コスパ優秀のファイバーベッドマットレス
この記事ではリテリーの「ATHLETE アスリート(リバーシブルダブルコアマットレス)」についてご紹介します。
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
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目次
メーカーの「リテリー(Literie)」とは?
リテリー(Literie)とは、福岡県大川市に本社を構える株式会社モーブルのマットレスブランドです。
モーブルは高品質な家具メーカーとして有名で、主な取扱商品はテーブルやテレビ台、ソファーなどの木製家具。特にテレビ台は有名で「テレビ台と言えばモーブル」と言われたほどです。
木製家具としてベッドフレームはかねてから取り扱っていたのですが「ベッドフレームだけでは理想の眠りを提供できない」ということで、新しくマットレス事業を立ち上げました。それが「Literie(リテリー)」です。
リテリーのマットレスはファイバー(樹脂)素材「ライトウェーブ®」を芯材に使用していることが特徴。
今回ご紹介するマットレス「ATHLETE(リバーシブルダブルコアマットレス)」はリテリーの中でも人気が高い商品です。
ちなみに、Meuble(モーブル)はフランス語で「家具」、Literie(リテリー)はフランス語で「寝具」という意味です。
ATHLETE(リバーシブルダブルコアマットレス)の基本情報
メーカー | モーブル(リテリー) |
---|---|
サイズ | シングル~ダブル |
クッション材 | ファイバー(ポリエチレン) |
価格(Sサイズ) | 81,180円 |
生産 | 日本 |
返品保証 | 60日(送料は自己負担) |
保証期間 | 3年 |
【まず結論】ATHLETEの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- 底付きや圧迫感がないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ ATHLETEの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.42 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 5.0 |
寝返り | 4.5 |
底付きのなさ | 4.5 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱い安さ | 3.5 |
価格 | 2.36 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
【総評】ファイバータイプのベッドマットレスで抜群のコスパ
リテリー「ATHLETE」はファイバーマットレスです。
そして、厚さ27cmというボリューム感がある「ベッドマットレスタイプ」の商品です。
ファイバー素材は高い通気性と反発性があるので、要するに「蒸れにくく、寝返りがしやすい」という特徴があります。
なお、ATHLETEはファイバー素材が6ブロックに分かれていて、それらを入れ替えることによって硬さ調節が可能です。
ATHLETEと同様の「硬さ調節可能なファイバーベッドマットレス」としての競合商品はエアウィーヴ S03ですが、ATHLETEはS03(エアウィーヴ)の半分以下の価格です。
さらに、S03(エアウィーヴ)にはない、無膜ウレタンフォームの詰め物や、外周強化仕様、アルコール消毒可能、リバーシブルカバーなど、豊富な機能性を有しています。
さらに、カバーのニット生地+無膜ウレタンフォームの詰め物という組み合わせによって、ファイバーマットレスにありがちな「硬いことによる圧迫感」も軽減され、まさに寝心地・機能性・価格と3拍子揃ったプロダクトと言えるでしょう。
現在では詰め物が無膜ウレタンフォームから、「インナーパッド」に変更されています。
ファイバータイプのベッドマットレスをお探しの人はぜひ一度チェックしてみてくださいね。
本商品のメリット(まとめ) |
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本商品のデメリット(まとめ) |
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以下より詳しくご紹介します。
ATHLETEの特徴・メリット
通気性・反発性が優れた「ライトウェーブ®」
クッション材は、独自の三次元構造体「ライトウェーブ®」を採用。
ポリエチレンを複雑な網目状に固めたファイバータイプのクッション材で、優れた通気性と反発性が特長です。エアウィーヴなどでもお馴染みですね。
ファイバー素材は、釣り糸の技術を応用して作られた素材なので、丸洗いでき、清潔に保ちやすい点もメリットです。
ファイバー素材は、多方向に反発することが特徴。(スプリングコイルやウレタンフォームの場合、基本的に上方向のみ反発です)
これが「ファイバー素材は寝返りが楽」と言われる理由です。体の動きに対して様々な方向からサポートするので、寝返りがスムーズに打ちやすいのです。
6コア構造で「寝心地が調節」できる
ライトウェーブ®が6ブロック(コア)に分かれていて、3ブロックは「ソフト」、3ブロックは「ハード」になっています。
これらの6ブロックの位置を入れ替えることで、寝心地の調整が可能です。
今回、リテリー公式で紹介されている3つの調節パターン(ソフト・ハード・センターハード)を試してみました。
ソフト | ハード | センターハード |
---|---|---|
「柔らかめ」が好きな人に(目安:50kg以下) | 「硬め」が好きな人に(目安:51kg以上) | 「腰の沈み込み」「寝返り」が気になる人 |
「ソフト」の寝心地は?
適度な沈み込みによって体当たりがふんわりし、高い体圧分散性を感じました。
「ファイバー=硬い」という印象がある人は、それを覆される寝心地に感じるでしょう。
ただし、セパレート部分の沈み込みのギャップがやや気になります。(特に横向き寝)。結果的に腰・お尻が深く沈み込む感じです。
体重が軽めの人なら気にならないかもしれません。
「ハード」の寝心地は?
しっかりとした硬さが感じられ、特に仰向き寝に適していると思います。
ただし、背中・腰部分が少し圧力強めに感じるので、しっかりめの寝心地が好きな人におすすめです。
沈み込みが深い横向き寝は、圧迫感を感じるかな?と想像しましたが、意外と詰め物のウレタンフォームによって圧迫感は感じませんでした。
「センターハード」の寝心地は?
真ん中のみハード仕様のパターンです。
背中あたりの圧迫感が軽減され、腰部分を押し上げてくれるようなまっすぐな寝姿勢となります。
体の中心線がまっすぐになることで寝返りも簡単に打てます。
個人的には一番しっくりきたのがこのセンターハードパターンでした。
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【体験レビュー】ATHLETE(リバーシブルダブルコアマットレス)を実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
合計3つの段ボールで届きます。
一番小さい段ボールは、カバーや詰め物(ウレタンフォーム)が入っています。
残り2つは芯材(ライトウェーブ®)です。
芯材の段ボールのどちらかに取扱説明書が入っています。
パーツをすべて展開してみました。
左下にあるカバーを展開すると下記の通りです。
青いカバーは底面のカバーですが、メッシュ生地になっています。
黒い帯は側面のカバーで、粗めのメッシュ生地になっています。
メッシュ生地はすべての生地の中で最も通気性が良いので、ライトウェーブ®の通気性と掛け合わせて、マットレス全体がかなりの高通気仕様となっています。
こちらは芯材の上に敷く(詰め物の)ウレタンフォームです。
お届け時にはロール状に丸まっているので解きます。
不織布のカバーで覆われていますが、カバーはファスナーで脱着可能です。
このように、ウレタンフォームはプロファイル(凹凸)加工されています。
プロファイルウレタンは、体を点で支えるため、ふんわりとやさしい体圧分散性が得られます。
なお、このウレタンフォームは無膜(徐幕)加工がされています。
ウレタンフォームを発泡すると膜が反射してキラキラ見えるのですが、ウレタンの膜を飛ばす(除膜加工する)ことで、より通気性が高い素材が出来あがるのです。
無膜ウレタン(本商品) | 一般的なウレタン |
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こちらが芯材のライトウェーブ®です。
ソフトとハードがありますが、ハードのみ黄色い印がついているので、判別しやすいです。
なお、他の見分け方としては、硬さを「密度」で調節しているため、ハードの方が高密度になっています。
ハード(密度が高い) | ソフト |
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それでは組み立て方法をご紹介します。
まず底面の青いカバーを設置します。
その上にライトウェーブ®を置きます。
この時にライトウェーブ®のソフト・ハードの位置を調節し硬さを決めてください。
上がすべてソフト (やわらかめ) | 上がすべてハード (かため) | センターハード(腰が持ち上がる) |
---|---|---|
「柔らかめ」が好きな人に(目安:50kg以下) | 「硬め」が好きな人に(目安:51kg以上) | 「腰の沈み込み」「寝返り」が気になる人 |
なお、ライトウェーブ®は外周を硬く強化した構造になっていて、その部分が(密度が濃いので)少し色が濃くなっています。
少しわかりづらいかもしれませんが、外周強化仕様のため、端と中央のブロックが異なるので、ご注意ください。
ライトウェーブ®をすべて乗せたらファスナーで側面カバーを付けます。
無膜ウレタンフォームを上からかぶせます。
最後に表のキルティングカバーをファスナーで装着し完成です。
組立自体はそこまで難しいものではなく、10分くらいで完成できました。
外観
ウレタンマットレスなどでよくある圧縮梱包でないため、開封後から完全な形状で、すぐにでも使い始めることができます。
マットレスの厚さをチェックします。
公表値どおり約27cmの厚みが確認できました。
これはマットレスの中では「かなり分厚い」です。分厚いマットレスは底付きを感じにくく、さらに高反発マットレスの場合は、反発性の特徴を感じやすくなるというメリットがあります。
続いて、カバーをチェックします。
横方向のシンプルなキルティングです。
カバー表面はポリエステル100%のニット生地使用。さらっとした肌触りです。
生地のアップはこんな感じです。
ふんわりとした感触で、押すと詰め物のウレタンフォーによってモッチリとした弾力性があります。
カバーの伸縮性はほどほど高いです。
サイドカバーは粗めのメッシュ生地になっています。
芯材のライトウェーブ®の超通気構造と相まって、通気性が抜群の仕様です。
カバー側面には取っ手が付いているので、動かしやすいです。
裏面はこんな感じです。
裏面の生地もポリエステル100%のメッシュ生地なので、通気性も抜群です。
なお、裏面の生地も表地として使えるリバーシブル仕様とのことです。
ただし、基本的にはニット生地を上にした方が寝心地は良いです。(裏地のメッシュ生地を表にすると通気性は良いがプロファイルウレタンの凹凸が気になったり、やや硬すぎる寝心地に感じる)
カバーはファスナーで取り外し可能です。
カバーは家庭洗濯可能です。
分割できるので、汚れやすい上部分のカバーだけでも洗濯でき、メンテナンス性が高い仕様です。
こちらがATHLETEの構造(断面)です。
上から
- カバー
- 無膜ウレタンフォーム
- ライトウェーブ®
- ライトウェーブ®
- カバー
という構造をしています。
なお、ファイバー素材は釣り糸を応用した技術なので、水に強く丸洗いも可能です。
水洗いできることで、花粉やハウスダストなどの汚れを洗い流すことができます。
さらにライトウェーブ®はアルコール消毒も可能。
ちなみに他社製のファイバーマットレスではアルコール消毒が非推奨の場合もあります。
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【詳細解説】ATHLETEの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ ATHLETEの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.42 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 5.0 |
寝返り | 4.5 |
底付きのなさ | 4.5 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱い安さ | 3.5 |
価格 | 2.36 |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「4.0」。
ファイバーの高い反発性によって、体が持ち上げられまっすぐな寝姿勢をキープしてくれます。
特に腰部分(中央のブロック)をハードに調節した際にはしっかりと腰部分のサポートが効きます。
仰向きに寝姿勢が中心の人は場合は、上層のブロックは全部ハードが、センターハード(腰強化)がおすすめです。
筆者の体型(171cm・58kg)では、センターハード仕様が最も寝心地が良く感じました。一方、すべてハードは背中・お尻部分に強めの圧力を感じました。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星3.5」。
詰め物にプロファイルウレタンフォームがあることで、肩や腰の圧迫感が少なく快適に眠れました。
懸念点は、3分割仕様のため、セパレート部分が沈み込みやすく、背中から上と、腰から下の沈み込みのギャップ(差)をやや感じたことです。
要するに、腰・お尻が深く沈み込む感じです。これは特に「上層をすべてソフト仕様」にしたときに強く感じました。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星4.5」。
ATHLETEはファイバータイプのマットレスです。ファイバーマットレスは数あるマットレスの中でも特に高い反発性があり、さらに、多方向へ反発するため体の動きにきめ細やかに反応するため寝返りの打ちやすさは抜群です。
なお、満点でないのは詰め物にウレタンフォームを挟むことで、ファイバーならではのダイレクトな反発性がやや感じにくいためです。
反発性を重視する人は、ウレタンフォームを外して寝てみても良いでしょう。(ただし、ファイバーに直接的な荷重が加わることで芯材がヘタリやすくなるリスクもあります)
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星4.0」。
もともと硬めの仕様に加えて、外周をさらに硬めに強化しているので、端部分の沈み込みは少ないです。
詰め物にやわらかめのプロファイルウレタンがあるため、端ギリギリで寝返りなどをすると不安定さは多少ありますが、ワンサイズ上の使用感が得られます。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星5.0」。
ファイバー素材は、数あるクッション素材(スプリングコイル、ウレタンフォーム、ラテックス等)の中で最も通気性が優れた素材です。
ATHLETEの「ライトウェーブ®」は、体積に対してほぼ空気の層で出来ています。
カバー側面のメッシュ生地は、より通気性を高めてくれます。
さらに詰め物のウレタンフォームも無膜加工(高通気加工)という徹底ぶり。
極めつけは、裏面のメッシュ生地を表面にしても使えるリバーシブル仕様なので、蒸れやすい人にもおすすめです。
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「3.0」。
ファイバーマットレスの寿命はだいたい「7年くらい」です。
ファイバー素材は、形状がヘタリやすく、さらに裂けやすいという特徴があるため、基本的に耐久性はあまり高くありません。
少し詳しくご紹介します。
ブロックが多いほどヘタリやすい
ATHLETEは3分割×2層の計6ブロックの構造です。ブロック多いほど辺も多くなります。
マットレスは基本的に(それ以上荷重分散できないという点で)端が最も耐久性が低いため、「ブロックが多い=耐久性としてはマイナス」とお考え下さい。
復元率が低い(ファイバーのデメリット)
復元率とは、マットレスを80,000回圧縮して「どれだけ形状が元に戻るか?」の数値で、要するに「厚みのヘタリやすさ」がわかる指標です。
そもそもファイバー素材は復元率が低い(厚みの低下率が高い)傾向があるため、ずっと同じ場所で寝ていることによって早くヘタってしまう可能性あります。
こまめにブロックの表裏をローテーションすれば、ヘタリは慣れるのでより長く使えるでしょう。
なお、ATHLETEの復元率は93%。これはウレタンマットレスで考えた場合、かなり低い数値です(ウレタンマットレスは97%以上が中心)
無膜ウレタンフォームは耐久性が低め
ATHLETEは詰め物にプロファイルウレタンフォームを搭載することで芯材にダイレクトな荷重が伝わらないという点は耐久性にはプラス要素です。
ですが、ATHLETEのウレタンフォームは無膜のため、ウレタンフォーム自体の耐久性は低めです。(無膜加工は通気性が高くなる点がメリットですが、膜がないことで脆くなります)
外周を固めてあるからちぎれにくい
ファイバーマットレスは端がちぎれやすいのですが、ATHLETEは外周を固めてあるため、ちぎれにくい工夫をしています。(これはエアウィーヴでは行っていない加工です)。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
評価は「4.0」。
芯材のライトウェーブ®は、外周を固める製法のため、ちぎれにくくきれいな形状を保ちやすいです。
その他の素材(ウレタンフォームやカバー)も、大きな汚れや歪みはなく品質管理状態は良好と言えます。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
特に衛生加工はありませんが、ATHLETEは丸洗い可能です。(無膜ウレタンフォームは水洗い不可です)
芯材(ライトウェーブ®)まで洗えるマットレスはファイバーマットレスならではメリットと言えます。
さらにアルコール消毒もOKなので、衛生面を気にする人も満足いただけるのではないかと思います。
参考までにカバーの取扱い表示は以下の通りです。
表地カバー | 側面カバー | 裏面カバー |
---|---|---|
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星2.36」。
シングルサイズで81,180円という価格は、マットレス市場全体から考えると「高め」の価格帯です。
ファイバータイプのベッドマットレスは、スプリングコイルやウレタンマットレスに比べると高価になりやすいのですが、ATHLETEはファイバーマットレスの中では、仕様・品質を考えると決してコストパフォーマンスは悪くありません。
口コミ・評判のまとめ
リテリーATHLETEは2021年に発売されたばかりの商品なので、現在レビュー・口コミは確認できませんでした。
件数が溜まってきたら内容を分析してご紹介したいと思います。
良い口コミ | 悪い口コミ |
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似ている商品との比較
ATHLETEの特徴である「ファイバータイプのベッドマットレスで硬さ調節可能」という特徴を持った競合商品として、エアウィーヴ ベッドマットレス S03と比較します。
商品 | リテリー「ATHLETE」 | エアウィーヴ「ベッドマットレス S03」 |
---|---|---|
画像 | ||
厚さ | 約27cm | 約25cm |
重量 (Sサイズ) | 25kg | 約24.5kg |
詰め物 | 無膜ウレタン | パッド(ポリエステル) |
ブロック数 | 6 | 3 |
リバーシブル生地 | 〇 | × |
復元率 | 93% | 非公開 |
アルコール消毒 | 〇 | 非推奨 |
価格 (Sサイズ) | 81,800円 | 176,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
競合商品のエアウィーヴ「ベッドマットレス S03」とは?
エアウィーヴの硬さ調節可能タイプにおけるスタンダードモデル。表と裏で寝心地が異なるエアファイバー®を搭載しています。
エアファイバー®は3分割になっているので、体の部位ごとに寝心地を調節できることが特徴。分割タイプですが、芯材の上にパッドが搭載されているので、寝心地・耐久面の心配も少ないです。
①リテリー「ATHLETE」との大きな違いは、ブロックの表裏を変えるだけで硬さ調節ができるという点です。
つまり、エアウィーヴ S03は一つのブロックで半面は硬く、もう半面はやわらかい寝心地を作っているのです。
ブロックが分断していない分、ATHLETEよりも耐久面にメリットがあり、反発性も感じやすい仕様と言えるでしょう。
しかし、価格が2倍以上とかなり高いです。
正直このくらい価格差ほどの寝心地・品質の差は感じられないので、コストパフォーマンスで選ぶならリテリー「ATHLETE」がおすすめです。
ただし、エアウィーヴはプロのスポーツ選手や著名人のファンも多く、そうした点に価値を置くのであれば、価格的な納得感もあります。
ATHLETEはどこで買うのがお得?
リテリー「ATHLETE」は、公式サイト以外に、楽天市場店やAmazonでの購入も可能です。
返品保証が対象なのは公式サイトのみです。
また、サポートのスムーズさや、正規品が保証されているという点でも公式サイトで購入するのがおすすめです。
ATHLETEの返金保証(お試し期間)とは?
公式サイトのみの特典として、ATHLETEには60日の返品保証が付いています。
60日以内の返品であれば商品代金が戻ってくるので、安心して試すことができます。
ただし、リテリー(ATHLETE)の返品条件は、送料は自己負担となる点はご注意ください。※不良品の場合はメーカー負担
ちなみに、お試し期間を設けているマットレスメーカーは多いですが、メーカーによっては送料負担なしの場合もあったりすので、リテリーの返品条件は厳しめと言えるでしょう。詳しい返品条件はリテリー公式でご確認ください。
おすすめのお試し期間付きマットレスについては以下の記事でご紹介しています。
廃棄方法は?
芯材のファイバーやウレタンフォームはハサミで切れる素材で、細かくすれば家庭ごみでも捨てられます。
ただし、すべてのパーツを細かく切るにはかなりの労力が必要なため、粗大ごみで出すのが現実的でしょう。
なお、神奈川県横浜市の場合、マットレス(スプリングなし)の粗大ごみ手数料は1,000円です。
まとめ
いかがでしたか。
高反発・高通気が特徴のファイバータイプのベッドマットレスです。
しっかりとした厚みがあるので、クッション性も豊かで寝返りもしやすいです。
ファイバー素材は基本的に「硬め」のため、圧迫感が生まれがちですが、それを詰め物の無膜プロファイルウレタンフォームを搭載することで軽減しています。
寝心地と機能性のバランスが非常に優れた逸品と言えるでしょう。
ファイバーマットレスは他のマットレス(スプリングコイルやウレタンマットレス)に比べると高価格な傾向はあるので、それらと比較するとやや高めに感じるかもしれませんが、競合商品のエアウィーヴ「ベッドマットレス S03」と比べて、スペックで劣らず(むしろ勝っているとも言えます)、価格が1/2以下という抜群のコストパフォーマンスが魅力です。
ファイバーマットレスを探している人はぜひ一度ご検討いただきたい商品です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。