マットレスを長持ちさせるにはどうしたらいいの?
マットレスは高価な買い物なので、なるべく長持ちさせたいですよね。
快適な寝心地を長持ちさせたいならマットレスを大切に使いましょう。
この記事ではベッドメーカーに勤めていた筆者がマットレスを長持ちさせるメンテナンス方法をご紹介します。ご参考いただけますと幸いです。
この記事を書いた人
目次
1. マットレスをベッドフレームの上に置く
マットレスにとって湿気は大敵です。
人間は一晩にコップ1杯の寝汗をかくと言われているので、湿気対策をしたいところ。
一番簡単な湿気対策はベッドフレームを使うことです。
畳やカーペットなどの水分が染み込みやすい床に、マットレスを直置きしてしまうと、床が腐ったりマットレスがカビたりする危険があります。
では、どんなベッドフレームがおすすめでしょうか。
おすすめは「すのこベッド」
床板がすのこ仕様のベッドが最も通気性が高く、衛生面ではおすすめです。
すのこベッドは比較的が安い商品が多くあるので、少しの出費でマットレスを長持ちさせることができます。
どうしてもベッドフレームに予算をかけたくないという人は、すのこマットもおすすめです。
すのこマットは折りたたみできる商品が多いので、使わないときにはコンパクトにできる点もメリットです。(とはいえ、マットレスは敷きっぱなしにするのが基本なので、あまり優れたメリットとは言えません)
2. マットレスをローテーションする
マットレスを長持ちさせるには定期的にローテーションさせることがおすすめです。
ローテーションとはマットレスの表裏・上下を入れ替えることです。
マットレスは強い荷重がかかる所(背中や臀部)がヘタりやすくなるので、ローテーションすることでヘタりが分散され寝心地が長持ちします。
ローテーションの頻度は、3ヵ月に1度くらいがおすすめです。ホテルでもマットレスを定期的にローテーションさせることが多いです。
マットレスの構造によってはローテーションできないマットレスもあるので、購入する際は確認しましょう。
3. ベッドパッドを使う
ベッドパッドとは、マットレスとシーツの間に敷くものです。
ベッドパッドを敷く主な目的は、寝汗をマットレスに染み込ませないことです。
シーツだけでは寝汗がマットレスまで染み込んでしまうため、不衛生になりやすいです。
吸水性が高く厚めのベッドパッドを敷くことで、寝汗がマットレスまで到達しにくくなり清潔に保たれます。
さらにベッドパッドはご家庭で洗濯ができるので衛生的です。
「パッドとシーツを両方敷くのは面倒くさい」という人は一体型のパッドもあるのでご検討ください。
4. ダニやホコリを除去する
マットレスにはダニやホコリが溜まりやすいです。こまめに掃除をしないとダニは数万~数十万匹に溜まると言われます。考えただけでも気分が悪いですよね。
実は、ダニは生きている状態だとなかなか除去できません。
【注意】ダニは天日干しでは死なない
「布団についたダニを落とすために天日干しをする」という方もいるかと思いますが、実は天日干しではダニを落とすことはできません。
ダニが死ぬには50度以上の熱が必要で、布団をたたいたからといってダニは繊維に絡まっているのでなかなか落とすことはできないのです。
むしろ、布団をたたくとダニの死骸や糞などが舞うので、かえってハウスダストやアレルギーを悪化させてしまう恐れがありるので避けましょう。
ダニを除去する流れは以下の通りです。
- 生きたダニを死滅させる
- 死滅させたダニを掃除機などで吸い取る
1. 生きたダニを死滅させる
生きたダニは掃除機で吸うことはできません。
ダニは生きていると掃除機にで吸っても繊維にしっかりしがみつき、吸引に耐えてしまうからです。
また、洗濯機も生きたダニには効果はありません。
ダニの種類によりますが、水につけても1週間位生きられるようです。
それではどのようにして生きたダニを駆除すればよいでしょうか。
手段① 殺ダニ用のスプレーを使う
ダニを殺し、予防する効果が見込めるのが「防ダニスプレー」です。
吹きかけてから1時間程度でダニが死滅します。アレルギーテスト済みなので、アレルギー体質の人でも安心して使えます。
手段② 布団乾燥機を使う
ダニは50度以上の熱で死滅するので、布団乾燥機を使うのもひとつの手です。
布団乾燥機は1万円くらいから買えます。
しかし、ダニ退治に使う場合は高温かつ長時間の運転をしなければならないため、電気代がかかることがデメリット。
布団乾燥機は靴を乾かしたり他の用途にも使えるので、予算に余裕がある方にはおすすめです。
2. 死滅させたダニを取る
ダニを死滅させた後、ようやく掃除機の出番です。
布団用の掃除機や、布団用ノズルが付いた掃除機がおすすめ。
大体1平方メートルあたり20秒かけて掃除するのが良いとされているので、ダブルベッドだとおよそ1分位かけて掃除するときれいに取れます。
筆者の家の掃除機はエレクトロラックスのエルゴラピードを使っています。
エルゴラピードの簡単レビュー
人生初のコードレス掃除機だったのですが、コードがないので気軽に掃除をしようと思える点がなんといってもメリットです。
先端を付け替えれば布団クリーナーとして使えます。
この布団クリーナーがかなり優秀で、ゴミがすごく取れます。
2週間ぶりにマットレスに掃除機をかけたらこんなにホコリが!
こんなベッドに寝ていると思うと恐ろしいですね。
普通のホコリに比べてとても細かいです。ダニの死骸や糞はもちろん、人間の皮膚や汗が固まったカスがマットレスにはたくさんあるのです。
掃除の頻度は?
ダニの駆除はできれば1~2週間に1度を目安にしていただくと良いでしょう。
まとめ
ベッドを長持ちさせるためには、ある程度こまめなメンテナンスが必要です。
できれば1週間に1回は掃除およびメンテナンスすることがおすすめ。
人生の3分の1といわれる睡眠時間の質を向上させることはきっと大きなメリットがあると思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。