
ベッドの素材はどれを選べばいいの?
ベッドフレームは素材によって特徴や使い心地は変わるため、自分に合った素材を選ぶことが失敗しないコツです。
この記事ではベッドフレームで使われることが多い「木」「レザー」「スチール」「ファブリック」という4つの素材に注目して、特徴をご紹介します。ぜひご参考にしてくださいね。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら目次
ベッドの代表的な素材

ベッドフレームに使われている素材は主に以下の4つです。
- 木
- レザー(主に合皮)
- スチール
- ファブリック(布)
それぞれのメリットとデメリット
はじめに、各素材のメリット・デメリットを大雑把にまとめると以下のような傾向です。
| 素材 | 耐久性 | メンテナンス | デザイン性 | 種類 | 合うテイスト |
|---|---|---|---|---|---|
| 木 | ○ | △~○ | △~○ | ○ | シンプル、ナチュラル |
| レザー | △ | ○ | ○ | △ | モダン |
| スチール | △ | ○ | △~○ | △ | インダストリアル、ヴィンテージ |
| ファブリック | △ | △ | ○ | △ | 北欧、ナチュラル |
おすすめの考え方は、レザー・スチール・ファブリックに強いこだわりがない人は、木製ベッドで探すのが良いでしょう。
ベッドフレームは木製が中心で、豊富な商品から選べます。また、レザーやファブリックのように経年劣化しにくく、スチールのような軋みを感じにくいため、大きな弱点がないことが木製フレームの魅力です。
それでは、以下より各素材の特徴をご紹介します。
1. 木製ベッド

現在販売されているベッドフレームの多くは木製です。
木ならではの温かみがあり、ナチュラル系から北欧風まで幅広いインテリアに合わせやすいことが魅力。さらに収納付き・すのこ・ローベッドなど、デザインや機能の種類が豊富なのも木製ベッドの強みです。
木製ベッドの種類
| 木製ベッドの種類 | 画像 | 特徴 |
|---|---|---|
| 天然木(無垢材) | ![]() |
天然木そのものを切り取った素材 |
| 天然木(突板) | ![]() |
天然木を薄くスライスした素材(合板に張り付ける) |
| プリント紙化粧繊維板 | ![]() |
シール(プリント紙)をMDF(繊維板)や合板に貼った素材 |
木製ベッドは大きく「天然木」と「プリント紙化粧繊維板」に分かれます。天然木は無垢材と突板(つきいた)があり、木本来の風合いを楽しめます。
一方、プリント紙は合板に木目柄(無地もあります)を貼った素材で、価格が安く収納ベッドなどに多く使われています。
メリットは「温かみ」と「豊富な種類」
木製ベッドはデザインやサイズの選択肢が豊富で、機能性にも優れています。収納付きや棚付きなど便利な商品も多く、実用性が高いことが特徴です。
天然木なら木の香りや経年変化も楽しめるため、長く使うほど愛着がわきやすい素材です。
デメリットは「重量」
天然木は価格が高く、重量もあるため移動が大変です。また、柔らかい木材は傷が付きやすいこともあります。
プリント紙は安価ですが、本物の木の質感や調湿性は感じにくく、長年使うとシート剥がれが起きる場合もあります。
こんな人におすすめ
木製ベッドは「長く使いたい人」「収納性を重視したい人」「木の温もりが好きな人」におすすめです。特に天然木は、インテリアにこだわりたい人や経年変化を楽しみたい人に向いています。迷ったらまず木製を選ぶと失敗しにくいでしょう。
2. レザー

レザーベッドは高級感のある見た目が特徴で、ホテルライクな寝室を作りたい人に人気があります。木製フレームにレザーを張り付けた構造が一般的で、ヘッドボードにクッション性を持たせた商品が多いです。もたれてくつろぎやすい点も魅力でしょう。
レザーベッドの種類
| 種類 | 画像 | 特徴 |
|---|---|---|
| 本革 | ![]() |
本物の動物の皮革(天然皮革) |
| 合皮(フェイクレザー) | ![]() |
人工的に作られたレザー(合成皮革) |
レザー素材は「本革」と「合皮」に分かれます。
本革は天然皮革ならではの重厚感が魅力ですが高価です。一方、合皮は価格を抑えやすく、レザーベッド市場では、合皮タイプが主流です。
合皮には大きく3つの種類があります。
- PU(ポリウレタン樹脂)
- PVC(塩化ビニル樹脂)
- APU(スーパーソフトレザー)
PUは柔らかく肌触りが良いのですが、基本的にベッドには使われません。水に弱いからです。
合皮ベッドのほとんどがPVCです。PVCは水拭きできるのでメンテナンス性が高いです。ただし、肌触りがやや硬いところがデメリット。
APUはPUとPVCの良いところを足してさらに良くしたような高級合皮素材です。肌触りが滑らかで、水にも強いです。高級な合皮ベッドに使われていたりします。
メリット「高級感」「クッション性」「メンテナンス性」
レザーベッドの魅力は、まず高級感のある見た目です。光沢感や存在感があり、置くだけで寝室をホテルライクな華やかな雰囲気に演出できます。
また、ヘッドボードにクッション材を入れた商品が多く、背もたれとして使いやすい点もメリット。読書や動画視聴など、ベッドの上でくつろぎやすいです。さらに、水拭きしやすいため、日常のメンテナンスも比較的簡単です。
デメリット「劣化しやすい」「機能性が低い」
合皮は経年劣化しやすく、表面が剥がれてくることがあります。特にPVC(塩化ビニル樹脂)は熱に弱いため、高温環境では傷みやすい点に注意が必要です。
また、デザイン性を重視した商品が多く、収納機能など実用性はやや低めな傾向があります。
こんな人におすすめ
レザーベッドは「高級感のある寝室にしたい人」「ベッドでもたれて過ごす時間が長い人」におすすめです。また、柔らかい素材なので、小さい子どもがいる家庭にも向いています。ホテル風インテリアが好きな人にもおすすめです。
・
・
・
3. スチール

スチールベッドは金属製のフレームを使ったベッドで、「パイプベッド」や「アイアンベッド」と呼ばれることもあります。
細いフレーム構造が多いため、圧迫感が少なく、部屋を広く見せやすいことが特徴です。
スチールベッドの種類
スチールベッドには、フレーム全体を金属で作った「スチール単素材タイプ」と、木材を組み合わせた「異素材ミックスタイプ」があります。
| 単素材タイプ | 異素材ミックスタイプ |
|---|---|
![]() |
![]() |
単素材タイプはシンプルでスタイリッシュな印象が強く、価格も比較的安価です。一方、木との異素材ミックスは、無機質になりすぎず温かみを感じやすい点が魅力です。
また、スチールは曲線加工しやすいため、装飾性の高いデザインとも相性が良く、アイアン調の「姫系ベッド」に採用されることも多い素材です。
メリットは「軽量」「安い」
スチールベッドは軽量で、移動や組み立てがしやすい点が魅力です。また、価格が安い商品が多く、コストを抑えやすいこともメリットです。メッシュ床板なら通気性が良いため、湿気対策しやすい点も特徴と言えるでしょう。
デメリットは「きしみやすい」「機能性が低い」
スチールベッドは金属同士が擦れるため、きしみ音が発生しやすい傾向があります。また、収納付きなど機能性の高い商品は少なめです。さらにメッシュ床板は敷き布団に不向きな場合が多く、基本的にはマットレス使用が推奨されます。
こんな人におすすめ
スチールベッドは「価格を抑えたい人」「一人暮らしの人」「引っ越しが多い人」におすすめです。軽量なので模様替えもしやすく、コンパクトな部屋にも向いています。シンプルなデザインが好きな人にも合うと思いますよ。
・
・
・
4. ファブリック

ファブリックベッドは、布素材を張ったベッドフレームです。
柔らかく優しい印象があり、海外風のインテリアと相性が良いことが特徴です。ヘッドボードに厚みを持たせた商品も多く、ソファのような感覚でくつろげる商品も多いです。
ファブリックベッドの種類
ファブリック素材には、ポリエステルやコットンなどさまざまな布地があります。最近では、起毛感のある生地や高級感のある織物調デザインも増えています。カラー展開も豊富な傾向があり、寝室の雰囲気に合わせやすいことも魅力です。
メリットは「肌触りの良さ」「やわらかな雰囲気」
布素材は通気性が良く、さらっとした肌触りが魅力です。レザーに比べて熱がこもりにくく、オールシーズン快適に使いやすい点も特徴です。さらに、柔らかい質感によって寝室全体を温かみのある雰囲気にしやすいメリットがあります。
デメリットは「汚れやすい」
ファブリック素材は汚れや汗を吸収しやすく、シミになりやすい点がデメリットです。また、ホコリやダニも付着しやすいため、定期的な掃除が必要になります。飲み物をこぼしやすい人やペットがいる家庭では注意が必要です。
こんな人におすすめ
ファブリックベッドは「柔らかい雰囲気の寝室にしたい人」「ヘッドボードにもたれて過ごしたい人」におすすめです。ホテル風や海外インテリアにも合わせやすく、デザイン性を重視したい人にも人気があります。
・
・
・
(おまけ)木製ベッドの木材の種類
木製ベッドで使われる代表的な木材の特徴をご紹介します。
| 代表的な素材 | 特徴 |
|---|---|
| パイン |
節が多く、温かみがある木材。杉同様、やわらかく傷つきやすい一方、衝撃吸収性は高い。年月が経つと色味が白色から艶っぽい黄色に変化する。 |
| 檜(ひのき) |
耐久性が高く、建築材としても使われることが多い木材。良い香りを発するので気分を落ち着かせる効果や消臭や防ダニ効果も期待できる。 |
| 杉 |
やや柔らかく安価な木材。調湿性と耐久性が高いため、カビや虫にも強い。やわらかく傷つきやすい一方、衝撃吸収性は高い。ひのき同様、良い香りを出す。 |
| 桐 |
熱伝導率が低いため、夏は熱くなりにくく、冬は冷たくなりにくい。調湿性も優れているので、カビも生えにくいこともメリット。重量は軽い。 |
| タモ |
強さとしなやかさがあり、折れにくく家具にとっては優良な木材として有名。明るい茶色をしていて、経年変化は黄色味を帯びた濃い褐色になる。 |
| オーク |
硬さと重さがあり、耐久性が優れている木材。明るい茶色(うすめ)で、経年変化は色が濃くなります。日本産は「ナラ」、北米産は「オーク」と呼ばれ、家具では主に北米産のオーク材を使用する。 |
| ウォールナット |
世界三大銘木のひとつで、高級家具に使われることが多い木材です。濃く彩度が低い茶色で、経年変化は色が明るくなっていきます。耐久性が高く、頑丈で重厚な雰囲気が魅力。 |
| プリント紙(天然木ではない) |
木目調や無地のプリント紙を合板に張り付けた木材。加工の自由度が高いため、組み立てが多いベッド(収納タイプ)などに採用されることが多い。風合いや調湿性などは天然木より劣る。 |
パイン材は、比較的安価なベッドフレームによく使われる定番の木材です。そこから価格帯が上がると、檜(ひのき)・杉・タモなどが使われることが増えてきます。さらに、オークやウォールナットは高級ベッドフレームに採用されやすい木材で、特に無垢材を使用したタイプは20〜30万円以上する高級品も少なくありません。
まとめ
以上、ベッドフレームの素材をご紹介しました。
ベッドフレームは素材によって、使い心地や寝室の雰囲気が大きく変わります。
- 木製:万能で種類が豊富
- レザー:高級感とクッション性
- スチール:軽量で安価
- ファブリック:柔らかくおしゃれ
一方で、どの素材にも弱点はあるため、自分のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
もし「どれを選べば良いかわからない」と迷った場合は、まず木製ベッドから探すのがおすすめです。
商品数が多く、デザイン・機能・価格のバランスが良いため、幅広い人に合いやすい素材と言えるでしょう。ぜひ自分にぴったりのベッド選びの参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。









