寝心地・衛生機能とも、ハイレベルなマットレス
この記事では源ベッドの「夜香プレミアム デオファクター」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
夜香プレミアム デオファクターの基本情報
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
クッション材 | ポケットコイル ※圧縮梱包 |
カラー | ホワイト、ブラック |
価格(Sサイズ) | 44,900円 |
保証期間 | 1年(公式サイトのみ3年) |
本商品はマットレスの側生地に「デオファクター アンチウイルス」という抗ウイルス・制菌・防カビ加工が施されていることが最大の特長です。
源ベッドの他のマットレスのラインアップについては以下の記事で詳しくご紹介しているので、ご参考くださいね。
【まず結論】夜香プレミアム デオファクターの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネ当たりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?
始めに結論からお伝えすると、体験を通じ本商品を以下のように評価しました。
▼ 夜香プレミアム デオファクターの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.89 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 4.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
バネ当たりのなさ | 4.5 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 5.0 |
取り扱いやすさ | 2.0 |
価格 | 3.28 |
硬さ | ふつう~やや硬め |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
【総評】多くの人に合いやすい、寝心地・機能性のバランスが優秀なマットレス。
すぐ上の評価スコアのとおり、各項目の点数が高く、寝心地・機能性の平均点が高いタイプの優秀なマットレスです。※分厚く、重量もあるため「取り扱いやすさ」だけは低評価なので、手軽なマットレスを探している人には不向きだと思います
通常モデルの「夜香プレミアム(デオファクターなし)」も、寝心地のバランスが良い商品ですが、本商品は、さらに高衛生機能を追加しているので、より隙のないマットレスになりました。
サイズ | 通常モデル | デオファクターモデル |
---|---|---|
画像 | ||
衛生機能 | マイティトップⅡ(抗菌防臭・防ダニ) | デオファクター・アンチウイルス(抗ウィルス・抗カビ・制菌)+ マイティトップⅡ(抗菌防臭・防ダニ) |
価格 | 36,900円~ | 44,900円~ |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
ただし、その分、価格が+8,000円(クイーンは+14,000円)なので、高衛生機能に価値を感じるかどうかで、通常モデルかデオファクターモデルか、ご検討いただければと思います。
とはいえ、この寝心地・機能性でシングルサイズ4万円台~というのはコストパフォーマンスとして非常に良いです。
特に日本は高温多湿でカビが生えやすい環境なので、抗カビ機能という点でもメリットを感じられるでしょう。
以下より詳しくご紹介します。
「デオファクター アンチウイルス」の特徴
デオファクター アンチウイルスとは
「DEOFACTOR®(デオファクター)」は、高橋練染株式会社(京都府)が開発した生地に制菌加工を施す技術の名称です。
菌(主に黄色ブトウ球菌)の増殖を抑える効果をうたった加工一般が「抗菌防臭」ですが、抗菌性がより強いものを「制菌」と呼びます。
抗菌と制菌の違いは以下のとおりです。
抗菌 | 制菌 (本商品はこっち) |
---|---|
防臭程度に菌の増殖を抑制すること | 菌をそれ以上増やさずに、数を減少させること(抗菌性がより強い) |
そして、本商品に搭載している「DEOFACTOR® Antivirus(デオファクター アンチウイルス)」というのは従来のDEOFACTOR® にさらに抗ウイルスと抗カビを加えた加工技術です。
DEOFACTOR® | DEOFACTOR® Antivirus (本商品はこっち) |
---|---|
制菌 | 制菌+抗ウイルス・抗カビ |
- 抗ウイルス:ウイルスの数を減少させ、伝搬を弱めること
- 抗カビ:カビが生えないように、カビ劣化防止すること
なお、デオファクター(およびデオファクター アンチウイルス)は、生地加工技術のことで、それ自体が生地というわけではありません。
デオファクター アンチウイルスの効力
デオファクター アンチウイルスはすべてのウイルスやカビに効力ががあるわけではありません。効力が確認できている対象(試験を行った菌・ウイルス)は以下のとおりです。
試験済みのウイルス・菌 | 人体への影響 |
---|---|
特定インフルエンザウイルス | 高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛 |
ネコカリシウイルス (ノロウイルスの代替) | 腹痛・下痢・吐き気・嘔吐(ノロウイルス) |
クロカビ | 気管支炎や鼻炎を引き起こすアレルギーの原因 |
白癬(はくせん)菌 | 水虫の原因 |
なお、どのくらい抗力があるかというと、例えばインフルエンザウイルスの場合、2時間後に99.9%もの減少率となるそうです。すごいですね。
ウイルスなどは目に見えないので実感しにくいですが、DEOFACTOR®はそもそもの防臭性能(「抗菌防臭」よりも強い「制菌レベル」の抗菌力)が優れているので、単純に臭いが気になる人にもおすすめできる素材です。
デオファクター アンチウイルスの成分
成分は、天然鉱物ミネラル(鉄・カリウム・アルミニウム等)からできているので安心して使用できます。
なお、「洗濯を10回行うと、抗ウイルス活性値は0.2減少する(活性値4.2→4.0)」とのことなので、永久的に効力が持続する素材ではないようです。
【興味がある人向け】デオファクター アンチウイルスの仕組み
デオファクター アンチウイルスの抗ウイルスの仕組みは主に「OHラジカル」という分子を使って行います。※OHラジカルとは、水(H2O)から水素(H)をひとつ取った分子のこと
デオファクターの抗ウィルスの仕組みは以下のとおりです。
抗ウィルスの仕組み
- デオファクター生地と空気中の水分(H2O)が反応
- OHラジカルが生成(H2O-H=OHラジカル)
- OHラジカルが特定ウイルスを酸化(OH+H=H2O)
- OHラジカルは再び水分に戻り空気中へ還る
まず、空気中の水分(H2O)がデオファクター加工された生地に含まれるミネラルと反応することで、H(水素)がひとつ剥がされ「OHラジカル」が生成されます。
OHラジカルはすぐに水(H2O)に戻りたがる性質のため、近くの菌にくっついて、H(水素)を強引に奪います。これがOHラジカルが持つ「強力な酸化力」と言われ、酸化によって特定のウイルスの数を減らし、細菌の増殖を抑制します。
そして、Hを奪い取ったOHラジカルは無事に水(H2O)となり、それが再び空気中に戻ります。
つまり、空気がある限り、OHラジカルによる抗ウィルス作用は継続されるということです。※なお、OHラジカル以外にも過酸化水素などの酸化力がある活性酸素も生成されるそうです
DEOFACTOR® Antivirusの効果・効能の詳細については、開発元の高橋練染株式会社の公式サイトをご確認ください。
夜香プレミアムの特徴(通常モデルと共通)
本商品「夜香プレミアム デオファクター」は、生地以外は、通常モデルの「夜香プレミアム」と同じなので、通常モデルのレビュー記事と説明が重複します。
よって、以下よりご紹介する内容の画像は夜香プレミアム(通常)を流用しているのでご了承ください。
1. 高品質な「ポケットコイル」
本商品はクッション材にポケットコイルを使用した「ポケットコイルマットレス」です。
ポケットコイルは、スプリング(バネ)をひとつひとつ不織布で包んでいる構造をしています。
ひとつひとつのコイルが独立した動きができるため、振動が伝わりづらいことや、体のラインに細かくフィットすることで寝姿勢が整いやすく、体圧分散性も高いです。
「静かな寝心地」と評され、特に日本人はポケットコイルの寝心地が好きだと言われています。
ポケットコイルを詳しく解説本当におすすめのポケットコイルマットレス13選 | コスパ抜群モデルや人気メーカー商品もご紹介
ちなみに、本商品で使われているポケットコイルのバネ(硬鋼線)は、国内最高レベルの素材を使用しています。
特筆すべきは、バネから国内の自社工場で作り上げているという徹底ぶりです。(一般的には中国製が多いところ、低価格モデルにも関わらず日本製は貴重です)
2. 詰め物に「プロファイルウレタンフォーム」
本商品が夜香シリーズの最高グレードたる理由は、詰め物に高品質なプロファイルウレタンフォームを使用しているからです。
プロファイルウレタンとは、表面が卵のように凹凸にカットされたウレタンフォームのこと。
一般的なウレタン | プロファイル加工 |
---|---|
プロファイルウレタンは、大量の凹凸によって体を「点」で支えることにより、体の部位の重さの違いに応じて、きめ細やかにサポートでき、平面タイプに比べると体圧分散性が高い構造です。
また、凹凸構造は、一般的な平面構造のフォームよりも体に触れる面積が少なくなるため、通気性が向上します。
さらに、本商品のプロファイルウレタンの密度は30Dなので、一般的な詰め物で使われるウレタン(15~20D前後が中心)よりも高密度で耐久性が高い仕様です。
3. 「高反発」なので寝返りが打ちやすい
本商品のプロファイルウレタンフォームは「高反発タイプ」です。
高反発とは、文字どおり「高い反発性がある」こと。簡単に言うと、押して離した瞬間に勢いよく形状が元に戻る素材ということです。
高反発フォームは、体を押し上げる力が強く、沈み込みにくいため、寝姿勢保持性(背骨の自然なS字カーブを維持すること)や、体の動きもサポートするため、寝返りサポート性が高いことが特徴です。
4. 長持ちしやすい「両面仕様」
本商品は表面・裏面が同じつくりをしていて、どちらでも寝れる「両面仕様」です。
両面仕様は裏面でも寝られるため、上下に加えて表裏もローテーションできます。
ローテーションとは、マットレスの上下や表裏を定期的に回転さてマットレスの寝心地を長持ちさせる技でホテルなどの宿泊施設でも行われているポピュラーなメンテナンス方法です。
ちなみに、低価格のマットレスは表面しか寝れない(裏面に詰め物が施されていない)「片面仕様」のことが多いです。
一方、本商品は格安価格でありながら、裏面にも詰め物をしっかりと施しているため、ローテーションにより寝心地が長持ちしやすいです。
両面仕様は、衝撃吸収性が高いので、片面仕様よりも揺れにくく、静かな寝心地が得られます。
5. 「エッジハード」で端を強化
ポケットコイルの端2列が硬め(線径2.2mm)に作られていて、沈み込みづらい「エッジハード仕様」になっています。
マットレスは端が特に沈み込みやすいですが、このようにエッジハード(端が強化)されていることで、端まで優雅に使え、ワンサイズ上の寝心地が得られることがメリットです。
・
・
・
夜香プレミアム デオファクターのデメリット・注意点
1. 持ち運びづらい
厚さが26cmほどある分厚いタイプで、重量もかなり重たいマットレスです。参考までに筆者(30代・男性)でも、持ち運んだり移動するのに苦労する重量感でした。
力の弱い人はローテーションなどの移動も苦労すると思いますので、注意が必要です。
ただし、マットレスに「軽さ」を追求するのはおすすめできません。
なぜなら、軽すぎるマットレスは、単に低密度で貧弱な素材を使用し、耐久性が低く、低品質な場合が多いからです。
2. デオファクターアンチウイルスは「+8,000円のオプション」
本商品は、通常モデル「夜香プレミアム」をデオファクター アンチウイルス加工の生地に変えたマットレスです。
つまり、生地以外(詰め物の構造やポケットコイル等)の仕様は同じため、通常モデルと寝心地は大きく変わりません。
なお、夜香プレミアム(通常・デオファクター)における価格差は以下のとおりです。
サイズ | 通常 | デオファクター |
---|---|---|
画像 | ||
シングル | 36,900円 | 44,900円 |
セミダブル | 44,900円 | 52,900円 |
ダブル | 52,900円 | 60,900円 |
ワイドダブル | 60,900円 | 68,900円 |
クイーン | 75,900円 | 89,900円 |
上記の表のとおり、8,000円(クイーンは14,000円)の価格差があります。
つまり、デオファクター アンチウイルスに+8,000円の価値を感じるかどうかでこの商品の評価が分かれると思います。
寝心地にこだわりつつ、なるべく安く済ませたい人なら通常モデルのプレミアムタイプでも良いでしょう。
そもそも4万円台で国産のポケットコイルマットレスが買えるのは、マットレス市場全体から見た相対的なコストパフォーマンスとして考えると、むしろ良いです。
・
・
・
【体験レビュー】源ベッド「夜香プレミアム デオファクター」を実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などをレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
マットレスはロール状に圧縮され、段ボールに入っています。
中身はマットレス本体と取扱説明書(保証書)の2点です。
通常保証は1年ですが、公式サイトで購入すると3年保証となります。
重さは梱包材込みで約28kgのため、力が弱い人は運ぶのが大変だと思います。
マットレスを開けていきます。
最初に、外側のビニールを剥がして開封を進めます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観
開封直後のマットレスの状態はこちら。
説明書では『通常1、2日で復元します。』とあったので、2日経過した状態と比較したアニメーションを作りました。
このとおり、詰め物のボリューム感も完全に復元されています。公式サイトによると「受注生産品なので、復元も早い」とのことです。
マットレス自体は十分な厚みがあります。
厚さは公表値のとおり約26cmでした。
これはマットレスの中では厚みがあるタイプです。厚みがあるマットレスはその厚さだけで底付きを感じにくいというメリットがあります。
マットレスの外観をご紹介します。
表面の生地は「アムンゼン(梨地織り)」のニット生地を採用。
アムンゼンはしぼのようにポツポツした感触をしています。
ふっくら&さらっとした清涼感がある気持ち良い感触です。
伸縮性も高く、フィット感や体圧分散性が高まります。
生地のアップはこんな感じです。
本商品は表・裏どちらでも寝れる「両面仕様」です。
表面 | 裏面 |
---|---|
側面カバーはメッシュ生地です。
マットレス内部に溜まる湿気を側面へスムーズに通気させます。
ロゴ(ラベル)が付いていますが、シールなので簡単に剥がせます。
品質表示は以下のとおりです。
内部構造
内部構造をチェックするために、一部解体してみます。
ポケットコイルを中心に、上下に詰め物が施されています。
- 生地(デオファクター アンチウイルス加工)
- 抗菌防臭・防ダニわた
- ウレタン 15mm
- 不織布
- プロファイルウレタン 40mm
- フェルト
- 不織布
- ポケットコイル(ここが真ん中)
- 不織布
- フェルト
- プロファイルウレタン 40mm
- 不織布
- ウレタン 15mm
- 抗菌防臭・防ダニわた
- 生地(デオファクター アンチウイルス加工)
という15層構造をしています。
※以下より通常モデルの画像を流用します(内部構造は同じのため)
約6cmほどの適度なボリューム感の詰め物層があるため、寝てもバネ当たりを感じることはありませんでした。
カバーには綿(抗菌防臭・防ダニ加工)とウレタンフォームの詰め物が入っています。
カバー下は、薄い不織布を挟んでプロファイルウレタンフォーム(40mm)があります。
更に下にはフェルトが挟まれています。
フェルトは不織布よりも厚みがあり、しっかりとした触り心地です。
フェルトをポケットコイルのすぐ上に敷くことにより、体が沈み込んだときにバネ当たりを感じにくくすることや、ポケットコイルの嫌な振動(ポコポコと鳴るような音)を抑えてくれます。
ポケットコイルの高さは150mmほどでした。
コイル高150mmは一般的なポケットコイルマットレスと同じくらいです。
なお、コイルは高さがあるほど、クッション性が高くなる傾向があります。
本商品は両面仕様のため、ポケットコイルを線対称にして詰め物が施されていて、コイルの下にはウレタンフォームがあります。
コイルの下にウレタンフォーム(詰め物)があることで、コイルにかかる荷重の負担が軽減され、長持ちしやすいです。
・
・
・
【詳細解説】夜香プレミアム デオファクターの評価について
この記事の冒頭で星付けした以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ 夜香プレミアム デオファクターの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.89 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 4.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
バネ当たりのなさ | 4.5 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 5.0 |
取り扱いやすさ | 2.0 |
価格 | 3.28 |
硬さ | ふつう~やや硬め |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「4.0」
詰め物にあるプロファイルウレタンにより、ふんわりと荷重が受け止められ、入眠時の寝心地はかなり良いです。まるで高級ホテルにあるようなマットレスです。
両面仕様のため裏面にもプロファイルウレタンがあることで、荷重分散性・衝撃吸収性がかなり高く、なめらかなで静かな寝心地です。
ボリューム感があるマットレスなので、まったくと言っていいほどバネ当たりや底付きは感じません。
しっかりしたポケットコイルに支えられているおかげで、沈み込みすぎず、ストレスない寝姿勢です。
2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「4.0」
一般的に、プロファイルウレタン×ポケットコイルは、横向きで寝やすい仕様です。
夜香プレミアムの場合、プロファイルウレタンは、高密度・高反発タイプなので、体をしっかり支えつつ、寝姿勢も崩れにくいです。
ポケットコイルならではのフィット感と、プロファイルウレタンならではのきめ細やかな体圧分散によって、圧迫感が少なく、安定感がある寝心地が得られます。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「4.0」
比較的ふんわりとしたの感触のマットレスですが、高反発フォームを詰め物に使っているため、寝返りはかなりしやすかったです。
一般的にふんわりとしたマットレスはボリューム感がある綿(ワタ)や柔らかいウレタンフォームを詰め物に使用しているため、寝返りが簡単に打ちづらい商品も多いです。
しかし、高反発タイプのプロファイルウレタンを詰め物に使用することで、安定した寝姿勢をキープしつつ、動きたいときグッと押し返してくれるという理想的な寝返りサポート性を作っています。
さらに、線径が太めの反発性が高いポケットコイルとMixさせることでクッション性を高めているので、よく考えられた商品だと思います。
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「4.0」
マットレスの両端に硬めのスプリング(2.2mm)を2列ずつ搭載した「エッジハード」仕様のため、端部分でも快適に寝れます。
なお、エッジハード(エッジサポート)仕様は、他メーカー製のマットレスでもよくありますが、使用しているスプリングの線径や圧縮率等によって、硬さが変わるので注意が必要です。
端の沈み込みが軽減される仕様としては、本商品のように線径2.2mm以上は必要です。さらに、本商品のポケットコイルは圧縮率が高いため、より硬めの仕上がりとなっていて、安定感は抜群です。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。
評価は「3.5」
ウレタンフォームを多用することでフィット感が高まり、マットレスに直接寝ると、若干の蒸れを感じました。
しかし、マットレス本体としては、側面のメッシュ生地によって通気がなされるので、吸湿・吸水性が高いシーツやパッドを組み合わせることで、ストレスない寝心地が実現できるでしょう。
基本的にポケットコイルマットレスは側面方向へ通気するので、側面の仕様がマットレス全体の通気性に影響します。
メッシュ生地は数ある生地の中でも最も通気性が高いタイプなので、蒸れにくい仕様です。
6. 耐久性は?
保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「3.5」
本商品は、JIS基準の耐久テスト(8万回の押圧試験)に合格しています。
両面仕様+高品質スプリングということを考えれば8~10年程度は問題なく使えるのではないかと想定しています。
ちなみに、2022年のリニューアルでポケットコイルの圧縮率が高まったため、旧モデルよりも高い耐久性が期待できます。
なお、保証期間は1年(公式サイトでの購入は3年)です。
7. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星5.0」
本商品の最大の特長は衛生面の高さです。
この記事で何度もご紹介しているとおり、マットレスの側生地にデオファクター アンチウイルスという「抗ウイルス・抗カビ・制菌」という高いレベルの衛生加工が施されています。
さらに詰め物には抗菌防臭・防カビ加工が施された綿(帝人製のマイティトップⅡ)が使用されているという徹底ぶりです。
これだけ衛生面が配慮されたマットレスはなかなかありません。文句なしの「星5」です。
8. 取り扱いやすさは?
持ち運びがしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「2.0」
本商品の重量は約26kgですが、筆者の力では「なんとか持ち上げられるが、移動するには苦労する」レベルです。
捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいと言えます。
厚さは26cmほどなので市販のボックスシーツでも使いやすいでしょう。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントです。
評価は「3.28」
本商品の定価はシングルサイズで44,900円です。
デオファクター アンチウイルスという高衛生機能があり、高品質なポケットコイルに加え、高密度のプロファイルウレタンを贅沢に両面に使用した国産マットレスとして考えると相当コストパフォーマンスは良いと思います。
本商品と同等の寝心地が得られる通常モデルは8,000円ほど安価ですが、衛生加工(デオファクター アンチウイルス)に価値を感じるなら、この価格差は納得できるでしょう。
10. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
結論、本商品は「ふつう~少し硬め」くらいの寝心地です。
詰め物のプロファイルウレタンフォームは150Nなので「やや硬め」の仕様ですが、プロファイル加工によって、N数よりもやわらかめに感じやすく、結果的に「ふつう」くらいの硬さになります。
ポケットコイルは線径2.1mm・6.5巻き・圧縮率34%という仕様は「硬め」ですが、ふつう程度の密度×並行配列という仕様なので、結果的に「少し硬め」くらいになります。
中心的な寝心地を作っているのはプロファイルウレタンで、ウレタンフォームは経年変化によって少し柔らかくなる性質があるので、最初は少し硬く感じて、次第にふつう程度のやわらかさに落ち着くでしょう。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)「6くらい」の硬さだと思いました。
・
・
・
似ている商品との比較
本商品の特徴である「抗ウイルス・制菌等の衛生加工」が施されたマットレスを比較してみます。
商品 | ①夜香プレミアムデオファクター | ②ウェクセルマットレス | ③VIROBLOKマットレス |
---|---|---|---|
画像 | |||
メーカー | 源ベッド | ウェクセル | マニフレックス |
生産 | 日本 | イタリア | |
クッション材 | ポケットコイル | ウレタンフォーム | |
技術 | デオファクター アンチウイルス | VIROBLOK | |
抗ウイルス | 〇 | 〇 | |
抗カビ | 〇 | × | |
抗菌レベル | 制菌 | 抗菌防臭 | |
トライアル | なし | 120日 | なし |
価格 (Sサイズ) | 44,900円 | 95,000円 | 181,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
比較商品②ウェクセルマットレス
ウェクセルマットレスは、株式会社ウェクセルが展開するマットレスで、源ベッドを運営するチヨダコーポレーションが製造(OEM)しています。
ポケットコイルや生地(デオファクター)などは、夜香プレミアムと同じものが使用されているので、かなり近い仕様をしています。
ただし、詰め物の使用が異なるので、寝心地としてはウェクセルマットレスの方が硬めで、反発力が高いです。(どちらかというと夜香ハイグレードに近い寝心地です)
大きな違いは、価格が高く、120日の無料お試し期間(返品保証)がついていることです。
メリハリがある寝心地で、特に『寝返りが打ちやすいマットレスが良い』という人におすすめの商品です。
比較商品③マニフレックス「VIROBLOCKマットレス」
マニフレックスは、1962年にイタリアで創業した寝具ブランド。特許素材の高反発フォーム「エリオセル®」を使用したマットレスが特徴です。
マニフレックスの抗ウイルス仕様は「VIROBLOCK」といい、銀とベシクルの2つの技術の組み合わせよってウイルスを撃退します。
強固な被膜があるウィルスの場合、銀だけでは破壊できませんが、ベクシルはその被膜をこじ開ける働きをするという仕組みです。
・
・
・
源ベッド「デオファクターマットレス」のラインアップ(違い)
源ベッドのデオファクターマットレスは以下の2種類があります。
モデル | ハイグレード | プレミアム |
---|---|---|
画像 | ||
芯材 | ポケットコイル | |
寝心地 | ソフト・レギュラー・ハード | レギュラー(高反発) |
サイズ | SS~Q | S~Q |
詰め物 | ウレタン | プロファイルウレタン |
抗菌防臭 | 〇 | |
仕様 | 両面 | |
価格 (Sサイズ) | 38,900円 | 44,900円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
主な違いは詰め物です。
モデル | ハイグレード | プレミアム |
---|---|---|
画像 | ||
詰め物 | ウレタン(平面) | プロファイルウレタン |
反発性 | レギュラー(一般) | 高反発(高弾性) |
密度 | 20D | 30D |
ハイグレードタイプはごくごくふつうのウレタンフォームですが、プレミアムは高密度・高反発タイプのプロファイル(凹凸加工)ウレタンフォームを使っています。
ハイグレードは、ポケットコイルらしい寝心地を感じ、良い意味でクセの少ないスタンダードな寝心地です。
一方で、プレミアムの方が、詰め物の性能が良いため、幅広い寝姿勢に合いやすく、耐久性も高いです。
ハイグレードタイプの体験レビューは以下をご参考ください。
源ベッドはどこで買うのがお得?
源ベッドの商品は公式サイトか、楽天市場店・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモール店舗での購入が可能です。
おすすめは公式サイトです。
公式サイトのみ保証期間が3年に延長されます(他のモール店舗は通常の1年保証です)。
マットレスは長い間使い続けるものですので、できるだけ長い保証が付いている方が安心です。
このマットレスの廃棄方法は?
スプリングコイルマットレスのため、自分で裁断が難しく、基本的に粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、スプリングコイルマットレスの粗大ゴミ廃棄費用は2,200円です。
まとめ
いかがでしたか。
源ベッドの高衛生マットレス「夜香プレミアム デオファクター」をご紹介しました。
寝心地のバランスが良い「夜香プレミアム(通常モデル)」 にさらに高衛生機能(デオファクター・アンチウイルス)を追加したことで、まさに隙のないマットレスが完成しました。
多くの人に合いやすく、さまざまなシーンでも満足できる使用感を発揮してくれるマットレスだと思います。
それでいて価格も抑えられているため、コストパフォーマンスは相当良いです。
デメリットは、分厚いスプリングコイルタイプなので、移動しにくく、捨てにくいことくらいです。
『寝心地・機能性を妥協せずに、できるだけ安いマットレスが良い』という人にぴったりだと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。