環境に配慮したベッドフレーム
この記事では源ベッドの家具シリーズ【Apel(アペル)】で展開するベッドフレーム「流香(LUKA)」と「千(SEN)」をご紹介します。
今回は体験レビュー記事の作成のために、メーカーさんから商品をレンタルしました。
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
Apel(アペル)とは
Apelとは、こだわりのトレンドシートと環境に配慮した、源ベッドの家具シリーズブランドのこと。
ポイントは「環境に配慮した」という点です。
Apelでは、アブラヤシの廃材を用いた再生ボード「PALM LOOP」を家具に活用しています。
アブラヤシは飢えてから25~30年が経つと、パームオイルの収穫を終え、伐採された幹のほとんどが、そのまま農園に放置されます。やがて、腐敗が進むとメタンガスをを含む温室効果ガスを排出し、環境に大きな負荷をかけていました。
※出典:源ベッド公式
こうした問題を受けて、アブラヤシの廃材を家具や建材へ活用できる再生ボード「PALM LOOP」を作ったのが、パナソニック(パナソニック ハウジングソリューション㈱)です。


つまり、源ベッドはパナソニック ハウジングソリューション㈱のプロジェクトパートナーで、Apelは「PALM LOOP」を使った「環境に配慮した家具ブランド」ということです。
今回体験したApelのベッドフレーム
今回体験した、Apelのベッドフレームは「流香(LUKA)」と「千(SEN)」です。
流香(LUKA) | 千(SEN) |
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大きな違いは「ヘッドボードのデザイン」です。
流香(LUKA) | 千(SEN) |
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以上のとおり、
- 流香(LUKA):パネルタイプ
- 千(SEN):棚・コンセント付きタイプ
というヘッドボードの違いのみで、他のフレーム(サイドフレーム・フットボード・すのこ)などは同じです。
なお、カラーバリエーションは両方ともブラウンとグレーの2色です。

この記事で登場するレンタル品は、
- 流香(LUKA):ブラウン
- 千(SEN):グレー
です。
モデル | 流香(LUKA) | 千(SEN) |
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画像 | ![]() |
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ヘッドボード | パネル | 棚・コンセント付き |
カラー | ブラウン・グレー | |
サイズ | シングル~クイーン | |
価格 | 47,900円~ | 59,900円~ |
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【体験レビュー】流香(LUKA)と千(SEN)を実際に試してみた&特徴・メリットもご紹介

メーカーさんから流香(LUKA)と千(SEN)をレンタルしました。実際のお届けから使用感まで詳しくご紹介します。
お届け状態のチェック
段ボール3個で届きます。※サイズはシングルです
梱包時の総重量は、
- 流香(LUKA):約39kg
- 千(SEN):約42kg
です。
組立方法
段ボールを開けます。(画像は流香)
とてもシンプルなパーツ構成ですね。
ネジは8個のみ。(すごく少ないです)
それでは組み立てていきます。
まずは、4つのフレームをネジ(計8本)で固定します。

続いて、「開き止め防止金具」をサイドフレームに差し込みます。
すのこを乗せて完成です。
ものすごくシンプルで簡単な組み立てでした。
パーツを取り出してから完成までの所要時間は、約9分くらいでした。

これなら組み立てが苦手な人でも安心ですね。
千(SEN)の組立方法も同じです。
なお、千(SEN)は棚付きタイプのヘッドボードですが、完成品で届きます。


一般的に棚付きのヘッドボードは組立品の場合も多いですが(そして組み立てはかなり大変なので)、完成品はうれしいポイントです。
外観
続いて外観をチェックしていきましょう。
まずはベッドの顔とも言えるヘッドボードです。
流香(LUKA)は、オーソドックスなパネルタイプのデザインです。
定番的な形ですが、時代に左右されない・飽きの来ないデザインとも言えます。
マットな質感です。
続いて、千(SEN)のヘッドボード。
棚に2口コンセントが付いた、使い勝手の良いデザインです。

棚の天面が色違いの「ツートンカラー仕様」です。
こうしたラインを入れることで、木製家具独特の「重たい雰囲気」が軽減され、スマートな印象になるので素敵ですね。
棚の奥行きは約7.6cmでした。
前板が少し上に出ているため、立てかけた物が落ちづらい仕様です。
なお、壁付けすると以下のように少し隙間ができます。
流香(LUKA) | 千(SEN) |
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千(SEN)は、コンセントの電源コードが背面にあるため、隙間があることで配線しやすいです。
ヘッドボード背面は「粗吹き塗装仕上げ」です。


要するに見栄えの良さを気にしない「粗めの塗装」のため、基本的に背面は壁付けして使う仕様です。
続いて、フットボード。
角が面取りされているので、小さいお子様にも安心です。
サイドフレームは床に接地し、隙間がないため、ホコリがたまりづらいです。
流香(LUKA)・千(SEN)とも床板は「すのこ仕様」です。
すのこ床板は通気性が良く、高温多湿の日本の住環境に適しています。
なお、すのこは「桐材」を使用しています。

桐は調湿性が高いので、カビが生えにくいです。
また、重量が軽く、熱伝導率が低いことも特徴。よって、夏は熱くなりにくく、冬は冷たくなりにくいです。
すのこの幅は約3cmと一般的です。
なお、すのこのみ中国製で、他のフレームは日本製です。
マットレスを敷いてもギシギシときしむ音は全くしませんでした。

デザイン・使用感とも満足感が高いです。
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流香(LUKA)・千(SEN)の注意点&デメリット
1. くっつけて使いにくい
流香(LUKA)・千(SEN)とも、マットレスよりもフレームが一回り大きい「ステージデザイン」のため、2台ならべると連結部分に隙間ができます。

床面はフラットなので、2台でくっつけて使えなくもないですが、マットレスを中央寄せすると端の隙間が生まれ、すのこがむき出しの状態になるため、2台ならべに最適とは言えません。
2. 納期が遅い
梱包サイズが大きいため、一般的な宅配便(佐川急便など)での配送ができず、特別な大型配送便でのお届けとなります。

よって、納期は約2週間ほど必要です。
他の商品では最短で翌日配送が可能な場合もあるので、比較するとかなり長めの納期と言えます。
さらに、大型配送便は時間指定ができない点もデメリットです。
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流香と千の評価(7つの項目)
当サイトではおすすめ商品を決めるために、独自の基準で各項目を評価し、点数付けをしています。>>>点数の付け方について
項目 | 流香の評価 | 千の評価 |
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総合評価 | 3.46 | 3.54 |
価格 | 3.19 | 2.82 |
機能性 | 2.0 | 4.0 |
デザイン性 | 4.0 | 4.0 |
耐久性 | 2.5 | 2.5 |
通気性 | 4.0 | 4.0 |
素材の質 | 4.0 | 4.0 |
組み立ての簡単さ | 4.0 | 4.0 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
1. 価格
- 流香は「3.19」、千は「2.82」※価格評価のみ小数点第二位まで
シングルサイズの価格は、流香は「47,900円」、千は「59,900円」です。これはベッドフレームとしては「高すぎず・安すぎず」の価格帯です。
とはいえ、スタイリッシュなデザイン性や、環境にやさしい「PALM LOOP」などを使っている付加価値があり、コストパフォーマンスは高いと思います。
2. 機能性
- 流香は「2.0」、千は「4.0」
大きな違いは、ヘッドボードの棚とコンセント機能の有無です。(千のみ、棚とコンセントが付いています)
3. デザイン性
- 流香、千とも「4.0」
流香は、ベッドフレームとしては定番的なデザインですが、流行に左右されることない普遍的なスタンダードさは魅力です。
千は流香とは違い、遊び心があり、デザイン性という点では、より評価できるかもしれません。
また、両方とも使用しているシートの木目や質感が良いので、部屋に置いた時の見栄えが良いです。
4. 耐久性
- 流香、千とも「2.5」
ベッドフレームの耐荷重はシングルサイズが120kg、セミダブル以上が200kgで、これは一般的なベッドフレームよりもやや少ない数値です。とはいえ、普通に使う分には問題ないレベルの耐久性です。
5. 通気性
- 流香、千とも「4.0」
床板はすのこ仕様なので、通気性が良好です。床からマットレスの高さがある程度離れているので、蒸れにくい構造です。
6. 素材の質
- 流香、千とも「4.0」
環境にやさしい再生ボード「PALM LOOP」と、美しいシートを使用しています。
7. 組み立ての簡単さ
- 流香、千とも「4.0」
ひとつひとつのパーツは大きいので、移動に苦労するかもしれませんが、ヘッドボードが完成品で、組み立て工程はシンプルです。※組立の難易度は人によって感覚が異なります
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セットで選べるマットレスは?
流香(LUKA)・千(SEN)はマットレスセットも選べます。
セットで選べるマットレスはそのベッドフレームで適切に使えることが保証されているため、安心して購入できます。

源ベッドはマットレスのコストパフォーマンスが非常に良いので、マットレスも探している人はセット購入を強くおすすめします。
選べるマットレス
- 三つ折りマットレス
- 海外製ポケットコイルマットレス
- 夜香スタンダード(国産ポケットコイル)
- 夜香ハイグレード(国産ポケットコイル)※おすすめ
- 夜香プレミアム(国産ポケットコイル)
- 咲夜ハイフィール(薄型・高反発ウレタン)※おすすめ
- 咲夜レアル(6.7インチ国産ポケットコイル)※おすすめ
この中では、「夜香ハイグレード」と「咲夜ハイフィール」が特におすすめです。
モデル | 夜香ハイグレード | 咲夜ハイフィール |
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タイプ | ポケットコイル | 薄型ウレタン(高反発) |
厚さ | 23cm | 12cm |
重さ (Sサイズ) |
26kg | 7.5kg |
価格 (Sサイズ) |
33,990円 | 39,900円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
1. 夜香ハイグレードの特徴は?
コスパで選ぶならコレ
源ベッドの中で特に人気のポケットコイルマットレス。
国内最高レベルの硬鋼線(バネ)を使用したポケットコイルに、詰め物(抗菌防臭の機能綿)を表裏に施した両面仕様タイプ。幅広い人に合いやすい寝心地です。
国産×ハイスペック仕様が3万円台から買えるのは驚きとしか言えません。
↓夜香ハイグレードを置いた様子 | |
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流香(LUKA) | 千(SEN) |
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フレームの高さとマットレスの厚さのバランスが良く、見た目としても良いですね。

より寝心地にこだわりたい人は「咲夜レアルマットレス」がおすすめです。
高級ホテルに採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載し、なめれらかなストロークによる極上の寝心地が得られます。
5万円以下からこの寝心地が手に入るのは、並外れたコストパフォーマンスの高さです(当サイトNo.1の高評価です)。
2. 咲夜ハイフィールの特徴は?
寝心地と取り扱いやすさのバランスが抜群
当サイトと共同開発した薄型ウレタンマットレス。3層構造による「薄型マットレスとは思えない理想的な寝心地」を目指して作りました。
薄型のウレタンマットレスは廃棄しやすく、環境問題への関心がある人にもおすすめです。
↓咲夜ハイフィールを設置した様子 | |
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流香(LUKA) | 千(SEN) |
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薄型マットレスなので、特に千(SEN)とのバランスがやや悪い(ヘッドボードの棚に手が届きにくい)ですが、床からの高さが抑えられるため、小さなお子様がいるご家庭でも安心です。
源ベッドのマットレスに関しては以下の記事で詳しくご紹介しているので、気になる方はご参考くださいね。
流香(LUKA)・千(SEN)の廃棄方法
ベッドフレームは基本的に粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、ベッドフレームの粗大ゴミ廃棄費用は1,000円です。
源ベッドはどこで買うのがお得?
源ベッドの商品は公式サイトか、楽天市場店・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモール店舗での購入が可能です。
おすすめは公式サイトです。
公式サイトのみ保証期間が3年に延長されます(他のモール店舗は通常の1年保証です)。

ベッドは長い間使い続けるものなので、できるだけ長い保証が付いている方が安心ですね。
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まとめ
いかがでしたか。
源ベッドの家具ブランド【Apel(アペル)】で展開するベッドフレーム「流香(LUKA)」と「千(SEN)」をご紹介しました。
アブラヤシ由来の再生ボード「PALM LOOP」を使用したローベッドです。
放置されたアブラヤシの腐敗や分解が進むとメタンガスを含む温室効果ガスが排出され、地球温暖化を進める一因となっていました。
よって、ひとりでも多く、「PALM LOOP」製品を選ぶことで地球温暖化問題に貢献できます。
その取り組みのひとつとして、源ベッドでは「環境に配慮したベッドフレーム」の流香(LUKA)と千(SEN)を作りました。
ただ単にベッドを買うだけでなく、買うと同時に環境問題に貢献できるというのは気持ちよく素晴らしい選択ですね。
素材だけでなく、商品のデザイン・使用感も素晴らしいので、ぜひご検討いただければと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。