「雲のやすらぎプレミアムの寝心地ってどうなんだろう?」
という方に、この記事ではベッドメーカーに勤めていた筆者が、雲のやすらぎプレミアムを実際に使ってみた感想や仕様などの詳細を徹底解説します。
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれ、発生した広告収入をサイトの運営費に充てています
目次
- 【まず結論】雲のやすらぎプレミアムの評価は?
- 雲のやすらぎプレミアムとは?
- 雲のやすらぎプレミアムの特徴とは?
- 【体験レビュー】雲のやすらぎプレミアム(敷布団&マットレス)を実際に試してみた
- 敷布団タイプとマットレスタイプの違いは?(公式サイトでは書かれていない情報)
- 【詳細解説】雲のやすらぎプレミアムの評価について
- 1ヵ月使用してみた結果
- 雲のやすらぎプレミアムの良いところ
- 【知っておきたい】雲のやすらぎプレミアムの注意点とは?
- 雲のやすらぎプレミアムはこんな人におすすめ
- サイズと価格は?
- どこで買うのがお得?
- 競合商品&似ている商品との比較
- 雲のやすらぎプレミアムの口コミ・評判は?
- 捨て方は?(家庭ごみで捨てられる?)
- まとめ
【まず結論】雲のやすらぎプレミアムの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?
始めに結論からお伝えすると、体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ 雲のやすらぎプレミアムの評価 | ||
---|---|---|
敷布団 | マットレス | |
総合評価 | 3.01 | 3.04 |
仰向き寝 | 2.5 | 3.0 |
横向き寝 | 3.5 | 3.0 |
底付きのなさ | 2.5 | 3.0 |
素材の品質 | 3.0 | 2.0 |
取り扱いやすさ | 3.5 | 4.0 |
端の沈み込み | 2.5 | |
通気性 | 2.5 | |
寝返り | 1.5 | |
耐久性 | 2.0 | |
衛生面 | 4.0 | |
価格 | 3.40 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
総評
雲のやすらぎプレミアムは敷布団タイプ・マットレスタイプとも、比較的やわらかめの寝心地で、特に女性や横向きの寝姿勢に合いやすいと思います。
ただし、そのふんわりとした寝心地を作っているのは、大量の綿やウレタンフォーム(低密度)のため、耐久性への不安(ヘタリやすさ)という点がネックです。100日間のお試し期間がある点は大きなメリットですので、気になった方はぜひ試してみましょう。
それでは以下より、雲のやすらぎプレミアムの特徴をご紹介します。
雲のやすらぎプレミアムとは?
雲のやすらぎプレミアムは、テレビ朝日グループ(連結子会社)のは株式会社イッティのオリジナル寝具です。イッティは純粋なマットレスメーカーというよりは美容・健康関連の商品を企画開発している通販メーカーという位置づけです。
雲のやすらぎのシリーズには敷布団とマットレスがあり、2011年12月に敷布団を発売し、2019年12月にマットレスを追加しました。現在はマットレスの方が人気があるようです。
敷布団 | マットレス |
---|---|
マットレスと布団の違いは?
敷布団とマットレスの違いは公式サイトによると、基本的な構造は同じで、側生地(カバー)の仕様だけが異なるそうです。
ただし、当サイトでいろいろと検証したところ、公式サイトでは書いていない「ウレタンフォームの厚さ」や「詰め物の量」などの違いがあることが分かりました。
そしてこれは寝心地に大きな影響が出る大切なポイントですので、敷布団かマットレスかで悩んでいる人は、本記事をぜひご参考いただけますと幸いです。この点についてはこの記事の後半で詳しくご紹介しています。
雲のやすらぎプレミアムの特徴とは?
体験レビューの前に雲のやすらぎプレミアムとはどのような特徴をもった商品かをご紹介します。
1. 極厚の5層構造(クロスクラウド製法)
雲のやすらぎプレミアムは多層構造タイプの敷寝具(敷布団・マットレス)です。
公式サイトによると以下の通り、様々な素材を5層に重ねて完成させています。
簡単に言うと、表面はやわらかく・中心はしっかりした感触になっているので「体当たりはふんわりと、沈み込んだらグッと押し返す」という理想的なバランスを目指して作られています。
それぞれの層の役割は以下の通りです。(秋冬面が上の場合)
層 | 素材 | 役割 |
---|---|---|
1 | ロレーヌダウン(羊毛) | 調湿・保温 |
2 | 凹凸アルファマット(ウレタン) | 体圧分散 |
3 | 高反発スプリングマット(ウレタン) | 寝姿勢保持・寝返りサポート |
4 | 凹凸アルファマット(ウレタン) | 荷重分散 |
5 | マイティトップⅡ(化学綿) | 抗菌防臭・防ダニ |
なお、約17cmという厚さは敷布団にとってはかなり厚めの仕様ですが、マットレスにおいては一般的な厚さです。
2. 腰に優しい仕様
【腰に優しいNo1敷布団(マットレス)は譲れない】というのが雲のやすらぎプレミアムのキャッチコピーですが、具体的に腰に優しい仕様とは、公式サイトによると以下のとおりとのことです。
- 羊毛による保温性
- 適度な体圧分散性・反発性・硬さ
まず、羊毛という素材の特徴は、独特のちぢれ(クリンプ)があり、この形状が優れた保温性や吸湿・放湿性、弾力性を作り出します。
羊毛は外部の湿度に応じて水分量を調整する機能があり、汗をかいたときのベトツキ感が少なく、しかも冷たさを感じさせません。
つまり、羊毛とは「夏は涼しく、冬は暖かい」という安定感がある保温機能があり、結果として体に負担がかかりにくい寝床内環境を作りやすいというメリットがあるのです。
そして羊毛は比較的高級素材なので、雲のやすらぎプレミアムのような低価格帯のマットレスで採用している商品ではあまり見かけません。
なお、もう一つのポイントである「適度な体圧分散性・反発性・硬さ」は、要するに「柔らかすぎず・硬すぎず」の寝心地で作られているということです。
3. 100日間の返金保証付き
雲のやすらぎプレミアムは100日間の返金保証があります。つまり、もし気に入らなかった場合は返品できるのです。
返品期間は商品受け取り日から100日間経過したあとの15日間以内に申し込みを入れた場合に限ります。
返品期間は忘れないよう、記録しておきましょう。
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【体験レビュー】雲のやすらぎプレミアム(敷布団&マットレス)を実際に試してみた
メーカーさんから敷布団とマットレスの2点をご提供いただきました。
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などを同時に比較しながら詳しくレビューします。
開梱・設置
紙袋に包まれて届きます。こちらはシングルサイズです。(左:マットレス、右:敷布団)
ほとんど同じ梱包サイズです。
なお、以下の通り本体重量に若干の差があります。
- 敷布団:約7.00kg
- マットレス:約7.85kg
敷布団 | マットレス |
---|---|
以上の通り、マットレスの方が1kg弱ほど重いですが、感覚としてはそこまで差は感じませんでした。
なお、シングルサイズで10kgを切る重量というのは、寝具(特にマットレス)の中ではかなり軽量の部類です。
敷布団 | マットレス |
---|---|
続いて開封していきます。
敷布団 | マットレス |
---|---|
紙袋を取ると収納ケースに本体が入っています。
敷布団 | マットレス |
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中身はマットレス本体と取り扱い説明書が入っています。
敷布団 | マットレス |
---|---|
開封の流れは以下の通りです。
敷布団 | マットレス |
---|---|
紙袋から出して、ゴムバンドを外し、折りたたみを解くだけなのでとても簡単です。
最近多い「圧縮梱包タイプ」ではないのですが、それでも芯材のウレタンフォームや綿などが完全に復元するまでは2日くらい必要でした。
敷布団 | マットレス |
---|---|
特にマットレスタイプの方は、敷布団よりもウレタンフォームが厚いので開封時のヘタリは大きめです。
外観
雲のやすらぎプレミアムは、敷布団・マットレスの両方とも表裏が季節によって使い分けられるリバーシブル仕様になっています。
面 | 敷布団 | マットレス |
---|---|---|
春夏 | ||
秋冬 |
春夏面は、抗菌防臭効果が優れたマイティトップⅡが表面になり、蒸し暑い夏でも快適に使えます。
秋冬面は、ロレーヌダウン(羊毛)が上面に来ます。羊毛は保温力や調湿性が高いので、寒い冬でも快適です。
この仕様面については後述する「内部構造のチェック」で詳しくご紹介します。
厚さは?
厚さをチェックします。
敷布団 | マットレス |
---|---|
公表値では「両方とも約17cm」とのことでしたが、実測値ではマットレスのみ厚さが約18cmで、敷布団より1cmほど分厚かったです。個体差があるのかもしれません。
生地の感触は?
側生地(カバー)を詳しくご紹介します。
まずは敷布団タイプから。
上の画像は春夏面(詰め物がマイティトップⅡ)の生地です。縦方向のゆったりとしたキルティングパターンで、ポリエステル100%のサラッとしたさわり心地です。
敷布団の秋冬面(詰め物が羊毛)の生地はこちら。
ダイヤ状のキルティングパターンで、春夏面と同様にポリエステル100%のサラッとしたさわり心地。
敷布団は表・裏のカバーで使われている素材は同じなので、感触も同じです。
続いてマットレスタイプです。
上の画像は春夏面(詰め物がマイティトップⅡ)の生地です。ポリエステル100%を使用したメッシュ生地で、通気性が良くサラッとしたさわり心地です。
マットレスの秋冬面(詰め物が羊毛)の生地はこちら。
こちらも同様にポリエステル100%ですが、春夏面とは異なり、ニット生地のような柔らかく伸縮性が高い感触が特徴です。
マットレスタイプでは表・裏で生地が異なり、より季節に合うような工夫がされています(春夏はメッシュ、秋冬はニット)。
伸縮性の比較は以下の通りです。
敷布団 | マットレス |
---|---|
マットレスタイプの秋冬面(右下)が断トツに伸縮性が高いです。生地の伸縮性が高くなればなるほど体へのフィット感が高まります。
生地の感触を詳しく知りたい方は以下の動画もご参考ください。
なお、カバーには以下のように、どちらの面かわかるようなタグが付いています。
このような表示があるのは、わかりやすくて親切です。
移動しやすさは?
続いて「移動しやすさ」もチェックしてみます。
この記事の上でも書いたように、雲のやすらぎプレミアムはシングルサイズで7~8kgほどの重量で、特にマットレスとして考えた場合はかなり軽量のタイプと言えるため、持ち運びも簡単です。(同様の厚さのマットレスは10kg以上の重量の商品が多いです)
敷布団 | マットレス |
---|---|
軽量なマットレスは、移動やローテーション(マットレスの位置を変えてヘタリにくくすること)がしやすいというメリットがあります。
敷布団 | マットレス |
---|---|
外観を詳しく知りたい方は、以下の動画もご参考ください。
内部構造のチェック
詰め物や芯材のウレタンフォームの仕様・品質をチェックするために、商品を裁断し分解していきます。
敷布団タイプの内部構造
まずは、敷布団からご紹介します。
側生地の下にはボリューム感がある詰め物(下の画像は春夏面なのでマイティトップⅡが入ったポリエステル綿)があり、その下に3層のウレタンフォームがあります。
白色のウレタンフォームは「凹凸アルファマット」、中心の薄ピンクのウレタンフォーム「高反発スプリングマット」と名付けられています。
凹凸アルファマット | 高反発スプリングマット |
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なお「高反発スプリングマット」の「スプリング」という言葉はポケットコイルなど使われる「バネ」を連想しますが、雲のやすらぎプレミアムはスプリング(バネ)を使用していないウレタンマットレスです。(紛らわしいので、違うネーミングの方が良いのでは…と個人的には思います)
この薄ピンク色の層は高密度×高反発の日本製ウレタンフォームで、雲のやすらぎプレミアムで使われている素材の中でも最もクオリティが高い素材という位置づけです。
なお、敷布団タイプでは、ウレタンフォームを包む不織布がカバーにそのまま縫い付けられているので、カバーの脱着ができず洗濯はできません。
秋冬面の詰め物はこちら。
羊毛がふんだんに使われています。
ボリューム感は春夏(マイティトップⅡ混のポリエステル綿)の方が厚く見えますが、キルティングパターンの差で、実際はほとんど同じくらいのかさ高です。
春夏(マイティトップⅡ) | 秋冬(羊毛) |
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綿と羊毛の感触には大きな差はありません。両方ともふんわりとした感触です。
下の画像はそれぞれの素材の拡大です。
比較してみると、左(マイティトップⅡ混のポリエステル綿)に比べて右(羊毛)のほうが、ちぢれが緩やかでふんわりとしています。
寝たときの感触の違いはそこまで感じませんでしたが、素材自体をじっくりと触ってみると、ポリエステル綿は「パリッ・サラッ」とした感じで、羊毛は「ふわっ・しっとり」としています。
この些細な差が、暑さ・寒さの季節の違いに応じて使い分けできるのは、よく考えられた仕様だと思います。
芯材のウレタンフォームのみ取り出してみました。
白色のプロファイル(凹凸)ウレタンフォームに、ピンク色の高反発ウレタンフォームが挟まれた3層構造をしています
なお、敷布団タイプではそれぞれのフォームが接着剤で積層されていなく、単純に重ねただけの構造となっていました。
ウレタンフォームの品質は「形状のきれいさ」にも表れるのですが、特に白色のプロファイルウレタンフォームには大きな歪みとカッティングの粗雑さが見られました。
一方、ピンク色の高反発ウレタンフォームは比較的きれいな形状をしていたので、両者のスペック(品質)は大きく異なるということです。
マットレスタイプの内部構造
続いてマットレスタイプの内部構造をご紹介します。
マットレスタイプのカバーはファスナー仕様なので、ファスナーを開けることで内部のウレタンフォームが取り出せる仕様となっています。
そして、カバーが家庭洗濯できる点が、敷布団タイプとの大きな違いです。
こちらが取り出した芯材のウレタンフォームです。
ウレタンフォームは薄手のカバーに包まれています。
このカバーにもファスナーが付いていて、ウレタンフォームが簡単に取り出せる仕様となっていました。
こちらがウレタンフォームです。
敷布団タイプ同様、特に白色のプロファイル(凹凸)ウレタンフォームの歪みが大きいです。
なお、マットレスタイプは3層のウレタンフォームが接着剤で(簡易的ですが)固定されている仕様となっていました。
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敷布団タイプとマットレスタイプの違いは?(公式サイトでは書かれていない情報)
敷布団 | マットレス |
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この記事の冒頭で少し触れましたが、敷布団タイプとマットレスタイプの違いは公式サイトによると「基本的な構造は同じで、側生地(カバー)の仕様が異なる」とされています。
つまり、以下の点が大きな違いです。
- 敷布団:カバーが外せない(洗えない)
- マットレス:カバーが外せる(洗濯できる)
しかし、実物を検証してみると、カバー以外にも以下の違いが確認できました。
- 詰め物の厚さ
- ウレタンフォームの厚さ
- (結果的に)寝心地が違う
なお、公式サイトによると「敷布団とマットレスは同じ層構造(厚さが同じ)」と下記のように表示されていますが、これはおそらく間違いです。
敷布団 | マットレス |
---|---|
※公式サイトより
図の中の詰め物とウレタンフォームの厚さがそれぞれのタイプで実際は異なり、その違いは寝心地にも大きく影響するポイントのため、結果的に全くの別商品という印象を感じました。
以下より、検証中に気になった「敷布団とマットレスの違い」について、詳しくご紹介します。
1. 「詰め物」の厚さが違う
敷布団 | マットレス |
---|---|
上の画像でも詰め物の量が異なることが分かると思いますが、念のため詰め物の量(ボリューム)を比較するため、同じくらいの面積(約30×40cm)から取り出してみました。
向かって左が敷布団・右がマットレスの詰め物です。(白色がポリエステル綿・クリーム色が羊毛)
ポリエステル綿・羊毛のそれぞれを比較します。
ポリエステル綿 | 羊毛 |
---|---|
明らかにボリューム感が異なることがわかると思います。
さらに積み重ねてみるとその差は一目瞭然です。
詰め物のかさ高は正確な数値を測るのが難しいのですが、肉眼で見たところざっと2倍以上の差が確認できます。
要するに、
- 敷布団は詰め物
- マットレスはウレタンフォーム
で、中心的な寝心地を作っているということになります。これが敷布団とマットレスの寝心地が大きく異なる理由のひとつです。
2. 「ウレタンフォーム」の厚さが違う
左がマットレス、右が敷布団です。
公式サイトでは、このウレタンフォームの仕様(厚さ)も敷布団・マットレスとも同じと表示されていますが、明らかにボリュームに差があり、マットレスの方が分厚い(敷布団の方が薄い)ことが分かると思います。
そしてこの厚さの違いは白色の「凹凸アルファマット」の厚さによるものです(真ん中の「高反発スプリングマット」は同じ厚さでした)。
敷布団 | マットレス |
---|---|
さらに言えば、この差は凹凸アルファマットの土台部分(凹凸でない場所)の差で、敷布団よりもマットレスでは1cmほど土台部分が厚くなっていました。
敷布団 | マットレス |
---|---|
つまり、2層分で考えると合計2cmほどマットレスの方がウレタンフォームが厚いということになります。
単純に言えば、基本的に芯材が厚くなればなるほど「底付きしにくくなる」というメリットが生まれるため、敷布団タイプよりもマットレスタイプの方が底付きを感じにくいということになります。
実物の個体差の可能性もありますが、特に詰め物(マイティトップⅡ・羊毛)の差は歴然で、おそらく公式サイトに載っている情報が間違っているのではないかと思うので、ご注意ください。
3. 寝心地の差は?
敷布団タイプは詰め物中心、マットレスタイプはウレタンフォーム中心で寝心地を作っています。
敷布団タイプの寝心地は、まさに旅館などで敷かれることがある敷布団をより分厚くしっかりさせた寝心地で「和布団が好き」という人にはぴったりだと思います。
ただし、一般的なマットレスで感じられるような高い反発性(寝返りのしやすさ)や寝姿勢保持性(体をしっかりと支える)といった感じはありません。
マットレスタイプの寝心地は、一般的なマットレスと敷布団の中間的な位置づけで「今まで和布団で寝ていたけどマットレスにも挑戦したい」という人に受け入れられやすいと思います。
ただし、一般的なマットレスで採用されるスプリングコイルや高密度ウレタンフォームのような豊かな反発性やクッション性はダイレクトには感じられません(凹凸アルファマットは低密度タイプのウレタンフォームなので、ほとんど詰め物のような感触です)。
それぞれの違いを整理すると以下の通りです。
敷布団 | マットレス | |
---|---|---|
画像 | ||
ウレタンフォーム | 薄い | 厚い |
詰め物 | 厚い | 薄い |
寝心地 |
|
|
・
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・
【詳細解説】雲のやすらぎプレミアムの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ 雲のやすらぎプレミアムの評価 | ||
---|---|---|
敷布団 | マットレス | |
総合評価 | 3.07 | 3.12 |
仰向き寝 | 2.5 | 3.0 |
横向き寝 | 3.5 | 3.0 |
底付きのなさ | 2.5 | 3.0 |
素材の品質 | 3.0 | 2.0 |
取り扱いやすさ | 3.5 | 4.0 |
端の沈み込み | 2.5 | |
通気性 | 2.5 | |
寝返り | 1.5 | |
耐久性 | 2.0 | |
衛生面 | 4.0 | |
価格 | 3.40 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
使用感のイメージは以下の動画をご参考ください。(音は出ません)
それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。
1. 仰向き寝は?
敷布団 | マットレス |
---|---|
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は、敷布団が「星2.5」・マットレスが「星3.0」です。
敷布団タイプは詰め物のボリュームが多いせいか、仰向き寝においてはフィット感が強く、反発性が少ないソフトな寝心地のため背中や臀部の沈み込みやすく、やや寝苦しさを感じました。
一方、マットレスタイプは、敷布団タイプに比べるとしっかりと荷重を受け止めて寝姿勢の安定感は高いと感じます。ただし、両方とも寝返りのサポート性は少ないです。
2. 横向き寝は?
敷布団 | マットレス |
---|---|
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は、敷布団が「星3.5」・マットレスが「星3.0」です。
敷布団タイプは詰め物(綿・羊毛)のボリュームが高いことでしっかりと沈み込み、肩あたりのストレスは少なかったです。横向きの寝姿勢では快適でした。
マットレスタイプも、高さがあるプロファイルウレタン(凹凸アルファマット)のおかげで、しっかりと沈み込み圧迫感は少なかったです。
雲のやすらぎプレミアムシリーズは仰向きよりも横向きの寝姿勢に適していると思います。
3. 寝返りのしやすさは?
敷布団 | マットレス |
---|---|
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星1.5」。
雲のやすらぎプレミアムで使われている素材のほとんどは反発性が少なく、寝返りサポート性はあまり感じられませんでした。
芯材の中心で使っている「高反発スプリングマット」は、反発弾性率54%(当サイト調べ)という高い反発性が確認できましたが、約3.5cmという薄さ&詰め物や凹凸ウレタンフォームのボリュームがあるため、せっかくの高反発素材を寝返りのサポートに活かしきれていないという印象です。
敷布団・マットレスとも、一般的な和布団レベルの寝返りサポート性です。
4. 端の沈み込みは?
敷布団 | マットレス |
---|---|
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星2.5」。
詰め物やプロファイルウレタン(凹凸アルファマット)を多用している構造のため、座るなどの荷重が集中する姿勢では深く沈み込み、底付きを感じます。
また、端部分で寝返りなどで動いた場合、荷重に耐えられずマットレス(敷布団)から落ちてしまう感覚もあったので、全面を目いっぱい使えるとは言いづらいです。
ただし、仰向けの寝姿勢だったり、動いたりしなければそこまでストレスなく使えました。
5. 通気性は?
敷布団 | マットレス |
---|---|
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星2.5」。
敷布団・マットレスとも、フィット感が強めの寝心地なので、やや蒸れを感じました。
ただし、マットレスタイプの春夏面のみメッシュ生地のため、寝始めの蒸れは少なかったです。
6. 耐久性は?
敷布団 | マットレス |
---|---|
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「星2.0」。
詰め物(綿や羊毛)は、芯材で使われるウレタンフォームやスプリングコイルに比べるとヘタリやすい素材です。この点において特に敷布団タイプはヘタりやすいと言えます。
また、マットレスタイプにおいても、使っているウレタンフォーム(特に凹凸アルファマット)の品質があまり良くないため、詰め物と同等レベルの耐久性とお考えいただいた方が良いと思います。
なお、ウレタンフォームの耐久性を知るには「密度」という情報が必要です。
雲のやすらぎプレミアムで使用しているウレタンフォームの密度は以下の通りです。
フォーム名 | 密度 |
---|---|
凹凸アルファマット | 15D前後 |
高反発スプリングマット | 35D前後 |
芯材のウレタンフォームの密度が高くなればなるほど耐久性は高くなります。(密度・復元率についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています)
公式サイトでは高反発スプリングマット(厚さ:共通約3.5cm)のみ、密度を公開していますが、それよりも多くの体積を占めている凹凸アルファマット(厚さ:敷布団約11cm・マットレス約13cm)が約15Dという低密度フォームで作られている点にご注意ください。
つまり、厚さ約17cmの中で、約3.5cmの高反発スプリングマット以外の素材は耐久性として不安があるということです。
7. 素材の品質は?
敷布団 | マットレス |
---|---|
ウレタンフォームの品質の良し悪しは、「形成のきれいさ」にも現れます。
歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は、敷布団が「星3.0」・マットレスが「星2.0」です。
両タイプとも、ウレタンフォーム(特に凹凸アルファマット)の仕様が良くないため、形状に大きめの歪みが確認できます。
ヘッド・フット面 | サイド面 |
---|---|
また、プロファイル(凹凸)がしっかりとカットされていない部分も確認できました。
つまり、芯材(ウレタンフォーム)の品質レベルとしては「良くない」と言えるでしょう。
ただし、詰め物にグレードが高い羊毛(羊毛は比較的高級な繊維素材です)を使っていたり、抗菌防臭機能綿(マイティトップⅡ)を使っているなど、ウレタンフォーム以外の素材に関しては良質です。
よって、より羊毛や綿を使用している敷布団タイプの方が、品質面は高く評価しています。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
両タイプとも春夏面には抗菌防臭効果があるマイティトップⅡを使用しています。さらにマイティトップⅡには防ダニ(忌避性:ダニを寄せ付けない)効果もあり、衛生面としては優れた素材と言えます。
秋冬面の羊毛に関しても、外部の湿度に応じて水分量を調整する機能があり、汗をかいたときのベトツキ感が少ないという点で衛生的にもメリットがあるとも言えるでしょう。
9. 価格は?
敷布団 | マットレス |
---|---|
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星3.40」。
シングルサイズで39,800円という価格は、敷布団では「高め」、マットレスでは「ふつう」の価格帯です。
芯材に高反発ウレタンフォームを使っている点から、雲のやすらぎプレミアムは敷布団ではなく、(敷布団タイプであっても)マットレスとして考えても良いと思います。
・
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1ヵ月使用してみた結果
耐久性の参考として、敷布団における使用前と1ヵ月使ったあとの比較画像です。
全体的なボリューム感は少しだけ落ちています。
特にダウン(羊毛)生地が上面に来るダイヤキルティング面の方がボリューム感が落ちているように見えます。
自然繊維素材の中でヘタりにくいと言われている羊毛でも、使い続けるとボリューム感が落ちるようです。
下の画像は春夏面(マイティトップⅡ)の比較です。やはりボリューム感が落ち着いたように見えます。
ウレタンフォームや綿などはポケットコイルマットレスなで使われているスプリングコイル(バネ)に比べてヘタりやすい傾向があります。
もともとボリューム感がある雲のやすらぎプレミアムはヘタりが目立ちやすいとも言えるでしょう。
とはいえ、1ヵ月経っても底付きは感じられないので、使用上は問題ないです。
雲のやすらぎプレミアムの良いところ
筆者が雲のやすらぎプレミアムを実際に使用してみてよかった点をご紹介します。
厚さ約17cmの大ボリューム
厚さがあるため、底付き感がありません。底付き感があるマットレスは寝心地としては悪く感じます。
マットレス単体として十分に使える厚さが良いと思います。
横向き寝に最適
雲のやすらぎプレミアムの寝心地は比較的ソフトで、しっかり沈み込みます。
しっかりと沈み込むマットレスは横向き寝に最適です。
仰向き寝に比べ、横向き寝は体のラインの凹凸が大きく、肩や腰がしっかりと沈み込まないと無理な寝姿勢になってしまいます。
普段の寝姿勢が横向き寝が中心という人にはぴったりです。
表裏が季節によって使い分けられる
雲のやすらぎプレミアムは表裏が季節によって使い分けられるリバーシブルの仕様になっています。
片方(画像左)が直線キルティングの春夏仕様で、もう片方(画像右)がダイヤ模様の秋冬仕様のため、季節の変わり目に使っていた時に便利でした。
「今日は肌寒いな」と思ったらダイヤ模様の面にしたり、「蒸し暑いな」と思ったら逆の面にしたり、簡単に寝心地が変えられるのは良い点です。
【知っておきたい】雲のやすらぎプレミアムの注意点とは?
「高反発スプリングマット」が公表値より薄い?
ウレタンフォームの計測を進めていくと、雲のやすらぎプレミアムの中で最も高品質素材と言える「高反発スプリングマット(高反発ウレタンフォーム)」の厚さが公表値よりも5mmほど薄いことが判明しました。
なお、「凹凸アルファマット(白色ウレタン)」は公表値で50mmでしたが、実測値では55mm(マットレスタイプは65mm)が確認できたので、凹凸アルファマットでかさを出しているということになります。
公表値(約) | 実測値(約) | |
---|---|---|
凹凸アルファマット(上) | 50mm | 55mm(マットレスは65mm) |
高反発スプリングマット | 40mm | 35mm |
凹凸アルファマット(下) | 50mm | 55mm(マットレスは65mm) |
なお、凹凸アルファマットは、高反発スプリングマットと比べて半分程度の密度しかないため耐久性が低く、素材のグレードとしてはかなり劣ります。よって、この公表値と実測値の差は残念な差と言えます。
「約99.9%へたらない!」の注意点
雲のやすらぎプレミアムの販売ページでは「約99.9%へたらない!」(だから耐久性が良い)と大きく訴求しているのですが、これはあくまで厚さ約3.5cmの高反発スプリングマットだけの仕様のことです。
他で使用しているプロファイルウレタン(凹凸アルファマット)は低密度であったり、詰め物のワタなどは比較的早くヘタリやすい素材のため、商品の全体で考えた場合、ある程度のヘタリやすさは覚悟しておいた方が良いでしょう。
ローテーションしないとすぐに偏りがでる
筆者は男ですが、奥さんと二人で同じマットレスで寝ています。
一緒に寝る環境でしばらく雲のやすらぎプレミアムを使用しましたが、体重の差によって中の詰め物の偏りが出ました(男性である筆者の寝ている位置がかなりへこみました)。
上の写真ではわかりづらいですが、筆者が寝ていた右側の方がへこんでいます。
説明書には「2週間に1度はローテーションしてください」と書いてありますが、二人で寝る場合はもっとこまめにローテーションした方が良いでしょう。
なお、雲のやすらぎプレミアムのレビューの中で「ヘタりやすい」と評価されている人は比較的多かったです。
雲のやすらぎプレミアムはこんな人におすすめ
やわらかめの寝心地が好きな人
ボリューム感がある詰め物&プロファイル(凹凸)ウレタンフォームを使った構造のため、寝心地はかなりソフトです。
特に体のラインがはっきりしている女性に合いやすいマットレスだと思います。
横向き寝の人
雲のやすらぎプレミアムは深く沈み込むので、横向き寝の人に合いやすいでしょう。
自分の寝姿勢が横向きか仰向きかわからない人は、入眠時(いざ寝ようと思った時)の自然な姿勢がどちらかでお考え下さい。なお、フランスベッド社の実験によると、一晩の60~70%の時間がベッドに入って寝ようとした時の自然な姿勢になるそうです。
サイズと価格は?
サイズ(約) | 価格(税込) |
---|---|
シングル(横幅90cm) | 39,800円 |
セミダブル(横幅120cm) | 49,800円 |
ダブル(横幅140cm) | 59,800円 |
一人で寝る場合、部屋が狭い人はシングルサイズでも良いですが、人間は肩幅の2~3倍寝返りを打つので、セミダブルがおすすめです。
平均的な肩幅は40cmくらいなので、横幅約120cmのセミダブルサイズならゆったり眠ることができます。
どこで買うのがお得?
雲のやすらぎプレミアム以下で購入可能です。
おすすめは公式サイトです。
公式サイトは頻繁にキャンペーンを行っていて、例えばセット割引や無料プレゼントなど、お得に買える場合があるので、一度公式サイトをチェックしてみることがおすすめです。
競合商品&似ている商品との比較
雲のやすらぎプレミアムとよく比較される商品は「モットン」でしょう(両方とも腰の悩みに訴えかけている商品だからだと思います)。
ただ、雲のやすらぎプレミアムとモットンでは、寝心地が大きく異なるので、似た寝心地の商品としてエアリゾームのオリジナルポケットコイルマットレス「HOLLOW(ホロウ)」も含めた3商品を比較します。
商品名(メーカー) | ①雲のやすらぎプレミアム | ②モットン | ③HOLLOW(エアリゾーム) |
---|---|---|---|
画像 | |||
厚さ | 約17cm | 10cm | 公表値:23cm 計測値:26cm |
クッション材 | ウレタンフォーム | ポケットコイル | |
詰め物 | 凹凸ウレタン マイティトップⅡ 羊毛 | なし | 凹凸ウレタン ポリエステル綿 |
エッジサポート | なし | あり | |
両面/片面 | 両面仕様 | 片面仕様 | |
お試し期間 | 100日 | 90日 | なし |
価格 (Sサイズ) | 39,800円 | 21,990円 | |
リンク | 商品リンク | 商品リンク | 商品リンク |
「モットン」との違いは?
モットンとは「腰対策マットレス」として販売している商品です。
その特徴は高反発ウレタンフォームを使用した寝返りのスムーズさと、自分の好きな硬さが選べることによって自然な寝返りを促すという、要するに「寝返りがしやすいこと=腰対策」というコンセプトのマットレスです。
一方、雲のやすらぎプレミアムは、この記事の冒頭でもご紹介しましたが、羊毛の保温性によって腰を温めることと、詰め物をふんだんに使い体圧分散性を高めることで腰にやさしい仕様としているというコンセプトです。
雲のやすらぎプレミアム | モットン |
---|---|
腰を温める&高い体圧分散性 | 寝返りがしやすい&硬さが選べる |
なお、芯材のウレタンフォームの密度はモットンが30D、雲のやすらぎプレミアムが35Dですが、厚みがモットンが10cm、雲のやすらぎプレミアムが約3.5cmのため、コストパフォーマンスの優劣は判断が難しいところです。
モットンは密度30D(そこそこ耐久性が良好)の高反発ウレタンフォーム(反発弾性率55%)にカバーをかけただけのシンプルな構造なので、耐久性が低い素材を使用していないという点で、雲のやすらぎプレミアムよりもヘタリにくいと言えます。
ただし、多層構造でない分、寝心地のリッチさという点では雲のやすらぎプレミアムに軍配があがると思います。
「HOLLOW(ホロウ)」との違いは?
HOLLOW(ホロウ)は、北欧系インテリアショップ「エアリゾーム」のオリジナルマットレスです。
詰め物をふんだんに使ったふんわりとしたソフトな感触は雲のやすらぎプレミアムと似たような方向性の寝心地で、競合商品としてはモットンよりもこちら(HOLLOW)の方が合っていると思います。
HOLLOWが雲のやすらぎプレミアムと大きく違うのは、芯材にポケットコイルを使用したスプリングコイルタイプという点です。
雲のやすらぎプレミアム | HOLLOW |
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詰め物はピロートップ(マットレスの上にベッドパッドがくっついているような仕様)になっていることが特徴。ピロートップは詰め物をふんだんに使うことができ、体圧分散性を高められます。なお、高級ホテルでもよく採用される豪華仕様のひとつです。
HOLLOWはピロートップ×スプリングコイルの厚さ26cmという極厚仕様のため、底付きは全く感じません。
しかも、外周をより太いバネで囲ったゾーニング仕様となっているので、端部分の沈み込みも少なく、マットレス全面を優雅に使えます。
さらに価格がシングルサイズで2万円台と、コストパフォーマンスが抜群に優れています。
強いて欠点を言えば、重量が重い(約21㎏と雲のやすらぎの約3倍)ので、移動しにくいことと、片面仕様のため表裏のローテーションができなことですが、特に大きな問題点でもありません。柔らかめのマットレスを探している人におすすめの逸品です。
雲のやすらぎプレミアムの口コミ・評判は?
マットレスが体に合う合わないは千差万別ですが、代表的な購入者による評価をまとめると以下の通りです。
良い口コミ | 悪い口コミ |
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肩や腰のつらさに悩んで雲のやすらぎプレミアムを購入した人が多く、レビューの多くが「肩や腰のつらさが改善されたか?」という点を評価してました。
レビューも見る限り、肩や腰のつらさが改善した人もいれば、ひどくなったという人もいます。
そもそも肩や腰のつらさの原因は人それぞれですし、そのマットレスが合うか合わないかも人それぞれです。
雲のやすらぎプレミアムは100日間の返金保証があるので、レビューはあくまで参考までにとどめておいて、まずは試してみることをおすすめします。
捨て方は?(家庭ごみで捨てられる?)
雲のやすらぎプレミアムはウレタンフォームで出来た「ウレタンマットレス」なので、細かくちぎれば家庭ごみでも捨てられます。(ごみ捨てルールは自治体ごとに異なりますが、横浜市の場合は「燃やせるゴミ」になります)
まず、芯材のウレタンフォームを取り出して、ちぎります。
雲のやすらぎプレミアムはウレタンフォームを3つ重ねていて、それぞれのウレタンフォームは薄いので特に簡単にちぎりやすいです(マットレスタイプは接着剤で一部くっついていますが、簡単にはがすことができます)。
あとはひたすらちぎり続けます。
なお、ウレタンフォームはちぎる際にホコリが出たりするので、マスクをするのがおすすめ。さらに、手の水分を持っていかれるので、手袋をするとより快に作業が進められます。
カバーを含めて、最終的に45リットルのごみ袋5つに収まりました。
上記はシングルサイズでしたが、ごみ袋に詰めるまでの所要時間はおよそ30分程度でした(慣れていない人だと40~50分くらいかかると思います)。
粗大ごみの場合は?
マットレスは粗大ごみで捨てるのが一般的ですが、その際の費用感は以下の通りです。
- スプリングあり:2,200円
- スプリングなし:1,000円
※神奈川県横浜市の場合
雲のやすらぎプレミアムは「スプリングなし」に該当するので、1,000円が粗大ごみを出す際に必要な手数料になります。
粗大ごみは申し込み&シールの購入が必要で、収集日が限定的なので、「すぐに捨てられない・忘れる心配がある・費用がかかる」などのデメリットがありますが、細かく裁断する手間がないというメリットもあるので、ご検討いただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
雲のやすらぎプレミアムをご紹介させていただきました。
ふんわりとした感触はまるで雲の上で寝ているような気持ちよさがありました。
ただし、綿・羊毛、凹凸ウレタンフォーム(低密度)で中心的な寝心地を作っているため、ヘタリやすさという点が懸念点です。
とはいえ、100日間の返金保証が付いているので、気になっている方はぜひ「自分にとって相性が良いマットレスか?」を確かめてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。