
珍しいモールドウレタンマットレス
この記事ではカリモクの「Mofmo(モフモ) マットレス」をご紹介します。
実際に体験し、検証した内容をもとに、率直な感想をまとめました。ぜひご参考にしてくださいね。
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椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。
目次
メーカーの「カリモク」とは?

カリモク家具は1940年に愛知県刈谷市で創業した国内製造家具メーカーです。木製品家具を中心とし、チェアやソファ、テーブル、収納家具など、幅広い商品カテゴリーを展開しています。
Mofmo(モフモ)マットレスの基本情報

| ブランド | カリモク |
|---|---|
| サイズ | シングル~セミダブル |
| 主なクッション材 | モールドウレタン |
| 価格 (シングルサイズ) |
80,300円 |
\30日トライアル付き/
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【まず結論】Mofmo マットレスの評価は?

| ▼ Mofmo マットレスの評価 | |
|---|---|
| 総合評価 | 3.49 |
| 仰向き寝 | 4.0 |
| 横向き寝 | 3.5 |
| 端の沈み込み | 3.5 |
| 通気性 | 3.0 |
| 寝返り | 5.0 |
| 底付き・圧迫のなさ | 3.5 |
| 素材の品質 | 4.5 |
| 耐久性 | 4.5 |
| 衛生面 | 3.0 |
| 取り扱いやすさ | 3.5 |
| 価格 | 2.42 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(参考)点数の付け方について
(参考)ノンコイルマットレスの評価方法について
【総評】珍しいモールドウレタンマットレス(モチモチ・グイグイの感触)

Mofmoは、マットレスには珍しい「モールドウレタン」を芯材に採用しています。

Mofmoの芯材(薄黄色がモールドウレタン)
モールドウレタンの製法や特徴については後述しますが、圧倒的な耐久性の高さと、超高密度(高比重)に仕上げられるため、非常にモチモチとした感触をしています。
また、Mofmoのモールドウレタンは非常に反発力が強く、沈み込むとグイグイと押し上げるような力強さがあり、特に高反発マットレスが好きな人におすすめの逸品です。
反発力の強さとモチっとした感触は非常に気持ちよく感じましたが、特徴的な寝心地でもあるので、購入する際は、お試し期間が付いているnicesleepがおすすめです。
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Mofmo マットレスの特徴
1. ソファ仕込みの「モールドウレタン」

カリモクといえばソファが有名ですが、Mofmoマットレスでは、長年のソファの開発によって培われた技術のひとつ「モールドウレタン」が芯材に採用されています。
モールドウレタンは、一般的なウレタンフォームとは製法が異なり、金型の中で発泡させることで、密度にムラができず、寝心地と耐久性が格段にアップします。

Mofmoのモールドウレタンの発泡の様子 ※カリモク公式より
なお、Mofmoマットレスのモールドウレタンは非常に反発性が高いことも特徴で、まるでゴムのような弾力で体を押し上げてくれます。
2. コシがある「5層構造」

Mofmo マットレスは、表層にふんわりした綿(ファイバークッション)、沈み込むとモールドウレタンのモチっと感が味わえ、中間の脱膜ウレタンで体を支えられるバランスで仕上げられています。
パスタで例えるとアルデンテのような硬さのバランスで、中間(脱膜ウレタン)がしっかりと硬いことで、その周りの弾力をより感じやすくなっています。
3. 耐久性が高い

モールドウレタンは10万回の圧縮試験で1㎜程度のヘタリしか生まれません。これは復元率で考えるとほとんど100%に近い数字で、長期間使い続けられる素材です。
なお、モールドウレタンの密度は推定50D以上なので、素材としては非常に高耐久です。
ファイバークッションや脱膜ウレタンは、モールドウレタンより耐久性は劣りますが、マットレス全体として10年程度は問題なく使える耐久性があると思います。
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Mofmo マットレスのデメリット・注意点
1. 重い

シングルサイズで約13kg(実測値)なので、この厚さ(約14cm)にしては重めのマットレスです。これは、モールドウレタンが高密度(高比重)であるが故のデメリットです。
2. 揺れが少し気になる

Mofmo マットレスのモールドウレタンは、まるでゴムのような弾力の強さがある一方で、衝撃吸収性があまりない素材です。
また、モールド製法の特徴でもあるのですが、発泡時に金型に触れている部分が壁のように固まることで(食パンの耳のようなイメージです)、ブロック全体に振動が伝わりやすくなります。
体の動きによって、マットレス全体が少し「バインバイン」と跳ねるような感覚があるので、人によっては落ち着かないと感じる場合もあるかもしれません。
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【体験レビュー】Mofmo マットレスを実際に試してみた

開梱・設置
こちらはシングルです。段ボールなどはなく、ビニール袋に入った非圧縮梱包で届きます。

ビニール袋を取ると、マットレス本体が現れます。

取扱説明書と品質表示ラベルがマットレスについているので、使い始める前に必ず確認しましょう。

こちらが品質表示です。

外観
外観をチェックしていきます。

マットレスの厚さはこれくらいです。

公表値どおり、約145mmの厚さが確認できました。

ハニカム状の細かいキルティングです。

カバーの素材はポリエステル100%で、さらっとした感触です。

ニット生地なので、伸縮性が高く、体へのフィット感が優れます。

側面カバーも同様の素材です。

裏面カバーも同じ素材で、芯材も線対称の構造をしているため、裏面でも寝られる「両面仕様」です。
| 表面 | 裏面 |
|---|---|
![]() |
![]() |
フット位置に「karimoku(カリモク)」のラベルがあります。

逆側(ヘッド側)にはファスナーの開封部がありますが、カバーの内側に織り込まれていました。

引っ張り出すとファスナーの引手(スライダー)が出てきます。

比較的しっかりしたファスナーなので、すぐに壊れることはないと思います。

内部構造
内部構造を確認するために、カバーを取っていきます。

カバーは、上下で分離しない仕様です。

以下の画像のように、ファスナーが上下のカバーから離れません。

カバーの取扱表示は以下のとおりです。

なお、Fは「石油系溶剤でのドライクリーニング可」という意味です。
カバーを芯材から取りました。

こちらが芯材です。

- ファイバークッション(白)
- モールドウレタン(黄色)
- 脱膜ウレタン(濃黄色)
- モールドウレタン(黄色)
- ファイバークッション(白)
以上のとおり、脱膜ウレタンを真ん中にした線対称仕様なので、表裏どちらの面でも寝られます。
ひとつずつご紹介します。
表層の「ファイバークッション」は、2種の繊維を立体的に絡み合わさることで、耐久性を高めています。

その下のモールドウレタンは、非常に高い反発性(当サイト測定値で反発弾性率60%以上)を持った素材で、ラテックスのような感触です。

真ん中の脱膜ウレタンは、ウレタンフォームの膜を飛ばすことで、通気性を高めています。

脱膜ウレタンはかなり硬めの仕様で、荷重をしっかり支えることで、寝姿勢が整いやすいです。

なお、モールドウレタンには通気孔がいくつか設けられています。
| ヘッド(フット)面 | サイド面 |
|---|---|
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![]() |
モールドウレタンと普通のウレタンの違い

以下のように発泡の方法に違いがあります。
- モールドウレタン:金型で発泡(たい焼きのような作り方)
- 普通のウレタン:容器で発泡(蒸しパンのような作り方)
モールドウレタンは、金型の中で密閉して発泡するため、金型との接地面が高密度化し「ウレタンの壁」ができあがります。(食パンの耳のようなイメージです)

モールドウレタンの壁(食パンの耳)
そして、このウレタンの壁によって耐久性が高まります。
とはいえ、モールドウレタンがすべてにおいて優れているわけではありません。私の感覚で、それぞれのメリットとデメリットをまとめると以下のようなイメージです。
| ウレタン種類 | モールドウレタン | 普通のウレタン |
|---|---|---|
| 耐久性 | ◎ | △~○ |
| 振動吸収性 | △ | ○ |
| 寝心地 | 張りのある寝心地 | なめらかな寝心地 |
モールドウレタンの最大のメリットは耐久性です。高密度でムラが少なく発泡できるため、耐久性が高い仕上がりになる傾向があります。さらにウレタンの壁があることで気泡が潰れにくく、ヘタリに強いです。
一方、モールドウレタンのデメリットは中身のスポンジが硬い壁で覆われるような構造をしているため、ウレタンのブロック全体が揺れやすいことです。
また、ウレタンの表面に張りがあるので、より弾力(反発性の高さ)を感じやすいです。
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【詳細解説】Mofmo マットレスの評価について

記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
| ▼ Mofmo マットレスの評価 | |
|---|---|
| 総合評価 | 3.49 |
| 仰向き寝 | 4.0 |
| 横向き寝 | 3.5 |
| 端の沈み込み | 3.5 |
| 通気性 | 3.0 |
| 寝返り | 5.0 |
| 底付き・圧迫のなさ | 3.5 |
| 素材の品質 | 4.5 |
| 耐久性 | 4.5 |
| 衛生面 | 3.0 |
| 取り扱いやすさ | 3.5 |
| 価格 | 2.42 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(参考)点数の付け方について
(参考)ノンコイルマットレスの評価方法について
寝心地の感じ方には好みや習慣、体型などによって多少変わる点はご了承ください。なお、筆者は男性で身長171cm・体重60kg±1kg程度です。
1. 仰向き寝は?

評価は「4.0」。
モールドウレタンの強い弾力をしっかりと感じられ、グッと体が押し返されることで、寝姿勢がしっかりと整う印象です。硬めの寝心地ですが、嫌な圧力はありません。
「モッチモチだなぁ」と思わず声が出てしまう感触が存分に味わえます。
2. 横向き寝は?

評価は「3.5」。
ヘキサ(六角形)の立体構造によって、「点」でのサポート性が発揮されることで、沈み込みが深い肩や臀部のフィット感も良く、薄型タイプの中ではかなり横向きでも寝やすい印象でした。
とはいえ、やや圧力は感じたので、気になったら厚手のパッドやトッパーなどで調整するのがおすすめです。
3. 寝返りのしやすさは?

評価は「5.0」。
Mofmoのモールドウレタンは反発力が非常に高いため、体の動きをサポートし、コロコロと簡単に寝返りが打てます。
また、沈み込みにくく寝姿勢保持性も良いので、体の中心線がまっすぐに整いやすいことも寝返りの打ちやすさにプラスです。
4. 端の沈み込みは?

評価は「3.5」。
外周を強化したような仕様ではありませんが、深く沈み込みにくい硬さと反発力があるため、端部分でも快適に寝られます。
5. 通気性は?

評価は「3.0」。
モールドウレタンは六角形の立体構造で、脱膜ウレタンの通気性もあるため、空気の流れは良く考えられた仕様です。

Mofmo マットレスの通気構造
ただし、それにも限界はあり、モールドウレタンならではの蒸れはやや感じました。
とはいえ、そこまでストレスがあるレベルではありませんが、気になる人は冷感や吸湿性が高いシーツなどで調節するのが良いでしょう。
6. 耐久性は?

評価は「3.5」。
結論から言うと、Mofmo マットレス「10年前後」の耐久性が期待できるでしょう。
モールドウレタン単体では20~30年レベルの耐久性がありますが、脱膜ウレタンやファイバークッションはどちらかというとヘタリやすい素材です。(ウレタンは膜を飛ばすと通気性は高まりますが、耐久性は落ちます)
とはいえ、芯材の中心はモールドウレタンで構成されていますし、脱膜ウレタンは直接的な荷重を受けないため、早くヘタる心配は少ないと思います。
以上の理由で、マットレス全体で考えた場合、耐久性は10年前後と言えそうです。
7. 衛生面は?

評価は「3.0」。
Mofmo マットレスには抗菌防臭や防ダニなどの衛生加工が施されていませんが、カバーが洗えることはメリットです。
8. 取り扱いやすさは?

評価は「3.5」。
Mofmo マットレスの重量はシングルサイズで約13kg(実測値)なので、薄型タイプのマットレスの中では「なかなか重いタイプ」のマットレスです。
お届けは非圧縮ですが、薄型のウレタンマットレスなので、比較的搬入しやすいタイプと言えます。
廃棄については、基本的に粗大ごみでも回収が可能ですし、細かくちぎれば家庭ごみでも捨てられます。(お住まいの自治体のごみ捨てルールを必ずご確認ください)
9. 価格は?

評価は「2.42」。
Mofmo マットレスは、シングルサイズで80,300円です。これは薄型のマットレスで考えると「やや高め」です。
とはいえ、製造コストがかかるモールドウレタンや、こだわった仕様を寝心地を考えると納得感がある価格だと思います。
また、nicesleepを利用することで30日のお試し期間(初期費用あり)が使えることを考えると総合的なコストパフォーマンスは良いと思います。
10. 硬さは?

Mofmo マットレスの硬さは10段階中(10が最も硬いとして)「7.5くらい」の硬さだと感じました。
ふんわりモチっとした感触で、嫌な圧力はありませんが、体を押し上げる力が非常に強いので、「しっかり硬め」に感じると思います。
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似ている商品との比較(他メーカー製の2モデル)

「薄型の高反発ウレタンマットレス」という条件で比較します。
| 商品 | ①Mofmo マットレス | ②SOMRESTAマットレスPREMIUM | ③咲夜ハイフィール |
|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() |
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|
| ブランド | カリモク | SOMRESTA | 源ベッド |
| 主な素材 | モールドウレタン | 高反発ウレタン | 高反発ウレタン+一般ウレタン |
| 硬さ | やや硬め | やや硬め | やや硬め |
| 厚さ | 14cm | 10cm | 12cm |
| 重量 | 約13kg | 約9.6kg | 約8.2kg |
| 復元率 | 99.9% (10万回) ※モールドウレタンのみ |
99.6% (24万回) |
98.6% (8万回) |
| お試し期間 | 30日 ※nicesleep利用(手数料あり) |
なし | |
| 価格 (Sサイズ) |
80,300円 | 49,800円 | 41,990円 |
| リンク | nicesleep | 公式サイト | 公式サイト |
比較商品② SOMRESTAマットレスPREMIUM
SOMRESTAは熊本県の寝具メーカー「リフレーションジャパン」のオリジナルマットレスブランドです。
SOMRESTAのウレタンフォームは復元率99.6%(JIS規格3倍の24万回圧縮試験)という抜群の耐久性、さらに反発弾性率は60%の高反発の中でも高いレベルの仕様です。

SOMRESTAフォーム(密度50D・反発弾性率60%)
さらに、カバーに抗菌防臭・消臭・防ダニ加工があり、洗濯も可能。まさにフルスペックの薄型マットレスと言えます。
比較商品③ 源ベッド「咲夜ハイフィール」

咲夜ハイフィールは広島県のベッドメーカー「源(みなもと)ベッド」と、当サイト(株式会社悠デザイン)が共同開発した薄型ウレタンマットレスです。
伝統的な人間工学の「弾性の三層構造」をもとに作り上げ、高級メーカーのベッドマットレスにも引けを取らないリッチな寝心地を目指しました。

咲夜ハイフィールの3層ウレタン
老舗ブランドのマットレスもこうした3層構造のコンセプトで作られることが多いですが、薄型タイプのマットレスでは珍しいです。
表層には反発弾性率60%の超高反発フォームを使用しているので、寝返りサポート性も抜群です。
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Mofmo マットレスはどこで買える?

Mofmo マットレスは公式サイトとnicesleep、楽天市場などの一部店舗で購入が可能です。
ただし、nicesleep以外はトライアルが付かないので、お試しして購入したい人はnicesleepを選ぶのが良いでしょう。
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まとめ

以上、カリモクのMofmo マットレスをご紹介しました。珍しいモールドウレタンを使用したマットレスです。
濃厚な密度によるモッチリ感と、ゴムのような弾力による高い反発性が最大の特徴です。特に高反発タイプのマットレスが好きな人は合いやすいと思います。
一方、重量が重く、やや蒸れ感があることがデメリットに感じました。
また、この弾力の強さは、他にはあまり見られない特徴的な寝心地なので、できれば試し寝をしてから購入するのが良いと思います。
公式サイトなどでは、お試し期間が設けられていませんが、nicesleepで購入すると30日のお試し期間が利用できるのでおすすめです。(初期費用8,980円がかかり、継続利用の場合は残価を支払う仕組みです)
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
\30日トライアル付き/
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