3万円以下で選ぶ、おすすめの格安ローベッド
『できるだけ安いローベッドを探している』という人に、業界歴10年以上のベッド専門家が選び方をご紹介します。
なお、「安いローベッド」とは、「シングルサイズで3万円以内で買えるローベッド」と設定しています。
この記事では、
- 安いローベッドの特徴
- 選ぶ際の注意点
- おすすめの格安ローベッド(シングルで3万円以内)
- マットレスの選び方
といった点を詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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ローベッドとは
ローベッドとは、字のごとく「高さが低いベッド」のことです。
一般的なベッドフレームは脚や引き出しが付いたりしますが、ローベッドは脚などがないので、高さが低いです。
普通のベッド | ローベッド |
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ローベッド全般の特徴や選び方は以下の記事でまとめているので、気になったら参考にしてください。
安いローベッドの特徴や注意点
1. フロアベッドが多い
フロアベッドとは、ベッドフレームの枠の中にマットレスを沈み込ませるローベッドの種類です。
ローベッド | フロアベッド(ローベッドの一種) |
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「高さが低いベッド」のこと | より高さが低く、「床(フロア)に近いベッド」 |
フロアベッドは、使用するパーツの量が少なく、梱包サイズも小さくできるため、特に安価なローベッドに採用されやすいです。
よって、特に1万円前半くらいで買える超低価格なローベッドの多くはフロアベッドだとお考えください。
フロアベッドは、すのこを直接床に敷いて、その周りをフレームで囲う構造なので、人によって抵抗を感じる(安っぽいと思う)こともあるでしょう。
2. 素材は「プリント紙」が多い
ベッドは基本的に木製が多いですが、低価格のローベッドでは、天然木ではなく、木目調のシート(プリント紙)を合板に貼る「プリント紙化粧繊維板」が中心です。
本物の木の質感は楽しめませんが、最近では立体的なプリント技術も発達してきたので、かなり本物に近いような見た目をリーズナブルに手に入れられる点はメリットです。
プリント紙化粧繊維板は、メラミンやウレタンなどで保護塗装されていて、傷がつきにくく、汚れなども拭けるため、メンテナンスは楽なものが中心です。
3. 組み立てが大変
最近では運送費の高騰が激しいため、基本的に「低価格なベッド=梱包が小さい」です。
梱包を小さくするためには、ベッドフレームのパーツを細かく分ける必要があるので、組み立てが複雑になる傾向があります。
特に棚(宮)が付きのヘッドボードは、組み立てが難しい場合があるので、組み立てに不安がある人は、ヘッドボードなしのローベッドがおすすめです。
4. 海外製が中心
低価格帯のベッドフレームは、中国かベトナムあたりの東南アジアで製造されることが多いです。
海外製=悪いというわけではありませんが、日本メーカーが海外工場に委託する際、生産上のマネジメントの難易度が高まります。
私の今までの経験上の話ですが、海外製造の場合、意思疎通や生産管理が徹底しにくいため、不良が起きてしまう可能性も高まりやすいです。
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失敗しない!安いローベッドの選び方
1. 機能性は「ヘッドボード」に注目
ローベッドの機能性は、ヘッドボードの仕様でほぼ決まります。
ベッド周りに何か置きたい人は、棚やコンセントなどが付いたヘッドボードを選ぶと良いでしょう。
2. 安さを求めるなら「フロアベッド」がおすすめ
『とにかく安さが大事』という人は、フロアベッドをご検討ください。フロアベッドは、価格が安いことはもちろんですが、床に直接床板(すのこなど)を敷く構造なので、フレームによるきしみや揺れを感じにくいからです。
要するに、フレーム自体が多少チープな作りであっても、寝心地にほとんど関係しないので、安くても不安定さを感じにくいのです。
3. デザイン性や素材を重視するなら2~3万円台は必要
本格的な素材(たとえば天然木)などを使ったローベッドの場合、どんなに安くても2~3万円は必要です。
また、立派なヘッドボードやステージ(幅が広いサイドフレーム)があるローベッドは、パーツが多い分、材料費や運送費(梱包の大きさ)が必要なため、価格は高くなっていきます。
4. 「すのこマット」なら千円台もある
『安ければなんでもいい』という人は、いっそベッドフレームではなく、すのこマットだけでも良いでしょう。要するにフロアベッドのフレームなし版です。
すのこマットなら数千円で買えますし、フレームに囲われないので、シーツメイキングや掃除もしやすいです。見た目(デザイン性)にこだわらなければ有効な選択肢だと思います。
5. マットレスはケチらない
どんなに安さにこだわっても、ケチってはいけないもの。それがマットレスです。マットレスは睡眠の質に直結するので、できるだけ予算を割きましょう。
どれくらいの価格のマットレスがおすすめかというと、ざっくり最低でも3万円、安心できるレベルで5万円以上とお考えください。
数千円で買えるような激安マットレスに手を出さない方が無難ですし、セットで選べるマットレスもしっかりと吟味しましょう。
なお、セットで複数のマットレスを選べる場合は、一番安いモデルを避けることがおすすめです。なぜなら寝心地よりも価格を優先させた仕様であることがほとんどだからです。
マットレスの選び方と種類は以下の記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてくださいね。
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迷ったらコレ!本当におすすめの格安ローベッド 7選
シングルサイズで3万円台以下のおすすめローベッドです。
1. RASIK(ラシク)「棚付きロータイプすのこベッド Etany」
棚・コンセント付きの最安レベル
使い勝手が良い棚・コンセント付きのヘッドボード付きローベッド(フロアベッド)。床面はすのこ仕様なので通気性が高いです。
安価なローベッドでありがちなフレームのたわみを抑える「開き止めバー」も搭載するなど、細かなところまで仕様にこだわりがあります。棚付きローベッドとしては最安値レベルのコスパ抜群の逸品です。
メーカー | RASIK(ラシク) |
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サイズ | シングル~ダブル |
カラー | ブラック、ブラウン、ナチュラル、ホワイト |
価格 | 14,980円~ クーポン「BED21」で15%OFF |
2. LOWYA「すのこベッド ロータイプ 木目調」
とにかく安いローベッドならコレ
ベッドというよりも「すのこマット」に近い構造で、パーツが少ないため、1万円以下で買える超低価格が魅力です。
低価格ながら天然木パイン材を使用し、素材感にこだわりがある人にもおすすめです。また、片面ずつ余白(ステージ)があり、小物なども置けておしゃれです。
メーカー | LOWYA |
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サイズ | シングルのみ |
カラー | ナチュラル(パイン) |
価格 | 8,990円~ |
3. RASIK(ラシク)「一枚板ヘッドボードのフロアベッド」
ヘッドボード付きで最安値レベル
無駄なものをそぎ落としたシンプルデザインのローベッド。ヘッドボードにコンセントなどがなく機能性はほとんどありませんが、パーツはかなり少ないため組立が簡単です。
床板はすのこ仕様なので通気性が良く、サイドフレームには「開き止めバー」が付いているので、歪みにくい構造をしています。低価格ながら丁寧な仕様でコストパフォーマンスが良い逸品です。
メーカー | RASIK(ラシク) |
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サイズ | シングル~ダブル |
カラー | ウォルナットブラウン、ナチュラル |
価格 | 12,980円~ クーポン「BED21」で15%OFF |
4. neruco「パレットベッド」
DIY好きにおすすめ
倉庫等で積載のために使われている「パレット」から着想を得たローベッド。ラフな雰囲気が素敵です。パレットをベッドにする発想はDIY好きの間ではわりとポピュラーでしたが、この商品は「ベッド用のパレット」なので、安心して使えます。
低価格ながら天然木で作られていて、杉かひのきを選べます。無塗装のため、ワックスやオイルステインなども塗れるので、あなただけのオリジナルベッドも作れます。
メーカー | ネルコンシェルジュ neruco |
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サイズ | シングル~キング |
カラー | ナチュラル(杉orひのき) |
価格 | 桐:13,790円 ひのき:19,990円 |
5. neruco「総ひのきローベッド」
本格的なひのきベッド
北欧テイストや和風テイストにも合いやすいロータイプのすのこベッド。角が丸く面取りされているので小さいお子様がいるご家庭にも安心です。
高級な国産ひのき材を全面に使った贅沢仕様で2万円台からという条件はコストパフォーマンスがかなり高いです。ひのきは耐久性が高い木材で、良い香りがするので癒されます。
メーカー | ネルコンシェルジュ neruco |
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サイズ | シングル~ダブル |
カラー | 無塗装(国産ひのき) |
価格 | 27,990円~ |
6. LOWYA「すのこベッド ロータイプ 木目調」
「低価格×おしゃれ」ならコレ
飽きの来ない北欧デザインをコンセプトに仕上げたローベッド。ステージタイプにもかかわらず2万円台から買えるコストパフォーマンスが素晴らしく、気軽におしゃれな部屋にできることが魅力です。
メーカー | LOWYA |
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サイズ | シングル~ダブル |
カラー | シャビーナチュラル・ウォルナット・ダークグレー |
価格 | 28,990円~ |
7. neruco「ステージベッド STACEY」
オール天然木なのに格安
高級天然木のウォールナット突板(ブラウンカラーのみ)を贅沢に使用しているのに2万円台から買えるコストパフォーマンスが優れたローベッド。床板で使われている桐材は湿度調節機能が優れていてカビにくいです。
ヘッドボードには棚とコンセントがあり、使い勝手も良好で、格子状のデザインは部屋に圧迫感を与えません。
ステージタイプなので、一回り大きいフレームを選ぶことで、サイドフレームに余白が生まれ高級感を演出できます。セミシングルサイズからキングサイズまで選べるサイズバリエーションの豊富さも魅力です。
メーカー | ネルコンシェルジュ neruco |
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サイズ | セミシングル~キング |
カラー | ダークブラウン、ナチュラル |
価格 | 28,990円~ |
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3万円台以下!おすすめの安いマットレス
結論からいうと、一番おすすめしたいのは源ベッド「夜香ハイグレード2」です。この価格にしてこの寝心地は非常にコストパフォーマンスが良いです。シングルサイズで3万円台なので、激安というわけではありませんが、ぜひこのレベルのマットレスで寝ていただきたいと思います。
もし、どうしても予算が足りない場合は、neruco「バリューポケットコイル」が1万円台のベストバイでしょう(とはいえ、夜香ハイグレードに比べると寝心地や品質は劣ります)。
また、やわらかめの寝心地が好きならエアリゾーム「HOLLOW」がおすすめです。約2万円でピロートップ仕様はコストパフォーマンスがとても高いと思います。
1. 源ベッド「夜香ハイグレード2(日本製ポケットコイルマットレス)」
格安マットレスの決定版
広島県のベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。同社内の数あるマットレスの中で売れ筋の人気商品です。
ポケットコイルは最高クラスの硬鋼線を使用。バネから国内の自社工場で作り上げるという徹底ぶりです。
さらに、詰め物に「防ダニ・抗菌防臭わた」、端が落ち込みにくい「エッジハード」、裏面でも寝れる「両面仕様」という隙がないハイスペックにもかかわらず3万円台から買えるのは驚きです。
寝心地がソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べる点もメリットです。実際にすべての硬さを体験をしましたが、特にレギュラーはこれぞスタンダードな寝心地!という印象で、幅広い人に合いやすいと思います。まさに「格安ポケットコイルマットレスの決定版」と言える商品です。
メーカー | 源ベッド |
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サイズ | セミシングル~クイーン ※ショート丈あり |
厚さ | 23cm |
硬さ | ソフト・レギュラー・ハード ※選べる(レギュラーでやや硬め) |
価格 | 31,990円~ |
より寝心地にこだわりたい人は「咲夜レアルマットレス」がおすすめです。
高級ホテルに採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載し、なめれらかなストロークによる極上の寝心地が得られます。
5万円以下からこの寝心地が手に入るのは、並外れたコストパフォーマンスの高さです(当サイトNo.1の高評価です)。
2. neruco「バリューポケットコイルマットレス」
1万円台のベストバイ
ベッド専門店「ネルコンシェルジュ (neruco)」のオリジナルマットレス。高密度仕様で豊かなクッション性が魅力のポケットコイルタイプです。マットレスの側面はすべてメッシュ構造になっているので通気性も抜群。
どちらかというとソフトな寝心地で特に女性におすすめですが、男性の筆者も心地よく感じた逸品。この優れた寝心地でシングルサイズ1万円台は利益が取れているか心配になるほどのコストパフォーマンスの良さを感じました。
なお、このマットレスはnerucoのベッドフレームには基本的にセットで付けられます。※商品名が「厚さ20cmポケットコイルマットレス」となっている場合もあります
メーカー | neruco |
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サイズ | セミシングル~キング ※ショート丈・ロングあり |
厚さ | 20cm |
硬さ | ふつう |
価格 | 12,990円~ |
3. エアリゾーム「HOLLOW」
やわらかめが好きな人におすすめ
インテリアショップ「エアリゾーム」のオリジナルピロートップマットレス。
ピロートップとはマットレスの上にクッションがついている仕様のことで、マットレスの体圧分散性を向上させます。高級ホテルにもピロートップタイプのマットレスは採用されていることも多く、本商品(HOLLOW)はピロートップとしては格安です。
左右一列のスプリングの線径を太くして端部分を強化しているため、沈み込みにくく、寝返りなどでも落下しにくい仕様となっています。寝心地はやわらかいのでどちらかというと女性的な体型の人や、横向き寝が中心の人におすすめです。
メーカー | エアリゾーム |
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サイズ | シングル~クイーン |
厚さ | 23cm |
硬さ | やわらかめ |
価格 | 19,990円~ |
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まとめ
いかがでしたか。
「シングルサイズ3万円以下」で買える格安ローベッドの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
格安ローベッドの特徴(フロアベッドが多い・プリント紙が多い・組立が複雑・海外生産 など)をしっかりと理解したうえでベッドを選ぶとミスマッチは少ないと思います。
また限られた予算でベッドフレームとマットレスを揃える場合、マットレスの方に予算を多くかけた方が、睡眠の質的には向上するはずです。
もちろん、インテリア性やデザイン性を大事にしたい人は、ベッドフレーム重視でも良いと思いますが、可能な限りマットレスを犠牲にしない方が後悔は少ないと思います。
たとえば、ベッドフレームとマットレスで計5万円の予算がある場合、私だったら咲夜レアルマットレス(約45,000円/シングル)と、低価格のすのこマット(5,000円くらい)を選ぶと思います。それくらいマットレスは大事です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。