VIROBLOCKトッパーとクールトッパー

この記事ではマニフレックスの「VIROBLOCKトッパー」と「クールトッパー」の違いについて詳しくご紹介します。

実際に体験し検証してみましたので、ぜひご参考にしてくださいね。

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椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。株式会社悠デザイン 代表取締役。

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すぐ分かる!VIROBLOCKトッパーとクールトッパーの違い

それぞれの違いを表でまとめると以下のとおりです。

モデル VIROBLOCKトッパー クールトッパー
画像 VIROBLOCKトッパー クールトッパー
機能 抗菌・抗ウイルス加工(VIROBLOCK) 接触冷感(マニクール 3D ファブリック)
厚さ 4cm 5cm
芯材 エリオセルMF®(2.5cm)
綿 エリオファイバー®(2.5cm) エリオファイバー®(3.5cm)
仕様 片面 両面
適したマットレス
  • 硬すぎないマットレス
  • 低反発系マットレス
  • 硬めのマットレス
  • 高反発系マットレス
価格
(Sサイズ)
24,200円 37,400円

【予備知識】エリオセルMF®とエリオファイバーについて

エリオセルMF®とエリオファイバー

違いをご紹介する前に、使用している主な素材「エリオセルMF®」「エリオファイバー」について理解しましょう。

まず「エリオセルMF(マインドフォーム)®」です。

エリオセルとは、マニフレックスの芯材(高反発フォーム)のことで、通常のエリオセル®と、高密度で仕上げたエリオセルMF®の2種類があります。

VIROBLOCKトッパーとクールトッパーは、「エリオセルMF(マインドフォーム)®」を使用しています。

エリオセルMF®
エリオセルMF®(マニフレックスの高級フォーム)

続いて「エリオファイバー」です。

エリオファイバー
エリオファイバー(ポリエステル綿)

エリオファイバーはポリエステル製の綿(ワタ)です。弾力性があり、空気の層を多く含むので保温性や通気性も高い素材です

両方ともエリオファイバーを搭載していますが、クールトッパーの方が1cmほど厚く使われています。

椚大輔椚大輔

以下より、VIROBLOCKトッパーとクールトッパーの大きな違い、

  1. 機能性
  2. 厚さ(寝心地)
  3. 適したマットレス
  4. 仕様(片面・両面)
  5. 価格

について、ご紹介します。

1. 機能性の違い

モデル VIROBLOCKトッパー クールトッパー
画像 ハイキュ ヴィロ ブロック(ラベル) マニクール 3D ファブリック
機能性 抗菌・抗ウイルス 接触冷感
技術 VIROBLOCK加工(ハイキュ社) マニクール 3D ファブリック

VIROBLOCKトッパーは衛生機能が高く、クールトッパーは通気性(冷感性)が高いことが大きな違いです。

VIROBLOCKトッパーは「抗菌・抗ウイルス」

ハイキュ ヴィロ ブロック(ラベル)

VIROBLOCKトッパーは、その名のとおり、スイス HEIQ(ハイキュ)社が開発した「VIROBLOCK(ヴィロブロック)」という抗菌・抗ウイルス技術で加工した生地を使っています。

VIROBLOCKは銀とベシクルの2つの技術の組み合わせによってウイルスを撃退します。強固な被膜があるウイルスの場合、銀だけでは破壊できないのですが、ベシクルはその被膜をこじ開ける働きをするという仕組みです。

VIROBLOCKの仕組みはマニフレックス公式サイトをご参考にしてください。

クールトッパーは「接触冷感」

マニクール 3D ファブリック

クールトッパーは、冷感素材の「マニクール 3D ファブリック」を表生地に使っていることが特徴です。

接触冷感(触った瞬間に冷たく感じる効果)があり、さらに熱伝導率も高いため、冷たさが長く続きます。

また、表面を細かなハニカム状の凹凸加工をすることで、肌離れが良くなり、よりサラッとした感触になります。

2. 厚さ(寝心地)の違い

モデル VIROBLOCKトッパー クールトッパー
画像 VIROBLOCKトッパーの構造 クールトッパーの構造
厚さ 4cm 5cm
芯材 エリオセルMF®(2.5cm)※計測値
綿 エリオファイバー®(2.5cm)※計測値 エリオファイバー®(3.5cm)※計測値
寝心地 しっとりもっちり ふんわり軽やか

※「厚さ」は公式値ですが、計測上の数値(芯材・綿)は上記のとおりです

以上のとおり、違いはエリオファイバーの厚さです。クールトッパーの方が1cmほどエリオファイバーが厚いです。

エリオファイバーは、弾力性があり、空気の層を多く含むことが特徴です。結果的に、クールトッパーの方が、軽やかでふんわりした寝心地に感じます。

一方、VIROBLOCKトッパーの方が、エリオセルMF®のもっちりとした感触を感じやすいです。

3. 適したマットレス

ここが「かなり大事なポイント」だと思います。

すぐ上でご紹介した厚さ(寝心地)の違いによって、適したマットレスも変わる印象を受けました。※いろいろなマットレスで試してみた結果の見解です

モデル VIROBLOCKトッパー クールトッパー
画像 VIROBLOCKトッパー クールトッパー
硬さ やわらかめ~ふつう ふつう~硬め
反発性 低反発~一般(ふつう) 一般(ふつう)~高反発

ポイントは「エリオセルMF®の反応の違い」です。

VIROBLOCKトッパーは「硬すぎない寝心地・低反発」が合う

VIROBLOCKトッパー

VIROBLOCKトッパーは、エリオファイバー(綿)の量が少なく潰れやすいため、荷重に対してエリオセルMF®が早めに反応します。

つまり、エリオセルMF®の「しなやかなでモッチリとしたサポート性」という特徴的な寝心地が現れやすいということです。

ただし、硬すぎるマットレスに合わせた場合、エリオセルMF®層が潰れることで、本来のサポート性を発揮しにくいです。よって、ある程度沈み込むマットレス(硬すぎない寝心地)に合いやすいと思いました。

また、エリオセルMF®自体は、じんわりした反発性を持つ素材なので、特に低反発タイプのマットレスとの一体感が高まり、相性は良い印象でした。

クールトッパーは「硬めの寝心地・高反発」が合う

クールトッパー

クールトッパーは、エリオファイバー(綿)の量が多いため、荷重に対してエリオセルMF®が潰れにくいです。

VIROBLOCKトッパーよりも、エリオファイバーの存在を強く感じ、ふわっと持ち上げるような感触があります。

特に硬めのマットレスと合わせた時の体圧分散性の向上による寝心地の改善効果は高いです。

また、エリオファイバーの弾力は、高反発系のマットレスとの一体感が生まれやすく、相性も良いと思いました。

4. 仕様(片面・両面)

モデル VIROBLOCKトッパー クールトッパー
仕様 片面(表のみ) 両面(表・裏)
画像 VIROBLOCKトッパーの表面 クールトッパーの表面

クールトッパーの裏面

公式サイト上では、クールトッパーのみ、両面仕様(リバーシブル仕様)とされています。

クールトッパーの裏面はマイクロファイバー仕様で、エリオファイバーが上層に来ることで、保温性があり、表面に比べて暖かな寝心地に感じます。

要するに、季節に応じて寝心地を大きく変えられるということが、クールトッパーのメリットと言えるでしょう。

ただし、構造を裏返しにすることで、エリオセルMF®のサポート性も変わるため、寝心地だけを評価するなら表(クール面)を上にした方が優れていると感じました。

表面が上 裏面が上
表面が上 裏面が上

とはいえ、寝心地の良さは人それぞれに感じ方が違うので、お好みによって調節できるのは良いことですね。

5. 価格の違い

価格の差は以下のとおりです。

モデル VIROBLOCKトッパー クールトッパー
画像 VIROBLOCKトッパー クールトッパー
シングル 24,200円 37,400円
セミダブル 29,040円 45,100円
ダブル 33,880円 52,800円
クイーン 38,720円 60,500円

シングルサイズで13,200円、クイーンサイズで21,780円の差があります。価格差の理由は、エリオファイバーの量が異なることだと思います。予算やお好みに応じてご検討ください。

まとめ

VIROBLOCKトッパーとクールトッパーの検証

いかがでしたか。

マニフレックスのVIROBLOCKトッパークールトッパーをご紹介しました。

両方ともエリオセルMF®を芯材に使用したトッパーです。

超高密度フォームであるエリオセルMF®の「モッチリしっとりした寝心地」をベースに、クールトッパーではエリオファイバーを増量することで、より弾力性がありふんわりした寝心地になっています。

一方、VIROBLOCKトッパーの最大の特徴は、衛生機能(抗菌・抗ウイルス加工)です。また、硬すぎない寝心地や低反発系のマットレスはむしろVIROBLOCKトッパーの方が相性が良く感じました。

合わせるマットレスによって、どちらが適しているかよくご検討されると良いと思います。

マニフレックスは取扱認定店も多いので、気になったら実際に確かめてみてはいかがでしょうか。

実際に確かめる際には、マットレスとの相性もあるので、自分が使っているマットレスの寝心地をイメージして、硬めならモデル246、硬すぎない寝心地ならフラッグFXなどの上に、それぞれを敷いて試してみるのもおすすめですよ。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。