低価格でシンプル・スマート
この記事では、RASIK(ラシク)の「一枚板ヘッドボードのフロアベッド」をレビューします。
この記事を書いた人
実物を体験したものではなく、仕様・デザイン・価格などのスペックをもとにレビューしています。
筆者はベッドメーカーに勤めていた経験があり、販売ページ上の情報(素材や構造)で、ある程度の使用感がわかります。
よって、この記事は「ベッド業界歴10年以上の経験をもとに読み解いた商品レビュー」とお考えください。
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目次
このベッドの基本情報
メーカー | RASIK(ラシク) |
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タイプ | ローベッド(フロアベッド) |
サイズ | S~D |
素材 | プリント紙化粧板 |
ヘッドボード | 一枚板(パネル) |
床面 | すのこ |
価格帯 | 12,980円~ ※クーポン「BED21」で15%OFF |
おすすめシーン | ひとり暮らし、低価格重視、狭い部屋に住んでいる |
【総評】とにかくシンプルなローベッド
余計な機能面を省いているシンプルなデザインが特長です。ヘッドボードに機能性(棚やコンセント)はありませんが、部屋をスッキリと見せられます。
さらに、高さが低い「ローベッド」なので、天井との空間も開くため、狭い部屋でも圧迫感なく使いやすいです。価格もかなり安く、1万円前半から買えることも魅力です。
『安くてかっこいいベッドを探している』という人はぜひご検討いただければと思います。
このベッドの特長・メリット
1. 狭い部屋でも置きやすい「薄型ヘッドボード」
商品名にあるとおり「一枚板」のフラットヘッドボードが特徴です。
一般的なベッドのヘッドボードの奥行きよりも15㎝ほど薄いため、すっきりとした印象で狭い部屋にも置きやすいです。
また、直線的なデザインなので、モダンなインテリアとも相性抜群です。
2. 最安値レベルなのに「背面化粧」
シングルサイズで1万円前半で買えるのはローベッドとしてはかなり安いです。
安価なベッドはヘッドボードの裏など見えない場所は塗装を施していないことが多いですが、この商品はヘッドボードの裏側まで化粧(塗装)されています。
背面化粧の場合、必ずしも壁付けして使う必要がないので、部屋の中央にも置きやすく、レイアウトの自由度が高いことがメリットです。
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このベッドのデメリットと注意点
1. 厚いマットレスが置きにくい(寝心地を追求しにくい)
床板からのヘッドボードの高さは約28cmなので、28cm以上のマットレスを置くとヘッドボードからマットレスが上にはみ出します。
マットレスが上にはみ出ても、実用上(耐久性など)は問題ありませんが、おかしな見た目になってしまいます。
寝心地を重視した場合、スプリングコイルマットレスなら厚さ25cm前後は必要で、例えば当サイトで高い評価を付けている「咲夜レアルマットレス(26cm)」、「LT-7700(28cm)」などのマットレスを置くとギリギリになってしまうので注意が必要です。
2. ホコリを感じやすい
セット販売されているマットレスが約15cmの厚さですが、その場合、床からマットレスまでが20cm弱の高さで寝ることになります。
ホコリの滞留ゾーンが床から約30cmと言われているため、ホコリを感じやすく、ハウスダストなどを気にされている人には不向きです。
3. すのこを置いただけ構造
囲み型フレーム(いわゆる「フロアベッド」)なので、すのこを床に敷き、その周りをフレームで囲う構造をしています。
この手のベッド(フロアベッド)は、人によっては『なんだ、すのこを床に置いただけじゃないか』といったネガティブな印象を持つこともしばしばあります。
しかしながら、逆にすのことフレームが完全に分かれていることで、揺れやきしみを感じにくいので、むしろメリットとも考えられます。
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このベッドの評価(7つの項目)
▼ このベッドの評価 | |
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総合評価 | 3.60 |
価格 | 4.80 |
機能性 | 1.5 |
デザイン性 | 2.5 |
耐久性 | 3.0 |
通気性 | 3.0 |
素材の質 | 3.0 |
組み立ての簡単さ | 5.0 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
1. 価格
- 評価は「4.80」※価格評価のみ小数点第二位まで
シングルサイズ19,980円は、ローベッド全体の中で「かなり安め」の価格帯です。『とにかく安いベッドを探している』という人にもおすすめできるレベルです。
2. 機能性
- 評価は「1.5」
ヘッドボードは付いていますが、背もたれとして使えるほど高さはなく、機能性はほとんどありません。
3. デザイン性
- 評価は「2.5」
特に際立ったデザイン性はありませんが、潔いシンプルさが好きな人にはぴったりでしょう。
4. 耐久性
- 評価は「3.0」
耐荷重は非公表で、特別に高耐久な仕様ではありません。とはいえ、ローベッドの中でも特に高さが低い「囲み型フレーム」なので、揺れやきしみを感じにくいでしょう。
5. 通気性
- 評価は「3.0」
床板は通気性が良い「すのこ仕様」ですが、床との間に距離が少ないため、使用環境によっては湿気対策は必要になるかもしれません。
6. 素材の質
- 評価は「3.0」
プリント紙(天然木ではない)なので、低価格ローベッドとしては「ごく普通な素材の質」です。
7. 組み立ての簡単さ
- 評価は「5.0」
パーツが少なくとてもシンプルです。迷うことなく組み立てを進められるでしょう。組み立ての所要時間の目安は公表されていませんが、構造的には「大人2人で30分くらい」で完成できると思います。※組立の難易度は人によって感覚が異なります
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選べるマットレスは2つ(どちらもそこまでおすすめできません)
本商品にセットできるマットレスは以下の2種類です。
マットレス | セット価格(シングル) |
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ボンネルコイル | +14,000円 |
ポケットコイル | +15,000円 |
結論から言うと、両方とも寝心地は微妙です。
まず、ボンネルコイルマットレスは、実際に体験はしていませんが、構造的に価格訴求モデルで、寝心地の良さを求める人には物足りないでしょう。
続いて、ポケットコイルマットレスは当サイトで実際に体験しましたが、正直寝心地はあまり良くありませんでした。
寝心地の良さを追求するならもう少し厚め(25cm前後以上)のマットレスを検討する必要があります。
しかし、本商品のヘッドボードの高さが28cmということを考えると、デメリットのところでも触れましたが、厚いマットレスを置いてしまうとヘッドボードが見えなくなるため、デザイン的にアンバランスになります。
なお、RASIK公式サイトによると、『この商品はスプリングマットレスの使用を前提に設計されています。床板の上に直接乗ったり、薄手のマットレスや布団で使用すると、床板が破損する恐れがあります。』とのことです。
しかしながら、私が知る限りですが、15cm前後で寝心地が優れたスプリングコイルマットレスは見たことがありません。
とりあえずセットのポケットコイルマットレスを選んで、寝心地に満足いかない場合は、トッパーなどで寝心地を改善(調節)していくのが良いと思います。
似ているローベッドとの比較
商品 | RASIK (本商品) | neruco (比較商品) |
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画像 | ||
サイズ | S~D | SS~K |
タイプ | 囲み型 (ドロップマット) | フラット型 |
棚・コンセント | × | ○ |
床面 | すのこ | |
価格 (Sサイズ) | 12,980円 | 12,990円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
同じくらいの価格帯のローベッドとの比較です。
比較商品(neruco)は、囲み型フレームではなく、床板がフレームと一体化した「フラット型」なので、床との距離があり、ホコリを感じにくく、通気性も高いです。さらに、ヘッドボードには棚とコンセントが付いているので機能性も高いです。
なお、本商品(RASIK)の方が、ヘッドボードが薄く、高さが低いです。
よって、「スッキリした見た目が好きならRASIK、機能性を求めるならneruco」といった形で比較検討するのが良いでしょう。
まとめ
RASIKのローベッド「一枚板ヘッドボードのフロアベッド」をご紹介しました。
商品名のとおり、一枚のパネルデザインのヘッドボードが特徴のローベッドです。
ヘッドボードが薄く、ローベッドの中でも特に高さが低い「フロアベッド」なので、圧迫感がなくスッキリとした印象が得られます。
直線的なデザインのため、スタイリッシュな雰囲気で、特にモダン(都会的)なインテリアとの相性が良いでしょう。
一方、高さが低いため、ホコリを感じやすいことと、ヘッドボードの高さ的にも厚いマットレスが置きにくい(=寝心地を追求しにくい)ことがデメリットです。
価格はローベッドとして最安値レベルなので、『とにかく安いベッドを探している』という人にもおすすめです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
マットレスのおすすめや選び方を知りたい人は、以下の記事もご参考くださいね。