【重要】本商品は生産終了しました
この記事ではオクタスプリングを実際に使ってみた体験をご紹介します。
「オクタスプリングが気になる」
「どんな人やシーンに合うか知りたい」
とお考えの方にご参考いただけますと幸いです。
この記事を書いた人
【まず結論】オクタスプリングの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
始めに結論からお伝えすると、体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ オクタスプリングの評価 | |
---|---|
総合評価 | 2.77 |
仰向き寝 | 1.0 |
横向き寝 | 1.0 |
端の沈み込み | 1.0 |
通気性 | 5.0 |
寝返り | 1.0 |
底付きのなさ | 1.0 |
素材の品質 | 3.0 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 5.0 |
価格 | 3.94 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
なお、オクタスプリングは単体利用できる「マットレス」として販売されているので、上記の星はマットレスとして評価させていただきました。
オクタスプリングとは
オクタスプリングとはマットレスの権威と言われているウィリー・ホッペ氏が開発し、株式会社ヤーマンが販売しているマットレスです。
筆者の解釈でオクタスプリングの特徴を超簡単に言うと「ポケットコイルをウレタンで作ったマットレス」です。
通気性の良さとウレタンフォームの優しいサポート力が魅力とのことですので、体験したいと思います。
到着~開梱
これはシングルサイズです。コンパクトで軽量に届くので、力が弱い人でも運べます。上に置いたのは2リットルのペットボトルなので、いかに小さいかわかりますね。
段ボールを開けると持ち手が付いたケースが見えます。
この中にマットレスが入っています。
マットレスを出してしまうと、マットレスが膨張するのでこのケースは捨ててしまっても大丈夫です。
オクタスプリングを取り出してみます。
圧縮をキープするための薄いビニールに包まれているので、それをハサミで切ります。
圧縮用のビニールを取るとこんな感じでほどけていきます。
空気が入ると徐々に膨張していきます。
包んであるビニールを取るとオクタスプリングが登場。
上の写真は開梱直後でややシワがありますが、時間がたつと伸びます。
仕様
マットレス上面は細かいメッシュのようなで生地で通気性に配慮されています。
さわり心地はさらっとした感じです。
マットレス側面は半分が粗いメッシュになっていて、空気の流れを妨げません。
裏面を見てみましょう。
裏面には滑り止め防止のようなゴムっぽい小さな点が無数にありました。
厚さは約7cm(公表値と同じ)。文庫本と比較するとこんな感じです。やはり薄いですね。
オクタスプリングはウレタンスプリングが等間隔で配置されている構造です。つまりマットレスの中に隙間があります。
この隙間が通気性を良くしているのですが、掴むと簡単にクシャっとなります。
マットレスカバーを外し、内部を光に透かしてみました。
ウレタンスプリングが等間隔で配置されていることがわかります。空洞が多いです。
通気性はよさそうですが、寝心地はどうでしょうか。実際に試してみます。
寝心地
まず床の上に直接オクタスプリングを置いて寝てみました。
この写真でもわかるように荷重がかかる肩や臀部はかなり落ち込み、底付き感があります。オクタスプリングを床に直接敷いて使うことはおすすめできません。
次にすのこを敷いて寝てみました。
すのこも床と同様に硬いので、オクタスプリングを置いたら底付き感を感じます。オクタスプリングをすのこの上に敷いて使うこともおすすめできません。
次はハードタイプのマットレス(ASLEEP「ファインレボプライムNS」)の上に敷いてみます。※筆者が普段使っているマットレスはダブルサイズ、レンタル品のオクタスプリングはシングルサイズなので幅があっていません
マットレスの上に置いた場合、寝心地はだいぶ改善されました。オクタスプリングはマットレスの上に敷く「トッパー」として考えた方が良いです。
しかし、やわらかく体にフィットしすぎるあまり、寝返りがやや打ちづらく感じます。
念のため、別のマットレス(右:コアラマットレス)の上にも敷いてみて、下のマットレスに寝心地が影響されるか検証してみました。
コアラマットレス(右)はやや硬めの寝心地です。
筆者の感覚だと「マットレスが変わると寝心地も結構違う」という印象を受けました。
この場合、ASLEEP「ファインレボプライムNS」よりコアラマットレスの方が寝心地が滑らかな感じがしました。同じウレタンマットレスだからでしょうか。
寝心地の良さはオクタスプリングの下に敷くマットレスによって左右されます。
オクタスプリングのデメリット
寝心地が打ちづらい
やわらかく体にフィットしすぎるため、寝返りが打ちづらいです。
寝返りは睡眠中の血液の滞りを防いだり、骨のラインを調整したりする効果があります。
適度に寝返りが楽に打てることはマットレスに大切な要素です。
沈み込みすぎて腰が浮く
仰向きで寝た場合、重い肩や臀部がかなり沈み込み、腰が浮きます。
腰が浮いてしまうと腰痛の原因になったりするので、やわらかすぎるマットレスには注意が必要です。
お試し期間がない
オンライン限定のマットレスはお試し期間がある商品が多いですが、オクタスプリングはありません。
例えばトゥルースリーパーや、NELLマットレスなどのオンライン限定の商品は無料のお試し期間があります。
特にNELLマットレスは120日間も無料で試せます。
マットレスこそじっくり長い時間をかけて試した方が良いので、できるだけ無料のお試し期間が長い商品の方が購入時に安心ですね。
オクタスプリングが合う人とは?
今使っているマットレスが硬すぎる人
今使っているマットレスや布団が硬すぎて、寝心地をやわらかくしたい人にはオクタスプリングはおすすめです。
手持ちのマットレスを活かしながら寝心地を調整できることがオクタスプリングのメリットです。
横向き寝の人
横向き寝は仰向き寝に比べて、肩や臀部のラインがはっきりするため、圧力がかかりやすいです。
オクタスプリングは深く沈み込むので、横向き寝の人は体のラインが整いやすいです。
ただし、繰り返しますがマットレスや布団の上に敷く「トッパー」として使うことをおすすめします。
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最後に
いかがでしたでしょうか。
オクタスプリングはマットレスでなくトッパーです。つまり、今使っているマットレスの上に敷いて使うものです。単体では満足いく寝心地が実現できませんので、ご注意ください。
体験してみての素直な感想は、「高反発でもないので、寝返りがしやすいわけでもなく、低反発ほどのフィット感もないので、滑らかな寝心地というわけでもない中途半端さが否めない」という印象を受けました。
ただし、通気性が良い構造はメリットです。寝苦しさ・暑苦しさを感じている人には合うと思います。
マットレス(トッパー)は人によって合う合わないが出るものです。オクタスプリングを使って睡眠が改善される人もいるかと思いますので、気になる人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。