源ベッドのマットレス選びをわかりやすくご紹介
この記事ではベッド専門店「源(みなもと)ベッド」のマットレスを詳しくご紹介します。
各種マットレスシリーズの特徴(メリット・デメリット)を体験を踏まえ詳しくご紹介し、おすすめ商品をピックアップしています。
源ベッドのマットレスで悩んでいる人はぜひご参考いただけますと幸いです。
この記事を書いた人

ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、「gooランキング(NTTグループ)」などへの出演・取材協力も行う。
目次
源ベッドとは?
参照:源ベッド
源(みなもと)ベッドは、広島県のベッドメーカー株式会社チヨダコーポレーションが運営するインターネット限定のベッド専門ショップです。
実は、純国産のマットレスメーカーは意外と少ないのですが、チヨダコーポレーション(源ベッド)はその中で特にコストパフォーマンスに優れたメーカーという位置づけです。当サイトでもおすすめ商品として様々な記事で取り上げさせていただいております。
源ベッドのマットレスの特長
簡単言うと「自社製の国産ポケットコイルマットレス」を中心に取り扱っている点が特長です。その特長をまとめると以下の2点です。
源ベッドのマットレスの特長
- 高品質な「ポケットコイル」
- 抜群のコスパ「国産なのに低価格」
1. 高品質な「ポケットコイル」
源ベッドの売れ筋および中心的なラインアップはクッション材にポケットコイルを使用した「ポケットコイルマットレス」です。
ポケットコイルとは、コイルをひとつひとつ不織布で包んでいるコイルのことです。
ひとつひとつのコイルが独立した動きができるため、振動が伝わりづらいことや、体のラインに細かくフィットすることで寝姿勢が整いやすく、高い体圧分散性を実現できるというメリットがあります。
「静かな寝心地」と評され、特に日本人はポケットコイルの寝心地が好きだと言われています。
国内最高クラスの硬鋼線
ポケットコイルで使われているバネは硬鋼線(こうこうせん)と呼ばれる素材で作られ、その品質はメーカーや商品によって差があります。
源ベッドの多くのマットレスで使われているはJIS基準最高クラスの硬鋼線「SWRH 82 B C種」という線種。なお、源ベッドと同等の価格帯のスプリングマットレスで使われるのは「SWRH 72 B C」あたりの線種が多いです。

例えば上記のような「SWRH 72 B C」という表示は以下の通り解釈します。
表示例 | 意味 |
---|---|
SWRH | マットレスのコイルは基本的に硬鋼線(SWRH)を使用 |
72(反発性) | 数値が高くなればなるほど反発力が高い |
B(耐久性) | マンガン含有量(AよりもBが多く、耐久性がある) |
C(強度) | A<B<Cの順で強度が高い |
源ベッドの「SWRH 82 B C種」は国内最高レベルの品質。バネそのものが高品質であればそれだけ長持ちしやすいので、メリットの一つ言えます。
2. 抜群のコスパ「国産なのに低価格」
源ベッドの中で特に売れ筋の人気マットレスは「国産ポケットコイルマットレス 夜香ハイグレード2」という商品なのですが、国産品とは考えれない優れたコストパフォーマンスを誇っています。

すぐ上でもご紹介した国内最高品質のポケットコイルを使用しつつ、マットレスの裏でも寝れる「両面仕様」、詰め物に抗菌防臭の機能綿「マイティトップⅡ」、さらにマットレスの端でも落ち込みづらいしっかりとした作りをしています。
国産で2万円台は魅力
これだけ寝心地・使用感がよく、さらに安心の国産製でなんと2万円台から買えるのです。
1~3万円台クラスのマットレスはほとんど海外生産品(主に中国製)が多い中、高品質な国産マットレスが2万円台で選べるというのは率直に言ってかなりお買い得です。
「予算3万円くらいまでマットレスでどれがおすすめ?」と聞かれたら迷わずまずはこのモデルをおすすめします。
当サイトでも実物を取り寄せて体験レビューさせていただきましたが、「これぞ最高のスタンダードモデル」というマットレスのお手本のような寝心地で、幅広い層に合いやすいマットレスだと思いました。詳しくは以下の記事をご参考ください。
源ベッドのマットレスシリーズ
まず最初に、源ベッドが販売しているマットレスシリーズをざっくりとまとめてご紹介します。
2022年4月ごろから源ベッドの基幹マットレスに関しては「夜香(やこう)」というブランドに統合される動きがあります。
現在の夜香シリーズは以下の4つです。
- 夜香スタンダード(圧縮ポケットコイル)
- 夜香ハイグレード(圧縮ポケットコイル)
- 夜香プレミアム(圧縮ポケットコイル)
- 夜香クラシック(非圧縮ポケットコイル)
源ベッドのマットレスは以下の10種類から選べます。
- 国産ポケットコイルマットレス(圧縮タイプ):3種類
- 国産ポケットコイルマットレス(デオファクター加工 ※圧縮):2種類
- 国産マットレス(非圧縮タイプ):2種類
- 中国製マットレス:3種類
▼ 圧縮シリーズ(国産ポケットコイル) | |||
---|---|---|---|
特徴 | 源ベッドの主力シリーズ。圧縮梱包のため、運送費・保管費を抑えることができ、高品質なのに低価格で買える点がメリット。配達までのリードタイムが短いことも魅力。 | ||
グレード | 夜香スタンダード | 夜香ハイグレード(人気) | 夜香プレミアム |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
スプリング | ポケットコイル | ||
寝心地 | レギュラー | ソフト・レギュラー・ハード | レギュラー(高反発) |
サイズ | S~D | SS~WD | S~WD |
抗菌防臭 | × | 〇 | |
仕様 | 片面 | 両面 | |
価格 (Sサイズ) | 26,900円 | 30,900円 | 36,900円 |
販売ページ | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
▼ デオファクターマットレス(国産ポケットコイル) | |||
特徴 | 圧縮ポケットコイルマットレスの生地に「デオファクター アンチウイルス」という抗ウイルス・抗カビ・制菌加工を施した最新の高衛生マットレスシリーズ。 | ||
グレード | (スタンダード) | 夜香ハイグレード(人気) | 夜香プレミアム |
画像 | – (なし) | ![]() | ![]() |
スプリング | ポケットコイル | ||
寝心地 | ソフト・レギュラー・ハード | レギュラー(高反発) | |
サイズ | SS~WD | S~WD | |
抗菌防臭 | 〇 (抗ウイルス・抗カビ・制菌) | ||
仕様 | 両面 | ||
価格 (Sサイズ) | 38,900円 | 44,900円 | |
販売ページ | 公式サイト | 公式サイト | |
▼ 非圧縮シリーズ(国産ポケットコイル) | |||
特徴 | 圧縮梱包タイプが発売する前の主力シリーズ。マットレスを圧縮せずに(非圧縮で)お届けするため、現在は運送コストの高騰から価格が高くなり、売れ筋は圧縮梱包タイプにシフト。ただし圧縮梱包ではできないしっかりとした仕様(ワイヤー・交互配列・チップウレタンなど)のため、今でもホテルなどからの人気も高い。 | ||
タイプ | ポケットコイル (夜香クラシック) | ポケットコイル (デラックス) | |
画像 | ![]() | ![]() | |
価格 (Sサイズ) | 44,900円 | 49,900円 | |
販売ページ | 公式サイト | 公式サイト | |
▼中国製マットレス | |||
特徴 | 低価格に買いたい人向けの廉価版マットレス、および三つ折りタイプ。 | ||
画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
スプリング | ポケットコイル(圧縮) | 三つ折りポケットコイル | 三つ折りポケットコイル(高密度) |
価格 (Sサイズ) | 13,900円 | 14,900円(SD) | 26,900円(SD) |
販売ページ | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
それぞれのカテゴリーについて、以下より詳しくご紹介します。
圧縮シリーズ(国産ポケットコイルマットレス)
自社工場で作られた日本製のポケットコイルマットレスシリーズ。
圧縮梱包にすることで運送費を削減し高品質なのに低価格で買える点がメリットです。


開梱後は寝心地も復元されるのでご安心ください。
梱包サイズを小さくすることで、大型配送便ではなく、一般の配送便(佐川急便)で対応できるため、出荷後1~2日でお届けできる点も魅力です。
現在の源ベッドの主力シリーズで、迷ったらまずはここからご検討いただくのがおすすめです。このシリーズには以下の3つのグレードがあります。
圧縮シリーズ
- 夜香スタンダード
- 夜香ハイグレード(人気)
- 夜香プレミアム
以下より詳しくご紹介します。
1. 夜香スタンダード
片面仕様のエントリーモデル
同シリーズの最安値モデル。スタンダードというよりは「エントリー(廉価)モデル」という言葉の方が合うでしょう。
ポケットコイルの品質はハイグレード・プレミアムと同様ですが、異なるのは詰め物です。本モデルは表面のみ使用できる「片面仕様」です。
片面仕様のマットレスは安価になりやすいというメリットがある一方、表裏のローテーションができないので、両面モデルと比べるとヘタリやすく、底付きやすいというデメリットがあります。
また、ハイグレード・プレミアムモデルでは生地のすぐ下には「マイティトップⅡ」という抗菌防臭機能がある綿(わた)がありますが、本モデルには綿自体がありません。
本モデルは当サイトでは未検証ですが、仕様から考えるとシリーズ中で最もバネあたりや底付きを感じやすく、ヘタりやすいと考えられるため、寝心地にこだわりたい人にとっては積極的におすすめはしにくいです。
ただし、国産で高品質ポケットコイルを使用して26,900円(シングルサイズ)で買える価格設定は決してコストパフォーマンスは悪くないです。
「国産が安心できるから良いんだけど、とにかく安く済ませたい」という人にぴったりだと思います。
2. 夜香ハイグレード(人気)
これぞ「最高のスタンダードマットレス」
シリーズ中、価格が真ん中のミドルレンジモデル。「ハイグレード」というよりは良い意味でこちらが「スタンダード」という言葉が合うと思います。
すでにご紹介したとおり、高品質ポケットコイル・抗菌防臭綿・両面仕様といった隙のない仕様で30,900円(シングルサイズ)で買えるという抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
寝心地がソフト・レギュラー・ハードから選べる点も魅力。レギュラーで「やや硬め」の寝心地です。迷ったレギュラーが良いと思います。幅広い人に合いやすく、選んで失敗しづらいマットレスのひとつと言えるでしょう。
関連記事夜香ハイグレード2のレビュー記事
3. 夜香プレミアム
高級ホテルのような寝心地
詰め物に高反発タイプのプロファイルウレタンフォームを使用したシリーズ中で最も高価格のモデル。

ひとつ上でご紹介したハイグレードタイプに更なるボリューム感と体圧分散性を高めたような印象で、ややソフトな寝心地になっています。
深い沈み込みが必要な横向き寝にも合いやすく、包み込まれるフィット感がありつつも、高反発フォームによって寝返りがしやすいという絶妙なバランス。よく考えられた仕様だと思います。
価格はハイグレードモデルよりも6,000円ほど高くなりますが、高品質なプロファイルウレタンフォームを使用(しかも両面に!)していることを考えると、かなりお得なモデルと言えます。まさにプレミアムです。
特にふんわりとした寝心地が好きな人や、女性的な体型の人(体のラインがハッキリとした人)に合いやすいのではないかと思います。
関連記事夜香プレミアムのレビュー記事
デオファクターシリーズ(国産ポケットコイルマットレス)
すぐ上でご紹介した「国産ポケットコイルマットレス(圧縮タイプ)」の中のハイグレードとプレミアムの生地に衛生加工が施されたラインアップです(スタンダードタイプのデオファクターモデルはありません)。
マットレスの側生地に「デオファクター アンチウイルス」という抗ウイルス・制菌・防カビ加工が施されていること特徴。
このシリーズには以下の2つのラインアップがあります。
デオファクターシリーズ
- ハイグレードタイプ
- プレミアムタイプ
生地(デオファクター加工)以外の基本的な特徴・寝心地は通常モデルのハイグレードとプレミアムと大きく変わらないので、詳細は割愛させていただきますが、デオファクターの性能については以下でご説明します。
デオファクター アンチウイルスって何?
DEOFACTOR®というのは、高橋練染株式会社(京都府)が開発した生地に制菌加工を施す技術の名称です。
そして、源ベッドのデオファクターマットレスに搭載している「DEOFACTOR® Antivirus(デオファクター アンチウイルス)」というのは従来のDEOFACTOR® にさらに抗ウイルスと抗カビを加えた加工技術です。

具体的な効果や抗ウイルスの仕組みなどは以下の記事で詳しくご紹介しています。
生地とキルティングが異なる(ハイグレードのみ)
通常モデルとデオファクターモデルでキルティングパターンと生地が異なります。
通常モデルは横直線のキルティングですが、デオファクターモデルは波状のキルティングを採用しています。
また、生地は通常モデルはガーゼ風の生地(ポリエステル・アクリル混合)ですが、デオファクターモデルは「アムンゼン生地」と呼ばれる細かいザラつき(しぼのような)がある生地を採用しています。
デオファクターモデル | 通常モデル |
---|---|
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感触などの細かな違いは関連記事でご説明していますが、結論から言うと大きな寝心地には差がないものの、キルティングパターンと生地の伸縮性の違いからデオファクターモデルの方がよりフィット感が高い寝心地になっていました。
詳しくは公式サイトの販売ページ(以下のリンク)よりご確認ください。
▼ デオファクター シリーズ | ||
---|---|---|
グレード | ハイグレード(人気) | プレミアム |
画像 | ![]() | ![]() |
販売ページ | 公式サイト | 公式サイト |
非圧縮シリーズ
源ベッドの中で最も歴史があるシリーズ。最近は運送費の高騰から、マットレスを圧縮してお届けする「圧縮梱包」が主流となりつつありますが、「圧縮して届くのが不安な人」や「ホテルでのまとめ買い」などから、根強い人気があるそうです。
非圧縮梱包のメリットは?
マットレスには圧縮できないパーツがあり、その主なパーツはワイヤーとチップウレタンです。源ベッドの非圧縮マットレスにはワイヤーとチップウレタンが入っています。

「ワイヤー」はマットレス外周を囲っていて、形状安定性が増し、端部分の沈み込みづらくするという特徴があります。
特に端部分が沈み込みづらいというのは大きなメリットで、端までしっかり使えるマットレスはそれだけゆったりと眠れることができるので、使用感は高まります。
「チップウレタン」はいろいろな生産工程で発生するウレタンフォームの端材を接着剤を入れて押し固めた素材で、一般的なウレタンフォームに比べてヘタリに強いことが特徴です。
つまり、基本的に圧縮梱包よりも非圧縮梱包のマットレスの方がしっかりと作りやすいのです。
非圧縮タイプのデメリットは?
価格が高い・配送が遅い・搬入経路が心配です。
まず、価格については、何度も申し上げているよう、運送コストが高騰しているため、送料だけでも1万円近くかかってしまい、それが本体価格に上乗せされ、結果的に高価格になります。
また、大型配送便でしか配送できないため、納期は注文後1~2週間ほどかかってしまいます。
さらに、梱包サイズが大きいということは、部屋までの搬入経路にも注意が必要ということです。
このシリーズには以下の2つのラインアップがあります。
国産・非圧縮シリーズ
- 夜香クラシック(ポケットコイルマットレス)
- デラックス マットレス(6.7インチ ポケットコイル)
以下より特徴を詳しくご紹介します。
1. 夜香クラシック
しっかりした作りのロングセラーマットレス
元・人気No1で、販売実績自体は未だにトップを誇る源ベッドのロングセラーマットレス。硬さがソフト・レギュラー・ハードの3つから選べ、交互配列のしっかりした寝心地(レギュラー・ハード)、ヘタリに強いチップウレタン、形状安定性が高く端が沈み込みづらいワイヤー構造、表裏の使える両面仕様のため、未だにホテルからのまとめ買いも多いそうです。
なお、その他の構造や外観は基本的に圧縮梱包のハイグレードタイプと同様です。
当サイトでも実物を取り寄せて検証しましたが、とても良い寝心地で4万円弱のマットレスとしてのコストパフォーマンスは悪くなく、むしろ良いのではないかと感じました。特に仰向き寝には最適だと思います。詳しくは以下の記事でご紹介しています。
2. デラックス マットレス(6.7インチ ポケットコイル)
源ベッドの最高グレードモデル
6.7インチ(約17cm)×8.5巻きのポケットコイルを使用した源ベッドの最高峰モデル。深く繊細なストロークによって体への負担が軽減され、仰向きでも横向きでも素晴らしい寝心地が得られます。
他のモデルよりも詰め物の量が少なくし、スプリング中心で寝心地を作っているため、長持ちしやすいこともメリット。バネ当たりを軽減するために、通常モデルに比べて2倍弱ものボリュームがある肉厚ニット生地を採用しているので、見た目も性能もワンランク上の印象があります。
寝心地が2つ(ソフト・ハード)から選べることも魅力。
当サイトではハードタイプを実際に体験しましたが、ちょうどよい「やや硬め」くらいの寝心地で多くの人に合いやすい寝心地でした。
中国製マットレスシリーズ
数は少ないですが中国製モデルもあります。中国製マットレスは以下の3つです。
中国製マットレスシリーズ
- 圧縮ポケットコイルマットレス
- 三つ折りマットレス
- 三つ折りマットレス(高密度タイプ)
1. 圧縮ポケットコイルマットレス(中国製)
1万円前半から買える最安値モデル
国内の自社工場製造ではなく中国製のマットレス。上記に紹介した圧縮梱包タイプ(国産)の廉価版的な位置づけのモデルです。1万円台前半から買える低価格さが魅力ですが、寝心地や使用感に関しては日本製の方が優れていると思います。とにかく低予算で抑えたい人にはおすすめです。
2(3). 三つ折りポケットコイル ※2種類
二段ベッド・ロフトベッドにもおすすめ
折りたたみ可能なマットレス。厚さが薄いので二段ベッドやロフトベッドにも使いやすいです。ただし薄いため底付きを感じやすく、クッション(スプリング)部分が3つに分断されているので、分割部分の寝心地が良くないことがデメリット。
源ベッドの三つ折りタイプは通常タイプと高密度タイプの2種類あります。寝心地が柔らかめが好きな人は通常タイプ、硬めが好きな人は高密度タイプがおすすめです。
よくあるご質問
源ベッドの社員さんに聞いたのですが、問い合わせでよくあるご質問は以下とのことです。
- 非圧縮と圧縮(ハイグレード)の寝心地は本当に同程度なの?
- 圧縮梱包は壊れやすいなどの心配はないの?
- ハイグレードとプレミアムの寝心地の差は?(プロファイルウレタンが入ると寝心地はどのように違うの?)
公式サイトには上記質問について答えているコンテンツは用意されていないので、源ベッドの社員さんから聞いた話と当サイトで検証した結果を織り交ぜてお答えさせていただきます。(源ベッド公式の回答ではないのでご了承ください)
【質問①】非圧縮と圧縮(ハイグレード)の寝心地は本当に同程度なの?

結論から言うと、若干異なります。
非圧縮タイプの方が少し硬めで、端の沈み込みにくさや底付のなさのレベルは上です。
以下より詳しくご説明します。
前提として、源ベッドとしては、非圧縮タイプと圧縮のハイグレードタイプは同じ寝心地を目指して作っているそうです。
これは、近年の送料の高騰を受け「従来の売れ筋マットレス(非圧縮の国産ポケットコイルマットレス)を圧縮梱包にして低価格化しよう」というのが圧縮タイプのハイグレードタイプを作ったきっかけだからです。

そして圧縮梱包においては、ハイグレードタイプを基準として、片面仕様(&詰め物のダウングレード)をさせたのが「スタンダードタイプ」、逆に詰め物をアップグレード(高密度プロファイルウレタン仕様に)したのが「プレミアムタイプ」という関係性なのです。
非圧縮(クラシック) | 圧縮(ハイグレード) |
---|---|
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寝心地が異なる理由
寝心地の差の大きな原因は、ポケットコイルの配列の違いとチップウレタンの有り無しだと思います。
配列に関しては、非圧縮タイプは「交互配列」※、圧縮タイプは「並行配列」を採用しています。※硬さレギュラー・ハードのみ。ソフトは並行配列になります。
非圧縮 (交互配列) | 圧縮 (並行配列) |
---|---|
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交互配列の方がコイル同士のすき間がギュッと詰まるため、高密度に作りやすく、結果的に硬めのしっかりとした寝心地を作りやすいのです。
なお、上の左側の画像(非圧縮タイプ)の詰め物にはカラフルなウレタンフォームが見えると思いますが、これが「チップウレタン」です。
チップウレタンは一般的なウレタンフォームに比べてヘタリに強いことが特徴。また、この商品で使われているチップウレタンは硬めに出来ているので、寝た感触も硬く感じます。
非圧縮タイプのメリット・デメリット
圧縮タイプは非圧縮タイプよりも線形(バネの太さ)が太いスプリングを使用することで同等の硬さになるように調節を試みているようなのですが、実際は非圧縮タイプの方が寝心地としては硬く、底付きの感じなさのレベルは上です。
さらに非圧縮タイプは端部分にワイヤーが入っている構造なので、端の沈み込みの少なさのレベルも上です(全然沈み込みませんでした)。

【2022年4月更新】圧縮タイプがリニューアルし、端部分のポケットコイルを硬めにした「エッジハード仕様」となりました。これにより、非圧縮と同等レベルの端の沈み込みづらさが実現されています。
非圧縮 (ワイヤーあり) ※エッジハードなし | 圧縮 (ワイヤーなし) ※エッジハードあり |
---|---|
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また、非圧縮は交互配列のポケットコイルならでは滑らかなサポート性を感じられ、寝心地としてもワンランク上の印象を受けました。

ただし、大型配送便での取り扱いになるため、お届けまで時間がかかる(1~2週間ほど)ことがデメリットです。
圧縮(ハイグレードタイプ)のメリット・デメリット
新商品である圧縮のハイグレードタイプは、従来品の非圧縮タイプよりもフィット感があり少しだけやわらかい寝心地(とはいえ「やや硬め」くらいの寝心地)です。
体あたりがソフトなため、より深い沈み込みが必要な横向き寝にも合いやすく、仰向き・横向きでもストレスなく眠れると思います。そういった意味で圧縮のハイグレードタイプの方がバランス感は良好と感じます。
また、なんといっても価格が1万円以上も安いことが魅力です。
「2万円台から国産のポケットコイルマットレスが買える」のはマットレス市場全体から考えると抜群にコストパフォーマンスが良いです。
作りのしっかりさという点では非圧縮タイプに軍配があがりますが、使用感としては大きな差は感じにくく、コスパの良さで選ぶなら圧縮のハイグレードタイプで決まりでしょう。
さらに、圧縮梱包のため、配送が早い(出荷後1~2日でお届け可能)な点もメリットです。
非圧縮・圧縮の主な違いをまとめると以下の通りです。
非圧縮 | 圧縮 | |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
梱包状態 | ![]() | ![]() |
価格 (Sサイズ) | 44,900円 | 30,900円 |
配列 | 交互(レギュラー) | 並行 |
線径 | 1.9mm(レギュラー) | 2.1mm(レギュラー) |
コイル数 | 504個 | 465個 |
硬さ | やや硬め | やや硬め |
底付きのなさ | ◎ | 〇 |
端の沈み込み | ◎ | ◎ |
仰向き寝 | ◎ | 〇 |
横向き寝 | 〇 | 〇 |
納期 | 1~2週間 | 1~2日 |
【質問②】圧縮梱包は壊れやすいなどの心配はないの?
耐久面に関しては圧縮・非圧縮で大きな差はありませんのでご安心ください。
ただし、圧縮梱包の場合、開封後マットレスが元の状態に完全に戻るまで1~2日程度の時間は必要です。

とはいえ、開封直後からすぐに使える程度までには復元されるので、届いた当日から眠れます。
開封直後 | 開封2日目 |
---|---|
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ただし、この記事の上でも触れましたが、マットレスでよく使われるワイヤーとチップウレタンは圧縮できない素材のため、基本的に圧縮梱包のマットレスは「ワイヤーなし」「チップウレタンなし」の構造です。
ワイヤーがないことで端部分が沈み込みやすくなったり、ヘタリにくいことがメリットであるチップウレタンがないことで詰め物のヘタリが気になったりする可能性はあります。
とはいえ、源ベッドの圧縮マットレス(国産)は、圧縮タイプであっても端部分の沈み込みは気になりませんでしたし、詰め物のボリュームも適度にあるので、耐久性としては心配ないと思います。
【質問③】ハイグレードとプレミアムの寝心地の差は?(プロファイルウレタンが入ると寝心地はどのように違うの?)
ハイグレード(圧縮) | プレミアム(圧縮) |
---|---|
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結論から言うと、プレミアムタイプの方がよりフィット感が高く、包み込まれるような寝心地です。
プレミアムタイプは特に沈み込みが深くなる横向き寝や、体のラインがハッキリした女性的な体型の人に合いやすいと思います。
プロファイルウレタンフォームって何?
プレミアムタイプの最大の特徴は詰め物に「プロファイルウレタンフォーム」を使用していることです。
プロファイルウレタンフォームとは、表面を凹凸加工したウレタンフォームのことで、平面のウレタンフォームに比べて通気性が良く、点構造によって体圧分散性が高いという特徴があります。
つまり、ふんわりとしたフィット感がありつつ、蒸れにくいという寝心地が作られるのです。
一方、ハイグレードタイプの詰め物は、平面の2層のソフトウレタンのみの構造のため、プロファイルウレタンならではのふんわりとした寝心地というのは得られません。
ハイグレードタイプ | プレミアムタイプ |
---|---|
![]() | ![]() |
|
|
なお、プレミアムタイプはポケットコイルのすぐ上下に厚手のフェルトがあるため、よりバネあたりを感じにくいです。
さらに詰め物の全体のボリューム感も上のため、底付き感(床の存在を感じること)も感じにくいです。
プレミアムタイプのデメリットは?
結論から言うと少しの蒸れ・ヘタリの心配・重いです。
贅沢な仕様とリッチな寝心地が得られるプレミアムタイプですが、そのフィット感の高さから、ハイグレードタイプに比べるとやや蒸れを感じやすいです。
プロファイルウレタンフォームを使用しているので、通気性への工夫はありますが、やはり詰め物のボリュームの多さから、少しだけ蒸れを感じました。
また、詰め物を中心として特徴的な寝心地を作っているので、長期間使用した際のヘタリの心配があります。基本的にポケットコイルなどのスプリングよりも詰め物で使っているウレタンフォームや綿(わた)の方が早くヘタリやすいためです。
使用しているプロファイルウレタンフォームの高密度タイプ(30D)なので、早々にヘタる心配はないと思いますが、詰め物の量が少なく、ポケットコイルで中心的な寝心地を作っているハイグレードタイプと比べると、長期の使用における寝心地の変化という点ではリスクが高めと言えるでしょう。
また、プレミアムタイプはシリーズ中、最も厚さがあり重量が重いタイプなので、気軽に動かしづらいです。特に力の弱い人は取扱いにくいと思います。
どっちがおすすめ?
寝心地の好みは千差万別なので一概には言えませんが、目安として以下の通りとお考え下さい。
ハイグレードがおすすめ | プレミアムがおすすめ |
---|---|
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|
参考までに筆者(30代・男性・身長170cm・体重58kg)が両方のマットレスを3日ずつ試したところ以下のような感想を持ちました。
- 寝転がったときの第一印象が良かったのは「プレミアム」
- 長時間寝ていて疲れなかったのは「ハイグレード」
- 入眠まで早かった(と感じた)のは「プレミアム」
- 途中覚醒が少なかった(と感じた)のは「ハイグレード」
最初は「プレミアムすごくいい!買うならコレかな」と思ったのですが、だんだんとハイグレードが体に馴染んできて、結果的に自分が選ぶならハイグレードかなと思った次第です。
ただし、マットレスは人によって合う合わないが出やすいものですので、自分の好きな寝心地だったり寝姿勢を考えてご検討いただければと思います。
【まとめ】1番のおすすめマットレスはどれ?
この記事を作成するにあたり、実物を体験し、販売ページの仕様の隅々まで見てマットレス市場全体からの比較をしてきましたが、源ベッドの特に自社工場で生産されている国産ポケットコイルマットレスシリーズは抜群のコストパフォーマンスがあると思います。
当サイトでは特にコスパが良いと思うベッドフレームやマットレスを取り上げているのですが、マットレス部門、特に3万円前後で買えるマットレスとしては1番のコスパといっても過言ではありません。
どれも素晴らしい商品ですが、最後の最後まで悩み、特におすすめのマットレスとして以下をご紹介させていただきます。
特に感動したおすすめマットレス1選

この商品の素晴らしさは「国産」「高品質ポケットコイル」「両面仕様」なのに、「2万円台から買える」という点です。寝心地も幅広い層に合いやすい癖のないスタンダードなもので、体にしっくりと馴染むと思います。
同じハイグレードタイプのデオファクター(抗ウイルス・抗カビ・制菌)加工のモデルと悩みましたが、上記の通常モデルの方が8,000円ほど価格が安く、8,000円もあればベッドフレームや枕・カバーなどの寝具・寝装品に予算を回せます。
もちろん、予算に余裕がある人は、デオファクターモデルもおすすめです。

「抗ウイルス・抗カビ・制菌」という高いレベル衛生加工が施されたマットレスとしては相当コストパフォーマンスは良いです(高衛生加工の競合商品としてはフランスベッド「キュリエスAg」やマニフレックス「VIROBLOKマットレス」などがありますが、それらはおよそ10万円以上する高価格帯商品です)。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
源ベッドのマットレスについてご紹介させていただきました。
「低価格の国産ポケットコイルマットレス」と言ったら、源ベッドでほぼ決まりでしょう。それくらいのコストパフォーマンスの良さが光っています。
特に圧縮ポケットコイルマットレスシリーズ「夜香」のハイグレードとプレミアムは抜群に素晴らしいです。
ポケットコイルマットレスをお探しで悩んでいる人はぜひ一度チェックしてみてくださいね。
なお、源ベッドの商品は公式サイトと以下のモール店舗で買えます。
おすすめは公式サイトです。
公式サイトではモール店よりも割引価格で販売されている商品もあり、数千円程度お得に買える場合もあります。
さらに、公式サイトのみ保証期間が3年に延長されます(他のモール店舗は通常の1年保証です)。
マットレスは長い間使い続けるものなので、できるだけ長い保証が付いている方が安心です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。