高密度ウレタンフォーム

ウレタンフォームの「密度(D)」を徹底解説

この記事ではウレタンマットレスを選ぶときにチェックしておきたい「密度」という仕様についてご紹介します。

前半では密度が意味するものや注意点などをお伝えし、後半でおすすめのマットレスをご紹介しています。

「早くおすすめのマットレスを知りたい」という方は下記ボタンを押せばその場所にスクロールするのでご参考くださいね。

おすすめのマットレス 3選
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この記事を書いた人

管理人椚大輔(株式会社悠デザイン代表)。ベッドメーカーに7年ほど勤めた後、当サイトを運営。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューした商品は100を超える。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、NTTグループ「gooランキング」などへの出演・取材協力も行う。

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ウレタンフォームとは?

ウレタンフォーム

ウレタンフォームとは石油を発泡させて作られた素材のこと。

ウレタンフォームを芯材として使ったマットレスが「ウレタンマットレス」です。

ウレタンマットレス
ウレタンマットレス

ウレタンマットレスは、衝撃吸収性が高い静かな寝心地が特徴で、比較的軽量に作れるため取り扱いやすさも魅力です。

一方、基本的には通気性があまり良くない素材なので、蒸れやすいことや、紫外線や湿気によって経年劣化がしやすいという点がデメリット。

管理人管理人

ただし、ウレタンマットレスはメーカー・商品によって品質のバラつきが大きく、高品質なものは耐久性や通気性のデメリットを感じさせない商品もあります。

ウレタンフォームの特徴やウレタンマットレスの選び方は以下の記事で詳しくご紹介しているので、ご参考くださいね。

「密度」とは?

ウレタンフォーム

密度とは「体積あたりの重さ」のことです。

ウレタンフォームの密度は「D (ディー)」(Density=密度のD)という単位で表されます。

密度は耐久性と関係します。

密度が高い(高密度)ほど、ウレタンフォームの耐久性は高い(ヘタリにくい・硬さが変わりにくい)です。

一方、当然ながら高密度のウレタンフォームを搭載しているマットレスほど、価格は高くなります。

よって、予算が許す限り、なるべく高密度なウレタンマットレスを選ぶことがおすすめです。

密度と寿命(使用期限)

「密度は耐久性と関係する」ということは、密度によってそのマットレスの寿命の目安がわかるということです。

密度による寿命の目安はざっくりと以下の通りです。

密度耐久性(寿命)
20D前後~1年
25D前後3~5年
30D前後5~8年
40D前後8年以上
50D前後10年以上

密度と価格

ウレタンマットレスは高密度であるほど価格は高くなります。

一般的なウレタンマットレスにおける密度と価格の関係は以下のようなイメージとお考えください。

密度価格(Sサイズ)
20D前後あまりない(詰め物で使われたりする)
25D前後数千円
30D前後1~3万円台
40D前後4~7万円台
50D前後8万円以上

ただし、薄型のマットレス(厚さ10cm前後)などでは材料も少なくなるため、上記の価格帯より安くなります。

薄型のウレタンマットレス
薄型のウレタンマットレス

また、20cm以上の厚さがあるタイプは、基本的にいくつかの層構造(多層構造)をしていて、すべて同じ密度で作られていることはほとんどありません。

多層タイプのウレタンマットレス
多層タイプのウレタンマットレス

例えば、荷重がダイレクトにかかりにくい下層フォームなどを50D以上の高密度仕様にしてもオーバースペックになるため、基本的に上層は高密度・下層はふつう程度の密度で作られることが多いです。

軽すぎるウレタンマットレスに要注意

マットレスを持ちあげる

同じサイズ(体積)のウレタンマットレスでも重さが違うのは単純に考えると密度が異なるからです。

「軽いマットレスで良かった」というような口コミを見ることがありますが、実は軽すぎるウレタンマットレスは単純にスカスカな低密度ウレタンフォームを使っているだけで、耐久性としては不安が残る可能性があるのでご注意ください。

【注意】密度は詐称できる?

実は、密度は詐称できます。

詐称方法はすごくアナログで、ウレタンフォームを作る際に砂などの重量がある「混ぜ物」を入れるのです。

これは低品質なウレタンフォーム工場(主に海外)で行われていたりする方法です。

要するに、ずっしりと重く「見かけ上の密度」は高いのですが、ウレタンフォームと関係ない重い素材を混ぜているだけなので、単純に重いだけの(耐久性は高くなっていない)ウレタンマットレスもあるのです。

つまり「密度で耐久性を完全に判断できない」ということです。

それではウレタンマットレスの耐久性は何を信じればよいのでしょうか?

「復元率」もチェック

ウレタンフォームの耐久性を知るうえで、密度のほかに「復元率」という数値も重要です。

復元率とは?

復元率とは、圧縮試験によってマットレスを80,000回ほど繰り返し圧縮させたあとに、形状がどのくらい元に戻っているのか?の数値です。(「厚さ回復率」とも言います)

8万回の押圧試験
8万回の圧縮試験

基本的にはウレタンフォームが高密度であるほど復元率は高くなる傾向があります。

しかし、すぐ上でご紹介した「詐称された高密度」の場合、圧縮試験での復元率の数値は悪い結果になります。

管理人管理人

圧縮試験(復元率)はダマせないということです。

よって、復元率の数値もしっかりとチェックしましょう。

復元率については以下の記事で詳しくご紹介しています。

「JIS規定で96%以上」が最低ライン

復元率は、本来JIS(日本産業規格)によって測定し、表示しなければいけない項目です。よって、復元率を表示していないマットレスはそもそも法律違反ということになります。

しかし、現実はJIS以外の自社基準での測定結果を表示したり、そもそも表示していないマットレスも多く、さらに取り締まりもない無秩序状態になってしまっています。

なお、「JIS基準の圧縮試験を合格!」などと販売ページに表示されているマットレスもありますが、実はJISに合格点はないので、この表現はあまり適切ではありません。

より安心感を持って購入したいなら、しっかりとJIS規格で測定し、且つ最低96%以上の復元率が確認できている商品がおすすめです。

でも、復元率テストはちょっと易しい(甘い)

JISの圧縮試験は80,000回の圧縮です。これは一晩にする寝返りの回数などを考慮して「標準的な人が10年使った場合」を想定した圧縮回数です。

よって、例えば「復元率99%」は「10年使っても1%しかヘタらない」と言えそうなのですが、実際はウレタンフォームの経年劣化を考えると、ヘタリはもっと大きくなるはずです。

つまり、圧縮試験の回数はあくまで最低レベルだとお考え下さい。結果的にある程度よい材料を使っているウレタンフォームであれば、復元率99%を出すのはそこまで難しい話ではないのです。

密度と復元率をセットでチェック

ここで参考になるのが「密度」です。

密度が高く、復元率も高いのであれば、それは本物の高密度ウレタンフォームである可能性が高く、耐久性が高いと言えるからです。

参考までに、密度と復元率における耐用年数の目安は以下の通りです。(あくまで筆者の感覚です)

寿命密度復元率
~1年20D前後90~95%
3~5年25D前後95~96%
5~8年30D前後96~98%
8年以上40D前後98~99%以上
10年以上50D前後

つまり、例えば密度40Dの商品の復元率が96%くらいだった場合、それはウレタンフォームに何か混ぜられていて「見かけ上の密度」が高くなっているだけの可能性もあるということです。(あるいは単純に材料の品質が悪い場合もあります)

以上のことから、なるべく長期間の使い続けたい人は、密度40D以上、復元率98%以上(8年以上の耐久性)が確認できている商品を選ぶことがおすすめです。

耐久性が抜群!おすすめの高密度ウレタンマットレス 3選

管理人管理人

密度・復元率とも優れたおすすめの高耐久ウレタンマットレスをご紹介します。

1. リフレーションジャパン「ソムレスタ」

ソムレスタマットレス

耐久性抜群!イチオシの高反発マットレス

寝具・インテリア業界に20年ほど精通したプロが満を持して立ち上げた高品質ウレタンマットレスブランド。

密度は戦略上非公開にしていますが、推定52D以上の高密度で作られていて、JIS規定の3倍(240,000回)の圧縮テストでも復元率99.6%という抜群の耐久性を誇ります。

反発弾性率60%という高反発の中でも特に高い反発性をもつ商品なので、寝返りが打ちやすい点も特徴。

厚さが10cmの薄型タイプ(1枚もの)で、二段ベッドやロフトベッドも使いやすく、折りたたみも可能です。

カバーは抗菌活性値5.9の「制菌レベル(つまり高いレベル)」の抗菌性がある生地を使用し、耐久性・寝心地・衛生面とも優れた逸品です。

厚さ10cm
密度推定52D以上 ※非公開
復元率99.6%(24万回※JISの3倍)
硬さやや硬め
反発性高反発
価格39,600円

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2. 快眠タイムズ「オアシスマットレス」

オアシスマットレス

バランス感が良い!失敗しにくい寝心地

愛知県に本社がある株式会社篠原化学が展開する寝具ブランド「快眠タイムズ」の基幹マットレス。寝具のプロによって計算されつくされた3層構造のウレタンフォーム+機能カバーによる寝心地・使用感は多くの人に合いやすいでしょう。

表層が45Dという高密度仕様、復元率もJIS規定で99%という優秀な数値です。

芯材のウレタンフォームは低反発+高反発(反発弾性率60%)仕様。沈み込んだらグッと押し返し、滑らかな寝返りが打てます。通気性も抜群なので、睡眠時の蒸れが気になる人にもおすすめ。さらに3週間の無料お試し期間付きです。この仕様で4万円台~はコスパが優秀です。

厚さ20cm
密度1・2層目:45D
3層目:32D
復元率99%(8万回)
硬さやや柔らかめ
反発性低反発+高反発
価格42,000円

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3. マニフレックス「フラッグFX」

マニフレックス「フラッグFX」

マニフレックスのフラッグシップモデル

高反発マットレスのパイオニアとしても有名な「マニフレックス」のフラッグシップモデル。サッカーの香川選手が愛用していることでも有名です。

31D×75Dの高密度仕様、復元率は97.5%と耐久性も安心です。

オープンセル構造のウレタンフォームに加え、カバー側面に通気孔を設けているため、通気性にはかなり気を配られた仕様です。

カバーの生地には、吸湿性・放湿性にすぐれた木製ファイバーを採用。防臭効果も長けています。

厚さ22cm
密度31D+75D
復元率97.5%(8万回)
硬さふつう
反発性高反発
価格96,800円

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まとめ

ウレタンマットレス

いかがでしたでしょうか。

ウレタンフォームの密度についてご紹介させていただきました。

密度(D)はウレタンマットレスの耐久性を知るうえで重要な仕様です。

どんなに低価格なマットレスでも最低30D以上の密度は欲しいところ。長期間(8年以上)使いたい人は40Dレベル以上がおすすめです。

しかしながら密度は詐称することも可能なため「復元率」とセットで確認しましょう。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。