事で主に使用しているマットレスはフランスベッド「IFM-002」というかなり硬めの寝心地の商品です。
本商品(プレミアリッチ)は基本的にこうした硬めの寝心地の商品をやわらかくするのに最適です。
一方、そもそもやわらかい寝心地のマットレス(エアリゾーム「ピロートップマットレス HOLLOW」)で使った場合、沈み込みが深くなりすぎて圧迫感や蒸れを強く感じました。
上の画像のとおり、柔らかめのマットレスに合わせた場合、肩や臀部が沈み込みすぎて、体がよじれて寝姿勢としては悪くなってしまいます。
つまり、本商品(プレミアリッチ)はある程度硬めの寝心地のマットレスにこそ真価を発揮すると言えるでしょう。
収納ケースがない
せっかくロール状にコンパクトにできるのに、収納ケースがないため保管には向きません。
自立できませんし、壁に立てかけたとしてもロールがゆるく解かれてしまいます。
もしコンパクトにして保管したいなら紐(ひも)や、長めの結束バンドなどを使いましょう。
実際に使ってみてよかったところ
硬い寝具をやわらくできる
これが本商品の最大のメリットです。
敷き布団やマットレスなどの寝具はある程度の期間使ってみないと自分の体に合うかどうかわからないものです。
また、長年使ったマットレスは詰め物などがヘタってしまい本来の寝心地(弾力やクッション性)を失ってしまうことも。
つまり、自分にとって今使っている寝具が十分な体圧分散性を得られず、寝ていて部分的な痛みを感じてしまう人(要するに『硬くて痛いなぁ~』と思っている人)にとって、マットレストッパーが必要になります。
プレミアリッチは、低反発フォームを中心としたやわらかい寝心地のマットレストッパーのため、体圧分散性が高く、体当たりをやさしくしてれる商品です。
特に今使っている寝具が硬いと感じている人や、寝返りの数が多すぎて中途覚醒しやすい人などに向いているでしょう。
こんな人におすすめ
- 寝心地をやわらかくしたい人
- もっちりとした寝心地が好きな人
従来品と比べてウレタン臭が少ない
以前、当サイトでは従来品(トゥルースリーパープレミアケア)を体験レビューさせていただきましたが、その時に驚いたのが臭いの強さです。
ウレタンフォームは生産状態や品質、管理方法等によって、独特の臭い(悪臭)が出る場合があり、従来品のプレミアケアはそうしたウレタン臭が特に強かったです。しかも1週間ほど使ってもまだ気になる持続性もありました。
しかし、リニューアルした本商品(プレミアリッチ)は、ウレタンの気になる臭いがほとんどなく、開封初日から快適に使うことができました。
ただし、このウレタンの臭いの差については、生産時期等によって個体差があるかもしれません。
口コミ・評判のまとめ
トゥルースリーパープレミアリッチは2021年4月に販売開始されたばかりの新商品なので、まだ少ししか口コミがありません。
良い口コミ | 悪い口コミ |
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|
口コミが溜まってきた際に改めて以下にまとめたいと思いますが、取り急ぎ今ある口コミについて以下で解説します。
口コミに関する解説
(2021年5月時点では)口コミ件数は少ないながらも、肩や腰などの体の痛みが軽減されたという内容が見られました。
ただし、肩こりや腰痛の原因は人それぞれですし、寝具の合う合わないも人によって差があり、プレミアリッチに寝たからと言って必ず体の痛みが取れるというわけではありませんのでご注意ください。
一方、悪い評価としては少数ですがカバーの取り付けづらさに対して言及されている口コミもありました。たしかに本商品はウレタンフォームにカバーを直接取り付けるため、やや大変です。こうした取り付け作業に慣れている筆者でも5分程度はかかりました。
また、「1枚で使うと底付き感がある」という悪い口コミもありましたが、本商品はそもそもオーバーレイタイプのマットレスです。つまり、寝具の上で使うことを前提とした商品のため、1枚で使うと底付きを感じるのは当たり前です。商品の特徴を理解されずに買われた故のマイナス評価でしょう。
似ている商品との比較
トゥルースリーパープレミアリッチと同様の「低反発タイプのマットレストッパー」を比較してみます。
商品(メーカー) | プレミアリッチ | ニトリ | テンピュール |
---|---|---|---|
画像 | |||
素材 | ウレタンフォーム | ||
厚さ | 5cm | 4cm | 7cm |
仕様 | 2層・片面 | 1層・両面 | |
重量 | 4.4kg | 3.9kg | 非公表 |
衛生加工 | 〇 | △ (カバーのみ) | × |
原産国 | 日本 (カバーは中国) | 非公表 | デンマーク |
返品保証 | 60日 | なし | |
保証 | 1年 | 15年 | |
価格 (Sサイズ) | 27,800円 | 7,990円 | 99,000円 |
リンク | 商品リンク | 商品リンク | 商品リンク |
②は大手家具チェーン店「ニトリ」の低反発マットレストッパーです。1万円以下で買える格安価格が魅力で、品質面は他の商品に比べると劣る可能性は高いですが、とにかく安く買いたい人におすすめです。
③は低反発マットレスのパイオニアメーカー「テンピュール」のトッパーです。価格は高めですが、高密度・高品質で抜群の衝撃吸収性があり、静かな寝心地が好きな人におすすめできる逸品です。
本体のウレタンフォームはメーカーや商品によって大きく品質が異なるので、一概に価格等での優劣の比較が難しいのですが、ご参考いただけますと幸いです。
①の本商品(トゥルースリーパープレミアリッチ)のみ、返品保証が付いているので、低反発の寝心地が初めてという人には安心して買うことができる点は大きなメリットと言えます。
トゥルースリーパープレミアリッチの廃棄方法は?
この記事の上でもご紹介したとおり、芯材のウレタンフォームが細かくちぎれるため、家庭ごみで捨てることができます。(ゴミ捨ては各自治体のルールに従ってください)
捨て方は簡単です。
まずはカバーと本体(ウレタンフォーム)を分けます。
そしてウレタンフォームをひたすらちぎります。
そこまで強い力は必要なく、素手でちぎれますが、必要に応じてハサミなどをお使いください。
シングルサイズは約10分で細かくちぎることができました。
45リットルのゴミ袋3つに納まる程度の量なので、ゴミ捨ては楽です。
まとめ
いかがでしたか。
ショップジャパンの「トゥルースリーパープレミアリッチ」をご紹介させていただきました。
ショップジャパンの代名詞とも言えるのが「トゥルースリーパー」ですが、その中で最も人気の大ヒット商品が「トゥルースリーパープレミアケア」です。
この記事でご紹介した「プレミアリッチ」はその「プレミアケア」のリニューアルモデルという位置づけで特にショップジャパンが力を入れている商品と言えるでしょう。
リニューアルモデルであるプレミアリッチは、ウレタンフォームを2層構造(低反発+高反発)にすることで、従来のプレミアケアのデメリットである蒸れやすさ・沈み込みやすさを改善し、「体当たりはふんわりソフトに、沈み込んだらグッと押し返す」という理想的な寝心地を目指しています。
2層構造にすることによって片面仕様になり、表裏のローテーションができない(つまり、ヘタリがならしづらい)いうデメリットがあるにせよ、寝心地は確実に良くなっていると感じました。
シングルサイズで27,800円という価格設定は、正直やや高めですが枕や2枚買いなどのセット価格は単品価格よりも半額くらい安くなることもあるので、お得に買いたい人はぜひセットでご購入をご検討ください。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。