これこそ、低反発マットレスの原点
この記事ではテンピュール®の「プロ プラス」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
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目次
メーカーの「テンピュール®」 とは
テンピュール ® とは「TEMPerature URethane(テンプラチャー・ウレタン)」の略で、素材の名称およびブランドのこと。
要するに「温度(Temperature)によって変化するウレタンフォーム」ということです。
テンピュール ® 素材は、1960年代後半にNASAによって最初に開発され、スペースシャトルで使用された技術より誕生しました。
以降、この高機能な素材を一般用途向けに発展させ、1991年に製品化し販売を開始。日本では1999年に上陸しました。
テンピュール ® の商品はデンマークの自社工場で製造され、日本での販売は「テンピュール・シーリー・ジャパン(本社:神戸)」が行っています。
テンピュール ® 素材の製法は、ごく少数の科学者だけしか知らない秘密のレシピとのことです。
プロ プラスの基本情報
メーカー | テンピュール® |
---|---|
サイズ | シングル~クイーン |
主な素材 | テンピュール® アドバンスト素材 |
硬さ | 4つ(やわらかめ・ふつう・ややかため・かため) |
価格(シングル) | 264,000円 |
保証期間 | 10年 |
プロシリーズの種類
テンピュール®にはいくつかのマットレスシリーズがありますが、その中の基幹(メイン)と言えるのが「テンピュール®プロシリーズ」です。
プロシリーズには以下の3つのグレードがあります。
グレード | プロ | プロ プラス(人気) | プロ リュクス |
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画像 | |||
厚さ | 20cm | 25cm | 30cm |
価格 | 231,000円~ | 264,000円~ | 297,000円~ |
グレードの主な違いは「厚さ」です。
簡単に言うと、厚くなるほど、テンピュール®素材の厚さが増えるため、よりふんわりとやわらかく、包み込まれる寝心地が得られます。
この記事でご紹介する「プロ プラス」は、テンピュール®の中で最も定番の人気モデルです。
【まず結論】テンピュール®「プロ プラス」の評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ本商品を以下のように評価しました。
▼ プロプラスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.37 |
仰向き寝 | 5.0 |
横向き寝 | 5.0 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 2.5 |
寝返り | 3.0 |
底付きのなさ | 5.0 |
素材の品質 | 5.0 |
耐久性 | 4.5 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.0 |
価格 | 0.80 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
【総評】すべての低反発マットレスの原点、そして、最高峰。
テンピュール®は、低反発マットレスのパイオニアです。
さらに、その品質は他のメーカーの追従を許さないほど、孤高な存在とも言えるでしょう。
テンピュール®素材は、体の温度によって変化し、高いフィット感が特長。体の凹凸にピタッと寄り添うので、圧迫感なく、まるで無重力のような寝心地が得られます。
この「プロ プラス(ふつうのかたさ)」は、テンピュール®らしい寝心地が最も感じられるテンピュール®の原点とも言えるモデルです。
寝た瞬間にふわ~っと溶けていく感触は、今まで経験したマットレスの中で入眠時に最も気持ちい良い寝心地に感じました。
一方、デメリットとしては、反発力が低すぎる(衝撃吸収性が高すぎる)ゆえの寝返りの打ちづらさです。
また、フィット感が強い特徴的な寝心地のため、人によっては蒸れを感じ、合う・合わないが出やすいでしょう。
しかしながら、寝ころんだときの「気持ち良さ」は最高峰レベルだと思います。
気になった方は、ぜひ、ショールームや店舗で試し寝をして、その「最高峰の気持ちよさ」と「寝返り・蒸れ感」といった点も踏まえて、購入を決めていただければと思います。
必ずしも寝返りが打ちづらいことはデメリットとは言えません。逆に寝返りを多く打つ必要があるマットレスとは、寝返りしないと体が痛くなるマットレスとも言えます。
テンピュール®では、寝返りが最小限に打てるくらいの寝心地を設計されているそうです。
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テンピュール®「プロプラス」の特徴・メリットは?
1. 無重力のような寝心地「テンピュール®アドバンスト素材」
テンピュール ® の語源となったTEMPerature URethane(テンプラチャー・ウレタン)とは、要するに「温度で変化するウレタン素材」という意味です。
テンピュール ® 素材は、体温や体重が伝わることで柔らかく変化し、体にフィットするため、荷重がかかるところはより柔らかく、そうでないところは硬めの寝心地になります。
その人の体に沿ったサポート性が発揮され、「無重力状態のような寝心地」に感じられます。
なお、2023年2月に素材がリニューアルし、従来の20%も体圧分散性が向上した仕様になりました。
2. 特殊な「3層構造」
テンピュール® マットレスの構造は、以下の3層構造が基本です。
- テンピュール® アドバンスト素材
- テンピュール® アダプト素材
- 高耐久性ベース
※上層から
テンピュール®アドバンスト素材が体にやさしくフィットし、体圧を分散させ、アダプト層で寝姿勢を支え、高耐久性ベースで荷重を受け止めます。
それぞれの層で適切な機能を発揮することで、マットレス全体で心地よい寝心地が実現されるのです。
低反発フォームといえば、沈み込みやすさが一般的なデメリットですが、テンピュール®マットレスは、3層でしっかりと体を支えてくれるので、沈み込み過ぎることなく快適な寝心地に感じられました。
3. 硬さが選べる
プロ プラスは以下のとおり、4つの硬さが選べます。
他のテンピュール®マットレスも硬さが選べるシリーズ(コレクション)もありますが、プロ プラスはテンピュール®の中心的なシリーズのため、最も多い硬さのバリエーションがあります。
今回、体験しているのは、プロ プラスの中でも特に人気・定番の「ふつうのかたさ」です。
なお、「ふつうのかたさ」は、テンピュール®らしい寝心地が最も感じられるとのことです。
4. クイックリフレッシュカバーでいつも清潔
プロシリーズは「クイックリフレッシュカバー」というカバーが搭載されています。
クイックリフレッシュカバーは、ファスナーでカバーの上下を分離できる仕様のため、汚れやすい上面だけ洗濯することが可能です。
テンピュール®のマットレスは超高密度仕様なので重いことがデメリットですが、こうしてカバーが分割できることで、マットレスを動かさなくても簡単にメンテナンスできる工夫が素晴らしいですね。
カバー全体を洗濯しなくて良いので、「乾きやすい」という点も大きなメリットです。
5. 10年保証付き
プロ プラスには長期の10年保証が付いています。高価なマットレスなので、長期保証があるのは安心ですね
保証の条件は「製造工程あるいは素材に起因する欠陥、あるいはTEMPUR® 素材に2cm以上の明瞭な凹みが生じた場合」とのことです。
品質を考えると、2cm以上の凹み(ヘタリ)が発生する可能性は低いと思いますが、万が一の場合はカスターサポートにご相談ください。
6. 100日のお試し期間付き(対象店舗のみ)
一部のテンピュール®商品には、100日間の返品・交換保証プログラムを利用でき、プロ プラスも対象です。
テンピュール®製品は高額なモデルが中心ですが、一般的にもマットレスは体に合う合わないが出やすいので、返品交換保証の制度がある場合は積極的に利用した方が良いと思います。
なお、返品・交換保証プログラムは、対象店舗のみのサービス(公式サイトか一部のショールームでの購入)なのでご注意ください。
公式サイトの場合、注文時にクーポンコードを入力する必要があるので、注意しましょう。
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プロ プラスのデメリット・注意点
1. 重い
テンピュール®素材は超高密度タイプのウレタンフォームのため、マットレス自体がかなり重いです。
プロプラス(ふつうの硬さ)の場合、シングルサイズで約25.0kgなので、一般的なウレタンマットレスよりもかなり重く、力が弱い人などはご注意ください。
超高密度(重い)=耐久性が高いという特長もあります。よって、重いことは一概に悪いことではありません。
2. 寒いと硬くなる
低反発フォームは「感温性」といって、温度によって硬さが変化する性質があり、温度が低くなると硬くなります。
たとえば、冬に暖房をつけていない部屋の状態でテンピュール®素材に寝ると、かなり硬く感じるのです。(18度以下で硬く感じます)
とはいえ、寝ると素材の温度が高くなり、1~2分で本来の硬さに戻るので、大きなデメリットではありません。
3. 好みは分かれるかも
テンピュール®の寝心地は、他のマットレスとかなり違います。
さらに、一般的な低反発ウレタンマットレスとも違います。
特にプロシリーズから搭載したテンピュール®アドバンスト素材は、従来よりも体圧分散性を20%も高めた素材ということで、かなり特徴的な寝心地です。
テンピュール®アドバンスト素材は、たとえば軽く手を置いただけで、ウレタン素材が溶けるように形状が変化します。こんな低反発ウレタンフォームは他に見たことがありません。
よって、こうした感触が非常に気持ちよく感じる人と、フィットしすぎることで違和感を覚える人が分かれると思います。
初めてテンピュール®を選ぶ人は、ショールームや販売店に行って、実物をしっかりと確かめることを強くおすすめします。
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【体験レビュー】テンピュール®「プロ プラス(ふつうのかたさ)」を実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感をレビューします。
開梱・設置
段ボールで届けられます。※今回の提供サンプルは90cm×200cmの特別サイズです
なお、テンピュール®のベッドマットレスの場合、大型配送便で届けられ、業者の方が開梱・設置してくれます。
圧縮梱包ではないので、特に大きいサイズを購入する際は、必ず事前に搬入経路を確認しましょう。
マットレスそのままの形で送られるため、開封後からすぐに使えます。
外観のチェック
さすがの高級マットレスらしい、非常にしっかりとした佇まいですね。
厚さはこのくらい。
公表値どおり約25cmの厚さが確認できました。
続いてカバーをご紹介します。
表生地は、ポリエステル98%・ポリウレタン2%を使用しています。
伸縮性が高いニット生地なので、体へのフィット感も高いです。
生地のアップはこんな感じです。
フット面にテンピュール®のロゴがあります。
逆側にはプロ プラスのロゴです。
カバーはファスナーで閉じられています。
上下のカバーが分離可能な「クイックリフレッシュカバー」です。
外し方は、ヘッド(頭)の部分までそれぞれのファスナーを開いていきます。
ファスナーを外す場所はこんな感じです。
上面のカバーはかなり軽量でした。
汚れやすい面だけを洗濯できるので、メンテナンスが楽な仕様ですね。
プロ プラスは、表側でのみで寝られる「片面仕様」です。
表面 | 裏面 |
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裏面生地はポリエステル100%のしっかりとした触り心地です。
裏面カバーのアップはこんな感じです。
なお、カバー全体に抗菌防臭加工が施されています。
内部構造
内部構造をチェックします。
裏面カバーのファスナーを開けると芯材が取り出せる構造です。
芯材のウレタンフォームはこちら(ひっくりかえしました)。
メッシュの保護カバーで覆われています。
中の様子を詳しく見るため、保護カバーをハサミで切ります。
こちらが中身のウレタンフォームです。
全体的に汚れや歪みも少なく、美しい形状ですね。
表層(1層目)のテンピュール®アドバンスト素材です。
従来から約20%も体圧分散性が高まっていて、吸着するように荷重にフィットします。
こんな低反発ウレタンは他に見たことがありません。さすがテンピュール®です。
2層目はテンピュール®の基本性能に加え、軽量化し、弾力性と耐久性を高めた「テンピュール®アダプト素材」です。
3層目は「高耐久性ベース」といって、低反発(テンピュール®素材)ではなく、硬めの高反発ウレタンフォームで荷重を支えます。
なお、高耐久性ベースをプロファイル加工(凹凸加工)にすることで、上層の低反発フォームが潰れにくく、結果的に沈み込み過ぎない寝心地になるように工夫されています。
なお、低反発ウレタンフォームといえば、衝撃吸収性の高さ(揺れにくさ)が特長で、最近ではコアラマットレスを筆頭に、「ワインチャレンジ(ワイングラスを置いても倒れない)」といったパフォーマンスで揺れにくさをアピールすることが多いですが、テンピュール®も同じことが可能です。
テンピュール®素材の「反発弾性率が約3%」という仕様は、ずば抜けて反発力が低い(つまり、衝撃吸収性が高い)数値です。
衝撃吸収性の高さは、反発弾性率の低さに影響するので、揺れにくさで考えるとテンピュール®が最も優れていると言えるでしょう。
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【詳細解説】テンピュール®「プロ プラス(ふつうのかたさ)」の評価について
この記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
▼ プロプラスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.35 |
仰向き寝 | 5.0 |
横向き寝 | 5.0 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 2.0 |
寝返り | 3.0 |
底付きのなさ | 5.0 |
素材の品質 | 5.0 |
耐久性 | 4.5 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.0 |
価格 | 0.80 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
今回体験しているのは「ふつうのかたさ」です。硬さが変わることで評価(コメント)も変わります。
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星5.0」。
体圧分散性の高さという点では、おそらくすべてのマットレスの中で最上位レベルです。
寝転がった瞬間から、自分の体の形にマットレスの形がじんわりと変化し、マットレスに体が吸着されるようなイメージです。
結果的に、満遍なく体圧が分散されるため、まるで無重力のような寝心地に感じられます。
3層目の高耐久性ベースによって、体が沈み込み過ぎないため、極上のフィット感を得ながら、ストレスない寝姿勢が保持されていると思います。
入眠時の気持ちよさとしては、非常に素晴らしいです。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星5.0」。
「超」が付くほどのメモリーフォーム(形状記憶素材)なので、不安定な寝姿勢である横向きでも安定感がすごいです。
圧迫感もなく、横向きで寝る人に強くおすすめしたい寝心地です。
3. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星3.0」。
端部分は「それ以上、荷重分散できない」ため、メモリーフォームマットレスでは基本的に沈み込みは深くなりがちで、プロ プラスも同様でした。
とはいえ、衝撃吸収性が高い寝心地のため、端部分でも体にフィットすることで、落ちそうになることはありませんでした。
ただし、長い時間「座る」などには向きません。
4. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星3.0」。
ここは評価が難しいところです。
正直、テンピュール®素材は寝返りが打ちづらいです。
反発力がほぼなく、体が動きよりもマットレスが元に戻るスピードが遅いことで、デコボコした面に寝返りが着地するため、違和感を感じます。寝返る力もかなり必要です。
しかし、テンピュール®のコンセプトとしては寝返りを最小限に抑えるという方向でマットレスを作っています。
要するに、寝返りを多く打つ必要ないほど体圧分散性が高いため、余計な体の動きによって中途覚醒が少ないように考えられています。
簡単にコロコロと寝返りを打ちたい人にはおすすめできませんが、圧力によって寝返りが多いことにストレスを感じている人には合うと思います。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星2.0」。
テンピュール®の最大の懸念点は、フィットするがあまりの蒸れやすさです。
プロ プラスも例外ではなく、寝ていて多少の暑さを感じました。
冬にはむしろ心地よいくらいの暖かさにも感じましたが、真夏などの暑い時期にはストレスを感じるかもしれません。
なお、蒸れが気になる人は、従来の10倍ほど通気性を高めた「テンピュール®エア素材」を搭載したプロ エア プラスというモデルがおすすめです。
プロ エア プラスは、基本的な構造・寝心地など、通気性以外はプロ プラスとほぼ同じです。
モデル | プロ プラス | プロ エア プラス |
---|---|---|
画像 | ||
素材 | テンピュール®アドバンスト素材 | テンピュール®エア素材 |
硬さ | 4つ(やわらかめ・ふつう・ややかため・かため) | ふつうのみ |
価格 | 264,000円~ | 297,000円~ |
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。
評価は「星5.0」。
結論から言うと、プロ プラスは10年くらいの耐用年数が期待できると思います。
テンピュール®素材は超高密度タイプのウレタンフォームのため、耐久性は抜群です。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「5.0」。
気になる歪みなどはありませんでした。裁断部分もきれいです。
また、テンピュール®のマットレスは製造に約60時間かかりますが、その間、工場では67項目ものチェックを行っています。
生産品質としては世界最高レベルと言えるでしょう。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「4.0」。
カバーには抗菌防臭加工が施されています。
さらに、そのカバーは、繊維製品の世界的な安全基準「エコテックス®」を認証しています。
9. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星2.0」。
重量はシングルサイズで約25kgと、ウレタンマットレスの中では「かなり重め」です。
お届け時も完成品(非圧縮状態)で届くため、搬入経路に注意が必要です。
一方、日々のメンテナンスはクイックリフレッシュカバーのため、カバー表面だけを取り外し、気軽に洗濯できる点はメリットです。
10. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星0.80」。
シングルサイズで264,000円は、マットレス市場においては「かなり高め」の価格帯です。
老舗ブランドの定番モデルと比較しても、やや高めと言えます。
とはいえ、テンピュール®の独自性や特徴的な寝心地と考えるとこの価格も納得感はあるので、製品としては高すぎるというわけでもないと思います。
11. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
プロ プラス(ふつうの硬さ)は、一般的には「ややソフト」な寝心地です。
ウレタンフォーム自体の硬さはそこまでやわらかいものではありませんが、体感としては「圧力」によって硬さの感じ方が変わってきます。
テンピュール®アドバンスト素材は、ただでさえ体圧分散性が高い従来のテンピュール®素材から、さらに約20%も体圧分散性を向上させた、「最高レベルの体圧分散マットレス」です。
よって、圧力を感じさせない寝心地のため、体感としては「やわらかく」感じるでしょう。
テンピュール®素材は、寝転がった瞬間は「かなり硬く」感じます。(特に寒い部屋の場合)
しかし、体温によってやわらかく変化していくため、1~2分くらいしたら圧力を感じない寝心地になるという点が特長です。
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似ている商品との比較
テンピュール®は唯一無二的な寝心地です。
今までいろいろマットレスに寝てきましたが、「低反発ウレタンマットレス」という同一カテゴリーの中でも異彩を放っているので、近い存在の商品がありません。
以下で紹介するのは「あえて」選んでみた他メーカー製の低反発ウレタンマットレスなので、あまり参考にならないかもしれませんが、いちおう比較します。
商品 | ①プロ プラス | ②GreenTea マットレス | ③オリジナルコアラマットレス |
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メーカー | テンピュール® | ZINUS | コアラ・スリープ |
厚さ | 25cm | 15cm | 10cm |
重量 (Sサイズ) | 約25kg | 9.8kg | 15.96kg |
反発弾性率 | 約3% | 非公表 | 約16% |
サイズ | S~Q | S~D | S~K |
お試し期間 | 100日 (手数料あり) | × | 120日 |
価格 (Sサイズ) | 264,000円 | 10,990円 | 69,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
【比較商品②】ZINUS(ジヌス)「Green Tea 低反発マットレス」
学生・新社会人におすすめ
韓国発のグローバル寝具メーカー「ZINUS(ジヌス)」の売れ筋マットレス。
耐久性が低めな点がデメリットですが、約1万円という価格にもかかわらず、3層ウレタンフォームによってリッチな寝心地が味わえます。
芯材はテンピュール®にとても似ている構造をしていますが、当然、寝心地や耐久性は大きく劣ります。
しかしながら、約1万円で買える価格設定は素晴らしいので、とにかく安い低反発マットレスが欲しい人や、短期間の使用を条件に考えている人などにはおすすめです。
「安くて、軽くて、捨てやすい。」まさに短期利用向けのベッドマットレスとも言えるでしょう。
【比較商品③】コアラスリープ「オリジナルコアラマットレス」
ワインチャレンジで業界をざわつかせたマットレス
③コアラマットレスはオーストラリア発のウレタンマットレスブランド。2015年に創業・2017年に日本市場に上陸し、当時から販売されているのがこのオリジナルコアラマットレスです。
2021年に「コアラマットレス KORE」という新モデルにリニューアルされ、このオリジナルコアラマットレスは一時廃盤になりましたが、あまりの人気に再販が決まったという逸話があります。
コアラマットレスといえば、ワインチャレンジで衝撃吸収性(振動の伝わりにくさ)を武器に市場を開拓していったことでも有名です。
今では多くの新興マットレスブランドが乱立してきましたが、「ベッド・イン・ボックス(圧縮梱包)」「長期保証」「リスクなしのお試し期間付き」を掛け合わせたパッケージを日本市場で先進的・大々的に行ったのはコアラマットレスが初めてです。
オリジナルコアラマットレスは、純粋な低反発ウレタンマットレス(反発弾性率が15%未満)ではありませんが、衝撃吸収性・体圧分散性が高く、寝心地としては低反発に近いです。
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テンピュール®はどこで買うのがお得?
プロ プラスは、実店舗やショールーム、ネットでは公式サイトや楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングなどでも購入可能です。
このうち、100日間マットレス交換・返品保証プログラムが利用できるのは、実施店舗(ショールーム)と、公式ネットストアのみです。
テンピュール®マットレスは、他のマットレスに比べて、独特な寝心地のため、合う・合わないで出やすいと思うので、お試しプログラムが利用できる店舗や公式サイトでの購入がおすすめです。
テンピュール®が初めての人は、店舗で試し寝をしてみることを強くおすすめします。
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まとめ
いかがでしたか。
この記事ではテンピュール®の「プロ プラス(厚さ25cm)」をご紹介しました。
衝撃吸収性が高いテンピュール®のマットレスシリーズの中心的な定番モデルです。
テンピュール®らしい特徴的な寝心地を素直に感じられるマットレスなので、ショールームでも、基本的にまずはプロ プラスから試し寝を案内することが多いそうです。
異なる素材を組み合わせた3層構造によって、低反発マットレスでありがちな「沈み込みすぎる寝心地」を回避しつつ、フィット感・体圧分散性が高い寝心地が見事に実現されています。
表層のテンピュール®アドバンスト素材は、体が軽く触れた瞬間から、ふわ~っと形を変えていきます。
やがてちょうど良いポイントで、寝姿勢をやさしく支えるので、まるで無重力のような寝心地に感じました。
一方、寝返りについては評価が分かれるところで、超低反発素材のため、体の動きをサポートするような力はなく、正直、寝返りは打ちづらいです。
しかし、テンピュール® は「余計な寝返りを減らす」というコンセプトでマットレスを作っています。
要するに、寝返りをしすぎると逆に睡眠の質が落ちるので、テンピュール® では最低限の寝返りが打てるように素材を開発しているそうです。
感触的にも、他にはない「かなり特徴的な寝心地」なので、好みは分かれるかもしれませんが、いろいろなマットレスを検証してきた当サイトとしてはテンピュール®を「入眠時に最も気持ちよく感じるマットレス」と評価します。
公式サイトなどでは、100日のお試しプログラムを実施しているので、気になった人はぜひ試してみてくださいね。(返品時には一律22,000円の手数料がかかります)
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。