本記事の「エマ・マットレス」は2024年8月26日に終売しました。※クリアランスセールで在庫完売まで販売は継続されています
今後、エマ・スリープはスタンダードモデルを「エマ・ハイブリッド V2」に切り替えて販売を行います。エマ・ハイブリッドV2の詳細はこちらのレビュー記事をご参考ください。
専門家がエマ・マットレスを徹底解説
この記事ではドイツ発のマットレスメーカー【エマ・スリープ】の「エマ・マットレス」についてご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
- 【最新】エマ・スリープのセール情報(3/31まで)
- メーカーの「エマ・スリープ」とは
- 【まず結論】エマ・マットレス(スタンダードモデル)の評価は?
- エマ・マットレスの基本情報
- エマ・マットレスの特徴・メリット
- 【体験レビュー】エマ・マットレスを実際に試してみた
- 【詳細解説】エマ・マットレスの評価について
- 実際に使ってみて気になったところ
- 実際に使ってみてよかったところ
- 口コミ・評判のまとめ
- コアラマットレスとエマ・マットレスの違い
- エマ・スリープのアクセサリー(ピロー・プロテクター・羽毛掛け布団)
- 【実際の流れ】エマ・スリープの返品はどんな感じ?
- 【厳選】エマ・マットレスと併せて買いたいベッドフレーム 4選
- その他、エマ・マットレスの情報
- まとめ
【最新】エマ・スリープのセール情報(3/31まで)
現在、セールで最大60%OFFです。
セール期間 | 3月5日(水)午前0時~3月31日(月)午後11時59分 |
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割引率 | 割引適用商品:
|
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エマ・スリープは大幅割引セールが頻繁に行われているため、基本的にセールで買うのがおすすめです。
また、仕様を考えた場合、セールが超お得!というわけではなく、むしろ「定価の半額くらいが適正価格」だと感じます。つまり、「セールの割引率の高さ」は過度なメリットと思わない方が良いでしょう。(セールも頻繁ですしね)
とはいえ、エマ・スリープの品質や寝心地は悪くないですし、お試し期間付きを踏まえると、セールでは満足いくコストパフォーマンスを得られると思いますよ。
- エマ・スリープのレビュー記事エマ・オリジナルV2
- エマ・ハイブリッドV2(おすすめ)
- エマ・マットレス プレミアム
- エマ・ラグジュアリー
- エマ・敷布団 プレミアム
- エマ・トッパー
- エマ・ベッドフレーム
- エマ・木製ベッドフレーム
- アクセサリー類(ピロー・プロテクター・羽毛掛け布団)
メーカーの「エマ・スリープ」とは
エマ・スリープは、ドイツ発のマットレスブランド。その基幹モデルが本記事で取り上げる「エマ・マットレス」です。
2015年に欧州で発売され、今では世界中で400万人以上のユーザーが愛用している人気マットレスで、ついに2020年から日本での販売も開始しました。
エマ・マットレスは世界各国で数々の賞を受賞し、その寝心地とコストパフォーマンスの良さに高い評価を得ています。
エマの受賞歴(一部)
- Which?(イギリス)
- MELHOR DO TESTE(ポルトガル)
- Élu Produit de l’Année(フランス)
- Premio del Mejor Colchon(スペイン)
- CHOICE(オーストラリア)
- CONSUMENTEBOND(オランダ)
- ELETTO PRODOTTO(イタリア)
エマ・スリープのマットレスシリーズ(5つ)の違いは?
エマ・スリープのベッドマットレスは以下の種類があります。
モデル | 画像 | タイプ |
---|---|---|
①エマ・マットレス ※本記事のモデル |
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高反発ウレタン |
②オリジナルV2 | ![]() |
ハードウレタン×ポケットコイル |
③ハイブリッドV2 | ![]() |
3層ウレタン×ポケットコイル |
④プレミアム | ![]() |
低反発ウレタン×ポケットコイル |
⑤ラグジュアリー | ![]() |
ポリマー×多層ウレタン×ポケットコイル |
当サイトではすべてのモデルの体験・検証をしております。
特におすすめはミドルグレードの「エマ・ハイブリッド V2」です。
ポケットコイル×高反発×低反発のトリプルハイブリッド仕様で、さらに寝心地が良く、この記事でご紹介するエマ・マットレス(スタンダードモデル)の上位互換マットレスです。

各モデルの違いは以下の記事をご参考くださいね。
なお、三つ折りタイプの「エマ・敷布団 プレミアム」もあります。詳しくは以下の記事をご参考ください。
三つ折りタイプはこちら【体験レビュー】エマ・敷布団 プレミアムの特徴&寝心地を徹底解説
【まず結論】エマ・マットレス(スタンダードモデル)の評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
始めに結論からお伝えすると、体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ エマ・マットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.32(セール時は3.61) |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 4.5 |
端の沈み込み | 2.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 5.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 2.00(セール時は2.92) |
硬さ | やや硬め(6.5/10) |
※目安は「3.50」以上が高評価
※「セール時」は50%割引で計算
【総評】バランス感が良い寝心地、返品システムもやさしい
エマ・マットレスの特徴を簡単にまとめると「クッション性が豊かな高反発ウレタンマットレス」です。
3層構造のウレタンフォーム×特殊ゾーニング仕様によって、仰向きでも横向きでもストレスがなく、高い反発性を持ちつつ、体当たりはふんわりとやさしい。つまり、バランス感がとてもよく、総合して満足できる寝心地でした。

その「寝心地の良さ」はさることながら、返品・返金システムのやさしさも魅力です。
エマ・マットレスは、100日間のトライアル期間付きです。
長期のお試し期間付きのマットレスは他にもありますが、中には返送費や手数料が自己負担の場合もあります。
一方、エマ・マットレスでは「全国規模で送料無料」「梱包材不要」「手数料なし」という完全に自己負担がない返品システムとなっています。
マットレスは体に合う合わないが出やすいものなので、気軽にお試ができるという点が素晴らしいです。
エマ・マットレスの基本情報
エマ・マットレスのサイズや価格等の情報は以下の通りです。
サイズ(幅) |
|
---|---|
クッション材 | ウレタンフォーム(3層) |
カバー素材 | ポリエステル、エラスタイン、ポリプロピレン |
価格 (Sサイズ) |
99,000円 |
お試し期間 | 100日 |
保証期間 | 10年 |
エマ・マットレスの特徴・メリット
主な特徴・メリット
- 多層構造のウレタンフォーム
- 特殊ゾーニング仕様
- 高い反発性(寝返りしやすい)
- グッドデザイン賞受賞
- お試し期間あり(100日)
1. 多層構造のウレタンフォーム(3層)
エマ・マットレスのクッション材は「ウレタンフォーム」を使っていて、感触が異なる3つの層を重ねた多層構造タイプのウレタンマットレスとなっています。
層(硬さ)※上から | 特徴 |
---|---|
1層(やわらかめ) | 体当たりをふんわりとサポート |
2層(硬め) | 沈み込んだときにグッと押し返す |
3層(やや硬め) | 寝姿勢を安定させる |
【ここがポイント】まじめな人間工学的アプローチ
多層構造タイプの方が寝心地が良いマットレスを作りやすいです。
その理由は、良質な寝心地を実現するために必要な「ふんわりと荷重を受け止めつつ、寝姿勢をしっかり支える」という柔・硬の相反する要求にこたえやすいからです。
そして、エマ・マットレスでは、人間工学で提唱されている「弾性の三層構造」をしっかりと表現した「柔・硬・柔」というバランスで作られています。

有名ブランドでは三層構造を意識して作られているモデルが多いですが、エマ・マットレスのような新しめのマットレスでは珍しいです。(3層タイプでも硬さのバランスを考えて作られているマットレスは少ないです)
2. 特殊ゾーニング仕様
真ん中の2層目のウレタンフォームに特殊なゾーニング(空洞)を設けています。
この層は「エルゴノミックフォーム」という名称で、背骨を真っすぐに、自然な状態に保つサポートをしてくれる役割があります。
なお、この形が異なる多数の空洞は、通気性を高めることと、場所によって硬さを変えて、荷重を分散させるという役割もあります(「ゾーニング」と言います)。
【ここがポイント】仰向きでも横向きでも寝やすい
ゾーニング仕様のマットレスは他にもたくさんありますが、エマ・マットレスの素晴らしいところは、どんな寝姿勢でも対応できるように空洞の位置を調節している点です。
仰向き | 横向き |
---|---|
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![]() |
例えば、仰向きでは体の沈み込みが浅いため、上の空洞を中心として圧力を分散させ、腰回りが硬くなっているので落ち込みづらいです。
一方、横向きでは、特に深く沈み込む肩あたりに下の空洞が対応し、結果的に横向きでも圧迫感を感じにくい仕上がりとなっています。

このバランス感は完成度が高いです。
3. 高い反発力(高弾性タイプ)
反発力とは、押して離したときに元に戻る力の強さのことです。
低い反発性を持つマットレス(低反発マットレス)はゆっくりと形状が戻り、高い反発性を持つマットレス(高反発マットレス)は勢いよく形状が元に戻ります。
エマ・マットレスは「高反発マットレス」です。
【ここがポイント】驚異の反発弾性率約60%(当サイト調べ)
反発性は寝返りのしやすさに影響します。反発力が高ければ高いほど、体の動きをサポートしてくれるため、楽に寝返りが打ちやすいです。
そして、反発力は「反発弾性率」でその強さが分かります。
反発弾性率を調べる方法として、JISが定めるテスト方法(JIS K 6400-3)があるのですが、簡単に言うと「高さ50cmから鉄球を落として、反発した高さと割ったのが反発弾性率」ということです。
当サイトで同等の条件で検証したところ、エマ・マットレスの反発弾性率は約60%でした。これはかなり強い反発性です。
公式サイトでは、この反発性に関して大きくアピールしていないのですが、これだけ高い反発力をもつ素材は、それ自体が強力なセールスポイントになります。
なお、低反発(=反発弾性率15%)以上であれば、高反発と呼ばれていることもありますが、実はこれは間違いで、本来はJIS規格にて50%以上の反発弾性で「高弾性(高反発)フォーム」と呼ぶことができるのです。

他のメーカーからもいろいろな高反発マットレスは販売されていますが、上記の通り反発弾性率が15~49%でも高反発マットレスとして販売されている例も少なくありません(それらは「ふつう程度」の反発性です)。
つまり、反発弾性が約60%(当サイト調べ)のエマ・マットレスのウレタンフォームは厳密な意味での高反発(高弾性)フォームと言えます。
4. 『グッドデザイン賞』を受賞
エマ・マットレスは『2021年度グッドデザイン賞』を受賞しました。※2021年10月21日発表
グッドデザイン賞とは、見た目の美しさだけでなく、品質・機能・安全性など、そのデザインが「くらしを、社会を、豊かにしうるか」という視点で総合的に評価されたプロダクトに贈られる賞です。
なお、審査委員の評価は以下の通りです。
製品自体の質感や、デザイン性、外して洗える標準カバーなど、安定感のある高い完成度は、同製品が高い信頼度を保っている証である。(一部省略)(出典元:グッドデザイン賞 公式サイト)

グッドデザイン賞を受賞したベッド・マットレスには無印良品「脚付きマットレス」や、西川「エアーSI」、パラマウントベッド「INTIME1000」など、素晴らしいプロダクトが多いですね。
5. 100日間のお試し期間あり
エマ・マットレスは購入してから100日間のお試し期間があります。※クリアランスセール対象の場合は100日保証は対象外です
つまり、商品到着後100日間までなら、返品・返金できるのです。
自分に合ったマットレス選びというのは本当に難しいものですが、これだけ長い期間試せるなら安心して購入することができるでしょう。
なお、ショールームや実店舗でしっかり寝心地を確かめて買ったのに「やっぱり違った」という失敗談も多いです。※エマ・マットレスはショールームや実店舗を構えていません
実はショールームと家では睡眠環境が異なるので、短時間の試し寝はあまり参考になりません。
また、人間の体圧分布というのは簡単に変わってしまうので買った時点でベストだと思っても、実際寝たら「なんか違うな。。」ということも十分にあり得る話です。
よって、試せる期間が長いというのは本当におすすめです。
【体験レビュー】エマ・マットレスを実際に試してみた

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
なお、段ボールのデザインが日本上陸当時(2021年)から変更されています。
2021年 | 2023年~ |
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段ボールにはQRコードがあり、読み取ると取扱説明書のページが開きます。
マットレス本体は、圧縮されてロール状で入っています。
中身はマットレス本体のみです。
重さはシングルサイズで約17kgです。力の弱い人は運ぶのが大変かもしれません。
なお、エマ・マットレスの保証期間は10年間です。これはかなり長期の保証期間と言えます。
マットレスにはビニール袋を切るための「専用カッター」が付属されています。
自分でハサミを用意しなくても良いので親切ですね。
マットレスを開けていきます。
まずは外側の梱包ビニールを専用カッターで切っていきます。
このときに、中のマットレス本体を傷つけないようにご注意ください。
以降の開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元していきます。
外観
開封直後からハリのあるボリューム感が復元されています。
エマ・マットレスは圧縮タイプのマットレスの中では、特に復元スピードが速く、開封直後にはほとんど復元されました。
取説では、「マットレスは開封後、数分で元のサイズに膨らみます。」とのことでしたので、1日経過した状態と比較したアニメーションを作りました。
このとおり、1日経つと芯材(ウレタンフォーム)の歪みなどが落ち着き、完全に復元されました。
生地の感触
表面の生地はドット状に細かい凹凸があります。ふっくらとした触り心地です。
通常のマットレスの側生地はポリエステル100%が多いのですが、エマ・マットレスの生地はポリエステルを主原料として、わずかに「エラスタイン(ポリウレタン)」が配合されています。
エラスタイン(ポリウレタン)を配合することにより、伸縮性が高められます。
伸縮性が高い生地は、フィット感と寝返りのサポート性が高まります。
生地自体の体圧分散性を簡易的にテストするために、人差し指で集中的な強めの圧力を加えてみます。
圧力に対して、ほぼ均等な放射状のテンションがかかっていることがわかりますよね。つまり、圧力を分散する性能(体圧分散性)は高めと言えます。
体圧分散性が高いマットレスは、横向き寝などの局所的な圧力がかかりやすい寝姿勢でもストレスを感じにくいです。
マットレスの厚さ
マットレス自体は十分な厚みがあります。
厚さは公表値のとおり、ほぼ25cmでした。
これはマットレスの中でも厚みがあるタイプです。厚みがあるマットレスはその厚さだけで底付きを感じにくいというメリットがあります。
片面仕様
エマ・マットレスは表面のみに寝ることができる「片面仕様」です。

カバー裏面は少量のポリプロピレンが配合されていて、ゴムのような感触があり、それが滑り止めのような構造をしているので、ベッドフレームに置いた時にズレにくいというメリットがあります。

取扱いしやすいカバー
エマ・マットレスのカバー側面には取っ手が付いているのですが、これが結構使い勝手がよかったです。
マットレスを移動させたりする際に、ヒョイっと簡単に持ち上げられ、さらに、あまり重さを感じませんでした。
一度置いたマットレスは頻繁に移動させることは少ないですが、定期的にローテーション(頭部分と脚部分の向きを変えること)をした方が、ヘタリがなれて寝心地が長持ちしやすいです。

エマ・マットレスは、この取っ手のおかげでローテーションがとても楽にできました。

力の弱い人でもストレスなく移動しやすいと思います。

簡単に動かせるマットレスはローテーションも面倒に感じづらいですね。
なお、ローテーションの頻度は3か月に1度程度がおすすめです。

ちなみに、当記事を作成する際に(様々な写真を撮っているので)、マットレスをかなり頻繁に移動させましたが、取っ手は壊れませんでした。かなり頑丈に出来ていると思います。
内部構造
内部構造を詳しくチェックするために、芯材(ウレタンフォーム)を覆っていたカバーを切って中身を取り出してみます。
クッション材は3層のウレタンフォームです。
1番上の「第1フォーム(Airgocell)」は反発力と通気性、中間の「第2フォーム」は体圧分散と寝姿勢保持、最下層の「第3フォーム(HRX弾性フォーム)」はサポート性と耐久性をを担っています。
ウレタンフォームの品質は?
続いて、ウレタンフォームの品質を見ていきます。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは、「形成のきれいさ」にも現れます。
歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形のウレタンフォームが望ましいです。
エマ・マットレスのウレタンフォームは、残念ながら端部分の形成があまりきれいではなく、多少の歪みが確認されました。
しかし、角にこそ歪みはありましたが、側面や表面(寝る場所)には目立つ歪みは確認できませんでしたので、寝心地には影響しないのでご安心ください。
エマ・マットレスの耐久性は?
ウレタンフォームの耐久性を知るには「密度」と「復元率」というのが最も参考になる指標です。
エマ・マットレスのウレタンフォームの仕様は以下の通りです。
密度 | 43D前後(当サイト調べ) |
---|---|
復元率 | 96% |
密度は43D前後
ウレタンフォームの密度はD(Density=密度のD)という単位で表記していることが多く、Dの数値が高くなればなるだけ耐久性(寿命)は長くなります。
エマ・マットレスの43D前後(当サイト調べ)という密度は、ウレタンマットレスの中ではなかなか高密度なタイプです。

なお、エマ・マットレス公式では密度の情報は非公開ですが、ウレタンフォームは体積と重量が分かればある程度正確な密度が導き出せるため、当サイトで重量を計測し、体積を計算して(空洞の体積も計算し、差し引いています)算出された数値がおよそ43Dでした。ただし厳密な測定値ではないので「推定43D前後」とご理解ください。
復元率96%とは?
復元率とは、一定回数マットレスを押圧した結果、どのくらい元に形状に復元されているかという数値です。
JISでは80,000回の押圧後にどれだけのヘタりが確認できるか試験します。
エマ・マットレスの復元率96%。つまり、80,000回押圧後には1cmほどヘタるということです。この数値はウレタンマットレスの中ではまずますの数値です。
ちなみに復元率が高いマットレスにはSOMRESTA(ソムレスタ)(24万回で99.6%)や、マニフレックスのフラッグFX(8万回で97.5%)などがあります。
エマ・マットレスには10年保証が付いていますし、密度・復元率を加味しても10年程度は問題なく使えるのではないかと思います。
7か所のゾーニング仕様
エマ・マットレスは中間層の「第2フォーム」は大きさの違う空洞がいくつもあるという特殊な構造をしています。
この空洞の位置・大きさの違いによって、沈み込みを深めたり浅めたりできます。
大きい空洞 (肩・かかとあたり) |
小さい空洞 (腰・おしりあたり) |
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このように、場所によって寝心地(硬さ)を変えることを「ゾーニング」と言います。
エマ・マットレス公式によると「エマ・マットレスは7か所(頭・肩・腰・お尻・膝・足・つま先)が異なる硬さで体を支えることで、背骨がまっすぐになるようにサポートできるように計算されている構造」とのことです。
こうしたゾーニング仕様は特に沈み込みの凹凸がハッキリと出る「横向き寝」で真価が現れます。

一方、仰向き寝でも、背骨の自然のライン(背骨は少し曲がっているのが自然)をやさしく受け止め、腰や臀部の落ち込みが抑え、ストレスない寝姿勢をキープしてくれます。

【詳細解説】エマ・マットレスの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ エマ・マットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.32(セール時は3.61) |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 4.5 |
端の沈み込み | 2.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 5.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 2.00(セール時は2.92) |
硬さ | やや硬め(6.5/10) |
※目安は「3.50」以上が高評価
※「セール時」は50%割引で計算
1. 仰向き寝は?(底付きもチェック)
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星3.5」。
体当たりはふんわりとやさしく、生地の伸縮性も高いため、体圧分散性が高いフィット感がある寝心地です。
フィット感が強めの寝心地は蒸れを感じやすいですが、空洞が多いウレタンフォームの構造のため、思っていたより蒸れを感じずに快適に眠れました。

寝姿勢保持の観点からは(背中が沈み臀部が持ち上がるため)少しだけ腰が浮く感じがしましたが、そこまでストレスは感じませんでした。むしろ腰回りのサポート性(沈み込み過ぎてしまうこと)を気にしている人には心地よい圧力に感じられると思います。
反発弾性が約60%(当サイト調べ)のフォーム素材は、仰向きから横向きに変わる寝返りもスムーズに打てます。
底付きに関しては、厚みがあるフォーム素材のため、床面の存在はまったく気になりませんでした。
2. 横向き寝は?(底付きもチェック)
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星4.5」。
エマ・マットレス独特のゾーニングは、横向き寝に真価が発揮されます。
特に荷重が集中する肩部分が、しっかりと沈み込むことで圧迫感なく安定感がある寝姿勢となります。

もともとエマ・マットレスは欧州発のマットレスブランドなので、横向き寝が多い欧米人が好む寝心地を得意としているからだと思います。
日本モデルは欧米モデルよりも硬めに作られてはいるものの、その基本的なコンセプトは大きく変わらないので、横向き寝はまさにエマ・マットレスが得意とするところだと感じました。
なお、底付きは全く感じませんでした。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星5.0」。
良い意味で期待を裏切られたのは、寝返りのしやすさです。
数あるウレタンマットレスの中で、エマ・マットレスのフォームは特に高い反発性を持っています。
さらに腰・臀部あたりが沈みにくいゾーニング仕様のため、体の中心線がまっすぐになりやすく、それが寝返りのしやすさにもつながっています。
「寝返りがしやすいマットレスを探している」という人にもおすすめできる商品です。
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星2.5」。
外周が強化されたような構造ではないので、端部分はそこそこ沈み込みます。
特に柔らかくゾーニングされた上下部分(頭と脚が来る部分)は、かなり沈み込みます。つまり、場所によって沈み込みが変わるので、座姿勢としては不安定になるため、決して腰掛けやすいとは言いづらいです。
寝姿勢においては底付きはありませんが、多少不安定さは感じました。寝相が悪い人は大きめのサイズを買うことがおすすめです。

5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。
評価は「星4.0」。
最も体に近い第1層のウレタンフォームは通気性が良いオープンセル構造で少し粗めに作られていて、そこから第2層に通気され、空洞によって放出するという工夫がなされているため、不快な蒸れを感じませんでした。

ウレタンマットレスは蒸れやすい傾向がありますが、エマ・マットレスはその中で特に通気性が良い商品と言えます。
6. 耐久性は?
耐久試験(復元率)・密度・保証期間をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「星3.5」。
エマ・マットレスの密度は推定43D前後(かなり高密度)で、復元率は96%(まずますの数値)です。
また、10年間の品質保証が付いているので、メーカーとしては耐久面に自信をもって販売されているので、密度・復元率の点からも10年程度は問題なく使えるのではないかと思います。
ただし、ウレタンフォーム品質がそこまで高くない(形成に歪みが多少見られる)ことや、表裏のローテーションが出来ないことなども加味すると10年以上の長期間の使用にはやや不安はあります。
また、ウレタンフォームという素材は湿気や紫外線、酸化などによって経年劣化が早いという特徴があるため、スプリングコイル(鋼鉄)に比べるとヘタリやすい素材とも言えます。
とはいえ、10年間の品質保証があるので、ヘタってきたら交換可能な点はメリットです。
なお、保証対象は「2.5cm以上のヘタリが肉眼で確認できる」等の条件があります。詳しくエマ・マットレス公式でご確認ください。
7. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星3.0」。
生地や素材に衛生加工(抗菌防臭や防ダニ等)はされていませんが、カバーは洗濯可能です。
上下で2分割になるので、コンパクトに折りたためるため、ご家庭でも洗濯しやすいでしょう。

なお、上下で2分割されることは、体に近い上のカバーのみ洗濯できる点も魅力です。
マットレスのカバーはなかなか乾きづらいこともあり、上下分割仕様はメンテナンスしやすい工夫と言えます。
8. 取り扱いやすさは?
持ち運びがしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星4.0」。
本商品の重量はシングルサイズで17kgなので、重めのマットレスの部類に入りますが、取っ手が付いていることで、移動は楽にしやすいです。
捨てやすさについては、基本的には粗大ゴミとなりますが、芯材がウレタンフォームのため、頑張れば細かくちぎって家庭ゴミとしても捨てることができます。
厚さは25cmほどなので市販のボックスシーツでも使いやすいでしょう。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星2.00」。
本商品の定価はシングルサイズで99,000円です。
マットレス市場全体から考えると、1万円台以下で買える商品もあるので、絶対的な価格としては決して安いと言いにくいです。
ただし、寝心地面は優れていると思うので、コストパフォーマンスとしては悪くありません。
また、エマ・マットレスでは、メルマガ割引やセールなどを開催していることが多く、この定価よりも安く買えることがほとんどなので、結果的にコストパフォーマンスとしては良いと言えるでしょう。
10. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
本商品は「ふつう~やや硬め」くらいの寝心地です。
その理由は、以下の構造(硬さ)のためです。
層(厚さ) | 素材 | 硬さ |
---|---|---|
1層(4cm) | 高反発ウレタン | やわらかめ(70N) |
2層(14.5cm) | レギュラーウレタン (ゾーニングあり) |
硬め(150N) |
3層(6.5cm) | レギュラーウレタン | ふつう(120N) |
1層目はやわらかいウレタンを使っていますが、体の沈み込みは2層目の硬いウレタンまで到達します。
さらに2層目はゾーニング仕様なので、体の部位ごとに適した荷重分散を行うため、沈み込んだ時の圧迫感を感じにくいです。
よって、結果的に「ふつう~やや硬め」くらいに落ち着きます。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、6.5くらいの硬さだと感じました。

なお、海外モデル(欧米モデル)と日本モデルでは、若干仕様が異なり、日本モデルは欧米モデルよりも硬めに作られています。
欧米では柔らかいマットレスが好まれる傾向があるのですが、日本では少し硬めが好まれるため日本モデルは硬さを若干調整し、少し硬めの寝心地を作っているそうです(このように、海外モデルを日本仕様にすることを「ローカライズ」と言います)。
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実際に使ってみて気になったところ
寝る場所がズレると少し違和感を感じる
エマ・マットレスの大きな特徴は、体の荷重に応じたゾーニング仕様(フォームに空洞がある構造)ですが、ゾーニングがきめ細やかに配置されているが故のデメリットとして、寝姿勢が縦にズレると少し違和感を感じてしまいます。
特に背中あたりは体のラインが出やすいため、体の位置が脚方向に大きくズレると想定しているサポート性が失われ、少しだけ圧迫感を感じます。
しかし、適切な位置で寝た場合は素晴らしい寝心地を得らるので、「なんか寝心地が落ち着かない」と感じたら、自分が寝ている位置を確認すると良いでしょう。
実際に使ってみてよかったところ
バランス感が優れている
良い意味でウレタンマットレスっぽくない印象で、クッション性が豊かで通気性も良い、バランス感が優れた寝心地だと思いました。
当サイトではいろいろなマットレスを検証していますが、エマ・マットレスの寝心地は、高級ホテルなどに導入されることが多い「コイル高が高い(6.7インチクラスの)高級スプリングコイルマットレス」に近いような感覚がありました。
ポケットコイルなどのスプリングコイルマットレスは、スプリング(コイル)の高さが高ければ高いほど、豊かなクッション性と高い体圧分散性を得られます。寝心地としては「ふんわり」とした感じです。
なぜ、エマ・マットレスがそうした高級マットレスのような寝心地を感じるかと言うと「ふんわり×しっかり高反発」の積層ウレタンフォームだからだと思います。
ふんわりした感触ながら高い反発性を実現させているのは、使っているウレタンフォーム自体の特性と、絶妙にレイアウトされた複数の空洞です。
さらにこの空洞が、ウレタンマットレスでありがちな「蒸れやすさ」というデメリットを感じにくくさせているので、かなり考え込まれて工夫された構造だと思います。
口コミ・評判のまとめ
エマ・マットレス公式に掲載されている口コミの内容をまとめると主に以下のような感想をお持ちのユーザーの方が多い印象でした。
良い口コミ | 悪い口コミ |
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口コミに関する解説
寝心地については概ね満足されている方が多く、特にふんわり・しっとりとした優しい寝心地に高評価が集まっている印象です。
一方、少数ながら「柔らかすぎる」「硬すぎる」といった自分の理想とする寝心地に合わなかった人もいらっしゃいました。マットレスは合う合わないが出やすいものなので、こうしたネガティブ評価があるのは仕方ないと思います。
しかし、エマ・マットレスは100日間のお試し期間がついているので、本当に自分に合うかどうかをリスクなく、じっくりと試せるのは大きなメリットです。この点を評価されているユーザーの方もいます。
「配送の遅さ」という点ですが、エマ・マットレスは注文後3日で届けられるため、他社と比較しても決して遅くはありません。
なお、一部で「メモリーフォーム」「低反発」と表現されている口コミがありましたが、日本のエマ・マットレスは低反発(メモリーフォーム)タイプのマットレスではなく、むしろ高反発タイプのマットレスなので、その点はご注意ください。※欧米モデルではメモリーフォームを使用している場合もあります
コアラマットレスとエマ・マットレスの違い
エマ・マットレスは、SNSやTVなどのメディアでも話題の「コアラマットレス」と比較されることが多い商品です。
販売開始時期が近いことや、海外発のスタートアップブランドであること、多層構造のウレタンフォームを使ったマットレスであること、会社名が似ていること(エマは「エマ スリープ ジャパン」、コアラは「コアラ スリープ ジャパン」)などが原因かと思われます。
エマ・マットレスとコアラマットレスの違いをまとめると以下の通りです。
エマ・マットレス | コアラマットレス | |
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画像 | ![]() |
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会社 | エマ・スリープ | コアラ・スリープ |
本国 | ドイツ | オーストラリア |
発売 (本国) |
2015年 | |
発売 (日本) |
2020年 | 2017年 |
硬さ | ▼やや硬め 70N(1層目) 150N(2層目) 120N(3層目) |
▼ふつう・硬め ※調節可能 80N/100N(上層) 160N(下層) |
密度 (推定) |
43D前後 (平均・推定) |
50D(上層) 30D(下層) |
復元率 | 96% | 非公表 |
反発弾性率 | 約60% (当サイト調べ) |
37% |
お試し期間 | 100日 | 120日 |
保証期間 | 10年 | |
芯材 | 3層ウレタンフォーム | 上層+下層の分離型フォーム |
お届け | 圧縮梱包(ベッド・イン・ボックス) | |
サイズ | シングル~キング | |
価格 (Sサイズ) |
99,000円 | 99,900円 |
特徴 |
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リンク | 公式サイト | Amazon、楽天市場 |
エマとコアラ、寝心地は違うの?
結論から言うと、寝心地としては結構似ている印象を受けました。
実は2021年8月にコアラマットレスは大きなリニューアルをしました。
旧コアラマットレスとエマ・マットレスでは、同じ3層構造のウレタンフォームだったのですが、今回のコアラマットレスのリニューアルでウレタンフォームの構造が大きく変更されました。
コアラマットレス(コアラマットレス KORE)は、上層と下層フォームが分離する仕様で、上層のコンフォートレイヤーの表裏を変えることによって寝心地(硬さ)を変えられるという点が大きなセールスポイントとなっています。

興味深かったのが、下層フォームがエマ・マットレスに似たような大小の円形の空洞を使ったゾーニングに変わったことです。
エマ・マットレス | コアラマットレス KORE |
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要するにコアラマットレス KOREとエマでは、寝心地としては結構似ている印象で、強いて言うならエマ・マットレスの方が若干硬めの印象(特に腰あたりのサポート性が高い)です。
↓コアラマットレス KOREの反発性
↓エマ・マットレスの反発性
「振動の伝わりづらさ」に差はあるの?
結論、差はほぼありません。
コアラマットレスはゼロ・ディスターバンス技術として「振動の伝わりづらさ」をセールスポイントとしているのですが、実はウレタンフォーム自体「衝撃吸収性が高い」という特徴があるため、ウレタンフォームを使ったマットレス(ウレタンマットレス)全般で似たような衝撃吸収性があるのです。
要するにウレタンマットレス=振動が伝わりづらいとお考えいただいて差し支えません(硬さ・密度・積層構造などによって多少の差は生まれます)。
よって、エマ・マットレスもウレタンマットレスなので、振動は伝わりづらいと言えます。
ためしに、コアラマットレス KOREとエマ・マットレスの衝撃吸収性をテストしてみました。詳しくは以下の動画をご参考ください。(左:コアラマットレス、右:エマ・マットレス)
上の動画のとおり、同じような衝撃吸収性・振動の伝わりづらさが確認できました。(むしろエマ・マットレスの方が花瓶が揺れていないように見えます)
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エマ・スリープのアクセサリー(ピロー・プロテクター・羽毛掛け布団)
エマ・スリープには以下のアクセサリーがあります。
ピロー(枕) | プロテクター | 羽毛掛け布団 |
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14,000円~ | 16,500円~ | 39,000円~ |
エマ・スリープのマットレスを快適に使いたいなら、ぜひアクセサリー類もご検討ください。
基本的に同じメーカーでそろえた方が、メーカーが実現したい寝心地や使用感の方向性が同じなため、組み合わせとして相性が良いことが多いからです。
それぞれの商品については以下の記事で詳しくご紹介しています。
この記事では、それぞれ簡単にご紹介します。(特徴だけ知りたい人向けの内容です)
1. エマ・ピロー(枕)
エマ・マットレスのオリジナルまくらは「エマ・ピロー」と「エマ・ピロー プレミアム」の2つがあります。
主な違いは以下のとおりです。
モデル | エマ・ピロー | エマ・ピロー プレミアム |
---|---|---|
画像 | ![]() |
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サイズ | 幅:63 cm 長さ:43 cm 厚み: 12 cm |
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反発性 | 低反発 | |
高さ調節 | 3段階 | |
通気構造 | ジェル | グラファイト (Diamond Degree) |
温度調節 | × | 〇 |
保証 | 3年 | 5年 |
返品期間 | 100日 | |
価格 | 14,000円 | 28,800円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
それぞれに共通した特徴は以下のとおりです。
- 3段階の高さ調節可能
- 低反発タイプ
- 熱吸収or熱伝導素材を使用(蒸れにくい)
- カバーの洗濯が可能

ジェルやグラファイト(Diamond Degree)は熱を吸収する性質があるので、睡眠中に蒸れやすい頭部分が快適です。
実際に使ってみたところ、低反発ならではフィット感によって安定した寝姿勢が実現され感触としてもエマ・マットレスとの相性はとても良いと思いました。
それぞれの違いや、特徴、使用感などは以下の記事で詳しくまとめているので、ご参考くださいね。
2. エマ・プロテクター
エマ・マットレス専用のプロテクター。プロテクターとはマットレスを清潔に保つための道具で、エマ・プロテクターの特徴は防水加工・防ダニ加工(プロバイオティクス)が施されていることです。もちろん洗濯も可能。
メンテナンス性を考えたら、プロテクターはぜひ利用したいアイテムです。

こうした防水性能はおねしょ対策にも有効です。
サイズ | シングル~キング |
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素材 | ポリエステル 100% |
価格 | 16,500円~ |
お試し期間 | 100日 |
保証期間 | なし |
3. エマ・羽毛掛け布団
エマ・スリープのオリジナル掛け布団。ダウン80%・フェザー20%を使用しています。ダウン比率が高いため、吸湿性・放湿性も高く、蒸れにくいことが特徴。

フィット感や保温性もあり、使用感としても満足いくものでした。さらに洗濯(丸洗い)も可能なのはうれしいポイントです。
サイズ | シングル~キング |
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詰め物 | 80%グレーダックダウン、20%フェザー |
価格 | 39,000円~ |
お試し期間 | 100日 |
保証期間 | 1年 |
【実際の流れ】エマ・スリープの返品はどんな感じ?
当サイトでは実際にエマ・スリープ(エマ・マットレス)の返品体験を行いましたが、結論、すごく簡単でした。
エマ・スリープの返品手順は以下のとおりです。
手順 | 方法 |
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①返品依頼 | メール(公式サイト) |
②アンケートへの回答 | フォーム |
③回収業者との日程調節 | メール |
④回収当日 | 玄関先でマットレスを引き渡し |
⑤返金(終了) | メールで案内 |
回収当日の様子については以下の動画でご紹介しています。
返品に関する一連の流れは、以下の記事をご参考くださいね。
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【厳選】エマ・マットレスと併せて買いたいベッドフレーム 4選
エマ公式ベッドフレーム(2つ)と、より低価格の他メーカー製ベッドフレームのおすすめ商品(2つ)をご紹介します。

エマ・マットレスはやや厚みがあるので、床からの高さが高すぎないタイプを選ぶと使いやすいでしょう。
また、通気性が良い構造を活かすためにも、床板がすのこ状になっているタイプがおすすめです。
1. 【公式】エマ・スリープ「エマ・ベッドフレーム」
まるでホテルのような高級感
エマ・スリープ公式のベッドフレーム第一弾として、2022年9月から販売されました。
背もたれ付きのファブリックタイプなので、ベッドの上でリラックスしやすいことが特徴。ダイヤ状のタフティングデザインはまるで高級ホテルにあるような佇まいですね。

さらにこのベッドフレームも100日のお試し期間があるので、気軽に試せる点が魅力です。
サイズ | シングル~キング |
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カラー | ダークグレー |
価格 | 105,000円~ |
2. 【公式】エマ・スリープ「エマ・木製ベッドフレーム」
流行に左右されないスタンダードデザイン
2023年2月に発売したエマ・スリープ公式の第二弾ベッドフレーム。
天然木オーク材を使用したナチュラルな雰囲気で、どんな部屋にも合わせやすいシンプルデザインが魅力です。

このベッドフレームも100日のお試し期間が付いています。
サイズ | シングル~キング |
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カラー | ナチュラル・ブラウン |
価格 | 135,000円~ |
3. 【他メーカー製】neruco「ステージベッド STACEY(ステイシー)」
キングサイズまで対応
天然木を贅沢に使用しているのに2万円台で買えるコストパフォーマンスが優れたローベッド。使われている桐材は湿度調節機能が優れていてカビにくいです。
セミシングルサイズからキングサイズまで選べるサイズバリエーションの豊富さも魅力です。
なお、エマ・マットレスを乗せたステイシーの様子は以下の通りです。

サイズ | セミシングル~キング |
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カラー | ダークブラン、ナチュラル |
価格 | 2万円台~ |
4. 【他メーカー製】neruco「北欧風シンプルすのこベッド Banon」
低価格でも頑丈
天然木パイン材を使用したシンプルなヘッドレスタイプのすのこベッド。フレームに極太の板を補強した耐荷重350kgの強靭な耐久性が特徴で、きしみや揺れの心配がなく、安心して眠れます。
4段階の高さ調節ができるので自分の好きな高さで使えます。さらにパーツが少なく組み立ても簡単です。サイズバリエーションが豊富で、ショート丈も選べる点もメリット。
なお、当記事の画像で頻繁に登場しているのはこちらのベッドフレームです。

サイズ | セミシングル~ダブル (ショート丈あり) |
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カラー | ナチュラル、ブラウン、ホワイト |
価格 (Sサイズ) |
16,990円 |
その他、エマ・マットレスの情報
お届け日は?
注文後3日でお届け可能です。ただし、時期や在庫状況によって変わる可能性があるので、必ず公式サイトでご確認ください。
お試し期間の仕組みは?
エマ・マットレスはお届け日から14日経過後の100日間は返金・返品が可能です。
しかも、返品時の送料や梱包材も不要。カスタマーサポート宛てにメールするだけメーカー側がすべて手配してくれるというシンプルで親切な仕組みです。
なお、損傷や汚れがある場合、返品できない可能性もあるので大切にお使いください。
10年保証の条件は?
エマ公式の利用規約によると10年保証を受けられる条件は「適切な使用にもかかわらず、マットレスに凹みが生じる場合。凹みは2.5cm以上、肉眼で認識できることとします。」とされています。
そして、2.5cm以上の凹み(ヘタリ)が確認された場合、新品のマットレスと交換されます。
なお、カビや汚れ等がある場合、保証の対象外となるので、ご注意ください。
廃棄方法は?
クッション材のウレタンフォームは、細かくちぎれば家庭ゴミで捨てられますが、厚みがあるのでかなり大変かと思います。※ごみ捨てはお住いの自治体のルールを必ずご確認ください
細かくちぎるのが面倒な場合は、粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、マットレス(スプリングなし)の粗大ゴミ廃棄費用は1,000円です。
実店舗・ショールームはある?
エマ・マットレスは実店舗・ショールームがありません。
オンライン限定で展開しているため、高品質なのに低価格が実現できるのです(店舗家賃や多くの人件費・管理費を必要しないため、商品価格を安くしやすいのです)。
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まとめ
いかがでしたか。
エマ・マットレスについてご紹介しました。
2015年に欧州で販売開始してから数々の賞を受賞し、今では世界中で400万人のユーザーが愛用している人気マットレスがついに日本に上陸しました。
日本モデルは、欧州モデルよりをそのまま引っ張ってくるのではなく、日本人の好みに合わせた寝心地に調節されています。
他のウレタンマットレスと比べて、特に通気性と反発性が高いので、蒸れが気になっている人や、寝返りを楽に打ちたい人にぴったりの商品だと思います。
100日間のお試し期間(返品・返金保証)があるので、世界が認めた寝心地を気軽に試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。