まさに、No Way!(まさか!)な寝心地
この記事では源ベッド「咲夜(さくや)No Way!」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
咲夜 No Way!の基本情報
メーカー | 源ベッド(株式会社チヨダコーポレーション) |
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サイズ | シングル~クイーン |
クッション材 | ポケットコイル ※圧縮梱包 |
カラー | サンライズイエロー、サンライズオレンジ |
価格 | 69,990円~ |
保証期間 | 3年(公式サイトのみ5年) |
源ベッドのマットレスシリーズは以下の記事で詳しくご紹介しています。
【まず結論】咲夜 No Way!の評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネ当たりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?
始めに結論からお伝えすると、咲夜 No Way!を以下のように評価しました。
▼ 咲夜No Way!の評価 | |
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総合評価 | 4.01(当サイトNo.2) |
仰向き寝 | 5.0 |
横向き寝 | 5.0 |
端の沈み込み | 4.5 |
通気性 | 3.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 5.0 |
バネ当たりのなさ | 5.0 |
耐久性 | 4.5 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.0 |
価格 | 2.62 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
総合評価4.01は、当サイトがレビューしたマットレスの中(100商品以上)で、2位の超高評価です。なお、1位は同シリーズの咲夜レアル(4.09)です。
【総評】「源ベッドの最強スペック」が奏でる驚き(No Way!)な寝心地
源ベッドには、「夜香(やこう)」と「咲夜(さくや)」という2つのマットレスシリーズがあります。
「咲夜(さくや)」は、源ベッドの中でもワンランク上の寝心地を目指すシリーズで、その中でもNo Way!は最高峰、つまり、源ベッドの全マットレスにおける最高モデルという位置づけです。
シリーズ | 夜香(やこう) | 咲夜(さくや) |
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グレード | ベーシック | ハイランク |
モデル |
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以上のとおり、咲夜(さくや)シリーズには、高反発ウレタンマットレスの「ハイフィール」と、8.5巻きポケットコイルの「レアル」があります。
咲夜ハイフィール | 咲夜レアル |
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高弾性ウレタンマットレス | 8.5巻きポケットコイルマットレス |
実は、No Way!はハイフィールで使っている「高弾性ウレタン」と、レアルで使っている「8.5巻きのポケットコイル」を組み合わせた仕様です。
ハイフィールの高弾性ウレタン | レアルのポケットコイル |
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要するに、No Way!はハイフィールとレアルの最大の武器を掛け合わせた「源ベッド最強の仕様」とも言えるでしょう。
そして、高弾性ウレタンを最大限に活かすため、ピロートップ仕様を採用しました。
咲夜No Way!は、開発を手掛けた源ベッドの社長さんが、試作品に寝た時に「まさか!(No Way!)」と感じたという逸話を持つマットレスです。
ピロートップならではのフィット感に、高弾性ウレタン×8.5巻きポケットコイルによる豊かな反発性とクッション性が得られ、「最高峰」というのは納得の寝心地です。
個人的な一番の「No Way!(まさか!)」のポイントは、浮遊感です。
実は、仰向き寝で圧力を感じやすいのが踵(かかと)ですが、「ピロートップ×ジャンプキルト×大量の綿」という仕様によって、足首のフィット感が非常に気持ちよく、体が浮くような感じがしました。
さらに、下層はポケットコイル×高弾性ウレタンによる「ダブル高反発」のため、体をグイグイ持ち上げてくれます。
しっかりとした硬さと高い反発性で支えつつ、最後にはフェザータッチのようなやさしさ(やわらか)で寄り添う、グラデーションの幅が非常に広い寝心地です。
こうした寝心地を源ベッドでは「細胞レベルの喜び」と表現しています。
ちなみに「これが究極のフィットマットレス」とありますが、フィット感が強すぎるわけでなく、上で書いたように寝心地のグラデーションが非常に広いことで、しっかりと持ち上げる力がありつつ、安心できるやさしい感触で包まれる感じです。まるでお姫様抱っこのようですね。
源ベッドの最高傑作というのが納得の逸品です。
なお、咲夜No Way!は源ベッドの中では一番高い(それでも安い)価格ですが、予算が合う人はぜひご検討ください。当サイトとしても非常におすすめです。
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咲夜 No Way!の特徴・メリット
1. 高級ホテル仕様の「ピロートップ」
ピロートップとは、マットレスの詰め物部分を独立して分けている構造体のことで、簡単に言うとマットレスとパッドが一体化された仕様です。
ピロートップは、表面にかかるテンションを緩和し、体圧分散性が高まる効果が特徴です。
以下のアニメーションのとおり、荷重に対してマットレス表面が突っ張ることなく、包み込むように形状が変化し、イヤな硬さを感じにくいです。
ピロートップは有名ブランドではハイグレードシリーズに採用される傾向があり、高級ホテルに導入されていることも多いです。
なお、ピロートップはたくさん詰め物が入れられる構造なので、咲夜No Way!の場合、「高弾性ウレタンの特性を最大限に活かしたい」という理由でピロートップ仕様を採用したそうです。
詰め物にある程度の厚さがないと、ウレタンフォームの特性がしっかりと発揮されません。
なお、No Way!のように詰め物とポケットコイルの両方から寝心地にアプローチするマットレスを「ハイブリッドマットレス」とも言います。
2. 高級ホテルにも採用される「6.7インチ(8.5巻き)」のポケットコイル
咲夜No Way!(とレアル)は、従来の夜香シリーズのスプリングよりも2巻き多い仕様です。
モデル | 咲夜No Way! | 夜香 |
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画像 | ||
巻き数 | 8.5巻き | 6.5巻き |
高さ | 6.7インチ(約17cm) | 5.7インチ(約14.5cm) |
2巻き多いことで、バネが潰れにくく、なめらかなストロークが得られます。
下の動画は、特にバネの上下部分の潰れ方に注目して見てください。(音声なし)
バネは上下から圧力が加わりますが、同じくらいの荷重(沈み込み)をかけた場合、8.5巻きは上下の巻き部分が潰れずに、全体で荷重を分散させています。
一方、6.5巻きは集中的な圧力がかかる上下の巻きが潰れ、スプリングのグッとした硬さを感じます。
これが「2巻きの差」です。
要するに8.5巻きは、急に硬さを感じることなく、なめらかに沈み込み、なめらかに押し返すため、「高級ホテルのようなふんわりとした寝心地」が得やすいのです。
また、圧力を感じにくいため、深い沈み込みが必要な横向きの寝姿勢でも合いやすいです。
ただし、良し悪しというよりは特徴の違いです。
他の仕様(圧縮率や線径・線種など)が同等の場合、6.5巻きの方が反発力が高く、グッと押し返す力を感じます。
よって、しっかりした硬さを感じたい人は、夜香シリーズの方が合うでしょう。
3. 「ジャンプキルト×大量の綿」による包まれる寝心地
咲夜No Way!は、通常の連続キルトではなく、ジャンプキルト(不連続キルト)というキルティングを採用しています。
ジャンプキルト(No Way!) | 連続キルト(別商品) |
---|---|
ジャンプキルトは、詰め物の動きがなめらかになり、体にフィットし体圧分散性が向上します。
咲夜No Way!の場合、大量の綿(わた)をジャンプキルトで縫製しているので、体への当たりが非常にふんわりと感じられます。
単にやわらかいだけでなく、下層の高弾性ウレタン×ポケットコイルに支えられるので、沈み込み過ぎずない絶妙な寝心地です。
ジャンプキルトも、高級マットレスに採用されやすい仕様です。
4. 高弾性ウレタン×ポケットコイルの「ダブル高反発」
咲夜No Way!の特徴的な寝心地を作るのは、中間層の高弾性ウレタンフォームです。
ウレタンフォームの反発性は「反発弾性率」で分類され、反発弾性率50%以上で「高反発(高弾性)」と認められます。
咲夜No Way!の高弾性ウレタンの反発弾性率は60%。これは「相当高い反発力」を持つ素材です。
さらに、下層のポケットコイルはスプリングを高圧縮で包んでいるため、同じく「相当高い反発力」を持つ仕様です。
高圧縮のポケットコイル(咲夜No Way!) | 低圧縮のポケットコイル(他メーカー品) |
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この「相当高い反発力」を2つ掛け合わせているため、体をグッと持ち上げる力が強く、寝姿勢保持性(立っているときと同じような姿勢を保つ性能)や、寝返りサポート性が強力です。
表層(ジャンプキルト×大量の綿)の沈み込みを、ダブル高反発によって下からグッと持ち上げることで、しっかりさ(硬さ)とふんわりさ(柔らかさ)の絶妙なバランスで作っています。
5. 「硬さが2種類」から選べる
咲夜No Way!は、硬さが「ジャスト・キープ」の2種類から選べます。
なお、マットレス実物に貼ってある硬さのシールは、ジャストが「Regular」、キープが「Hard」でした。
ジャストでもやわらかすぎない「やや硬め」くらいの寝心地です。
なお、ピロートップの仕様(硬さ)は同じなので、ジャストとキープでそこまでハッキリとした硬さの差はありません。
6. 選べるカラーバリエーション
サンライズイエローと、サンセットオレンジの2つのカラーから選べます。
サンライズイエロー | サンセットオレンジ |
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よくあるマットレスの生地ではなく、かなりおしゃれなデザインですね。
サンライズイエロー | サンセットオレンジ |
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単なるプリントではなく、生地に織り込んで柄を作っているため、立体的で高級感がある見た目です。(ジャガード仕様)
基本的にマットレスにはシーツを装着して使うので、生地のデザインは気にしないでも良いポイントですが、シーツを剥がした時に見た目が美しいと気分が良いですね。
7. 「デオファクター アンチウイルス仕様」も選べる
咲夜No Way!には、通常モデルの他に、抗ウイルス・制菌・抗カビ機能がある「デオファクター・アンチウイルス」という衛生加工を施したカバーが選べるモデルもあります。
簡単に言うと、かなり衛生面が強化された仕様です。
デオファクター アンチウイルスの機能を詳しくを知りたい人は、夜香プレミアム デオファクターのレビュー記事でご紹介しているのでご参考ください。
なお、以下のとおり、通常モデルとカバーデザインが異なります。
デオファクター仕様のカバーは「アムンゼン(梨地織り)」になっていて、こまかいシボのようなポツポツした感触をしています。
デオファクター・アンチウイルス仕様の価格は各サイズで+4,000円です。
サイズ | 通常モデル | デオファクターモデル |
---|---|---|
シングル | 69,990円 | 73,990円 |
セミダブル | 79,990円 | 83,990円 |
ダブル | 89,990円 | 93,990円 |
ワイドダブル | 99,990円 | 103,990円 |
クイーン | 109,990円 | 117,990円 |
特に日本は高温多湿でカビが生えやすい環境なので、抗カビ機能という点でもメリットを感じられるでしょう。
【もっと知りたい人のために】ポケットコイルの仕様を解説(読み飛ばしてもOKです)
ポケットコイルの仕様は商品によって異なります。
細かい話なので、詳しく知りたい人はご参考ください。(よって、ご興味なければ読み飛ばしてOKです)
- 線種
- 密度(コイル数)
- 配列(並行か交互か)
- 線径(バネの太さ)
- 巻き数
- コイル高と圧縮率
咲夜No Way!で使っているポケットコイルの仕様は以下のとおりです。
▼ 咲夜No Way!の仕様 | |
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線種 | SWRH 82 B C種 |
密度 | ジャスト:465個、キープ:504個 ※Sサイズ |
配列 | ジャスト:並行配列、キープ:交互配列 |
線径 | 2.0~2.2mm ※硬さが選べる |
巻き数 | 8.5巻き |
コイル高と圧縮率 | 6.7インチ(175mm)・31%圧縮 |
線種
線種とは、スプリング(バネ)自体の仕様・品質を現す「記号」のこと。
ポケットコイルのバネは硬鋼線(こうこうせん)と呼ばれる素材で作られ、その仕様はメーカーや商品によって差があります。
低価格帯のマットレスには「SWRH 72 B C」あたりの線種が使われることが多いですが、咲夜No Way!ではJIS基準最高クラスの硬鋼線「SWRH 82 B C種」を採用しています。
例えば上記のような「SWRH 72 B C」という表示は以下のように解釈します。
表示例 | 意味 |
---|---|
SWRH | マットレスのコイルは基本的に硬鋼線(SWRH)を使用 |
72(反発性) | 数値が高くなるほど反発性の継続する力が強い |
B(耐久性) | マンガン含有量(AよりもBが多く、耐久性がある) |
C(強度) | A<B<Cの順で強度が高い |
ちなみに、2017年に品質表示法の改正があり、線種などの表示義務はなくなりました。これは「バネの品質は実際の寝心地や耐久性を知るうえでそこまで重要な情報ではない」ということが示されたと言えます。
ただし、バネ自体が高品質であればそれだけ長持ちしやすいですし、シモンズやサータ等の有名メーカーもバネの品質には相当こだわりをもっているので、依然としてマットレスを選ぶ上で気に留めておくべきポイントとも考えられます。
密度
ポケットコイルマットレスにおける密度とは「コイルの量」です。
咲夜No Way!では、以下のとおり「硬さ」によってコイル数が変わります。
硬さ | ジャスト | キープ |
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画像 | ||
コイル数 (Sサイズ) | 465個 | 504個 |
密度のレベルの違いを大雑把にまとめると以下のとおりです。
密度 | 意味合い |
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300個台 | 低密度(耐久性が不安&バネ当たりも感じやすいので避けた方が良い) |
400~600個台 ★本商品 | 中密度(バネの動きが出やすく寝返りサポート性が得られる) |
600~1,000個 | 高密度(線径が細く、コイル高も高くなるので、ふんわりとした寝心地) |
1,000個以上 | 超高密度(ジェル的で静かな寝心地・バネを感じにくい) |
基本的にポケットコイルマットレスは、密度が低いほどコイルひとつあたりにかかる負荷が高くなるため、特に300個レベルの低密度タイプでは耐久性に支障が出る可能性も高くなります。
とはいえ高密度であるほど良いというわけではなく、耐久性の適切なレベルは450個以上です。
よって、基本的に密度は寝心地の違いを表現するものとお考えください。
配列(並行配列)
ポケットコイルマットレスの配列は「並行配列」か「交互配列(「千鳥配列」とも言います)」のどちらかです。
配列 | 並行配列 | 交互配列 |
---|---|---|
画像 | ||
硬さの傾向 | ソフト | ハード |
跳ね感 | 強い | 弱い |
特徴 | 寝返りがしやすい | 静かな寝心地 |
耐久性 | △ (部分的には弱め) | 〇 |
価格 | 安価に作りやすい | 高価になりやすい |
配列の違いもそのマットレスがどのような寝心地を目指しているか?で決められます。
咲夜No Way!では、硬さ(ジャスト・キープ)によって配列を変えています。
硬さ | ジャスト | キープ |
---|---|---|
画像 | ||
配列 | 並行配列 | 交互配列 |
ジャスト(レギュラー)では、硬くなりすぎずバネの動きが出やすい並行配列を採用しています。
一方、キープ(ハード)のみ、しっかりした硬さを表現するために交互配列を採用しています。
余談ですが、咲夜No Way!は圧縮梱包で届きますが、交互配列の圧縮タイプはかなり貴重です。
なぜなら、一般的に交互配列は圧縮しにくい仕様だからです(よって、源ベッドの製造技術の高さも窺い知れる仕様とも言えます)。
線径(1.9~2.2mm)
線径とは「バネの太さ」のことです。
太いほど反発力が高まり、しっかりとした寝心地になります。逆に細いほど荷重に対してしなやかに反応するという特徴があります。
寝心地の目安としては以下の通りです。
線径と寝心地(目安)
- 線径1.9mm以下:しなやかな寝心地
- 線径2.0mm以上:しっかりとした寝心地
咲夜No Way!は寝心地を「ジャスト(レギュラー)・キープ(ハード)」の2つから選ぶことができます。
それぞれの硬さにおけるバネの太さ(線径)は以下のとおりです。
硬さ | ジャスト | キープ |
---|---|---|
線径 | 2.1mm | 2.2mm |
寝心地 | しっかり | かなりしっかり |
なお、上でご紹介した通り、ジャストの端2列は、ハードタイプと同じ2.2mmで作られている「エッジハード」仕様です。
巻き数(8.5巻き)
「巻き数」は、多くなるほどストロークがなめらかになり、クッション性が高い寝心地になります。
一方、少ない場合は、コイルが潰れるときにテンションが強くかかりやすいため、反発力を感じやすくなります。
多い巻き | 少ない巻き |
---|---|
クッション性が高い寝心地 | 反発力を感じやすい寝心地 |
よって、巻き数の違いも「優劣」ではなく「特徴」です。
しかしながら、高級なポケットコイルマットレスほど、巻き数が多くなる傾向があり、それは「高級ホテルのようなクッション性が豊かなふんわりとした寝心地」を目指して作られているからです。(巻き数が多いスプリングは、原料を多く使うので低価格帯にマットレスには採用されにくいこともひとつの理由です)
咲夜No Way!のスプリングは「8.5巻き」ですが、これはこの価格にしてはとても多い巻き数で、高級ホテルに導入されるレベルです。
コイル高と圧縮率
「コイル高」は高くなるほどふんわりとした感触になり、「圧縮率」は高くなるほど耐久性・反発性にプラスに働きます。
仕様 | 公表値 | 特徴 |
---|---|---|
コイル高 | 6.7インチ(175mm) | 高め(ふんわり) |
圧縮率 | 31% | 高め(高耐久・高反発) |
読み飛ばしOKなのはここまで!
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咲夜No Way!のデメリットと注意点
1. 重い
ジャスト(レギュラー)の場合、線径2.1mm×8.5巻きという仕様なので、ひとつひとつのポケットコイルが重いため、シングルサイズで約33kgという「かなり重いタイプのマットレス」です。
要するに、たくさんバネを使っているので重いのです。
ちなみにキープ(ハード)は、線径2.2mm(太いコイル)×交互配列(コイル数が多い)ため、シングルサイズで約36kgもあります。
なお、クイーンサイズになると最大で約63kgもの重量になるので、移動するのはかなり大変になる点はご注意ください。
かなり重いですが、この寝心地の良さを得られるなら我慢すべきポイントでしょう。
2. 寝心地のキープ力(詰め物のヘタリ)
咲夜No Way!のピロートップ内で多く使われているのは、綿(ワタ)です。
綿によって、ふんわりと包み込まれるような感触を得られますが、ウレタンフォームやスプリングコイルなどに比べて、綿はヘタリやすい素材です。
つまり、綿のヘタリ(形状の変化)によって、下層のウレタンフォームやポケットコイルの存在感が出てくるため、同じ寝心地はキープしにくいです。
とはいえ、体がマットレスに馴染む過程でヘタってくるようなイメージなので、寝心地の違和感を感じる心配はしなくても良いと思います。
また、咲夜No Way!の場合、綿の下に高弾性ウレタンフォーム(48D)と、高耐久のスプリングコイルがあるため、ヘタリによって寝心地が著しく悪くなることはないでしょう。
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【体験レビュー】源ベッド「咲夜 No Way!」を実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。(硬さは「ジャスト」です)
圧縮され、ロール状になって入っています。
中身はマットレス本体と取扱説明書(保証書)の2点です。
通常保証は3年ですが、公式サイトで購入すると5年保証となります。
重さは約33kg(シングル)なので、力の弱い人は運ぶのは苦労すると思います。
最初に、外側のビニールを剥がして開封を進めます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観
開封直後からハリのあるボリューム感があり、すぐにでも使えます。
説明書では『通常1、2日で復元します。』とあったので、3日経過した状態と比較したアニメーションを作りました。
このとおり、特に詰め物のボリューム感が復元されました。
なお、受注生産品なので、復元も早いそうです。
マットレスの厚さはこれくらいです。
公表値どおり、約28cmの厚さが確認できました。
咲夜No Way!のカバーは「ジャンプキルト」という仕様です。
ジャンプキルトとは、マットレスの表地部分のキルト(縫い目)が一般的な連続したキルトではなく、不連続(ジャンプ)したキルトのことです。
ジャンプキルト(No Way!) | 連続キルト(別商品) |
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ジャンプキルトにすることで、詰め物のボリュームを感じやすくなるため、体圧分散性が向上し、体を包み込むようなふっくらとした寝心地になります。
生地の素材はポリエステル100%です。
ニット生地なので適度な伸縮性があり、体へのフィット感が高まります。
源ベッドのラベルが付いてます。
このラベルはシールになっていて簡単に剥がせます。
サイド面は全周「one third air(3分の1がメッシュ生地)」になっていることで、側面方向の通気性が高まります。
メッシュ生地はすべての生地の中で最も通気性が高いです。
咲夜No Way!は表面のみ寝られる「片面仕様」です。
表面 | 裏面 |
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裏面もサラッとしたポリエステル生地です。
滑り止めはありません。
品質表示ラベルはこちらです。
内部構造
内部構造をチェックするために、一部解体してみます。
咲夜No Way!の構造はこちら。
- 表生地(ニット)
- 抗菌防臭・防ダニわた(320g)
- ウレタン 15mm
- 不織布
- 高弾性ウレタン 30mm
- フェルト
- ポケットコイル(ここが真ん中)
- フェルト
- 不織布
- ウレタン 9mm
- 裏生地
詰め物は約8cmほどの厚いピロートップ仕様です。
ピロートップはマチがあるので、詰め物がたくさん入ります。
それでは、詰め物内部をご紹介します。
まず、体に一番近い場所にあるのが「綿(わた)」です。
この綿は抗菌防臭・防ダニ加工が施されています。
なお、咲夜No Way!は、源ベッドの通常のマットレスで使う綿の量よりも約4倍も多く使用しています。
通常(夜香ハイグレード) | 咲夜No Way! |
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綿の下には1.5cmのレギュラーウレタンフォームが入っています。
なお、キルティング(ジャンプキルト)は、この層までの素材に対して行われています。
カバーと独立して入っているのが、高弾性ウレタンフォーム(密度48D)です。
高弾性ウレタンの厚さは3cmで、寝心地に影響を与えるには十分です。
芯材のポケットコイルとの間には不織布とフェルトが入っていました。
なお、ポケットコイル下にも厚手のフェルトが入っているので、バネが突き破って外に出てくる心配はありません。
なお、裏面カバーの中にもわずかにウレタンフォーム(9mm)が入っています。
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【詳細解説】咲夜 No Way!の評価について
この記事の冒頭で星付けして評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
▼ 咲夜No Way!の評価 | |
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総合評価 | 4.01 |
仰向き寝 | 5.0 |
横向き寝 | 5.0 |
端の沈み込み | 4.5 |
通気性 | 3.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 5.0 |
バネ当たりのなさ | 5.0 |
耐久性 | 4.5 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.0 |
価格 | 2.62 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「5.0」。
ピロートップらしい表面の包まれる感触が心地よく、体圧分散性が高い寝心地です。
とはいえ、ピロートップでありがちな「やわらかすぎる寝心地」というわけではなく、むしろしっかりと支えられる感触があります。
これは、超高反発ウレタンと高品質なポケットコイルが織りなす寝心地で、ダブル高反発による寝姿勢保持性の良さが素晴らしいです。
結果、やわかさと硬さの塩梅が高いレベルでバランスが取れている印象を受けました。
また、【総評】のところでもお伝えしましたが、ジャンプキルト×大量の綿(わた)によって、踵(かかと)や足首の負担が少なく、この感触が浮遊感を生んでいます。
体圧分散・荷重分散・寝姿勢保持・寝返りサポートといった、マットレスの主要機能が見事統合されています。
2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「5.0」。
やはり、ピロートップと横向き寝の相性は抜群です。
肩あたりの沈み込みはポケットコイル層に到達する感じですが、そこで8.5巻きのしなやかさが活きてきます。
ハイブリッドな高反発タイプなので、しっかりと寝姿勢を保ちつつ、圧力(突っ張り)なく沈み込む寝心地が、横向き寝に特に合う理由でしょう。
というのも、ウレタンだけだと突っ張りやすく、ポケットコイルだけだとバネ当たりを感じやすかったりしますが、咲夜No Way!のハイブリッド仕様ならお互いの弱点を補い合うような動きをしているからです
さらにピロートップなので、沈み込んでも表面カバーにテンションがかかりにくいため、突っ張りが少なく、包み込まれるようなやわらかさを感じつつ、沈み込み過ぎないという絶妙な寝心地です。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、逆に寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「4.0」。
咲夜No Way!は高弾性ウレタンとポケットコイル(反発力が高め)が組み合わされた「ダブル高反発」タイプなので、寝返りはしやすいです。
しかし、ピロートップ仕様のため、体(寝返りの支点)がある程度深く沈み込むため、硬めの高反発マットレスに比べると簡単にコロコロと打てるタイプではありません。
ただし、寝返りにストレスはまったく感じないレベルで、体は動かしやすかったです。
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「4.5」。
マットレスの両端に硬めのスプリング(2.2mm)を2列ずつ搭載した「エッジハード」仕様のため、端部分でも快適に寝られます。※ハードはすべて2.2mmのスプリング
さらにピロートップによって安定感が生まれるため、端部分でもスプリング歪むことはありません。
一方、咲夜レアルでは、体の沈み込みがスプリングに到達しやすいため、若干の不安定さがあります(とはいえ、エッジハード仕様なのでストレスは感じないレベルです)
No Way! | レアル |
---|---|
よって、より端部分が沈み込みにくい(寝心地にストレスを感じにくい)のはNo Way!とお考えください。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。
評価は「3.0」。
綿やウレタンフォームをたくさん使い、包み込まれる寝心地が特徴のピロートップのため、蒸れは若干感じました。
一応、サイド面は全周「one third air(3分の1がメッシュ生地)」になっていることで、側面方向の通気性が高まります。
なお、低反発マットレスのようなピタッとジワッとしたような蒸れ感はありません。
もし蒸れが気になるようなら吸湿性が高いベッドパッドやシーツなどで調節しましょう。
6. 耐久性は?
保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「4.5」。
咲夜No Way!は、JIS基準の耐久テスト(8万回の押圧試験)に合格しています。
高密度ウレタン+高品質スプリングということを考えれば8~10年程度は問題なく使えるのではないかと想定しています。
ただし、詰め物に大量に使われている綿(ワタ)はヘタリやすい素材なので、寝心地をキープできる性能はそこまで高くないでしょう。
とはいえ、すでにご紹介したとおり、体がマットレスに馴染む過程でヘタってくるようなイメージなので、寝心地の違和感を感じる心配はしなくても良いと思います。
なお、保証期間は3年(公式サイトでの購入は5年)です。
7. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「4.0」。
詰め物には抗菌防臭・防カビ加工が施された綿(帝人製のマイティトップⅡ)が使用されています。
しかも咲夜No Way!の場合は、通常モデルに比べると4倍もの機能綿が入っているため、単純に(抗菌性ではなく)抗菌力が4倍とも考えられます。
なお、咲夜No Way!では生地の衛生機能を強化した「デオファクターアンチウイルス仕様(抗ウイルス・抗菌・抗カビ)」のモデルも選べます。
8. 取り扱いやすさは?
持ち運びのしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「2.0」。
咲夜No Way!(ジャスト)の重量はシングルサイズで33kgです。筆者の力では「かなり重いが、なんとか移動は可能」なレベルです。
なお、硬さによって重量が若干変わります。
硬さ | ジャスト | キープ |
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重量 | 33kg | 36kg |
線径 | 2.1mm | 2.2mm |
コイル数 | 465個 | 504個 |
重量の差は線径とコイル数の違いで、要するに、硬くなるほど多くの金属を使うためです。
捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいと言えます。
厚さは28cmほどなので市販のボックスシーツでも使いやすいでしょう。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで総合評価値につながります。
評価は「2.62」。
咲夜No Way!はシングルサイズで69,990円で、マットレス市場全体から考えると「ふつう程度」の価格帯です。
ただし、仕様や寝心地を考えると、相当コストパフォーマンスは高いと思います。
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硬さの違いは?(ジャスト・キープ)
咲夜No Way!は、下層のポケットコイルの線径や配列を変えて、ジャスト・ハードの2つの硬さを作っています。
硬さ | ジャスト | キープ |
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画像 | ||
線型 | 2.1mm | 2.2mm |
配列 | 並行配列 | 交互配列 |
コイル数 | 465個 | 504個 |
当サイトでは、すべての硬さ(ジャスト・キープ)の咲夜No Way!を体験しました。
以下より、それぞれの硬さの感想をご紹介します。
ジャストは「まさにジャスト(ちょうどいい)」
ジャスト(ちょうどいい)という名前のとおり、硬さとやわからさのバランスが取れていると感じました。
別の言い方をするとキープよりも硬さや反発性のグラデーションが滑らかという感じです。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)「6.0くらい」の硬さだと思いました。
キープは「しっかりと静か」な寝心地
交互配列ということもあり、良い意味でスプリングの動きが少なく、最も静かな寝心地に感じました。
硬さは、硬いというよりも「しっかりと支える」というイメージの方が近い寝心地でした。
また、交互配列ならではの隙間が少ないという交互配列の特徴から、硬めながら、コイルのフィット感によって、沈み込みが深い横向き寝でも違和感なく寝られました。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)「7.0くらい」の硬さだと思いました。
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咲夜レアルとの違い
咲夜No Way!と他の源ベッドマットレスを比較する際に、見るべきモデルは以下の2モデルです。
- 咲夜レアル(8.5巻きの標準モデル)
- デラックスマットレス(8.5巻きの非圧縮モデル)
1. 咲夜レアルとの違い
咲夜レアルは、咲夜No Way!と同じ8.5巻きポケットコイルを使用しているため、最も寝心地の特徴が近いマットレスです。
仕様 | 咲夜No Way! | 咲夜レアル |
---|---|---|
画像 | ||
コイル | 6.7インチ・8.5巻き ※同じものを使用 | |
仕様 | 片面(ピロートップ) | 両面 |
詰め物 | 高弾性ウレタン | レギュラーウレタン |
抗菌綿 | 320g | 80g |
価格 | 69,990円 | 44,990円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
※コイル数と価格はシングルサイズ
No Way!との主な仕様の違いはピロートップ(高弾性ウレタン×大量の綿)仕様でないことです。
レアルは、単純に「No Way!の廉価モデル」と考えるのは間違いで、寝心地の方向性が違うモデルと考えてください。
咲夜レアルでは、詰め物が少ない分、ポケットコイルの感触・性能を存分に味わえ、まさにポケットコイルで勝負!という意気込みを感じられる寝心地です。
一方、No Way!は、高性能のウレタンフォームとポケットコイルを組み合わせたハイブリッドタイプ(異素材の組み合わせによる寝心地)といった特徴が違いです。
レアル | No Way! |
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→ポケットコイルで勝負! | →素材の組み合わせ(総合力)で勝負! |
他にも、両面仕様・片面仕様による荷重分散性の違いや、キルティング(連続・不連続)による体圧分散性の違いなどもあり、詳しく知りたい人は「咲夜レアルと咲夜No Way!の違いを徹底解説」をご参考ください。
2. デラックス マットレスとの違い
デラックスマットレスは、咲夜No Way!やレアルが発売されるずっと前からある、要するにベテランの6.7インチポケットコイルマットレスです。
仕様 | 咲夜No Way! | デラックス |
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画像 | ||
梱包 | 圧縮 | 非圧縮 |
仕様 | 片面(ピロートップ) | 両面 |
コイル | 6.7インチ | 6.7インチ(別仕様) |
コイル数 | ジャスト:465個 キープ:504個 | ソフト:544個 ハード:616個 |
配列 | ジャスト:並行 キープ:交互 | ソフト:並行 ハード:交互 |
価格 | 44,990円 | 49,900円 |
※コイル数と価格はシングルサイズ
デラックスマットレスは、咲夜No Way!と違うポケットコイルを使っています。
咲夜No Way! | デラックス |
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No Way!と大きな違いは「非圧縮梱包」でお届けすることです。
大型配送便は納期が長く(2週間くらい)、時間指定ができません。さらに、搬入経路が狭い部屋に入れにくいなど、配送面でいろいろなデメリットがあります。
なお、デラックスマットレスはピロートップ仕様ではないので、どちらかというと咲夜レアルに近いモデルです。
寝心地は、No Way!やレアルよりもデラックスの方が硬く、しっかりした感触でした。(当サイトではハードのみ体験)
仕様からしても、デラックス マットレスの方がより高密度で詰め物も少ないため、よりもしっかりした寝心地です。
咲夜レアル | デラックス |
---|---|
一方、8.5巻きコイルのストロークのなめらかさという点では、咲夜(特にレアル)の方が感じられました。
これは、密度が低いため、コイルが動きやすいことや、接着剤の量が咲夜レアル(特にフィットとジャスト)の方が少なめに感じたことが理由かと想像します。
咲夜レアル | デラックス |
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また、デラックスは外周に枠線(ワイヤー)があるので、2台並べて使う場合、連結部分に違和感が生まれやすい点はご注意ください。
よりしっかりしたマットレスが良い人はデラックス マットレスがおすすめです。(枠線付きなので、見た目も寝心地もしっかりしています)
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似ている商品との比較(他メーカー製の2モデル)
他メーカーにおいて、咲夜No Way!の特徴である、
- ピロートップ仕様
- ジャンプキルト
- 高弾性ウレタンフォーム
- 6.5インチクラスのポケットコイル
といった仕様を備えたマットレスを比較します。
商品 | ①咲夜No Way! | ②ゴールデンバリュー ピロートップ | ③ピロートップ シルキーポケット |
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画像 | |||
メーカー | 源ベッド | シモンズ | 日本ベッド |
梱包 | 圧縮 | 非圧縮 | |
巻き数 | 8.5巻き | 6.5巻き | 8.5巻き |
コイル数 (Sサイズ) | 465個 | 非公開(推定500~600個) | 1200個 |
コイル高 | 6.7インチ | 6.5インチ | 非公表 |
線径 | 1.9~2.2mm | 1.9mm | 1.3mm |
配列 | 並行・交互 | 並行 | 交互 |
価格 (Sサイズ) | 69,990円 | 242,000円 | 313,500円 |
リンク | 公式サイト | 楽天市場 | 楽天市場 |
以上のとおり、咲夜No Way!レベルの仕様は、高級ブランドくらいしか取り扱いがありません。
それほど孤高なコストパフォーマンス(品質対価格)が咲夜No Way!の特徴と言えます。
比較商品② シモンズ「(ビューティーレスト プレミアム)ゴールデンバリュー ピロートップ」
シモンズは世界で初めてポケットコイルの商業化を成功させた超有名ブランド。なお本国(米国)では、「シモンズ」よりもマットレスのシリーズ名「ビューティーレスト」の方が有名だそうです。
シモンズならではの「超硬鋼線」を贅沢に使用した高品質なポケットコイルに加え、詰め物も「高弾性ウレタン」を使用し、ピロートップも両面仕様と、咲夜No Way!よりも豪華な仕様です。
しかしながら、シングルサイズで約24万円なので、咲夜No Way!の3倍以上の価格です。
圧縮率の高さなどの共通点もあり、「咲夜No Way!と寝心地の方向性が近い上位版」とも言えると思います。
比較商品③ 日本ベッド「ピロートップ シルキーポケット」
日本ベッドは1926年創業の老舗国産マットレスメーカーです。帝国ホテルや星のや軽井沢などの一流ホテルへの納入実績も豊富です。
シルキーポケットは日本ベッドの主力シリーズで、超高密度の交互配列式ポケットコイルにより、とろける絹のような寝心地からネーミングされたマットレスです。
生産品質が高く「同じ素材を使ってもなぜか日本ベッドの方が長持ちする」という逸話があるほど、仕立ての良さが素晴らしいです。
ただし、比較商品中、最も高額(313,500円~)です。
超高密度コイル仕様なので、他の2商品と寝心地の方向性が異なります(もっとジェル的でぴたっとした静かな寝心地です)。
低価格帯でもピロートップマットレスはありますが、それらはスプリングや詰め物の品質が基本的に低いです。
もし安価なピロートップマットレスと咲夜No Way!を比較する際は、ポケットコイルの仕様(線種・巻き数・コイル高・圧縮率など)や、ウレタンの仕様(反発弾性率・密度)などを、しっかり比較することをおすすめします。
おそらく、咲夜No Way!と同等の価格帯以下で、コストパフォーマンスが上回るマットレスは存在しないはずです。
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源ベッドはどこで買うのがお得?
源ベッドの商品は公式サイトか、楽天市場店・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモール店舗での購入が可能です。
おすすめは公式サイトです。
公式サイトのみ保証期間が5年に延長されます(他のモール店舗は通常の3年保証です)。※夜香ハイグレードなどの他のマットレスは通常保証1年・公式サイト保証3年です
マットレスは長い間使い続けるものですので、できるだけ長い保証が付いている方が安心です。
このマットレスの廃棄方法は?
スプリングコイルマットレスのため、自分で裁断が難しく、基本的に粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、スプリングコイルマットレスの粗大ゴミ廃棄費用は2,200円です。
まとめ
いかがでしたか。
「咲夜No Way!」をご紹介しました。
源ベッドの社長さんが試作品で寝た時に「まさか!(No Way!)」と感じたことからネーミングされた最高峰モデルとして君臨するマットレスです。
6.7インチ(8.5巻き)のポケットコイルと、反発弾性率60%の高弾性ウレタンによって体を持ち上げ、大量の抗菌綿によるやさしい肌当たりを感じます。
さまざまな特徴を持つ異素材をうまく統合させた総合力で勝負する寝心地で、浮遊感と包容力があり、安心して身を預けられました。
国内(広島県)の自社工場で作られる純国産品で、寝心地を考えれば20万円以上しても不思議ではないマットレスですが、それが6万円台から買えるのは、驚き以外の何物でもありません。
このコストパフォーマンスの良さは、源ベッド(チヨダコーポレーション)が、派手な広告費や固定費(ショールーム家賃)などをかけていないこともあり、実現できる価格設定でしょう。
余談ですが、楽天市場やAmazonなどでよく見る格安マットレスを作るメーカーは、たいしてマットレスのことを知っていない上に、海外工場(主に中国)に丸投げし、原価を下げるように無理な交渉をすることが多いと聞いたことがあります。
そのようなモノづくりの考えのせいか、結果的に出来上がるものは、粗悪なものが多いと、当サイトでレビューをしている中でも感じることも少なくありません。(中国工場が悪いのではなく、あくまで日本メーカーの考え方・行動が悪い結果です)
一方、源ベッドのモノづくりに対する考え方や、実際の商品(マットレス内部の仕上げ)などは、低価格帯で買えるメーカーの中で一線を画す素晴らしさがあります。
マットレスは毎日体を預けるものなので、安心して寝られるものが良いですよね。
そうした「安心感」という観点でも源ベッドの日本製マットレスはおすすめできます。
さらにコストパフォーマンスが素晴らしいので、当サイトの総合評価ランキングでも源ベッドが上位を占めています。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。