これこそ「最高のスタンダードマットレス」
この記事では源ベッドの「夜香ハイグレード2(日本製ポケットコイルマットレス)」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
この記事を書いた人
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
目次
- リニューアル情報
- 夜香 ハイグレード2(日本製ポケットコイルマットレス)の基本情報
- 【まず結論】夜香ハイグレード2の評価は?
- 夜香ハイグレード2の特徴・メリット
- 本商品のデメリット(こんな人には合わない)
- 【体験レビュー】源ベッド「夜香ハイグレード2(日本製ポケットコイルマットレス)」を実際に試してみた
- 【詳細解説】このマットレスの評価について
- 硬さの違いは?(ソフト・レギュラー・ハード)
- 実際に使ってみてよかったところ
- 実際に使ってみて気になったところ
- 口コミ・評判のまとめ
- 似ている商品との比較
- 源ベッドはどこで買うのがお得?
- 【厳選】このマットレスと併せて買いたいベッドフレーム 2選
- このマットレスの廃棄方法は?
- まとめ
リニューアル情報
本商品は2022年4月1日にリニューアルされました。
リニューアルされたポイントは以下です。
変更点 | 旧モデル | 新モデル(夜香) |
---|---|---|
画像 | ||
エッジハード | なし | あり |
コイル数 (Sサイズ) | 496個 | 465個 |
コイル圧縮率 | 28% | 34% |
側面生地 | ガーゼ生地 | メッシュ生地 |
カラー | ホワイト | ホワイト、ブラック |
上記の表では、リニューアルによるプラス要素はマーカー(黄色)、マイナス要素は赤太字で表示しました。
満足感が高いリニューアル内容
基本的にリニューアルによるプラス要素の方が多く、大きく改善されたリニューアルと言えるでしょう。
一見、スペック上のマイナスに見えるのはコイル数(密度)の減少です。
旧モデル(496個/S) | 新モデル(465個/S) |
---|---|
コイル数は「耐久性」にも影響しますが、基本的にSサイズあたり450個以上の密度であれば、耐久性には大きな差は生まれにくいです。
なお、450個以上の密度の場合、耐久性は密度以外(バネの品質や圧縮率など)に影響されてきます。
リニューアル後の仕様では、バネの品質は従来通り国内最高クラスの硬鋼線を使用しつつ、圧縮率が28%→34%に高まっているため、より耐久性は高まっているとお考え下さい。
「エッジハード」と「メッシュ生地」に改良
他のリニューアルポイントとしては「エッジハード」と言って、端のコイルの線径を太くして、端が落ち込みづらいようになりました。
つまり、マットレス全面を贅沢に使えるようになったということです。
側面生地はガーゼ生地からメッシュ生地へ変更。
旧モデル(ガーゼ) | 新モデル(メッシュ) |
---|---|
メッシュ生地は通気性が最も高い生地なので、より蒸れにくい仕様になりました。
ブラックカラーも追加
カラーバリエーションは従来のホワイトにブラックが加わったので、見た目のお好みによって選びやすくなりました。
よって、全体的に大満足なリニューアル内容だと思います。
新モデルは「夜香(やこう)」という名前が付きました。
夜香 ハイグレード2(日本製ポケットコイルマットレス)の基本情報
メーカー | 源ベッド(株式会社チヨダコーポレーション) |
---|---|
サイズ | セミシングル~クイーン (ショートサイズあり) |
クッション材 | ポケットコイル ※圧縮梱包 |
カラー | ホワイト・ブラック |
価格 | 31,990円~ |
保証期間 | 1年(公式サイトのみ3年) |
より寝心地にこだわりたい人は「咲夜レアルマットレス」がおすすめです。
高級ホテルに採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載し、なめれらかなストロークによる極上の寝心地が得られます。
5万円以下からこの寝心地が手に入るのは、並外れたコストパフォーマンスの高さです(当サイトNo.1の高評価です)。
他のマットレスのラインアップは以下の記事で詳しくご紹介しているのでご興味がありましたらご参考くださいね。
【まず結論】夜香ハイグレード2の評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネ当たりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?
始めに結論からお伝えすると、体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ 夜香ハイグレード2の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.97 |
仰向き寝 | 4.5 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 4.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
バネ当たりのなさ | 4.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 3.0 |
価格 | 3.70 |
硬さ | やや硬め(レギュラーの場合) |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
【総評】3万円台では考えられない満足感
国産品なのに3万円台から買える抜群のコストパフォーマンスが特徴。作っているのは広島県のベッドメーカー「源(みなもと)ベッド」です。
本商品はポケットコイルのスプリング(バネ)から国内工場で作り上げる「Made in Japan」のポケットコイルマットレス。
通販・ネットショッピング等で多く流通する数千円~3万円くらいの格安マットレスは、(企画は日本で)海外製のことが多いのですが、国産でこの価格はかなりコストパフォーマンスが優れています。
必ずしも「国産=良い物」とは限りませんが、一般的には海外製よりも日本製のほうが工場のマネジメントが行き届き、高品質な製品が出来やすい傾向があります。
当サイトでは低価格帯の海外製マットレスを数多く体験してきましたが、本商品はやはり「ワンランク上の寝心地」と感じました。
本商品のメリット(まとめ) |
---|
|
本商品のデメリット(まとめ) |
|
以下より詳しくご紹介します。
夜香ハイグレード2の特徴・メリット
1. 高品質な「ポケットコイル」
本商品はクッション材にポケットコイルを使用した「ポケットコイルマットレス」です。
ポケットコイルは、スプリング(バネ)をひとつひとつ不織布で包んでいる構造をしています。
ひとつひとつのコイルが独立した動きができるため、振動が伝わりづらいことや、体のラインに細かくフィットすることで寝姿勢が整いやすく、体圧分散性も高いです。
「静かな寝心地」と評され、特に日本人はポケットコイルの寝心地が好きだと言われています。
ポケットコイルを詳しく解説本当におすすめのポケットコイルマットレス13選 | コスパ抜群モデルや人気メーカー商品もご紹介
ちなみに、本商品で使われているポケットコイルのバネ(硬鋼線)は、国内最高レベルの素材を使用しています。
さらに特筆すべきは、このバネから国内の自社工場で作り上げているという徹底ぶりです。(一般的には中国製が多いところ、低価格モデルにも関わらず日本製は貴重です)
この価格帯(3万円台)で国内でバネから作るマットレスメーカーは源ベッドくらいです。それほど貴重な存在なのです。
2. 「硬さが3種類」から選べる
本商品は、硬さが「ソフト・レギュラー・ハード」の3種類から選べます。
公式サイト(抜粋)によるとそれぞれの硬さに合うユーザー層は以下の通りです。
硬さ | 推奨コメント |
---|---|
ソフト | 体のラインに合わせやすい寝心地です。お子様や女性や柔らかい寝心地が好きな方におすすめです。 |
レギュラー | 心地よい硬さで体へのサポート力がある寝心地です。一番人気の定番タイプです。 |
ハード | 体重が重い方や腰の沈み込みが気になる方、硬めの寝心地がお好きな方におすすめしております。 |
実際に3種類の体験をしましたが、レギュラーで「やや硬め」の寝心地です。多くの人に合いやすいのはレギュラーだと思います。
寝心地の好みは人によって変わるので、このように3種類の寝心地から選べるのは大きなメリットです。
3. 「エッジハード」で端を強化
ソフト・レギュラータイプのみ、端の2列が硬め(線径2.2mm)に作られていて、沈み込みづらい「エッジハード仕様」になっています。
マットレスは端が特に沈み込みやすいですが、このようにエッジハード(端が強化)されていることで、端まで優雅に使え、ワンサイズ上の寝心地が得られることがメリットです。
なお、ハードタイプは基本の線径が2.2mmなので、エッジハードはありません(というか必要ありません)。
端の沈み込みを軽減できるレベルとして、スプリングコイルなら線径が2.2mm以上は必要です。
格安マットレスの場合、「外周強化」と表示されていても、線径が2.0mmくらいの仕様もあるので、購入前にしっかり確認しましょう。
4. 長持ちしやすい「両面仕様」
表面・裏面が同じつくりをしていて、どちらでも寝れる「両面仕様」となっています。
両面仕様は、上下に加えて表裏もローテーションできることがメリット。
ローテーションとは、マットレスの上下や表裏を定期的に回転さてマットレスの寝心地を長持ちさせる技でホテルなどの宿泊施設でも行われているポピュラーなメンテナンス方法です。
ちなみに、1~3万円ほどで買える低価格マットレスは表面しか寝れない(裏面に詰め物が施されていない)「片面仕様」のことが多いです。
一方、本商品は格安価格でありながら、裏面にも詰め物をしっかりと施しているため、ローテーションにより寝心地が長持ちしやすいです。
両面仕様はスプリングの下に詰め物があるため、スプリングにかかる荷重を分散できるため、長持ちしやすいことも魅力です。
5. 「抗菌綿入り」で衛生面◎
詰め物の綿(ワタ)には、マイティトップⅡ(帝人)使用。マイティトップⅡは、抗菌防臭と防ダニ加工が施された機能綿です。
体に近い場所に抗菌綿があることで、清潔な環境を維持しやすいと言えるでしょう。
なお、「抗菌防臭」とは主に動物や人間の皮脂や髪の毛なのどに存在する黄色ブトウ球菌の繁殖を抑える効果のこと。要するに臭いの元となる菌の増殖を抑えるということです。
そして、本商品の「防ダニ」は忌避性。つまりダニがマットレスに近づくことを回避する加工のことです。
マットレスの衛生強化仕様は2019年ごろからグッと増え始めた業界内のひとつのトレンドです。
6. 選べるカラーバリエーション
ホワイトとブラックの2つのカラーから選べます。
基本的にマットレスにはシーツを装着して使うので、実際の使用環境としては色は気にしないでも良いポイントですが、好みの色を選べるのは気分が高まりますね。
7. 高衛生タイプ「デオファクター」も選べる
夜香ハイグレード2の側生地に「デオファクター アンチウイルス」という抗ウイルス・制菌・防カビ加工が施したモデルも選べます。
通常モデル | デオファクターモデル |
---|---|
これだけの高衛生タイプは10万円以上する商品も多い中、3万円台から買えるのは驚きです。
なお、デオファクターモデルの販売ページは別なので、ご注意くださいね。
デオファクターモデルは、カバー生地が異なるので、若干ながら寝心地も違います。気になる方は以下の記事もご覧くださいね。
【もっと知りたい人のために】ポケットコイルの仕様を解説(読み飛ばしてもOKです)
ポケットコイルの仕様は商品によって異なり、メーカー各社、販売ページでセールスポイントとして訴求していたりします。
細かい話なので、個人的には「そこまで気にしないでも良いかな?」と思うレベルですが、詳しく知りたい人のためにご紹介します。(よって、ご興味なければ読み飛ばしてOKです)
- 線種
- 密度(いくつコイルを使っているか)
- 配列(並行か交互か)
- 線径(バネの太さ)
本商品で使っているポケットコイルの仕様は以下の通りです。
▼ 本商品の仕様 | |
---|---|
線種 | SWRH 82 B C種 |
密度 | 465個 ※Sサイズ |
配列 | 並行配列 |
線径 | 1.9~2.2mm ※硬さが選べる |
線種
線種とは、スプリング(バネ)自体の仕様・品質を現す「記号」のこと。
ポケットコイルのバネは硬鋼線(こうこうせん)と呼ばれる素材で作られ、その仕様はメーカーや商品によって差があります。
1~3万円クラスのマットレスには「SWRH 72 B C」あたりの線種が使われることが多いのですが、本商品ではJIS基準最高クラスの硬鋼線「SWRH 82 B C種」という線種を採用。
例えば上記のような「SWRH 72 B C」という表示は以下の通り解釈します。
表示例 | 意味 |
---|---|
SWRH | マットレスのコイルは基本的に硬鋼線(SWRH)を使用 |
72(反発性) | 数値が高くなればなるほど反発力が高い |
B(耐久性) | マンガン含有量(AよりもBが多く、耐久性がある) |
C(強度) | A<B<Cの順で強度が高い |
ちなみに、2017年に品質表示法の改正があり、線種などの表示義務はなくなりました。これは「バネの品質は実際の寝心地や耐久性を知るうえでそこまで重要な情報ではない」ということが示されたと言えます。
ただし、バネ自体が高品質であればそれだけ長持ちしやすいですし、シモンズやサータ等の有名メーカーもバネの品質には相当こだわりをもっているので、依然としてマットレスを選ぶ上で気に留めておくべきポイントとも考えられます。
そうした意味で3万円台から買える格安マットレスなのに日本最高クラスの硬鋼線を使用しているというのはメリットのひとつと言えるでしょう。
密度
ポケットコイルマットレスにおける密度とは「コイルの量」です。
メーカー各社でコイルの量(密度)をセールスポイントにすることが多いですが、密度のレベルの違いを大雑把にまとめると以下の通りです。
密度 | 意味合い |
---|---|
300個台 | 低密度(耐久性が不安&バネ当たりも感じやすいので避けた方が良い) |
400~600個台 ★本商品 | 中密度(バネの動きが出やすく寝返りサポート性が得られる) |
600~1,000個 | 高密度(線径が細く、コイル高も高くなるので、ふんわりとした寝心地) |
1,000個以上 | 超高密度(ジェル的で静かな寝心地・バネを感じにくい) |
基本的にポケットコイルマットレスは、密度が低いほどコイルひとつあたりにかかる負荷が高くなるため、特に300個レベルの低密度タイプでは実用上の耐久性に支障が出る可能性も高くなります。
とはいえ高密度であるほど良いというわけではなく、耐久性としての適切な密度レベルは450個以上で、それ以上であれば耐久性に特に大きな差はなく(あとはバネの品質や生産加工レベル・詰め物など、密度以外の問題によって耐久性が決まります)、むしろ寝心地の差(跳ね感orフィット感、ソフトorハード)が生まれます。
本商品は465個/Sの密度に抑えて、ポケットコイルの動きをより感じられるように仕上げています。
配列(並行配列)
ポケットコイルマットレスの配列は「並行配列」か「交互配列(「千鳥配列」とも言います)」のどちらかです。
並行配列 | 交互配列 | |
---|---|---|
画像 | ||
硬さの傾向 | ソフト | ハード |
跳ね感 | 強い | 弱い |
特徴 | 寝返りがしやすい | 静かな寝心地 |
耐久性 | △ (部分的には弱め) | 〇 |
価格 | 安価に作りやすい | 高価になりやすい |
配列の違いもそのマットレスがどのような寝心地を目指しているか?で決められます。
本商品は並行配列を採用。
並行配列はバネの動きが出やすいため、寝返りのサポート性があり、豊かなクッション性を感じられます。本商品でもそのような特徴的な寝心地が感じられました。
なお、販売ページで「並行配列の方が隙間が多いので、通気性が良い」というアピールを見ることが多いですが、実用上では大きな差はないので気にしないで大丈夫です(交互配列だからと言って通気性が著しく悪いということはありません)。
線径(1.9~2.2mm)
線径とは「バネの太さ」のこと。
太いほど反発力が高まり、しっかりとした寝心地になります。逆に細いほど荷重に対してしなやかに反応するという特徴があります。
寝心地の目安としては以下の通りです。
線径と寝心地(目安)
- 線径1.9mm以下:しなやかな寝心地
- 線径2.0mm以上:しっかりとした寝心地
本商品は寝心地を「ソフト・レギュラー・ハード」の3つから選ぶことができます。
それぞれの硬さにおけるバネの太さ(線径)は以下の通りです。
硬さ | ソフト | レギュラー | ハード |
---|---|---|---|
線径 | 1.9mm | 2.1mm | 2.2mm |
寝心地 | しなやか | しっかり | かなりしっかり |
なお、上でご紹介した通り、ソフト・レギュラーの端2列は、ハードタイプと同じ2.2mmで作られている「エッジハード」仕様です。
読み飛ばしOKなのはここまで!
・
・
・
本商品のデメリット(こんな人には合わない)
1. とにかく安いマットレスが良い人
本商品(夜香ハイグレード2)のコストパフォーマンスが優秀なのは確かです。
とはいえ、低価格帯のマットレスの中には1万円台以下で買える商品もあるのも事実(ただし、そうした格安モデルはほぼ中国製です)。
『とにかく低価格でマットレスを買いたい。。』という人にはnerucoの「バリューポケットコイルマットレス」がおすすめです。
中国製で端部分は沈み込みやすいですが、およそ1万円から買えるマットレスとは考えられないほどのリッチな寝心地です。硬さは「少しやわらかめ」です。
実際に体験した内容は以下の記事でまとめているのでご参考くださいね。
2. 手軽さを求める人
本商品の厚さは23cmあり、どちらかというと厚めのマットレスです。重量は21kg(レギュラーシングル)と比較的重いため、気軽に持ち運びや移動がしにくいです。
また、クッション材のポケットコイルは分解が難しいので、基本的に廃棄するときには粗大ゴミで捨てることになります。
「持ち運びやすさ」「捨てやすさ」を重視したい人は薄型のウレタンマットレスがおすすめ。
ウレタンマットレスで使用しているウレタンフォームは細かくちぎって家庭ゴミでも捨てることができます。(ゴミ捨てルールは必ずお住いの自治体に確認してください)
薄型のウレタンマットレスで最もおすすめなのはリフレーションジャパン(熊本県)の「SOMRESTA(ソムレスタ)」です。
薄型ですが超高密度タイプのウレタンフォームを使用しているので底付き感がなく、高反発タイプなので寝返りがとても打ちやすいです。硬さは「少し硬め」です。
実際に体験した内容は以下の記事でまとめているのでご参考くださいね。
・
・
・
【体験レビュー】源ベッド「夜香ハイグレード2(日本製ポケットコイルマットレス)」を実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。(硬さは「レギュラー」)
圧縮され、ロール状になって入っています。
中身はマットレス本体と取扱説明書(保証書)の2点です。
通常保証は1年ですが、公式サイトで購入すると3年保証となります。
重さは21kg(シングル)なので、力の弱い人は運ぶのが大変かもしれません。
マットレスを開けていきます。
まずはマットレス(梱包)に巻かれたテープをはがしていきます。
軽い力で簡単にペリペリとめくれます。
テープをめくり終わるとロール状に巻かれていたマットレスが解かれていきます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観
開封直後からハリのあるボリューム感があり、すぐにでも使えます。
説明書には「約1日で本来の形に復元します」とのことでしたので、2日経過した状態を比較したアニメーションを作りました。
このとおり、詰め物のボリューム感も完全に復元されています。公式サイトによると「受注生産品なので、復元も早い」とのことです。
キルティングは横方向のシンプルなデザインです。
表面の生地はアクリル60%・ポリエステル40%を使用。ガーゼのようなサラサラとした触り心地です。
なお、こちらの生地も日本製です。
生地のアップはこんな感じです。
生地の伸縮性はそこまで高くはありません。
一般的なマットレスに多いニット生地に比べ、少し硬めですが、熱がこもりにくいというメリットがあります。
豊かな弾力がある詰め物のおかげでふっくらした感触が楽しめます。
源ベッドのラベルが付いてます。
このラベルはシールになっていて簡単に剥がせます。
マットレス自体は十分な厚みがあります。
厚さは公表値どおり約23cmでした。
これはマットレスの中では厚みがあるタイプです。
厚みがあるマットレスはその厚さだけで底付きを感じにくいというメリットがあります。
本商品は表・裏どちらでも寝れる「両面仕様」です。
表面 | 裏面 |
---|---|
内部構造
内部構造をチェックするために、一部解体してみます。
ポケットコイルの上には詰め物が施されています。
上から、
- ガーゼ生地
- 抗菌防臭・防ダニわた
- ウレタン 15mm
- 不織布
- ウレタン 20mm
- ポケットコイル(ここが真ん中)
- ウレタン 20mm
- 不織布
- ウレタン 15mm
- 抗菌防臭・防ダニわた
- ガーゼ生地
と、ポケットコイルを線対称とした11層構造です。
約5cmほどの適度なボリューム感の詰め物層があるため、寝てもバネ当たりは感じませんでした。
生地の真下にある綿です。ふんわりとやわらかい感触が気持ち良いです。
この綿は抗菌防臭と防ダニ加工が施されています。
更に下には2層のウレタンフォームがあります。
このウレタンフォームは国内で生産された高密度仕様のものを採用しています。
低価格帯のマットレスの詰め物は、海外製の低密度ウレタンフォームが多いですが、目立たない場所でもしっかりと良い素材を使っていることが素晴らしいです。
ポケットコイルマットレスは、スプリングよりも詰め物が圧倒的に早くヘタるため、詰め物の仕様は大切。しかし、詰め物はあまり注目されないため見逃がしがちです。
よって、本商品のような詰め物の仕様にもこだわったマットレスを選ぶのがおすすめです。
ポケットコイルの高さは150mmほどでした。
コイル高150mmは一般的なポケットコイルマットレスと同じくらいです。
なお、コイルは高さがあるほど、クッション性が高くなる傾向があります。
本商品は両面仕様のため、ポケットコイルを線対称にして詰め物が施されていて、コイルの下にはウレタンフォームがあります。
コイルの下にウレタンフォーム(詰め物)があることで、コイルにかかる荷重の負担が軽減され、長持ちしやすいです。
・
・
・
【詳細解説】このマットレスの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ 夜香ハイグレード2の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.97 |
仰向き寝 | 4.5 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 4.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 4.5 |
バネ当たりのなさ | 4.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 3.0 |
価格 | 3.70 |
硬さ | やや硬め(レギュラーの場合) |
※目安は「3.50」以上が高評価です。
1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「4.5」。
「快適」のひとことに尽きます。
硬さのレベルはレギュラーで「やや硬い」程度なので、一般的な体型の人にとって、ほどよい沈み込みと感じると思います。
旧モデルに比べてコイルの反発性が高まったこともあり、よりしっかりと体を押し上げてくれて、心地よさが高まりました。
深く沈み込む臀部(おしり)の下に手を入れてもバネの存在感を感じることはありません。
適度な体圧分散性もあり、しっかりと荷重を受け止めてくれている印象です。
2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「3.5」。
マットレス表面の体当たりは比較的やわらかく、並行配列のポケットコイルならではの弾力性の豊かさからか、横向き寝でも快適です。
レギュラーで「やや硬め」のため、沈み込みが深くなく、横向き寝に最適というわけではありませんが、そこまでストレスを感じませんでした。
ただ、体型によっては横向きで寝づらい人もいるかもしれません。その場合は厚手のシーツやベッドパッドなどを使えば、体圧分散性や沈み込み具合は後からお好みに調節可能です。
詰め物がしっかりと施されているのでバネ当たりを感じることはありませんでした。底付き感もありません。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、逆に寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「3.5」。
反発性が高い詰め物を使っているわけではありませんが、並行配列ならではのスプリングの動きの良さから、寝返りはしやすかったです。ほどよい反発性・サポート性といった感じです。
横方向のキルティングも寝返りを妨げにくいです。
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「4.5」。
マットレスの両端に硬めのスプリング(2.2mm)を2列ずつ搭載した「エッジハード」仕様のため、端部分でも快適に寝れます。
なお、エッジハード(エッジサポート)仕様は、他メーカー製のマットレスでもよくありますが、使用しているスプリングの線径や圧縮率等によって、硬さが変わるので注意が必要です。
端の沈み込みが軽減される仕様としては、本商品のように線径2.2mm以上は必要です。さらに、本商品のポケットコイルは圧縮率が高いため、より硬めの仕上がりとなっていて、安定感は抜群です。
※エッジハード仕様はソフト・レギュラーのみ (ハードはすべて2.2mmのスプリングです)
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。
評価は「4.0」。
表裏の生地はポリエステル+アクリルを使ったガーゼ風の仕上がりで、さらさらとしています。
さらに、今回のリニューアルで側面生地が「メッシュ生地」になりました。
基本的にポケットコイルマットレスは側面方向へ通気するので、側面の仕様がマットレス全体の通気性に影響します。
メッシュ生地は数ある生地の中でも最も通気性が高いタイプなので、蒸れにくい仕様です。
実際に寝た印象でも、蒸れは気になりませんでした。
6. 耐久性は?
保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「4.0」。
本商品は、JIS基準の耐久テスト(8万回の押圧試験)に合格しています。
両面仕様+高品質スプリングということを考えれば8~10年程度は問題なく使えるのではないかと想定しています。
ちなみに、今回のリニューアルでポケットコイルの圧縮率が高まったため、旧モデルよりも高い耐久性が期待できます。
なお、保証期間は1年(公式サイトでの購入は3年)です。
7. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「4.0」。
詰め物には抗菌防臭・防カビ加工が施された綿(帝人製のマイティトップⅡ)が使用されています。
マイティトップⅡは他のマットレスでも使われることが多い素材で、相対的に「すごく抗菌レベルが高い」とは言えませんが、未加工の商品に比べれば衛生面は優れていると言えるでしょう。
8. 取り扱いやすさは?
持ち運びのしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「3.0」。
本商品の重量はシングルサイズで21kgです。筆者(30代・男性)の力では「重たいながらなんとか持ち運びは可能」なレベルです。
なお、硬さによって重量が若干変わります。
硬さ | ソフト | レギュラー | ハード |
---|---|---|---|
重さ(シングル) | 20kg | 21kg | 22kg |
この重量の差はスプリングの線径の違いです(硬くなるほどバネが太くなるので重くなります)。
捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいと言えます。
厚さは23cmほどなので市販のボックスシーツでも使いやすいでしょう。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで総合評価値につながります。
評価は「3.67」。
本商品の価格はシングルサイズで30,900円です。
マットレス市場全体から考えると、1万円台以下で買える低価格な商品は多く存在しますが、そうした格安商品の多くは中国製の片面仕様です。
本商品は国産・両面仕様で約3万円ということを考えるとコストパフォーマンスが良く、寝心地・品質面も優れているため「かなりお買い得」と言えるでしょう。
10. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
本商品は硬さをソフト・レギュラー・ハードの3つから選べますがレギュラーで「少し硬め」くらいの寝心地です。
レギュラーに関しての硬さの詳細は以下の通りです。
詰め物は計35mmのソフトウレタンフォーム+綿(ワタ)で構成されているため、体当たりは「やや柔らかめ」の仕様です。
しかし、体の沈み込みはポケットコイル層にも到達するため、ポケットコイルの仕様に硬さが大きく影響します。
ポケットコイルの線径2.1mm・6.5巻き・圧縮率34%という仕様は「硬め」ですが、ふつう程度の密度×並行配列という仕様なので、結果的に「少し硬め」くらいになります。
よって、このマットレスの硬さの表現としては「体当たりはやわらかく、沈み込んだらしっかりとした硬さとグッと押し返す反発力を感じる」といった具合です。
これはマットレスとして理想的な寝心地と言えます。
ソフト・レギュラー・ハードの硬さの違いについては、すぐ下で詳しくご紹介します。
硬さの違いは?(ソフト・レギュラー・ハード)
今回、メーカーさんのご厚意ですべての硬さ(ソフト・レギュラー・ハード)をご提供いただき体験しました。
ソフト | レギュラー | ハード |
---|---|---|
まず、公式サイトでの推奨コメントは以下の通りです。
硬さ | コメント |
---|---|
ソフト | 体のラインに合わせやすい寝心地です。お子様や女性や柔らかい寝心地がお好きな方におすすめです。 |
レギュラー | 心地よい硬さで体へのサポート力がある寝心地です。一番人気の定番のタイプです。 |
ハード | 硬めのウレタンとハードコイルの組み合わせで全身をしっかりと支えます。体重の重たい方や腰の沈み込みが気になる方、硬めの寝心地が好きな方におすすめしております。 |
基本的には上記のコメントのとおりだと思います。
加えるとしたら「寝姿勢(仰向き・横向き)」です。
ソフトは「横向き寝」におすすめ
基本的にやわらかい寝心地ほど横向き寝が合いやすいので、体重が重めの男性であっても横向き寝が中心の人は、ソフトタイプが合いやすいでしょう。
なお、ソフトが「女性におすすめ」というのは、男性よりも女性の方が体のラインがハッキリしている傾向があり、より深い沈み込みが必要なためです。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)「5くらい」の硬さだと思いました。
レギュラーは多くの人に合いやすい「やや硬め」
好みの寝姿勢が明らかではない(または、どっちでも眠れる)場合は、レギュラータイプを選ぶのが無難だと思います。どちらの寝姿勢でも快適に眠れ、バランス感が良い硬さです。
なお、本商品のレギュラータイプは、一般的なマットレスの中では「やや硬め」くらいの寝心地です。
また、個人的には「お子様」もレギュラータイプが良いと考えています。子供の体型は大人に比べて平坦ですし、体温調節が未熟なことで寝汗をかきやすいため、体にフィットしずぎない硬めの寝心地の方が合いやすいと思います。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)「7くらい」の硬さだと思いました。
ハードは「硬さを調節」しやすい
仰向きで硬めの寝心地が好きな人にはハードタイプが合いやすいでしょう。また、どうしても失敗したくない人もハードタイプがおすすめです。
なぜなら、自分にとって柔らかすぎる寝心地は寝姿勢が崩れるので、一番避けたいポイントだからです。
硬すぎる分には、上にパッドやトッパーなどを敷くことで寝心地を柔らかく調節できますが、はじめから柔らかすぎる場合、後から寝心地を硬く調節できません。
よって、「あとから調節しやすい」という理由で、ハードタイプはマットレス選びが不安な人にもおすすめです。
ただし、分厚い敷物で硬さを調節した場合、ポケットコイルならではの心地よいフィット感や点によるサポート性が感じづらくなるので注意が必要です。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)「8.5くらい」の硬さだと思いました。
筆者(身長171cm・体重58kg)は、レギュラータイプが最も心地よかったです。
実際に使ってみてよかったところ
「価格に対する満足感が高い」ということに尽きます。
国内の自社工場でバネから作り上げる国産マットレスが3万円台からというのはどこを探しても見つからないですし、両面仕様(表も裏も寝れる構造)のため、ローテーションにより寝心地が長持ちします。
さらに、通気性が優れた「メッシュ生地(側面)」、端が落ち込みづらい「エッジハード」という機能性も充実しています。
『できるだけ低価格が良いけど品質にもこだわりたい』という人にベストな選択肢だと思います。
実際に使ってみて気になったところ
寝心地・機能性は、この価格では実現することが難しいほどの満足感があるので、「文句の付け所が見つからない」というのが率直な感想です。
無理やり文句(いちゃもんレベルです)を付けるとするなら、質素で高級感があるとは言いづらい外見くらいでしょう。
ですが、中身は本当に丁寧にしっかりと作られています。
まさに「質実剛健」という言葉がぴったりなマットレスだと思いました。
そもそもマットレスはシーツをかけて使うので「見た目の豪華さ」は買うときに気持ちを高めてくれることくらいしかメリットはありません。
口コミ・評判のまとめ
本商品の口コミをまとめると以下のような意見が多かったです。
良い口コミ | 悪い口コミ |
---|---|
|
|
口コミに関する解説
ほとんどの人「寝心地に満足」
公式サイトと楽天市場店での口コミを確認したのですが、星5(5点満点)を付けているユーザーさんが多く、満足度の高さが伺えます。
寝心地に関する悪い口コミは見られなかったです。
実際に、筆者も寝てみたところ、マットレスのお手本のような寝心地で、良い意味で「ノーマル」「ニュートラル」「スタンダード」といった言葉がぴったりだと感じました。
なお、レギュラーで「やや硬め」と表現されている人が多い印象でした(当サイトでも同じ印象を受けました)。
圧縮梱包の「驚き」と「配送の早さ」
圧縮梱包に対してのコメントも多かったです。確かにマットレスの圧縮梱包を初めて見る人はびっくりすると思います。
ペシャンコにつぶされたマットレスがあっという間に復元されることへの「驚き」や「感動」といったコメントが多い印象です。
特に本商品は受注生産品なので、一般的な圧縮マットレスよりも復元スピードが早く、しっかりと元の状態に戻るのが良いところです。
また、圧縮梱包にすることで宅配便扱いになるため、最短3日程度でお届けできることも評価されていました。(従来の非圧縮マットレスは大型配送便扱いなので、注文後2~3週間かかります)
「リピート買い」が多い
他メーカーのマットレスと比べて、本商品はリピートしている人のレビューが多い印象です。
長期間使った上でも寝心地がずっと気に入っているという何よりの証拠でしょう。
マイナス評価は「重い」「ウレタン臭」※少数
少数ですが、「重さ」と「ウレタンの臭い」に対するネガティブコメントがありました。
まず「重さ」ですが、本商品はシングルサイズで21kgと、なかなか重いタイプのマットレスなので、力の弱い人には取り扱いづらいかもしれません。
しかし、重さの理由は「両面仕様」で「高密度ウレタンフォーム」を使っているためです。
軽いマットレスは、片面にしか詰め物がなく、詰め物のウレタンフォームが低密度だから軽いことがほとんどです。
一方、本商品は両面に詰め物が施されていて、さらにウレタンフォームは一般的な仕様よりも高密度なため、重量が重くなります。
つまり、本商品が重いのは「耐久性が高い仕様」だからなのです。
軽さを求めてマットレスを選ぶのは要注意です。軽いだけのマットレスは単に耐久性が低い仕様(低密度・片面仕様など)ということも少なくないからです。
また、ウレタンフォームの独特の臭いに対してのコメントもありますが、これは他のマットレスにも言えることです。
当サイトで体験したところ、本商品はむしろウレタン臭が少ないくらいに感じたので、あまり気にしなくても良いと思います(ウレタン臭は2~3日換気すれば消えていきます)。
・
・
・
似ている商品との比較
本商品と同様の「低価格な国産ポケットコイルマットレス」を比較してみます。
メーカー | ①源ベッド(本商品) | ②ビーナスベッド | ③東京ベッド |
---|---|---|---|
画像 | |||
梱包 | 圧縮 | 非圧縮 | |
コイル数 (Sサイズ) | 465個 | 496個 | 648個 |
配列 | 並行 | ||
線種 | 硬鋼線 (82 B C種) | ピアノ線 | 不明 |
衛生面 | 抗菌防臭 防ダニ | 抗菌防臭 | 抗菌 |
両面仕様 | 〇 | ||
エッジハード | 〇 | × | |
保証期間 | 1年 (公式サイトは3年) | 1年 | 不明 |
価格 (Sサイズ) | 30,900円 | 44,800円 | 71,500円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 販売サイト |
比較商品の特徴
②ビーナスベッドの特徴は?
ビーナスベッドは岡山県にある国産ベッドメーカーです。こちらはビーナスベッドのオリジナルポケットコイルマットレスで、バネをピアノ線で作っている点が特長。一般的にピアノ線は硬鋼線よりも高級な素材という位置づけです。
線径1.9mmのため、①源ベッド(本レビュー商品)の「ソフトタイプ」と同等の寝心地と想定されます。
ビーナスベッドは開梱設置が無料のため、マットレスの設置に不安がある人におすすめです。
②東京ベッドの特徴は?
③東京ベッドは、日本最大級のベッドメーカー「フランスベッド」のグループ会社です。高級メーカーの中では比較的リーズナブルなポケットコイルマットレスを展開していて、この商品(ブルーラベル)はそのエントリーモデルという位置づけです。
さすが高級メーカー製だけあって作りはしっかりしていて、コイル高が高いのでふんわりとリッチな寝心地が得られます。
ただし、高級メーカーならではの高い固定費(六本木の一等地にショールームがある等)が商品価格に含まれます。
予算を多くかけてでも高級ホテルのような寝心地を手に入れたいという人におすすめです。
①源ベッド(本商品)は「圧縮梱包」
以上、比較した2つの商品は非圧縮梱包のため、高い運送費が商品価格に含まれます。
一方、本レビュー商品(源ベッド)は、圧縮梱包なので運送費が安く、さらにコンパクトなため、宅配便で届けられるので短納期な(最短3日くらいでお届けできる)点がメリットです。
圧縮 | 非圧縮 |
---|---|
圧縮と非圧縮のメリット・デメリットについては以下の記事で詳しくご紹介しているので、ご興味がありましたらご参考ください。(該当の部分にジャンプします)
ちなみに、国産ポケットコイルの圧縮タイプは源ベッドしか見当たりません。
源ベッドはどこで買うのがお得?
源ベッドの商品は公式サイトか、楽天市場店・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモール店舗での購入が可能です。
おすすめは公式サイトです。
公式サイトのみ保証期間が3年に延長されます(他のモール店舗は通常の1年保証です)。
マットレスは長い間使い続けるものですので、できるだけ長い保証が付いている方が安心です。
【厳選】このマットレスと併せて買いたいベッドフレーム 2選
本商品「日本製ポケットコイルマットレス(夜香ハイグレード2)」はやや厚みがあり、重量もある商品なので立ち座りしやすく、耐久性があるベッドフレームがおすすめです。
1. ウッドデザイン賞受賞 国産ひのきすのこベッド(源ベッド)
安心の国産ベッド
国産のひのき材を贅沢に使用した源ベッドでも特に人気なすのこベッド。ひのきは耐久性が強く、建築材としてはお寺などを作るのに昔から用いられています。
伐採してから200年間は強度が強くなり、その後1,000年くらいかけて伐採時の強度に戻ると言われています。虫や菌の耐性にも強い点もポイント。良い匂いを発するので気分を落ち着かせる効果や消臭や防ダニ効果も期待できます。
あると嬉しい棚・コンセント付きのヘッドボードと、4段階の高さ調節機能が付いた使い勝手の良いデザインも魅力。同じメーカーなので、フレームとマットレスのセット品も選べまます。
サイズ | シングル~ダブル |
---|---|
カラー | ナチュラル |
価格 | 3万円台~ |
2. 北欧風シンプルすのこベッド「Banon」(ネルコ)
低価格でも頑丈
ベッド専門店「ネルコ」のすのこベッド。フレームに極太の板を補強した耐荷重350kgの強靭な耐久性が特徴で、きしみや揺れの心配がなく、安心して眠れます。
4段階の高さ調節ができるので自分の好きな高さで使えます。さらにパーツが少なく組み立ても簡単です。サイズバリエーションが豊富で、ショート丈も選べる点もメリット。
なお、当サイトのレビュー記事で登場しているベッドフレームはこのBanonです。
サイズ | セミシングル~ダブル (ショート丈あり) |
---|---|
カラー | ナチュラル、ブラウン、ホワイト |
価格 (Sサイズ) | 16,990円 |
このマットレスの廃棄方法は?
スプリングコイルマットレスのため、自分で裁断が難しく、基本的に粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、スプリングコイルマットレスの粗大ゴミ廃棄費用は2,200円です。
まとめ
いかがでしたか。
源ベッドの「日本製ポケットコイルマットレス(夜香ハイグレード2)」をご紹介させていただきました。
本商品は源ベッドの中でも特に売れ筋の人気マットレス。その特徴は一言で表すと「高品質なのに安い」です。
国産マットレス(さらに両面仕様・最高クラスのポケットコイル)で3万円台からは、日本国内のマットレスにおいて最もコストパフォーマンスが良いと言えるのではないでしょうか。
実際に体験したところ、まさに「スタンダードの極み」と言えるような、良い意味でクセのない寝心地で体に馴染みやすいと思いました。
高級ホテルにあるようなふんわり・ふかふかで贅沢なピロートップタイプの極厚マットレスと比べると地味に映ってしまうかもしれませんが、そうした「雲のような寝心地」と称されるマットレスは、体が沈み込み過ぎ、やがて静かな疲労がやってくることも少なくありません。
特に日本人は仰向き寝が中心で、平坦な体つきのため、どちらかと言えば本商品(特にレギュラータイプ)ような「やや硬め」なしっかりとした寝心地の方が体に合いやすいと思います。
そうした意味で、本商品は日常使いには最適と言えるでしょう。
また、悪い口コミも少なく、寝心地に満足されているユーザーさんが多いようです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。