東京スポーツ

選定したおすすめマットレスを詳しくご紹介

日刊紙「東京スポーツ」(東スポ)の企画でマットレス専門家として、マットレスの選び方とおすすめ商品をご紹介させていただきました。

この記事では紙面では文字数の関係で伝えきれなかったおすすめポイントとその理由について詳しくご紹介させていただきます。

この記事を書いた人

管理人(株)悠デザイン代表・椚大輔
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年7月より株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開中。ベッド・マットレスの専門家として他のメディアの記事監修・情報提供も行う。

> プロフィールはこちら

東京スポーツとは

東京スポーツ(東スポ)とは、東京スポーツ新聞社が発行する日刊の夕刊スポーツ新聞です。

「想像を超えた創造力で驚きと喜び、笑いと夢を生む進化型メディア」というのが企業理念で、その独自性や取材力に評判があります。

プロレスや競馬の記事が多いですが、今回の企画のように、生活のお役立ち情報なども掲載しています。

>>>東スポ公式はコチラ

今回の記事の内容

今回、ご協力させていただいたテーマは「マットレス選びのコツ」というお役立ち情報です。

マットレス選びは本気で語るとなると相当なボリュームになってしまうので、紙面上では、その中で特に大切だと思う以下のポイント(ダイジェスト版)をご紹介しています。

マットレス選びのコツ(ダイジェスト版)
  • 硬さ
  • サイズ
  • 種類(クッション材)
  • 耐久性

結論をまとめると、それぞれの項目における選び方のコツとしては以下のようにご紹介させていただきました。

  • 「硬さ」は、寝姿勢と性別を参考にする。硬めは「仰向き&男性」、やわらかめは「横向き・女性」が合いやすい。悩んだら「少し硬め」がおすすめ。硬めのマットレスなら後から柔らかく調節できるため(つまり、失敗しにくい)。
  • 「サイズ」は一人当たりセミダブルがおすすめ。理由は寝返りの幅。寝返りは肩幅の2.5~3倍動くと言われている。(平均的な肩幅40~45cmなので、幅120cmのセミダブルがおすすめ)
  • マットレスの「種類」はスプリングコイル・ノンコイルに大きく分けられ、その中で筆者がおすすめしたのはスプリングコイルの中の「ポケットコイル」。理由は耐久性・揺れにくさ・通気性・体圧分散性などのバランス感が良好だから。
  • 「耐久性」が高いマットレスを選ぶには、詰め物の仕様や構造にも注目。低価格すぎるマットレスは片面にしか詰め物がない(しかも低品質の)場合が多いので、しっかりしたマットレス探している人は「両面仕様」がおすすめ

すごくざっくりとご紹介すると以上のとおりです。

他にもマットレス選びにおいて知っておいた方が良いポイントはいくつかあり、それを徹底的にまとめたのが以下の記事ですので、ご興味ありましたご参考くださいね。

ご紹介したおすすめマットレス&選定した理由

東京スポーツ新聞の読者層は「50~60代」が多いとのことで、特に中高年の方に満足いくマットレスというポイントで、以下の商品をご紹介させていただきました。

【掲載商品】源ベッド「国産ポケットコイルマットレス」

国産ポケットコイルマットレス(非圧縮タイプ)

このマットレスの特徴

広島県のベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルポケットマットレス。バネから国内の自社工場で作ったALL日本製です。国内最高品質の硬鋼線を使用したポケットコイルを高密度に敷き詰めたしっかりとした寝心地が特徴。硬さが3種類(ソフト・レギュラー・ハード)から選べ、レギュラーで「少し硬め」くらいの寝心地です。両面仕様のため寝心地が長持ちしやすい点も魅力です。さらに詰め物には高品質なウレタンフォームと抗菌防臭・防ダニ効果があるワタ(マイティトップ®Ⅱ)を搭載。これだけハイグレードな仕様にも関わらず3万円台から買えるのは、素晴らしいコストパフォーマンスの高さと言えます。

サイズセミシングル~クイーン
※ロングサイズあり
硬さソフト・レギュラー・ハード(選べる)
クッション材ポケットコイル
価格39,900円
その他両面仕様、防ダニ、抗菌・防臭

レビュー記事はこちら

なぜ、このマットレスがおすすめか

この商品は、マットレスに必要だと考える要素を高いレベルでバランスよく備えています。

国内最高レベルのバネと、高品質なウレタンフォームを搭載しているので、耐久性も良好。なお、この商品はホテルからの引き合いも多いとのことなので、安心感はより高まりますね(ホテルにとってマットレスは顧客満足度のつながるため、特に大切なものです)。

しかもこの品質で3万円台から買えるのが驚きです。これは源ベッドが店舗やショールームなどを構えていないため、余計な固定費がかからず、自社で一貫して作っているからでしょう。

さらに、3万円台以下で買えるような格安マットレスはお届け時にロール状に圧縮されていることが多いですが、本商品は「非圧縮」で届きます。

左:圧縮タイプ、右:非圧縮タイプ(本商品)
左:圧縮タイプ、右:非圧縮タイプ(本商品)

圧縮タイプは、配送費が抑えられるため低価格にしやすいことが最大のメリット。また、コンパクトになることで搬入経路が狭くてもOKということから、最近のマットレスは圧縮梱包が主流になっています。

しかし、良いことずくめに見える圧縮マットレスでも、弱点があります。

それは「端の沈み込みやすさ」と「耐久性」です。

非圧縮マットレス(本商品)は外周にワイヤーを仕込めることで、ワイヤーにポケットコイルを固定でき、端が沈み込みづらくなります。

非圧縮※ワイヤーあり(本商品)圧縮※ワイヤーなし
高密度のポケットコイル高密度のポケットコイル

さらに、本商品は詰め物に「チップウレタン」という硬い層を入れています。チップウレタンは圧縮できないため、基本的に圧縮マットレスでは採用できない素材です。

チップウレタン
チップウレタン(非圧縮タイプならではの素材)

チップウレタン(硬い層)はバネ当たりをなくし、寝姿勢を正しく保つ役割があります。さらにチップウレタンはヘタリにくいので、寝心地が長持ちします。

なお、本商品のポケットコイルの配列は「交互配列」ですが、これも圧縮タイプではできない仕様です。

並行配列交互配列(本商品)
画像並行配列交互配列
硬さの傾向ソフトハード
跳ね感強い弱い
特徴寝返りがしやすい静かな寝心地
耐久性
(部分的には弱め)
価格安価に作りやすい高価になりやすい

この表のとおり、交互配列の方が、コイルの動きが少なく、ジェル的で静かな寝心地が実現されます。※本商品のソフトタイプは並行配列です

本商品は以上のような特徴があり、要するに「しっかりとしたマットレス」です。

読者層の50~60代の中高年の方は、格安の圧縮マットレスのよりも、ホテルや高級メーカーにあるような「しっかりとしたマットレス」を好むのではないかと考え、そんな本格派のマットレスが3万円台から買えるというコストパフォーマンスの高さから、本商品をおすすめさせていただきました。

なお、筆者(30代)も本商品を実際に体験しましたが、素晴らしい寝心地だと感じたので、幅広い年代におすすめできるマットレスだと思います。

「なるべく低価格でしっかりとしたマットレスが欲しい」という人はぜひご検討くださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

東京スポーツ新聞の特集でご紹介した内容の補足をさせていただきました。

今回、取材を受けてみて改めて思ったのが、やはりマットレス選びを本気で語るとなる相当なボリュームとなり、小難しい解説に入り込んでしまうな、ということです。

よって、本紙では、できるだけシンプルにわかりやすく要点を掻い摘んだつもりですが、それでも「ちょっとわかりづらかったかな。。」と少し反省しています。

もしお時間に余裕があり、徹底的にマットレス選びのことを知りたい方は、この記事の上でもご紹介した以下の記事をぜひ読んでいただきたいと思います。

40,000字以上のボリュームでまとめているので、読むのに時間がかかってしまうかもしれませんが、(関連記事を含めて)すべて読んでいただけるとマットレスの理解がかなり深まると思います。ご参考いただけますと幸いです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。