【徹底解説】IWONUマットレスプレミアムの体験レビュー

失敗しにくいが感動的な寝心地でもない

この記事ではIWONU(イウォーヌ)マットレスプレミアムをご紹介します。

実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(ベッド・マットレス専門家)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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IWONUマットレスプレミアムの基本情報

IWONUマットレスプレミアム

メーカー北沢株式会社
サイズセミシングル~クイーン
クッション材ウレタンフォーム
価格(Sサイズ)66,000円
生産国中国
お試し期間120日
保証期間10年

公式サイトで見る

IWONU(イウォーヌ)とは

IWONUマットレス(ラベル)

IWONUは、寝具メーカーの北沢株式会社(大阪府)のオリジナルマットレスブランドです。

北沢は1953年創業の老舗企業で、羽毛布団やカバー、枕などの製造・卸売などの事業を行っていますが、2021年に新しくメーカー直販のマットレスブランドを立ち上げました。それが「IWONU」です。

要するに、IWONUは、老舗寝具メーカーのノウハウを活かして作り上げられたマットレスとお考え下さい。

専門家専門家

IWONU(イウォーヌ)とは、『眠る・寝る』を意味する古語『いをぬ』から着想を得たネーミングとのことです。

【まず結論】IWONUマットレスプレミアムの評価は?

IWONUマットレスプレミアムの体験

当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • 底付きや圧迫感がないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験を通じ、IWONUマットレスを以下のように評価しました。

▼ IWONUマットレスプレミアムの評価
総合評価3.13
仰向き寝3.0
横向き寝3.0
端の沈み込み3.0
通気性3.0
寝返り3.0
底付きのなさ4.0
素材の品質3.0
耐久性3.0
衛生面3.0
取り扱いやすさ3.5
価格2.46

※目安は「3.50」以上が高評価です

>>>点数の付け方について

【総評】硬さ調節を追い求めすぎたマットレス

IWONUマットレスプレミアムの使用イメージ

IWONUプレミアムの最大の特長は、3層(意味的には5層)ものウレタンをひっくり返したり入れ替えたりすることで、最大240万通りの寝心地のカスタマイズができることです。

240万通りのカスタマイズ
最大240万通りのカスタマイズ(公式サイトより)

最近、硬さ調節可能なマットレスが増えてきましたが、その中でもずば抜けた調節のパターン数です。

しかしながら、実際に満足できるような寝心地しては以下の2パターンほどという印象でした。

パターン①パターン②
1層目低反発低反発
2層目高反発(カット上)レギュラー(カット上)
3層目レギュラー(カット上)高反発(カット上)

なぜかというと、基本的にマットレスの層(ブロック)を入れ替えて硬さ調節するタイプのマットレスは、適切な層構造を崩すことで寝心地が悪くなることが多いからです。

IWONUマットレスプレミアムの構造
IWONUマットレスプレミアムの構造

なお、上の画像の最下層にある白いウレタン(カットあり)は、公式サイトでは「高反発」とありましたが、当サイトで計測したところ、反発弾性率40%弱の高反発でないレギュラー(ふつうの)ウレタンでした。

ハードウレタン(高反発ではない)
ハードウレタン(高反発ではない)

190N(硬め)、反発力も乏しいため「ただの硬いスポンジ」といった感じで、7万円以上のマットレスの表層に使う素材ではないです。(190Nのレギュラーウレタンは、数千円の激安マットレスに多い仕様です)

続いて、青いウレタンですが、こちらはしっかりと反発弾性率50%以上が確認できた「本物の高反発ウレタン」でした。

高反発ウレタン
高反発ウレタン

150N(やや硬め)で、スペック上では表層でも使えそうですが、カット(凹凸)の存在が気になるため、表層向きではありません。

凹凸面に寝る
上層が「カットあり」の場合、凹凸の存在感が気になる(わかりやすいようにカバーなしで撮影)

なお、「カットあり」を下にすると凹凸は気になりませんが、下層(カットあり)が先に潰れることで、荷重が重い場所はペコっと落ち込みやすく、さらにテンションが逃げられないため、荷重がかかってない部分は反り返ってツッパリ感(圧力)に繋がります。※以下のアニメーション参考

「カットあり」が下面の場合
「カットあり」が下面の場合(いびつなサポート性)

なお、これが「カットあり」を上にすると、スムーズで圧力を感じにくい寝心地になります。

「カットあり」が上面の場合
「カットあり」が上面の場合(自然なサポート性)

つまり、「カットあり」は上向きにした方が無難です。

よって、必然的に表層(1層目は)低反発ウレタンに決まります。

低反発ウレタン
低反発ウレタン(体圧分散性も高く、1枚ものなので表層に適している)

2層目は高反発・レギュラー、どちらでも構いませんが、せっかくの高反発による寝姿勢保持性の良さを活かすなら2層目は高反発ウレタン、3層目はレギュラーが最もバランス良く、マットレスの性能を発揮できるでしょう。

以上が、「実際に満足できるような寝心地しては以下の2パターンほど」という理由です。

なお、肝心の寝心地は良くも悪くも平凡で、総合的に「失敗はしないかもしれないけど、感動的な寝心地でもない」というのが正直な感想でした。

これは仕方がないことで、基本的に硬さ調節機能と寝心地の良さはトレードオフです。

硬さ調節できるマットレスは、カスタマイズの数ほど、寝心地の及第点の設定数が多くなり、結果的にいろいろな制約が生まれ「たったひとつの最高の寝心地」が作りにくくなります。

本来、マットレスは各層のバランス(役割)の掛け合わせで寝心地を追求します。

多層構造のウレタンマットレスの例
多層構造のウレタンマットレスの例(4層の役割がハッキリしているため入れ替え不可、ゆえに寝心地を追求できる)

よって、「層をひっくり返すタイプ」の硬さ調節可能なマットレスは、(特に調節後に)寝心地が破綻しやすいのです。

とはいえ、これは好みの問題です。

あくまで構造・性能を考えると上記のような結論になりますが、寝心地の良さの感じ方は人によってバラバラです。

そうした意味で、様々な人の好みに調節しやすいという点は大きなメリットとも言えるので、特に硬さ選びに不安がある人はご検討いただきたいと思います。

公式サイトで見る

 

専門家専門家

以下より「プレミアム」の特徴や寝心地を詳しくご紹介します。

IWONUマットレスプレミアムの特徴&メリット

1. 最大240万通りのカスタマイズ

カスタマイズ例

IWONUマットレスプレミアムの最大の特徴は、計7つのウレタンフォームのブロックを入れ替えることによる最大240万通りの硬さ調節ができることです。

ウレタンフォームの仕様
ウレタンフォームの仕様(公式サイトより)

硬さ調節幅としては、おそらくNo.1とも言える仕様です。

よって、マットレスの硬さ選びに不安がある人にはうれしいですね。

しかしながら、【総評】でお伝えしたとおり、筆者の感覚では、実際に満足できる寝心地としては2パターンくらいでした。

専門家専門家

むしろ下位グレードのIWONUマットレスの方が硬さ調節機能(カスタマイズ数ではなく、調節する性能)としては優れています。

2. 「低反発×高反発」のハイブリットタイプ

低反発×高反発

IWONUは低反発ウレタン(白)・高反発ウレタン(青)・ハードウレタン(白)の3層で構成されています。

よって、低反発ならではの体圧分散性とフィット感の高さ、高反発ならではの寝姿勢保持の良さが、ミックスされた寝心地(良いとこどり)を味わえるという点はメリットのひとつと言えるでしょう。

3. 120日の無料お試し期間

IWONUマットレスプレミアムの体験

IWONUマットレスは購入してから120日間の無料お試し期間があります。

返品手順は以下の通りです。

返品手順
  1. サポートに必要事項を連絡
  2. アンケートに回答
  3. 着払い送り状付きの返送用袋が届く
  4. 返送用袋に商品を入れて佐川急便に集荷依頼
  5. 集荷
  6. 全額返金(手数料なし)

返送用袋に入れて自分で集荷依頼しなければいけない点が少し手間ですが、手数料がかからない点は大きなメリットです。

専門家専門家

なお、他のメーカーによっては再梱包や集荷手配などが不要な返品システムもあります。「お試し期間付き」という条件でマットレスを探している人は、以下の記事もご参考くださいね。

【体験レビュー】IWONUマットレスプレミアムを実際に試してみた

IWONUマットレスプレミアムの使用イメージ

専門家専門家

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルサイズです。

梱包状態(サイズ)

開梱します。

開梱

マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。

中身はマットレス本体と説明書です。

内容物(ロール状のマットレスと説明書)

マットレスの重さはシングルサイズで13.2kg。かなり軽いタイプです。

梱包状態の重さ

続いて、マットレス本体を開封していきます。

開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)

上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます

外観のチェック

開封直後のIWONUマットレスプレミアム

開封直後は歪みが大きめですが、ボリューム感があるのですぐにでも使い始められます。

説明書によると「膨らむまで24時間ほどかかります」とのことで、開封直後と5日経過したマットレスを比較したアニメーションを作りました。

開封直後と1日経過後のアニメーション

完全に元の形状に戻っています。

マットレスの厚さはこのくらいです。

マットレスの厚さ

公表値どおり、約20cmの厚さが確認できました。

厚さの計測

外観をチェックしていきます。

IWONUマットレスプレミアムの外観

生地はポリエステル100%のさらさらした触り心地です。

ポリエステル100%のさらさらした触り心地

生地アップはこんな感じです。

生地アップ

ランダムな凹凸によって、肌へのストレスが少なく、自然にフィットするそうです。

伸縮性はほどほどに高めです。

生地の伸縮性

カバー側面はメッシュ生地です。

カバー側面

メッシュ生地は通気性が抜群なので、マットレス内部の湿気が逃げやすいです。

メッシュ生地アップ

裏面は滑り止め加工があります。

マットレス裏面

かなりしっかりした滑り止めで、ベッドフレームに置いたらズレることはありませんでした。

裏面カバー

滑り止めのアップ
滑り止めのアップ

フット(足)側のカバーにIWONUのロゴ(ラベル)があります。

IWONUのロゴ(ラベル)

品質表示はこちらです。

品質表示

カバーはファスナーで閉じられています。

ファスナー

ごくふつうのファスナーです。

ファスナーの開封

内部構造のチェック

内部構造を確認するために、カバーを取ります。

カバーを取る

このように、カバーは完全には分離しません。(ファスナーは「コ」の時で囲われています)

ファスナーの開封状態

1枚ものの低反発ウレタンと、3ブロックに分かれた高反発ウレタンとレギュラーウレタンがあります。

パーツ

これらを入れ替えることによって寝心地を調節します。

パーツの展開

なお、3ブロックの高反発ウレタン(ソフト)、レギュラーウレタン(ハード)には、硬さの表示があります。

硬さ表示

それぞれのウレタンフォームを詳しく見るために、保護カバーを切って中身を確認します。(元に戻せないので真似しないでください)

まずは低反発ウレタンフォームです。

低反発ウレタンフォームの内部チェック

65Nのやわらかい硬さで、押した感触もまさに低反発といった感じでした。

低反発ウレタンフォームの感触

もっちりとし、ゆっくりと元に戻る反発性です。

続いて青色のウレタンフォームです。

青色のウレタンフォーム

格子状にスリットを入れることで、上下の硬さを変えています。(スリットが入っている方がやわらかいです)

青色のウレタンフォーム(中身)

当サイトで簡易的に反発力を測定したころ、反発弾性率は約50%と「本物の高反発」が確認できました。(JIS規格では反発弾性率50%以上で「高反発」と呼べます)

高反発

グッと押し返す力が強いので、寝姿勢保持性や寝返りサポート力がある素材です。

硬さは150Nなので「ソフト」というよりは、一般的には「やや硬め」くらいの寝心地です。(スリット部分は「ふつう」くらい)

続てい、白色のウレタンフォームです。

白色のウレタンフォーム

こちらは公式サイトでは、「高反発ウレタン」と書いてありましたが、反発弾性率としては40%にも届かない「ふつうのウレタン(レギュラーウレタン)」でした。

一般ウレタン

青色の高反発ウレタンとは、まったく異なり、単に硬いだけのウレタンフォームという感じです(グッと押し返す力はありません)。

硬いだけのウレタンが悪いかと言えば決してそうではなく、沈みにくいので、寝ていて体の沈み込みが気になる人や、とにかく硬い寝心地が好きな人には合いやすい素材です。

硬さは190Nなので、一般的には「かなり硬め」くらいの寝心地です。(スリット部分は「硬め」くらい)

なお、青色ウレタン(高反発)と白色ウレタン(レギュラー)では、格子の大きさや、スリットの深さが異なります。

高反発ウレタンと一般ウレタン

青色ウレタンの方が、格子が細かく、スリットが深いため、よりやわらかく変化する感じです。

スリットの違い

【詳細解説】IWONUマットレスプレミアムの評価について

IWONUマットレスプレミアムの使用イメージ

冒頭で星付けした以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。

▼ IWONUマットレスプレミアムの評価
総合評価3.13
仰向き寝3.0
横向き寝3.0
端の沈み込み3.0
通気性3.0
寝返り3.0
底付きのなさ4.0
素材の品質3.0
耐久性3.0
衛生面3.0
取り扱いやすさ3.5
価格2.46

※目安は「3.50」以上が高評価です

それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。

なお、設定は以下のとおりです。

1層目低反発
2層目高反発(スリット上)高反発(スリット上)高反発(スリット上)
3層目レギュラー(スリット上)レギュラー(スリット上)レギュラー(スリット上)
評価した寝心地の設定
評価した寝心地の設定

1. 仰向き寝は?

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。

なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「星3.0」。

低反発ウレタンによって衝撃吸収性がある静かな寝心地に感じます。

また沈み込んだら高反発に支えられるので、寝姿勢が崩れにくくバランスが取れた寝心地だと思います。

ただし、高級ホテルのような豊かなクッション性はなく、良くも悪くも平凡な寝心地に感じました。

2. 横向き寝は?

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。

評価は「星3.0」。

低反発×スリット入りの高反発フォームによって、肩あたりの圧迫感が少なく、ストレスは感じませんでした。

ただし、仰向き寝同様、感動するような寝心地には感じませんでした。(もちろん、好みの問題もあります)

3. 端の沈み込みは?

端の沈み込み

ココをチェック

一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

評価は「星3.0」。

やわらかめの低反発(65N)×スリット入りの高反発(190N)なので、沈み込みは深めです。

とはいえ、低反発ならではのホールド感の強さによって、寝返りなどで落ちそうになることはありませんでした。

4. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「星3.0」。

表層は低反発フォームですが、厚さが2cmということもあり、中間層の高反発フォームの反発力を感じることができました。

簡単にコロコロと寝返りを打てるタイプではありませんが、ストレスはそこまで感じないレベルです。

5. 通気性は?

通気構造

ココをチェック

睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.0」。

スリット入りのウレタンに、側面のメッシュカバーによって通気性への配慮がなされています。

蒸れやすい低反発フォームを使っている割には、蒸れにストレスはそこまで感じませんでした。

6. 耐久性は?

耐久性(マットレスを手で押す)

ココをチェック

密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。

評価は「星3.0」。

結論から言うと、IWONUマットレスは5~8年くらいの耐用年数が期待できると思います。

ウレタンマットレスの耐久性を知るにはウレタンフォームの「密度」と「復元率」という情報が必要です。

IWONUマットレスの密度と復元率は以下のとおりです。

ウレタン密度復元率
低反発ウレタン38D97%
高反発ウレタン32D95%
レギュラーウレタン30D95%

この数値は、高耐久仕様とは言えません。あくまで不良品が発生しにくいレベルの耐久スペックです。

なお、芯材が3つのブロックに分かれていることも耐久性としては懸念材料です。

基本的にマットレスは端が最も耐久性が低いので、荷重がかかる部分が分割されているとヘタリやすいです。

なお、IWONUマットレスプレミアムは10年保証が付いているので、もしヘタってしまったらサポートに相談しましょう。

7. 素材の品質は?

素材

ココをチェック

ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。

ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。

評価は「星3.0」。

各フォームの接着や裁断などの加工はきれいで、製造レベルの高さが想像できます。

ただし、復元率95%・密度30D前後と素材が中心のため、素材の品質自体はそこまで高いものではありません。

8. 衛生面は?

IWONUマットレスプレミアムの使用イメージ

ココをチェック

抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.0」。

「抗菌防臭」や「防ダニ」等の衛生機能はありません。

とはいえ、衛生加工があるマットレスの方が少ないので、評価値としては「3.0(ふつう)」です。

9. 取り扱いやすさは?

マットレスのハンドリング

ココをチェック

持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

評価は「星3.5」。

重さが約13.2kgなので、軽いタイプのマットレスです。

軽さの理由はウレタンフォームの密度の低さとスリットが入った仕様のためです。

なお、ウレタンマットレスは細かくちぎれば家庭ごみで捨てられるので「捨てやすいマットレス」とも言えます。※ごみ捨てはお住いの自治体のルールに従ってください

10. 価格は?

IWONUマットレスプレミアムの使用イメージ

ココをチェック

絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。

評価は「星2.46」。

シングルサイズで77,000円は、マットレス市場全体から考えると「少し高いレベル」の価格帯です。

硬さ調節にメリットを見いだせればコストパフォーマンスに満足できるかと思いますが、素材や寝心地を考えると、正直そこまでお買い得のマットレスには感じられません。

IWONUマットレスプレミアムはどこで買うのがお得?

IWONUマットレスプレミアムの使用イメージ

IWONUマットレスは公式サイトでのみ購入が可能です。

実店舗での販売もないので、公式サイト(オンライン・ショッピング)にてご購入ください。

公式サイトはこちら

まとめ

IWONUマットレスプレミアムの使用イメージ

いかがでしたか。

IWONUマットレスプレミアムをご紹介しました。

計7ブロックのウレタンをひっくり返したり入れ替えたりすることで、最大240万通りもの硬さ調節できるマットレスです。

しかし、硬さ調節のパターンをいかに増やすかといった目的が強すぎて、正直寝心地を疎かにしている印象を受けました。

IWONUのブランドコンセプトは「寝具選びの失敗をゼロに」です。

この理念自体は非常に素晴らしいものですが、今回のIWONUマットレスプレミアムは、失敗しないことに全力を注いだ結果、「失敗しないかもしれないけど、大きな成功(感動)もない」という商品になっているように感じました。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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