ヒツジのいらないマットレスの徹底解説

「TPE×高密度ファイバー」の珍しい組み合わせ

この記事では「ヒツジのいらないマットレス」(株式会社太陽)についてご紹介します。

なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきましたが、宣伝を目的とした記事ではありません。※当サイトのPRポリシーについて

実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。

当サイトでは体験レビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を撮影・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(ベッド・マットレス専門家)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、「gooランキング(NTTグループ)」などへの出演・取材協力も行う。

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メーカーの「太陽」とは

太陽(ロゴ)

「ヒツジのいらないマットレス」を作っているのは株式会社太陽というメーカーです。

会社ホームページには『私たちは世界中を飛び回り、新技術、新技法、新素材を取り入れ、生活がより豊かになる商品の、研究開発をしております。』とあるとおり、ユニークな素材を用いたアイテムが多く、代表的な商品は「ヒツジのいらない枕®」です。

ヒツジのいらない枕

ヒツジのいらない枕®の最大の特徴は「TPE」というゴムのようなポヨンポヨンとした樹脂素材を使っていること。

この素材(TPE)をマットレスに応用したのが、今回ご紹介する「ヒツジのいらないマットレス」です。

>>>会社公式HP

管理人管理人

なお、「ヒツジのいらない枕®」は爆笑問題の太田光さんが審査員長を務める日本ネーミング大賞2021年ルーキー部門最優秀賞を受賞しました。

ヒツジのいらないマットレスの基本情報

ヒツジのいらないマットレス

メーカー株式会社太陽
サイズシングル~ダブル
クッション材活性炭TPE(熱可塑性エラストマー)、ポリエチレンファイバー
硬さやや硬め
価格(Sサイズ)66,000円

公式サイトで見る

【まず結論】ヒツジのいらないマットレスの評価は?

ヒツジのいらないマットレスの体験

当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • バネあたりや底付きがないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。

▼ このマットレスの評価
総合評価3.36
仰向き寝3.5
横向き寝3.5
端の沈み込み3.5
通気性5.0
寝返り4.5
底付きのなさ3.5
素材の品質3.0
耐久性4.0
衛生面4.0
取扱いやすさ3.0
価格2.68
硬さ仰向き時:硬め
横向き時:ふつう

※目安は「3.50」以上が高評価です

>>>点数の付け方について

【総評】通気性と反発性が抜群!(サイズ・重さが懸念点)

ヒツジのいらないマットレスの使用イメージ

一般的なマットレスの芯材はウレタンフォームやスプリングコイルが中心ですが、本商品はTPE(熱可塑性エラストマー)という素材を使っていることが最大の特徴です。

活性炭TPE
TPE(熱可塑性エラストマー)※別名「超高弾性ポリマー」

ゴムのような弾力性があるTPEをグリッド(格子)状にすることで、抜群の反発性と通気性が高さが得られます。

この通気性の良さと寝返りしやすさ(反発性の高さ)は、全てのマットレスの中でもトップレベルと言えるほどです。

さらに、下層には「高密度ファイバー」を重ね、底付きを軽減しつつ、しなやかに荷重を受け止めるので、どんな寝姿勢にも合いやすいです。

下層の高密度ファイバー
下層の高密度ファイバー

デメリットは、TPEは重いため、薄型タイプでも約17kg(シングルサイズ)ほどの重量があることと、芯材の縦幅が一般的なマットレスよりも10cmほど短いこと。

重い縦幅が短い
持ち運び(重さ)サイズ感(縦幅が足りない)

寝心地・機能性はかなり優れているので、以上のデメリットが許容できる人にとっては、とてもおすすめできるマットレスです。

公式サイトで見る

管理人管理人

以下より特徴や寝心地を詳しくご紹介します。

ヒツジのいらないマットレスの特徴は?

ヒツジのいらないマットレス(使用イメージ)

ヒツジのいらないマットレスの「仕様上」の大きな特徴は以下の2点です。

仕様上の特徴
  1. TPE(活性炭入り)
  2. 高密度ファイバー

この2つの組み合わせが他のマットレスにはない(珍しい)仕様で、それが寝心地や使用感の特徴となります。

それぞれについて、以下より詳しくご紹介します。

1. 活性炭入りのTPE(熱可塑性エラストマー)

TPE(芯材)

TPEとは「熱可塑性エラストマー(ThermoPlastic Elastomer)」の略で、別名「ハイバーエラスティックポリマー(超高弾性ポリマー)」とも呼ばれる素材です。

TPE
TPE(グリッド構造)

「超高弾性」と言われるとおり、ゴムのような高い弾力が特徴。素材自体の耐久性が非常に高く、10年以上の耐用年数があることもメリットです。

なお、ウレタン等の化学物質を使った素材と違い、TPEは水(ジェル)を主成分とし、食器などにも利用されることがある安全性が高い素材です。

さらに、ヒツジのいらないマットレスのTPEには活性炭が練り込まれていて、汗臭や加齢臭(アンモニアや酢酸が含まれた臭い)を吸着する効果があるので、臭が気になる人にもおすすめです。

TPEの感触は以下の動画をご参考ください。(音声なし)

2. 高密度ファイバー

高密度ファイバー

ヒツジのいらないマットレスは、TPEの下に「高密度ファイバー」が搭載された2層構造となっています。

一般的なファイバー素材は、ポリエチレン(やポリエステル)を水の中に垂らして編み込んで固めた素材ですが、ヒツジのいらないマットレスのファイバーは縦一直線で高密度に配置された構造をしています。

ヒツジのいらないマットレス一般的なファイバー
高密度ファイバー一般的なファイバー
縦一直線タイプ編み込んで固めたタイプ(エアウィーヴ®など)

「縦一直線タイプ」は、一般的なファイバー素材よりも荷重に対してしなやかに反応できるので、感触としてはやわらかくなめらか、そして豊かな反発性があるといった感じです。

なお、公式サイトには、

『(一般的なファイバーのように)縦横無尽に組み合わせるのではなく、縦線一本一本に配置することにより通気性の向上と、土台としての役割を発揮しながら、弾力性を保ってくれています。』※()部分は当サイトによる記載

と紹介されていますが、実際は通気性や弾力性の差よりも感触(やわらか・なめらか)が大きな違いです。

もう少し詳しくご紹介すると、一般的なファイバー素材は編み込むことで固めるため、ある程度の硬度・密度が必要になり、それが結果的に「硬くなりやすい」のです。これがファイバーマットレスは硬めの寝心地が多い理由です。(やわらかく作りすぎるとヘタリや耐久性に支障をきたすため)

要するに、「ファイバーなのにしなやか・やわらかい」といった寝心地を作りやすいのがこの縦一本タイプのファイバー素材の魅力と言えます。

ヒツジのいらないマットレスのメリット

ヒツジのいらないマットレス

上でご紹介した仕様・構造に大きく関係しますが、ヒツジのいらないマットレスのメリットをまとめると以下のとおりです。

このマットレスのメリット
  1. 寝返りしやすい
  2. 通気性が抜群
  3. 振動が伝わりづらい
  4. どんな姿勢でも寝やすい

以下より詳しくご紹介します。

1. 寝返りしやすい

TPEの弾力性

TPE(超高弾性ポリマー)は「ゴムのようなジェル」といった感触をしていて、既存のマットレスの素材で例えるとラテックス(ゴム樹脂)に近い感触です。(ちなみにラテックスは原材料高騰等の影響で、マットレス市場ではすでに消えかけている素材です)

弾力性(反発性)が高い素材は、体の動きへのサポート力があり、寝返りがしやすいというメリットがあります。

また、グリッド構造は斜め方向への反発も効くため、さらに寝返りの後押しをしてくれます。

TPEの反発方向

2. 通気性が抜群

通気構造

「グリッド構造のTPE×ファイバー」という組み合わせは、ほぼ空気の層となるため、通気性が抜群に良いです。

詰め物にウレタンなどを使用していないこともあり、ヒツジのいらないマットレスの通気性の良さは、全マットレスの中でもトップレベルと言えるでしょう。

『できるだけ蒸れにくいマットレスが欲しい』という人には特におすすめです。

3. 振動が伝わりづらい

グリッド構造による衝撃吸収性

グリッド構造は衝撃を周辺に伝えづらいです。

よって、隣でパートナーが寝ているときの動き(振動)が伝わりづらいため、特に二人で寝る人におすすめの素材です。

ちなみに、ウレタンマットレス(特に低反発系)で、衝撃の伝わりづらさを伝えるために「ワイングラスが倒れない」というパフォーマンス(ワインチャレンジ)を行っているメーカーも多いですが、グリッド構造のTPEの方が圧倒的に揺れにくいです。

ヒツジのいらないマットレスの衝撃吸収性については、以下の動画をご参考ください(音声なし)。

以上のとおり、花瓶のすぐとなりでジャンプしてもほとんど揺れません。

4. どんな姿勢でも寝やすい

ヒツジのいらないマットレスの体験(寝姿勢)

素材単体の感触としては比較的ソフトですが、寝姿勢では反発性の強さが働くため、体全体が持ち上がります。よって、沈み込みが少ないため、仰向きやうつぶせでも寝やすいです。

横向きでは肩やおしりあたりの沈み込みが深くなりますが、グリッド(点構造)×ソフトなTPE×しなやかなファイバーという組み合わせによって、圧迫感が軽減されます。

以上のとおり、どんな寝姿勢でも対応しやすいというのが大きなメリットのひとつと言えます。

このマットレスのデメリット・注意点

寝心地面ではかなり満足度が高い印象ですが、2点ほど見逃せないデメリットもあります。

このマットレスのデメリット
  1. 芯材が短い(サイズに注意)
  2. 薄いが「重い」

以下より詳しくご紹介します。

1. サイズに注意(長さが短い・幅が長い)

サイズ感(縦幅が足りない)

公表値での縦幅(丈)は195cmですが、実際に計測すると芯材が11cmほど短く、結果的に寝るスペースとしては185cm程度の長さになっていました。

芯材ベースで縦幅は約185cm
芯材の縦幅は約185cm(残り10cmほどはカバーが余る)

185cmという長さはほどんどショート丈(180cmが多い)と言え、目安として身長165cm以上の場合、マットレスの長さが足りなくなることも。

とはいえ、短い辺を枕側にして、枕(頭)の位置で調節すれば、身長175cmくらいまでの人ならは問題なく寝られる場合も多いでしょう。

しかしながら、「芯材の長さが短い」というのは特に高身長の人にとっては、見逃せないデメリットと言えます。

ちなみに、シングルサイズの横幅は公表値で「100cm」のため、一般的なベッドフレームでは横幅がはみ出して不格好になります。

シングルサイズの横幅(100cm)
シングルサイズの横幅(100cm)※一般的なフレームは97cmなので、はみ出してしまう

なお、囲うタイプのフレーム(二段ベッド・ロフトベッドやフロアベッドなど)の場合は、マットレスが収まらない可能性もあるので、ご注意ください。

2. 薄いが「重い」

持ち運び(重さ)

高弾性ポリマー(TPE)特有のデメリットが「重さ」です。

高弾性ポリマーは重いです。

本商品の重量はシングルサイズで約17kg。これは薄型ではない一般的なベッドマットレスの中で考えても比較的重いタイプと言えます。

要するに「薄いのに重い」ため、薄型タイプならではの取り扱いやすさ(移動しやすさ)を期待している人にはご注意ください。

【体験レビュー】ヒツジのいらないマットレスを実際に試してみた

ヒツジのいらないマットレス(使用イメージ)

管理人管理人

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルです。

梱包状態(シングル)

段ボールにロール状に巻かれて入っていました。

段ボールの開封

かなり重いですが、マットレスの重さを利用して、下の画像のように段ボールを逆さにし、持ち上げると簡単に取り出せます。

段ボールを持ち上げる

マットレス本体は専用のケースに入っていました。

専用のケースに入ったマットレス

内容物はマットレス本体・専用ケース・取扱説明書の3点です。

内容物

なお、ヒツジのいらないマットレスは圧縮梱包ではありません(マットレスを圧縮せずに単純に巻いているだけです)。

収納ケースとマットレス本体

よって、専用のケースも収納袋として活用できます。

収納ケースとして使える
開封後もマットレスの収納ケースとして使える

それでは、マットレスを取り出していきます。

収納ケースを取る

マットレス本体はこちら。

ロール状態での持ち運び

ロール状になっているので、搬入経路が狭い家でも安心ですね。

開封方法は、ビニール袋を剥がすだけです(ハサミも不要です)。

ビニール袋を剥がす

開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)

外観のチェック

ヒツジのいらないマットレスの外観

圧縮梱包ではないため、復元に時間が必要なく、開封直後からすぐにでも使うことができます。

マットレスの厚さはこのくらいです。

マットレスの厚さ

公表値どおり約7cmの厚さが確認できました。

厚さの計測

マットレスの外観をご紹介します。

ヒツジのいらないマットレスの外観

カバーのデザインはこちら。

カバー

カバーの素材はポリエステル100%です。

芯材(TPEグリッド)の存在を感じさせないよう、しっかりとした厚手のカバーです。

生地の伸縮性はほどほどです。

カバーの伸縮性

生地のアップはこんな感じです。

カバーのアップ

裏面はこちら。

裏面カバー

裏面は柄違いですが、表面同様しっかりとした生地です。

裏面カバーの触り心地

青と黒の細かい「市松(いちまつ)模様」をしています。

裏面カバーの柄アップ

芯材はファスナー付きのカバーで閉じられています。

ファスナー付きのカバー

カバーのファスナーを開けて、内部構造をチェックしていきます。

カバーのファスナーを開ける

内部構造

カバーは表面と裏面が分離する構造です。

カバーの脱着

両面が分離するので、例えば「汚れやすい表面だけ洗濯する」といったこともできます。親切な仕様です。

カバーと本体

芯材は不織布で覆われていました。

芯材(不織布に覆われた状態)

中身を確認するために、不織布カバーをハサミで切ります(検証のためなので、真似しないでくださいね)。

カバーの裁断

こちらが芯材(活性炭TPE×高密度ファイバー)です。

芯材の中身(活性炭TPE×高密度ファイバー)

表層は活性炭TPEです。

活性炭TPE

グリッド構造で見るからに通気性は良好そうですね。

活性炭TPE(グリッド構造)

TPEの高さ(厚さ)は3cmです。

TPEの高さは約3cm

下層の高密度ファイバーはメッシュカバーに覆われています。

メッシュカバー

メッシュカバーはすべてのカバーの中でも特に通気性が良いので、グリッドからファイバーに抜けた湿気をさらに下方向へ通気させる配慮がなされています。素晴らしいポイントですね。

メッシュカバーの触り心地

中の高密度ファイバーの様子を詳しくご紹介するため、ハサミで分解します。

高密度ファイバーのカバーを切る

TPEとは接着剤で固定されていました。

接着剤で固定された高密度ファイバー

こちらが高密度ファイバーの断面です。

高密度ファイバーの断面

細めのファイバー(ポリエステル糸)が敷き詰められていて、荷重に対してしなやかに反応しつつ、しっかりとした反発性も感じられました。

高密度ファイバーの弾力性

【詳細解説】ヒツジのいらないマットレスの評価について

ヒツジのいらないマットレス(使用イメージ)

この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。

▼ このマットレスの評価
総合評価3.36
仰向き寝3.5
横向き寝3.5
端の沈み込み3.5
通気性5.0
寝返り4.5
底付きのなさ3.5
素材の品質3.0
耐久性4.0
衛生面4.0
取扱いやすさ3.0
価格2.68
硬さ仰向き時:硬め
横向き時:ふつう

※目安は「3.50」以上が高評価です

それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。

1. 仰向き寝は?

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。

なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「星3.5」。

グリッド構造のTPEによって、フィット感が適度にありつつ、しっかりと押し上げてくれるため、体が浮いてまっすぐになるような感じです。

ヒツジのいらないマットレスのTPEは特に弾力性があるせいか、押す力が強いことで、背中あたりはほんの少し圧迫感がありますが、パッドやシーツなどで微調整は可能です。

総じて、仰向き寝ではなめらかというよりは、しっかりと押し上げる感じで硬めの寝心地に感じます。このくらいの硬さは多くの人に合いやすいと思います。

2. 横向き寝は?

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような寝姿勢保持性能もポイントです。

評価は「星3.5」。

グリッド構造のTPEによって、荷重が集中する肩やおしりはしっかりとフィットし、安定感も高いです。

沈み込みが深い肩部分は、下層の高密度ファイバー層にしっかりと到達しますが、しなやかな反発性があるため、圧迫感が少なく、ストレスは感じませんでした。

薄型タイプにもかかわらず横向きにしっかり対応できているという点はかなり魅力的です。

しかしながら、底付きとしてはギリギリセーフといった感じなので、体重の重い人が横向きで寝た場合などには不安が残ります。

なお、ポリマーマットレスの場合、カバーが薄すぎるとグリットを存在を感じる場合がありますが、本商品のカバーはしっかりした厚さがあるため、グリッドが気にならずストレスない寝心地が得られました。

3. 端の沈み込みは?

マットレスに腰掛ける

ココをチェック

一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

評価は「星3.5」。

外周を強化した仕様ではありませんが、グリッドTPEならではの体圧分散性の高さから、端部分に座っても安定感があります。

寝姿勢においても衝撃を横に伝えづらい(=芯材が大きく歪みにくい)構造のため、端部分でも十分寝られます。

端で寝ても沈み込み過ぎない
端で寝ても沈み込み過ぎない(グリッド構造によって衝撃を伝えづらい=芯材がゆがみにくいため、安定感がある寝姿勢が実現される)

4. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「星4.5」。

超高弾性ポリマー(TPE)×高反発ファイバーという組み合わせのため、かなり寝返りが打ちやすかったです。

TPEが多方向(うえ・ななめ)に反発することで、一般的な高反発マットレスに比べて、さらに寝返りが打ちやすい印象です。

グリッド構造のため、寝返り後の寝姿勢保持性も良いため、寝返りのしやすさは抜群と言えるでしょう。

5. 通気性は?

通気構造

ココをチェック

睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星5.0」。

グリッド構造のTPE×ファイバーは通気性の良さとしては最強レベルです。

さらに、詰め物がない(蒸れやすいウレタンフォームなど使用していない)ため、空気の通り道をふさぐものが少ないことも大きな特徴です。

6. 耐久性は?

耐久性(マットレスを手で押す)

ココをチェック

密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。

評価は「星4.0」。

結論から言うと、本商品は8~10年くらいの耐用年数が期待できると思います。

TPEの耐久性は10年以上なのですが、ボトム層のファイバーは復元率が低い(形状がヘタリやすい)という特徴があります。

ただし、表層で荷重分散することを考えるとボトムのファイバーはスペック以上に長持ちすると想定します。

なお、本商品は片面仕様のため、表裏のローテーションは不可です。

7. 素材の品質は?

マットレスの芯材の様子

ココをチェック

ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。

ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。

評価は「3.0」。

素材単体(TPEや高密度ファイバーなど)としては高品質なものを使っていると見られますが、一番の懸念点は縦幅が短いというサイズ感です。

すでにご紹介したとおり、公表値では195cmですが、芯材の実寸は185cmほどとかなり短いです。よって、製品全体の「完成品質(生産品質)」という点を加味すると「3.0(ほどほどに良い)」程度と評価します。

8. 衛生面は?

芯材とカバー

ココをチェック

抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「4.0」。

抗菌防臭等の衛生加工はありませんが、カバーが洗濯できることに加え、芯材も洗える(シャワーなどで水洗いできる)という点は衛生面にプラス評価です。

9. 取り扱いやすさは?

マットレスのハンドリング

ココをチェック

持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

評価は「星3.0」。

重量はシングルサイズで約17kgと、薄型マットレスというカテゴリーの中では最も重い部類に入ります。

ロール梱包でお届けなので、搬入経路が狭い人にも安心です。

廃棄については、マットレスの場合、基本的に粗大ごみで廃棄することがおすすめですが、ポリマーやファイバーは家庭でも裁断しやすいため、細かくして家庭ごみで捨てることも可能です。

10. 価格は?

ヒツジのいらないマットレス(使用イメージ)

ココをチェック

絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。

評価は「星2.68」。

シングルサイズで66,000円という価格は、マットレス市場全体から考えると「少し高め」の価格帯です。

とはいえ、高耐久・高弾性素材のTPEと高密度ファイバーを採用していることを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くないと思います。

11. 硬さは?

硬さのチェック

ココをチェック

ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。

本商品は、

  • 仰向き寝では「硬め」くらい
  • 横向き寝では「ふつう」くらい

の寝心地です。

TPEの面白いところは、仰向きと横向きで硬さの感じ方が変わることです。

これは、グリッドが押しつぶされると横に倒れるため、縦方向の反発力が失われ、感触が急にソフトに感じやすいためです。

グリッドが倒れる
グリッドが倒れると、縦方向の反発を感じにくいため、やわらかく感じる

よって、仰向き寝(沈み込みが浅く、設置面積が広い)では、グリッドが横に倒れるほどの荷重は集中しづらいため、押し返す力を強く感じ、結果的に「硬め」に感じます。

一方、横向き寝(沈み込みが深く、設置面積が狭い)では、肩やおしりに荷重が集中することで、その部分のグリッドが横に倒れ、結果的に深い沈み込みでも圧迫感が少ない程度の硬さ(ふつう程度)に感じます。

この特徴はグリッド構造のTPEならではです。

主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、

  • 仰向き時は7.5くらい
  • 横向き時は5くらい

の硬さだと思いました。

トッパーとしても使える

トッパーとしての使用感

ヒツジのいらないマットレスは、「トッパー」としても使えます。

「トッパー」とは、手持ちの寝具(マットレスや敷き布団)の上に敷いて寝心地を改善するアイテムのことです。

トッパーとして使う「ヒツジのいらないマットレス」
トッパーとして使う「ヒツジのいらないマットレス」

トッパーとしての使用感はかなり良く、特にポケットコイルマットレスとの相性が良かったです。

これは、スプリングコイルによって薄型マットレスに不足しやすい「荷重分散性」を補い、逆に一般的なマットレスの詰め物では採用することが少ない高反発&高通気性素材(TPE×ファイバー)によって、「蒸れにくさ・寝返りサポート性」を高められるからです。

トッパーとしてはやや高価ですが、予算がある人はぜひご検討くださいね。

口コミ・評判のまとめ

ヒツジのいらないマットレス(使用イメージ)

本商品は公式サイトの他にAmazon楽天などで購入可能ですが、レビューがほとんどありません。

ある程度の量の口コミが溜まってきたら、内容の傾向と見解をまとめたいと思います。

>>>公式サイトで口コミを見る

似ている商品との比較

似ている商品との比較

本商品の特徴である「超高弾性ポリマーを使用したマットレス」という条件において、似ている商品と比較します。

商品ひつじのいらないマットレス®(本商品)スマートグリッド リュクス
画像ひつじのいらないマットレス®スマートグリッド リュクスマットレス
メーカー(国)太陽(日本)ザ・スリープカンパニー(インド)
タイプ薄型マットレスベッドマットレス
厚さ7cm20cm
技術活性炭TPESmartGRID®
構造1層:ポリマー
2層:ファイバー
1層:ポリマー
2層:高反発ウレタン
3層:ウレタン
サイズS~DS~Q
無料お試し×120日
価格
(Sサイズ)
66,000円66,400円
リンク公式サイト公式サイト

比較商品「スマートグリッド リュクスマットレス」とは?

スマートグリッド リュクスマットレス

比較商品の「スマートグリッド リュクスマットレス」は、インドのザ・スリープカンパニーというメーカーの商品です。

ザ・スリープカンパニーは日本の特許技術「SmartGRID® スマートグリッド」を使用し、高弾性ポリマーのマットレスメーカーとしてはパイオニア的な存在です。

大きな違いは、ベッドマットレスタイプで、下層にウレタンフォームを使っていること。言い方を変えると「ウレタンマットレスにポリマーをくっつけたマットレス」ということです。

スマートグリッド リュクスマットレスの体験
スマートグリッド リュクスマットレスの体験

分厚いベッドマットレスタイプなので、底付きの心配がありません。

また、SmartGRID®はヒツジのいらないマットレスのTPEよりもしなやかでソフトな感触のため、フィット感・体圧分散性が高く感じます。

120日の無料お試し期間が付いていることも大きな違い(メリット)です。

ポリマーマットレスは、寝心地を体験したことがある人も少ないと思いますし、多少独特な寝心地なので合う・合わないが出やすいと思います。

そうした場合、無料で試せるというのは大きなメリットですね。

『ポリマーマットレスが気になるけど、自分に合うか不安』とお考えの人は、無料お試し期間がある「スマートグリッド リュクスマットレス」もご検討ください。

>>>ザ・スリープカンパニー公式

ヒツジのいらないマットレスはどこで買うのがお得?

ヒツジのいらないマットレス(使用イメージ)

ヒツジのいらないマットレスは公式サイトAmazon楽天での購入が可能です。

購入価格に差はありませんが、公式サイトでは無料の会員登録での特典(1,000円分のポイント)があります。

なお、マットレスメーカー全般の傾向としても、公式サイトの方がよりお得な購入条件(セールや保証の手厚さ等)となっていることもあるので、まずは公式サイトをチェックしてみることをおすすめします。

公式サイトはこちら

まとめ

ヒツジのいらないマットレス(使用イメージ)

いかがでしたでしょうか。

ヒツジのいらないマットレス」をご紹介しました。

日本ではまだ珍しい「熱可塑性エラストマー」を使ったマットレスです。

熱可塑性エラストマー(TPE)は、高い弾力で寝返りサポート性が優れた素材です。

グリッド構造のため、通気性が良いので蒸れにくく、横に振動を伝えにくいので、二人で寝る人にもおすすめです。

ただし、重いため薄型マットレスの「手軽さ」を期待している人にはミスマッチになる可能性もあります。

また、芯材の縦幅が約185cmと一般的なマットレスよりも約10cm短めなので、高身長(目安175cm以上)の方にはあまりおすすめできません。

とはいえ、薄型タイプにもかかわらず、どんな寝姿勢(仰向き・横向き など)にも合いやすいことに加え、寝返りのしやすさ・通気性の良さというマットレスに欲しい機能のバランス感が高いレベルで実現されているのは大きな魅力と言えます。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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