「ポケットコイル×電動ベッド」で選ぶならコレ
この記事では源ベッドの電動ベッド「スリーピー(sleepy)」と、電動ベッド用に開発したポケットコイルマットレス「夜香ケア」をご紹介します。
今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。※当サイトのPRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
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目次
電動ベッド「スリーピー(sleepy)」の基本情報
サイズ | シングル~セミダブル |
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カラー | ベージュ |
価格 (Sサイズ) | 109,000円~ ※マットレス(夜香ケア)付きは139,900円~ |
メーカーの「源ベッド」とは?
源(みなもと)ベッドは、広島県の老舗ベッドメーカー「チヨダコーポレーション」のオリジナルブランドです。
バネから自社工場で作り上げる国産ポケットコイルマットレスが強みで、圧縮タイプも展開することで、最安2万円台から買えるコストパフォーマンスの高さが魅力です。
源ベッドの国産ポケットコイルは本当に素晴らしいです!低価格のポケットコイルマットレスを探してい人は、ぜひ一度チェックしましょう。
電動ベッド「スリーピー(sleepy)」の特徴・メリット
1. 電動ベッド用の高品質マットレス「夜香ケア」が選べる
スリーピーの最大のメリットは、電動ベッド専用に開発されたポケットコイルマットレス「夜香ケア」が選べることです。
夜香ケアは、源ベッドの人気売れ筋モデル「夜香ハイグレード2」を電動ベッド仕様にしたモデルです。
夜香ハイグレード2は、「高品質な国産品なのに約3万円から買える」という抜群のコストパフォーマンスを誇るマットレスで、当サイトでも総合評価1位(約100商品中)を付けてます。>>>当サイトのマットレス評価ランキング
夜香ケアは、夜香ハイグレード2とほぼ同様の仕様※で、特殊な製法を施し、電動ベッド用に曲がりやすくしたマットレスです。※夜香ケアは片面仕様、夜香ハイグレードは両面仕様という違いがあります
なお、夜香ケアがどれだけ曲がりやすいかというと以下のとおりです。
夜香ケア | 夜香ハイグレード2 |
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以上のとおり、夜香ハイグレード2(および一般のポケットコイルマットレス)に比べると、夜香ケアは明らかに曲がっていますね。
この曲がりやすさの理由は、ポケットコイル上の不織布の貼り方などを工夫されたそうです。
しっかりした寝心地のポケットコイルマットレスなのに、ここまで曲がる商品はどこを探してもないでしょう。
電動ベッドに合わせるマットレスは「曲がりやすさ」が大事です。稼働時にしっかりと曲がらないと圧迫感や不安定さを感じるからです。
2. 独立して稼働する「2モーター」
電動ベッドはモーターの数で性能が変わりますが、スリーピーは2つのモーターを使った「2モーター仕様」です。
モーターが2つあることで、頭側(背上げ)と脚側(脚上げ)が独立して動かせるため、様々な寝姿勢に対応できるのです。
背上げ(最大角度60℃) | 脚上げ(最大角度38℃) |
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なお、格安の電動ベッドは1モーター仕様が多く、その場合は、背上げと脚上げがいっぺんに動く(もしくは背上げしかできない)ため、細かな調節ができません。
電動ベッドは、リクライニングが細かく調節機能できるほど、グッと使用感が良く感じます。
3. 基本ポジション(3つ)と自分ポジション(2つ)
スリーピーには、3つの基本ポジションがあります。
- 無重力ポジション(ZERO)
- TVポジション
- いびき防止ポジション
①無重力ポジションは、NASAが提唱する「中立姿勢」をイメージしたポジションです。
中立姿勢とは、無重力空間において自然と人間がとる体勢で、身体に最も負担が少ない姿勢とされています。
②TVポジションは、文字通りテレビが見やすい角度です。
脚が少し上がることで、楽に感じました。
③いびき防止ポジションは上半身を少し持ち上げることで、横隔膜を下げ、気道の確保を促します。
また、スリーピーは、基本ポジション以外に、自分が好きな角度を記録できる「自分ポジション」が2つ設定できます。
リクライニングの動きは以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
夜香ケアの動きも滑らかでした!
4. モーターは高品質な「OKIN製」
OKIN(オキン)は、静音設計で安全性に優れたドイツの世界的なモーター企業です。
モーターは電動ベッドの心臓部とも言える重要なパーツなので、信頼性・安全性があるメーカー製が搭載されているのは安心ですね。
格安な電動ベッドはモーターの音が大きいことも多いですが、OKINは非常に静かです。
5. 音声コントロールシステム
スリーピーには音声コントロールシステムが搭載されています。
例えば「スリーピー、頭を上げて」「スリーピー、無重力ポジション」といった音声に反応して電動ベッドを動かせるのです。※アレクサ的な感じです
また、この音声コントロールシステムには、スマートフォンのワイヤレス充電機能や、USB端子(タイプCとタイプA)も搭載されています。
ワイヤレス充電機能 | USB端子(C・A) |
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なお、2台並べて使う場合は、もう一つを「ファイン」に名前変更が可能なので、それぞれ独立した音声コントロールが可能です。
(リモコンなどが見えにくい)暗い部屋で使うときなど、音声コントロールはすごく便利ですね。
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スリーピーのデメリット・注意点
1. フレームは中国製
源ベッドといえば、国産メーカーのイメージが強いですが、このスリーピー(電動ベッドフレーム)は、中国製(外部工場の製造品)です。
中国製=悪いものではありませんが、源ベッドが国内で生産している商品が素晴らしいこともあり、ちょっとした品質などが見劣りする感じはありました。
なお、夜香ケア(マットレス)は、源ベッドの国内の自社工場で生産されています。
ベッドフレームの使用感(リクライニングの稼働や、安定感)としては非常にしっかりしていたので、安心して使えると思います。
2. 介護目的ではおすすめできない
スリーピーは2モーター仕様ですが、介護目的の場合は3モーター(昇降機能付き)が必須です。
昇降機能がない電動ベッドは、要介護者を抱きかかえるときに腰を痛めやすいからです。
よって、あくまでスリーピーは、リクライニング目的で使用する電動ベッドだとお考えください。
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【体験レビュー】スリーピー&夜香ケアを実際に試してみた
実際の組立工程や具体的な使用感をご紹介します。
電動ベッド「スリーピー」の開封と組み立て
こちらはシングルです。※展示品のため、段ボールが新品状態ではありません
ほとんど同じ大きさ・重さの梱包ですが、ひとつあたり最大38kgの重量があるので、かなり重いです。
ひとつめの段ボールを開けます。
モーター側のフレームと、脚、音声コントローラーなどが入っていました。
続いて2つめの段ボールを開けます。
残り半分のフレームが入っていました。
すべてのパーツはこちらです。
それでは組み立てます。
まずは連結バーを差し込みます。
連結バーをフレーム同士で挟み込みます。
穴位置を合わせてボルトを仮止めします。
穴位置がすべて揃って取り付けたら、すべてのボルトをしっかり締めます。
脚を取り付けます。
なお、脚は3段階の高さ調節が可能です。
ライフスタイルに合った高さが選べるのはうれしいですね。
話を組み立てに戻します。
モーターに電源や音声コントロールなどのコードを取り付けます。
コードをつけたモーターはこちらです。
ベッドフレームをひっくり返します(重いので大人2人で作業してください)。
最後にマットレスストッパーを取り付けて完成です。
シンプルな構造のなので、組み立て自体は楽ですが、重いので二人以上で作業することをおすすめします。
なお、スリーピーは業者さんによる組立設置サービスがオプション(+4,900円)で選べます。
組み立てが苦手な人や、二人で作業できない人はぜひご利用くださいね。
マットレス「夜香ケア」の開封と設置
続いて、夜香ケアを開封していきます。
マットレスはロール状に圧縮されて段ボールに入っています。
ロール状に圧縮されているので、搬入経路が狭い家でも安心です。
重さはシングル(レギュラー)で約21kgなので、1人でも運べるでしょう。
外側のビニールをはがして開封をしていきます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールが切れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
開封直後の夜香ケアはこちら。
開封直後は少しシワや歪みがありますが、2~3日程度で本来のボリュームに戻ります。
以下は、開封直後と1週間後を比較したアニメーションです。
このとおり、本来のボリュームが復元されていることがわかります。
スリーピーに設置して完了です。
外観
続いて、外観をチェックしていきましょう。
夜香ケアのカバーは「地層」からインスピレーションを受けたデザインだそうです。
躍動感があるかっこいいデザインですね。
マットレスには詰め物にふっくらとしたウレタンフォームと抗菌防臭わたが入っています。
生地のアップはこんな感じです。
伸縮性が高いニット生地を使用しているので、体のフィット感が高く、生地自体も曲がりやすいです。
夜香ケアの内部構造はこちらです。(検証のためハサミで切っています)
- ニット生地
- 抗菌防臭綿
- ウレタンフォーム 9mm
- ウレタンフォーム 20mm
- 不織布
- ポケットコイル(芯材)
- 不織布
- ウレタン5mm
- ニット生地
ポケットコイル(芯材)の上に2層のウレタンフォームがあり、さらに上に抗菌防臭加工された綿(わた)が入った構造です。
なお、裏面には寝られない「片面仕様」です。
表面 | 裏面 |
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夜香ケアの裏面生地はこんな感じです。
続いてスリーピーのコントローラーをご紹介します。
握りやすい丸みがあるデザインです。
一番上のボタンを押すとLEDライトが点灯する機能もあります。
強い光ではありませんが、真っ暗な部屋で手元や足元を照らすくらいなら役に立つ明るさです。
なお、リモコンにある「M1」「M2」というボタンで、「じぶんポジション」が設定できます。
自分の好きなリクライニング角度に設定できるのはうれしいですね。
また、フレームには収納ポケットが2つ付いています。
小さいポケットはリモコン、大きいポケットはスマホなどが収まります。
収納ポケットはマジックテープ式で取り外しが可能です。
レイアウトによっては標準で付いている位置が使いにくい場合もあるので、臨機応変に場所を付け替えられるのは便利ですね。
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夜香ケアの寝心地について(夜香ハイグレード2との違い)
夜香ケアは夜香ハイグレード2をベースに、曲がりやすい仕様に変更したマットレスなので、寝心地は夜香ハイグレード2に近いです。
よって、寝心地やポケットコイルの仕様などは、基本的には夜香ハイグレード2のレビュー記事をご参考いただければと思います。
ですが、異なる点もあります。
- コイルが一列少ない
- 片面仕様
夜香ケアはコイルが横一列少ないです。これはコイル同士に間隔を持たせることで、より曲がりやすくするためです。
また、同じく曲がりやすさを追求するためにマットレスの裏面では寝られない「片面仕様」です。
以上の差から、夜香ハイグレード2と基本性能は近いものの、夜香ケアの方が寝心地が少しやわらかく(低密度化)、耐久性が劣る(片面仕様化)という違いがあります。
また、寝心地以外にもサイズやカラーバリエーションも異なります。
モデル | 夜香ケア | 夜香ハイグレード2 |
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画像 | ||
コイル数 (Sサイズ) | 450個 | 465個 |
詰め物 | 片面仕様 | 両面仕様 |
サイズ | シングル、セミダブル | セミシングル~クイーン |
カラー | ホワイト | ホワイト・ブラック |
価格 (Sサイズ) | 30,900円 |
要するに、曲がりやすさを追求する上でのトレードオフが「低密度化」と「片面仕様」というわけです。
よって、電動ベッド以外で使用する場合は、夜香ハイグレード2がおすすめです。
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電動ベッドに適したマットレスの選び方は?
電動ベッドに適したマットレスとは、まず第一に「曲がること」が大切でが、他に気にすべきポイントして、芯材の種類があります。
マットレスは、バネを使用したスプリンゴコイルマットレスか、バネを使用しないノンコイルマットレスに分けられます。
スプリンゴコイル | ノンコイル |
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→ポケットコイル、ボンネルコイル、高密度連続スプリング® | →ウレタンフォーム、ファイバー、ラテックスなど |
基本的に一番曲がりやすいのは、ウレタンフォームを使ったウレタンマットレス(ノンコイル)です。
ただし、ウレタンマットレスは、スプリングコイルマットレスより通気性と耐久性が劣る傾向があります。
特に低価格の電動ベッドの場合、組み合わせるウレタンマットレスは低品質のものが多く、寝心地に不満を感じやすいと思います。
種類 | スプリングコイル | ウレタン |
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画像 | ||
通気性 | 〇 | △ |
耐久性 | 〇 | △ |
曲がりやすさ | △ | 〇 |
価格 | 高い | 安い |
※あくまでざっくりとした傾向です
ただし、マットレスは商品によって寝心地や耐久性が大きく変わるので、一概には言えません。
しかしながら、ざっくりとした傾向としては、
- スプリングコイルマットレスは、寝心地や耐久性を大切にしたい人
- ウレタンマットレスは、電動ベッドのリクライニング機能を頻繁に使いたい人(TVポジションなどの角度が大きいリクライニングを使いたい人)
といった具合に選ぶと良いと思います。
また、いかに構造的に曲がりやすいかを確認した方が良いでしょう。(自分で判断するのは難しいので、メーカーさんに直接聞いてみるのが良いと思います)
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似ている商品との比較(ヘンロとの違い)
源ベッドの電動ベッドシリーズにはもうひとつ「ヘンロ」という商品があります。
ヘンロは、スリーピー同様「夜香ケア」が使えるので、比較商品としても最適です。
スリーピーとヘンロの主な違い、音声コントロールの有無とリモコン機能です。
モデル | スリーピー | ヘンロ(比較商品) |
---|---|---|
画像 | ||
音声コントロール | 〇 | × |
ワイヤレス充電 | 〇 | × |
USB端子 | Type C×1 Type A×1 | × |
基本ポジション | 3 | × |
フラットボタン | 〇 | × |
自分ポジション | 〇 | × |
同時上げ下げ | × | 〇 |
価格 (Sサイズ) | 109,000円 | 64,900円 |
ヘンロには音声コントローラー(機械)がないため、音声によるコントロールに加え、ワイヤレス充電、USB端子がありません。
また、リモコンが違うため、基本ポジション(無重力・TV・いびき防止)と、フラットボタン、自分ポジションなどがありません。
一方、ヘンロのリモコンには「同時上げ下げ」というボタンがあるのですが、正直あまりメリットには感じない機能です。
よって、電動ベッドとしての使用感は、間違いなくスリーピーが良いです。
特に基本ポジション(無重力・TV・いびき防止)に加え、自分の好きなポジションが2つ保存できる機能は便利です。
また、ボタン一つでフラットにできることも日常の使い勝手を考えると必須機能とも言えるでしょう。(ヘンロはボタンを押し続けないとフラットにできません)
ただし、価格が4万円くらいの差があるため、予算を重視するか、使い勝手を重視するかで評価がわかれると思います。
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まとめ
いかがでしたか。
源ベッドの電動ベッド「スリーピー(sleepy)」と「夜香ケア」をご紹介しました。
源ベッドの高品質な国産ポケットコイルマットレスの寝心地が電動ベッドでも味わえる組み合わせです。
電動ベッドに合わせるマットレスは「曲がりやすさ」が大切です。
曲がりにくいマットレスの場合、稼働時に圧迫感や不安定さを感じるからです。
そして、基本的にスプリングコイルマットレスは曲がりにくい仕様ですが、夜香ケアでは、ポケットコイルの数や不織布の貼り方などを工夫して、すごく曲がりやすいポケットコイルに仕上がっています。
老舗マットレスメーカーの源ベッドならではの発想力・技術力の高さが垣間見えますね。
なお、スリーピー自体は、(低機能でも高機能でもない)ごく一般的な電動ベッドフレームなので、寝心地が素晴らしい国産ポケットコイルマットレス「夜香ケア」が使えるという点が最大のメリットでしょう。
なお、電動ベッドでは稼働時のフレームとマットレスの相性が大切で、動作確認していない単品同士を合わせて使うと事故や故障の原因にもつながります。
よって、電動ベッドにおいては、基本的にフレームとマットレスをセットで購入しましょう。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。