【徹底解説】Remonマットレスα(アルファ)の体験レビュー

硬め好きにおすすめ!

この記事では、Remonマットレスα(レモンマットレス アルファ)をご紹介します。

実際に体験し、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。

著者情報

椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。株式会社悠デザイン 代表取締役。

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※当サイトの運営はアフィリエイトプログラムによる収益を使用しています

目次

Remonマットレスαの基本情報

メーカー エムール
サイズ シングル~クイーン
クッション材 多層ウレタンフォーム
価格(Sサイズ) 88,000円
お試し期間 100日※キャンペーン
保証期間 1年

メーカーの「エムール」とは

エムール(ロゴ)

エムールは2006年に設立された日本の寝具メーカーです。「寝る」「座る」「しまう」といった商品のカテゴリーを設け、寝具を中心に、座椅子やチェア・収納家具などのインテリア総合を扱っています。

基本的にインターネット限定の販売を行っているので、購入前に実物を見ることはできませんが、一部の商品はショールーム(立川・青山)で体験可能です。

>>>エムール企業サイトはこちら

Remon SLEEPについて(αとβの違い)

Remon SLEEP(ロゴ)

「Remon SLEEP(レモンスリープ)」は、2024年に立ち上げたエムールのオリジナル寝具ブランドです。

Remonマットレスシリーズには「α(アルファ)」と「β(ベータ)」の2モデルありますが、大きな違いは寝心地の方向性です。

α(アルファ)の寝心地 β(ベータ)の寝心地
α(アルファ)の寝心地

→反発力が強く、かなり硬め

β(ベータ)の寝心地

→フィット感が高く、やわらかめ

椚大輔椚大輔

硬さは、10段階(10が最も硬い)で表すと、

  • α:8.5
  • β:3.5

くらいに感じました。

また、芯材の構造(層の数やゾーニング)も大きく異なります。

α(アルファ)の構造 β(ベータ)の構造
α(アルファ)の構造 β(ベータ)の構造

特徴の違いをまとめると以下のとおりです。

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 Remonマットレスα(アルファ) Remonマットレスβ(ベータ)
寝心地 弾力が強い フィット感が高い
硬さ かなり硬め やわらかめ
反発性 高反発 低反発
沈み込み 浅め 深め
厚さ 22cm 25cm
厚さ
(Sサイズ)
約18.5kg 約18.3kg
寝返り
体圧分散
衝撃吸収
カバー取っ手 2個 6個
価格
(Sサイズ)
88,000円 132,000円
椚大輔椚大輔

α(アルファ)とβ(ベータ)の違いは以下の記事で詳しくご紹介しています。

【まず結論】Remonマットレスα(アルファ)の評価は?

Remonマットレスα(アルファ)の体験

この記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しています。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • 底付きや圧迫感がないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験し、Remonマットレスα(アルファ)を以下のように評価しました。

▼ Remonマットレスαの評価
総合評価 3.23
仰向き寝 3.0
横向き寝 3.0
端の沈み込み 4.0
通気性 3.0
寝返り 4.5
底付きのなさ 4.0
素材の品質 4.0
耐久性 3.5
衛生面 3.0
取り扱いやすさ 3.0
価格 2.24

※目安は「3.50」以上が高評価です

>>>点数の付け方について

【総評】「硬めの寝心地」が好きな人におすすめ!

Remonマットレスα(アルファ)の使用イメージ

Remon マットレスα(アルファ)は、「かなり硬めで反発力が高い寝心地」のマットレスです。

『はずむような爽快感』(公式サイト)とあるとおり、沈み込んだらグッと支えられ、押し返される力が強く感じる寝心地でした。

搭載している高反発ウレタンは、反発弾性率約60%(当サイト測定値)の「相当強い反発力」があり、寝姿勢保持の良さ寝返りサポート力が存分に発揮されています。

硬さは、10段階(10が最も硬い)で表すと8.5くらいで、すべてのマットレスの中でも「かなり硬め」な寝心地です。

なので、人によっては硬すぎると感じる可能性もあるでしょう。

私が体験したところ、体が沈み込まないので、腰のフィット感が足りないことと、背中あたりに強めの圧力がかかることに懸念を感じました。

とはいえ、こうした「しっかりハード、グイグイの弾力」の寝心地が好きな人もいるでしょう。

よって、Remonマットレス α(アルファ)は硬めで反発力が強い寝心地が好きな人にはおすすめできるマットレスです。

Remonマットレスα(アルファ)の特徴&メリット

1. 寝返りが打ちやすい「高反発タイプ」

高反発タイプ

すぐ上の【総評】でご紹介したとおり、Remonマットレスαは反発弾性率約60%(当サイト測定値)の「相当強い高反発ウレタンフォーム」を使用しています。

押し上げる力が強いため、寝返り時がスムーズで、変な沈み込みがない(寝姿勢保持性が良い)寝心地が得られます。

Remonマットレスαの構造
Remonマットレスαの構造

なお、Remonマットレスαは3層のウレタンフォームを使用していますが、それぞれの反発力(反発弾性率)は以下のとおりです。

ウレタン層 反発弾性率 分類
1層目 約59% 高反発
2層目 約42% レギュラー(一般)
3層目 約51% 高反発

※当サイト計測値(積層状態)

JIS規格では、反発弾性率50%以上で「高反発」と分類されますが、Remonマットレスでは1層目と2層目に「高反発ウレタンフォーム」を使用しています。

椚大輔椚大輔

一般的に、レギュラーウレタンよりも高反発ウレタンの方が、コストがかかります。

したがって、一般的な多層構造の高反発マットレスの場合、1層目だけ高反発ウレタンを使い、残りの層はレギュラーウレタン(ふつうのウレタン)を使うことが多いです。※コストカットが主な目的です

一方、Remonマットレスは、2つの層に高反発ウレタンを使うという贅沢な仕様になっています。

※注意:反発弾性率テストは、JISの測定方法に倣い、当サイト独自で行っているものなので、数値・分類の結果の正しさは保証いたしかねます

2. 爽やかな寝返りのための「3層アルデンテ構造」

3層アルデンテ構造

Remonマットレスは、仕様が異なる3層のウレタンフォームを使用しています。

硬さ(N) 反発性
1層目 150N 高反発
2層目 220N レギュラー
3層目 150N 高反発

公式サイトで「アルデンテ構造」と表現しているのは、以上の表のとおり、中間(2層目)が一番硬いからです。(パスタのアルデンテと同じです)

多層構造タイプのマットレスの場合、中間層の存在は大切で、その役割は、「沈み込み過ぎないこと」です。

寝心地の良いマットレスは、

  • 表層で体圧分散(気持ち良い感触)
  • 中間層で寝姿勢保持(沈み込み過ぎずに支える)
  • 下層で荷重分散(衝撃をふんわりと吸収する)

というバランス感を大切にしているマットレスです。

Remonマットレスαの沈み込み
Remonマットレスαの構造(中間層が潰れずに沈み込みを抑え、下層で衝撃を吸収する)
椚大輔椚大輔

こうしたコンセプトは「弾性の三層構造」と言い、伝統的な人間工学で提唱される仕様と合致します。

3. しっかり「硬め」の寝心地

Remonマットレスα(アルファ)の硬さ

Remonマットレスαのウレタンフォームの硬さの仕様は以下のとおりです。

N数(硬さ)
1層目 150N(やや硬い)
2層目 220N(かなり硬い)
3層目 150N(やや硬い)

1層目に150N(かため)の高反発ウレタンを搭載し、それだけでも硬めですが、さらに2層目(中間層)が220Nのハードウレタンなので、「しっかり硬い寝心地」です。

椚大輔椚大輔

一般的なマットレスと比較しても、かなり硬めの寝心地なので、「硬めが好き!」という人にぴったりです。

4. 100日の寝心地保証(トライアル)付き

Remonマットレスα(アルファ)の体験

現在、期間限定のキャンペーン(終了時期未定)として、100日の寝心地保証(トライアル)が付いています。

Remonマットレス(αとβ)の寝心地保証内容は以下のとおりです。

保証内容
  • 寝心地に不満がある場合、購入日から100日以内であれば返品でき、注文代金が返金される
  • サービス申し込み方法は、「購入時の注文番号」と「どのような点が合わなかったか」をメール( cs@emoor.co.jp)で連絡
  • 集荷依頼はメーカー手配
  • ユーザー自身で梱包が必要(梱包材も用意が必要)
  • 返品時の送料はメーカー負担
  • お一人当たりの本サービス利用は1回限り
椚大輔椚大輔

トライアル付きのマットレスは他にもありますが、梱包が必要という点が、少し面倒です。

よりシンプルで手間の少ないトライアルサービスが良い人は、コアラマットレスエマ・スリープなどもご検討いただくと良いでしょう。

Remonマットレスαのデメリット

1. (人によっては)硬すぎる

何度もお伝えしていますが、かなり硬めのマットレスです。ソフト~ふつうな寝心地が好きな人は合わないでしょう。

椚大輔椚大輔

硬めが好きならRemonマットレスβ(ベータ)をご検討ください。

2. 蒸れやすい

1層目にピンホール加工(穴あけ加工)など、通気性への配慮はありますが、ウレタンマットレス特有の蒸れやすさは感じます。調温・調湿性能もないため、暑がりな人には向かないかもしれません。

【体験レビュー】Remonマットレスα(アルファ)を実際に試してみた

Remonマットレスα(アルファ)の使用イメージ

椚大輔椚大輔

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などをレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルサイズです。

梱包状態(サイズ)

開梱します。

開梱

マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。

中身はマットレス本体と説明書です。

マットレスと取扱説明書

マットレスの重さはシングルサイズで約18.5kgなので「そこまで重くないタイプ」です。

マットレスの持ち運び

外側のビニールをハサミで切って開封します。

ハサミでビニールを切る

開封の様子は以下の動画をご参考ください。※音声なし・4倍速

上の動画のとおり、外側のビニールを切るとロールになっていたマットレスが開き、内側のビニールを切ると、圧縮されたマットレスが膨張します。

外観のチェック

Remonマットレスα(アルファ)の外観

開封直後からボリューム感があります。

説明書によると『通常は1日~2日で復元します』とのことで、開封直後と4日経過したマットレスの様子は以下のとおりです。

開封直後と4日経過後のアニメーション

このとおり、開封直後でもほとんど復元されているので、すぐに使っても問題ないです。

マットレスの厚さはこのくらいです。

マットレスの厚さ

公表値どおり、約22cmの厚さが確認できました。

厚さの計測

外観をチェックしていきます。

Remonマットレスαの外観

おしゃれな模様のキルティングですね。

表生地

生地アップはこんな感じです。

生地アップ

3層ニット生地なので伸縮性は高いです。

伸縮性のチェック

伸縮性が高い生地は、体へのフィット感が高く、寝返りもサポートしてくれます。

表カバーの足元に「Remon SLEEP」のロゴがあります。

「Remon SLEEP」のロゴ

側面カバーは、ポリエステル100%でサラサラとした触り心地です。

側面カバー

こちらもニット生地なので、伸縮性は高いです。

ニット生地

フット面とヘッド面の2か所に取っ手がついています。

取っ手

取っ手があるとマットレスの移動やローテーション時に便利です。

ローテーション

Remonマットレスαは表面のみに寝られる「片面仕様」です。

表面 裏面
表面 裏面

裏面カバーも、ニット生地(ポリエステル100%)です。

裏面カバー

特に滑り止めもないサラサラした生地なので、滑りやすく、マットレスが少しズレやすかったです。

裏面カバーのアップ

内部構造のチェック

マットレスを裏面にひっくり返します。

Remonマットレスα(アルファ)※裏面

裏面カバーにファスナーがあります。

ファスナー

ファスナーを開いていくとマットレスの芯材が現れます。

ファスナーを開く

ファスナーは「コ」の字に閉じられていました。

「コ」の字ファスナー

芯材とカバーです。

芯材とカバー

芯材(ウレタンフォーム)は保護カバーに覆われています。

芯材(ウレタンフォーム)

検証のため、保護カバーを切り、内部を詳しく確認します。

保護カバーを切る

こちらが芯材のウレタンフォームです。

芯材のウレタンフォーム

形状の歪みは少なかったです。

歪みのチェック

特に圧縮タイプのウレタンマットレス(ウレタンフォーム)においては、復元後の形状にきれいさは、品質や耐久性に関係します。

要するに、歪みが少ないほど、品質や耐久性は良い傾向があるということです。

1層目は「ピンホール加工(穴あき加工)」によって、通気性を高めています。

ピンホール加工

ウレタンフォーム自体は蒸れやすい素材ですが、こうした穴を開けることで下層への空気の流れを作ります。

ピンホール加工(アップ)

下層は、3か所にゾーニングがあります。

下層

ポケットコイルのような形状のゾーニング仕様です。

ポケットコイル Remonマットレスαのゾーニング
ポケットコイル Remonマットレスαのゾーニング

反応の仕方もポケットコイルに似ていて、下のアニメーションのとおり、上下に圧縮し、横・ななめ方向への荷重分散もスムーズでした。

荷重に対する動き(アニメーション)

【詳細解説】Remonマットレスα(アルファ)の評価について

Remonマットレスα(アルファ)

冒頭で星付けした以下のポイントを詳しくご紹介します。

▼ Remonマットレスαの評価
総合評価 3.23
仰向き寝 3.0
横向き寝 3.0
端の沈み込み 4.0
通気性 3.0
寝返り 4.5
底付きのなさ 4.0
素材の品質 4.0
耐久性 3.5
衛生面 3.0
取り扱いやすさ 3.0
価格 2.24

※目安は「3.50」以上が高評価です

体験者の体型について

寝心地の感じ方には体型によって多少変わる点はご了承ください。なお、筆者は男性で身長171cm・体重59kg±1kg程度です。

1. 仰向き寝は?

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。

なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「星3.0」。

高反発ならではの寝姿勢保持の良さがあり、体を持ち上げてくれる力が強いです。

しかし、やや硬すぎるため、腰のフィット感が少なく、背中への圧力が強く、私の体型では体圧分散が不足しているように感じました。

仰向き時の芯材の様子
仰向き時の芯材の様子

なお、臀部(おしり)あたりは、3層目のゾーニングの働きによって、圧迫感は少なかったです。

圧力(体圧分散)が気になる場合、敷きパッドやトッパーなどで微調整すればちょうどよい寝心地になりそうで、ベース(土台)マットレスとしてのポテンシャルは高いと思います。

2. 横向き寝は?

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。

評価は「星3.0」。

硬さの仕様のわりに、肩あたりの圧力はそこまで強くなかったです。これも3層目のゾーニングがしっかりと働いているからです。

横向き時の芯材の様子
横向き時の芯材の様子

とはいえ、やはり硬めなので、横向きに適してはいません。

ただし、仰向きと横向きの両姿勢で、同じような満足感が得られるので、バランスが良いとも言えます。

3. 端の沈み込みは?

端の沈み込み

ココをチェック

一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

評価は「星4.0」。

2層目の220Nの超ハードウレタンフォームによって、端でも落ちそうになることはありませんでした。

座った時も深く沈み過ぎることはなく、立ち座りもスムーズです。

座った時の沈み込み
座った時の沈み込み

ウレタンマットレスの中では、トップレベルに端部分の沈み込みが少ないです。

4. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「星4.5」。

1層目がかなり高い反発性のウレタンフォームなので、寝返りは簡単にコロコロと打てます。

なお、2層目に220Nの相当硬いウレタンフォームがあり、沈み込み過ぎないことも寝返りがしやすい理由です。

5. 通気性は?

通気構造

ココをチェック

睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.0」。

1層目にピンホール加工(穴あけ加工)があり、通気性に配慮された構造ですが、ウレタンならでは蒸れは感じました。

6. 耐久性は?

耐久性(マットレスを手で押す)

ココをチェック

密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。

評価は「星3.5」。

結論から言うと、Remonマットレスαは5~8年くらいの耐用年数が期待できると思います。

ウレタンマットレスの耐久性を知るには「復元率」という情報が最も信頼できます。Remonマットレスαの復元率は「97%」で、これはやや高い数値です。

復元率:97% ※品質表示ラベルより
復元率:97% ※品質表示ラベルより

復元率97%のマットレスは、おおよそ5~8年くらいの耐久性が期待できます。

なお、「密度(D)」の仕様も耐久性に関係します。

ウレタン層 密度
1層目 50D
2層目 32D
3層目 35D
1層目の50Dはかなり高密度で、下層でも32D以上というスペックなので、全体的に密度が高く、高耐久な仕様です。

7. 素材の品質は?

Remonマットレスα(アルファ)のウレタンフォーム

ココをチェック

ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。

ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。

評価は「星4.0」。

ゾーニングのズレはなく、カバーの縫製もきれいです。

各フォームの接着や裁断などの加工はきれいで、製造レベルの高さが想像できます。

8. 衛生面は?

カバー

ココをチェック

抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.0」。

衛生加工はありません。ただし、カバーが洗濯可能なことは衛生上のメリットです。

9. 取り扱いやすさは?

マットレスのハンドリング

ココをチェック

持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

評価は「星3.0」。

重さが約18.5kgなので「ふつう程度の重量」です。

圧縮梱包なので搬入経路が狭い家でも安心です。

カバーに取っ手がついていますが、フット(脚位置)とヘッド(頭位置)に1個ずつなので、持ち上げたりするのには不便です。

ちなみに、β(ベータ)には取っ手が6個も付いているので、持ち運んだりするのに便利です。

α(アルファ) β(ベータ)
α(アルファ)の取っ手 β(ベータ)の取っ手

なお、ウレタンマットレスは細かくちぎれば家庭ごみで捨てられるため「捨てやすいマットレス」とも言えます。※ごみ捨てはお住いの自治体のルールに従ってください

10. 価格は?

Remonマットレスαの使用イメージ

ココをチェック

絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。

評価は「星2.24」。

シングルサイズで88,000円は、マットレス市場全体から考えると「少し高いレベル」の価格帯です。

素材のグレードや耐久性などを考えると、そこまで価格は高すぎませんが、コストパフォーマンスが優れているとも言いにくいです。

なお、Remonマットレスはセール(値下げ)を行うこともあるようなので、50,000円くらいならコストパフォーマンスの満足感は高いと思います。

似ているマットレスとの違い(特徴・他メーカー)

Remonマットレスα(アルファ)の使用イメージ

Remonマットレスαと似た「高反発系のウレタンマットレス×お試し期間付き」という条件で比較します。

商品 ①Remonマットレスα(本商品) ②コアラマットレスプラス ③SOMRESTAマットレスEvo
画像 Remonマットレスα(アルファ)の使用イメージ コアラマットレスプラス PLUS SOMRESTAマットレスEvo
メーカー
(ブランド)
エムール コアラ SOMRESTA
ウレタン種類 高反発 レギュラー 高反発
硬さ 硬め ふつう 硬め
硬さ調節 × ×
ウレタン密度 50D・32D・35D 50D・30D 50D
復元率 97% 99.35% 99.6%(24万回圧縮)
厚さ 22cm 23cm 22cm
重量 約18.5kg 19.48kg 約21kg
保証 1年 10年 1年
お試し期間 100日 120日 30日
サイズ S~Q S~K S~Q
価格
(Sサイズ)
88,000円 99,900円 98,000円
リンク 公式HP 公式HP 公式HP

比較商品② コアラマットレスプラスPLUS

コアラマットレスプラス PLUS

2015年にオーストラリアで創業した「コアラ®」の新しいスタンダードモデル。コアラマットレスといえば、販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。

コアラマットレス プラスの構造
コアラマットレス プラスの構造

コアラマットレスプラス PLUSは、従来の人気モデル「コアラマットレス KORE」をさらに寝心地と機能性を高めたモデルです。

従来の硬さ調節機能に加え、リバーシブルカバー(夏・冬)、中間層の追加(寝心地・衝撃吸収性アップ)、取っ手など、グレードアップしました。しかも、価格は据え置きなので、コストパフォーマンスは明らかに向上しています。全国規模の120日のお試し期間もあるので、気軽に試せることもメリットです。

Remonマットレスαが優れているところ コアラマットレスプラスが優れているところ
  • 反発力の高さ
  • 価格の安さ
  • 衝撃吸収性
  • 硬さ調節機能
  • トライアル(お試し期間)の条件
  • 保証期間
椚大輔椚大輔

寝心地はコアラマットレスプラスの方がバランス感が良い(体圧分散・荷重分散・寝姿勢保持等の基本性能のバランスが良い)と思いました。

比較商品③ SOMRESTAマットレスEvo

SOMRESTAマットレスEvo

③は高品質ウレタンマットレスブランド「SOMRESTA」のベッドマットレス。芯材のSOMRESTA®フォームは、反発弾性率60%・復元率99.6%(24万回圧縮)、密度50Dという最高品質のウレタンフォームを使っています。

SOMRESTAマットレスEvoの構造(スプリット構)
SOMRESTAマットレスEvoの構造(スプリット構造)

その最高のウレタンフォームを贅沢に2枚(計17cm)も使用したSOMRESTAブランドのフラッグシップモデルで、マクアケで先行販売した際に「マットレスの終着点」と表現されていましたが、仕様や実際の寝心地からも納得の逸品です。特に「高反発タイプで硬めのベッドマットレスを探している人」にはぴったりです。

Remonマットレスαが優れているところ SOMRESTAが優れているところ
  • 価格の安さ
  • お試し期間の長さ
  • 耐久性
  • 品質
  • 衛生機能
椚大輔椚大輔

1層目に約150Nのウレタンフォームを搭載しているのでRemonマットレスα硬さがかなり近いです。大きな違いは、すべて復元率99.6%(しかもJISの3倍の24万回圧縮試験)・密度50Dの超高耐久ウレタンフォームで作られていることです。よって、特に品質・耐久性はSOMRESTAマットレスEvoが優れています。

どれがおすすめ?

比較商品で挙げたコアラマットレスプラスSOMRESTAマットレスEvoは、当サイトで評価した中でも特に優れた商品なので、正直コストパフォーマンスで考えると、Remonマットレスαは選びにくいです。

ただし、Remonマットレスαの強みは、かなり硬いこと(表層150N・中間層220N・下層150Nはかなり硬い)と、価格が少し安いことです。

要するに、『硬めのマットレスをなるべく安く探している人』には、Remonマットレスαが最もおすすめできます。

Remon SLEEPの惜しいところは「多くの人に合いやすい寝心地が選べない」

中間的な寝心地が欲しい
※あくまで私の感想です

「対極的な2モデル」のみで、中間的な寝心地のモデルはない

Remon SLEEPは、α(硬めの高反発)と、β(やわらかめの低反発)という、対極的な2種類のマットレスで、ほとんどのニーズにこたえることがコンセプトです。

爽快タイプとフィットタイプの寝心地満足度のグラフ
Remon SLEEPのコンセプト ※「爽快タイプ」はα、「フィットタイプ」はβ(公式サイトより)

αとβは、「反発性」と「硬さ」が正反対の仕様です。

モデル α(アルファ) β(ベータ)
画像 α(アルファ) β(ベータ)
反発性 高反発 低反発
硬さ かなり硬め やわらかめ
寝心地 押し返すようなサポート力(公式サイトでは「はずむような爽快感」と表現) 衝撃吸収性・フィット感が高い(公式サイトでは「トロけるようなFit感」と表現)

よって、両モデルとも、中間的な寝心地ではなく、両極に寄った特色が強い寝心地です。

椚大輔椚大輔

Remon SLEEPの2モデル(αとβ)は、かなり対極的な寝心地のため、両方とも「もう少し硬く(やわらかく)したらちょうどいいのになぁ」というのが正直な感想です。

α(アルファ)は硬すぎる

α(アルファ)の場合、マットレス表層のウレタンフォームがかなり硬いので、圧力を感じやすい(体圧分散が足りない)寝心地でした。

αの構造
αの寝心地(背中の圧力が強く、腰のフィット感が足りない)

よって、α(アルファ)は、「もう少しウレタンをやわらかくしたり、カバー内にソフトな詰め物を入れるなどをしたら、ちょうどよい寝心地になるのになぁ」と思いました。

β(ベータ)は沈み込みが深い

一方、β(ベータ)は1層目の低反発ウレタンと3層目のプロファイルウレタンによって、沈み込みがかなり深めの寝心地です。

βの構造
βの寝心地(上半身の沈み込みが深く、フィット感が強い)

このフィット感は、個人的にはきらいではないのですが、多くの人に合いやすいようなスタンダード(レギュラー)な寝心地とは言えません。

椚大輔椚大輔

私の経験上、多くの人に合いやすいマットレスとは、10段階中6~7くらいの「やや硬め」くらいの寝心地で、どちらかと言えば「高反発タイプ」のマットレスです。

「レギュラーな寝心地」の選択肢が欲しい

寝心地を選べるマットレスでは、ソフト・レギュラー・ハードのように3つ以上のバリエーションを用意することが多いです。

ソフト・レギュラー・ハードの硬さバリエーション
ソフト・レギュラー・ハードの硬さバリエーション(源ベッド「夜香ハイグレード2」)

基本的にはレギュラー(クセがなく、中間的で、多くの人に合いやすい寝心地)を作ってから、好みのバリエーションとしてソフトやハード、低反発タイプや高反発タイプを用意します。

一方、Remonマットレスの場合、レギュラー(中間)に該当するモデルがありません。

しかしながら、一般的にはレギュラーが最も選ばれることが多いため、そうした意味でRemonマットレスは多くの人に合いやすい寝心地(レギュラー)が選べないことが懸念点と言えます。

椚大輔椚大輔

αもβも単体としては悪くなく、むしろコンセプトが尖っていて面白い商品ですが、合う・合わないが出やすいと思います。

迷ったら「αが無難」(調節しやすい)

αとβで悩んだ場合、迷ったらαが良いでしょう。理由は「調節しやすいから」です。

硬いマットレス(α)の場合、敷きパッドやトッパーなどを使うことで、後からやわらかく調節できます。

逆に、やわらかいマットレス(β)を硬く調節するのは難しいです。

α(硬め) β(やわらかめ)
Remonマットレスα(アルファ)

やわらかく調節しやすい

Remonマットレスβ(ベータ)

硬く調節しにくい

よって、迷ったらα(硬め)を選んだほうが結果的に失敗は少ないと思います。

椚大輔椚大輔

「迷ったら硬め」というのがマットレス選びの鉄則です。

Remonマットレスα(アルファ)はどこで買うのがお得?

Remonマットレスα(アルファ)

Remonマットレスα(およびRemonマットレスβ)は公式サイト限定モデルです。

まとめ

Remonマットレスβ(ベータ)の使用イメージ

いかがでしたか。

エムールのRemonマットレスα(アルファ)をご紹介しました。

「かなり硬めの高反発ウレタンマットレス」です。

1層目に使われている反発弾性率約60%(当サイト測定値)の「ハイレベルな高反発ウレタン」によって、寝姿勢保持性や寝返りサポート性をしっかりと感じました。

とくに沈み込み過ぎない寝心地が好きな人におすすめです。

一方、かなり硬いため、合わない人も多いかもしれませんが、100日の寝心地保証(返品・返金保証)キャンペーンをしているので、気になった人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

なお、Remon SLEEPの寝心地保証は、1回限りですが、αの寝心地が合わなかった場合、β(やわらかめの低反発)を選びなおすこともご検討ください。

なぜなら、同社の調査によると、この2モデル(αとβ)の寝心地満足度を足すと、96%にもなるからです。

要するに、αが合わなければ、βが合う可能性が高いということです。※「2種類のマットレスでほとんどのユーザーを満足させる」というのがRemonマットレスのコンセプトです

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。