バランス感が抜群!失敗しにくいマットレス
この記事では株式会社篠原化学の「快眠タイムズ マットレス」についてご紹介します。
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれ、発生した広告収入をサイトの運営費に充てています
目次
快眠タイムズ マットレスとは?
快眠タイムズ マットレスは寝具ブランド「快眠タイムズ」の基幹マットレスです。
快眠タイムズを運営しているのは株式会社篠原化学という愛知県にある寝具メーカーです。
篠原化学は「品質の高い寝具を購入しやすい価格で提供する」という理念を掲げ、輸入寝具を中心に展開。そして、単純に海外から商品を輸入するだけでなく日本人にあった機能を施したオーダーをして輸入している点が特徴です。つまり特注品のため、基本的に篠原化学のみのオリジナル商品です。
篠原化学ではこうした海外ブランドの特注寝具を複数取り扱っていますが、今回ご紹介する「快眠タイムズ」は、完全に自社オリジナルブランドという位置づけです。
海外ブランド(一部) | 自社ブランド |
---|---|
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|
快眠タイムズ マットレスの基本情報
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
クッション材 | ウレタンフォーム |
価格(Sサイズ) | 50,000円~ |
【ご紹介】当サイト限定クーポン
メーカー(快眠タイムズ)さんから当サイトへ特別にクーポンをいただきました。内容は5%OFFです。
快眠タイムズ マットレスはただでさえコスパが優秀でセールもほとんどなく、これ以上の割引は期待していませんでしたが、さらに5%OFFはかなりうれしい特典です。ぜひご利用くださいね。
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※対象商品:快眠タイムズ マットレスのみ
※上記をカート画面で入力
※他のクーポンとの併用不可
※有効期限なし
リニューアル情報(2022年6月)
快眠タイムズ マットレスは2022年6月1日より、以下のとおり仕様が変更(改良)しました。
- 側生地の側面に「取っ手」を装備
- 裏側の生地が「3Dメッシュ仕様」に変更
1. カバーに取っ手が付くことで、マットレスが動かしやすくなるため、ローテーションやちょっとした移動の際の利便性が高まりました。
2. カバー裏面が3Dメッシュ生地になったことで、底面方向への通気性が高まり、蒸れにくくなりました。
この仕様変更によって、マットレス全体の使用感が向上したので、今まで快眠タイムズ マットレスを悩んでいた人には朗報と言えるでしょう。
当記事では仕様変更前の商品を使っていますが、寝心地面などは変わらないため、引き続きご参考いただける内容となっているのでご安心ください。
【まず結論】快眠タイムズ マットレスの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- 底付きや圧迫感がないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ 快眠タイムズ マットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.72 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 3.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付のなさ | 4.0 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱い安さ | 3.5 |
価格 | 3.34 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
大きなマイナス点がなく、全体的な高評価。まさにバランス感が優れたマットレスと言えます。
以下より、快眠タイムズ マットレスの特徴をご紹介します。
快眠タイムズ マットレスの特徴
通気性・寝心地を高める「3層超通気構造」
快眠タイムズ マットレスのクッション材は「ウレタンフォーム」を使っていて、感触が異なる3つの層を重ねた多層構造タイプのウレタンマットレスとなっています。
層※上から | 特徴 |
---|---|
1層(ふんわり) | 体当たりをやさしくサポート |
2層(もちもち) | 沈み込んだときにグッと押し返す |
3層(しっかり) | 寝姿勢を安定させる |
こうした多層構造は寝心地が良いマットレスを作りやすいです。
その理由は、良質な寝心地を実現するために必要な「ふんわりと荷重を受け止めつつ、寝姿勢をしっかり支える」という柔・硬の相反する要求にこたえやすいからです。
さらにドット状(1層・2層)とスリット状(3層)の通気孔がある「超通気構造」がポイント。ウレタンマットレスでありがちな蒸れやすさを改善した爽やかな寝心地が得られます。
特に暑がりな人や汗をかきやすい人にもおすすめです。
さらに3層目(最下層)の空洞は、場所によって硬さが変わる「ゾーニング仕様」です。
スリット(空洞)が密集されてる肩あたりはやや柔らかく、スリットの間隔が広い腰・臀部あたりはやや硬めに設計されています。
特に横向きの寝姿勢においては、肩部分が深く沈み込む必要があるので、このようにゾーニングされたマットレスでは圧迫感が少なく、寝姿勢も整い、寝返りがしやすくなるというメリットが生まれます。
羊毛入りの「呼吸する生地」
快眠タイムズ マットレスのカバー表面はテンセル™ファイバーを100%使用。
テンセルは植物(ユーカリ)から作られる天然素材由来の再生繊維のことで、吸湿・速乾性に優れていてムレにくくなめらかな質感が特長です。
カバー内の詰め物には羊毛を使用。(羊毛50%・ポリエステル50%)
羊毛は独特のちぢれ(クリンプ)によって、優れた保温性や吸湿・放湿性、弾力性があることが特長。
さらに、羊毛は外部の湿度に応じて水分量を調整する性能(調湿性)があり、汗をかいたときのベトツキ感が少なく、しかも冷たさを感じさせません。
要するに羊毛とは夏は涼しく、冬は暖かいという優れた素材なのです。
詰め物に羊毛が使われているマットレスとしては高級メーカー「日本ベッド」のシルキーポケット(約17万円~)などが有名。
快眠タイムズ マットレスのような低価格帯のウレタンマットレスではなかなか採用されない仕様です。
環境にやさしい
快眠タイムズ マットレスは「快適な寝心地」と「環境保全」という2つのテーマで作られてています。
「快適な寝心地」とは、上でご紹介した特殊3層構造のウレタンフォームやカバーによるものですが、「環境保全」という点において、以下のようなこだわりをもって作られていることも特徴です。
- 計画植林されたユーカリ(生地)
- オーストラリア産の天然メリノウールと再生ポリエステル(詰め物)
- 再生鉄(ファスナー)
なお、製造元の篠原化学は、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みとして、エコテックス(有害物質が製品に含まれない等)、グローバルリサイクルスタンダード(環境保護と持続可能な生産体制)の認証を受けています。
60日のお試し期間付き
篠原化学公式ストアでの購入において、60日のトライアルプログラムが利用可能です。
マットレスは体に合う合わないが出やすいため、お試しできるのはかなりうれしい特典です。
実は、ショールームなどで試し寝をしても「実際の睡眠環境では合わなかった」ということは結構あります。
篠原化学のトライアル期間は60日。これくらいの期間じっくり試すことができれば自分に合う・合わないが判断できるでしょう。
なお、マットレスは今まで使ってきた寝具の慣れの問題もあり、使い始めは違和感を感じるものです。寝心地が悪く感じても最低1週間ほどは使い続けることをおすすめします。
【体験レビュー】快眠タイムズ マットレスを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
段ボールの中にさらに箱がある「マトリョーシカ」的な丁寧な梱包です。
段ボールを開けたらすぐにマットレスという商品も多い中、こうして2重の梱包されていることによって、配送時の衝撃や傷から保護されるので、安心感があります。
マットレスを開封していきます。まず、段ボールからマットレス本体を取り出します。
段ボールを逆さにして持ち上げると簡単に取り出せます。
続いて、マットレスの外側のビニール袋をハサミで切ります。このとき、マットレス本体をハサミで傷つけないようにご注意ください。
ハサミでビニール袋に切り目を入れて、手で割いていくと安心して進められます。
外側のビニールを取るとロール状に包まれていたマットレスがクルクルと解かれていきます。
内側のビニール袋を切ります。
内側のビニールに切り込みを入れるとマットレスが膨張します。
マットレスを取り出します。
シングルサイズで15.5kgという比較的軽いタイプなので、ストレスなく持ち上げられます。
表面を上にして、下のビニールを取ります。
あっという間に開封完了。
ハサミを入れてから2分程度で完了。簡単です。
開封の様子を詳しく知りたい方は以下の動画(4倍速)をご参考ください。
外観
開封直後からでも使えるほど、しっかりとした復元性があります。
下のアニメーションは開封直後と1日経過後の復元具合ですが、ほとんんど変化はありません。
続いてマットレスの厚さをチェックします。
公表値どおり20cmの厚みが確認できました。
カバー表面はテンセル100%の「しっとり・モッチリ」とした触り心地で、気持ち良いです。
やわらかく伸縮性がある生地のため、体へのフィット感が優れます。
側面(マチ部分)はポリエステル100%の「サラッ」としたさわり心地です。
裏側もポリエステル100%です。
側面よりも、薄手の滑らかな質感の生地です。
カバーはファスナーで取り外し可能です。
続いて、内部構造をチェックするために、カバーを外していきます。
カバーは上下で分かれます。
こちらが芯材のウレタンフォーム。
メッシュ生地で覆われています。
このメッシュ生地はウレタンフォームの保護と、カバーの着脱をなめらかにしてくれる役割があります。
ウレタンフォームの様子を詳しく見るために、メッシュ生地をハサミで切ります。
3層構造のウレタンフォームがよく見えます。
全体に歪みがないかチェックします。
4隅の角部分は歪みが確認できました。
全体的に緩やかな歪みがあり、すごく美しい形状というわけではありませんが、使用感としては特に違和感を感じないレベルで、価格帯を考えれば、むしろ良い復元性とも言えます。
快眠タイムズ マットレスは3つ異なるウレタンフォームを積層した構造ですが、特に通気性が優れた作りになっています。
体に最も近い1層目と2層目にドット状の空洞が設けられ、最下層の3層目にあるスリットによって通気されるという仕組みです。
実際に寝てみても、ウレタンマットレスにありがちな蒸れやすさというものは感じず、快適でした。よく考えられた構造だと思います。
続いて、カバーの内部(詰め物)を確認します。
カバー内部には、羊毛とポリエステルが混合された詰め物が施されています。
羊毛は調湿性が優れた優秀な天然繊維です。
ユーカリ由来のなめらかな肌触りのテンセル生地と、羊毛の詰め物による調湿機能によって「癒し」が実現されることがこのマットレスの特徴です。(「癒し」のイメージから旧商品名は「オアシスマットレス」でした)
反発性のチェック
ウレタンマットレスでは、反発性の違いによって「低反発マットレス」「高反発マットレス」などと呼んだりします。
快眠タイムズ マットレスは、両方の特性(低反発・高反発)をうまくミックスされた寝心地となっています。
それぞれの特徴は以下の通りです。
低反発 | 高反発 | |
---|---|---|
画像 | ||
特徴 | 衝撃吸収性が優れ、静かな寝心地が実現できる | 体の動きに対する反発力があり、寝返りをサポートする |
なお、反発性とは「押し返す力」のことで、反発弾性率によって以下の通りに分類されます。
反発弾性率 | ウレタン分類 |
---|---|
15%未満 | 低反発ウレタン |
15~49% | 一般ウレタン |
50%以上 | 高弾性(高反発)ウレタン |
素材が持つ反発性を測る数値。反発弾性率を調べる方法として、JISが定めるテスト方法(JIS K 6400-3)があり、簡単に言うと「高さ50cmから鉄球を落として、反発した高さと割ったのが反発弾性率」ということです。
快眠タイムズ マットレスの反発弾性率は?
快眠タイムズ マットレスは3層構造で、それぞれの層は反発性が異なるウレタンフォームを使っています。公表値は以下の通りです。
層(色) | 反発弾性率 | 分類 |
---|---|---|
1層目(青) | 12% | 低反発ウレタン |
2層目(白) | 60% | 高弾性(高反発)ウレタン |
3層目(グレー) | 45% | 一般ウレタン |
つまり、体に近い場所はふんわりとした感触(1層目の低反発ウレタン)で、沈み込んだらグッと押し返す(2層目の高弾性ウレタン)という構造です。
特に1層目と2・3層目では戻り方(反発性)が明らかに違うことがわかると思います。
下の動画は再生スピードを1/4に落としたスローモーションです。
寝姿勢における体の沈み込みは第2層まで到達するので、寝返りなどを行う際には、まずはしっかりとした反発力が感じられ、最終的に第1層によってなめらかにサポートされるという理想的な構造です。これは素晴らしいと思いました。
【詳細解説】快眠タイムズ マットレスの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ 快眠タイムズ マットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.72 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 3.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付のなさ | 4.0 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱い安さ | 3.5 |
価格 | 3.34 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
使用感のイメージは以下の動画をご参考ください。(音は出ません)
それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星4.0」。
1層目の低反発フォームによって、体圧分散性が高く、心地よいフィット感が得られる寝心地です。
ゾーニングによって腰・臀部がしっかりと支えられることによって、体当たりはやわらかながら沈み込み過ぎず、寝姿勢が整います。
また、通気性も優れているので蒸れは感じず、総合して満足できる寝心地と言えます。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星4.0」。
低反発フォーム+ゾーニングという仕様は横向き寝で大きなメリットを感じられます。
まず、集中した大きな荷重を感じやすい肩部分において、低反発フォームがやさしく圧力を分散し、さらに肩部分が深く沈み込めるようなゾーニングの仕様のため寝姿勢が整い、ストレスない寝心地が実現されています。
とはいえ、ふんわりふかふかタイプのマットレスではないので、横向き寝に最適かと言われればそうではありません。
しかし、仰向き・横向きのどちらにおいても高いレベルで寝心地が良く、このバランスが取れているのは素晴らしいと思いました。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星4.0」。
第2層目の反発弾性率は60%という高弾性(高反発)フォームのため、寝返りはかなりスムーズです。
ただし、表層は低反発フォームのため、高反発フォーム100%でできたマットレスに比べると寝返りサポート性は劣ります。
しかし、低反発+高反発がミックスされた素材ゆえのなめらかな寝返りという点が快眠タイムズ マットレスの魅力です。
寝返りは回転時に体に少なからず衝撃を受けますが、その衝撃を低反発フォームがしっかりと受け止めてくれるのです。
結果的にストレスなく快適な寝返りが実現されています。
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星3.5」。
マットレス外周を特に強化したような仕様ではないので、座るなどの荷重が集中する姿勢では、深く沈み込みます。
しかし、寝姿勢においては端ギリギリでも沈み込み過ぎず、安定感がありました。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
芯材のウレタンフォームはもともと通気性があまり良くないため、蒸れやすい素材と言えます。
しかし、快眠タイムズ マットレスは通気性に優れた3層構造を採用し、睡眠中の湿気を外に逃がしやすい工夫された仕様となっています。
実際に寝てみた感想としても、蒸れや暑さに大きなストレスはありませんでした。
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「星4.0」。
結論から言うと、快眠タイムズ マットレスは8年以上の耐用年数が期待できると思います。
ウレタンマットレスの耐久性を知るには「密度」と「復元率」という情報が必要です。
快眠タイムズ マットレスの密度と復元率は以下の通りです。
密度 | 復元率 |
---|---|
45D(1・2層目) 32D(3層目) | 99% |
芯材のウレタンフォームの密度・復元率が高くなればなるほど耐久性は高くなります。
快眠タイムズ マットレスの密度は1・2層目が45D、3層目は32Dです。これは8年以上の使用に耐えられるスペックです。
復元率は99%。これはかなり高めの数値です。しかも「JISによってきちんと測定している」とのことなので安心感をもって使い続けられます。(本来JISで計測しなければいけないところ、自社テストのみで復元率を出しているメーカーもあります)
7. 素材の品質は?
ウレタンフォームの品質の良し悪しは、「形成のきれいさ」にも現れます。
歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「星3.0」。
残念ながら、角や側面に若干の歪みが確認できました。
ヘッド・フット面 | サイド面 |
---|---|
とはいえ、寝ていて感じるほどではありませんし、5万円台から買えるマットレスとしては、きれいな形状だと思います。
例えば、似た構造の3層ウレタンマットレスの「LIMNE」という商品においては、7万円以上の価格帯にも関わらず快眠タイムズ マットレスよりも復元率・密度も劣り、結果的に形状に大きな歪みが確認できました。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星3.0」。
マットレスに施されることが多い抗菌・防カビ・防ダニ等の衛生加工は本商品には施されていません。
しかし、カバーが洗えるのはメリットと言えます。
参考までに快眠タイムズ マットレスの取扱い表示は以下の通りです。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星3.34」。
シングルサイズで50,000円という価格は、マットレス市場全体から考えると「ふつうレベル」の価格帯です。
とはいえ、3層構造のウレタンマットレスの中(コアラマットレスやエマ・マットレス等)で比較するとかなり安めの価格設定と言え、寝心地・仕様も含めると総合的なコストパフォーマンスはかなり良いと思います。
口コミ・評判のまとめ
快眠タイムズ マットレスの口コミをまとめると以下のような意見が多かったです。
良い口コミ | 悪い口コミ |
---|---|
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口コミに関する解説
公式サイトにおける口コミ全体は5点満点で約4.5の高評価です。
低反発と高反発フォームを組み合わせた寝心地に対する絶妙なバランス感の良さに対する高評価が多く見られ得ました。
当サイトでも実際に試してみたところ、寝た瞬間は「柔らかすぎるかな?」と少し不安になりましたが、沈み込むとしっかりと支えられ安心感をもって眠ることができました。
さらに高い反発性(反発弾性率60%)の2層目のウレタンフォームによって、寝返りのしやすさは抜群です。
一方、少数ながら「柔らかすぎる」「硬すぎる」といった自分の理想とする寝心地に合わなかった人もいらっしゃいました。マットレスは合う合わないが出やすいものなので、こうしたネガティブ評価があるのは仕方ないと思います。
快眠タイムズ公式では60日のお試し期間も設けているので、気軽に試せる点もメリットです。
なお、「縫製の粗さ」について言及されている方もいらっしゃいましたが、当サイトで検証した実物では特に感じませんでした。
似ている商品との比較
快眠タイムズ マットレスと同様の「多層構造のウレタンマットレス」でなるべく近い仕様の商品と比較します。
商品(メーカー) | ①快眠タイムズ マットレス | ②エマ・マットレス | ③コアラマットレス KORE |
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画像 | |||
厚さ | 20cm | 25cm | 23cm |
硬さ | やや柔らかめ 40N(1層目) 60N(2層目) 160N(3層目) | ふつう 70N(1層目) 150N(2層目) 120N(3層目) | ふつう・硬め (調節可能) 80N/100N(上層) 160N(下層) |
反発弾性率 | 12%(1層目) 60%(2層目) 45%(3層目) | 約60% (当サイト調べ) | 37% |
重量 | 約15.5kg | 約21kg | 約19.5kg |
密度 | 45D(1-2層目) 32D(3層目) | 43D (推定) | 50D(上層) 30D(下層) |
復元率 | 99% | 96% | 非公表 |
サイズ | S~Q | S~K | S~Q |
保証期間 | 5年 | 10年 | |
返品保証 | 60日 | 100日 | 120日 |
価格 (Sサイズ) | 50,000円 | 99,000円 | 99,900円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 楽天市場 |
②はドイツ発のマットレス「エマ・マットレス」です。世界中で200万人以上が愛用し、各国のアワード(表彰)を数々獲得しています。空洞がある3層構造のウレタンフォームにより、高い反発性と豊かなクッション性がある寝心地が特長。
特殊なゾーニング構造は横向き寝にも最適です。また、お試し期間の条件がシンプルなので、最も気軽に試せる点が魅力。
③はオーストラリア発のマットレス「コアラマットレス KORE」です。上層フォームの表裏の硬さが異なり、ひっくり返すことで硬さ調節ができる珍しい仕様が特徴。
復元率が非公開で、下層フォームの品質があまり良くないため、高価格のわりに耐久性に不安が残りますが、SNSやメディアでも話題で評判が良い商品です。
快眠タイムズ マットレスのメリットとデメリット(比較)
快眠タイムズ マットレス | エマ・マットレス | コアラマットレス KORE |
---|---|---|
上記の2商品(エマ・マットレス、コアラマットレス KORE)はメディアでも取り上げられることが多いマットレスですが、快眠タイムズ マットレスは耐久性の指標である「復元率」や「密度」において、引けを取らず(むしろ勝っている)、さらに価格が安いので品質×価格のコストパフォーマンスは最も優れていると言えるでしょう。
お試しプログラムの比較
商品 | 快眠タイムズ マットレス | エマ・マットレス | コアラマットレス |
---|---|---|---|
条件 | ふつう | やさしい | ふつう |
お試期間 | 60日 | 100日 | 120日 |
返品タイミング | 60日後の10日以内 | 到着~100日 | 14日経過後~120日 |
送料 | 5,000円(Sサイズ) | 無料 | 無料 |
梱包材 | 不要 | ||
集荷依頼 | 不要 |
快眠タイムズ マットレスの返品ルールが改善されました。今まで集荷依頼・梱包材手配などが自己負担だったところ、公式サイトからの申し込みでメーカー手配に改善。また、返送料も実費からSサイズで5,000円と変更されました。これはうれしい変更です。
ただし、トライアル期間などで他の2商品と比べると、まだ少しだけ内容が劣っています。比較商品においては返品時の送料負担がないという大きなメリットもあるので、マットレス選びに不安がある人にはおすすめです。
快眠タイムズ マットレスの振動の伝わりにくさは?
特にウレタンマットレスでは、振動の伝わりにくさをアピールしている商品(コアラマットレスやテンピュール®、昭和西川のムアツふとん…etc)が多いですが、快眠タイムズ マットレスはどうでしょうか?
ウレタンマットレスは揺れにくい
結論から言うと、快眠タイムズ マットレスは揺れにくい(振動が伝わりづらい)です。なぜならウレタンマットレスだからです。
「振動の伝わりづらさ」をセールスポイントにしているウレタンマットレスメーカー様にとっては、あまり触れて欲しくないポイントだと思うのですが、実はウレタンフォーム自体が衝撃吸収性が高い素材なので、ウレタンマットレス全般の特徴として、振動が伝わりづらいのです。
例えば、コアラマットレスではワインチャレンジ(マットレスにワイングラスを置いて近くで飛び跳ねても倒れない)というパフォーマンスで衝撃吸収性の高さをアピールし、TVなどの各メディアで話題になりました。
しかし、実際、当サイトではいくつものウレタンマットレスをレビューしていますが、基本的に皆似たようなの衝撃吸収性を確認できています。
念のため、コアラマットレスと快眠タイムズ マットレス(本商品)における簡単に衝撃吸収性を比較しましたので、詳しくは以下動画をご参考ください。
特に低反発フォームは揺れにくい
とはいえ、すべてのウレタンマットレスが同じ衝撃吸収性を持っているかと言えばそうではなく、硬さ・密度・積層構造などによってその性能は変わってきます。
その中でも、特に高密度な低反発フォームを使用しているマットレスは衝撃吸収性が高い傾向があります。
低反発は英語で「メモリーフォーム」と言い、衝撃吸収性が高い素材という意味です。
なお、メモリーフォーム(低反発)はテンピュール®が1970年にNASAのロケット打ち上げ時に宇宙飛行士にかかる重力を緩和するために作った素材が起源とされ、その素材をマットレスに流用したのが低反発マットレスの始まりと言われています。
※左:一般的な低反発素材、真ん中:テンピュール®、右:ファイバー素材(高反発素材)
要するに衝撃吸収性が高い素材は、周りに衝撃を伝えづらく、結果的に振動が伝わりづらいのです。
快眠タイムズ マットレスの1層目は、高密度(45D)の低反発フォーム(反発弾性率12%)のため、かなり衝撃吸収性は高く、実際の寝心地もとても静かで、二人で同じマットレスに寝たい人にもおすすめできる使用感でした。
快眠タイムズ マットレスはどこで買うのがお得?
快眠タイムズ マットレスは公式サイトのみ購入が可能です。
Amazonや楽天などの大型モールに出店しないことで、なるべく低価格に抑えようという意図があるのだと思います(モールへ出店すると利用料などが発生するため)。
よく知らないサイトでお買い物するのは少し抵抗がある人もいるかもしれませんが、快眠タイムズはサービスに関しても高評価のコメントが寄せられていて、さらに運営しているのが日本企業(株式会社篠原化学)のため、安心感があります。
まとめ
いかがでしたか。
3層構造で作られた特殊ウレタンフォームは、体当たりはやわらか(1層)で、沈み込んだらグッと押し返し(2層)、整った寝姿勢をしっかりと受けて止めてくれる(3層)という理想的な寝心地を提供してくれました。
多層構造(特に3層)のウレタンマットレスは他メーカーからも販売されていますが、使っている素材の品質(密度・復元率)や、反発性(低反発・一般・高反発)、厚みなどの仕様はバラバラです。
その中でも快眠タイムズ マットレスは寝姿勢における沈み込みの深さから、体当たりの良さ、寝返りのしやすさなど、綿密に計算されていて、まさに「寝具のプロが作り上げたマットレス」と言える素晴らしい出来栄えです。
この寝心地が5万円台から買えるのは大満足と言えるでしょう。
特に以下のような人に快眠タイムズ マットレスはおすすめです。
こんな人におすすめ
- ふんわりとした寝心地が好き
- 寝返りを楽に打ちたい
- 蒸れやすい・汗っかき
- 失敗したくない(お試し期間付き)
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。