ベッド専門家がエマ・マットレスを徹底解説
この記事ではドイツ発のマットレスブランド「エマ・マットレス」についてご紹介します。
エマ・マットレスの特徴やメリット・デメリットをわかりやすくまとめました。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきましたが、宣伝を目的とした記事ではありません。
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトでは体験レビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を撮影・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人

ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、「gooランキング(NTTグループ)」などへの出演・取材協力も行う。
目次
エマ・マットレスの最新セール情報(6/6まで)
現在、エマ・マットレスでは「特別セール」を開催していて、全品40%OFFで買えます。
期間:5月25日(水)午前10時~6月6日(月)午後11時5
内容:全商品40%OFF
エマ・マットレスとは
エマ・マットレスは、ドイツ発のウレタンマットレスブランドです。
2015年に欧州で発売され、今では世界中で200万人のユーザーが愛用している人気マットレスで、ついに2021年から日本での販売も開始しました。
エマ・マットレスは世界各国で数々の賞を受賞し、その寝心地とコストパフォーマンスの良さに高い評価を得ています。
エマの受賞歴(一部)
- Which?(イギリス)
- MELHOR DO TESTE(ポルトガル)
- Élu Produit de l’Année(フランス)
- Premio del Mejor Colchon(スペイン)
- CHOICE(オーストラリア)
- CONSUMENTEBOND(オランダ)
- ELETTO PRODOTTO(イタリア)
まだ日本で知名度は低めですが、徐々にSNSなどでも話題になっていて、まさに今注目の新マットレスブランドと言えるでしょう。
なお、海外モデル(欧米モデル)と日本モデルでは、若干仕様が異なり、日本モデルは欧米モデルよりも硬めに作られています。
欧米では柔らかいマットレスが好まれる傾向があるのですが、日本では少し硬めが好まれるため日本モデルは硬さを若干調整し、少し硬めの寝心地を作っているそうです(このように、海外モデルを日本仕様にすることを「ローカライズ」と言います)。
『グッドデザイン賞』を受賞!
エマ・マットレスは『2021年度グッドデザイン賞』を受賞しました。※2021年10月21日発表
グッドデザイン賞とは、見た目の美しさだけでなく、品質・機能・安全性など、そのデザインが「くらしを、社会を、豊かにしうるか」という視点で総合的に評価されたプロダクトに贈られる賞です。
なお、審査委員の評価は以下の通りです。
製品自体の質感や、デザイン性、外して洗える標準カバーなど、安定感のある高い完成度は、同製品が高い信頼度を保っている証である。(一部省略)(出典元:グッドデザイン賞 公式サイト)

2021年度の寝具部門は他に「SOMRESTAマットレストッパー」が受賞しました。
エマとSOMRESTA(ソムレスタ)は以前より当サイトでおすすめのマットレスとしてご紹介していたので、筆者としてもうれしい限りです。
【まず結論】エマ・マットレスの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
始めに結論からお伝えすると、体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ エマ・マットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.58(セール時は3.71) |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 4.5 |
端の沈み込み | 2.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 5.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 2.46(セール時は2.88) |
※目安は「3.50」以上が高評価
※「セール時」は40%割引で計算
お得に買いたい人はセールを待とう
エマ・マットレスは頻繁にセールを行っています。

開催頻度は月1回くらいで、割引価格は最大40%くらいの場合があるので、お急ぎでない限り、セールをやっていないときには買わない方が良いと思います。
セール情報はエマ・マットレス公式のメールマガジンに登録すればお知らせしてくれるので、お得に買いたい人は公式サイトでメールマガジンに登録しましょう(登録は無料でメールアドレスのみの入力でOKです)。

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【総評】バランス感が良い寝心地、返品システムも秀逸
エマ・マットレスは特殊の3層構造のウレタンフォームによって、仰向きでも横向きでもストレスがなく、高い反発性を持ちつつ、体当たりはふんわりとやさしい。つまり、バランス感がとてもよく、総合して満足できる寝心地でした。
その「寝心地の良さ」はさることながら、特筆すべきは返品システムの秀逸さです。
エマ・マットレスでは、100日間の無料トライアル期間を設けています。
100日を超えるトライアル期間を設けているメーカーは他にもありますが、エマ・マットレスの返品システムの特徴は「送料が完全無料」「いつ返してもOK」「梱包材付不要」という点です。
例えば、SNSなどで話題のコアラマットレスなどでも120日の無料トライアル期間を設けていますが、送料は東京・大阪以外だと有料(7,500円)で、到着後14日間経過しないと返品できないという縛りもあります。
▼返品条件 | エマ・マットレス | コアラマットレス |
---|---|---|
送料 | 完全無料 | 東京・大阪以外は有料(7,500円) |
返品可能時期 | 到着後すぐでもOK | 14日経過後 |
梱包材 | 不要 |
特に全国(沖縄・離島は対象外)規模での返品送料無料は大きなメリットで、これだけ返品システムが親切でわかりやすいマットレスメーカーは見つかりません。
マットレスは体に合う合わないが出やすいものなので、気軽にお試ができるという点は素晴らしいメリットと言えるでしょう。
エマ・マットレスの基本情報
エマ・マットレスのサイズや価格等の情報は以下の通りです。
サイズ(幅) |
|
---|---|
クッション材 | ウレタンフォーム(3層) |
カバー素材 | ポリエステル、エラスタイン、ポリプロピレン |
価格 (Sサイズ) | 77,000円 |
お試し期間 | 100日 |
保証期間 | 10年 |
エマ・マットレスの特徴・メリット
エマ・マットレスの特徴を簡単に言うと「クッション性が豊かな高反発ウレタンマットレス」です。
以下より詳しくご紹介します。
3層のウレタンフォーム
エマ・マットレスのクッション材は「ウレタンフォーム」を使っていて、感触が異なる3つの層を重ねた多層構造タイプのウレタンマットレスとなっています。
層(硬さ)※上から | 特徴 |
---|---|
1層(やわらかめ) | 体当たりをふんわりとサポート |
2層(硬め) | 沈み込んだときにグッと押し返す |
3層(やや硬め) | 寝姿勢を安定させる |
中間層がユニーク
特にユニークなのは真ん中の2層目のウレタンフォームで、形が異なる空洞がいくつもあります。
この空洞は、通気性を高めることと、場所によって硬さを変えて、荷重を分散させやすくするという役割があります(「ゾーニング」と言います)。
なお、こうした多層構造タイプの方が寝心地が良いマットレスを作りやすいです。
その理由は、良質な寝心地を実現するために必要な「ふんわりと荷重を受け止めつつ、寝姿勢をしっかり支える」という柔・硬の相反する要求にこたえやすいからです。
高い反発力(高弾性タイプ)
反発力とは、押して離したときに元に戻る力の強さのことです。
低い反発性を持つマットレス(低反発マットレス)はゆっくりと形状が戻り、高い反発性を持つマットレス(高反発マットレス)は勢いよく形状が元に戻ります。
反発性は寝返りのしやすさに影響します。反発力が高ければ高いほど、体の動きをサポートしてくれるため、楽に寝返りが打ちやすいのです。
驚異の反発弾性率60%(当サイト調べ)
反発力は「反発弾性率」でその強さが分かります。
反発弾性率を調べる方法として、JISが定めるテスト方法(JIS K 6400-3)があるのですが、簡単に言うと「高さ50cmから鉄球を落として、反発した高さと割ったのが反発弾性率」ということです。
当サイトで同等の条件で検証したところ、エマ・マットレスの反発弾性率は約60%でした。これはかなり強い反発性です。
公式サイトでは、この反発性に関して大きくアピールしていないのですが、これだけ高い反発力をもつ素材は、それ自体が強力なセールスポイントになります。
なお、低反発(=反発弾性15%)以上であれば、高反発と呼ばれていますが、実はこれは間違いで、本来はJIS規格にて50%以上の反発弾性で「高弾性(高反発)フォーム」と呼ぶことができるのです。
他のメーカーからもいろいろな高反発マットレスは販売されていますが、上記の通り反発弾性率が15~49%でも高反発マットレスとして販売されている例も少なくありません(それらは「ふつう程度」の反発性です)。
つまり、反発弾性が約60%(当サイト調べ)のエマ・マットレスのウレタンフォームは厳密な意味での高反発(高弾性)フォームと言えるのです。
100日間の無料お試し期間あり
エマ・マットレスは購入してから100日間の無料お試し期間があります。
つまり、商品到着後100日間までなら、無料で返品・返金できるのです。
自分に合ったマットレス選びというのは本当に難しいものですが、これだけ長い期間試せるなら安心して購入することができるでしょう。
なお、ショールームや実店舗でしっかり寝心地を確かめて買ったのに「やっぱり違った」という失敗談も多いです。※エマ・マットレスはショールームや実店舗を構えていません
実はショールームと家では睡眠環境が異なるので、短時間の試し寝はあまり参考になりません。
また、人間の体圧分布というのは簡単に変わってしまうので買った時点でベストだと思っても、実際寝たら「なんか違うな。。」ということも十分にあり得る話です。
よって、無料で試せる期間が長いというのは本当におすすめです。
【体験レビュー】エマ・マットレスを実際に試してみた

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
圧縮されてロール状になって入っています。
中身はマットレス本体と取扱説明書の2点です。
説明書にはマットレスのビニール袋を切るための専用カッターが付属されています。
なお、エマ・マットレスの保証期間は10年間です。これはかなり長期の保証期間と言えます。
重さはシングルサイズで21kgです。力の弱い人は運ぶのが大変かもしれません。
マットレスを開けていきます。
まずは外側の梱包ビニールを専用カッターで切っていきます。
このときに、中のマットレス本体を傷つけないようにご注意ください。
外側のビニールが剥がれました。
外側のビニールを剥がすとロール状に巻かれていたマットレスがゆっくりと解かれていきます。
マットレスを手で引き延ばして、短辺側のビニールに切り込みを入れます。
切り込みを入れると圧縮されていたウレタンフォームが膨張していきます。
あっという間に膨張していきます。
最後に内側のビニールを取ります。
開封完了。ここまで3分程度です。
外観
開封直後からハリのあるボリューム感が復元されています。
エマ・マットレスは圧縮タイプのマットレスの中では、特に復元スピードが速く、開封直後にはほとんど復元されました。
開梱直後 | 開梱3日後 |
---|---|
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生地の感触
表面の生地はドット状に細かい凹凸があります。ふっくらとした触り心地です。
通常のマットレスの側生地はポリエステル100%が多いのですが、エマ・マットレスの生地はポリエステルを主原料として、わずかに「エスタラン(ポリウレタン)」が配合されています。
エスタラン(ポリウレタン)を配合することにより、伸縮性が高められます。
伸縮性が高い生地は、フィット感と寝返りのサポート性が高まります。
生地自体の体圧分散性を簡易的にテストするために、人差し指で集中的な強めの圧力を加えてみます。
圧力に対して、ほぼ均等な放射状のテンションがかかっていることがわかりますよね。つまり、圧力を分散する性能(体圧分散性)は高めと言えます。
体圧分散性が高いマットレスは、横向き寝などの局所的な圧力がかかりやすい寝姿勢でもストレスを感じにくいです。
マットレスの厚さ
マットレス自体は十分な厚みがあります。
厚さは公表値のとおり、ほぼ25cmでした。
これはマットレスの中でも厚みがあるタイプです。厚みがあるマットレスはその厚さだけで底付きを感じにくいというメリットがあります。
片面仕様
エマ・マットレスは表面のみに寝ることができる「片面仕様」です。

カバー裏面は少量のポリプロピレンが配合されていて、ゴムのような感触があり、それが滑り止めのような構造をしているので、ベッドフレームに置いた時にズレにくいというメリットがあります。

取扱いしやすいカバー
エマ・マットレスのカバー側面には取っ手が付いているのですが、これが結構使い勝手がよかったです。
マットレスを移動させたりする際に、ヒョイっと簡単に持ち上げられ、さらに、あまり重さを感じませんでした。
一度置いたマットレスは頻繁に移動させることは少ないですが、定期的にローテーション(頭部分と脚部分の向きを変えること)をした方が、ヘタリがなれて寝心地が長持ちしやすいです。

エマ・マットレスは、この取っ手のおかげでローテーションがとても楽にできました。

力の弱い人でもストレスなく移動しやすいと思います。

簡単に動かせるマットレスはローテーションも面倒に感じづらいですね。
なお、ローテーションの頻度は3か月に1度程度がおすすめです。
ちなみに、当記事を作成するにあたり様々な写真を撮っているので、マットレスをかなり頻繁に移動させましたが、取っ手は壊れることなく、頑丈に出来ていると思います。
内部構造
内部構造を詳しくチェックするために、芯材(ウレタンフォーム)を覆っていたカバーを切って中身を取り出してみます。
クッション材は3層のウレタンフォームです。
1番上の「第1フォーム(Airgocell)」は反発力と通気性、中間の「第2フォーム」は体圧分散と寝姿勢保持、最下層の「第3フォーム(HRX弾性フォーム)」はサポート性と耐久性をを担っています。
ウレタンフォームの品質は?
続いて、ウレタンフォームの品質を見ていきます。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは、「形成のきれいさ」にも現れます。
歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形のウレタンフォームが望ましいです。
エマ・マットレスのウレタンフォームは、残念ながら端部分の形成があまりきれいではなく、多少の歪みが確認されました。
高品質ウレタンマットレスブランドの「ソムレスタ」(画像下の赤いフォーム)と比べるとその差ははっきりとわかります。
しかし、角にこそ歪みはありましたが、側面や表面(寝る場所)には目立つ歪みは確認できませんでしたので、寝心地にはそこまで影響しないと考えて良いと思います。
エマ・マットレスの耐久性は?
ウレタンフォームの耐久性を知るには「密度」と「復元率」というのが最も参考になる指標です。
エマ・マットレスのウレタンフォームの仕様は以下の通りです。
密度 | 43D前後(当サイト調べ) |
---|---|
復元率 | 96% |
密度は43D前後
ウレタンフォームの密度はD(Density=密度のD)という単位で表記していることが多く、Dの数値が高くなればなるだけ耐久性(寿命)は長くなります。
エマ・マットレスの43D前後(当サイト調べ)という密度は、ウレタンマットレスの中ではかなり高密度なタイプです。
なお、エマ・マットレス公式では密度の情報は非公開ですが、ウレタンフォームの体積と重量が分かればある程度正確な密度が導き出せるため、当サイトで重量を計測し、体積を計算して(空洞の体積も計算し、差し引いています)算出された数値がおよそ43Dでした。ただし厳密な測定値ではないので「推定43D前後」とご理解ください。
復元率96%とは?
復元率とは、一定回数マットレスを押圧した結果、どのくらい元に形状に復元されているかという数値です。
JISでは80,000回の押圧後にどれだけのヘタりが確認できるか試験します。
エマ・マットレスの復元率96%。つまり、80,000回押圧後には1cmほどヘタるということです。この数値はウレタンマットレスの中ではまずますの数値です。
ちなみに復元率が高いマットレスには上記でご紹介したソムレスタ(24万回で99.6%)や、マニフレックスのフラッグFX(8万回で97.5%)などがあります。
エマ・マットレスには10年保証が付いていますし、密度・復元率を加味しても10年程度は問題なく使えるのではないかと思います。
7か所のゾーニング仕様
エマ・マットレスは中間層の「第2フォーム」は大きさの違う空洞がいくつもあるという特殊な構造をしています。
この空洞の位置・大きさの違いによって、沈み込みを深めたり浅めたりできます。
大きい空洞 (肩・かかとあたり) | 小さい空洞 (腰・おしりあたり) |
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|
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このように、場所によって寝心地(硬さ)を変えることを「ゾーニング」と言います。
エマ・マットレス公式によると「エマ・マットレスは7か所(頭・肩・腰・お尻・膝・足・つま先)が異なる硬さで体を支えることで、背骨がまっすぐになるようにサポートできるように計算されている構造」とのことです。
こうしたゾーニング仕様は特に沈み込みの凹凸がハッキリと出る「横向き寝」で真価が現れます。

一方、仰向き寝でも、背骨の自然のライン(背骨は少し曲がっているのが自然)をやさしく受け止め、腰や臀部の落ち込みが抑え、ストレスない寝姿勢をキープしてくれます。

【詳細解説】エマ・マットレスの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ エマ・マットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.58 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 4.5 |
端の沈み込み | 2.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 5.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 2.46 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
1. 仰向き寝は?(底付きもチェック)
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星3.5」。
体当たりはふんわりとやさしく、生地の伸縮性も高いため、体圧分散性が高いフィット感がある寝心地です。
フィット感が強めの寝心地は蒸れを感じやすいですが、空洞が多いウレタンフォームの構造のため、思っていたより蒸れを感じずに快適に眠れました。

寝姿勢保持の観点からは(背中が沈み臀部が持ち上がるため)少しだけ腰が浮く感じがしましたが、そこまでストレスは感じませんでした。むしろ腰回りのサポート性(沈み込み過ぎてしまうこと)を気にしている人には心地よい圧力に感じられると思います。
反発弾性が約60%(当サイト調べ)のフォーム素材は、仰向きから横向きに変わる寝返りもスムーズに打てます。
底付きに関しては、厚みがあるフォーム素材のため、床面の存在はまったく気になりませんでした。
2. 横向き寝は?(底付きもチェック)
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような寝姿勢保持性能もポイントです。
評価は「星4.5」。
エマ・マットレス独特のゾーニングは、横向き寝に真価が発揮されます。
特に荷重が集中する肩部分が、しっかりと沈み込むことで圧迫感なく安定感がある寝姿勢となります。

もともとエマ・マットレスは欧州発のマットレスブランドなので、横向き寝が多い欧米人が好む寝心地(欧米は柔らかめのマットレスが人気)を得意としているからだと思います。
日本モデルは欧米モデルよりも硬めに作られてはいるものの、その基本的なコンセプトは大きく変わらないので、横向き寝はまさにエマ・マットレスが得意とするところだと感じました。
なお、底付きは全く感じませんでした。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星5」。
良い意味で期待を裏切られたのは、寝返りのしやすさです。
数あるウレタンマットレスの中で、エマ・マットレスのフォームは特に高い反発性を持っています。
さらに腰・臀部あたりが沈みにくいゾーニング仕様のため、体の中心線がまっすぐになりやすく、それが寝返りのしやすさにもつながっています。
「寝返りがしやすいマットレスを探している」という人にもおすすめできる商品です。
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星2.5」。
外周が強化されたような構造ではないので、端部分はそこそこ沈み込みます。
特に柔らかくゾーニングされた上下部分(頭と脚が来る部分)は、かなり沈み込みます。つまり、場所によって沈み込みが変わるので、座姿勢としては不安定になるため、決して腰掛けやすいとは言いづらいです。
寝姿勢においては底付きはありませんが、多少不安定さは感じました。寝相が悪い人は大きめのサイズを買うことがおすすめです。

5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。
評価は「星4」。
最も体に近い第1層のウレタンフォームは通気性が良いオープンセル構造で少し粗めに作られていて、そこから第2層に通気され、空洞によって放出するという工夫がなされているため、不快な蒸れを感じませんでした。

ソフトタイプのウレタンマットレスは蒸れやすい傾向がありますが、エマ・マットレスはその中で特に通気性が良い商品と言えます。
6. 耐久性は?
耐久試験(復元率)・密度・保証期間をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「星3.5」。
エマ・マットレスの密度は推定43D前後(かなり高密度)で、復元率は96%(まずますの数値)です。
また、10年間の品質保証が付いているので、メーカーとしては耐久面に自信をもって販売されているので、密度・復元率の点からも10年程度は問題なく使えるのではないかと思います。
ただし、ウレタンフォーム品質がそこまで高くない(形成に歪みが多少見られる)ことや、表裏のローテーションが出来ないことなども加味すると10年以上の長期間の使用にはやや不安はあります。
また、ウレタンフォームという素材は湿気や紫外線、酸化などによって経年劣化が早いという特徴があるため、スプリングコイル(鋼鉄)に比べるとヘタリやすい素材とも言えます。
とはいえ、10年間の品質保証があるので、ヘタってきたら交換可能な点はメリットです。
なお、保証対象は「2.5cm以上のヘタリが肉眼で確認できる」等の条件があります。詳しくエマ・マットレス公式でご確認ください。
7. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星3」。
生地や素材に衛生加工(抗菌防臭や防ダニ等)はされていませんが、カバーは洗濯可能です。
上下で2分割になるので、コンパクトに折りたためるため、ご家庭でも洗濯しやすいでしょう。

なお、上下で2分割されることは、体に近い上のカバーのみ洗濯できる点も魅力です。
マットレスのカバーはなかなか乾きづらいこともあり、上下分割仕様はメンテナンスしやすい工夫と言えます。
8. 取り扱いやすさは?
持ち運びがしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星4」。
本商品の重量はシングルサイズで21kgなので、重めのマットレスの部類に入りますが、取っ手が付いていることで、移動は楽にしやすいです。
捨てやすさについては、基本的には粗大ゴミとなりますが、芯材がウレタンフォームのため、頑張れば細かくちぎって家庭ゴミとしても捨てることができます。
厚さは25cmほどなので市販のボックスシーツでも使いやすいでしょう。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星2.76」。
本商品の定価はシングルサイズで77,000円です。
マットレス市場全体から考えると、1万円台以下で買える商品もあるので、絶対的な価格としては決して安いと言いにくいです。
ただし、寝心地面は優れていると思うので、コストパフォーマンスとしては悪くありません。
また、エマ・マットレスでは、メルマガ割引やセールなどを開催していることが多く、この定価よりも安く買えることがほとんどなので、結果的にコストパフォーマンスとしては良いと言えるでしょう。
実際に使ってみて気になったところ
寝る場所がズレると少し違和感を感じる
エマ・マットレスの大きな特徴は、体の荷重に応じたゾーニング仕様(フォームに空洞がある構造)ですが、ゾーニングがきめ細やかに配置されているが故のデメリットとして、寝姿勢が縦にズレると少し違和感を感じてしまいます。
特に背中あたりは体のラインが出やすいため、体の位置が脚方向に大きくズレると想定しているサポート性が失われ、少しだけ圧迫感を感じます。
しかし、適切な位置で寝た場合は素晴らしい寝心地を得らるので、「なんか寝心地が落ち着かない」と感じたら、自分が寝ている位置を確認すると良いでしょう。
実際に使ってみてよかったところ
バランス感が優れている
良い意味でウレタンマットレスっぽくない印象で、クッション性が豊かで通気性も良い、バランス感が優れた寝心地だと思いました。
当サイトではいろいろなマットレスを検証していますが、エマ・マットレスの寝心地は、高級ホテルなどに導入されることが多い「コイル高が高い(6.7インチクラスの)高級スプリングコイルマットレス」に近いような感覚がありました。
ポケットコイルなどのスプリングコイルマットレスは、スプリング(コイル)の高さが高ければ高いほど、豊かなクッション性と高い体圧分散性を得られます。寝心地としては「ふんわり」とした感じです。
なぜ、エマ・マットレスがそうした高級マットレスのような寝心地を感じるかと言うと「ふんわりソフト×しっかり高反発」の積層ウレタンフォームだからだと思います。
ソフトながら高い反発性を実現させているのは、使っているウレタンフォーム自体の特性と、絶妙にレイアウトされた複数の空洞です。
さらにこの空洞が、ウレタンマットレスでありがちな「蒸れやすさ」というデメリットを感じにくくさせているので、かなり考え込まれて工夫された構造だと思います。
口コミ・評判のまとめ
エマ・マットレス公式に掲載されている口コミの内容をまとめると主に以下のような感想をお持ちのユーザーの方が多い印象でした。
良い口コミ | 悪い口コミ |
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口コミに関する解説
寝心地については概ね満足されている方が多く、特にふんわり・しっとりとした優しい寝心地に高評価が集まっている印象です。
一方、少数ながら「柔らかすぎる」「硬すぎる」といった自分の理想とする寝心地に合わなかった人もいらっしゃいました。マットレスは合う合わないが出やすいものなので、こうしたネガティブ評価があるのは仕方ないと思います。
しかし、エマ・マットレスは100日間のお試し期間がついているので、本当に自分に合うかどうかをリスクなく、じっくりと試せるのは大きなメリットです。この点を評価されているユーザーの方もいます。
「配送の遅さ」という点ですが、エマ・マットレスは注文後3日で届けられるため、他社と比較しても決して遅くはありません。
なお、一部で「メモリーフォーム」「低反発」と表現されている口コミがありましたが、日本のエマ・マットレスは低反発(メモリーフォーム)タイプのマットレスではなく、むしろ高反発タイプのマットレスなので、その点はご注意ください。※欧米モデルではメモリーフォームを使用している場合もあります
コアラマットレスとエマ・マットレスの違い
エマ・マットレスは、SNSやTVなどのメディアでも話題の「コアラマットレス」と比較されることが多い商品です。
販売開始時期が近いことや、海外発のスタートアップブランドであること、多層構造のウレタンフォームを使ったマットレスであること、会社名が似ていること(エマは「エマ スリープ ジャパン」、コアラは「コアラ スリープ ジャパン」)などが原因かと思われます。
エマ・マットレスとコアラマットレスの違いをまとめると以下の通りです。
エマ・マットレス | コアラマットレス | |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
会社 | エマ・スリープ | コアラ・スリープ |
本国 | ドイツ | オーストラリア |
発売 (本国) | 2015年 | |
発売 (日本) | 2020年 | 2017年 |
硬さ | ▼ふつう 70N(1層目) 150N(2層目) 120N(3層目) | ▼ふつう・硬め ※調節可能 80N/100N(上層) 160N(下層) |
密度 (推定) | 43D前後 (平均・推定) | 50D(上層) 30D(下層) |
復元率 | 96% | 非公表 |
反発弾性率 | 約60% (当サイト調べ) | 37% |
お試し期間 | 100日 | 120日 |
保証期間 | 10年 | |
芯材 | 3層ウレタンフォーム | 上層+下層の分離型フォーム |
お届け | 圧縮梱包(ベッド・イン・ボックス) | |
サイズ | シングル~キング | シングル~クイーン |
価格 (Sサイズ) | 77,000円 | 82,000円 |
特徴 |
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リンク | 公式サイト | 公式サイト |
エマとコアラ、寝心地は違うの?
結論から言うと、寝心地としては結構似ている印象を受けました。
実は2021年8月にコアラマットレスは大きなリニューアルをしました。
旧コアラマットレスとエマ・マットレスでは、同じ3層構造のウレタンフォームだったのですが、今回のコアラマットレスのリニューアルでウレタンフォームの構造が大きく変更されました。
新しいコアラマットレス(NEWコアラマットレス)は、上層と下層フォームが分離する仕様で、上層のコンフォートレイヤーの表裏を変えることによって寝心地(硬さ)を変えられるという点が大きなセールスポイントとなっています。

興味深かったのが、下層フォームがエマ・マットレスに似たような大小の円形の空洞を使ったゾーニングに変わったことです。
エマ・マットレス | NEWコアラマットレス |
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寝心地面においては、旧コアラマットレスは低反発がミックスされたウレタンフォームによるしっとりとした寝心地が特長だった(旧コアラはエマ・マットレスと寝心地は大きく違った)のですが、NEWコアラマットレスはかなり高い反発性を感じられる高反発タイプのマットレスに生まれか変わった印象です。
要するにNEWコアラとエマでは、寝心地としては結構似ている印象で、強いて言うならエマ・マットレスの方が若干硬めの印象(特に腰あたりのサポート性が高い)です。
↓NEWコアラマットレスの反発性
↓エマ・マットレスの反発性
「振動の伝わりづらさ」に差はあるの?
結論、差はほぼありません。
コアラマットレスはゼロ・ディスターバンス技術として「振動の伝わりづらさ」をセールスポイントとしているのですが、実はウレタンフォーム自体「衝撃吸収性が高い」という特徴があるため、ウレタンフォームを使ったマットレス(ウレタンマットレス)全般で似たような衝撃吸収性があるのです。
要するにウレタンマットレス=振動が伝わりづらいとお考えいただいて差し支えません(硬さ・密度・積層構造などによって多少の差は生まれると思います)。
よって、エマ・マットレスもウレタンマットレスなので、振動は伝わりづらいと言えます。
ためしに、NEWコアラマットレスとエマ・マットレスの衝撃吸収性をテストしてみました。詳しくは以下の動画をご参考ください。(左:コアラマットレス、右:エマ・マットレス)
上の動画のとおり、同じような衝撃吸収性・振動の伝わりづらさが確認できました。(むしろエマ・マットレスの方が花瓶が揺れていないように見えます)
どっちがおすすめ?
あくまで参考までにですが、当サイトとしては品質・価格・寝心地・無料トライアルのシンプルさなどを比較し、エマ・マットレスの方が高い総合評価(エマ:3.65、コアラ:3.16)を付けさせていただいております。※この得点の差は「価格の差」が大きな原因です。当サイトの得点付けは価格(低価格さ)が総合評価値に大きな影響を与えます。
もちろん、コアラマットレスの寝心地も良く、硬さが変えられるため自分の好きな硬さ・やわらかさがわからない人にはおすすめです。
「どっちにするかどうしても決められない!」
とお考えの方におすすめの選び方は、どちらも長期のお試し期間(エマは100日、コアラは120日)があるので、まずは安いエマ・マットレスで試してみて、満足いかなかったら返品して、コアラマットレスを試すというのが最もコストがかからない方法かと思います。
ただし、コアラマットレスはお届け先が東京・大阪以外の場合、返品するのに追加料金(1点あたり7,500円)が必要なのでご注意ください。
なお、無料のお試し期間があるマットレスは他にもあります。以下の記事で詳しくご紹介しているのでご参考いただけますと幸いです。
他に、NEWコアラマットレスの懸念点を挙げると「硬さが変えられる」という特徴は、理想的な層構造を崩す(中間層がやわらかくなることで寝姿勢が崩れやすい)ことと、さらに何といっても下層フォームの品質が悪いことです。

価格が高いことのほかに、これらのマイナスポイント(無料トライアルの条件・硬さ調節のデメリット・低品質な下層フォーム)があるため、NEWコアラマットレスはエマ・マットレスよりも低い評価となっています。
NEWコアラマットレスの特徴については以下の記事で詳しくご紹介しています。
エマのアクセサリー(ピロー・プロテクター・カバー)
エマ・マットレスには以下のアクセサリーがあります。
ピロー(枕) | プロテクター | カバー |
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15,000円 | 13,000円~ | 15,000円~ |
ピローとプロテクターについてもメーカーさんからご提供いただいたので、詳しくご紹介します。※カバーはマットレスに付いているものと同じなので、割愛します
エマ・ピロー(枕)の特徴は?
エマ・マットレスのオリジナル枕です。価格は15,000円です。
お届け時にはコンパクトに届きます。
箱はこちら。
マットレスと同じでロール状に巻かれて入っています。
マットレスほどきつい圧縮ではありません。
ハサミを入れるとゆっくりと復元されます。
開封して1分後の様子はこちら。
もう完全な形に復元されています(早いです)。
ファスナーを開けて中身が取り出せます。
エマ・ピローの中身はこちら。
上の2枚が低反発フォーム(青色はゲル入り)で、下の1枚が中間に挟むソフトウレタンフォームです。
低反発ゲルフォーム | 低反発フォーム | ソフトウレタン |
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この3枚で高さ調節できる点がエマ・ピローの大きな特徴です。
エマ公式によると、「寝姿勢によるおすすめの高さ」が紹介されています。以下の通りです。
横向き寝 | 仰向き寝 | うつぶせ寝 |
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3枚すべて | 2枚(低反発ゲル×1、ソフトウレタン×1) | 1枚(低反発ゲル×1) |
なお、低反発フォームは2枚(青色・クリーム色)ありますが、ジェル入りの青いフォームを上層に配置します。ジェルには熱を吸収する性能があるため、上層に配置することで睡眠時の蒸れを軽減できるからです。

それぞれの高さをレビューします。
まずは横向き寝用の一番高いパターン(3枚)。
横向き寝は頭の位置が高くなるため、枕が高い方が寝姿勢が整いやすいです。
実際寝てみたところ、最初は「少しだけ高すぎるかな?」と思いましたが、低反発ならではの沈み込みとフィット感によって、次第にストレスを感じなくなりました。
続いて、1枚抜いて仰向き寝用を試します。
こちらが仰向き寝のパターン(2枚)。
個人的にはこの2枚パターンが一番しっくりきました。
仰向き寝でも快適ですが、横向きになってもストレスを感じにくかったです。
睡眠中は基本的に仰向きと横向きを繰り返すので、両方の寝姿勢にストレスがないというのは良い枕の条件のひとつと言えるでしょう。
最後に、もう1枚抜いて仰向き寝用を試します。
こちらがうつぶせ寝のパターン(1枚)。
たしかにうつぶせでストレスを感じにくい低さになっています。
うつぶせで寝る人にはおすすめですが、横向きの寝姿勢にはかなり低すぎるため、総合的なバランス感としては微妙かもしれません。
ただし、低めの枕はやわらかいマットレスに合いやすいので、エマ・マットレスの上にパッドなどを敷いてやわらかめの寝心地に調節されている場合に合いやすいと思います。
なお、カバー生地はエマ・マットレスを同じものが使われています。
ポリウレタン入りのポリエステルなので伸縮性も高めです。
カバーのみ洗濯可能です。
エマ・プロテクターの特徴は?
エマ・マットレス専用のプロテクターです。価格はシングルサイズで13,000円です。
プロテクターとはマットレスを清潔に保つための道具で、エマ・プロテクターの特徴は防水加工・防ダニ加工(プロバイオティクス)が施されていることです。もちろん洗濯も可能。
メンテナンス性を考えたら、プロテクターはぜひ利用したいアイテムです。
お届け時にはコンパクトに届きます。
段ボールの中に化粧箱が入っています。
こちらがプロテクターの化粧箱。
箱を開けるとプロテクターが折りたたまれ巻かれて入っています。
中身を取り出します。
広げます。こちらが表面です。
裏面はこんな感じ。
マットレスに固定する場所はゴムバンドになっています。
伸縮性が高いゴム仕様なので、ぴったりと装着できズレません。
マットレスに装着してみます。
ゴムバンド式なので簡単です。
あっという間に装着完了。
マットレスの取っ手部分が少しボコボコしていますが、エマ・マットレスならではのクールな雰囲気を損ねないプロテクターです。
装着前 | 装着後 |
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プロテクターの生地はこちら。
素材はポリエステル100%で、伸縮性はマットレスカバーに比べて劣りますが、そこまで違和感はありません。
防水加工が施されているので、飲み物をこぼしてもマットレスに水分が浸透しないので汚れません。
コーヒーをこぼしてみて動画は以下のとおりです。防水性能がわかりやすいので、ぜひご参考いただければと思います。(4倍速・音声なし)
この動画のとおり、プロテクターがじんわりと吸水することで、下のマットレスに水分が移りません。
こうした防水性能はおねしょ対策にも有効です。
エマ・マットレスはいつ買うのがお得?(セール情報)

この記事の冒頭でご紹介したとおり、エマ・マットレスは頻繁にセールを行っています。
2022年のセール開催状況としては以下のとおりです。
開催期間 | セール内容 |
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1月8日~23日 | 全品40%OFF ※新春セール |
2月11日~14日 | 全品40%OFF |
2月21日~23日 | 3点セット(マットレス・ピロー・プロテクター)50%OFF |
3月11日~31日 | 全品40%OFF ※新生活応援セール |
4月7日~25日 | 3点セット(マットレス・ピロー・プロテクター)40%OFF |
4月28日~5月9日 | 全品40%OFF ※ゴールデンウィーク・セール |
5月12日~5月22日 | 2点セット(マットレス・プロテクター)40%OFF |
5月25日~6月6日 ※現在セール中 | 全品40%OFF |
以上のとおり、最大50%OFFの時期もありましたが、現在は社会情勢(為替や原材料高騰)的にも40%OFFくらいが最大かと思います。
また、開催ペースは月1回くらいで来ていますが、今後の予定はわかりませんので、気になった方は次のセール時期でご検討いただければと思います。
なお、セール情報はメールマガジン(エマ公式)に登録するとお知らせしてくれます。(メルマガ登録は公式サイトの最下部にあります)
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【厳選】エマ・マットレスと併せて買いたいベッドフレーム 2選
現在、エマ公式のベッドフレームはありません。よって、他メーカー製のベッドフレームを選ぶ必要があります。
エマ・マットレスはやや厚みがあるので、床からの高さが高すぎないタイプを選ぶと使いやすいでしょう。
また、通気性が良い構造を活かすためにも、床板がすのこ状になっているタイプがおすすめです。
1. ステージベッド「STACEY(ステイシー)」
キングサイズまで対応
天然木を贅沢に使用しているのに2万円台で買えるコストパフォーマンスが優れたローベッド。使われている桐材は湿度調節機能が優れていてカビにくいです。
セミシングルサイズからキングサイズまで選べるサイズバリエーションの豊富さも魅力です。
なお、エマ・マットレスを乗せたステイシーの様子は以下の通りです。

サイズ | セミシングル~キング |
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カラー | ダークブラン、ナチュラル |
価格 | 2万円台~ |
2. 北欧風シンプルすのこベッド「Banon」
低価格でも頑丈
天然木パイン材を使用したシンプルなヘッドレスタイプのすのこベッド。フレームに極太の板を補強した耐荷重350kgの強靭な耐久性が特徴で、きしみや揺れの心配がなく、安心して眠れます。
4段階の高さ調節ができるので自分の好きな高さで使えます。さらにパーツが少なく組み立ても簡単です。サイズバリエーションが豊富で、ショート丈も選べる点もメリット。
なお、当記事の画像で頻繁に登場しているのはこちらのベッドフレームです。

サイズ | セミシングル~ダブル (ショート丈あり) |
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カラー | ナチュラル、ブラウン、ホワイト |
価格 (Sサイズ) | 15,900円 |
その他、エマ・マットレスの情報
お届け日は?
注文後3日でお届け可能です。ただし、時期や在庫状況によって変わる可能性があるので、必ず公式サイトでご確認ください。
お試し期間の仕組みは?
エマ・マットレスはお届け日から100日間は返金・返品が可能で、100日まではいつ返しても大丈夫です。
しかも、返品時の送料や梱包材も不要。カスタマーサポート宛てにメールするだけメーカー側がすべて手配してくれるというシンプルで親切な仕組みです。
なお、損傷や汚れがある場合、返品できない可能性もあるので大切にお使いください。
10年保証の条件は?
エマ公式の利用規約によると10年保証を受けられる条件は「適切な使用にもかかわらず、マットレスに凹みが生じる場合。凹みは2.5cm以上、肉眼で認識できることとします。」とされています。
そして、2.5cm以上の凹み(ヘタリ)が確認された場合、新品のマットレスと交換されます。
なお、カビや汚れ等がある場合、保証の対象外となるので、ご注意ください。
廃棄方法は?
クッション材のウレタンフォームは、細かくちぎれば家庭ゴミで捨てられますが、厚みがあるのでかなり大変かと思います。※ごみ捨てはお住いの自治体のルールを必ずご確認ください
細かくちぎるのが面倒な場合は、粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、マットレス(スプリングなし)の粗大ゴミ廃棄費用は1,000円です。
実店舗・ショールームはある?
エマ・マットレスは実店舗・ショールームがありません。
オンライン限定で展開しているため、高品質なのに低価格が実現できるのです(店舗家賃や多くの人件費・管理費を必要しないため、商品価格を安くしやすいのです)。
まとめ
いかかがでしたでしょうか。
この記事ではエマ・マットレスについてご紹介させていただきました。
2015年に欧州で販売開始してから数々の賞を受賞し、今では世界中で200万人のユーザーが愛用している人気マットレスがついに日本に上陸しました。
日本モデルは、欧州モデルよりをそのまま引っ張ってくるのではなく、日本人の好みに合わせた寝心地に調節されています。
他のウレタンマットレスと比べて、特に通気性と反発性が高いので、蒸れが気になっている人や、寝返りを楽に打ちたい人にぴったりの商品だと思います。
価格が抑えられていて、競合商品であるコアラマットレスより15,000円以上も安い点も魅力です。
さらに100日間無料お試し期間(返品・返金保証)があるので、世界が認めた寝心地を気軽に試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。