2万円台から買えるBOX構造のチェストベッド
この記事では、RASIK(ラシク)の「引き出し4杯大容量ベッド 宮付きタイプ『Slektia スレクティア』」をレビューします。ぜひご参考にしてくださいね。
著者情報
実物を体験したものではなく、仕様・デザイン・価格などのスペックをもとにレビューしています。筆者はベッドメーカーに勤めていた経験があり、販売ページ上の情報(素材や構造)で、ある程度の使用感がわかります。よって、この記事は「ベッド業界歴15年以上の経験をもとに読み解いた商品レビュー」とお考えください。
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目次
このベッドの基本情報
メーカー | RASIK |
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タイプ | チェストベッド |
サイズ | セミシングル~セミダブル ※ショート丈あり |
主な素材 | プリント紙化粧繊維板 |
価格 (Sサイズ) |
34,980円 ※セミシングルは29,980円 |
こんな人におすすめ | 大量の荷物を収納したい、なるべく低価格で買いたい |
【このベッドの総評】BOX構造で2万円台から。コストパフォーマンスが抜群のチェストベッド。

2万円台(セミシングル)から買える格安価格が魅力のチェストベッド。低価格ながらBOX構造が採用されています。
ヘッドボードは棚・2口コンセント付きなので、使い勝手も良好です。同じシリーズでヘッドレスや照明付きタイプもあり、お好みで選べることもメリットです。
このベッドの特長・メリット
1. 大容量の収納力(チェストベッド)
4杯(浅型2杯+深型2杯)のBOX構造の引き出し収納と、床板下の収納スペースを備え、数あるベッドフレームの中で収納力が非常に高いチェストベッドです。
押し入れ1個分くらいの収納容量があるので、荷物が多い人に特におすすめです。
2. おしゃれで低価格
BOX構造、棚・コンセント付きヘッドボードという構造にも関わらずセミシングルで2万円台から買えるコストパフォーマンスが素晴らしいです。
カラーバリエーションも4色あり、グレージュなど、おしゃれなカラーが選べることも魅力です。
3. ショート丈も選べる
ショート丈とは通常のマットレス(195cm)よりも約15cm短い、180cm丈のマットレスが置けるベッドフレームのことです。本商品では、セミシングルとシングルサイズのみショート丈を選ぶことができます。
ショート丈は身長160cm程度までなら快適に寝ることができ、部屋が狭い人にもおすすめのサイズです。
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このベッドのデメリットと注意点
1. 組み立てが大変(組立設置サービスも選べない)
引出しのひとつひとつまで自分で組み立てる必要がある「完全組立品」です。さらにチェストベッドなのでパーツが多く、数あるベッドの中でもトップレベルに組み立てが大変なタイプと言えるでしょう。
さらに、業者さんによる組立設置サービスが選べないので、自分で組み立てる必要があります。
とはいえ、この組み立ての大変さ(梱包を小さくすること)が低価格の大きな理由なので、積極的に受け入れるべきデメリットとも言えます。
2. 側面が開いている
一般的なチェストベッドでは、引き出しと逆側の側面はパネルで覆われていますが、本商品は大きく開いている構造をしています。
荷物を側面からアプローチできることにメリットを感じるかもしれませんが、これもコストカットの一環で、やはり見栄えが少し安っぽく感じるでしょう。
また、床までフレームがないことで、横揺れしやすくなり、耐久性としてもマイナス材料です。
3. 長物が収納できない
チェストベッドの魅力の一つは、床板下が広大な収納スペースになり、長物が収納しやすいことですが、本商品は、中央に仕切りがあるため、長物が収納できません。
長物を収納する予定がない人にとっては、デメリットではありませんが、念のため把握しておくと良いでしょう。
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このベッドの評価(7つの項目)
当サイトではおすすめ商品を決めるために、独自の基準で各項目を評価し、点数付けをしています。>>>点数の付け方について
▼ このベッドの評価 | |
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総合評価 | 3.46 |
価格 | 3.88 |
収納力 | 4.5 |
ヘッドボードの機能性 | 4.0 |
耐久性 | 2.5 |
通気性 | 4.0 |
素材の質 | 3.0 |
組み立ての簡単さ | 1.0 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
1. 価格
- 評価は「3.88」※価格評価のみ小数点第二位まで
シングルサイズ34,980円は、チェストベッドとしては「かなり安めの価格帯」です。
しかも、BOX構造に棚・コンセント付きのヘッドボードがあり、コストパフォーマンスは高いと思います。
2. 収納力
- 評価は「4.5」
4杯のBOX引き出しに加え、床板下にも収納スペースがあります。収納付きベッドの中では、トップレベルの収納力です。
強いてマイナス点をあげると間仕切りがあることで、長物が収納しにくいことです。
3. ヘッドボードの機能性
- 評価は「4.0」
ヘッドボードには棚とコンセント(2口)が付いているので、十分な機能性と言えるでしょう。
4. 耐久性
- 評価は「2.5」
本商品の耐荷重は約120kg(セミダブルのみ約180kg)です。
BOX構造は揺れなどにも強いですが、引き出しの逆側が隙間が空いているなど、一般的なチェストベッドよりはやや頼りない構造と言えるでしょう。
5. 通気性
- 評価は「4.0」
床板の一部はすのこ仕様なので、通気性が高いです。
また、引き出しの逆側が開いているので、空気の流れがよく、蒸れにくいベッドと言えるでしょう。
6. 素材の質
- 評価は「3.0」
素材は、一般的な収納付きベッドによく使われている「プリント紙化粧繊維板」です。これは、木目調や無地のシートを合板に貼り付けたもので、天然木のような質感や風合いはあまり感じられません。
7. 組み立ての簡単さ
- 評価は「1.0」
大量のパーツがあるチェストベッドで、引き出しのひとつひとつまで自分で組み立てる必要がある「完全組立商品」です。
数あるベッドフレームの中でも特に組み立てが大変なタイプと言えます。
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選べるマットレス(3つ)
本商品は3つのマットレス(セット)が選べます。
マットレス | 価格 |
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快眠ボンネルコイルマットレス | +14,000円 |
快眠ポケットコイルマットレス | +15,000円 |
薄型日本製ポケットコイルマットレス | +50,000円 |
最安値の快眠ボンネルコイルマットレスは価格訴求タイプなので、寝心地の良さにはあまり期待できません。
また、快眠ポケットコイルマットレスに関しては実際に体験しましたが、あまり寝心地が良くありませんでした。

寝心地を重視したい人は、「薄型日本製ポケットコイルマットレス」がおすすめですが、シングルサイズで+50,000円という価格は、仕様から考えるとコストパフォーマンスが良いとは言いにくいです。
よって、コストパフォーマンスを重視したい人は、マットレスの単品購入をご検討ください。
なお、RASIK公式の販売ページによると『本製品はボンネルコイルマットレス・ポケットコイルマットレスの使用を前提に設計されています。』とあります。
また、チェストベッドは床までの高さがあるので、分厚いマットレスは合わせにくいので、必然的に「薄型のコイルマットレス」という上限で探すことになります。

私の経験上、薄型のコイルマットレスで寝心地を追求するのはなかなか難しいので、マットレスは最低限にして、トッパーなどで寝心地を高める方が良いかもしれません。
たとえば、他メーカーですが、nerucoの薄型ポケットコイルマットレスに、マニフレックスのVIROBLOCKトッパーを合わせるなども良い選択肢だと思います。ご参考になさってください。
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似ているチェストベッドとの比較
「低価格のチェストベッド」という条件で比較します。
メーカー | RASIK(本商品) | タンスのゲン |
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画像 | ![]() |
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サイズ | セミシングル~シングル | シングル~ダブル |
素材 | 木 | スチール×木 |
引出し | 4つ | |
BOX構造 | 〇 | × |
価格 (Sサイズ) |
34,980円 | 29,999円 |
リンク | 公式サイト(15%OFFクーポンあり) | 楽天市場 |
「安い家具」といったらタンスのゲンですね。タンスのゲンは珍しいスチールタイプのチェストベッドです。
スチールは原料が安いので、低価格に作りやすいですが、金属特有のギシギシとしたきしみを感じやすいです。低価格が最優先という人は比較検討いただければと思います。
なお、本商品(RASIK)は当サイト特別クーポンを使うと15%OFFで買えます。
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まとめ
RASIK(ラシク)の「引き出し4杯大容量ベッド 宮付きタイプ『Slektia スレクティア』」をご紹介しました。
BOX構造にも関わらず、2万円台(セミシングル)から抜群のコストパフォーマンスの高さが魅力です。
ただし、低価格を追求するために、組み立ての難しさや、構造、耐久性などの懸念点もあり、メリットとデメリットをよく考えて購入するかどうかご判断ください。
個人的には、BOX構造が2万円台からというコストパフォーマンスの高さは、他のデメリットを考えても、有り余る魅力に感じるので、低価格のチェストベッドを探している人は、ぜひご検討いただければと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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