極上のふんわり感が味わえます!

この記事では、Remonマットレスβ(ベータ)をご紹介します。

なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて

実際に体験し、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

Remonマットレスβ(ベータ)の基本情報

Remonマットレスβ

メーカーエムール
サイズシングル~クイーン
クッション材多層ウレタンフォーム
価格(Sサイズ)132,000円
お試し期間100日※キャンペーン
保証期間1年

公式サイトで見る

メーカーの「エムール」とは

エムール(ロゴ)

エムールは2006年に設立された日本の寝具メーカーです。「寝る」「座る」「しまう」といった商品のカテゴリーを設け、寝具を中心に、座椅子やチェア・収納家具などのインテリア総合を扱っています。

基本的にインターネット限定の販売を行っているので、購入前に実物を見ることはできませんが、一部の商品はショールーム(立川・青山)で体験可能です。

Remon SLEEPについて(αとβの違い)

Remon SLEEP(ロゴ)

「Remon SLEEP(レモンスリープ)」は、2024年に立ち上げたエムールのオリジナル寝具ブランドです。

Remonマットレスシリーズには「α(アルファ)」と「β(ベータ)」の2モデルありますが、大きな違いは寝心地の方向性です。

α(アルファ)の寝心地β(ベータ)の寝心地
α(アルファ)の寝心地

→反発力が強く、かなり硬め

β(ベータ)の寝心地

→フィット感が高く、やわらかめ

椚大輔椚大輔

個人的な硬さの評価としては、10段階(10が最も硬い)で表すと、

  • α:8.5
  • β:3.5

くらいに感じました。

また、芯材の構造(層の数やゾーニング)も大きく異なります。

α(アルファ)の構造β(ベータ)の構造
α(アルファ)の構造β(ベータ)の構造

特徴の違いをまとめると以下のとおりです。

モデルα(アルファ)β(ベータ)
画像Remonマットレスα(アルファ)Remonマットレスβ(ベータ)
寝心地弾力が強いフィット感が高い
硬さかなり硬めやわらかめ
反発性高反発低反発
沈み込み浅め深め
厚さ22cm25cm
厚さ
(Sサイズ)
約18.5kg約18.3kg
寝返り
体圧分散
衝撃吸収
カバー取っ手2個6個
価格
(Sサイズ)
88,000円132,000円
椚大輔椚大輔

α(アルファ)とβ(ベータ)の違いは以下の記事で詳しくご紹介しています。

【まず結論】Remonマットレスβ(ベータ)の評価は?

Remonマットレスβ(ベータ)の体験

この記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しています。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • 底付きや圧迫感がないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験し、Remonマットレスα(アルファ)を以下のように評価しました。

▼ Remonマットレスβ(ベータ)の評価
総合評価3.15
仰向き寝3.5
横向き寝4.5
端の沈み込み2.5
通気性2.5
寝返り2.0
底付きのなさ5.0
素材の品質4.0
耐久性3.5
衛生面3.0
取り扱いやすさ3.5
価格1.77

※目安は「3.50」以上が高評価です

>>>点数の付け方について

【総評】包まれるようなフィット感が好きな人におすすめ!

Remonマットレスβ(ベータ)の使用イメージ

Remon マットレスβ(ベータ)は、「かなりソフトで包み込まれるような寝心地」のマットレスです。

『トロけるようなFit感』(公式サイト)とあるとおり、体のラインにしっかりとフィットし、やさしい感触で体を支える寝心地でした。

1層目に低反発ウレタンが搭載しているため、衝撃吸収性が高く、振動が伝わりにくいので、二人で寝る人にもおすすめです。

硬さは、10段階(10が最も硬い)で表すと3.5くらいの「やわらかい寝心地」です。

よって、人によってはやわらかすぎる(沈み込み過ぎる)と感じる可能性もあるでしょう。また、低反発タイプなので、コロコロと簡単に寝返りが打てるタイプではありません。

Remonマットレスβの沈み込み
フィット感と体圧分散性が高く、深く沈み込む寝心地

しかし、「沈み込みが深い低反発マットレス」は横向き寝との相性が抜群に良いです。ホールド感と体圧分散性が高く、安定した寝姿勢をキープしてくれます。

好き嫌い(合う・合わない)は分かれそうなマットレスですが、個人的には、この包まれるような感覚はきらいではなく、むしろ心地よかったです

「ふんわりと包まれるような寝心地が好きな人」にぜひおすすめしたいマットレスです。

公式サイトで見る

Remonマットレスβの特徴&メリット

1. フィット感が高い「低反発タイプ」

低反発

Remonマットレスβは、1層目に低反発ウレタンフォームを使用しています。

低反発ウレタンは、衝撃吸収性とフィット感の高さが特長で、Remonマットレスβの「トロけるようなFit感」を作り出す代表的な素材です。

椚大輔椚大輔

一方、別モデルのRemonマットレスα(アルファ)は1層目に高反発ウレタンを使用した「はずむような爽快感」が特徴です。

よって、「αは高反発、βは低反発」という点が両モデルの寝心地の方向性の大きな違いです。

2. 至高のフィット感を生むための「4層ミルフィーユ構造」

4層ミルフィーユ構造

Remonマットレスβは、4層のウレタンフォームを使用しています。

硬さ(N)反発性
1層目60N低反発
2層目250Nレギュラー
3層目150N高反発(凹凸加工)
4層目220Nレギュラー

公式サイトで「4層ミルフィーユ構造」と表現しているのは、以上の表のとおり、硬さや反発性が大きく異なる素材を交互に重ねているからです。

個人的には、2層目と3層目が特に重要だと感じました。

1層目は、やわらかい低反発ウレタンですが、これだけだと沈み込みがかなり深くなります。

そこで2層目に250Nの超ハードウレタンを挟み、沈み込みを抑えます。

2層目の超ハードウレタン
2層目の超ハードウレタン(沈み込みを抑える)

しかし、まだ「トロけるようなFit感」はまだ生まれません。そこで、3層目の凹凸加工ウレタン(150N)の登場です。

3層目の凹凸加工ウレタン
3層目の凹凸加工ウレタン

凹凸加工ウレタンは、点で体を支えるため、きめ細やかな動きが得意です。

よって、2層目で表層の沈み込みを抑えつつ、3層目で体のラインや荷重にきめこまやかに対応させることで、「トロけるようなFit感」が完成します。

なお、3層目の凹凸加工ウレタンは荷重分散性も高く、強い圧力をかけても1層目(低反発ウレタン)が潰れないことで、やわらかくFit感がある寝心地を維持できるのです。

荷重への反応(アニメーション)

上のアニメーションを見ると、1層目が体にしっかりフィットしつつ、2層目で沈み込みが抑えられ、3層目できめ細やかに反応していることがわかりますね。

なお、4層目はかなり硬めのウレタン(220N)なので、3層目(150N・凹凸加工)が反応しやすく(つぶれやすく)なります。

椚大輔椚大輔

いろいろ書きましたが、要するにかなり凝った構造ということです。

3. ふんわりと「やわらかめ」の寝心地

Remonマットレスβ(ベータ)の硬さ

Remonマットレスβのウレタンフォームの硬さの仕様は以下のとおりです。

N数(硬さ)
1層目60N(やわらかい)
2層目250N(すごく硬い)
3層目150N(ふつう)※凹凸加工
4層目220N(かなり硬い)

硬めのウレタンフォーム(2・4層目)も使っていますが、硬さを作っているのは1層目と3層目の存在が強く、結果的に「やわらかめ」の寝心地に感じます。

また、1層目は低反発ウレタンなので、高いフィット感によってソフトな寝心地に感じやすいです。

椚大輔椚大輔

ちなみに反発性(低反発・高反発)と硬さ(N)は無関係です。※硬い低反発もあれば、やわらかい高反発もあります

しかし体感的には、同じ硬さ(N)の場合、フィット感が強いとやわらかく、反発力が強いと硬く感じやすいです。

5. 100日の寝心地保証(トライアル)付き

Remonマットレスβ(ベータ)の体験

現在、期間限定のキャンペーン(終了時期未定)として、100日の寝心地保証(トライアル)が付いています。

Remonマットレス(αとβ)の寝心地保証内容は以下のとおりです。

保証内容
  • 寝心地に不満がある場合、購入日から100日以内であれば返品でき、注文代金が返金される
  • サービス申し込み方法は、「購入時の注文番号」と「どのような点が合わなかったか」をメール( cs@emoor.co.jp)で連絡
  • 集荷依頼はメーカー手配
  • ユーザー自身で梱包が必要(梱包材も用意が必要)
  • 返品時の送料はメーカー負担
  • お一人当たりの本サービス利用は1回限り
椚大輔椚大輔

トライアル付きのマットレスは他にもありますが、梱包が必要という点が、少し面倒です。

よりシンプルで手間が少ないトライアルサービスが良い人は、コアラマットレスエマ・スリープなどもご検討いただくと良いでしょう。

公式サイトはこちら

Remonマットレスβ(ベータ)のデメリット

1. (人によっては)やわらかすぎる

何度もお伝えしていますが、沈み込みが深い「ふんわりふわふわ系」のマットレスです。しっかりした硬い寝心地が好きな人は合わないでしょう。

椚大輔椚大輔

硬めが好きならRemonマットレスα(アルファ)をご検討ください。

2. 蒸れやすい

1層目にピンホール加工(穴あけ加工)など、通気性への配慮はありますが、低反発ウレタン特有の蒸れやすさは感じます。調温・調湿性能もないため、暑がりな人には向かないかもしれません。

【体験レビュー】Remonマットレスβ(ベータ)を実際に試してみた

Remonマットレスβ(ベータ)の使用イメージ

椚大輔椚大輔

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などをレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルサイズです。

梱包状態(サイズ)

開梱します。

開梱

マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。

中身はマットレス本体と説明書です

マットレスと取扱説明書

マットレスの重さはシングルサイズで約18.3kgなので「そこまで重くないタイプ」です。

マットレスの持ち運び

外側のビニールをハサミで切って開封します。

ビニールをハサミで切る

開封の様子は以下の動画をご参考ください。※音声なし・4倍速

上の動画のとおり、外側のビニールを切るとロールになっていたマットレスが広がり、内側のビニールを切ると、圧縮されたマットレスが膨張します。

外観のチェック

開封直後のRemonマットレスβ(ベータ)

開封直後からボリューム感があります。

説明書によると『通常は1日~2日で復元します』とのことで、開封直後と4日経過したマットレスの様子は以下のとおりです。

開封直後と4日後のアニメーション

このとおり、開封直後でもほとんど復元されているので、すぐに使っても問題ないです。

マットレスの厚さはこのくらいです。

マットレスの厚さ

公表値どおり、約25cmの厚さが確認できました。

厚さの計測

外観をチェックしていきます。

Remonマットレスβ(ベータ)の外観

ところどころに黄色い刺繍が入っていてオシャレですね。

表生地

生地アップはこんな感じです。

生地アップ

3層ニット生地なので伸縮性は高いです。

生地の伸縮性

伸縮性が高い生地は、体へのフィット感が高く、寝返りもサポートしてくれます。

表カバーの足元に「Remon SLEEP」のロゴがあります。

「Remon SLEEP」のロゴ

側面カバーもポリエステル100%でサラサラとした触り心地です。

側面カバー

ニット生地なので、伸縮性は高いです。

ニット生地

カバーには取っ手が付いています。

取っ手

取っ手があるとマットレスの移動やローテーション時に便利です。

ローテーション

Remonマットレスβは表面のみに寝られる「片面仕様」です。

表面裏面
表面裏面

裏面カバーは、側面と同じくニット生地(ポリエステル100%)です。

裏面カバー

特に滑り止めもないサラサラした生地なので、滑りやすく、マットレスが少しズレやすかったです。

裏面カバー(アップ)

内部構造のチェック

マットレスを裏面にします。

Remonマットレスβ(ベータ)※裏側

裏面カバーにファスナーがあります。

ファスナー

ファスナーを開いていくとマットレスの芯材が現れます。

ファスナーを開く

ファスナーは「コ」の字に閉じられていました。

「コ」の字ファスナー

芯材とカバーです。

芯材とカバー

芯材(ウレタンフォーム)は保護カバーに覆われています。

芯材(ウレタンフォーム)

検証のため、保護カバーを切り、内部を詳しく確認します。

保護カバーを切る

こちらが芯材のウレタンフォームです。

芯材のウレタンフォーム

形状の歪みは少し大きめでした。

歪みのチェック

特に圧縮タイプのウレタンマットレス(ウレタンフォーム)においては、復元後の形状にきれいさは、品質や耐久性に関係します。

Remonマットレスβの復元率97%(高くない復元率)は、圧縮しきらない個体が出てくる可能性が増えるレベルなので、たまたま当たってしまったのかもしれません。

上層はピンホール加工(穴あき加工)によって、通気性を高めています。

ピンホール加工

ウレタンフォーム自体は蒸れやすい素材ですが、こうした穴を開けることで下層への空気の流れを作ります。

ピンホール加工(アップ)

3層目のウレタンは、凹凸加工で、荷重に応じてウレタンの形状を変えた「ゾーニング仕様」です。

Remonマットレスβ(ベータ)の構造

2層目の超ハードウレタンフォーム(250N)をつぶすことなく、3層目の凹凸加工ウレタン(150N)で荷重を分散するので、硬い寝心地に感じないのです。

荷重への反応(アニメーション)

【詳細解説】Remonマットレスβ(ベータ)の評価について

Remonマットレスβ(ベータ)の使用イメージ

冒頭で星付けした以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。

▼ Remonマットレスβ(ベータ)の評価
総合評価3.15
仰向き寝3.5
横向き寝4.5
端の沈み込み2.5
通気性2.5
寝返り2.0
底付きのなさ5.0
素材の品質4.0
耐久性3.5
衛生面3.0
取り扱いやすさ3.5
価格1.77

※目安は「3.50」以上が高評価です

体験者の体型について

寝心地の感じ方には体型によって多少変わる点はご了承ください。なお、筆者は男性で身長171cm・体重59kg±1kg程度です。

1. 仰向き寝は?

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。

なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「星3.5」。

体圧分散性はとても高く、包まれるようなフィット感が特長的な寝心地です。

仰向き時の芯材の様子
仰向き時の芯材の様子

人によっては沈みの深さが気になるレベルですが、個人的にはこのくらいのフィット感は心地よいと感じるレベルです。

2. 横向き寝は?

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。

評価は「星4.5」。

3層目の凹凸ウレタンのゾーニングによって、しっかりと沈み込み、脇腹の圧迫感やツッパリもなく、体圧分散性・寝姿勢保持性が良い寝心地です。

横向き時の芯材の様子
横向き時の芯材の様子

低反発ならではの寝姿勢安定性もあり、さらに肩と腰の圧力のバランスが良く、横向き寝に適した寝心地です。

3. 端の沈み込みは?

端の沈み込み

ココをチェック

一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

評価は「星2.5」。

2層目は250Nの超ハードウレタンフォームを使っていますが、3層目の凹凸加工ウレタン(150N)によってかなり沈み込みは深かったです。

座った時の沈み込み
座った時の沈み込み

とはいえ、1層目の低反発ウレタンは衝撃吸収性が高く、ホールド感が強いので、寝返りなどで落ちそうになることはありませんでした。

4. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「星2.0」。

低反発ウレタン特有のデメリットが「寝返りの打ちにくさ」です。

Remonマットレスβにおいては、構造上、低反発の機能性を特に感じやすいため、寝返りなど、体は動かしにくかったです。

5. 通気性は?

通気構造

ココをチェック

睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星2.5」。

1層目にピンホール加工(穴あけ加工)があり、通気性に配慮された構造ですが、低反発ウレタンならではのフィット感の高さから、やや蒸れを感じました。

6. 耐久性は?

耐久性(マットレスを手で押す)

ココをチェック

密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。

評価は「星4.0」。

結論から言うと、Remonマットレスβは5~8年くらいの耐用年数が期待できると思います。

ウレタンマットレスの耐久性を知るには「復元率」という情報が最も信頼できます。Remonマットレスβの復元率は「97%」で、これはやや高い数値です。

復元率:97% ※品質表示ラベルより
復元率:97% ※品質表示ラベルより

復元率97%のマットレスは、おおよそ5~8年くらいの耐久性が期待できます。

なお、「密度(D)」の仕様も耐久性に関係します。

ウレタン層(分類)密度
1層目(低反発)38D
2層目(一般)35D
3層目(高反発)35D
4層目(一般)32D

1層目は、低反発ウレタンとしては最低限の密度です。

一方、下層では32~35Dの高密度ウレタンフォームで支えられるため、マットレス全体としての耐久性は安心できるレベルの密度と言えます。

椚大輔椚大輔

低反発ウレタンの「最低限の密度」とは、生産が安定できるレベルとしての密度という意味です。

要するに低反発ウレタンの場合、40D前後の密度がないと、生産時に安定しない傾向があるということです。

ちなみに、高反発ウレタンは30D以上、一般ウレタンは16D以上が最低限の密度です。

7. 素材の品質は?

Remonマットレスβ(ベータ)のウレタンフォーム

ココをチェック

ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。

ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。

評価は「星4.0」。

ゾーニングのズレはなく、カバーの縫製もきれいです。

各フォームの接着や裁断などの加工はきれいで、製造レベルの高さが想像できます。

8. 衛生面は?

カバー

ココをチェック

抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.0」。

衛生加工はありません。ただし、カバーが洗濯可能なことは衛生上のメリットです。

9. 取り扱いやすさは?

マットレスのハンドリング

ココをチェック

持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

評価は「星3.5」。

重さが約18.3kgなので「ふつう程度の重量」で、圧縮梱包なので搬入経路が狭い家でも安心です。

カバーに取っ手が付いているので、ローテーションなど、動かすときに便利です。

ちなみに、別モデルのα(アルファ)には取っ手がヘッドとフットに1個ずつ(計2個)なので、やや不便です。

α(アルファ)β(ベータ)
α(アルファ)β(ベータ)

なお、ウレタンマットレスは細かくちぎれば家庭ごみで捨てられるため「捨てやすいマットレス」とも言えます。※ごみ捨てはお住いの自治体のルールに従ってください

10. 価格は?

Remonマットレスβ(ベータ)の使用イメージ

ココをチェック

絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。

評価は「星1.77」。

シングルサイズで132,000円は、マットレス市場全体から考えると「高いレベル」の価格帯です。

構造や耐久性などを考えると、そこまで価格は高すぎませんが、コストパフォーマンスが素晴らしいとも言いにくいです。

なお、Remonマットレスはセール(値下げ)を行うこともあるようなので、70,000円くらいならコストパフォーマンスの満足感は高いと思います。

似ているマットレスとの違い(特徴・他メーカー)

Remonマットレスβ(ベータ)の使用イメージ

Remonマットレスβと似た「ふんわり低反発系のウレタンマットレス×お試し期間付き」という条件で比較します。

商品①Remonマットレスβ(本商品)②快眠タイムズ マットレス③リムネ・ザ・マットレス
画像Remonマットレスβ快眠タイムズ マットレスリムネ
メーカー
(ブランド)
エムール篠原化学LIMNE
ウレタン種類低反発
(1層目)
一般(レギュラー)
硬さソフトややソフトソフト
密度38D(1層目)
35D(2-3層目)
32D(4層目)
45D(1-2層目)
32D(3層目)
26~27D
(平均・推定)
復元率97%99%94%
厚さ25cm20cm22cm
重量約18.3kg約15.5kg約12kg
保証1年5年10年
お試し期間100日60日120日
サイズS~Q
価格
(Sサイズ)
132,000円50,000円79,900円
リンク公式HP公式HP公式HP

比較商品②「快眠タイムズ マットレス」とは?

快眠タイムズ マットレス

②は愛知県に本社がある寝具メーカー「株式会社篠原化学」が展開する「快眠タイムズ」のオリジナルマットレス。低反発+高反発のリッチな多層構造タイプで、仕様・品質とも良質(高密度×復元率99%)なことが特長です。

快眠タイムズ マットレスの3層ウレタンフォーム
快眠タイムズ マットレスの3層ウレタンフォーム

さらに、5万円台から買える抜群のコストパフォーマンスで、仕様・寝心地・価格のバランスで考えると最も優れていると思います。ただし、トライアルの条件が少し厳しめ(60日経過後の10日以内に手続きが必要・手数料あり)がデメリットです。

Remonマットレスβが優れているところ快眠タイムズ マットレスが優れているところ
  • フィット感
  • トライアル条件
  • 沈み込みにくさ
  • 耐久性
  • コスパの良さ
椚大輔椚大輔

快眠タイムズマットレスは、何といってもコストパフォーマンスが素晴らしいです。トライアル条件を気にしなければイチオシのマットレスです。

当サイト特別クーポンあり(使い方)

比較商品③ 「LIMNE the Mattress」とは?

リムネ

③は2019年創業の日本の寝具ブランド「LIMNE(リムネ)」のオリジナルマットレス。低反発ウレタンを使っていませんが、表層にかなりソフトなウレタンを使用し、「ふんわりふかふか」な寝心地です。

リムネの3層ウレタンフォーム
リムネの3層ウレタンフォーム

トライアルや保証の条件も良く、価格も抑えられていますが、復元率・密度の仕様が悪く、耐久性の低さが最大のデメリットです。

Remonマットレスβが優れているところリムネが優れているところ
  • フィット感
  • 耐久性
  • 価格の安さ
  • 保証期間
椚大輔椚大輔

リムネの復元率94%は、かなり耐久性が低い数値です。寝心地は良いので、短期間の使用に使いたい人ならおすすめできます。※公式サイト上の復元率は96%ですが、品質表示ラベル上では94%です(当サイトでは品質表示ラベルを優先させます)

どれがおすすめ?

コストパフォーマンスで考えると快眠タイムズマットレスです。寝心地もやわらかすぎないので、多くの人に合いやすいでしょう。

トライアルや保証の条件を大切に考えるならリムネです。ただし、耐久性(復元率)を考えると積極的に選ばなくても良いと思います。

包み込まれるようなフィット感が好きな人は、Remonマットレスβ(ベータ)です。他の2商品よりもしっかりと沈み込み、フィット感が高い寝心地が得られます。

Remonマットレスβ(ベータ)はどこで買うのがお得?

Remonマットレスβ(ベータ)の使用イメージ

Remonマットレスβ(およびRemonマットレスα)は公式サイト限定モデルです。

公式サイトはこちら

まとめ

いかがでしたか。

エムールのRemonマットレスβ(ベータ)をご紹介しました。

「ふんわりしたフィット感が高い、低反発ウレタンマットレス」です。

特殊な4層構造のウレタンフォームによって、しっかりと沈み込みつつも寝姿勢が崩れない工夫が素晴らしいです。

一方、低反発ならではの蒸れやすさや寝返りの打ちにくさは少し感じましたが、個人的には許容範囲なレベルです。

ここまでふんわりしたフィット感があるマットレスは他にはなかなか見当たらず、良い意味で「かなり尖ったマットレス」と言えるでしょう。

ゆえに、合う・合わないは分かれそうですが、「ふんわり好き」には最適だと思います。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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