フランスベッド「ホテルマットレス HEC-250」の寝心地・特徴を徹底解説

ホテル仕様のマットレス

この記事ではフランスベッドの「ホテルマットレス HEC-250」について詳しくご紹介します。

なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて

実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考くださいね。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

> プロフィールはこちら

目次

メーカーの「フランスベッド」とは

フランスベッド(赤坂ショールーム)

フランスベッドは1949年創業の老舗寝具メーカー。ちなみにフランス企業でなく日本企業です。

日本人に合ったものづくり、日本の風土に合ったものづくり」というコンセプトで商品を開発しています。

なお、国内メーカーの中では最も資本力があり、商品ラインアップも豊富。まさに日本を代表するマットレスメーカーです。

最大の特徴は日本で唯一「高密度連続スプリング®」を搭載したマットレスを作れること。

鋼線(マルチラス)
高密度連続スプリング®

高密度連続スプリング®は、数あるクッション材の中で最も耐久性が高く、オープンコイル構造なので通気性が抜群の素晴らしい素材です。

ホテルマットレスとは

ホテル部屋

ホテルマットレスとは、『ホテルの非日常感が得られる寝心地をご家庭でも楽しんでいただきたい』という思いから、ホテル専用商品を一般販売できるようにしたマットレスです。

つまり、ホテルで使用されている「そのもの」なのです。

椚大輔椚大輔

ホテルマットレスは、エンドユーザーから『あのホテルのマットを売ってほしい』といった要望に応えて一般販売したシリーズです!

シリーズには、低価格~高価格まで幅広いモデルがありますが、マットレスの価格・寝心地は「ホテルのランク」と比例する印象です。

つまり、

  • ビジネスホテルのような比較的カジュアルなホテルのマットレス(しっかり・硬めが多い)が好きな人はスタンダードモデル
  • 高級ホテルの「ふんわり・ふかふか」な寝心地が好きな人はハイグレードモデル

といった形で選ぶと良いと思います。

ホテルマットレスのラインアップ

ホテルマットレスのラインアップ

それぞれのシリーズの大きな特徴は以下のとおりです。

シリーズ特徴
ラグジュアリースプリングを2層にしたダブルデッキ仕様による『クッション性が豊かなリッチな寝心地』
プレミアム詰め物にシリコン綿&ハードウレタンフォームを使用した『もっちり・しっかりの寝心地』
ベーシック詰め物を最小限にした、高密度連続スプリング®ならではの『しっかりした寝心地』

この記事でご紹介するホテルマットレス「HEC-250」

HEC-250

この記事では、プレミアムシリーズ(中間グレード)の「HEC-250」をご紹介します。

高級ホテルのような「もっちり・しっかりした寝心地」が特徴です。

仕様は以下のとおりです。

モデルHEC-250
厚さ25cm
仕様・機能シリコン綿、羊毛、抗菌防臭・防ダニ
クッション材高密度連続スプリング®
サイズ
(横幅 cm)
  • シングル(97)
  • セミダブル(122)
  • ダブル(140)
  • ワイドダブル(154)
価格(Sサイズ)93,500円
保証期間2年

特別クーポンで10%OFF
公式通販はこちら

>>>特別クーポン(当サイト限定)の使い方

最高級な寝心地が欲しい人はラグジュアリーシリーズ「HEC-360」もおすすめ

HEC-360 LUXURY

ホテルマットレスシリーズ中、最上位モデルが「HEC-360」です。

最大の特徴はマチ付きオーバートップによる「ふんわり・ふかふか」な寝心地。さらに、スプリングが2層構造の「ダブルデッキ仕様」なので衝撃吸収性・荷重分散性も優れています。

要するに、最高級ホテルの贅沢な寝心地が得られるのです。

価格がシングルサイズで約30万円と高額ですが、予算に余裕がある人はぜひご検討ください。

【まず結論】このマットレスの評価は?

HEC-250の体験

当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • バネ当たりや底付きがないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?

始めに結論からお伝えすると、体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。

▼ HEC-250の評価
総合評価3.55
仰向き寝4.0
横向き寝3.5
端の沈み込み3.5
通気性4.0
寝返り4.0
底付きのなさ5.0
バネ当たりのなさ4.0
耐久性4.5
衛生面4.0
取り扱いやすさ2.0
価格2.14
硬さふつう~少し硬め

※目安は「3.50」以上が高評価です。

>>>点数の付け方について

【総評】「ふんわり・もっちり・しっかり」で、多くの人に合いやすい寝心地

HEC-250の使用イメージ

詰め物に弾力性があるシリコン綿を採用し、ふんわりとしながら、もっちりとした感触が楽しめ、下層の高密度連続スプリング®でしっかりと支えらる寝心地が得られます。

そして、中間層にはハードウレタンが入っているため、沈み込み過ぎません。

要するに「体圧分散・寝姿勢保持・荷重分散」というマットレスに必要な性能がバランス良く備わっているのが、このモデルの特徴と言えるでしょう。

さらに価格がシングルサイズで約10万円と、老舗ブランドのスタンダードモデルとして比較した場合、かなりリーズナブルです。

なお、ホテルマットレスシリーズの最高級モデル「HEC-360」のような「ふんわり・ふかふか・まるで雲の上のよう」といった最高級ホテルのような寝心地は本商品(HEC-250)では感じられません。

HEC-360 LUXURYの体験
最高級モデル「HEC-360」※マチ付きオーバートップによる、ふんわりソフトな寝心地

しかしながら、普段使いにはむしろ本商品(HEC-250)くらいのしっかりとした硬さがあった方が多くの人に合いやすいのではないでしょうか。※もちろん「感動的な寝心地」と言う点ではHEC-360が優れています

椚大輔椚大輔

ホテルに納品しているしっかりしたマットレスが欲しいという人にぴったりだと思います。おすすめです。

公式通販はこちら

ホテルマットレス(HEC-250)の特徴・メリット

1. 耐久性と通気性が抜群!「高密度連続スプリング®」

高密度連続スプリング®

高密度連続スプリング® とは、一列がつながった鋼線によって、高密度に編み込まれたスプリングのこと。

つながった(連続)構造のため、耐久性がとても高いことが最大の特長で、すべてのクッション素材の中で最も頑丈です。

高密度連続スプリング®の構造
高密度連続スプリング®の構造(1本の鋼線が絡み合ってつながっている)

上の画像のとおり、高密度連続スプリング®は、ラグビーでスクラムを組むようなイメージです。

一方、一般的なコイル(ボンネル・ポケット)では、コイルをひとつずつ産み落とすように作るため、互いのコイルが助け合わない構造です。

高密度連続スプリング®一般的なコイル
高密度連続スプリング®一般的なコイル(ボンネルコイル)

また、高密度連続スプリング®は空洞が多い構造(オープンコイル)のため、通気性も抜群です。

椚大輔椚大輔

通気性は眠りの質に直結します。

睡眠のメカニズムとしては、入眠直後に一気に深部体温を下げて、深い睡眠を得るのですが、その時に大量に汗をかきます。

つまり、通気性が高いマットレスというのは、眠り始めの成長ホルモンが出るタイミングで大量にかく汗を速やかに発散できるため、一番深い眠りを妨げにくいということです。

2. もっちりとした「シリコン綿」

シリコン綿

本商品の詰め物は「シリコン綿」を搭載しています。

シリコン綿は、羽毛に似せた化学繊維として開発されたので、感触も羽毛に近く、一般的な綿と比べて、弾力性が高いことが特徴。

荷重に応じて押し返すような力が働くので、「もっちり・ふんわり」した寝心地になります。

また、一般的な綿よりも耐久性が高いので、寝心地が変わりづらい点もメリットです。

3. 除菌機能「キュリエス・エージー®」付きも選べる

キュリエス・エージー®

HEC-250は、カバーに除菌機能「キュリエス・エージー®」が付いたモデル(HEC-250Ag)も選べます。※この記事でリンクしている販売店にはキュリエス・エージー付きのモデルは選べません

キュリエス・エージー®には、「アグリーザ®」という除菌機能糸が使われています。

菌(主に黄色ブトウ球菌)の増殖を抑える効果をうたった加工一般が「抗菌防臭」と言うのですが、抗菌性がより強いものを「制菌」と呼び、アグリーザの「除菌」はそのさらに上の抗菌性を持つのです。※抗菌加工レベルを表すSEKマークにおいて「除菌」という言葉は正式名称にはなく、あくまでフランスベッド独自の呼び方です

つまり、高い抗菌加工レベルである「制菌」の中でも、より抗菌性が強いのがアグリーザ®とお考え下さい。

抗菌防臭制菌
抗菌活性値 2.2以上。防臭程度に菌の増殖を抑制すること。抗菌活性値 2.2以上。有害な菌の繁殖を抑制すること。(抗菌防臭よりも抑制対象の菌種が多い)

除菌
(アグリーザ®)
抗菌活性値 5.0以上。さらに多くの菌に対応。

アグリーザ®は対応できる菌の種類が多いことも特長。

抗菌性をテストする際によく用いられるのは黄色ブドウ球菌ですが、実は、黄色ブドウ球菌だけで抗菌性を確認している商品も少なくありません。

一方、アグリーザ®は一般の品質評価機構では検査しないような菌も含めて、効果が確認されているのです。

ちなみに、アグリーザ®は洗っても除菌機能は劣化ません。生地が擦り切れてなくならない限り、除菌機能は半永久的に継続します。

椚大輔椚大輔

抗菌性が高いことによる一番のメリットは臭いに強いことです。嫌なニオイの元をブロックしてくれるので、快適に使い続けられます。

4. フランスベッドの中では比較的安い

HEC-250の使用イメージ

本商品はシングルサイズで約10万円と、一般的には高めの価格です。

しかし、フランスベッドのスタンダードシリーズ「ライフトリートメント」の一番安いマットレス「LT-5000」は約15万円ほどの価格です。

LT-5000
LT-5000(ハード)

また、他メーカー製のスタンダードモデルも同様に15~17万円前後することを考えると、本モデル(HEC-250)は有名メーカー製にしては、かなり手が届きやすい価格と言えるでしょう。

椚大輔椚大輔

ライフトリートメントは、キュリエス・エージー®が基本仕様のこともあり、本商品よりも価格は高めです。

5. 環境に配慮した「エコマーク認証マットレス」

エコマーク

エコマークとは、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルのこと。

エコマークマットレスの条件は以下のとおりです。

エコマークマットレスの条件
  • ポリエステル繊維にリサイクル繊維を50%以上使用
  • 繊維への化学物質の使用について基準値を満たしている
  • 修理の受託体制が整備され、保守部品や消耗部品の供給期間が製造停止後10年以上

また、フランスベッドの高密度連続スプリング®は、ポケットコイル(布でコイルを包む仕様)に比べて、簡単にスプリングを取り外すことが可能なため、産業廃棄物処理場での分別・解体作業の軽減にもつながります。

高密度連続スプリング®ポケットコイル
高密度連続スプリング®デラックスマットレスの内部構造(ポケットコイル)
椚大輔椚大輔

エコマーク認証基準は、グリーン購入法(環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入すること)の上位互換的な位置づけです。

つまり、『なるべく環境にやさしいマットレスを選びたい』と考えている人にもおすすめできるマットレスです。

ホテルマットレス(HEC-250)のデメリット

1. お届け時に少し注意

HEC-250の梱包

最近では、マットレスを圧縮して届く「圧縮梱包」タイプが増えてきましたが、本商品は、お届け時にマットレスそのままの形で届く「非圧縮梱包」タイプです。

非圧縮(本商品)圧縮
非圧縮圧縮

梱包時のマットレスの全長が約2メートルほどあるため、搬入経路にご注意ください。

また、非圧縮梱包の場合、一般的な宅配便では配送できないため、特殊な「大型配送便」扱いになります。

大型配送便の場合、納期が遅く(2週間くらい)、時間指定ができないなどのデメリットもあります。

椚大輔椚大輔

注文する場合、事前にしっかりと配送情報を確認しましょう。

より高級ホテルの寝心地を求める人は「ボトムスプリング」も導入しよう!

ボトムスプリング
ボトムスプリング

ホテルベッドコレクションには、「ボトムスプリング」というベッドフレームも選べます。

ボトムスプリングとは、フレーム(箱)の中にスプリング(バネ)が入った台のこと。ベッドフレームというよりもマットレスに近い構造をしています。

マットレスをクッション性のあるボトムスプリングの上に乗せることで、更に体圧分散性や荷重分散性を高め、寝心地やマットレスの耐久性が向上する効果があり、木製ベッドフレームよりも少し柔らかい寝心地になります。

なお、ホテルのベッドはボトムスプリングを使用していることがほとんどです。

よって、高級ホテルの寝心地を実現したい人は、ぜひボトムスプリングをご検討ください。

【体験レビュー】ホテルマットレス(HEC-250)を実際に試してみた

HEC-250の使用イメージ

椚大輔椚大輔

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルです。

お届け時の様子

販売店によっては、玄関先の受け渡しではなく、配送員の方が部屋まで持ってきて設置&梱包材の回収が可能な場合があります。

椚大輔椚大輔

なお、当サイトでリンクしているフランスベッド公式パートナーショップ「フランスベッドショップ・プラス」では設置・梱包材回収に対応しています。

>>>お届けについて詳しく見る

開封方法はビニール袋を取るだけです。

ビニール袋を取る

重さはシングルサイズで約19.6㎏とやや重いため、やはり設置サービスがあるショップさんで購入するのがおすすめです。

開封直後のHEC-250

外観のチェック

HEC-250

圧縮されずに届くため、開封直後から完全な形で、すぐにでも寝ることができます。

なお、サイド面に品質表示ラベルが付いています。

品質表示ラベル

マットレスの厚さはこのくらいです。

マットレスの厚さ

公表値(25cm)に少し足りませんでしが、これは裏面の詰め物がつぶれるためです。

厚さの計測

25cmも厚さがあれば、底付きの心配はありません

マットレスの外観をご紹介します。

HEC-250の外観

カバーは一般的な連続キルト(手裏剣タイプ)を採用。

キルティング

手裏剣キルティングは、詰め物のボリューム感・立体感を得やすいという特徴があり、ふっくらとした感触が感じやすいです。

キルトの感触

生地は「ニット生地」を採用。

ニット生地

伸縮性が高いニット生地は、しなやかに体のラインに反応するため、体圧分散性が高まります。

生地のアップはこんな感じです。

生地のアップ

本商品は裏面でも寝られる「両面仕様」です。

表面裏面

両面仕様のマットレスは、上下に加え表裏のローテーションができるため、長期間使用に向いています。

マットレスのローテーションの方法
マットレスのローテーションの方法

内部構造

内部構造をチェックするために、一部解体してみます。

マットレスを裁断

詰め物の下には芯材の「高密度連続スプリング®」があります。

内部構造

層構造(上から)
  1. カバー
  2. シリコン綿+羊毛
  3. ウレタン
  4. 防虫不織布
  5. ハードウレタン
  6. フェルト
  7. フェルト
  8. 高密度連続スプリング®(芯材)
  9. フェルト
  10. フェルト
  11. ハードウレタン
  12. 防虫不織布
  13. ウレタン
  14. シリコン綿+羊毛
  15. カバー

上から詳しくご紹介します。

まずは、カバー。

カバー(ニット生地)

カバーの下には、シリコン綿(上)と羊毛(下)が入っています。

シリコン綿と羊毛

シリコン綿は一般的な綿(わた)よりも弾力性・耐久性が高いことが特長です。

羊毛は独特のちぢれ(クリンプ)によって、優れた保温性や吸湿・放湿性、弾力性があることが特長です。

椚大輔椚大輔

さらに、羊毛は外部の湿度に応じて水分量を調整する性能(調湿性)があり、汗をかいたときのベトツキ感が少なく、しかも冷たさを感じさせません。

要するに羊毛とは夏は涼しく、冬は暖かいという優れた素材なのです。

シリコン綿・羊毛の下にはウレタンフォームが2層があります。

ウレタンフォーム(2層)

1層目(カバー内)のウレタンフォームはソフトタイプ、2層目のウレタンフォームはハードタイプです。

椚大輔椚大輔

2層目をハードにすることで、沈み込んだ時の寝姿勢を保持する役割があります。

スプリングの真上には厚手のフェルトが2層あり、バネ当たりを軽減させます。

フェルト

芯材の高密度連続スプリング®によって、荷重を分散する構造です。

高密度連続スプリング®

高密度連続スプリング®の高さは約11cmでした。

高密度連続スプリング®の厚さ計測

スプリングの下には、表面と同じ構造で詰め物が施されているので、さらに荷重分散され、底付きの心配もありません。

スプリング下の構造

【詳細レビュー】ホテルマットレス(HEC-250)の評価について

HEC-250の使用イメージ

この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。

▼ HEC-250の評価
総合評価3.55
仰向き寝4.0
横向き寝3.5
端の沈み込み3.5
通気性4.0
寝返り4.0
底付きのなさ5.0
バネ当たりのなさ4.0
耐久性4.5
衛生面4.0
取り扱いやすさ2.0
価格2.14
硬さふつう~少し硬め

※目安は「3.50」以上が高評価です。

1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。

なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「4.0」。

シリコン綿によるモッチリとした感触が気持ちよく、沈み込んだらハードウレタンで支えられます。

単に硬いマットレスというわけではなく、しっかりさふんわりさの両方がバランス良く感じられ、ストレスない寝姿勢が実現されています。

最高級ホテルのような「ふんわりふかふかな寝心地」というわけではありませんが、背中が伸びつつ、圧力も感じないちょうどよい寝心地で、日常使いに向いていると思います。

底付き・バネ当たりのチェック
底付き・バネ当たりは感じられない

2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。

評価は「3.5」。

しっかりとボリュームを感じられる詰め物層があるため、横向きでも圧迫感は感じにくいです。

ただし、肩あたりはハードウレタン層に当たるせいか、少しだけ圧力を感じます。

「横向き寝に最適」というわけではありませんが、大きなストレスは感じにくい寝心地でした。

底付き・バネ当たりのチェック
底付き・バネ当たりは感じられない

3. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「4.0」

特に反発力が強い詰め物は使っていませんが、深く沈み込まないしっかりとした寝心地です。

加えて、高密度連続スプリング®ならではの体の動きへの追従性の良さから、寝返りは打ちやすかったです。

    4. 端の沈み込みは?

    端の沈み込みチェック

    ココをチェック

    一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

    なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

    評価は「3.5」

    特に外周を強化したような仕様ではありませんが、硬めの詰め物ワイヤー(外周の枠線)があるので、端部分でも大きな沈み込みはなく、ストレスなく寝られます。

    ワイヤー
    ワイヤー(外周の枠線)

    なお、フランスベッドでは「プロ・ウォール®」という外周強化仕様があります。

    プロ・ウォール®
    フランスベッドの端強化仕様「プロ・ウォール®」※別商品

    できるだけ端部分の沈み込みが少ない方が良い人(2台くっつけて使用する人など)は、プロ・フォール®ありモデルがおすすめです。※ホテルマットレスシリーズにはプロ・フォール®ありのモデルはありません

      プロ・フォール®あり(LT-7700)プロフォール®なし(本商品)
      端の沈み込み端の沈み込みチェック

      5. 通気性は?

      通気構造

      ココをチェック

      睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

      評価は「4.0」

      高密度連続スプリング®は空洞が多い構造のため、通気性は抜群に高いです。

      さらに、詰め物には調湿性が高い羊毛を採用していることもあり、マットレス全体として蒸れにくい仕様と言えます。

      6. 耐久性は?

      耐久性(マットレスを手で押す)

      ココをチェック

      保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。

      評価は「4.5」

      国家規格であるJIS規格よりも厳格なフランスベッド独自の「FES規格(FES・・・Francebed Engineearing Standard)」によって品質検査を行っています。

      >>>FES規格について(FB公式)

      8万回の強打(押圧)試験を合格している商品はだいたい10年くらいは問題なく使えると言われることが多く、さらに高密度連続スプリング®は数あるクッション素材の中でも最も耐久性が優れてます

      さらに、本商品は裏面も使える「両面仕様」のため、長期間使い続けるのに安心な構造と言えるでしょう。

      7. 衛生面は?

      HEC-250の使用イメージ

      ココをチェック

      抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

      評価は「4.0」

      抗菌防臭・防ダニ加工が施されています。

      また、より衛生面にこだわる人は除菌機能(キュリエス・エージー®)付きのモデルも選べるので、ご検討ください。

      ※この記事でリンクしている販売店にはキュリエス・エージー付きモデルの取り扱いはありません

      8. 取り扱いやすさは?

      マットレスのハンドリング

      ココをチェック

      持ち運びがしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

      特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

      評価は「2.0」

      シングルサイズで約19.6㎏とやや重いです。

      また、お届け時は非圧縮(つまり、そのままの大きさ)なので、搬入経路に不安がある人にはおすすめできません。

      捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的に粗大ゴミとなるため、捨てにくいと言えます。

      ただし、高密度連続スプリング®は、オープンコイル構造のため、ポケットコイルに比べると処分・分解しやすいです。

      9. 価格は?

      HEC-250の使用イメージ

      ココをチェック

      絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価につながります。

      評価は「2.14」

      HEC-250の販売価格はシングルサイズで93,500円です。

      マットレス市場全体としては「少し高め」の価格帯ですが、老舗ブランドのスタンダードマットレスとして考えるとかなりリーズナブルと言えます。※有名どころの老舗ブランドのスタンダードモデルはシングルサイズで15~20万円くらいが中心です

      ホテルに納品しているものと同じマットレスと考えると耐久性としても安心なので、価格以上の価値を感じられると思います。

      10. 硬さは?

      硬さのチェック

      ココをチェック

      ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、コイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。

        HEC-250は「ふつう~少し硬め」くらいの寝心地です。

        体当たりは、もっちりとしたシリコン綿と羊毛、ソフトウレタンフォームが中心で寝心地が作られます。

        沈み込んだらハードウレタンと高密度連続スプリング®で支えられるので、「もっちり・しっかり」という感じがこのマットレスの特徴です。

        個人的な硬さの評価としては、10段階中6くらいの硬さと感じました(10が最も硬いとして)。

        似ている商品との比較

        HEC-250の使用イメージ

        「ホテル導入実績が多い有名メーカーのスタンダードモデル」という条件で、以下の2モデルと比較します。

        • 日本ベッド「シルキーポケット レギュラー」
        • シモンズ「ゴールデンバリュー ピロートップ(Beautyrest Selection )」
        商品①HEC-250(本商品)②シルキーポケット レギュラー③ゴールデンバリュー ピロートップ
        画像HEC-250シルキーポケット レギュラーゴールデンバリュー ピロートップ
        メーカー
        (ブランド)
        フランスベッド日本ベッドシモンズ
        芯材高密度連続スプリング®ポケットコイル
        厚さ25cm25cm26.5cm
        サイズS~K
        ※WS・WDあり
        SS~KS~Q
        価格
        (Sサイズ)
        93,500円176,000円184,800円
        リンク販売ページ販売ページ販売ページ

        比較商品②日本ベッド「シルキーポケット レギュラー」とは?

        日本ベッド「シルキーポケット」

        老舗マットレスメーカー「日本ベッド」の基幹マットレス。日本ベッドのシルキーポケットといえば、高級旅館やホテルなどの業界内でもファンが多く、赤坂迎賓館・星のや軽井沢・帝国ホテルなどの有名施設への納入実績も豊富です。

        超高密度タイプのポケットコイルが特徴で、ポケットコイル同士を接着剤を使わずに配列するという職人技で仕上げられています。

        実際の寝心地は、ジェル的なフィット感がありつつ、しっかりと寝返りも打ちやすく、沈み込んだらグッと押し返すという理想的な寝心地が得られます。

        なお、このマットレスは純粋なホテル仕様ではなく、基本モデルという位置づけです。(日本ベッドでは、シルキーポケットをベースにして、ホテル向けにアレンジして納品をしています)。

        >>>このマットレスを見てみる

        比較商品③ シモンズ「ゴールデンバリュー ピロートップ(Beautyrest Selection )」

        ゴールデンバリュー ピロートップ

        シモンズは1870年創業した老舗マットレスメーカー。世界で初めてポケットコイルマットレスの商業化に成功したことで有名です。

        シモンズのマットレスシリーズ「ビューティレスト」には、LUXE・PREMIUM・Selectionの3つがあります。

        Beautyrest Selectionは、詰め物などをシンプルにしていて、ホテルに納入しているマットレスに近い作りをしていることが特徴。

        中でもゴールデンバリュー ピロートップは、特にホテルに納入されているシモンズ製マットレスの寝心地に近い傾向があるので、「ホテルで寝たシモンズが気に入った!」と言う人におすすめです。

        >>>このマットレスを見てみる

        どれがおすすめ?

        HEC-250の使用イメージ

        最大の違いはクッション層。つまり、スプリングの仕様です。

        フランスベッド(HEC-250)のみ、高密度連続スプリング®を使用しています。オープンコイル構造のため、比較商品の中で最も通気性が優れます。

        耐久性については、全モデルとも甲乙つけ難い仕上がりです。

        また、比較商品はポケットコイルタイプなので、HEC-250(フランスベッド)に比べて揺れにくく静かな寝心地が得られます。特にシルキーポケット(日本ベッド)は抜群です。

        肝心の寝心地のアプローチがそれぞれ異なるので、お好みでご検討ください。

        モデル寝心地の特徴
        HEC-250(フランスベッド)高密度連続スプリング®による、力強く支えるしっかりとした寝心地
        ゴールデンバリュー ピロートップ(シモンズ)並行配列×中密度ポケットコイルによって、コイルの動きが出やすく、クッション性が豊かな寝心地
        シルキーポケット(日本ベッド)超高密度のポケットコイルによるジェル的で静かな寝心地

        ホテルマットレス(HEC-250)はどこで買うのがお得?

        HEC-250の使用イメージ

        HEC-250をオンラインで購入する場合、基本的にフランスベッド公式パートナーショップの「フランスベッドショップ・プラス」でしか取り扱っていません。

        お近くにショールームや取扱店がある場合は実店舗でも購入可能です。

        公式通販はこちら

        まとめ

        HEC-250の使用イメージ

        いかがでしたか。

        フランスベッドのホテルマットレス「HEC-250」をご紹介しました。

        最高級まではいかなくとも「高級なホテル」で体感できるような、ふんわりとしつつ、しっかりとした寝心地が特長です。

        体当たりはやわらかく、沈み込むとグッと支えられる理想的な寝心地が得られます。

        際立った特徴はありませんが、バランスが良く、多くの人にも合いやすい寝心地で、シリーズ中では良い意味でスタンダードな位置づけのマットレスだと思いました。

        しっかりしたホテル仕様でシングルサイズ約10万円と、コストパフォーマンスも良いです。

        購入の際は、当サイト限定の10%クーポンを使用されるのがお得ですので、公式通販(フランスベッド公式パートナーショップ)でぜひご利用くださいね。

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        ※55,000円(税込)以上購入の場合のみ使用可
        ※アウトレット商品は対象外
        ※他のクーポンとの併用不可
        ※フランスベッド・ショッププラス(公式通販)のみ対象

          最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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