高反発マットレス選びの完全ガイド
この記事では高反発マットレスについて、ベッドメーカーに勤めていた管理人が徹底解説します。
当サイトはベッド&マットレスの専門情報サイトです。(2016年より運営)
サイト開設より、様々なマットレスメーカー様のご協力のもと、商品をご提供いただいたり、ショールームの隅々までご案内いただいたりと、かれこれ体験したマットレスは軽く100を超える数になってまいりました。
そんな実体験を踏まえて、この記事では高反発マットレスの選び方と本当におすすめできる商品をご紹介させていただきます。
「早くおすすめ商品が知りたい」という人は、下のボタンを押すとその場所へジャンプします。
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目次
高反発マットレスとは?
高反発マットレスとは、文字通り「高い反発性がある」マットレスのことです。押して離した瞬間に勢いよく形状が元に戻る素材を使っています。
高反発フォームの反発性は下の動画をご参考ください。※音は出ません
高反発マットレスは、低反発マットレスのデメリットである「寝苦しさ」「寝返りのしにくさ」を改善する目的で開発されました。
高反発と低反発の違いは?
低反発マットレスとは押して離すとゆっくり形状が戻る素材を使ったマットレスのことです。

荷重による形状安定性が高く、体のラインにぴったりと沿ったフィット感があり、体圧分散性が最も高いタイプです。
下の動画は低反発フォーム(左)と高反発フォーム(右)との反発力の違いです。※音は出ません
有名な低反発マットレスメーカーは?
低反発マットレスで有名なのはテンピュールやトゥルースリーパーなどがあります。
なお、低反発は正式には「メモリーフォーム(形状記憶素材)」と言います。メモリーフォームは衝撃吸収性が高く、特にテンピュール素材は宇宙飛行士の椅子に使われ、「NASAが認めた素材」としても有名です。
下記はテンピュールのショールームで撮影した動画です。※音は出ません
(左:普通の低反発素材、真ん中:テンピュール、右:ファイバー高反発素材)この動画を見ればテンピュールの衝撃吸収性がいかにすごいかお分かりいただけると思います。
高反発マットレスが人気な理由
メモリーフォーム(低反発)マットレスは、テンピュールが宇宙船の椅子に使ったウレタン素材を一般用途向けに発展させ、1991年にマットレスとして製品化・発売したのが始まりです。
以降、そのふんわりとした寝心地から「無重力状態のような寝心地」と評され、大ヒットしました。
しかし、低反発マットレスの弱点は、フィット感が高いあまりの蒸れやすさや、反発性が弱いための寝返りサポート性のなさです。
そうした理由で、「低反発マットレスは確かに気持ちいいけど、なんか寝苦しく感じる」と思う人も増えてきました。
エアウィーヴの創業者である高岡氏がエアファイバーを使ったマットレス(エアウィーヴ)を開発したきっかけもそうした体験からと聞いたことがあります。
このような時代の流れで、日本においては低反発よりも通気性が良く、寝返りがしやすい傾向がある高反発マットレスのほうが、市場が大きくなってきています。
低反発マットレスが合いやすい人は?
上記のデメリットがあるから低反発が悪いというわけではなく、深い沈み込みが必要な横向き寝の人・欧米体型の人は低反発が合いやすい傾向があります。
また、寝返りの多さによって体力が奪われている感覚がある人は低反発にすることで、余計な寝返りの回数が抑えられることもあります。(テンピュールはひと晩あたり20~30回ほどの最低限の寝返りが打てるよう素材を開発してます)
低反発 | 高反発 | |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
特長 | 衝撃吸収性が優れ、静かな寝心地が実現できる | 体の動きに対する反発力があり、寝返りをサポートする |
合いやすい人 | 横向き寝 欧米人体型 | 仰向き寝 日本人体型 |
高反発マットレスって硬いの?
「高反発マットレス=硬い」というイメージがあるかもしれませんが、反発力と硬さは別の話です。
特にウレタンマットレスにおいては、高反発であっても体にフィットし、あたりがソフトな(柔らかい)タイプもあります。
ただし、基本的に低反発マットレスに比べると高反発マットレスの方が寝心地としては硬く感じやすいと言えます。
ウレタンマットレスはニュートン(N)という単位で硬さを記すことが多いので、硬い寝心地が良い人はニュートン数が高い(およそ200以上)のもの選ぶと良いでしょう。
高反発マットレスは腰痛が改善する?
腰痛改善を目的として高反発マットレスを探している方も多いのではないでしょうか。
ですが、万人の腰痛を改善できるマットレスなどありません。
腰痛の原因は人それぞれですし、お医者さんもあえて寝具については言及しないことが多いです。
高反発マットレスの販売ページでは「腰痛が楽になった」などの体験談が掲載されていることが多いですが、あくまで個人的な体験談なので、ご注意ください。
なぜ、高反発マットレスに腰痛改善の印象があるかというと、寝返りのしやすさと、荷重が多くかかる臀部などの部分的な落ち込みが少ないという特徴があるからでしょう。
寝返りは血液を滞留させて血行が悪くなることを防いだり、体温を調節する役割があり、快適な睡眠には適度且つスムーズな寝返りが必要です。
また、(特に安価な)低反発マットレスにありがちな柔らかすぎる寝心地の場合、部分的な落ち込みにより腰が浮き、寝姿勢として無理が出て疲労が抜けづらくなることもあります。

高反発マットレスは「部分的な落ち込みを減らすことで理想的な寝姿勢を保持し、反発力によって寝返りをサポートする」という、体の疲労を減らす目的で作られたので、「高反発=腰に良さそう」というイメージができたのだと思います。
実際に高反発マットレスに変えたことで、腰痛が改善する人もいるようなので、今寝ているマットレスが寝苦しいと思っている人はぜひ試してみることをおすすめします。
高反発マットレスとスプリングマットレスの違い

スプリングマットレスとは、クッション材に硬鋼線などのスプリング(バネ)を用いたマットレスのことを言います。
よく聞く「ポケットコイル」や「ボンネルコイル」はスプリングマットレスです。
スプリングマットレスは高反発のような寝心地や低反発のような寝心地など様々な商品があります。
つまり、スプリングマットレスの中にも高反発タイプ(高反発マットレス)があるということです。

「詰め物」によって反発性が変わる
スプリングマットレスにおけるスプリング(クッション層)は荷重分散が主な役割です。一方、体圧分散性や反発性はスプリングの上の「詰め物」の素材によって大きく変わってきます。

よって、スプリングマットレスにおいては、詰め物がどのような素材や量を用いて作られているか?という点に注意しましょう。
わかりやすくいうと、高弾性(高反発)のスプリングの上に低反発(または、大量の綿など)の詰め物をほどこせば、寝心地自体は低反発マットレスに近くなります。
スプリングの種類
スプリングの種類はボンネルコイル・ポケットコイル・高密度連続スプリングの3つに大きく分けることができます。
そして、各種スプリングの特徴は、以下のような紹介をされていることが多いです。
ボンネルコイル | ポケットコイル | 高密度連続スプリング |
---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
バネを連結させた構造。面で体を支えるので部分的な耐久性が高め。連結しているため、振動が伝わりやすい。 | バネが独立した構造。振動が伝わりにくい静かな寝心地。体にフィットし体圧分散性も優れている。 | 1本の硬鋼線を列の端から端までひと繋ぎで作る製法。耐久性が非常に高いことが特徴。体格ががっしりとした人に人気。 |
以上のような説明で、ボンネルコイル・高密度連続スプリング=硬め、ポケットコイル=柔らかめと思ってしまうかもしれませんが、一概にはそうとは言い切れません。
なぜなら、上でご紹介したとおり、スプリングマットレスは層構造をしており、最終的な寝心地はスプリング以外に詰め物などによって調節されているからです。
寝返りのしやすさを求めて高反発マットレスを探している人は、スプリングマットレスにおいては詰め物が高反発素材かどうかに着目しましょう。
高反発マットレスはこんな人におすすめ
寝苦しく感じる人
今寝ている寝具(敷き布団・マットレス)が柔らかすぎて、寝苦しく感じている人は高反発マットレスにすることで、寝返りがしやすくなるでしょう。
ストレスなく寝返りが打てることで、寝床内温度や体温調節がスムーズになり、快適な睡眠に繋がります。
一般的な日本人体型の人
日本人は仰向き寝が多く、平坦な体つきをしている傾向があるため、柔らかすぎるよりも硬めの寝心地が合いやすいです。
高反発マットレスは低反発マットレスに比べると硬めの寝心地が多く、一般的な日本人体型の人に合いやすいと言えます。
高反発マットレスの素材
高反発マットレスとして販売されている商品は、基本的に「高反発ウレタンフォーム」か「ファイバー素材」のどちらかで作られています。
高反発ウレタンフォーム

ウレタンフォームは高反発マットレスで最も多く使われているベーシックな素材です。(なお、低反発マットレスの多くもウレタンフォームで作られています)
ウレタンの特徴は安価で軽量なため、手軽にマットレスを買いたい人におすすめです。
メーカーやモデルによって、ウレタンの品質は異なるため、寝心地に差が出やすいです。
高品質なウレタンマットレスは、滑らかさと優れた反発性があり、心地よい眠りが実現できるでしょう。
一方、耐久性が低い傾向があることがデメリット。特に安価すぎるウレタンマットレスには要注意です。ウレタン素材の特性上、形成された直後から加水分解が始まり、時間が経つに連れてヘタっていきます。特に体重が重たい人などには向きません。
また、基本的に通気性はよくない(そして洗えない)ので、寝汗を多くかく人はベッドパッドなどを敷くことをおすすめします。
ファイバー

細い繊維(ポリエチレンやポリエステル)を網目状に固めた素材。エアウィーヴなどでお馴染みです。
三次元状にファイバーが絡み合っているため、様々な方向から体を支えることができ、寝返りが楽にできることが特長。

また、空洞が多い素材なので通気性が圧倒的に良く、蒸れにくいです。商品によっては洗えるというメリットもあります。
デメリットはウレタン同様、耐久性が低めです。また、ポリエチレンでできたファイバーは熱に弱いので、電気毛布などの使用や、天日干しはおすすめできません。
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あくまで、同等程度の品質における横並びの比較において、ウレタン・ファイバーとも、スプリング(硬鋼線・ピアノ線)に比べると耐久性は低いと言えますが、高密度な高級ウレタンマットレスと、数千円で買える激安スプリングマットレスでは、ウレタンマットレスの方が長持ちします。
【素材別】高反発マットレスの仕様を見極めるコツ
「ウレタンマットレス」の場合

密度(D)
耐久性は密度によって決まります。より長い期間使いたいなら、高密度なウレタンマットレスがおすすめです。
なお、ウレタンマットレスの販売ページなどでは「密度30D」など表記されていますが、この「D」とは密度(Density)の意味です。
ウレタンマットレスは20~40Dの商品が多いのですが、それぞれの耐久性(寿命)の目安は以下の通りです。
密度 | 耐久性(寿命) |
---|---|
20D | ~1年 |
25D | 3~5年 |
30D | 5~8年 |
40D | 8年以上 |
密度が低くなるにつれて価格は安くなる傾向があるので、自分が使いたい期間と予算に応じて、ご検討ください。
復元率
復元率とは、一定回数マットレスを押圧した結果、どのくらい元に形状に復元されているかという数値です。主にマットレスの耐久性試験で測定します。
基本的なマットレスの耐久性試験は60kgの重さを8万回の押圧して復元率を測定します。(つまり「60kg」は日本人の平均体重で、「8万回」は10年でする寝返りの数として想定し、「標準的な人が10年使った場合、どれだけヘタるか」のテストということです)
ただし、実際の使用環境では、もっと部分的な荷重がかかったり、素材の経年劣化もあるので、このテスト結果はあくまで理論値です。
メーカーや商品によって、押圧試験の内容が違うことがあるので、どのくらいの負荷でどのくらいの復元率が実現できているのかチェックしてみることがおすすめです。
平面か凹凸(プロファイル)加工か
マットレスの表面が平ら(平面)になっているか、凹凸があるプロファイル加工が施されているかで寝心地が変わります。
平面タイプ | プロファイル加工 |
---|---|
![]() | ![]() |
一般的には、プロファイル加工がほどこされている方が寝心地としてはソフトに感じます。
「高反発にしたいけど、柔らかい寝心地が好き」という人はプロファイル加工のマットレスがおすすめです。
しかし、プロファイル加工は、基本的に片面仕様のため表裏のローテーションができないことや、人によっては凹凸の存在感が気になってしまうというデメリットもあります。
ニュートン(反発力・硬さ)
ニュートン(N)とはマットレスの硬さを示す単位です。ニュートンの値が高くなればなるほど、反発力があり、硬く感じます。
自分の体重が重ければ重いほど高いニュートン数(つまり硬め)マットレスが合いやすいです。
参考までに体重とおすすめのニュートン数は以下の通りです。
体重 | 硬さ(N) |
---|---|
~50kg | 100~150N |
50~70kg | 150~200N |
80kg以上 | 200N以上 |
ただし、プロファイル加工が施されたウレタンマットレスのN数は実際の硬さよりも高めに出やすいので、ご注意ください。(ニュートン数を計測する検査方法に原因があるため)
プロファイル加工のウレタンマットレスのニュートン数はあくまで参考程度にお考え下さい。
「ファイバーマットレス」の場合

耐熱性
ファイバーマットレスで最も差が出るのが耐熱性です。
ファイバーマットレスの原料は、基本的にポリエチレンかポリエステルですが、ポリエチレンは熱に弱く、ポリエステルは熱に強いです。
よって、電気毛布などを使いたい人はポリエステル製のファイバーマットレスを選びましょう。
ポリエステル系 (熱に強い) | ポリエチレン系 (熱に弱い) |
---|---|
ブレスエアー(東洋紡・フランスベッド) | エアウィーヴ、エアロクレイドル(ファイテン) |
復元率
ウレタンマットレス同様、ファイバーマットレスも復元率を計測していることが多いです。
どのくらいの負荷でどのくらいの復元率が実現できているのかチェックしてみましょう。
製造方法(耐久性)
ファイバー系のマットレスの弱点は、端の素材から切れやすく、それが全体の寝心地を悪化してしまうことですが、製造工程を工夫することによって、その弱点を克服している商品もあります。
代表例がファイテンが手掛ける「エアロクレイドル」です。

エアロクレイドルは商品のサイズに合わせて製造ラインが組まれているので、端を固める加工を施すことができ、弱点を克服しています。

その他、メーカー毎に独自のこだわりがあるので、よく販売ページをチェックしてみましょう。
【5つのポイント】高反発マットレス選びはココも注目!
1. 層構造
人間工学の観点からも、敷き寝具はいくつかの層構造を持ったマットレスの方が、体への負担が少なく、快適な睡眠が実現しやすいと言えます。
快適に眠るには、体へ直接触れる層はやわらかく、沈み込んだときにはしっかりと支える硬い層が必要です。
この点で、平面なタイプのウレタンマットレスよりも、表面を凹凸にしてやわらかくしたプロファイル加工のウレタンマットレスの方が寝心地としては良い傾向があります。

また、平面タイプであっても、カバーに詰め物を適度に施し、ソフトさとハードさのバランスが良い商品もあります。

2. 洗いやすいか
マットレスには汗や皮脂などの汚れが溜まりやすいです。寝床環境を清潔に保つには、定期的に掃除・洗濯しましょう。
マットレスのカバーが簡単に脱着でき、丸洗いできるかなどのメンテナンス性もチェックしてみてください。

特に大量の汗をかく人は、中材が洗えるファイバーマットレスがおすすめです。(ウレタンマットレスは中材が洗えません)

3. 厚み(単体利用できるか)
高反発マットレスとして販売されている商品の中には、厳密には「マットレストッパー」として使うべき商品もあります。
トッパーとはマットレスの上に敷いて寝心地を調節する寝具です。トッパー単体では薄すぎて床に直接敷いたら底付きを感じてまともに眠れません。

気になった商品が単体利用できるかどうかもしっかり販売ページでチェックしましょう。
基本的に10cm前後以上のマットレスなら底付きを感じず、単品利用ができると思います(もちろん構造・品質によります)。
4. お試し期間があるか
マットレスこそ長時間使ってみないと自分の体に合うかどうかわからないものです。
実は店舗やショールームで試し寝して選んだ商品でも、家で寝てみたら「なんか違った」ということ、結構多いです。
なぜなら、店舗と家では就寝環境も異なりますし、人間の体圧分布は、ちょっとしたことで変わってしまうからです。
無料お試し期間があるマットレスは、もし自分に合わなかった場合に返品できるので安心して購入できます。
5. 折りたたみのメリット・デメリット
高反発マットレスには、3つや4つのブロックに分かれた「折りたたみタイプ」があります。
折りたたみタイプは収納しやすく便利な面もありますが、寝たときの支持面が分断されているため、あまり満足いく寝心地でないことが多いです。
どうしても折りたたんで収納したい人以外は、1枚もののマットレスを選ぶことをおすすめします。
スプリングマットレス+高反発素材が最強?
一般的に高反発マットレスと言えば、芯材がすべてウレタンか、すべてファイバーで作られた商品が多いですが、スプリングマットレスの詰め物部分に高反発素材(ウレタンやファイバー)を用いた商品もあります。
その一例がフランスベッドが販売する「ブレスエアーシリーズ」です。

ブレスエアーシリーズはクッション層に耐久性が抜群の「高密度連続スプリング」を採用し、その上の詰め物層に三次元構造体の「ブレスエアーエクストラ™(ファイバー素材)」を搭載しています。
高い耐久性と寝返りのしやすさを実現させた理想的な高反発マットレスと言えるでしょう。
価格がやや高めなことがデメリットではありますが、予算に余裕がある人はぜひご検討いただければと思います。この記事の下でもブレスエアーシリーズの中で特におすすめの「クラウディア」についてご紹介しています。
高反発マットレスの代表メーカーは?
高反発マットレスと言えば、世界的には「マニフレックス」、日本市場では「エアウィーヴ」が有名です。
1. マニフレックス
参照:マニフレックス
高反発マットレスの先駆者
マニフレックスはイタリアのマットレスメーカー。世界90カ国に輸出され、約3,500万人のユーザーに使われている世界最大級の寝具ブランドです。
マニフレックスの主なマットレスのクッション材は「エリオセル」という170ニュートンの硬さの高反発素材でできています。
詰め物層でソフトな素材を使っていることが多いので、寝心地としては体へのあたりはフィットしつつ芯材のエリオセルでしっかりサポートされ寝返りが打ちやすいといった寝心地が特長です。
・高反発素材「エリオセル」を使ったマットレス
・芯は硬いが柔らかめの寝心地も多い
2. エアウィーヴ
参照:エアウィーヴ
スポーツ選手を起用した広告で有名
エアウィーヴのベッドマットレスはエアファイバーという樹脂を使ったファイバーマットレスです。
有名スケート選手などを起用した広告で一気に認知度を高め、ベッド市場全体の客単価を高めたと言われています。創業は2004年なので、他のベッドメーカーに比べるとかなり新しい企業です。
エアファイバーを用いたマットレスは高い復元性を持っています。復元性とは「形状が元に戻りやすい性質」のことで、寝返りを打つ際に後押ししてくれる作用があります。
・反発性が高く、寝返りが楽
・洗える
・アスリートにファンが多い
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迷ったらコレ!本当におすすめできる高反発マットレス6選

数ある商品の中で特におすすめの高反発マットレス(単体利用可)をご紹介します。
1. リフレーションジャパン「ソムレスタ」
三つ折りできて高衛生
厚さ10cmの薄型ウレタンマットレス。高密度で作られているため耐久性が高いことも特長。JIS規格の3倍(240,000回)もの押圧試験にもクリアしています。1枚タイプにも関わらず三つ折りできるので、使わないときに畳んでおけます。カバーは抗菌活性値5.9の「制菌レベル(つまり高いレベル)」の抗菌性がある生地を使用。寝心地・衛生面とも優れた逸品です。
密度 | 超高密度(35D以上※非公開) |
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硬さ(N) | 154N(やや硬め) |
復元率 | 240,000回で99.6% |
その他 | 両面仕様、抗菌防臭(制菌レベル)・防ダニ、三つ折り可能 |
サイズ | シングル~ワイドダブル |
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クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 39,600円~ |
2. 腰痛対策マットレス「モットン」
無料お試し期間あり
モットンは株式会社グリボーという日本のベンチャー企業が販売しているマットレス。体圧分散性と高い反発力で寝返りが打ちやすく「腰痛対策」として開発され、多くの腰痛もちの人から支持されています。90日間の無料お試し期間もあるので、腰痛で悩んでいる人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。安心の日本製です。
密度 | 30D |
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硬さ(N) | 140N/170N/280N (選べる) |
復元率 | 80,000回で96% |
その他 | 90日の無料お試し期間 |
サイズ | シングル~ダブル |
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クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 39,800円~ |
3. neruco「イタリア製 高反発マットレス VA’LORE」
硬さが変えられる
硬さが異なる3層のウレタンフォームで作られているマットレス。使われているウレタン素材は世界的に名が知られている超有名ブランド製(イタリアの高反発マットレスブランド)と同等ですが、ブランドの冠がない分、低価格に販売することができました。ダブルサイズのみ左右別々の硬さ調節ができるので、二人で寝るときにそれぞれお好みの硬さにすることができます。
密度 | 非公開 |
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硬さ(N) | 106N/135N/193N (調節可能) |
復元率 | 80,000回で97.8% |
その他 | ダブルサイズのみ左右の硬さ調節が可能 |
サイズ | シングル~ダブル |
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クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 38,000円~ |
4. マニフレックス「フラッグFX」
マニフレックスのフラッグシップモデル
エリオセルを使った高反発マットレスで有名なマニフレックスのフラッグシップモデル。サッカーの香川選手が愛用していることでも有名です。腰痛が改善されたという口コミも多く見られます。
密度 | 31D+75D |
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硬さ(N) | 170N+70N |
復元率 | 80,000回で97.5% |
その他 | 22cmの極厚タイプ |
サイズ | シングル~クイーン |
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クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 88,000円~ |
5. フランスベッド「クラウディア CL-BAE」
女性のためのマットレス
クラウディアは「女性のための美しくなるベッドシリーズ」として開発されたマットレスです。肌の潤いをコントロールできる性能がある潤い繊維「リフレス」を生地に採用。高密度連続スプリング×ファイバーを組み合わせた高反発タイプですが、詰め物層がフカフカしていて、寝心地がソフトながら体をしっかり支える理想的な構造です。色々なマットレスの良いとこ取りで作ったようなマットレスで、ソフトなのに寝返りが打ちやすく、私が知る限りフランスベッドの中で最も寝心地が良かったシリーズです。
硬さ | ややソフト |
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復元率 | 非公開 |
耐熱性 | 〇(電気毛布可能) |
その他 | 防ダニ、抗菌防臭、潤い繊維 |
サイズ | シングル~ダブル |
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クッション材 | 高密度連続スプリング |
詰め物 | ブレスエアーエクストラシルキー(ファイバー) |
価格 | 108,000円~ |
6. エアウィーヴ「S03」
寝心地が調節できる
表と裏で寝心地が異なるエアファイバーを搭載したモデル。エアファイバーは3分割になっているので、体の部位ごとに寝心地を柔らかくしたり硬くしたりできます。エアウィーヴのマットレスは一般的なマットレスに比べてやや硬めの寝心地なので、柔らかく微調整できるという点は大きなメリットでしょう。
硬さ | ふつう~硬め (調節可能) |
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復元率 | 非公開 |
耐熱性 | △(ポリエチレン) |
その他 | 丸洗い可能 |
サイズ | シングル~クイーン |
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クッション材 | ファイバー(ポリエチレン) |
価格 | 176,000円~ |
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手軽に寝心地UP!高反発マットレストッパー3選

今使っているマットレスや敷き布団の上に敷いて使うオーバーレイタイプのおすすめマットレストッパーをご紹介します。
1. ファイテン「エアロクレイドル」
高い耐久性とリラックス効果
ボディケア商品が有名なファイテン製のオリジナルマットレストッパー。高反発ファイバー素材をクッション層に用いています。ファイバー系のマットレスの中では抜群の耐久性があり、熱にも強いので熱め(70℃まで)のお湯で汚れを洗い流せます。ファイテン独自の【アクアチタン技術】によって、ゴールドなどの金属を素材に練り込んであり、自律神経をリラックスさせる効果を得られることが特長です。
硬さ | やや硬め |
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復元率 | 非公開 |
耐熱性 | △(ポリエチレン) |
その他 | 洗える素材、アクアチタン技術、ちぎれにくい加工 |
サイズ | シングル~ダブル |
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クッション材 | ファイバー(ポリエチレン) |
価格 | 49,500円~ |
体験レビュー記事【徹底解説】ファイテン「エアロクレイドル」の評価・評判
2. エアウィーヴ
通気性が高く、寝返りがしやすい
エアウィーヴの原点とも言われている人気のスタンダードモデル。独自素材「エアファイバー」の三次元構造は寝返りがしやすいことが特長。肩の部分が柔らかめに作られていて、より寝返りがしやすいように工夫を凝らしています。さらに通気性が高く、夏は蒸れにくく、冬は保温効果もあります。洗えるので清潔に保てます。
硬さ | やや硬め |
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復元率 | 非公開 |
耐熱性 | △(ポリエチレン) |
その他 | 洗える素材、ゾーニング |
サイズ | シングル~ダブル |
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クッション材 | ファイバー(ポリエチレン) |
価格 | 66,000円~ |
体験レビュー記事エアウィーヴの評価・評判【最新版】│元メーカー担当者が徹底解説
3. 西川「AiR(エアー) SI」
有名アスリート御用達
プロ野球の大谷翔平選手を起用したCMで有名な西川のAiR(エアー)。多くのアスリートから支持されているマットレスです。ポコポコした凹凸があるウレタンが点で体を支え、適度な体圧分散性で寝姿勢をサポートしてくれます。通気性も良好です。床に敷くマットレスタイプとベッドで使うベッドマットレスタイプがあるので、用途によって選びましょう。
密度 | 非公開 |
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硬さ(N) | 140N |
復元率 | 非公開 |
その他 | プロファイル加工 |
サイズ | シングル~ダブル |
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クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 88,000円~ |
体験レビュー記事西川[エアー]の評価・評判を徹底解説
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「体圧分散性」は参考程度に
マットレスを探していると必ずと言っていいほど「体圧分散(たいあつぶんさん)」という言葉を見かけると思います。
そして、「体圧分散性が高いから良いマットレスです」とアピールするお店が多いですが、これは間違ったセールストークなので注意が必要です。
体圧分散とは、マットレスから体にかかる圧力(体圧)を分散することですが、体圧分散性が高いからと言って良いわけではありません。
高すぎる体圧分散性はむしろ寝心地としては気持ち悪く感じます。
そもそも体圧は人によって異なりますし、同じ人(自分自身)でも精神状態や疲れ等によって日々刻刻と変わるものです。
大切なのは「あなたにとって適切な体圧分散性があるかどうか」です。
体圧分散性については以下の記事で詳しくご紹介しています。
よって、マットレス選びに不安がある人は、まず無料お試し期間があるマットレスを試してみて、もし合わなかったらそれを基準に次のマットレスを検討いただくのもひとつの方法です。
シングル・セミダブル・ダブルはどれがいい?失敗しないサイズの選び方
サイズはマットレス選びにとても大事なポイントです。
サイズを間違えてしまうと快適な睡眠・住居環境に得ることができません。
マットレスのサイズ一覧
サイズ | 横幅 | 人数 | シーン |
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セミシングル | 80cm | 1人 | 小柄な人 |
シングル | 97cm前後 | 1人 | 1人でジャスト |
セミダブル | 120cm | 1~2人 | 1人で余裕 |
ダブル | 140cm | 2人 | 2人でジャスト |
クイーン | 160cm | 2人 | 2人で余裕 |
キング | 180cm | 2人以上 | 夫婦+子ども |
※メーカー・商品によって多少差あり
なお、マットレスの縦幅は約195cmです。
いわゆる高反発マットレスとして販売されている商品は基本的に1人用のサイズ(シングル~セミダブル)中心で、大きくてもダブルまでがほとんどです。
部屋が狭い人は「シングル」
1人が熟睡できる最低限の横幅は70cm※という実験結果があり、シングルサイズ(横幅97cm)は1人が無理なく眠れて、狭い部屋でも置きやすい大きさと言えます。※ちなみに「70cm×2人分」から「ダブルサイズ」は由来しています
シングルサイズは最も流通量が多い一般的なサイズ展開なので、シーツやパッドなどの寝装品が選びやすいこともメリットです。
睡眠を重視したい人は「セミダブル」
睡眠を重視する人は、セミダブル(横幅120cm)がおすすめです。シングルより20cmほど大きいですが、この20cmの差で睡眠の快適さはかなり変わります。
人は眠っているときに寝返りを打ちますが、寝返りの幅は肩幅の約2.5~3.0倍でと言われます。そして、大人の肩幅は平均およそ40cmのため、横幅120cm(セミダブル)あれば快適に眠れるということになります。
二人で眠りたい人は「ダブル」
ダブルサイズは横幅が140cmのため、二人でも熟睡できます。体が大きい人はひとりで贅沢に眠るのにもおすすめです。
とはいえ、二人で眠れる最小サイズでもあるので、ゆったり眠りたい人はシングル×2台やクイーンサイズやキングサイスのマットレスもご検討ください。
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いかがでしたでしょうか。
高反発マットレスの選び方やおすすめ商品をご紹介させていただきました。
今寝ている布団やマットレスが寝苦しく感じている方は、思うように寝返りができないことによって、疲労の回復が不十分になっている可能性もあります。
そんなときには高反発マットレスを試してみることをおすすめします。
いきなり高価なマットレスを買い替えるのは不安だと思う人は、無料お試し期間がある商品(モットンなど)もあるので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。