Remonマットレスα(アルファ)とRemonマットレスβ(ベータ)

α(アルファ)とβ(ベータ)、どっちが良い?

この記事では、Remon SLEEPの「Remonマットレスα(アルファ)」と「Remonマットレスβ(ベータ)」の違いをご紹介します。

両モデルを同時に体験するために、メーカーさんから商品を提供いただきました。

2モデルを同時に体験しました
2モデルを同時に体験しました

結論ですが、「どっちが良いか」は、好みによります

  • 「しっかり硬くて、グイグイした弾力」が好きな人はα(アルファ)
  • 「ふんわりソフトで、じんわりしたフィット感」が好きな人はβ(ベータ)

といった感じで選んでください。

α(アルファ)がおすすめ β(ベータ)がおすすめ
  • 硬めの寝心地が好き
  • 仰向け寝が中心
  • 沈み込む寝心地が嫌い
  • 汗をかきやすい
  • やわらかめの寝心地が好き
  • 横向き寝が中心
  • 包まれるような寝心地が好き
  • 寝返りが少ない
個別のレビュー記事は以下をご参考ください。

以下より、それぞれの違いを詳しくご紹介するので、気になる人はぜひご参考くださいね。

著者情報

椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。株式会社悠デザイン 代表取締役。

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体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。

【まとめ】Remonマットレス α(アルファ)とβ(ベータ)の違い

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 Remonマットレスα(アルファ) Remonマットレスβ(ベータ)
寝心地 弾力が強い フィット感が高い
硬さ かなり硬め やわらかめ
反発性 高反発 低反発
沈み込み 浅め 深め
寝返り
体圧分散
衝撃吸収
厚さ 22cm 25cm
重さ
(Sサイズ)
約18.5kg 約18.3kg
カバー取っ手 2個 6個
価格
(Sサイズ)
88,000円 132,000円

上記のとおり、大きな違いは寝心地の方向性です。

αとβは同じメーカー(ブランド)ですが、まったく別のマットレスとしてお考えください。

Remonマットレス αとβの違い(4つのポイント)

仕様の違いはコレ
  1. 寝心地
  2. 性能
  3. 外観
  4. 価格

1. 寝心地の違い

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 Remonマットレスα(アルファ) Remonマットレスβ(ベータ)
寝心地 弾力が強い フィット感が高い
硬さ かなり硬め やわらかめ
反発性 高反発 低反発
沈み込み 浅め 深め

αとβでは寝心地の方向性がまるで違います。

冒頭でお伝えしたとおり、

  • α(アルファ)は、「しっかり硬くて、グイグイした弾力」
  • β(ベータ)は、「ふんわりソフトで、じんわりしたフィット感」

といった特徴があります。

わかりやすいのは「反発性」です。

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 高反発 低反発
反発性 高反発 低反発

高反発(α)は押し返す力が強く、逆に低反発(β)は衝撃を吸収する力が強いことが特徴です。

要するに、αとβでは、荷重(衝撃)に対して逆のアプローチをするため、寝心地の方向性が正反対というわけです。

また、硬さについても、以下のとおり異なります。

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 α(アルファ)の構造 β(ベータ)の構造
1層目 150N(5cm) 60N(4cm)
2層目 220N(5cm) 260N(6cm)
3層目 150N(11cm) 150N(11cm) ※凹凸あり
4層目 220N(3cm)

硬さに大きく影響するのが1層目で、αが150N(硬め)βが60N(やわらかめ)です。

なお、2層目はβの方が硬いですが、βの3層目の凹凸部分は沈み込みやすく、1-2層目が潰れにくくなっています。

βの構造
β(ベータ)の3層目※凹凸加工ウレタン

要するに、βは1層目の低反発ウレタン(60N)の寝心地がキープされやすい構造なので、硬さを作る中心は1層目ということです。なお、αでも同様に1層目が潰れずに、高反発ウレタン(150N)が寝心地がキープされやすくなっています。

α(アルファ) β(ベータ)

沈み込みは上の画像のとおり、αが浅めβが深めです。

椚大輔椚大輔

「しっかり硬くて、グイグイした弾力」が好きな人はα(アルファ)、「ふんわりソフトで、じんわりしたフィット感」が好きな人はβ(ベータ)がおすすめです!

2. 性能の違い

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 Remonマットレスα(アルファ) Remonマットレスβ(ベータ)
寝返り
体圧分散
衝撃吸収

マットレスの基本性能「寝返り」「体圧分散」「衝撃吸収」の違いです。

これらの項目は、主に「反発性」と「硬さ」に関係し、すごく大雑把にまとめると、以下のとおりです。

  • 反発力が高く、硬いほど寝返りは打ちやすい
  • やわらかいほど、体圧分散性は高くなる
  • 反発力が低いほど、衝撃吸収性は高くなる

Remonマットレスαとβの反発性と硬さは以下のとおりです。

モデル α(アルファ)  β(ベータ)
画像 α(アルファ)  β(ベータ)
反発性 高反発 低反発
硬さ ハード ソフト

以上の特徴から、

  • αの方が寝返りが打ちやすい
  • βの方が体圧分散性と衝撃吸収性が高い

という性能の違いが生まれます。

なお、「体圧分散性」とは、マットレスから体にかかる圧力を分散することです。体圧分散性が低いと圧力による痛みを感じますが、逆に体圧分散性が高すぎると寝姿勢が崩れやすくなります。

「体圧」と「体圧分散」の関係
「体圧」と「体圧分散」の関係

要するに体圧分散性が高い=良いマットレスではありません。あくまで性能として考え、自分の体型や好みに適した体圧分散をしてくれるマットレスを選ぶようにしましょう。

また、「衝撃吸収性」とは、マットレスにかかる荷重(衝撃)を吸収することです。衝撃吸収性が高いと振動が伝わりにくく、静かな寝心地が得られます。よって二人で寝るのにもおすすめです。

衝撃吸収性は高反発よりも低反発の方が優れていますが、実はもともと低反発マットレスは、NASAの宇宙船の椅子の緩衝材として開発されたテンピュール®素材をマットレスに応用したことが始まりです。

テンピュール®の衝撃吸収テストサンプル
テンピュール®素材(中央)

要するに、NASAも認めるくらい優れた衝撃吸収性をもった素材をルーツにしているのが低反発ウレタンマットレスということです。しかし、低反発は蒸れやすい・寝返りが打ちにくいという弱点もあります。

椚大輔椚大輔

これら(寝返り・体圧分散・衝撃吸収)の性能は、優劣ではなく、好みで決めましょう。

3. 外観の違い

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 Remonマットレスα(アルファ) Remonマットレスβ(ベータ)
厚さ 22cm 25cm
重さ
(Sサイズ)
約18.5kg 約18.3kg
カバー取っ手 2個 6個

βの方が厚いですが、重さは軽いです。これはウレタンの密度や凹凸加工の有無によるものです。(βの3層目は凹凸加工なので、体積が少ないです)

また、「カバーの取っ手の数」も、地味ですが大きな差です。

α(アルファ)※2個 β(ベータ)※6個
α(アルファ)の取っ手 β(ベータ)の取っ手

α(アルファ)には取っ手がヘッドとフットに1個ずつ(計2個)なので、やや不便です。

なお、カバーデザインも違います。

α(アルファ) β(ベータ)
α(アルファ)のキルティング

α(アルファ)のキルティング

α(アルファ)のキルティング

β(ベータ)のキルティング

β(ベータ)のキルティング

β(ベータ)のキルティング

両モデルともポリエステル100%のニット生地です。

椚大輔椚大輔

外観は、β(ベータ)の方が高級感がありました。

4. 価格の違い

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 Remonマットレスα(アルファ) Remonマットレスβ(ベータ)
価格 S:88,000円
SD:99,000円
D:110,000円
Q:132,000円
S:132,000円
SD:143,000円
D:165,000円
Q:187,000円

βの方が高価ですが、ウレタンの量(4層)や、構造上の差です。

シングルサイズにおいて、αとβの価格差は44,000円です。これだけあれば、ほどほどの良いベッドフレームも購入できる価格差です。

とはいえ、価格差はあまり気にせずに、寝心地の好みで選ぶのが良いと思います。

どうしても価格の優先順位が高い人は、Remonマットレスは現在、寝心地保証(100日トライアル)のキャンペーンを行っているので、安いαを先に購入して、満足しなかったらαを返品し、βを試してみるというのもありでしょう。※返品は1回限りなので、αを返品してβを購入した場合、βは返品できないのでご注意ください

【補足】当サイトの評価(コスパが良いのはどっち?)

Remonマットレスの検証

当サイトではレビューをする際に、項目ごとに採点をし、総合評価を計算していますが、両モデルのスコアは以下のとおりです。

項目 α(アルファ)の評価 β(ベータ)の評価
総合評価 3.23 3.15
仰向き寝 3.0 3.5
横向き寝 3.0 4.5
端の沈み込み 4.0 2.5
通気性 3.0 2.5
寝返り 4.5 2.0
底付きのなさ 4.0 5.0
素材の品質 4.0 4.0
耐久性 3.5 3.5
衛生面 3.0 3.0
取り扱いやすさ 3.0 3.5
価格 2.24 1.77

※目安は「3.50」以上が高評価です

椚大輔椚大輔

寝心地としては、β(ベータ)の方が良いと思いました。

ただし、他の項目の関係で、総合的にはα(アルファ)がコストパフォーマンスが良い評価となりました。

まとめ

Remonマットレスα(アルファ)とRemonマットレスβ(ベータ)

いかがでしたか。

Remonマットレスα(アルファ)と、Remonマットレスβ(ベータ)の違いをご紹介しました。

同じブランド(Remon SLEEP)ですが、全く方向性の違う寝心地です。

まずは以下を参考に、どちらかをご検討するのがおすすめです。

α(アルファ)がおすすめ β(ベータ)がおすすめ
  • 硬めの寝心地が好き
  • 仰向け寝が中心
  • 沈み込む寝心地が嫌い
  • 汗をかきやすい
  • やわらかめの寝心地が好き
  • 横向き寝が中心
  • 包まれるような寝心地が好き
  • 寝返りが少ない

Remonマットレスが気になったら、以下の個別のレビュー記事もご参考くださいね。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。