
脚付きマットレスの注意すべきポイントとは?
この記事では、ベッド業界歴15年以上の私が、脚付きマットレスの特徴・選び方・おすすめ商品をご紹介します。
脚付きマットレスとは、名前のとおり「マットレスに脚が付いたベッド」のことです。
省スペースに置きやすく、部屋にもなじみやすいです。また、床からマットレスを離して使えるため、湿気対策にもなります。
一方、昔と今では、脚付きマットレスの構造が大きく変わり、たとえば「組み立ての簡単さ」といったメリットが失われつつあります。
この記事では、過去と現在の脚付きマットレスの実情をふまえ、本当におすすめできる人・おすすめしにくい人、選び方のポイントを整理します。ぜひ参考にしてくださいね。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら脚付きマットレスの過去と現在
| ▼脚付きマットレスの過去と現在 | |
|---|---|
| 過去の主流(脚+マットレス) | 現在の主流(フレーム+マットレス) |
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かつて主流だった(過去の)脚付きマットレスは、マットレスの中に木枠が入っていて、その木枠に脚を固定する構造が一般的でした。まさに「マットレスに脚が付いただけのベッド」です。
しかし現在は、物流費の高騰から、マットレスを圧縮梱包にし、フレームは別で組み立てるタイプが中心になっています。

現在の主流の脚付きマットレス(フレーム組み立て+マットレス設置)
上記のような場合、構造としては「脚付きマットレス」ではなく、「フレーム付きマットレス」と呼んだ方が適切です。
そう考えると、あえて脚付きマットレスを選ぶ理由は、昔よりも薄れてきていると感じます。
例えば、脚付きマットレスのようなシンプルなベッドが欲しい場合、すのこベッド(ヘッドボードなし)に好みのマットレスを載せることで、近い雰囲気は作れます。
| 脚付きマットレス | すのこベッド+マットレス |
|---|---|
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さらに組み合わせによっては、ベッド+マットレスの方が安く済むこともあります。
デメリットの方が強まっている印象
脚付きマットレスは、もともと「手軽にベッドをそろえたい」というニーズに合う商品でした。しかし現在は、そのメリットが弱くなり、デメリットの方が目立ちやすくなっています。

脚付きマットレスのフレームのパーツ例(現在に多いタイプ)
代表的なデメリットは、高品質な商品を選びにくいことです。脚付きマットレスは低価格帯の商品が中心のため、寝心地を追求した本格的なマットレスは少ないです。
また、大きいサイズが選びにくいこともデメリットです。一人暮らしや一人部屋を想定した商品が多く、シングル前後のサイズ展開が中心です。二人でゆったり寝たい人や、クイーン・キングサイズを検討している人は、単品マットレス+ベッドフレームの方が豊富な選択肢から選べます。
また、最近の脚付きマットレスは、組み立てが意外と難しい場合があります。従来型なら「脚を付けるだけ」で完成しましたが、現在主流の脚付きマットレス(圧縮タイプ)は、すのこフレームなどを組み立てる必要があります。
どんな人に脚付きマットレスはおすすめか?(メリットは何か?)

では、どのような人に脚付きマットレスがおすすめかというと、やはり「脚付きマットレスらしい見た目」に価値を感じる人です。
フレームの存在感が少ないすっきりとした佇まいや、余計なものがないミニマルなデザイン性は、脚付きマットレスならではの魅力です。
逆に、その雰囲気にそこまで価値を感じない人は、ヘッドレスベッドフレーム+単品マットレスという選択肢でも問題ありません。
脚付きマットレスの選び方
1. フレームの組み立ての難しさを確認する

脚付きマットレスは「脚を取り付けるだけで簡単に使える」と思われがちですが、現在はフレームを組み立てて、その上にマットレスを載せるタイプが多くなっています。
その場合は、すのこフレームを並べてボルトで固定するといった工程が必要な商品もあります。
一方で、従来のように脚を付けるだけで完成するタイプも少数ながら存在します。
組み立てが苦手な人は、購入前に組み立て方法を確認しておきましょう。
2. マットレスの素材・品質を確認する

寝心地はマットレスによって決まります。そして、マットレスは「芯材の種類」によって、寝心地の方向性が大きく変わります。
脚付きマットレスのクッション材は、ポケットコイル・ボンネルコイル・ウレタンフォームのいずれか中心です。
| ポケットコイル | ボンネルコイル | ウレタンフォーム |
|---|---|---|
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ざっくりとした違いは以下のとおりです。
| 芯材 | 特徴(傾向) |
|---|---|
| ポケットコイル | 点で体を支え、体のラインに沿いやすく、フィット感を得やすいことが特徴。振動が伝わりにくく、寝心地を重視したい人におすすめ。 |
| ボンネルコイル | 面で体を支え、しっかりした硬さがあり、価格の安さが特徴。一方、やや味気なく、バネ感が強く揺れやすい。価格重視の人にはおすすめ。 |
| ウレタンフォーム | 商品によって寝心地が大きく異なるが、脚付きマットレスでは、「硬めのスポンジ素材」といったイメージの寝心地が多い。金属を使っていないので、比較的軽量で取り扱いやすい。一方、蒸れやすい。 |
私のおすすめの脚付きマットレス 4つ
1. 源ベッド「夜香 脚付きマットレス」

寝心地の良さで選ぶならコレ
ポケットコイルマットレスに定評がある源ベッドの脚付きマットレスです。同社の定番モデル「夜香ハイグレード2」に近い寝心地を選べる点が魅力です。バネから国内工場で作る日本製で、硬さはソフト・レギュラー・ハードから選べます。フレームの組み立ては必要ですが、寝心地を妥協したくない人におすすめです。
| サイズ | セミシングル~セミダブル ※ショート丈あり |
|---|---|
| 芯材 | ポケットコイル |
| 価格 (Sサイズ) |
50,990円 |
2. フランスベッド「脚付きマットレス」
老舗ブランドならではの安定感
国内の老舗ブランド「フランスベッド」の脚付きマットレス。現在では貴重なマットレス内に木枠が入った従来型の構造です。フランスベッド独自の高密度連続スプリング®を搭載し、体をしっかりと面で支えるため、しっかりした硬さを求める人におすすめです。価格も抑えられ、老舗ブランドの安心感と使いやすさを考えると、コストパフォーマンスは高いと思います。
| サイズ | シングル~ダブル |
|---|---|
| 芯材 | 高密度連続スプリング® |
| 価格 (Sサイズ) |
49,900円 |
3. 無印良品「脚付マットレス」
定番・王道といえば無印
無印良品は、脚付きマットレスを広く知らしめた存在と言ってもよいでしょう。シンプルなデザイン、部屋に合わせやすい雰囲気、生活感の少なさなど、脚付きマットレスらしい魅力があります。ただし、現在はフレーム+マットレスの構造に変わっているため、従来の「脚を付けるだけで完成」という魅力は弱くなりました。
| サイズ | スモール(セミシングル)~ダブル |
|---|---|
| 芯材 | ポケットコイル |
| 価格 (Sサイズ) |
33,232円 |
4. 国産脚付きマットレス Waza
昔ながらの脚付きポケットコイルマットレス
従来の無印良品的な脚付きポケットコイルマットレスを探している人は、Wazaも候補になります。マットレス内に木枠が入った、今では貴重な従来型の脚付きマットレスです。価格はかなり高めで、非圧縮で届くため搬入経路にも注意が必要ですが、昔ながらの脚付きマットレスが欲しい人には有力な選択肢です。
| サイズ | スモール(セミシングル)~ダブル |
|---|---|
| 芯材 | ポケットコイル |
| 価格 (Sサイズ) |
100,000円前後 |
【脚付きマットレスにこだわらない場合】おすすめのヘッドレスタイプのベッドフレーム
脚付きマットレスの雰囲気が好きな人がヘッドレスベッドを選ぶなら、脚のデザインとフレームの存在感を確認しましょう。木脚で丸みがあり、フレーム自体が目立ちにくい商品を選ぶと、部屋の印象はすっきりします。
また、従来の脚付きマットレスに引けを取らないくらいの組み立ての簡単さも備えた商品を選んでみました。
1. neruco「すのこベッド Banon」
コストパフォーマンスの高さで選ぶならコレ
Banonは、脚付きマットレスの代わりとして選びやすいヘッドレスすのこベッドです。見た目はシンプルで、マットレスを載せるとフレームの主張が少なく、部屋になじみやすいです。低価格帯ながら頑丈な構造で、高さ調節もできます。
| メーカー | ネルコンシェルジュ (neruco) |
|---|---|
| サイズ | セミシングル~キング (ロング・ショート丈あり) |
| 主な素材 | 天然木パイン |
| 価格 (Sサイズ) |
16,990円 |
| おすすめマットレス | neruco「バリューポケットコイル」※セットで選べる |
2. コアラ「ミライカスタムベッドフレーム」

120日のお試し期間付き
ミライカスタムベッドフレームは、天然木パイン材を使った、丸みのあるやさしい雰囲気のベッドフレームです。フレームの存在感を抑えたシンプルな見た目で、脚付きマットレスのように部屋をすっきり見せやすいです。
高さ調節ができ、工具を使わずに組み立てられる点も魅力。さらにベッドフレームには珍しい120日のお試し期間付きで安心して購入できることもポイントです。
| メーカー | コアラ® |
|---|---|
| サイズ | シングル~キング |
| 主な素材 | 天然木パイン |
| 価格 (Sサイズ) |
49,900円 |
| おすすめマットレス | コアラマットレスプラス PLUS |
3. ベルメゾン「5分で組み立てられる木製すのこベッド」
組み立てが苦手な人におすすめ
組み立てが苦手な人には、ベルメゾンの「5分で組み立てられる木製すのこベッド」もおすすめです。パーツ数が少なく、脚を差して連結ボルトで固定するだけというシンプルな構造です。手軽さという意味では、脚付きマットレスより選びやすい場合があります。
| メーカー | ベルメゾン |
|---|---|
| サイズ | シングルのみ |
| 主な素材 | 天然木タモ |
| 価格 | 19,900円 |
| おすすめマットレス | (セットなし) |
マットレスの選び方

ベッドフレームを単品で購入する場合、自分の好きなマットレスを選びやすいことも魅力です。
私のおすすめのマットレスは以下の記事で詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
マットレス選びのまとめ記事【専門家が選ぶ】本当におすすめのマットレスはコレ!予算別のNo.1と選び方をご紹介
まとめ

以上、脚付きマットレスについて、ご紹介しました。
脚付きマットレスは、昔に比べると「手軽で安いベッド」という魅力が少し弱くなっています。
従来はマットレスの中に木枠があり、脚を取り付けるだけで完成する商品が中心でした。
しかし現在は、圧縮梱包化が進み、フレームを組み立てて、その上にマットレスを載せるタイプが主流になってきています。その場合、構造としてはヘッドレスベッドフレーム+単品マットレスと大きく変わりません。
一方で、脚付きマットレスならではのミニマルな見た目は、今でも大きな魅力です。部屋をすっきり見せたい人、フレームの存在感を出したくない人には、脚付きマットレスを選ぶ価値があります。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。











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