「マットレスの寝心地を良くしたい」
そうお考えの方に、この記事では手軽に寝心地が改善できる「マットレストッパー」の選び方とおすすめ商品をご紹介します。
「早くおすすめ商品が知りたい」という人は、下のボタンを押すとその場所へジャンプします。
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トッパーとは
トッパーとはマットレスや敷き布団の上に置いて、寝心地を調節するためのものです。
「今寝ているマットレスを活かしつつ、手軽に寝心地を改善したい」
という人におすすめの寝具です。
トッパーは『オーバーレイ』『マットレスパッド』と呼ばれることもあります。
トッパーとパッド等の違い

マットレスの上に敷く寝装品として、シーツ・パッドなどもありますが、シーツやパッドは主にマットレスを皮脂や汗などの汚れから守ることが目的です。
- シーツ/パッド マットレスを汚れから守る
- トッパー マットレスの寝心地を改善する
よって、シーツやパッドはトッパーよりも厚さは薄いです。
厚い順に、
トッパー>パッド>シーツ
となります。
厚手のパッドなどは、体圧分散性を高めるなどの、寝心地を改善する効果がある商品もありますが、しっかり寝心地を変えたい人はトッパーを選ぶことがおすすめです。
トッパーの使い方
トッパーはマットレスのすぐ上に敷きます。
必要に応じて、トッパーの上にパッドやシーツを掛けますが、厚手のパッドを敷いてしまうと、せっかくのトッパーから得られる寝心地も変わってくるので、注意が必要です。
トッパーの上に寝装品をかけるなら、薄手のパッドかシーツがおすすめです。
トッパーの種類
トッパーには素材や特性の違いがあり、大きく以下の3つに分けられます。
トッパーの種類
- 低反発ウレタン
- 高反発ウレタン
- 高反発ファイバー
1. 低反発ウレタン
押して離すとゆっくりと戻る低い反発性を持つウレタンフォームで作られたトッパー。比較的やわらかめの寝心地で、衝撃吸収性・体圧分散性が最も高いタイプです。
下の動画は低反発フォーム(左)と高反発フォーム(右)との反発力の違いです。※音は出ません
「寝返りが多い」「寝返りによって目が覚める」という自覚症状がある人は、低反発マットレスにすることにより、余計な寝返りが減らせるため、睡眠の質を改善できる可能性があります。
また、今寝ているマットレスが硬すぎて体が痛い人にもおすすめです。
ただし、フィット感が強いため、蒸れやすく寝返りがしにくい点がデメリット。
2. 高反発ウレタン
押して離すと勢いよく元に戻る高い反発性を持つウレタンフォームで作られたトッパー。寝返りが打ちやすいタイプです。低反発のデメリット(蒸れや寝返りのしにくさ)を解決するようなかたちで高反発フォームは作られました。
高反発フォームの反発性は下の動画をご参考ください。※音は出ません
日本人は平坦な体つき&仰向き寝が多いため、低反発よりも高反発フォームの方が体に合いやすい傾向があります。
多くのメーカーから沢山の商品が販売されていて、品質に大きな差があるので注意が必要です。特に数千円で買える激安ウレタントッパーは寝心地に不満が残る商品もあったりします。
商品によりますが、高反発のウレタンフォームは、高い反発性のわりに体へのあたりがやさしいので、「硬すぎる寝心地が苦手だけど、寝返りが打ちやすいトッパーを選びたい」という人におすすめです。
3. 高反発ファイバー
ポリエチレンやポリエステルを細い線状にし、水の中に入れて固めた素材。釣り糸を作る技術を応用しています。
3次元状にファイバーが絡み合うことで、様々な方向から体を支えるため寝返りが楽にできます。寝心地は硬めの傾向があります。
ファイバー素材の反発性は下の動画をご参考ください。※音は出ません
空洞が多い構造のため、通気性が抜群に良く、寝汗を多くかく人にもおすすめです。また、商品によりますが、芯材(ファイバー)が洗えるので、清潔に保ちやすい点もメリットです。
一方、価格が高めで、長持ちしづらい(耐久性が低い)ことがデメリットです。
トッパーの選び方
どんな寝心地にしたいかを考える
すぐ上で紹介しましたが、トッパーには大きく3つの種類(低反発ウレタン・高反発ウレタン・高反発ファイバー)があり、それぞれ寝心地が異なります。
自分が実現したい寝心地によって選びましょう。
低反発ウレタン |
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こんな人におすすめ
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高反発ウレタン |
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こんな人におすすめ
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高反発ファイバー |
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こんな人におすすめ
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厚さはそこまで大事ではない
トッパーは薄いので単体で使った場合、ほぼ底付きを感じます。
トッパーの厚さを気にする人もいるかもしれませんが、トッパーはそもそもマットレスの上に敷くことを前提にしているため、「薄いことによる底付き」自体はそこまでデメリットと考えなくても良いです。
マットレスの構造は、側地(表面のカバー)の下に、詰め物とクッション(スプリングコイルなど)が入っています。

側地や詰め物は主に体圧分散や寝姿勢保持・寝返りサポートなどの役割があり、クッションは主に荷重分散を担っています。(クッション層がヘタるとマットレス全体の寝心地が変わるため、マットレスの命はクッション層と言えます)
トッパーはマットレスの構造でいうと「詰め物層」の役割です。
つまり、マットレスのクッションがヘタっていないのであれば、特にトッパーの底付きは気にしなくても良いでしょう。
メンテナンス性
トッパーの特性を活かすために、トッパーの上には極力薄手のシーツやパッドを敷くことがおすすめです。
しかし、薄手のシーツやパッドでは、トッパー自体も汚れやすいです。
特に寝汗を多くかく人などは、トッパー自体のメンテナンス性にも着目しましょう。
トッパーのカバーは大体の商品で洗うことができますが、ウレタンフォームで作られたトッパーの芯材は洗えません。
芯材まで衛生的に保ちたい人はファイバー素材がおすすめです。

トッパーの注意点
柔らかすぎるマットレスには不向き
トッパーの下のマットレスの硬さが柔らかすぎる場合、トッパーの機能が十分に発揮されないことがあります。
特に、高反発タイプのトッパーの場合、柔らかいマットレスの上に敷いて使ってしまうと沈み込みすぎてしまい、せっかくの高反発が活かされなかったり、部分的な荷重がかかることで早くヘタりやすいです。
トッパーを使う場合、マットレスの硬さはふつう~硬めが良いでしょう。
ヘタリや劣化があるマットレスには不向き
マットレス自体に大きなヘタリや劣化がある場合、トッパーを使っても寝心地が改善しにくいです。
その場合、トッパーではなく、マットレスを新しく買い替えることをおすすめします。
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【寝返りしやすい】おすすめ高反発トッパー 4選
1. エアウィーヴ
通気性が高く、寝返りがしやすい
エアウィーヴの原点とも言われている人気のスタンダードモデル。独自素材「エアファイバー」の三次元構造は寝返りがしやすいことが特長。肩の部分が柔らかめに作られていて、より寝返りがしやすいように工夫を凝らしています。さらに通気性が高く、夏は蒸れにくく、冬は保温効果もあります。洗えるので清潔に保てます。
サイズ | シングル~ダブル |
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硬さ | やや硬め |
クッション材 | ポリエチレンファイバー |
価格 | 66,000円~ |
その他 | 両面仕様、洗える、高反発 |
体験レビュー記事エアウィーヴの評価・評判【最新版】│元メーカー担当者が徹底解説
2. ファイテン「エアロクレイドル」
高い耐久性とリラックス効果
ボディケア商品が有名なファイテン製のオリジナルマットレストッパー。高反発ファイバー素材をクッション層に用いています。ファイバー系のマットレスの中では抜群の耐久性があり、熱にも強いので熱め(70℃まで)のお湯で汚れを洗い流せます。ファイテン独自の【アクアチタン技術】によって、ゴールドなどの金属を素材に練り込んであり、自律神経をリラックスさせる効果を得られることが特長です。
サイズ | シングル~ダブル |
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硬さ | 硬め |
クッション材 | ポリエチレンファイバー |
価格 | 49,500円~ |
その他 | 洗える素材、高耐久、高反発、片面仕様 |
体験レビュー記事【徹底解説】ファイテン「エアロクレイドル」の評価・評判
3. 西川「AiR(エアー) SI」
有名アスリート御用達
プロ野球の大谷翔平選手を起用したCMで有名な西川のAiR(エアー)。多くのアスリートから支持されているマットレスです。ポコポコした凹凸があるウレタンが点で体を支え、適度な体圧分散性で寝姿勢をサポートしてくれます。通気性も良好です。床に敷くマットレスタイプとベッドで使うベッドマットレスタイプがあるので、用途によって選びましょう。
サイズ | シングル~ダブル |
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硬さ | ふつう |
クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 88,000円~ |
その他 | 片面仕様 |
体験レビュー記事西川[エアー]の評価・評判を徹底解説
4. 高密度・高反発マットレス「ソムレスタ」
三つ折りできて高衛生
厚さ10cmの薄型ウレタンマットレス。高密度で作られているため耐久性が高いことが特長。1枚タイプにも関わらず三つ折りできるので、使わないときに畳んでおけます。カバーは抗菌活性値5.9の「制菌レベル(つまり高いレベル)」の抗菌性がある生地を使用。寝心地・衛生面とも優れています。薄型なのに底付きがなく、トッパーとしても単体マットレスとしても使えるオールマイティモデル。価格も安めでコストパフォーマンスが良い逸品。
サイズ | シングル~ワイドダブル |
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硬さ | やや硬め |
クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 39,600円~ |
その他 | 両面仕様、高反発、高密度、抗菌防臭・防ダニ、三つ折り |
体験レビュー記事SOMRESTA(ソムレスタ)マットレスの評価・評判を徹底解説
【ソフトでフィット感がある】低反発トッパー2選
1. トゥルースリーパープレミアケア
超ソフトタイプ
トゥルースリーパーはショップジャパンが販売する低反発マットレストッパー。トゥルースリーパーにはいくつか種類がありますが、この「プレミアケア」が最も売れ筋の人気商品です。低反発ならではのフィット感と気持ち良さが特長。特に横向き寝や体のラインがハッキリしている人が合いやすいでしょう。低反発マットレスは好みが分かれやすいですが、トゥルースリーパーは60日間返品保証が付いているので気軽に試すことができます。
サイズ | シングル~クイーン |
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硬さ | ソフト |
クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 24,800円~ |
その他 | 両面仕様、防ダニ、無料お試し期間 |
体験レビュー記事トゥルースリーパープレミアケアの評価・評判
2. テンピュール「トッパー7」
NASAが認めた衝撃吸収性
低反発マットレスのパイオニアであるテンピュール製のマットレストッパー。テンピュール素材はNASAのロケット打ち上げ時に宇宙飛行士にかかる重力を緩和するために発明されました。衝撃吸収性が特別に優れていて、振動が伝わりづらく静かな寝心地です。低反発タイプの中では高価格ですが、入眠時の心地良さは素晴らしいです。
サイズ | シングル~ダブル |
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硬さ | ソフト |
クッション材 | 高密度ウレタンフォーム |
価格 | 99,000円~ |
その他 | 両面仕様、15年保証 |
体験レビュー記事衝撃吸収がすごい!テンピュール® の評価・評判を徹底解説
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いかがでしたでしょうか。
トッパーの種類・選び方・おすすめ商品をご紹介させていただきました。
「今使っているマットレスを活かしつつ、寝心地を改善したい」という人にトッパーはおすすめです。
しかし、すでにマットレスがかなり古くなっていて、ヘタリや損傷が激しい場合、マットレス自体を新しく買い替えたほうが良いでしょう。
マットレス全般の選び方・おすすめ商品については、以下の記事で詳しくご紹介しているので、ご参考いただけますと幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。