源ベッドのマットレス選び完全ガイド

源ベッドのマットレス選びをわかりやすくご紹介

この記事ではベッド専門店「源(みなもと)ベッド」のマットレスを詳しくご紹介します。

なお、この記事を作成するために、メーカー様から商品をご提供いただきました。

各種マットレスシリーズの特徴(メリット・デメリット)を体験を踏まえ詳しくご紹介し、わかりやすく選び方をまとめています。

源ベッドのマットレスで悩んでいる人はぜひご参考くださいね。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(ベッド・マットレス専門家)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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目次

源ベッドとは?


源ベッド
参照:源ベッド

源(みなもと)ベッドは、広島県のベッドメーカー株式会社チヨダコーポレーションが運営するインターネット限定のベッド専門ショップです。

源ベッド(チヨダコーポレーション)は、純国産のマットレスメーカーの中では、特にコストパフォーマンスの高いメーカーという位置づけです。当サイトでもおすすめ商品として様々な記事で取り上げています。

源ベッドのマットレスの特長

源ベッド

源ベッドは「低価格な国産ポケットコイルマットレス」が最大の強みです。

1. 高品質な「ポケットコイル」

ポケットコイル

源ベッドの売れ筋および中心的なラインアップはクッション材にポケットコイルを使用した「ポケットコイルマットレス」です。

ポケットコイルとは、コイルをひとつひとつ不織布で包んでいるコイルのことです。

ポケットコイルとバネ

ひとつひとつのコイルが独立した動きができるため、振動が伝わりにくいことや、体のラインに細かくフィットすることで寝姿勢が整いやすく、高い体圧分散性を実現できるというメリットがあります。

「静かな寝心地」と評され、特に日本人はポケットコイルの寝心地が好きだと言われています。

国内最高クラスの硬鋼線

スプリング(バネ)

ポケットコイルで使われているバネは硬鋼線(こうこうせん)と呼ばれる素材で作られ、その品質はメーカーや商品によって差があります。

源ベッドでは基本的にJIS基準最高クラスの硬鋼線「SWRH 82 B C種」という線種を使用していまます。

なお、源ベッドと同等の価格帯のスプリングマットレスで使われるのは「SWRH 72 B C」あたりの線種が多いです。

線種が意味するもの
線種が意味するもの

例えば上記のような「SWRH 72 B C」という表示は以下の通り解釈します。

表示例意味
SWRHマットレスのコイルは基本的に硬鋼線(SWRH)を使用
72(反発性)数値が高くなるほど反発力が継続する力が高い
B(耐久性)マンガン含有量(AよりもBが多く、耐久性がある)
C(強度)A<B<Cの順で強度が高い

源ベッドの「SWRH 82 B C種」は国内最高レベルの品質。バネそのものが高品質であればそれだけ長持ちしやすいので、メリットの一つと言えます。

2. 抜群のコスパ「国産なのに低価格」

源ベッドの中で特に売れ筋の人気マットレスは「夜香ハイグレード」という商品なのですが、国産品とは考えれない優れたコストパフォーマンスを誇っています。

源ベッド「日本製ポケットコイルマットレス(夜香ハイグレード2)」
人気モデル「日本製ポケットコイルマットレス(夜香ハイグレード2)」

すぐ上でもご紹介した国内最高品質のポケットコイルを使用しつつ、マットレスの裏でも寝れる「両面仕様」、詰め物に抗菌防臭・防ダニ綿「マイティトップⅡ」、さらにマットレスの端でも落ち込みにくい「エッジ・ハード」仕様です。

これだけ寝心地・使用感がよく、さらに国産製で2万円台からは驚きです。

1~3万円台クラスのマットレスはほとんど海外生産品(主に中国製)が多い中、高品質な国産マットレスが2万円台で選べるというのは、どこを探しても見当たらないと思います。

専門家専門家

「予算3万円くらいまでマットレスでどれがおすすめ?」と聞かれたら迷わず夜香ハイグレードをおすすめします。

源ベッドのマットレスシリーズ

硬さ違い(ソフト・レギュラー・ハード)の比較・検証

まず最初に、源ベッドが販売しているマットレスシリーズをざっくりとまとめてご紹介します。

源ベッドのマットレスは以下の6カテゴリー・計16種類から選べます。

夜香(やこう)
特徴源ベッドの主力シリーズ。圧縮梱包×5.7インチポケットコイルを搭載したコストパフォーマンス抜群のスタンダードシリーズ。
グレード夜香スタンダード夜香ハイグレード(人気夜香プレミアム
画像スタンダードハイグレードプレミアム
スプリングポケットコイル
寝心地レギュラーソフト・レギュラー・ハードレギュラー(高反発)
サイズS~DSS~WDS~WD
抗菌防臭×
仕様片面両面
価格
(Sサイズ)
26,900円30,900円36,900円
販売ページ公式サイト公式サイト公式サイト
デオファクター
特徴圧縮・国産ポケットコイルマットレスの生地に「デオファクター アンチウイルス」という抗ウイルス・抗カビ・制菌加工を施した高衛生マットレス。
対象モデル
  1. 夜香ハイグレード
  2. 夜香プレミアム
  3. 咲夜レアル
  4. 咲夜No Way!
価格通常モデル+8000円が基本
非圧縮・国産ポケットコイル
特徴圧縮梱包タイプ(夜香)が発売する前の主力シリーズ。マットレスを圧縮せずに(非圧縮で)お届けするため、現在は運送コストの高騰から価格が高くなり、売れ筋は圧縮梱包タイプにシフト。ただし圧縮梱包ではできないしっかりとした仕様(ワイヤー・チップウレタンなど)のため、今でもホテルなどからの人気も高い。
タイプポケットコイル
(夜香クラシック)
ポケットコイル
(デラックス)
画像夜香クラシックデラックス
価格
(Sサイズ)
44,900円49,900円
販売ページ公式サイト公式サイト
咲夜(さくや)
特徴感触と寝心地にこだわったワンランク上のシリーズ。
モデル咲夜ハイフィール咲夜レアル咲夜NoWay!
画像咲夜ハイフィール咲夜レアル咲夜NoWay!
タイプ高反発ウレタンポケットコイル(6.7インチ)ピロートップ
価格
(Sサイズ)
39,900円44,990円69,900円
販売ページ公式サイト公式サイト公式サイト
海外製マットレス
特徴低価格に買いたい人向けの中国製マットレス。※圧縮梱包
画像圧縮ポケットコイル(中国製)薄型ポケットコイル三つ折りポケットコイル
スプリングポケットコイル薄型ポケットコイル三つ折りポケットコイル
価格
(Sサイズ)
16,900円12,900円15,900円
販売ページ公式サイト公式サイト公式サイト
その他
特徴特殊タイプ
タイプ電動ベッド用
(夜香ケア)
画像
スプリングポケットコイル(圧縮)
価格
(Sサイズ)
30,900円
販売ページ公式サイト

それぞれのカテゴリーについて、以下より詳しくご紹介します。

夜香(やこう)シリーズ

自社工場で作られた日本製のポケットコイルマットレスシリーズ。

圧縮梱包にすることで運送費を削減し高品質なのに低価格で買える点がメリットです。

圧縮梱包
圧縮梱包
ロール状に圧縮されて届くマットレス
ロール状に圧縮されて届くマットレス

開梱後は寝心地も復元されるのでご安心ください。

梱包サイズを小さくすることで、大型配送便ではなく、一般の配送便(佐川急便)で対応できるため、出荷後1~2日でお届けできる点も魅力です。

圧縮コイルシリーズ

  1. 夜香スタンダード
  2. 夜香ハイグレード(人気)
  3. 夜香プレミアム

    1. 夜香スタンダード

    スタンダード

    片面仕様のエントリーモデル

    同シリーズの最安値モデル。スタンダードというよりは「エントリー(廉価)モデル」という言葉の方が合うでしょう。

    ポケットコイルの品質はハイグレード・プレミアムと同様ですが、異なるのは詰め物です。本モデルは表面のみ使用できる「片面仕様」です。

    片面仕様のマットレスは安価になりやすいというメリットがある一方、表裏のローテーションができないので、両面モデルと比べるとヘタリやすく、底付きやすいというデメリットがあります。

    また、ハイグレード・プレミアムでは生地のすぐ下には「マイティトップⅡ」という抗菌防臭・防カビ綿(わた)がありますが、本モデルには綿自体がありません。

    ただし、国産で高品質ポケットコイルを使用して27,900円(シングルサイズ)で買える価格設定は決してコストパフォーマンスは悪くないです。

    「日本製マットレスを選びたいけど、とにかく安く済ませたい」という人にぴったりだと思います。

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    2. 夜香ハイグレード(人気

    ハイグレード

    これぞ「最高のスタンダードマットレス」

    シリーズ中、価格が真ん中のミドルレンジモデル。「ハイグレード」というよりは良い意味でこちらが「スタンダード」という言葉が合うと思います。

    すでにご紹介したとおり、高品質ポケットコイル・抗菌防臭防カビ綿・両面仕様といった隙のない仕様で30,900円(シングルサイズ)で買えるという抜群のコストパフォーマンスを誇ります。

    寝心地がソフト・レギュラー・ハードから選べる点も魅力。レギュラーで「やや硬め」の寝心地です。迷ったレギュラーが良いと思います。幅広い人に合いやすく、選んで失敗しにくいマットレスのひとつと言えるでしょう。

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    3. 夜香プレミアム

    プレミアム

    ワンランク上の寝心地

    詰め物に高反発タイプのプロファイルウレタンフォームを使用したシリーズ中で最も高価格のモデル。

    詰め物のプロファイルウレタンフォーム
    詰め物のプロファイルウレタンフォーム

    ひとつ上でご紹介した夜香ハイグレードに更なるボリューム感と体圧分散性を高めたような印象で、ややソフトな寝心地になっています。

    深い沈み込みが必要な横向き寝にも合いやすく、包み込まれるフィット感がありつつも、高反発フォームによって寝返りがしやすいという絶妙なバランス。よく考えられた仕様だと思います。

    価格はハイグレードよりも6,000円ほど高くなりますが、高品質なプロファイルウレタンフォームを使用(しかも両面仕様に)していることを考えると、かなりお得なモデルと言えます。まさにプレミアムです。

    特にふんわりとした寝心地が好きな人や、女性的な体型の人(体のラインがハッキリとした人)にも合うと思います。

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    デオファクターシリーズ(国産ポケットコイルマットレス)

    デオファクターマットレス(夜香ハイグレード)

    「デオファクター・アンチウイルス(抗ウイルス・制菌・抗カビ)」という衛生加工を施した生地が搭載されたマットレス。

    要するに、かなり衛生面が強化された仕様とお考えください。

    デオファクター アンチウイルス
    デオファクター アンチウイルス(ラベル)

    シリーズというよりも「オプション」として考えた方がわかりやすく、対象モデルなら+8,000円でデオファクター生地が選べます。※サイズによってオプション価格が変わる場合もあります

    この対象モデルは以下の4つです。

    デオファクターシリーズ

    1. 夜香ハイグレードタイプ
    2. 夜香プレミアムタイプ
    3. 咲夜レアルタイプ
    4. 咲夜No Way!タイプ

      生地(デオファクター加工)以外の基本的な特徴・寝心地は通常モデルと大きく変わらないので割愛します。

      デオファクター・アンチウイルスの効能や仕組みなどは以下の記事で詳しくご紹介しています。

      非圧縮・国産ポケットコイルマットレスシリーズ

      非圧縮タイプ

      源ベッドの中で最も歴史があるシリーズ。

      最近は運送費の高騰から、マットレスを圧縮してお届けする「圧縮梱包」が主流となりつつありますが、「圧縮して届くのが不安な人」や「ホテルでのまとめ買い」などから、根強い人気があるそうです。

      このシリーズには以下の2つのラインアップがあります。

      国産・非圧縮シリーズ

      1. 夜香クラシック(ポケットコイルマットレス)
      2. デラックス マットレス(6.7インチ ポケットコイル)

        1. 夜香クラシック

        夜香クラシック

        しっかりした作りのロングセラーマットレス

        元・人気No1で、販売実績自体は未だにトップを誇る源ベッドのロングセラーマットレス。硬さがソフト・レギュラー・ハードの3つから選べ、交互配列のしっかりした寝心地(レギュラー・ハード)、ヘタリに強いチップウレタン、形状安定性が高く端が沈み込みづらいワイヤー構造、表裏の使える両面仕様のため、未だにホテルからのまとめ買いも多いそうです。

        なお、その他の構造や外観は基本的に夜香ハイグレードと同様です。

        当サイトでも実物を取り寄せて検証しましたが、とても良い寝心地で4万円弱のマットレスとしてのコストパフォーマンスは悪くなく、むしろ良いのではないかと感じました。特に仰向き寝には最適だと思います。詳しくは以下の記事でご紹介しています。

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        2. デラックス マットレス(6.7インチ ポケットコイル)

        デラックス

        源ベッドの最高グレードモデル

        6.7インチ(約17cm)×8.5巻きのポケットコイルを使用した源ベッドの最高峰モデル。深く繊細なストロークによって体への負担が軽減され、仰向きでも横向きでも素晴らしい寝心地が得られます。

        他のモデルよりも詰め物の量が少なくし、スプリング中心で寝心地を作っているため、長持ちしやすいこともメリット。バネ当たりを軽減するために、通常モデルに比べて2倍弱ものボリュームがある肉厚ニット生地を採用しているので、見た目も性能もワンランク上の印象があります。

        寝心地が2つ(ソフト・ハード)から選べることも魅力。

        当サイトではハードタイプを実際に体験しましたが、ちょうどよい「やや硬め」くらいの寝心地で多くの人に合いやすい寝心地でした。

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        咲夜(さくや)シリーズ

        高感触マットレス

        とにかく感触と寝心地にこだわったシリーズで、ワンランク上の素材を使用している点が特徴です。

        1. 咲夜ハイフィール

        咲夜ハイフィール

        薄型の高反発ウレタンマットレス

        当サイト(運営:株式会社悠デザイン)と、国産ベッドメーカー「源ベッド」が共同開発した薄型マットレス。

        『薄型マットレスとは思えない至高の寝心地』を目指し、薄型タイプでは珍しい3層構造、表層には超高密度・高反発フォームを採用しています。

        3層構造ならではの体圧分散・寝姿勢保持・荷重分散のバランスの良さと、高反発ならではの寝返りサポート性が高い寝心地が実現されていて、約4万円から買えるコストパフォーマンスの良さが魅力です。

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        2. 咲夜レアル(イチオシ

        咲夜レアル

        これからの源ベッドの代表モデル

        現在の源ベッドの売れ筋トップ「夜香ハイグレード」を超える寝心地と販売ページにあるとおり、まさに源ベッドが総力を挙げて作り上げた注目マットレス。

        高級ホテルに採用されることが多い6.7インチのポケットコイルを圧縮梱包化に成功し、リーズナブルながらまるで高級ホテルのような寝心地を味わえます。

        8.5巻きのスプリングによるストロークの深い寝心地が味わえ、高級ブランドのスタンダードモデルクラスの寝心地にも関わらず4万円台から買える抜群のコストパフォーマンスが魅力です。

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        3. 咲夜No Way!

        咲夜No Way!

        源ベッド史上、最高傑作

        社長さんが試作品に寝た瞬間に思わず「No Way!(まさか!)」と感じた最高傑作マットレスです。

        3cmの超高弾性ウレタンフォームを最大限活かすためにピロートップ仕様にし、通常の4倍を敷き詰め、極上のフィット感が得られます。

        海外の有名ブランドの最高級モデル(50万円以上)とも張り合えるレベルの寝心地が7万円以下から買えるのは、さすが源ベッドと言えるでしょう。

        ※8月上旬ごろ、レビュー公開予定です

          海外製マットレスシリーズ

          数は少ないですが海外製(中国製)モデルもあります。

          正直、コストパフォーマンス(品質対価格)を考えると一般的なレベルなので、強くおすすめしませんが、できるだけ安い方が良い人はご検討されてみてはいかがでしょうか。

            その他(特殊シリーズ)

            夜香ケア×スリーピー

            1. 夜香ケア(電動ベッド用)

            夜香ケア

            良く曲がるポケットコイルマットレス

            夜香ケアは、源ベッド人気1位の夜香ハイグレードの寝心地をほぼそのままに、電動ベッド用に曲がりやすく仕様変更したモデルです。

            電動ベッドで使うマットレスは「曲がりやすさ」が特に大事ですが、しっかりしたポケットコイルマットレスで、ここまでよく曲がるモデルは他には見当たりません。

            老舗メーカーの源ベッドならではの発想力・技術力だからできるマットレスと言えるでしょう。

            公式サイトはこちら

            【迷ったらこう考えて!】失敗しない源ベッドのマットレスを選ぶコツ

            源ベッドで選ぶなら、基本的に国内の自社工場で製造している夜香(やこう)か、咲夜(さくや)のシリーズを中心に選ぶのがおすすめです。※せっかく源ベッドで買うなら、中国製マットレスは最初から候補から外して良いでしょう

            それぞれのモデルの関係性(や特徴)は以下のとおりです。

            専門家専門家

            以下より選び方のコツ(順番)をご紹介します。

            まずは「夜香ハイグレード」を検討する

            夜香ハイグレード

            源ベッドのすべての基本となるのは「夜香ハイグレード」。夜香ハイグレードを知らなければ、源ベッドは語れないほどのド定番モデルです。

            高品質な5.7インチのポケットコイルの特徴がしっかりと活かされ、良い意味で「これぞスタンダード!」といったストライクゾーンど真ん中の寝心地です。

            夜香ハイグレードの構造
            夜香ハイグレードの構造

            「高級ホテルみたい」とは言えませんが、日常使いを考えた場合、寝心地にクセがないので、飽きの来ない実直な存在感を放ちます。

            特に『硬めのしっかりした寝心地が好き』という人には合うと思います。

            寝心地が好みだと感じた場合「夜香クラシック」も検討

            夜香クラシック

            夜香ハイグレードの方向性が好きな場合、夜香クラシックも検討しましょう。

            大きな違いは梱包状態です。

            夜香ハイグレードは圧縮梱包ですが、夜香クラシックは非圧縮(マットレスの形そのままの)梱包です。

            左:圧縮タイプ、右:非圧縮タイプ
            左:圧縮タイプ(夜香ハイグレード)、右:非圧縮タイプ(夜香クラシック)

            実は、夜香クラシック(旧モデル)がベースとなり、圧縮梱包化をしたのが夜香ハイグレードなので、寝心地の方向性は似ています。

            主な違いは、以下のとおりです。

            モデル夜香クラシック夜香ハイグレード
            画像非圧縮圧縮タイプ
            梱包状態非圧縮梱包圧縮梱包
            サイズセミシングル~ワイドダブルセミシングル~クイーン
            ショート丈×
            ロング丈×
            納期1~2週間1~2日
            価格
            (Sサイズ)
            44,900円30,900円
            リンク公式サイト公式サイト

            以上のとおり、ショート丈ロング丈の取扱いが両モデルで異なります。

            よって、高身長(目安180cm以上)の人なら、夜香クラシックのロング丈を選ぶのがおすすめです。

            また、非圧縮タイプ(夜香クラシック)は、宅配便で送れないため、特殊な「大型配送便」扱いになり、納期が長くかかります(時間指定もNGです)。

            要するに、夜香クラシックは、配送面価格がデメリットです。

            ただし、非圧縮は作りがしっかりしている(枠線がある)ので、伝統的な昔ながらのマットレスが良い人はクラシックの方が違和感がないと思います。

            専門家専門家

            余談ですが、そうした理由(伝統的なしっかりさ)もあり、筆者の親(70代)には「夜香クラシック」を選んでプレゼントしました。

            続いて、夜香ハイグレード(もしくは夜香クラシック)が、何かしらの理由で満足できなかった、あるいは、魅力を感じなかった場合の選択肢は以下のとおりです。

            もっと安い方が良いなら「夜香スタンダード」

            夜香スタンダード

            当たり前ですが、価格が合わなければ、最安値グレードの「夜香スタンダード」を検討すると良いでしょう。

            価格差(および仕様)の違いは以下のとおりです。

            モデル夜香スタンダード夜香ハイグレード
            画像夜香スタンダード夜香ハイグレード
            サイズシングル~ダブルセミシングル~クイーン
            ショート丈×
            詰め物片面仕様両面仕様
            衛生加工×抗菌防臭・防ダニ
            簡単分解構造×
            価格
            (Sサイズ)
            27,900円30,900円
            リンク公式サイト公式サイト

            夜香スタンダードの最大の特長は、全マットレスの中で唯一、「簡単分解構造」が採用されていることです。

            簡単分解構造
            簡単分解構造

            夜香スタンダードは、ポケットコイルの不織布にミシン目があるため、切れ目を入れて引っ張るとバネとポケット(不織布)が簡単に分解できます。

            簡単分解構造は、夜香スタンダードが極めてシンプルな構造(片面仕様)だから、採用しやすかったのでしょう。

            夜香スタンダード
            夜香スタンダード

            近年、スプリングコイルマットレスは、粗大ごみでも回収NGの自治体が増え、回収NGの場合、自分で解体して焼却施設に持っていかなければなりません。

            よって、短期間の使用が目的で、お住いの自治体がスプリングコイルの粗大ごみ回収NGの場合、夜香スタンダードが良いかもしれません。

            ただし、寝心地は夜香ハイグレードと比べて物足りなさは感じます。その主な理由は片面仕様だからでしょう。※スプリング自体は同じ仕様です

            ポケットコイルマットレスは両面仕様(詰め物が裏面にもある仕様)の方が、荷重分散性や衝撃吸収性が高く、しなやかな寝心地を得やすいです。

            もっと寝心地にこだわりたい人は「夜香プレミアム」か「咲夜レアル」

            逆に夜香ハイグレードよりも寝心地の良さを追求したい人は、上位グレードの「夜香プレミアム」か、さらに上位の別シリーズ「咲夜レアル」がおすすめです。

            それぞれの違いは以下のとおりです。

            商品夜香ハイグレード夜香プレミアム咲夜レアル
            画像夜香ハイグレード夜香プレミアム2 日本製ポケットコイルマットレス咲夜レアル
            ポケットコイル5.7インチ(6.5巻き)6.7インチ(8.5巻き)
            詰め物レギュラーウレタン高反発プロファイルウレタンレギュラーウレタン
            仕様両面仕様
            サイズSS~QS~WDSS~Q
            ショート丈×
            価格
            (Sサイズ)
            30,900円36,900円44,990円
            リンク公式サイト公式サイト公式サイト

            まず、夜香プレミアムは、夜香ハイグレードの直系上位グレード(夜香シリーズの最上位モデル)です。

            夜香プレミアム
            夜香プレミアム

            夜香ハイグレードと同じポケットコイルを使っていますが、異なる点は、詰め物に高反発プロファイルウレタンフォームを使用していることです。

            夜香プレミアムの内部構造
            夜香プレミアムの内部構造

            より体圧分散性・衝撃吸収性が高く、フィット感がある寝心地で、「夜香ハイグレードは少し味気ない」とお考えの人に合うと思います。

            続いて、「咲夜レアル」ですが、これは別次元の上位グレードで、夜香プレミアムよりもかなり寝心地が良いです。

            咲夜レアル
            咲夜レアル

            咲夜レアルは、夜香のスプリングよりも2巻き多い8.5巻き(6.7インチ)のポケットコイルを使用しています。

            咲夜レアルと夜香のポケットコイル
            咲夜レアル(左)と夜香(右)

            この「2巻きの差」によって、夜香よりもなめらかなストロークになり、まるで高級ホテルのマットレスのような寝心地を味わえます。

            「スプリングの良さ」をとても良く感じ、この寝心地が4万円台から買えるのは、非常にコストパフォーマンスが素晴らしいです。

            6.7インチ(8.5巻き)のポケットコイルに魅力を感じたら「デラックス」も検討

            日本製デラックスマットレス 6.7インチポケットコイル

            咲夜レアルが気になった人は、同じく8.5巻きの6.7インチコイルを使用した非圧縮タイプの「デラックスマットレス」もご検討ください。※デラックスマットレスは夜香・咲夜、どちらにも属していません

            咲夜レアルよりも、より高密度のコイル仕様で、かなりしっかりした寝心地が特徴です。

            また、枠線付きなので、見た目もしっかりしています。

            デラックスの内部構造
            デラックスの内部構造(非圧縮なので枠線付き)

            ただし、非圧縮梱包なので、大型配送便扱いになります。

            仕様デラックス咲夜レアル
            画像デラックスマットレスの梱包状態咲夜レアルの梱包状態
            梱包非圧縮圧縮
            納期1~2週間最短翌日出荷
            時間指定×
            価格49,900円44,990円
            リンク公式サイト公式サイト

            なお、咲夜レアルよりも寝心地が良いか?という点は、人によって評価が分かれると思います。

            咲夜レアルの方がスプリングの動きが良く感じられ、一方、デラックスの方がスプリングの存在感か薄く、静かで硬めの寝心地といった感じです。

            よって、なめらかなストロークによるふんわりした寝心地が好きな人は咲夜レアル静かで安定感がある寝心地が好きな人はデラックスと言った感じでご検討いただくのが良いでしょう。

            ※なお、咲夜レアルとデラックスは同じスプリングの仕様ではありません

            最高級ホテルのような寝心地を極めたい人は「咲夜No Way!」

            咲夜No Way!

            圧縮タイプながら、源ベッドの最高峰(フラッグシップ)モデルに君臨するのが「咲夜No Way!」です。社長さんいわく「最高傑作」とのことです。

            咲夜No Way!は、源ベッド唯一のピロートップタイプのポケットコイルマットレスで、咲夜レアルのスプリング(8.5巻き)の仕様はそのままで、詰め物(ピロートップ)部分に、超高弾性ウレタンフォーム大量の綿を使用しています。

            極上のフィット感と反発力が得られ、まるで最高級ホテルのマットレス(有名海外ブランドの最上位グレード)で寝ているかのようなスーパーリッチな寝心地です。※当サイトではまだ検証していないので、想像上のコメントです

            特に包まれるような寝心地が好きな人にぴったりだと思います。

            ただし、そこまでフィット感やふんわり感が必要ない人は、咲夜レアルでも良いと思います。両方とも素晴らしいマットレスなので、ここまで来たら好みの問題でしょう。

            ちなみに「No Way!(まさか!)」と、ユニークな名前ですが、これは源ベッドの社長さんが試作品で寝た瞬間に感じた言葉らしく、それがそのまま商品名になったとのことです。(個人的にはこういうネーミングセンスは大好きです)

            そもそもノンコイルマットレスが良い人は「咲夜ハイフィール」

            咲夜ハイフィール

            捨てやすさ・取り扱いやすさが大切な人や、スプリングコイルならでは寝心地が苦手な人は、ノンコイルタイプの「咲夜ハイフィール」がおすすめです。

            咲夜ハイフィールは芯材にウレタンフォームを使った「ウレタンマットレス」です。(源ベッドで唯一)

            咲夜ハイフィールの内部構造
            咲夜ハイフィールの内部構造

            薄型タイプなので、持ち運びもしやすく、二段ベッドなどでも使える取り扱いやすいタイプで、ウレタンなので手でちぎって家庭ごみとしても捨てられます。

            さらに薄型タイプでは珍しい3層のウレタンフォーム仕様で、超高弾性フォームも使用しているため、寝姿勢保持性や寝返りサポート性は抜群です。

            「本当に薄型マットレス?」と思ったほどの奥行きがある寝心地なので、ノンコイルで取り扱いやすいマットレスを探している人におすすめです。

            衛生面が最優先の人は「デオファクター」が選べるモデル

            デオファクターアンチウイルスのラベル

            デオファクター アンチウイルス(抗ウイルス・制菌・抗カビ)が選べるモデルは以下のとおりです。

            デオファクター可能モデル
            • 夜香ハイグレード
            • 夜香プレミアム
            • 咲夜レアル
            • 咲夜No Way!

            デオファクターモデルは、基本的に通常モデル価格から+8,000円です。

            よって、衛生機能を最優先させたい人は、上記のモデルからご検討ください。

            選び方のまとめ

            まずは、ド定番の夜香ハイグレードから検討し、いろいろな選択肢を比較しながら、最終的に決めるのがおすすめです。

            以下のようなイメージです。

            源ベッドの選び方マップ

            専門家専門家

            上の図のように、6.7インチ(咲夜レアル・デラックス・咲夜No Way!)はどれもハイランクな寝心地なので、自分のお好み(硬さや寝姿勢など)をご検討の上、比較いただければと思います。

            【余談】源ベッドのマットレスの歴史

            以下は余談なので、気になる人だけご参考ください。

            源ベッドのマットレスには、圧縮・非圧縮が存在していますが、もともとは非圧縮のみでした。

            一方、特にEC市場では、物流費(送料)の高騰が原因で、マットレスの圧縮梱包化が進んできたこともあり、源ベッドもポケットコイルの圧縮化に舵をとります。

            そして、誕生したのが、夜香ハイグレードの旧モデルです。

            夜香ハイグレードの旧モデル
            夜香ハイグレードの旧モデル(初の圧縮梱包)

            なお、夜香クラシック(非圧縮)の旧モデルが、それまでの源ベッドの主力マットレスだったので、夜香ハイグレードの旧モデルは、その寝心地をベースに圧縮し、新商品として発売しました。

            要するに、以下のような流れです。

            非圧縮タイプが生まれたいきさつ
            非圧縮タイプが生まれたいきさつ

            そして、2022年に夜香(やこう)シリーズとして、ネーミングを変え、ポケットコイルの圧縮率を高めるなど、仕様を改良し、リニューアルしました。

            圧縮率の違い
            圧縮率の違い(左:旧モデル、右:夜香)

            なお、実は、現在でもそうなのですが、「純国産の圧縮ポケットコイルマットレス」というのは源ベッド(チヨダコーポレーション)以外はほとんどありません

            特にECで売っているような圧縮ポケットコイルマットレスのほとんどは中国製という状況です。

            併せて読みたい記事

            圧縮梱包

            源ベッドのマットレスを選ぶ際に、よく出てくるキーワードは以下です。

            頻出キーワード
            1. 圧縮梱包・非圧縮梱包
            2. 片面仕様・両面仕様

              それぞれを「一般的に」詳しくまとめた記事もご用意しているので、気になった人は以下をご参考くださいね。

              まとめ

              咲夜レアル

              いかがでしたか。

              源ベッドのマットレスの選び方をご紹介しました。

              この記事を作成するにあたり、実物を体験し、販売ページの仕様の隅々まで見てマットレス市場全体からの比較をしてきましたが、源ベッドの特に自社工場で生産されている国産ポケットコイルマットレスシリーズ(夜香・咲夜)は抜群のコストパフォーマンスの高さです。

              参考までにですが、当サイトのレビュー評価においては、「咲夜レアル」がNo.1です。

              咲夜レアル
              咲夜レアル(No.1高評価)

              咲夜レアルの総合評価「4.02」を付けていて、4を超えるマットレスは他にありません。

              つまり、当サイトが今までレビューしてきたマットレス(100以上)の中でNo.1の高評価を付けています。

              気になった方は以下のレビュー記事をご参考くださいね。

              なお、源ベッドの商品は公式サイトと以下のモール店舗で買えます。

              おすすめは公式サイトです。

              公式サイトのみ保証期間が3年に延長されます(他のモール店舗は通常の1年保証です)。※商品によって保証期間は変わることがあります

              マットレスは長い間使い続けるものなので、できるだけ長い保証が付いている方が安心ですね。

              最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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