日本ベッドの人気No.1マットレス
この記事では日本ベッドの「シルキーシフォン」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、思ったことを素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
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目次
シルキーシフォンの基本情報
メーカー | 日本ベッド |
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サイズ | シングル~キング |
クッション材 | ポケットコイル |
価格 (シングルサイズ) |
231,000円 |
保証期間 | 2年 |
【まず結論】シルキーシフォンの評価は?
▼ シルキーシフォンの評価 | |
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総合評価 | 3.79 |
仰向き寝 | 5.0 |
横向き寝 | 5.0 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 3.5 |
寝返り | 4.5 |
底付きのなさ | 5.0 |
バネ当たりのなさ | 5.0 |
耐久性 | 5.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.5 |
価格 | 1.17 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(参考)点数の付け方について
【総評】日本ベッドの人気No.1は納得の逸品
シルキーシフォンは、日本ベッドの中で最も人気があるマットレス(※)マットレスです。※2022年から2025年1月末(1カ月単位集計)、公式サイト掲載市販マットレスにおいて
スタンダードモデル「シルキーポケットレギュラー」をベースに、高弾性ウレタンフォームを組み合わせた仕様が特長です。

シルキーポケットコイル(超高密度コイル)ならではの「スプリングによるなめらかな寝心地」をベースに、モッチリとした高弾性ウレタンフォームで支えるので、寝姿勢が崩れにくく、寝返りなどの動きもしっかりとサポートしてくれます。
非常にバランスが取れたマットレスで、初めて横たわった瞬間からまったく違和感がない寝心地に感じました。
カバー下にある「エステル綿」も体圧分散に重要な役割を担っています。

このふんわりした層が体の細かな凹凸をしっかりと埋めてくれます。たとえば踵(かかと)などは圧力がかかりやすい場所ですが、心地よいフィット感が得られました。

柔らかさと硬さ、弾力性とフィット感などが見事に統合されたマットレスで、さらに仕立ての良さも素晴らしい。もう何も言うことがないですね。
シングルサイズで約23万円なので価格は高めですが、寝心地・品質を考えるとコストパフォーマンスは素晴らしいと思います。予算が許す人にはぜひおすすめです。
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シルキーシフォンの特徴
1. 超高密度ポケットコイル
日本ベッドの最大の強みは「シルキーポケットコイル(超高密度ポケットコイル)」です。
シルキーポケットコイルは「バネに直接寝られるマットレスを作る」というプロジェクトから生まれ、結果的に巻き径が非常に小さいコイルを超高密度(シングルサイズで1,200個)で敷き詰める仕様にたどり着きました。
日本ベッドのシルキーポケットコイルは、コイルの動きが非常になめらかなことが特徴です。
なお、超高密度コイル仕様は他のメーカーでもありますが、シルキーポケットコイルの寝心地は一線を画します。その主な理由は次にご紹介する「フレックスアセンブリ」です。
2. フレックスアセンブリ
日本ベッドの技術力の証と言えるのが「フレックスアセンブリ」です。フレックスアセンブリとは、簡単に言うと接着剤に頼らずコイルを敷き詰める技術のことです。
通常のポケットコイルはコイルの胴体に接着剤を使って列を固定します。
シルキーポケットコイル(胴体に接着剤が不使用) | 他メーカーのコイル(黄色い部分が接着剤) |
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コイルの動きが出やすい | コイルが固まって動きにくい |
胴体を固定しすぎるとコイルが固まって動きにくくなり、ポケットコイル本来の「きめ細やかなサポート性」が失われます。
そこで日本ベッドでは、スプリングユニット(ポケットコイルの集合)の固定を必要最低限にするために、上面と下面だけを「不織布の帯」で接着し、コイルの動きを最大限引き出しているのです。


一般的なポケットコイルマットレスとは製法が大きく異なります。まさに、日本ベッドの熟練した技術力なしでは完成できない「比類なきポケットコイルマットレス」です。
3. 高密度・高弾性ウレタン
シルキーシフォンならでの大きな特徴は「高密度の高弾性ウレタンフォーム」を詰め物に使用していることです。これがシルキーシフォンならではの「モチッとした弾力感」を生みます。
簡単にいうと、ウレタンフォームは高密度になるほど、素材がギュッと濃密になるのでモチッとした感触になります。さらに、耐久性も高くなるので、寝心地が変わりにくいこともメリットのひとつと言えます。
また、高弾性ウレタンフォームは、一般的なウレタンや低反発ウレタンとは異なり、押し返す力が強い素材です。よって、体が沈み込んだらグッと押し返すため、寝姿勢保持性(立っているときと同じような体のラインをキープする性能)が良く、寝返りなどの体の動きをサポートする力も強いです。
4. ロールガード
日本ベッドのマットレスは、端をウレタンフォームで包んだ「ロールガード」という製法で作られます。
ホテルへの納入経験から生まれたもので、マットレスを長年使用すると、縁(ふち)部分に痛みが目立つことがわかり、その解決案として考え出されたのが、縁をウレタンフォームで包む「ロールガード」です。
シルキーシフォン | 一般的なマットレス |
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ロールガードにすることで、材料も工数も大幅にかかりますが、このひと手間で耐久性や感触の違いが生まれます。日本ベッドらしいアプローチと言えますね。
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シルキーシフォンのデメリットと注意点
1. 価格の高さ
シルキーシフォンの価格は以下のとおりです。
サイズ | 価格 |
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シングル | 231,000円 |
セミダブル | 253,000円 |
ダブル | 275,000円 |
クイーン | 297,000円 |
キング(受注生産) | 363,000円 |
高級ブランドのハイグレードモデルだけあって、価格は高めです。
しかし、コストパフォーマンス(寝心地・品質に対する価格)は良いので、予算とご相談ください。
2. 大型配送便
マットレスそのままの形(非圧縮梱包)でお届けするため、宅配便ではなく、特殊な「大型配送便」の扱いになります。※シルキーシフォン特有のデメリットではなく、非圧縮タイプのマットレス全般に言えるデメリットです
圧縮梱包 | 非圧縮梱包(シルキーシフォン) |
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宅配便でお届け | 大型配送便でお届け |
大型配送便の注意点は以下のとおりです。
- 納期が2~3週間かかる
- 搬入経路に注意
- 日時指定ができない場合がある
納期が2~3週間ほどかかるため、すぐにマットレスが欲しい人には不向きです。
お届け時には、マットレスそのままの形なので、非常に大きいです。よって、搬入経路(階段や廊下の幅など)を事前に確認しましょう。
また、大型配送便は日時指定が不可な場合が多いです。日にちは指定できたとしても、時間の指定は難しいので、スケジュールをよくご確認のうえ、購入してください。

ただし、販売店ごとに配送の仕組みや納期は異なります。配送について詳しく知りたい場合は販売店に直接ご確認ください。
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【体験レビュー】シルキーシフォンを実際に試してみた

お届け時の様子や、仕様などをレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
なお、お届け方法は以下の2パターンから選べるそうです。
- 軒先渡し
- 開梱設置・残材撤去込み
今回は、梱包状態の確認を行うため「軒先渡し」でお願いしました。
梱包シートを剥がします。
シルキーシフォンです。
開封直後から美しい見た目です。
頭位置に取扱説明書(保証書)がくっついていました。
使用する前に必ず読みましょう。
取扱説明書の裏側には保証書(2年保証)があるので、大切に保管しましょう。
こちらが品質表示です。
お手本のような品質表示。さすが老舗メーカーですね。(実は品質表示を適切に行っていないメーカーも多いです)
外観
外観をチェックします。
マットレスの厚さはこれくらいです。
公表値は24cmですが、26cmほどの厚さが確認できました。
続いてキルティング(表地の縫製)の話です。
シルキーシフォンは、一般的な連続キルトではなく、ジャンプキルト(非連続キルト)を採用しています。
ジャンプキルト(シルキーシフォン) | 連続キルト(別商品) |
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ジャンプキルトは、カバー内の詰め物がふっくらした感触になり、体圧分散性が向上します。
表生地はポリエステル54%、レーヨン46%で、なめらかな触り心地でした。
ニット生地なので伸縮性が高く、体へのフィット感が高まります。
生地のアップはこんな感じです。
美しく優雅なキルトデザインです。
フット(脚位置)には、日本ベッドのロゴが刺繍されています。
ロゴの横には「SILKY CHIFFON(シルキーシフォン)」のラベルが付いています。
側面カバーはさわやかな水色です。
側面カバーは、しっかりした素材感と立体的なキルティングにより、マットレスの耐久性を高めている印象です。
なお、側面には通気孔(ベンチレーター)があり、マットレス内部の空気を外に流してくれます。
日本ベッドの強みのひとつは「まっすぐなテープエッジ」です。
日本ベッドのマットレスは縁(ふち)がまっすぐです。
縁がまっすぐなのは当たり前と思われるかもしれませんが、シルキーシフォンはロールガード仕上げ(詰め物のウレタンフォームでスプリングユニットを包んでいる構造)なので、テープエッジの処理には熟練の技術が必要です。

テープエッジのこだわりについては、日本ベッド公式noteで紹介されているので、ご興味があったら参考にしてください。
シルキーシフォンは表と裏の両方で寝られる「両面仕様」です。
表面 | 裏面 |
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両面仕様は前後のローテーションに加え、表裏のローテーションもできるので、ヘタリがならしやすく、長く使いやすいです。

なお、取扱説明書では、3カ月に1度のローテーションを推奨しています。
側面には取っ手が付いているので、ローテーションなどの移動時に便利ですね。
ローテーションの方法は以下動画をご参考にしてください(2倍速・音声なし)
内部構造

日本ベッドが「いかにスプリングから寝心地を作り出しているか」という視点で見てみてください。
中身を確認するために、カバーを切ります。
カバーの下にはウレタンフォームが入っています。
ロールガードなので、スプリングユニット(ポケットコイル)が高弾性ウレタンフォームでしっかりと覆われています。
枠線は1本で、スプリングの中央部分を囲う仕様です。
枠線はスプリングユニットを固定する役割です。
一般的なポケットコイルマットレスの枠線はスプリングの上下に2本使うことが多いですが、シルキーシフォンはスプリングの反応を高めるために1本にしているのだと思います。
一般的なポケットコイルマットレス | シルキーシフォン |
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ウレタンフォームの下にはネットがあります。
ネットは詰め物層とスプリングユニットをつなぐ役割で、一般的なポケットコイルマットレスでは不織布が使われることが多いです。

不織布は突っ張りやすい素材ですが、シルキーシフォンはネットにすることで、荷重に沿ってコイルの動きが出やすいように工夫されています。
ポケットコイルは詰め物に固定しないと形が崩れてしまいますが、日本ベッド(シルキーシリーズ)の場合、「不織布の帯に固定する」という非常にユニークな製法で作られています。
よく見るためにさらに切りますね。
こちらが「不織布の帯」です。
細い不織布の部分にポケットコイルを固定し、ポケットコイルの列同士は固定されていません。(フレックスアセンブリ)
ポケットコイルの列同士は接着剤で固定するのが一般的ですが、そうするとスプリングユニットが一体化しすぎてポケットコイル本来の動きが出にくくなります。
一般的なポケットコイル | シルキーポケットコイル |
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接着剤で固めすぎてコイルの動きが出にくい | 固定されないことでコイル本来の動きが出やすい |
枠線やネットも含めて、とにかく「いかにスプリングの性能が発揮されるか」を最大限に表現するような形で作り上げていることに感動です。
シルキーシフォンの構造(階層)
シルキーシフォンの構造(階層)は以下のとおりです。
- 表生地(ニット生地)
- エステル綿
- 不織布
- 高弾性ウレタン 25mm
- ネット
- 不織布の帯
- ポケットコイル ※中心
- 不織布の帯
- ネット
- 高弾性ウレタン 25mm
- 不織布
- エステル綿
- 表生地(ニット生地)
カバー内には、エステル綿が入っています。
約6cmのかさ高があり、ふっくらと体当たりをやわらかくしてくれます。
カバー裏地はやわらかい不織布です。
カバーの下にはウレタンフォームがあります。
高弾性・高密度仕様で、モッチリとした感触です。
ウレタンフォームの下には、ネットがあります。
ネットの下はポケットコイルです。
なお、ポケットコイルは両サイドの3列が硬めのスプリング(太いバネ)を使用した「ボーダーサポート」仕様です。
線径1.3mm | 線径1.4mm(ボーダーサポート) |
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ボーダーサポート仕様にすることで端の沈み込みを軽減します。また、2台並べたときの、連結部分の寝心地を損なわないこともメリットです。
ポケットコイルの仕様(参考までに)
前提として、仕様を分解して比較してもあまり意味はありません。(寝心地は総合的なバランスで作るものです)
しかし、メーカーの販売ページなどでは、仕様をアピールしていることが多いので、参考程度にシルキーシフォンの仕様をまとめておきます。
▼ シルキーシフォンの仕様 | 意味合い | |
---|---|---|
線材 | 不明 | – |
密度 | 1,200個 ※Sサイズ | 超高密度(ジェル的な寝心地) |
配列 | 交互配列 | しっかり、きめ細やか |
線径 | 1.3mm(両端3列は1.4mm) | 細い(しなやかな寝心地) |
巻き数 | 7.5巻き | 多い(なめらかなストローク) |
コイル高 | 約175mm | 高め(ふんわりとした感触) |
圧縮率 | 約12% | 低め(圧迫感が少ない) |
特筆すべきは1,200個(超高密度)×交互配列という点でしょう。これが日本ベッドのシルキーポケットコイルシリーズの最大の特徴で、まさに「シルキー(絹のよう)な寝心地」を作ります。

また、コイル同士を接着剤で固定しないで組み上げる「フレックスアセンブリ」によって、コイルの動きがなめらかになることも大きな特長です。
なお、コイル同士をくっつけないポケットコイルマットレスの製法は、日本ベッド以外見当たりません。それほど熟練した生産技術を有しているのです。
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【詳細解説】シルキーシフォンの評価について
記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
▼ シルキーシフォンの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.79 |
仰向き寝 | 5.0 |
横向き寝 | 5.0 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 3.5 |
寝返り | 4.5 |
底付きのなさ | 5.0 |
バネ当たりのなさ | 5.0 |
耐久性 | 5.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.5 |
価格 | 1.17 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(参考)点数の付け方について
(参考)スプリングコイルマットレスの評価方法
寝心地の感じ方には好みや習慣、体型などによって多少変わる点はご了承ください。なお、筆者は男性で身長171cm・体重59kg±1kg程度です。
1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
評価は「5.0」。
寝た瞬間から体に馴染む、まさに違和感がない寝心地です。これはいろいろな要素がうまく統合されているからでしょう。
エステル綿、高弾性ウレタンフォーム、シルキーポケットコイル、この3者が主張しすぎることなく、しっかりと役割を果たしている、そんな印象です。

嫌な圧力がなく、適度なフィット感があり、沈み込み過ぎず、グッと押し返すサポート力も感じられます。非常に味わい深いマットレスとも言えるでしょう。
評価上は「5」ですが、当サイトが今まで評価してきたマットレスと相対的に考えると「5以上」の価値を感じられる素晴らしい寝心地でした。
2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
評価は「5.0」。
ボリューム感があるエステル綿と、きめ細やかなポケットコイルのサポート性が発揮されることで、横向き寝でも快適です。
中間の高弾性ウレタンフォームがしっかりした素材なので、少しの圧迫感がありましたが、経年変化で体に馴染むことを考えると問題ないでしょう。

横向きでも心地よかったですが、どちらかと言えば「仰向き寝に合うマットレス」だと思いました。
3. 寝返りのしやすさは?
評価は「4.5」。
高弾性ウレタンフォームを使用しているため、寝返りはかなり打ちやすかったです。
マットレス全体としても寝姿勢保持性が良いため、体の中心線がまっすぐになりやすく、コイルの動きもなめらかなので、適度に体が動かしやすいと感じました。
4. 端の沈み込みは?
評価は「4.0」。
シルキーポケットは、端3列のみ線径が太いコイルを使った「ボーダーサポート仕様」です。
端強化(エッジサポート)としては強力な仕様※というわけではありませんが、端部分でも十分に快適に寝られました。※たとえば、フランスベッドのプロ・ウォール®などは強力です

端が沈み込みにくいマットレスはワンサイズ上の使用感が得られますし、2台くっつけて使うときにも中央部分の寝心地を損ないにくいです。
5. 通気性は?
評価は「3.5」。
エステル綿は保温性が高いので、しばらく寝ていると暖かく感じてきます。しかしそれはべったりした蒸れ感とは異なり、心地よいものでした。
なお、側面にはベンチレーター(通気孔)を設けているので、マットレス内部の空気を外に送り出す工夫もあります。

すごく通気性能が高いわけではありませんが、ストレスが少ないレベルだと思います。
6. 耐久性は?
評価は「5.0」。
結論から言うと、シルキーシフォンは10~20年以上の耐久性が期待できます。
日本ベッドは、耐久性の高さにも評判が高く、ホテルや旅館などの納入先からも『同じ材料の組み合わせでほかのメーカーに発注しても、なぜか日本ベッドの方が長持ちする』とも言われるそうです。
これは日本ベッドの強みである総合的な仕立ての技術力によるものです。
シルキーシフォンにおいては、詰め物も高密度のウレタンフォーム使っているので、特にヘタリにくく、同じような寝心地を長期間キープできるでしょう。(しかも両面仕様なのでローテーションも可能です)
7. 衛生面は?
評価は「4.0」。
抗菌・防臭効果がある生地(キルティング)を使っています。「すごく衛生面が優れている」とは言えませんが、未加工の商品に比べれると高衛生と言えるでしょう。
8. 取り扱いやすさは?
評価は「2.5」。
シルキーシフォンの重量はシングルサイズで約25.8kgです。私の力では「やや重いが、移動はそこまで苦労しない」レベルです。
お届けは大型配送便なので、納期が長いこと搬入経路、日時指定不可などにご注意ください。
捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいです。
9. 価格は?
評価は「1.17」。
シルキーシフォンは「シングルサイズで231,000円」で、マットレス市場全体から考えると「かなり高めの価格」です。
ただし、価格以上の品質・寝心地を手に入れられると思います。(よって、コストパフォーマンスは高いと思います)
10. 硬さは?
シルキーシフォンの硬さは10段階中(10が最も硬いとして)「6くらい」の硬さだと感じました。
表面のエステル綿はかなりふんわりしたソフトの素材ですが、その下の高弾性ウレタンフォームはしっかりした感触です。
芯材のシルキーポケットコイルは交互配列の高密度仕様なので、しっかりしつつ、荷重を滑らかに分散します。
結果的に「体当たりはソフトで沈み込んだらグッと支える」という理想的なバランスで構成されています。
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日本ベッドのマットレスシリーズの選び方
日本ベッドの主なマットレスのラインアップと位置付けは以下のとおりです。

いろいろなモデルがありますが、知っておくべきポイントはシルキーポケットレギュラーとの関係です。

すごく単純に言うと、シルキーシフォンは、シルキーポケットレギュラーに高品質な詰め物を施した「高感触モデル」です。なお、同様にシルキーパフはシルキーポケットソフト、シルキーフォルテはシルキーハードをベースにして、高感触に仕上げています。
ベースモデル | 高感触モデル(寝心地) |
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シルキーポケットソフト | シルキーパフ(よりソフトでふんわりした感触) |
シルキーポケットレギュラー | シルキーシフォン(モチッと弾力のある寝心地) |
シルキーポケットハード | シルキーフォルテ(ふわっとしっかり、頼りがいのあるかたさ) |
体に近い詰め物層は、感触に大きく影響を与えますが、シルキーシフォンでは、通常モデル(シルキーポケットレギュラー)よりも、高密度で高弾性のウレタンフォームを使用しています。
要するに、シルキーシフォンの方が「よりモッチリとした弾力性があり、寝返りなどもスムーズに行える」という差があります。
一方、シルキーポケットレギュラーの方が、詰め物の存在感が薄いため、日本ベッドの強みでもある「スプリングの性能」を感じられます。
両方寝たことがありますが、これは好みの問題だと思います。両方とも素晴らしいマットレスです。
他のモデルとの違いを説明するとキリがないので、気になる人は以下の記事もご参考にしてくださいね。
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似ている商品との比較(他メーカー製の2モデル)
シルキーシフォンの特徴である「高弾性ウレタンフォーム搭載(モッチリした寝心地)のポケットコイルマットレス」という条件で比較します。
商品 | ①シルキーシフォン | ②ゴールデンバリュー | ③咲夜No Way! |
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メーカー | 日本ベッド | シモンズ | 源ベッド |
生産 | 日本 | ||
厚さ | 24cm | 28cm | 28cm |
コイル数 (Sサイズ) |
1,200個 | 非公開 | 465個 |
配列 | 交互 | 並行 | レギュラー:並行 ハード:交互 |
線径 | 1.3mm(端のみ1.4mm) | 1.9mm | 2.1mm(端のみ2.2mm)※ |
詰め物 | 高弾性ウレタン | ||
両面・片面 | 両面 | 片面 | |
サイズ | S~K | S~Q | |
価格 (Sサイズ) |
231,000円 | 209,000円 | 69,990円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
大きな違いはコイル数です。
シルキーシフォン(日本ベッド)のみ高密度仕様なので、コイルのきめ細やかなサポート性という点では、日本ベッドが優れています。
一方、他の2商品は両方とも中密度タイプ(シングルサイズあたり450~600個前後)のポケットコイルなので、バネの跳ね感が強い感じです。
②ゴールデンバリューは「シモンズの永遠のスタンダード」と呼ばれるモデルで、多くの人に合いやすい寝心地が表現されています。

シルキーシフォンと同様に、ジャンプキルト(ボリューム感がある詰め物)によって、体をやさしく触れつつも、線径1.9mm(シルキーシフォンは1.3mm)のバネを高圧縮にすることにより、コシのあるしっかりした寝心地が特徴です。
ゴールデンバリューの寝心地 | シルキーシフォンの寝心地 |
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ふんわりしつつもコシのあるしっかりした寝心地 | きめ細やかなサポート性と弾力を感じられる寝心地 |
上記の表現はあくまで私の感想で、ちょっとイメージしづらいかもしれませんが、両者はそこまで似ていない寝心地です。気になる人はぜひゴールデンバリューも試してみてくださいね。
③咲夜No Way!(源ベッド)は私が今まで体験した低価格帯のマットレスの中で最もシルキーシフォンに近いと感じたモデルです。

シングルサイズで約7万円という低価格ながら、ピロートップ仕様で、高密度・高弾性のウレタンフォームに、高品質ポケットコイル(日本製)で作り上げたモデルです。

シルキーシフォンよりもゴールデンバリューに近い仕様ですが、詰め物の感触的にはシルキーシフォンのテイストが感じられます。なお、私の感覚だとウレタンフォームの反発力が最も高いのは咲夜No Way!です。
咲夜No Way!の寝心地 | シルキーシフォンの寝心地 |
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ふんわり感と高い反発力のコントラストが強い寝心地 | きめ細やかなサポート性と弾力を感じられる寝心地 |
なるべく低価格で買いたい人は一度ご検討いただくと良いでしょう。なお、咲夜No Way!はオンライン限定モデルです。(店舗販売はありません)
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シルキーシフォンはどこで買える?
シルキーシフォン(日本ベッド商品)の取扱店情報は公表されていませんが、寝具小売店や、販売イベントなど買うことができます。
また、インターネットであれば楽天市場やAmazonなどでも購入可能です。
ちなみに私のおすすめはネルコンシェルジュ nerucoです。nerucoは日本ベッド正規販売代理店で、ベッド専門通販店としても国内最大級のサイトなので安心です。
シルキーシフォンの廃棄方法は?
スプリングコイルマットレスのため、自分で分解が難しく、基本的に粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、スプリングコイルマットレスの粗大ゴミ廃棄費用は2,200円です。
まとめ
いかがでしたか。
日本ベッドのシルキーシフォンをご紹介しました。
日本ベッドの傑作マットレス「シルキーポケットレギュラー」をベースに、高密度・高弾性ウレタンフォームと、ボリューム感があるエステル綿を搭載し、さらなる感触を高めた寝心地が特長です。
日本ベッドならではのスプリングの性能の良さに加え、弾力とふんわり感がプラスされ、非常にバランスの良い寝心地に仕上がっています。
それぞれの素材の機能がうまく統合されていて、初めて寝た時から違和感を感じにくい寝心地でした。
一方、高級ブランドのハイグレードモデルのため、価格が高め(シングルで約23万円)、大型配送便でのお届け(納期が長い・時間指定NG)などがデメリットですが、寝心地や使用感においては、マイナスポイントは感じられませんでした。
上記のデメリット(価格と配送)が受容できるのであれば、間違いなくおすすめできる逸品と言えます。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。